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[B−4 森林の二酸化炭素吸収の評価手法確立のための大気・森林相互作用に関する研究]

(7)北東アジアのカラマツ生態系の炭素循環に関する研究


[森林総合研究所]

 北海道支所育林部土壌研究室

●松浦陽次郎

[中華人民共和国 東北林業大学]

 (エコフロンティアフェロー)

●石 福臣


[平成12年度予算額]

1,200千円

(国際交流研究)


[要旨]

 北東ユーラシアに広く分布するカラマツ林生態系は,中国北東部にも広大な森林地帯を形成している。大興安嶺山脈に分布する,ダフリアカラマツ (Larix gmelinii) 林のバイオマス及び一次生産について気候ゾーンごとの特性を論じた。同じ林齢グループでは、地上部バイオマスは、南東部において大きく (若齢林では85.37Mg ha-1)  , 一方、北部では全般的に小さかった (若齢林で41.18Mg ha-1、壮齢林では55.6Mg ha-1) 。同じ植生型で比較すると,若齢林と壮齢林の地上部バイオマス及び一次生産のどちらも,老齢林より大きかった。また,地上部バイオマス及び一次生産について,大興安嶺の天然生カラマツ林と中国北東部のカラマツ人工林を比較した。最後に,地下部バイオマス及び一次生産について論じた。


[キーワード]

カラマツ林,中国東北部,気候条件,バイオマス,一次生産