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(8.15MB)

[A−3 衛星利用大気遠隔計測データの利用実証に関する研究]

(5)極域成層圏エアロゾルに関する地上及び衛星観測データの解析研究



[総務省通信総合研究所]

 

  地球環境計測部 光計測研究室

●水谷耕平 ・ 安井元昭 ・ 青木哲郎

奈良女子大学理学部

●林田佐智子

福岡大学理学部

●林政彦


[平成10〜12年度合計予算額]

16,355千円

(うち、平成12年度予算額 8,245千円)

 

[要旨]

 オゾン層の消長に大きな影響を及ぼす極域や高緯度での成層圏エアロゾルの出現状況、光学特性の解明を行う。そのため、日本の最北端である稚内・陸別ではライダー観測により成層圏エアロゾルの長期変動を調べた。カナダ領北極域ユーレカにおける 1996 年のライダー観測の解析から、極成層圏雲(PSCs)の出現条件の解析を行い、液滴 PSC 粒子についてはその出現状況とモデル計算は良い一致を示した。1997 年北極冬季及び初春における ADEOS 搭載 Improved Limb Atmospheric Spectrometer(ILAS) データの解析を行いPSCsの判定基準を設定し約 200 のPSCイベントを抽出し、その発生状況を調べ、PSCsの分類を行った。南極ドームふじ基地における 1997 年の気球搭載式光学粒子計数装置およびライダーによる観測結果の解析から、PSCsの出現特性が高度によって大きく異なり、既存エアロゾル粒子の分布領域との関係があることが示唆された。


[キーワード]

成層圏エアロゾル、PSCs、ILAS、光学特性、ライダー