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[B−51 CH4、N2Oのインベントリーの精緻化と開発中核技術の内外への普及]

(2)自動車のN2Oの排出総量推計とその低減手法の中核技術の汎用化と普及に関する研究


独立行政法人 交通安全環境研究所

 環境研究領域 後藤雄一 小池章介 鈴木央一


[合計予算額]

 平成12〜14年度合計予算額 13,394千円
 (平成14年度予算額 4,418千円)

[要旨]

 自動車の温室効果ガスの一つであるN2O排出原単位はばらつきが大きく、排出総量推計値を不確実なものにしている。そこで排出原単位を不確かにしている加齢からくる排出量増大や、排出原単位測定に使用する走行モード種類の違いからくる排出量影響、外気温度が排出量に与える影響等について検討し、より確実性の高い自動車N2O総排出量を推計する手法を明らかにすることを試みた。
 実験は追跡調査による長距離走行時のN2O排出量変化や、N2O計を車載した実車実路走行から、走行時の外気温度変動がN2O排出量に与える影響を把握した。実験の解析結果から現在の推計式を補強し、より確実性の高い総排出星推計値を得るに必要な幾つかの補正係数を得た。また実車走行実験から得られた実路における触媒温度分布、N2O排出挙動から、推計精度の向上には新たなN2O排出量測定モードの構築が必要不可欠であることを明らかにした。


[キーワード]

 N2O、自動車排気、亜酸化窒素、触媒、輸送機関