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中央環境審議会石綿健康被害判定部会(第4回)
議事録


<日時>

平成22年11月16日(水)10:00〜12:07

<場所>

中央合同庁舎第4号館共用1208特別会議室(東京都千代田区霞が関3−1−1中央合同庁舎第4号館12階)

<議題>
1.
定例報告
2.
制度見直しの状況について
3.
調査・研究等について
<配付資料>
資料1 中央環境審議会石綿健康被害判定部会委員名簿・同判定小委員会名簿
資料2 石綿による健康被害の救済に関する法律に基づく医学的判定の状況等について
資料3 石綿健康被害救済制度における認定の更新について
資料4 制度見直しの状況について
資料5 石綿による肺がんの医学的判定に関する施行通知の一部改正について
資料6 石綿健康被害救済制度の在り方について(二次答申)
資料7 「石綿による健康被害の救済に関する法律」の一部改正について
資料8 健康管理事業(肺がん検診及び結核検診における胸膜プラーク有所有者への対応について)について
資料9 調査・研究事業の概要

午前10時00分 開会

○大坪補佐 定刻となりましたので、ただいまより第4回中央環境審議会石綿健康被害判定部会を開催させていただきます。石綿健康被害判定部会委員10名のうち、本日は8名のご出席をいただいております。過半数の委員の方がご出席されておりますので、本部会は成立いたしておりますことをご報告申し上げます。また、オブザーバーといたしまして16名の専門委員の先生方にご出席をいただいております。なお、岡本先生が、若干遅れて到着されるというご連絡をいただいております。オブザーバーの先生方におかれましては、発言の際に、部会長の許可が必要となっておりますので、よろしくお願いいたします。さらに石綿健康被害救済制度の申請受付認定等の手続きを所管しております独立行政法人環境再生保全機構石綿健康被害救済部からも処分庁といたしまして2名がオブザーバーとして出席させていただいております。本部会は、皆様ご存じのように、前回、平成22年3月に第3回を開催しておりまして、大分間隔があいておりますので、まず、出席者のご紹介をさせていただきたいと思います。時間の都合もございますので、所属につきましては省略させていただきたいと思います。まず、判定部会の委員をご紹介させていただきます。テーブル中央、佐藤部会長でございます。佐藤部会長の左隣、判定小委員会の委員長をされております、三浦委員でございます。引き続きまして、小委員会の委員をご紹介させていただきます。お手元、机上にございます資料1、上から申し上げます。資料1をご覧くださいませ。
 石川委員でございます。
 お隣、井内委員でございます。
 お隣、大林委員でございます。
 次に、岡委員でございます。
 お隣、岸本委員でございます。
 栗原委員でございます。
 廣島委員でございます。
 次に、判定小委員会の専門委員のご紹介をさせていただきたいと思います。所属は資料1、裏面をご覧くださいませ。本日、五十音順に座っていただいておりますので、こちらから向かって左側の委員から順番に紹介をさせていただきます。
 最初に青江委員でございます。
 お隣、芦澤委員でございます。
 稲瀬委員でございます。
 宇佐美委員でございます。
 岡本委員は遅れて到着されます。
 加藤委員でございます。
 河原委員でございます。
 続きまして、楠本委員。
 桑平委員。
 篠原委員。
 田委員。
 塚本委員。
 畠山委員でございます。
 本日、濱田委員は、体調不良ということで、先ほど欠席のご連絡がありました。
 続きまして、村上委員でございます。
 宮本委員でございます。
 由佐委員でございます。
 続きまして、事務局のご紹介をさせていただきます。
 まず、環境保健部の佐藤部長でございます。
 左隣、桑島石綿健康被害対策室長でございます。
 佐藤部長の右隣、伊藤室長補佐でございます。
 私の左隣、渡辺室長補佐でございます。
 独立行政法人環境再生機構の岩田上席審議役、ご紹介いたします。
 同じく、小林石綿健康被害救済部長でございます。
 最後、私、司会を務めさせていただきます、石綿健康被害対策室の大坪でございます。よろしくお願いいたします。では、まず開催に当たりまして、佐藤環境保健部長より一言ごあいさつを申し上げます。

