地球温暖化対策推進本部
事務局だより
第2号  
地球が発熱!あなたが止める温暖化
1997年(平成9年)7月23日(水)発行
発行:環境庁 地球温暖化対策推進本部事務局
〒100 東京都千代田区霞が関1-2-2
TEL 03-3581-3351(代表)03-3581-9479(直通)FAX 03-3581-9746
このニュースレターは、地球温暖化防止京都会議(COP3)に向けた
様々な動きに関する最新の情報をお伝えするものです。ご意見ご感想など
ございましたらぜひ当事務局までお寄せ下さい。
☆AGBM(ベルリンマンデート・アドホックグループ)
ベルリンマンデート 〜COP1で課された宿題〜
1995年にベルリンで開かれた第1回の締約国会議(COP1)において、現行の条約における先進国の約束の内容(2000年までに「温室効果ガス」の排出量を1990年の水準に戻すことを目指すというもの)は努力目標でしかなく不十分であるとして、@具体的な政策や、特定の時間的な枠組み(例えば、2010年)における数量目標について国際的検討を行うこと、そしてAそれをCOP3、すなわち京都会議で新たな国際的約束としてとりまとめることを決定しました。この決定がベルリンマンデートであり、Aの京都会議での最終合意を達成すべく@の国際的検討を進めているのがAGBM(Ad Hoc Group on Berlin Mandate/ベルリンマンデート特別会合)です。
もうすぐAGBM7
AGBMはすでに6回開かれており、次の第7回会合は、7月31日〜8月7日ドイツのボンで行われます。京都会議で採択される議定書案の中身のつめの交渉を中心に議論が行われます。この後の10月の第8回AGBMでは京都会議に向けての最後の調整が行われる予定で、京都会議の議長国である我が国の対応に国際的な注目が集まっています。なお第7回AGBMの議事次第等の詳細は条約事務局のホームページから入手できます。アドレス http://www.unfccc.de

☆京都は気合い充分
地元関西一丸となって支援

先日、我が事務局員が地元京都を訪れました。地元では、京都府・京都市それに関西経済連合会(関経連)を始めとした近畿2府4県3政令市と経済団体等計44団体からなる京都会議の「支援実行委員会」が4月に結成され、地元関西一丸となって会議を支援する体制ができあがっています。会議開催時においては、会議参加者のための地元早わかりハンドブック「関西パスポート」や、20コース計2000人が参加できる地元のツアーを用意するなど、受け入れ態勢は万端で、関西あげてのコテコテのやる気を感じました。
「みんな、地球っ子だよ」
NHKの連続テレビ小説「ふたりっこ」で有名になったふたごの茉奈ちゃんと佳奈ちゃんが、CO2が増えて温暖化が進む赤信号の地球をみんなですてきな星にしようと、ポスターの中から呼びかけています。京都では、地下鉄のホームを始め至る所でこのポスターが見られ、地球温暖化防止京都会議の開催が地元に浸透している様子でした。
美しい紅葉、見たいけど見たくない
COP3の会場となる国立京都国際会館の見学も行いました。京都の北のはずれ、比叡山を東にのぞむこの会議場は、決して新しい会議場とは言えませんが(昭和41年開館)、神社の社造りをイメージして台形の組み合わせを基調に作られており、安定感があって、厳かな雰囲気を醸し出しています。特筆すべきは正面の庭園と宝が池、そして後方に広がる小高い山々を望む景色のすばらしさで、特に紅葉の季節は、山肌一面が赤や黄色に染まりまさに息をのむ美しさだそうです。紅葉シーズンのピークは11月の中〜下旬にかけてだそうですが、会議が開かれる12月も充分美しいとのこと。12月までピークが続いて欲しい気もしますが、温暖化が進めば現実にそうなってしまうと思うと複雑な気分です。

COP3関連あれこれ
絶対おすすめ「COP3ほっとニュース」!

この度JCSD(持続可能な開発のための日本評議会)が、COP3を取り巻くあれやこれやの難しいことがらを、「関心があるけど難しいから…」という人のために壁を低くすべく説明したホームページ「COP3ほっとニュース」を開設しました。力作です。本当にわかりやすいのでぜひ皆さんご覧下さい。
アドレス http://www.geic.or.jp/jcsd

神戸フェア出展募集中
関心のある人なら誰でも環境保全に関わるものを出展できる「地球環境フェアin神戸'97」が11月27日〜30日に環境庁、兵庫県、神戸市の主催で行われます。出展の申し込みは7月いっぱい受け付けています。問い合わせ先はフェア事務局 TEL03-3263-2067又はフェア関西事務局 TEL06-311-3331(いずれも株式会社コングレ内)ホームページアドレス http://www.congre.co.jp/eco97/
こどもエコクラブも「100万人の誓い」
こどもエコクラブの自主的活動メニュー「エコロジカルあくしょん」のヒントとして、「エコライフ100万人の誓い」が紹介されます。9月号のニュースレターに申込用紙を同封して、こども達に身近なエコライフを実践しようと呼びかけます。


編集後記

「エコライフ100万人の誓い」現在の参加者およそ4000人。私も遅ればせながらインターネットで参加しました。考えてみると100万人というのはすごい数です。環境庁の職員がおよそ1000人ですから、全職員が参加したとしてもまだ1000分の1。
事務局では、打ち合わせ用の机がある廊下側の蛍光灯1列を、打ち合わせで使用するとき以外試しに消してみることにしました。今のところ何の支障もありません。来訪者に「あれ、電気つかないの」なんて聞かれると、「節電です」なんてちょっと得意になったりして。結構できるもんです。 (Moto)