検索画面へ Go Research


[キーワード]砂漠化対処、基準と指標、モニタリング、トレンドアセスメント、シナリオアセスメント

[G−2 北東アジアにおける砂漠化アセスメント及び早期警戒体制(EWS)構築のためのパイロットスタディ]

(1)統合モデルを用いた砂漠化EWSの構築[PDF](910KB)

  東京大学大学院 農学生命科学研究科

武内和彦

  岡山大学大学院 環境学研究科

吉川 賢

  広島大学大学院 国際協力研究科

松岡俊二

<研究協力者>

 

  岡山大学大学院環境学研究科

石井義朗

  広島大学大学院国際協力研究科

小松 悟

  [平成16〜18年度合計予算額]  98,246千円(うち、平成18年度予算額 34,474千円)

[要旨]

  本サブテーマは各サブテーマの結果を統合し、長期トレンドアセスメント、シナリオアセスメントを行った。長期トレンドアセスメントでは、サブテーマ2で得られる指標群とサブテーマ3で得られる砂漠化プロセスと基準、さらに立地条件を加味し、砂漠化評価モデルを構築し、広域スケールの砂漠化段階の評価を行った。広域スケールの砂漠化範囲の推定においては、局所的に砂漠化の可能性が高いところがあるものの、北東アジア乾燥地域全体でみると広域の砂漠化の危険性は比較的低いと判断できた。シナリオアセスメントでは、ステップ、ゴビステップ、砂質土壌それぞれからモデル地域を抽出した。そして、人為圧力が生態系に及ぼす影響を評価する生態系プロセスモデルの構築し、次に各砂漠化対処技術の費用と生態系に与える影響を定量化し、最終的に、数理計画モデルを用いて、各砂漠化対処技術を組み合わせ最適な砂漠化対処を費用対効果を含め提案した。その結果、ステップおよびゴビステップ域では、土地の脆弱性に従い放牧圧を増減させることで、むしろ放牧圧を上昇させ牧民の収入を増加させても持続的な牧草の生産が可能であることが示された。砂質土壌の地域においても、放牧圧を増加させることが可能な脆弱性が低い立地において牧業生産を増やしつつ、荒廃した場所に緑化工を施工し植生の回復を促すことで、安定した牧草生産と増収が両立できることが示された。