○佐藤環境保健部長 改めまして、環境保健部長の佐藤でございます。先生方、おはようございます。私からこの場をおかりしまして、まずは御礼を申し上げたいのですが、平素より石綿健康被害の救済ということで、大変ご尽力をいただいております。小委員会の先生を初め、大変長い時間、それも集中的にご議論いただいておりまして、本当にそのご努力に頭の下がる思いでございます。この場をおかりして厚く御礼を申し上げる次第でございます。さて、この部会でございますけれども、先ほど、大坪室長補佐からもお話申し上げましたように、本来、この第4回の開催は3月17日の予定だったのですが、言うまでもないことですが、東日本大震災の影響で中止としたまま今日に至っていたわけでございまして、ようやく、こういう形でお集まりいただく機会を得ることができました。本日は、この間の判定の状況についてご報告をし、また、この間の制度をめぐる動きについてもご報告をさせていただくこととなっております。その中でも特に重要なこととして冒頭に紹介しておきたいのは、ご存じかと思いますが、この8月に議員立法の形で法律の改正、内容としましては、特別遺族弔慰金などの請求期限の延長というものの一部改正がなされたところでございます。こうしたことも含めまして、本日は、るるご報告、ご説明をさせていただこうと思います。いずれにしましても、平素からこのような形でご尽力をいただいておりますことに重ねて御礼を申し上げまして、冒頭の挨拶とさせていただきます。本日はどうかよろしくお願いします。

○大坪補佐 ありがとうございました。では、以後の進行は佐藤部会長にお願いいたします。

○佐藤(洋)部会長 おはようございます。部会長を仰せつかっております佐藤でございます。座ったままで失礼いたします。この部会は、今、お話がありましたように、前回より大分たってしまいましたけれども、小委員会の委員の先生方、それから専門委員の先生方のご活動につきましては、その都度、報告をいただいておりますし、本当に着々と判定が進んでおることに感謝申し上げたいと思っております。本日は久しぶりの会議でございまして、議題もいろいろありますようでございますので、早速始めさせていただきたいと思います。議事次第にありますように、議題の4でございますけれども、こちらは個別の症例に関わる医学的資料を取り扱うこととなっておりますので、この部分につきましては非公開の審議とさせていただきます。あらかじめ、お知らせ申し上げておきたいと思います。それでは、事務局から公開部分の配付資料の確認をお願いいたします。

○大坪補佐 では、机上の資料をご覧いただきまして、議事次第の2枚目、資料集がございます。そちらを参考に資料1から9までご説明申し上げます。まず、資料1「委員名簿」でございます。資料2「石綿による健康被害の救済に関する法律に基づく医学的判定の状況等について」、資料3「石綿健康被害救済制度における認定の更新について」、資料4「制度見直しの状況について」、資料5「石綿による肺がんの医学的判定に関する施行通知の一部改正について」、2枚目に別紙がついております。資料6「石綿健康被害救済制度の在り方について(二次答申)の概要」、その後ろに本体がついております。資料7『「石綿による健康被害の救済に関する法律」の一部改正について』というご案内の1枚紙、資料8「肺がん検診及び結核健診における胸膜プラーク有所見者への対応について(依頼)という事務連絡」がついてございます。その次にリーフレットがございまして、資料9「調査・研究事業の概要」、以上でございます。ページの抜け落ち等がございましたら、事務局までお申し付けください。これ以降の非公開の資料につきましては、非公開部分の議題が始まる直前に配付及び確認をさせていただきたいと思います。また、マイクの使い方ですが、お手元にマイクのボタンがございます、そちらを押してからご発言をお願いします、終わりましたら、必ず消していただきたいと思います。また、速記の方からのご依頼ですが、ご発言の前に一言お名前をおっしゃっていただけたらと思っております。ご協力お願いいたします。以上でございます。

