地球環境・国際環境協力

G8環境大臣会合等におけるカーボン・オフセットについて(最終報告)

平成21年3月31日(火)

 平成20年5月24日〜26日に兵庫県神戸市で開催されたG8環境大臣会合及び平成20年4月5日〜6日に千葉市幕張で開催されたその準備会合において、カーボン・オフセットの取組を実施しました。
 具体的には、両会合において、低公害車の利用や自然エネルギーの活用(グリーン電力証書の購入)、省エネルギー対策等により削減努力を行った後、実際に会議場の電力使用等に伴って排出された二酸化炭素排出量を算定したところ、466.4 t-CO2(総排出量511.8 t-CO2からグリーン電力証書購入分45.4 t-CO2を差し引いた量)となりました。
 この排出量について、韓国やインドの風力発電事業のCDMクレジットの購入によりオフセットしましたので、お知らせいたします。
 あわせて、地元でライトダウンキャンペーンによる温室効果ガス排出削減の取組も実施しました。

1.カーボン・オフセットとは

 カーボン・オフセットとは、日常生活や経済活動において避けることができないCO2等の温室効果ガスの排出について、[1]まずできるだけ排出量が減るよう削減努力を行い、[2]どうしても排出される温室効果ガスについてその排出量を見積り、[3]排出量に見合った温室効果ガスの削減活動に投資すること等により、排出される温室効果ガスを埋め合わせるという考え方です。

 このカーボン・オフセットは、[1]商品の製造・使用やサービスの利用、[2]会議・イベントの開催、[3]市民、企業、自治体の自らの活動といったさまざまな場面での温室効果ガスの排出について実施され始めています。

2.G8環境大臣会合におけるカーボン・オフセットの概要

 環境省では、日本で開催されるさまざまな会議についてトータルで環境への配慮を確実に実施し向上させていくため、2007年秋から検討を開始し、2008年1月に「会議等の環境配慮のススメ」を策定しました。また、市民、企業、自治体等の主体的な排出削減の取組を促進するため、我が国におけるカーボン・オフセットのあり方について2007年秋から検討を開始し、2008年2月に「我が国におけるカーボン・オフセットのあり方について(指針)」を策定しました。

 こうした中で、環境省は、G8環境大臣会合を開催するに当たり、会合そのものを可能な限り環境に配慮したものとするため、会合開催に伴う温室効果ガスの低減に努めるとともに、それでもなお排出される温室効果ガスについては、それに相当する削減対策等により埋め合わせる「カーボン・オフセット」を実施することとしました。

 G8環境大臣会合及びその準備会合においては、上記の「会議等の環境配慮のススメ」「我が国におけるカーボン・オフセットのあり方について(指針)」を基に、会議場の管理者等の協力を得ながら、さまざまな排出削減の取組を実施するとともに、このような排出削減努力を行ってもなお排出される温室効果ガスについて、他の場所における排出削減プロジェクトの実施により(具体的には、京都クレジットの購入により)埋め合わせを行うこととしました。

3.G8環境大臣会合及びその準備会合における排出削減の取組について

 G8環境大臣会合においては、[1]低公害車及びバイオ燃料の利用、[2]自然エネルギーの活用(グリーン電力証書の購入※)、[3]省エネルギー対策、[4]廃棄物の削減、[5]環境配慮型製品の利用、[6]会合参加者への呼びかけ等により、可能な限り会合開催に伴う二酸化炭素排出量の削減に取り組みました。その具体的な取組内容は、別添1をご参照下さい。また、準備会合においてもこれに準じた取組を行いました。

  • ※グリーン電力証書については、エネサーブ(株)から、京都府南丹市のバイオマス(家畜糞尿バイオガス)発電設備からの電力を135,000kwh購入。これは、G8環境大臣会合及びその準備会合の会場・宿泊施設の全購入電力量(自家発電分を除く)に相当。

4.G8環境大臣会合及びその準備会合における温室効果ガス排出量について

 G8環境大臣会合及びその準備会合における温室効果ガス排出量を算定しました(この排出量算定については、ビューローベリタスジャパン株式会社に第三者検証を実施していただいています)。その結果を踏まえ、今回のオフセットの対象となる、排出削減の取組を行った後の会合開催に伴う排出量は、466.4 t-CO2としています。その内訳は下記のとおりです。

G8環境大臣会合 準備会合 総計 割合
[1]航空機利用 252.4
(うち国内線5.8)
91.9 344.3 73.8
[2]ホテル・会場利用 109.5 6.1 115.7 24.8
[3]国内車両鉄道移動 6.1 0.3 6.4 1.4
総計 368 98.4 466.4 100

(単位:t-CO2) (単位:%)

5.今後の埋め合わせの方針について

(1)CDMクレジットによる埋め合わせ

 G8環境大臣会合及びその準備会合の開催に伴う466.3トンの排出量を埋め合わせるため、下記のクリーン開発メカニズム(CDM)プロジェクトから生成される京都クレジット(CER)を購入し、無効化(償却又は取消)することによって埋め合わせました。

 購入した京都クレジットは、日本国政府の国別登録簿上の償却口座へ移転し、我が国の京都議定書に基づく削減約束の達成に貢献しました。ただし、国際線利用に伴う排出量を埋め合わせる分の京都クレジットについては、現時点では京都議定書に基づき日本の排出量を算定する際に日本の排出量に含まないことから、取消口座に移転しました。

プロジェクト名 プロジェクト概要 プロジェクト実施国 購入量 契約締結先
Ref.NO.:0222
プロジェクト名:The GangwonWind Park Project(韓国ガンウォン風力発電)
風力発電事業を実施し、電力網への売電によってその化石燃料使用量を低減することにより、温室効果ガスの排出を削減する。 韓国 350t-CO2 丸紅
⇒取消
Ref.NO.:0992
プロジェクト名:14.85 MW Grid connected Wind farm project, at various locations in Tamil Nadu, by M/s Goyal MG Gases Private Limited(タミル・ナドゥ州におけるゴヤル社14.85MW 風力発電プロジェクト)
風力発電事業を実施し、電力網への売電によってその化石燃料使用量を低減することにより、温室効果ガスの排出を削減する。 インド 200t-CO2 三菱UFJ信託銀行
⇒償却

(2)開催地域の取組による埋め合わせ

  上記に加え、会議開催地である神戸市の施設及び企業の方々の御協力をいただいてライトダウンキャンペーン活動を実施していただくといった温室効果ガス排出削減の取組も実施いたしました。これらの取組みによる削減量も参考までに今後算定することとしています。
参考:神戸市HP [PDF 32.7KB]

問い合わせ先
環境省地球環境局地球温暖化対策課
市場メカニズム室
 直通:03-5521-8354
 代表:03-3581-3351
 室長:高橋 康夫(内6737)
 係長:吉崎 仁志(内6785)
 担当:仲埜 公平(内6041)
 担当:本田 恵 (内6041)

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