ポンプの流量は、夏期、冬期の最大負荷時の空調 負荷を満たすよう選定されている場合が多く、低負荷時、夜間などは過剰な冷温水が循環していることになる。
熱源搬送ポンプの台数制御をしない場合、空調機側で不要な(過剰な)冷温水は、二方弁、三方弁等によりヘッダーや空調機をバイパスして熱源側に戻る。
このとき、バイパスされる冷温水もまとめて搬送してしまうため、無駄に電力を消費していることになる。
このため、ポンプ台数制御を導入し、低負荷(低流量)時に不要なポンプを停止することで、ポンプ設備のエネルギー消費量やCO2排出量の削減を図る。
ポンプ台数制御とは、各空調機で必要とする冷温水の流量に合わせて、最適な台数で搬送ポンプを運転する制御である。
ポンプを複数台設置し、空調負荷に応じてポンプの運転台数を制御できるよう自動制御システムを変更する。
インバーターと組み合わせることで、更なる省エネを図ることが可能となる。
熱源の流量バランスを取る必要がある。
インバータ採用の場合は、末端機器での流量確保について検討が必要である
【▲】:概ね10年以内
【参考資料・文献】
「新版 省エネチューニングマニュアル」経済産業省委託事業/(財)省エネルギーセンター(H20年3月)