○佐藤(洋)部会長 ありがとうございました。資料はよろしゅうございましょうか。発言につきましては、マイクでお願いしたいということと、これだけ多くの方がいらっしゃいますので、お名前をおっしゃっていただきたいということで、よろしくお願いいたします。それでは、早速、議題1の1「石綿健康被害判定小委員会の臨時委員及び専門委員の変更について」から始めさせていただきます。平成18年に開催されました第1回石綿健康被害判定部会では、当部会の運営についてご了承いただき、部会の中に小委員会を設けることといたしました。さらに、小委員会のメンバーにつきましては、部会長から指名させていただきました。後ほど事務局から報告もございますが、石綿健康被害救済法の施行からほぼ5年を経過いたしまして、小委員会の先生方のご尽力のもとに5,575件の医学的判定が滞りなく行われてまいりました。改めて感謝申し上げたいと思います。また、平成22年には著しい呼吸機能障害を伴う石綿肺とびまん性胸膜肥厚も給付対象となり、本部会及び小委員会もますますの役割が期待されているところであります。このような状況から新たに小委員会のメンバーを指名させていただくとともに、専門委員にも変更がございましたので、報告申し上げたいと思います。資料1をご覧いただきたいのですが、小委員会のメンバーとして新たに大林委員、栗原委員を指名させていただきます。それから、分科会に参加いただく専門委員として、河原委員、武島委員、M田委員、宮本優美委員、氏田委員、西本委員、桑平委員、宮本顯二委員、久岡委員を指名いたしました。以上の委員構成で、今後、進めてまいりたいと、実際にはもう進んでいるのだと思いますが、よろしゅうございましょうか。何かコメント等ございましたらお願いします。よろしいですか。

(コメント等なし)

○佐藤(洋)部会長 では、小委員会のメンバーの指名につきましては、以上とさせていただきます。続きまして、議題の1の2「石綿による健康被害の救済に関する法律に基づく医学的判定の状況等について」に進みたいと思います。事務局から説明をお願いいたします。

○大坪補佐 では、資料2をお手元にご用意ください。「石綿による健康被害の救済に関する法律に基づく医学的判定の状況等について」ということで、こちらは申請ではなくて、当方で行っている医学的判定にかかったものに関しての状況説明をさせていただきます。平成23年11月16日現在で小委員会及び審査分科会の開催状況は、ここにございますように、判定小委員会が第1回平成18年4月11日以来、昨日までで88回を開催したところでございます。同様に審査分科会ですけれども、第1回目が平成18年5月16日、それ以降に144回、石綿肺等審査分科会は第1回目が平成22年9月16日でございましたが、それ以降11回開催をされております。その判定状況でございますが、これまでに総審査件数、ご審査いただいた件数1万6,127件、そのうち判定小委員会で審査をいただいたものが7,936件、1回当たりの平均処理件数92件と、多くの件数をこなしていただいております。審査分科会は、これまで8,042件、こちらは1回当たりの平均処理件数が56件でございます。石綿肺等審査分科会は、これまで149件ご審査いただきまして、1回当たりの平均処理件数が15件となっております。次に医学的判定の結果でございます。平成23年10月27日現在の公表資料の数字でございますが、こちらにございますように、医療費等(中皮腫・肺がん)で認定されたもの3,698件、そうではないと判定されたものが887件でございました。特別遺族弔慰金等の中で、施行前死亡者に関しましては、中皮腫・肺がんがこれまで認定件数144件、1枚おめくりいただきまして、特別遺族弔慰金の未申請死亡者(中皮腫・肺がん)が294件ご認定いただいております。続きまして、医療費等(石綿肺・びまん性胸膜肥厚)で医療費の認定をいただいたものが20件、特別遺族弔慰金の施行前死亡者のものが3件、未申請死亡者と認定されたものが、現在のところ0件となっております。以上でございます。

