業務部門の指針(対策メニュー)

業務部門

オフィスで温室効果ガス排出削減をする際、参考となる対策メニューを掲載しています。

冷却水の水質の適正な管理正化

対策の目的

  • 冷却塔は年間を通して安定した状態で運転するためには、循環冷却水量の適正な管理と水質の管理が重要である。

  • 特に循環冷却水と空気が直接接する開放型冷却塔(密閉型冷却塔は直接接触しない)にあっては、空気中の不純物が循環水系に混入し、冷却水の水質が汚染され、冷却塔の機器効率や冷凍機の熱交換効率などが低下する。

  • さらに、冷却塔での蒸発に伴い、徐々に水中のカルシウム、ケイ酸塩、炭酸塩などの塩類が濃縮し、冷却水系統にスケールが生成、付着し、冷却塔本体や配管系に被害をもたらすとともに、レジオネラ菌の増殖などの問題も発生するおそれがある。

  • このため、冷却水ならびに補給水の水質管理を行うことで、冷却塔などの熱効率の保持や低下防止を図る。

写真:薬品注入装置

図2-1-9 薬品注入装置(事例写真)

対策の概要

  • 水質管理の代表的な方法としては、①冷却水への水処理材の添加(薬品添加)、②水処理装置の使用、③ブロー(排出)調整の3つの方法がある。 以下では、ブロー(排出)調整について説明する。

  • ブロー調整とは、冷却水中の不純物が徐々に濃縮され、腐食障害やスケール障害が起きやすくなるため、濃縮された不純物を周期的または間欠的に取り去り、新しい水と交換することで不純物を一定以下に調整する方法である。

  • 主なブロー調整方法としては、①オーバーブロー(人為的に補給水を供給)、②ブロー配管取り付け(塔底水槽又は塔散水槽内などに設置)、③タイマー連動による自動ブロー、④自動ブロー装置(PH計や導電率計などを内蔵)の設置などがある。

  • なお、冷却水ならびに補給水の水質基準は、(社)日本冷凍空調工業会の冷却水水質基準(JRA-9001-1994)を参照のこと。

写真:自動ブロー装置

図2-1-10 自動ブロー装置(事例写真)

実施上の留意点

  • 冷却塔は、周囲環境により、藻やばいじんの侵入でスケール・スライムが伝熱管に付着する場合がある。このため、冷却塔の設置場所は空調用外気取入れ口、窓の近く、人の通る場所を避けるとともに、これらから十分離れた場所に設置するなど、周辺環境にも配慮する。

  • 水処理剤は水質や伝熱管の材質などによって効果が異なる。このため、事前に水質検査を実施し、水処理メーカに処理剤や添加量などを相談する。

  • 直接、省エネとは関係はないが、冷却塔及び冷却水系のレジオネラ菌の発生が懸念される場合があるため、(財)ビル管理教育センターがとりまとめた「新版レジオネラ症防止指針」を参照し、防止策を講じる必要がある。

  • なお、冷却塔の設置場所や使用状態などによっても異なるが、冷却塔は月1回程度清掃することが望ましい。冷却塔の下部水槽や上部散水槽、ケーシング内部を点検し、スライム、沈殿物などの清掃・除去や水の汚れのある場合の冷却水のブロー、水の交換などを行う。

出典・参考文献

【出典】
表2-1-2、3 (社)日本冷凍空調学会ホームページより

【参考資料・文献】

  • 「冷凍空調便覧 Ⅱ巻 機器編 」(社)日本冷凍空調学会

  • 東京ガス ホームページ 「冷却水管理」

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