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[キーワード]室温、作業効率、知覚空気質、注意、覚醒

[H-061 28℃オフィスにおける生産性・着衣・省エネルギー・室内環境に関する研究]

(4)温熱・空気環境実測調査[PDF](1,012KB)

  武蔵工業大学 工学部

  岩下 剛

  [平成18~20年度合計予算額] 9,890千円(うち、平成20年度予算額 2,655千円)

[要旨]

  地球温暖化対策技術の一つとして、冷房室温を28℃に設定することが考えられる。室温を28℃にすることによって懸念されるのが執務パフォーマンスの低下である。特に温熱環境と空気環境の相互作用について調査し、室温上昇が室内空気質及び作業効率に及ぼす影響を考察した。また作業効率の評価を、作業量という視点だけではなく、注意力、エラー発生率などの観点から評価する手法について提案した。平成18年度は室温上昇が室内空気質へ及ぼす影響の文献調査および実験を行い、平成19年度は28℃設定による体臭成分の変化及び在室者のCO2吐出量の変化に関する実験及び28℃室温設定に騒音の発生という二重アノイアンス条件下での作業効率を調査する実験を行った。平成20年度は平成18~19年度に開発した実測手法を用い、実際のオフィスにて5ヶ月に渡る実測を行った。具体的な実施内容は以下の通りである。
  1) 室温と作業効率・知覚空気質に関する文献調査(平成18年度)
  2) 室温がビデオ視聴内容の記憶に及ぼす影響に関する実験(平成18年度)
  3) 室温が在室者のCO2発生量に関する影響の実験(平成19年度)
  4) 室温が室内体臭成分VOCへ及ぼす影響に関する実験(平成19年度)
  5) 28℃室温条件下で杉材の香りが知覚空気質に及ぼす影響(平成19年度)
  6) 28℃室温および交通騒音発生が作業効率に及ぼす影響(平成19年度)
  7) 28℃室温および通常冷房設定室温を設定した実際のオフィスにおける実測(平成20年度)
  8) 体臭によって汚染された室内空気の臭気強度とVOC濃度に関する調査(平成20年度)