産業部門(製造業)の指針(対策メニュー)

産業部門(製造業)

工場で温室効果ガス排出削減をする際、参考となる対策メニューを掲載しています。

進相コンデンサー又は自動力率改善装置等工場全体の力率改善のための設備の導入その他の必要な措置

対策の概要

【目的】

  • 進相コンデンサを設置し、力率が改善されると線路電流が減少し、電線中や変圧器巻線中の抵抗による電力損失が減少する。

【概要】

  • 電力会社との高圧以上での契約では、力率85%を標準とし、力率を1%改善するごとに基本料金の1%が割引きされる。逆に力率が悪化すると1%ずつ割増されてしまうので、力率管理には注意が必要。一般的には、施設の全負荷容量から力率95%~98%になるように容量計算し、力率改善用の進相コンデンサを設置する。

第1表 電力用コンデンサの接続位置による効果と設備コストの比較

第1表 電力用コンデンサの接続位置による効果と設備コストの比較

【実施手順】

① 高圧設備に高圧コンデンサを設置(増設)する。
② 大型の低圧機器に低圧コンデンサを設置(増設)する。

実施上の留意点

  • エアコンなどのインバーター機器に進相コンデンサを入れると、発熱・発火の恐れがあるため、設置する場合にはインバーターが無いことを確認する。進相コンデンサの対応は、単純な仕組みである汎用電動機の力率改善のために設置することが望まれる。

  • 昼間(重負荷時)に力率が100%となるようにコンデンサを設置すると、夜間(軽負荷時)に力率が100%超過になり、電圧が高くなりすぎて低圧機器が傷むおそれがある。

  • できるだけ、大型の低圧機器を停止したとき(力率が上がりすぎたとき)に、コンデンサも電源から切り離される方式がよい。

  • 自動力率調整器を設置している場合は、力率を100%より低い値でコンデンサを切り離すように継電器を整定されていることがあるため、力率を100%にできない場合がある。

  • コンデンサを設置(増設)することによって、高調波が発生することがある。高調波は他の機器に悪影響をおよぼすため、高調波を抑制するリアクトルの設置が必要となる。

  • 工事費用の見積りには、必ずリアクトルの設置費用も加算することが必要である。

出典

事業者のためのCO2削減対策Navi
コンデンサ設置による受電設備の力率管理

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