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地域協力メカニズムの推進

環境問題は、一国にとどまらず、国境を越えて影響を及ぼすことから、全世界的な取組とともに、アジア、太平洋といった地域の枠組みにおける取組も重要となります。また、この取組には、地域をある程度限定することで、関係諸国がともに頭を悩ませている問題に対して、具体的なアクションを起こしやすくなるという利点があります。

我が国は、北東アジア環境協力プログラム、東アジア酸性雨モニタリングネットワーク、アジア太平洋地域渡り性水鳥保全戦略、北西太平洋地域海行動計画など、地域内での環境協力の取組を積極的に進めています。


北東アジア環境協力プログラム (NEASPEC)

北東アジア地域の六カ国 (日本、韓国、中国、ロシア、モンゴル、北朝鮮)は、国境を越えた協力が必要な地球規模や地域の環境問題の解決に向けて、地域協力体制をつくるため、北東アジア環境協力高級事務レベル会合を毎年開催し、意見交換・情報交換を行っています。この会合のもと、地域の環境協力の取組を具体化するため、北東アジア環境協力プログラム (NEASPEC)が進められ、大気汚染対策のためのトレーニングやデータ収集、大型ほ乳類や渡り鳥の保全計画作りが行われています。


東アジア酸性雨モニタリングネットワーク (EANET)

国境を越える問題である酸性雨問題の解決のために、アジア 13カ国 (カンボジア、中国、インドネシア、日本、ラオス、マレーシア、モンゴル、ミャンマー、フィリピン、韓国、ロシア、タイ及びベトナム)が協力して「東アジア酸性雨モニタリングネットワーク」の活動が実施されています。このネットワークは各国共通の手法で酸性雨のモニタリングを行うことにより、酸性雨の現状について各国の共通意識の形成を図り、さらにその科学的基盤の上に、国際協調の下で発生源対策その他の酸性雨対策につなげていこうとするものです。
このネットワークは、第2回政府間会合における合意に基づき、2001年1月から本格稼動を開始しています。

東アジア酸性雨モニタリングネットワーク (EANET)の概要

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東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ(渡り性水鳥保全連携協力事業)

アジア太平洋地域における渡り性水鳥とその生息地の保全は、国際協力のイニシアティブである「アジア太平洋地域渡り性水鳥保全戦略(1996-2006)」を通じて進められてきました。2006年11月、同戦略の成果をふまえ、アジア太平洋地域における渡り性水鳥及びその生息地の保全に関する国際協力の一層の推進を図るため、日豪政府のイニシアティブにより「東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ(渡り性水鳥保全連携協力事業)」が発足しました。同パートナーシップには、関係国の政府機関、関係条約事務局、国際NGO等が参加しており、渡り性水鳥の重要生息地ネットワークの構築、その普及啓発及び保全活動の促進等をおこなっています。

渡り性水鳥の渡り経路

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北西太平洋地域海行動計画 (NOWPAP)

複数の国で共有される海域の環境保全を図るため「地域海行動計画」がUNEPの主導で進められており、日本海及び黄海については、1994年、日本、中国、韓国及びロシアにより、「北西太平洋地域海行動計画」 (NOWPAP)が採択されました。1999年には、特殊モニタリング及び沿岸環境評価に関する地域活動センター (CEA- RAC)として (財)環日本海環境協力センターが指定され、2004年には、NOWPAPの事務局機能を果たす地域調整ユニット (RCU)が、富山と釜山に共同ホストで設置されました。環境省では、今後も、本計画に積極的に取り組んでいくこととしています。


NOWPAPの推進体制



アジア地域における有害廃棄物不法輸出入防止国際ネットワーク

有害廃棄物等の輸出入については、環境保護の観点からバーゼル条約等により規制されています。特にアジア地域においては資源需要の増大により廃棄物等の輸出入が急増し、それに伴う不適正な輸出入による環境上の問題が懸念されています。このため日本は、アジア地域における有害廃棄物不法輸出入防止国際ネットワークの設立を提唱しており、2004年12月にアジア各国のバーゼル条約担当者を招いて開催されたワークショップにおいて同ネットワークの設立が合意されました。このネットワークは、アジア各国間における有害廃棄物等の越境移動に関する情報の交換・普及、バーゼル条約の手続きを考慮に入れた有害廃棄物等の越境移動への各国の法的対応に対する支援、バーゼル条約実施のためのキャパシティ・ビルディングに寄与する有用な情報の提供を目的とするものです。

 

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環境省