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[A−3 衛星利用大気遠隔計測データの利用実証に関する研究]

(7)衛星データを用いた、3次元化学輸送モデル (REPROBUS) によるオゾン層破壊に関する研究



[環境省国立環境研究所]

 地球環境研究グループ衛星観測研究チーム

●中島英彰

 エコフロンティアフェロー

● Dr.Franck Lefevre


[平成11〜12年度合計予算額]

2, 000千円

(平成12年度予算額 1, 000千円)

[要旨]

 極成層圏雲(PSC)は、南北両極域の冬季において、12〜30km の高度に形成される。最近では北極域の冬季に観測される、南極の「オゾンホール」と同様の現象、及びその後のオゾン破壊において、この雲が重要な役割を果たしていることがよくわかってきた。しかしながら、その粒子の物理的性質だけでなく、PSCの生成メカニズムについては、まだよくわかっていない。この不明点を明らかにしていくことは、その発生と今後のオゾン層への影響を予測するうえで重要である。本研究では、日本の環境庁が開発した ADEOS 衛星搭載 ILAS センサーによる観測結果を解析するために、成層圏化学の現時点での最高の技術水準の 3 次元モデルを用いた。特に、ILAS による硝酸(HNO3)の鉛直プロファイルを、PSCの組成に関する情報、及びそれが窒素酸化物の鉛直分布に及ぼす影響を導き出すために、モデル計算結果と比較検討した。


[キーワード]

成層圏、オゾン、硝酸、極成層圏雲、脱硝