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[B−6 東アジアにおけるハロカーボン排出実態解明のためのモニタリングシステム構築に関する研究]

(1)波照間におけるハロカーボンの連続観測と発生源解析に関する研究

独立行政法人国立環境研究所

 

 

  化学環境研究領域

 

横内陽子

  大気圏環境領域

大気動態研究室

遠嶋康徳

  地球環境センター

 

向井人史・藤沼康実

[平成14〜16年度合計予算額]

 平成l4〜16年度合計予算額 56,504千円
 (うち、平成16年度予算額 17,312千円)

[要旨]

  強力な温室効果気体である大気中ハロカーボン類の東アジアにおける濃度変動と排出実
態を解明するために、波照間島における高頻度のハロカーボンモニタリング観測を立ち上げた。
寒剤を必要としない新しい大気濃縮/ガスクロマトグラフ-質量分析システムを開発し、これを完
全自動化することによって、遠隔地における毎時間連続観測を可能にした。本装置を国立環境
研究所・波照間観測ステーションに設置し、PFC(パーフロオロカーボン)3種、HFC(ハイドロフロオロカーボン)4種、
SF6(六フッ化硫黄)、HCFC(ハイドロクロロフロオロカーボン)5種、CFC(クロロフロオロカーボン)6種、ハロン2種、そ
の他8種のハロカーボンの測定を開始した(平成16年2月)。以後、良好な観測を続け、これま
でに7000組を上回るデータを得た。各ハロカーボン濃度について、季節的な変動と数時間あるい
数日レベルの短期的な変動を検出することができるため、中国、台湾、日本、韓国などからの排
出を地域別に議論することが可能になった。本観測の立ち上げにより、代替フロンを含むハロカ
ーボンモニタリング網のアジア空白域を埋めることができた。

[キーワード]

 ハロカーボン、代替フロン、HFC、モニタリング、連続測定