まず、私たちが消費活動にともなって支払っている税をいくつかみてみましょう。消費活動にともなって支払っている税って消費税だけなんじゃないの?いえいえ、そんなことはありません。いくつか例をあげてみましょう。(左イラスト参照)
どうですか。すでに、石油や軽油といったエネルギーの消費についても、税を支払っていたんですね。
ところで、みなさんのご家庭の支出金額の内訳はどうなっているかご存じですか。
このグラフは、平成11年の勤労者世帯の全国平均です。
さて、環境税がかかるとどうなるのでしょうか。もちろん、税率によって変化の大きさはちがってきます。まず、グラフの●色の直接エネルギーを消費する分に環境税がかかります。それだけではなくて、10ページの図が示すように、石油の元売り会社や工場に対して課税した場合には、石油を原料としていたり、製造の過程でエネルギーを使うすべての製品に税が転嫁されることになるので、グラフの●色のエネルギー以外の消費支出も、課税されることになり支出がその分だけ減ることになります。
地球の使用料はどうやって負担しましょう?
環境税が導入されると、エネルギー価格は上がる、他の商品やサービスの価格も少しだけれど上がります。けれど支出にまわせる金額は変わらないとすると、使える分のお金が減ることになります。でも、工場できちんと対策を行うためなら、ちょっとがまんをしても税を支払った方がいいでしょうか。さらに家でも、もう一歩の省エネをして税金を減らしますか?どれくらいの税率なら負担できそうでしょうか。集めた税金の使い道は?
税金は、国民皆が幸せになるために払うものです。税金の無駄使いがあればなくしていかなければなりませんが、地球の使用料はこれまで十分には払われていません。私たちが払う税金の中に環境税があってもよいものなのか、あなたならどう考えますか。よ~く考えてみてください。
ただし、環境に良いことは何もしないというのは、良識のある消費者として、これからは許されないのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
さあ、どうしましょう。
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