○佐藤(洋)部会長 どうもありがとうございました。改めて振り返ってみると、本当にたくさんの件数をお願いしているということがよくわかりました。ただいまの説明について何かご質問ございますでしょうか。特にございませんでしょうか。

(質問なし)

○佐藤(洋)部会長 では、次に進ませていただきます。次は議題1の3「石綿健康被害救済制度における認定の更新について」に進みたいと思います。こちらも事務局から説明をお願いいたします。

○大坪補佐 資料3をご覧くださいませ。平成18年3月より運用が始まりました石綿健康被害救済制度でございますが、本年3月をもちまして制度の運用5年を迎えております。つきましては、認定更新される申請者の方が発生しておりまして、この間、5年間生存された方で認定更新を要する事案、その中で認定された状況をお示ししております。中皮腫の認定件数が76件となっております。これはご審査いただいた件数で言いますと79件のうち76件認定がされております。現在、処分保留中のものもございますので、今後、数字は増えていく予定です。肺がんにつきましては28件と、ここに記してございますが、申請いただいているものは29件ございました。石綿肺、びまん性胸膜肥厚に関しましては、まだ5年を迎えておりませんので該当者はございません。以上でございます。

○佐藤(洋)部会長 ありがとうございました。ただいまの説明について何かご質問等ございますでしょうか。よろしゅうございますか。

(質問等なし)

○佐藤(洋)部会長 では、続きまして、議題の2に移りたいと思います。議題の2の1は「制度見直しの状況について」ということでございます。こちらも事務局からご説明をお願いいたします。

○大坪補佐 資料4、5、6が該当しますが、まず、資料4からご説明をいたします。「制度見直しの状況について」、1枚にまとめてございます。1ポツにございますように、そもそも石綿健康被害救済制度の経緯というものがここにございまして、諮問事項といたしまして、石綿健康被害救済制度の在り方ということで、石綿健康被害救済制度における指定疾病に関する考え方及び今後の石綿健康被害救済制度の在り方について、この2点について諮問事項となっております。その後、2ポツにございますが、小委員会でご議論をいただきまして、平成22年7月1日の政令施行をもって、「著しい呼吸機能障害を伴う石綿肺」及び「著しい呼吸機能障害を伴うびまん性胸膜肥厚」が指定疾病として追加されたところでございます。それ以降の動きといたしましては、その下、最後のパラグラフにございますが、小委員会では、引き続き、諮問事項の2つ目、「今後の石綿健康被害救済制度の在り方について」の検討を続けておりまして、その施行状況を踏まえた諸課題に関しまして平成22年5月より審議を行っておりました。その間、法律学者を中心としたワーキンググループ等を立ち上げて、報告書等を取りまとめてまいりました。以上の考え方を踏まえまして、今年の6月10日第10回石綿健康被害救済小委員会を開催いたしました際に、「石綿健康被害救済制度の在り方について(二次答申)」を取りまとめたところでございます。こちらにつきましては資料6で再度ご説明をさせていただきます。以上、資料4についてご説明をいたしました。

○佐藤(洋)部会長 制度の見直しについて、経緯をご説明いただきましたけれども、何かご質問はございますか。中身については、後ほどご説明いただけると思いますので、なければ、先に進ませていただきます。それでは、議題の2の2「認定に係る医学的判定の一部改正について」ということで、ご説明ください。

