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アイドリング・ストップQ&A



「アイドリング・ストップ」って何?
自動車が走っていない時にエンジンをかけっぱなしにすること(アイドリング)は、出来るだけやめようということ。不必要なアイドリングをやめれば、車の燃料が節約でき、排ガスも減らせます。
 
アイドリング・ストップすれば、燃料はどれくらい節約できるの?
環境にはどれくらいやさしいの?
例えば、東京都内に登録されているすべての自動車(約400万台)が、アイドリングを毎日10分間ずつ短縮したとすれば、1年間で、
  ◎燃料は約20万キロリットル(ドラム缶約100万本分)
  ◎二酸化炭素の排出量は約13万トン(日本全体の排出量の約5万人分)
が削減できます。
  また、1台の自動車で、仮に毎日1時間ずつアイドリングをやめれば、
  ◎乗用車は年間約310リットル、燃料代で約3万円
  ◎大型車は年間約660リットル、燃料代で約5万円
が節約できることになります。

あなたの車でどうなるかは、次の表で計算できます。
   アイドリング10分間あたり 
燃料消費量
アイドリング10分間あたり
二酸化炭素排出量(炭素換算)
乗用車(ガソリン車) 0.14リットル 90グラム
小型トラック(2トン車) 0.08〜0.12リットル 58〜87グラム
中型トラック(4トン車) 0.13〜0.17リットル 94〜120グラム
大型トラック(10トン車) 0.22〜0.30リットル 160〜220グラム

 (出典:各種データから環境庁作成)
 
アイドリング・ストップを繰り返して、バッテリーは大丈夫?
自動車のバッテリーの性能はよくなっているので、ドライバーが車から離れているとき、荷物の積み降ろしをしている時、人待ち・客待ちの時などにエンジンを停止している程度であれば、問題ありません。
 
自動車の使用開始前の暖機運転は、ある程度必要では?
計器盤の水温計を見て下さい。水温計がいったん所定の位置(一般に“C”と表示されています。)まで上がれば、それで暖機運転は完了です。
 
交差点などではどうしたらいいの?
信号停止でエンジンを止めても、再度エンジンをかけた時に排ガスがたくさん出るのでは?
エンジンの始動時には、一般に排ガスの量が増えます。この時の排出量は自動車の種類によって異なりますが、ディーゼル車における窒素酸化物(NOx)の排出量の調査では、20秒強のアイドリングに相当する量だったという結果が得られています。
 したがって、一律には言えませんが、周囲の状況も見ながら、例えば1分以上停止することが予想されるような場合には、アイドリング・ストップを考えてみてはいかがでしょうか。