熱源機器の機器効率(COP)は経年変化するだけでなく、ポンプやファンの形式や選定方法によっても大きな差を生じる。
このため、経年変化によって効率が低下したポンプの更新を行い、搬送エネルギー消費量や CO2排出量の削減を図る。
耐用年数を経過し、劣化状況が激しい機器などは、更新計画を検討し、ポンプの更新を進める。
負荷の変動が激しく、運転時間が長い場合には、負荷側の要求に応じて回転数を制御する可変流量制御方式(VWV方式)の導入の検討を行う。
※可変流量制御方式については、「ポンプの可変流量制御システムの導入」参照
ポンプやファンの更新だけでなく、配管系の圧力設定にも留意する必要がある。
配管系の圧力設定に際しては、流量の低下(回転数低下)と同時に圧力も低下するので、無制限に回転数を下げると、末端まで熱媒が到達しないおそれがある。このため、管系の圧力がある程度以下にならないように圧力制御も必要となる。
▲:概ね10年以内
【参考資料・文献】
「ビル・建築設備の省エネルギー」中原信生著 (財)省エネルギーセンター