○大坪補佐 では資料5をご覧くださいませ。前回の判定部会以降で制度改正の動きのあったものについてご報告を申し上げます。まず、資料5、こちらは石綿による肺がんの医学的判定に関する施行通知を一部改正してございます。この改正の背景は、委員の先生方ご存じのように、これまで平成18年2月に取りまとめられました「石綿による健康被害に係る医学的判断に関する考え方」の報告書などにおきまして、肺内の石綿繊維の量につきまして、「石綿繊維500万本、2マイクロメートルを超えるものに関しては500万本」という記載をしておりました。ところが、これは国際的にヘルシンキ国際会議のコンセンサスレポート(1997年)の関係文献などに取りまとめられた所見をかんがみまして、制度発足当初より医学的所見である「石綿繊維500万本」を「1マイクロメートルを超えたもの」として取り扱ってきておりますので、運用実態に合わせて施行通知を一部改訂したものでございます。その際の通知が次の別紙となっておりまして、こちらは環境保健部長通知といたしまして、認定に係る医学的判定の一部改正の技術的な内容のご案内を、今年の3月17日付で発出しておりますことをご報告申し上げます。以上でございます。

○佐藤(洋)部会長 ありがとうございます。ただ今の改正についてのご説明について何かありますか。よろしいですか。どうぞ、三浦先生。

○三浦委員 ただいま説明がありましたように、最初の判定小委員会から1マイクロメートル超ということで判定しておりましたので、その点は後から不安を訴えられた方の場合には、判定には全く影響がない旨、ご周知いただきたいと思います。

○佐藤(洋)部会長 補足いただきありがとうございました。実際には1マイクロメートルでやっていたのですけれども、書類上「2」だったということですね。判定には特に影響するものではないということだと思いますので、その辺、もし説明を求められましたら、きちんと説明していただけるようにお願いしたいと思います。今の件に関しましては、よろしゅうございますか、他にご発言ございませんでしょうか。

(発言なし)

○佐藤(洋)部会長 次の議題の2の3「石綿健康被害救済法改正等について」、こちらも事務局からご説明をお願いいたします。

○大坪補佐 では、資料6をご覧くださいませ。先ほども制度改正の経緯の中で申し上げましたが、平成23年6月10日第10回の石綿健康被害救済小委員会で取りまとめられました二次答申の概要をお示ししております。後ろに本体がついてございますが、その中で制度の見直しについて複数回にわたりましてご議論をいただいております。救済の幅ですとか、拡充ですとか、そういったこともご議論をいただいた中で、今回は、そこに関しましては見合わせておりまして、2ポツ以降の運用の改善や強化、調査研究等の推進についてというところで複数課題をいただいたところでございます。まず、1つ目、健康管理につきましては、患者様や皆様の不安感解消というメリット、一方で、放射線を被曝するというデメリットを比較考慮する必要があるといったご指摘もいただいております。2つ目の環境省で行っております調査事業の対象者を拡充する形で調査を行い、より効果的・効率的な健康管理の在り方をさらに検討していくべきであるといったご指摘をいただいております。また、さらに、既存の結核健診や肺がん検診などにあわせまして、健康管理に必要な情報提供などを行うよう促すことについても検討すべきというコメントをいただいておりました。裏面にいっていただきまして、(2)、一方、運用の改善や強化といった面でも複数のご指摘をいただいております。まず、1番目、労災保険制度との連携をさらに強化するようにということ。2番目、認定に係る対応をさらに迅速化するように取り組みを強化していくようにといったご指摘です。3番目、特別遺族弔慰金対象者への周知が不十分ではないかといったご指摘もいただいております。4番目、医療機関等への知識の普及、治療費等に関する情報の提供もさらに進めていくべきだといったご指摘をいただいております。続きまして(3)の調査研究の推進でございますけれども、これは中皮腫について、がん登録制度を参考にして、環境再生保全機構に集まる情報を活用しながら調査研究を行い、その結果を情報提供することで還元するようにといったことでございます。2つ目は、中皮腫に関する新たな治療法の開発や早期発見、早期診断のための研究について、関係府省庁と連携をしながら、さらにその推進に向けて努力するべきであるといったご指摘をいただいております。(4)番目、石綿健康被害の未然防止の取組の推進ということで、先の東日本大震災により倒壊した建築物等から石綿飛散が懸念されております。そういったことを受けまして、健康被害が将来起こるおそれが存在することから、引き続き未然防止策の推進を図るようにといったご意見をいただいたところでございます。引き続き、これらの課題につきまして、当室といたしましてはさまざま検討をして、実現できるように努力をしているところでございます。引き続きまして、資料7をご説明させていただきます。こちらは先ほど環境保健部長からもお話がございましたように、「石綿による健康被害の救済に関する法律」が一部改正されておりますので、石綿健康被害対策室長から説明をさせていただきます。

