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[A−1 オゾン層の回復を妨げる要因の解明に関する研究]

(5)観測データ等による三次元光化学モデルの検証に関する研究


エコフロンティア フェロー:

Alexander Lukyanov

独立行政法人国立環境研究所

 

大気圏環境研究領域

中根英昭


[平成11〜13年度合計予算額]

 平成11〜13年度合計予算額 996千円
 (うち、平成13年度予算額 0千円)

[要旨]

本研究では、特定の日付および地域における長寿命化学種のILASデータの移流を行って、当該地域における計測された化学種の空間分布を得るために、トラジェクトリー上を移動するモデルを開発・使用した。短寿命化学種については、トラジェクトリー光化学ボックスモデルも用いた。分布の不均一なトラジェクトリー到着点を規則的グリッドに補間するためには、バーンズ客観解析スキームを適用した。また、トラジェクトリー光化学モデルを1996年冬季のオゾン破壊プロセスの研究とオゾンゾンデ・データの解析に適用した。統計的アプローチの適用にあたっては、極渦内の数多くの非断熱トラジェクトリーを考慮した。非断熱冷却率の平均値は、これらのトラジェクトリーに沿った交差等温位面上運動の平均値とした。温位475Kでのオゾンゾンデ観測によって得られたオゾン混合比は、モデルによって得られたその温位の平均オゾン混合比と標準偏差内で一致した。


[キーワード]

 トラジェクトリー光化学モデル、非断熱冷却率、極渦、トラジェクトリーマッピング