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[H−7 ゴールドラッシュ地域における環境管理、環境計画およびリスクコミュニケーションに関する学際的研究]

(3)地質学に基づく水銀放出量算定


東京工業大学

炭素循環エネルギー研究センター

辻正道

山形大学理学部

中島和夫

筑波大学地球科学系

黒澤正紀

<研究協力者> フィリピン フィリピン大学

Victor B. Maglambayan

フィリピン 鉱山地球科学局CAR支所

Neoman de la Cruz

Elizabeth Daisa


[合計予算額]

 平成12-14年度合計予算額 5,695千円
 (うち、平成14年度予算額 3,022千円)

[要旨]

 フィリピン国ルソン島北部バギオ市郊外(北緯16.20°、東経120.4°)の産金地帯における水銀放出量推定に関する検討を行うため、Batuang川流域及びこの川とAmbalanga川との合流地点より下流域で採取した河川水及び河川両岸の土壌と底質中の総水銀分析を行った。これらの固体試料中の総水銀濃度は、0.04ppm-18ppm、水試料中の溶存性全水銀濃度は0.02-0.3ppbであった。両河川に沿って約20数kmの範囲で得られたこれらの土壌・底質中の総水銀濃度はかなり高濃度であるが、水中の総水銀濃度はその1000分の1以下であり、金鉱石処理に伴って水及び土壌に排出された水銀の大部分が無機固体に濃縮されていることが判明した。
 精錬に伴う煤など微量の試料中の水銀を状態分析する手段としてXAFSを検討し一定の知見を得た。


[キーワード]

 スモールスケールマイニング、金アマルガム、土壌、底質、河川水、XAFS