○桑島室長 それでは、資料7に基づきまして簡単にご説明を申し上げます。環境保健部長のご挨拶の中にもございましたが、議員立法によりまして、法律の一部改正がございました。資料にお示ししておりますとおりでございますけれども、改正のポイントとしては、大きく2つ、環境省関係でございます。(1)でございますけれども、特別遺族弔慰金等の請求期限の延長がございました。@、Aで、2つございますが、施行前死亡の場合と未申請死亡の場合とに分けてございますが、法の施行日から6年のものが16年に、死亡の時から5年のものが15年に、いずれも10年延長されたという内容になってございます。それから、(2)で検討となってございますけれども、この一部改正の中に施行後5年以内に法の施行状況において検討を加えて、その結果に基づいて必要な見直しを行うという、見直し規定を設けたわけでございます。こちらも以前は5年でございましたけれども、5年以内という表現でございますので、5年とは限らずに、その手前でも改正することが可能だと考えてございます。以下、参考として、厚生労働省関係の改正も記載させていただいてございますが、内容といたしましては、基本的には10年延長すると、同じような考え方を導入したものでございます。以上でございます。

○佐藤(洋)部会長 ありがとうございました。先ほどありました石綿健康被害救済制度の在り方についてご検討いただいた結果のご報告と法律の改正についてのご説明でございましたけれども、何かご質問、ご意見ございますでしょうか。よろしゅうございますか。

(質問、意見なし)

○佐藤(洋)部会長 ありがとうございます。制度の在り方の改正についての最後のところで、石綿健康被害の未然防止の取組の推進で、東日本大震災での建物等からの石綿の飛散ということですけれども、津波のために打ち上げられ陸上に残った船舶には石綿があるのだろうと思いますが、ぜひ、その辺のところも目配りをお願いしたいと思います。議題2の3、よろしければ次へ進ませていただきたいと思います。議題2の4「その他」でございますけれども、肺がん検診及び結核健診における胸膜プラーク有所見者の対応についてということで、こちらも事務局からご説明をお願いいたします。

○大坪補佐 資料8をご覧くださいませ。先ほども二次答申の中で申し上げました健康管理の運用の改善・強化といった宿題をいただいておりましたところですが、肺がん検診、結核健診の中で胸膜プラークが見つかった方に、うまく情報提供ができないかといったお話、ご指摘をいただいておりましたので、結核健診、肺がん検診を所管しております厚生労働省健康局と協議を重ねてまいりまして、このような事務連絡を平成23年11月14日の月曜日に発出させていただく運びとなりましたので、ご報告を申し上げます。内容といたしましては、ここにございますように、結核健診や肺がん検診を行った方で、その機会に撮影された胸部のエックス線写真を用いて胸膜プラーク、もちろん、こちらは疑いを含んでいるわけですが、の所見を有することと判定された場合には、当該エックス線の被験者に対してプラークを有するということの意味ですとか、制度の話ですとかをご連絡できるように結果を通知することとあわせて健康管理に関する情報を提供していただきたいということを、都道府県あてに発出しております。実際には結核健診、肺がん検診の実施主体は市町村でございますので、都道府県から周知をお願いするといったことになります。どういったスキームになるかといいますと、検診結果で胸膜プラークというコメントをされた方がいらっしゃいましたら、結果通知と一緒に別添にございますパンフレット、こちらは環境省と環境再生保全機構とが連名になってございますけれども、胸膜プラークというのはこういうものですよと、直ちにこれが病気だというわけではないのですが、過去に石綿を吸ったことを示す重要な所見でございますので、定期的な健康診断をしてくださいと。また、喫煙をされている方がいらっしゃったら禁煙をお勧めしますといった内容となっておりまして、下部に環境再生保全機構の連絡先を記させていただいておりますけれども、何か制度についてのご案内ですとかが必要な場合には、こちらにお問い合わせをいただければ、リーフレットを無料でお送りしますといった内容になってございます。こちらにつきましては、日本医師会とも協議をしておりまして、了解をいただいて発出の運びとなったことを申し添えます。以上でございます。

