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[F−2 アジア太平洋地域における森林及び湿地の保全と生物多様性の維持に関する研究]

(1)アジア太平洋地域における湿地性渡り鳥の移動経路と生息環境の解析及び評価に関する研究

① 衛星データを用いた湿地生態系の分布と環境状態の計測に関する研究


[環境省国立環境研究所]

 社会環境システム部  情報解析研究室

●田村正行、山野博哉、趙 文経


[平成10〜12年度合計予算額]

42,184千円

(うち、平成12年度予算額 14,812千円)

[要旨]

 東アジアの湿地を主な生息地とする大型希少渡り鳥、タンチョウ (Grus japonensis) とコウノトリ  (Ciconia boyciana) の移動経路と生息環境を、人工衛星を利用した二種類の技術 (衛星無線追跡システムと衛星リモートセンシング) を組み合わせることにより調査した。衛星無線追跡システムを用いることにより遠隔地の鳥の位置情報を自動的に取得することができ、渡りの経路、重要生息地 (繁殖地、中継地、越冬地)、生息地内での局所的な鳥の動きに関して貴重な情報を得ることができた。衛星リモートセンシングを用いることにより、渡り鳥の生息地における湿地や森林の空間分布と環境状態を解析し、渡り鳥の行動パターンと土地被覆・湿地環境特性との関連性を明らかにした。


[キーワード]

湿地、タンチョウ、コウノトリ、衛星リモートセンシング、衛星無線追跡