地中温暖化とは、地球の気温が高くなる現象です。なぜですか?


昼間は太陽からの日射で地表が暖められます。そして夜になると、この熱が宇宙に出ていって気温がさがります。ところが、夜になっても、そんなに急激に気温がさがるわけではありません。それは、空気の中に温室効果ガスと呼ばれる気体が含まれているからなんです。
温室効果ガスとは、その名のとおり、果物や野菜を栽培するときに使う温室と同じ役割を果たす気体で、地球の温度をほぼ一定に保つ働きをしています。
つまり、空気中に含まれる温室効果ガスのおかげで、地球の気温は大きく変化することがなく、生物が生きていくのに適した温度に保たれているわけです。
ところが、ところがです。最近、空気中に含まれる温室効果ガスの濃度がどんどん高くなってきているんです。その結果、太陽の日射で得た熱のうち、地球から宇宙に出ていく割合が小さくなり、地球がどんどん温かくなってきているんです。いってみれば、地球にセーターを着せたようになってしまっているわけですね。



燃料をたくさん使うのが主な原因
それでは、なぜ、温室効果ガスの濃度が高くなっているんでしょうか?大きな原因は、人間がエネルギーを得るため、石油や石炭、天然ガスなどの燃料を燃やし続けていることです。
これら燃料の主成分は炭素(元素記号では C )です。「燃やす」とは酸素(元素記号では O )と結合することです。つまり、燃料を燃やすと二酸化炭素(CO2)が空気中に出ていくことになります。このCO2が温室効果ガスの代表選手です。