当日の模様

第21回 日中韓三カ国環境大臣会合

TEMM21は、2019年11月23日(土)、24日(日)に開催されました。また、TEMM21にあわせて、日中韓環境ビジネス円卓会議、ユースフォーラム、脱炭素化及び持続可能な発展に向けた都市に係る共同研究のサイドイベントが開催されました。

サイドイベントは、22~23日に日中韓環境ビジネス円卓会議、22~24日にユースフォーラム、23日に脱炭素化及び持続可能な発展に向けた都市に係る共同研究が開催されました。また、23日には日中、日韓のバイ会談が行われました。最終日の24日は、TEMM本会合が開催され、日中韓三カ国協力における最近の進展、TEMMの今後の展望について意見交換が行われるとともに、各サイドイベントでの成果報告、環境協力功労者表彰、共同コミュニケ署名式・共同記者会見などが開催されました。

11月22日(金)~11月23日(土)

日中韓環境ビジネス円卓会議
日中韓環境ビジネス円卓会議参加者による集合写真

日中韓環境ビジネス円卓会議参加者による集合写真


第5回 日中韓環境ビジネス円卓会議として開催され、三カ国の産業界の代表の間で、「環境と成長の好循環実現に向けた取組」をテーマに発表が行われ、各国の取組に関する活発な情報交換が行われました。

11月22日(金)~11月24日(日)

ユースフォーラム
ユースフォーラム参加者による集合写真

ユースフォーラム参加者による集合写真


TEMM21ユースフォーラムとして開催され、三カ国のユース代表の間で、「想像し、創造し、そして行動せよ!~我々の世界を全ての人にとってサステナブルなものに変革する」をテーマに発表及び活発な意見交換が行われました。

11月23日(土)

脱炭素化及び持続可能な発展に向けた都市に係る共同研究

本共同研究事業は11月23日(土)にフォーラムを開催し、「日中韓各国で実施された先進都市の良好な事例」について討議しました。

日中会談
日中会談の様子

日中会談の様子

小泉大臣と李幹傑(リ・カンケツ)生態環境部長は、日中の環境協力枠組み・覚書、海洋プラスチックごみ、ヒアリを含む侵略的外来種対策、気候変動等について取り上げ、各分野における環境協力の進展について議論しました。

以下について両国の協力を確認しました。

・両大臣は、日中の環境協力枠組み・覚書の検討を加速することを確認しました。
・海洋プラスチックごみについては、この会議に間に合うよう、中国からも実施枠組に基づき対策の共有がされたことに小泉大臣から感謝を述べ、その内容も含めた「G20海洋プラスチックごみ対策報告書」を李部長へ手交しました。また、今後の日中協力について確認し、海洋汚染防止に関する協力を拡大・深化させる方針で一致しました。
・ヒアリを含む侵略的外来種対策について、ヒアリは中国より持ち込まれたコンテナからも確認されており、検疫の強化など、対応の徹底について申入れ、李部長からは双方の協力の強化により必ず解決できる問題である旨発言がありました。

日韓会談
日韓会談の様子

日韓会談の様子

小泉大臣と趙明來(チョ・ミョンレ) 環境部長官は、海洋プラスチックごみ、ヒアリを含む侵略的外来種対策、大気汚染対策について取り上げ、さらに気候変動についても環境協力の進展について議論しました。

以下について両国の協力を確認しました。

・海洋プラスチックごみ問題について、「G20海洋プラスチックごみ対策実施枠組」に基づき各国が取組を容易に共有できるポータルサイト「https://g20mpl.org/」を開設したことを紹介しました。趙長官からは、日本と緊密に連携し、海洋ごみに関する国際協力について前向きな姿勢が示されました。
・ヒアリを含む侵略的外来種対策について、ヒアリは韓国においても確認されていることを踏まえ、韓国における対策の実施状況や両国の協力方針に関する意見交換を行いました。
・気候変動について、COP25におけるパリ協定に関する交渉等での協力について韓国側に働きかけつつ、「炭素中立性連合」への参加を促しました。

11月24日(日)

TEMM本会合
議長を務める小泉大臣

議長を務める小泉大臣

会合では、これまでの三カ国の環境協力を振り返り、三カ国の環境協力における最近の進展を確認するとともに、次期日中韓三カ国共同行動計画(2020-2024)に向けた新たな優先分野の設定に合意し、共同コミュニケを採択しました。

各サイドイベントでの成果報告

日中韓環境ビジネス円卓会議からの成果報告の様子

日中韓環境ビジネス円卓会議、ユースフォーラム、脱炭素化及び持続可能な発展に向けた都市に係る共同研究の各サイドイベントからの成果報告が行われました。

環境協力功労者表彰式
表彰式の様子

表彰式の様子

日中韓の環境協力に貢献のあった功労者を三大臣が表彰しました。

日本からは、東京海洋大学大学院 准教授・内田圭一氏が、海洋科学の専門家として、海洋プラスチックごみ問題について、マイクロプラスチックの調査手法の調和や、東アジアとの共同調査や調査手法の普及活動などを通じて、日中韓の環境協力に貢献したとして表彰されました。韓国からは、蔚山科学技術大学校都市環境技術学部のLee Jong―Jae博士が表彰されました。中国からは、中国環境科学研究院主席研究員のChai Fahe教授が表彰されました。

共同コミュニケ署名式
署名後の三大臣

署名後の三大臣

三大臣による署名が行われました。

第21回 日中韓三カ国環境大臣会合(TEMM)会合等日程表

11月22日(金)~ 11月23日(土)
  • 日中韓環境ビジネス円卓会議
11月22日(金)~ 11月24日(日)
  • ユースフォーラム
11月23日(土)
  • 脱炭素化及び持続可能な発展に向けた都市に係る共同研究
  • 日韓環境大臣会談
  • 日中環境大臣会談
  • 歓迎レセプション
11月24日(日)
  • TEMM本会合
  • 昼食会
  • 視察