地球温暖化対策推進本部
事務局だより
第3号  

地球が発熱!あなたが止める温暖化
「エコ・ライフ100万人の誓い」現在の参加者4695名 今すぐ参加しよう!
1997年(平成9年)7月30日(水)発行
発行:環境庁 地球温暖化対策推進本部事務局
〒100 東京都千代田区霞が関1-2-2
TEL 03-3581-3351(代表)03-3581-9479(直通)FAX 03-3581-9746
このニュースレターは、地球温暖化防止京都会議(COP3)に向けた
様々な動きに関する最新の情報をお伝えするものです。ご意見ご感想など
ございましたらぜひ当事務局までお寄せ下さい。
COP3まであと124日
☆もっとAGBM7
AGBMとその仲間達
前号でもお伝えしたとおり、7月31日〜8月7日 第7回AGBM会合が開かれ、京都会議で採択される議定書案の交渉が進められます。このほかにも気候変動枠組条約に基づく3つの会合が、同じくボンで28日より始まっています。それぞれ第6回SBI会合、第6回SBSTA会合、第5回AG13会合です。
SBI(Subsidiary Body for Implementation/実施に関する補助機関)
この会合は全26条から成る条約の第10条に規定されているもので、
条約の効果的な実施について評価、検討することによって締約国会議を補
佐します。気候変動に関する専門家である政府の代表者によって構成され
ています。
SBSTA(Subsidiary Body for Scientific and Technological
Advice/科学上及び技術上の助言に関する補助機関)
この会合は同9条により科学的、技術的な情報を提供するために設置さ
れ、学際的な性格を持っています。
AG13(Ad Hoc Group on Article 13/第13条に関する特別会合)
気候変動枠組条約の第13条には、条約の実施に関する問題(例えば、
うまく実施ができない状況が生まれたといったようなこと)を解決するた
めの多国間の協議手続きの設定について第1回締約国会議(COP1)で
検討することが規定されています。この検討のためにCOP1で設立され
たのがAG13です。
ENB(Earth Negotiations Bulletin)は環境会議のニュース速報
AGBMをはじめとしたこれらの会合の進行状況は、インターネットで見ることができます。Linkages(アドレス http://www.iisd.ca/linkages/)は国際NGOのIISD(International Institute for Sustainable Development)によるリンク集で、国際機関や各国の代表からも定評のある「Earth Negotiations Bulletin」のほか、環境関連の国際会議等に関する様々なサイトにアクセスできます。
CANもできる
また、国際NGOのCAN(Climate Action Network/気候アクション・ネットワーク)が発行している「ECO」は、地球温暖化関係の大きな会議がある度に現地に張り付き、毎日の会議の情報を風刺とユーモアを交えてリアルタイムに発信します。これもインターネットで見られます。 (アドレス http://www.igc.apc.org/climate/Eco.html)

☆メルケル独環境大臣来日
COP1の立役者

2年前の1995年3月にベルリンで開かれた第1回締約国会議(COP1)で議長を務めたドイツのアンゲラ・メルケル環境大臣が「日独環境保護協力協定」の締結・署名のため、8月24日〜28日に来日します。ドイツは憲法で「環境権」を規定しており、世界の環境政策をリードする「循環経済法」に基づいて、従来の大量生産、大量消費、大量廃棄の社会から循環、省エネ型の社会へと変革しつつあります。メルケル大臣はこれらの一貫した体系作りに関わった環境政策の第1人者で、12月の京都会議でも主導的な役割を担うものと思われます。
メルケル参加でシンポも進歩
8月26日(火)午後5時から東京国際フォーラムにて「日独環境シンポジウム 地球・市場・人間の共生」(主催:毎日新聞、21世紀危機警告委員会/後援:環境庁)が行われ、パネルディスカッションにメルケル大臣がパネリストとして参加します。主催の毎日新聞社に問い合わせたところメルケル人気で申し込みが殺到し、早くも参加の申し込みは締め切られてしまったそうです。あしからず。

COP3関連あれこれ
北から南から自転車キャラバン

7月22日〜8月30日(もう走ってる!)若者達が温暖化防止のために自転車に乗ることをアピールするTシャツを着て、北は札幌、南は鹿児島からスタートし、自転車で京都を目指します。NGOエコ・リーグによる「Cool Earth キャンペーン」の一環で、行く先々での各地の市民に参加を呼びかけています。
(自転車キャラバン実行委員会:TEL 03-5389-8936)
シンポジウム「COP3に向けて:政策提言とアクション」
8月25日(月)東京、憲政会館にて、京都会議に向けた国内世論の喚起と提言のためのシンポジウムがGLOBE Japanにより開催されます。(GLOBE Japan事務局:TEL 03-3586-4886)

編集後記
COP1では市民による6万台の自転車パレードが会議に影響を与えたといいます。日本でもアースデイに自転車パレードが行われたり、COP3に向けて自転車キャラバンがスタートしたりと、排気ガスゼロで健康にもいい自転車は交通手段のヒーローのようです。ただ、いかんせん自転車を走らせる場所(道)がほとんどないような気がします。道路は自動車にひかれそうですし、歩道だと歩行者のじゃまになります。ああ「緑の中をマウンテンバイクで通勤」なんてできたらいいなあ。(Moto)