○佐藤(洋)部会長 ありがとうございました。ただいまの説明に何かご質問等ございますでしょうか。よろしゅうございますか。

(質問等なし)

○佐藤(洋)部会長 次に進ませていただきます。議題の3は調査・研究等についてでございます。こちらもどうぞご説明ください。

○大坪補佐 最後、資料9になります。こちらは平成22年度に実施した予算事業を1ページ目と2ページ目にかけて記載しております。この中の委員の先生にも多数ご協力をいただいて、これまで予算事業を行ってきました。まず1つ目の1ポツ、石綿関連疾患に係る医学的所見の解析調査、これは現在行っております判定業務にも非常に資する医学的所見の解析ということで、適切な診断手法・技術の確立を目指しているものでございまして、中に6つの項目がございます。1番目から、「中皮腫の鑑別診断の在り方調査」、2番目、「胸水ヒアルロン酸、胸水腫瘍マーカー測定値に基づく中皮腫診断補助検査の確立に関する調査」、3番目、「腫瘍組織における遺伝子の構造及び発現の相違に関する調査」、4番目、「病理組織標本における石綿小体計測及び胸腔鏡所見による医学的所見の評価に関する調査」、5番目、「石綿小体等計測技術の普及啓発に関する調査」、1枚おめくりいただきまして、6番目といたしまして、「びまん性胸膜肥厚に関する調査」をこれまで実施してきたところでございます。これ以外には2つ目、「石綿肺の診断に関する支援事業」といたしまして、判定の結果、石綿肺ではあるけれども、救済相当の基準を満たさない場合の軽症者であっても、年に1回の健康診断の機会を付与して、早期に発見し、認定基準に至るほどになっているかどうかを判断する仕組みを検討していただいたところです。
 3番目「石綿関連疾患に係る文献調査」
 4番目「石綿健康被害救済制度に関する海外動向等調査」
 5番目「石綿健康被害救済制度に係る調査結果の医療関係者に対する還元事業」といたしまして、こちらも石綿関連疾患を診療することの多い全国の医療機関に対しまして、石綿救済制度に係る調査結果を還元するための講習会を開催してきたところでございます。
 6番目「被認定者に関するばく露状況調査」
 7番目「一般環境経由による石綿ばく露の健康リスク評価に関する調査」こちらも継続で行ってきたところでございます。次に3ページ目、本年度、平成23年度に実施しているもの、または予定をしているものは以下のとおりでございます。石綿関連疾患に係る医学的所見の解析調査の中で、新たに加わりました項目としましては、「中皮腫の長期生存例等の解析調査」、こちらは冒頭、定例報告の中でも認定更新の症例が出てきているというお話をさせていただきましたが、こういった長期の生存例が中皮腫の中でも見られるということから、委員でもいらっしゃいます井内先生にお願いをして解析をしていただいているところでございます。また、2つ目「石綿肺等の呼吸機能評価指標の在り方に関する調査及び検査機器の開発調査」こちらも今現在は著しい呼吸機能障害を判定する方法としまして、6分間歩行試験等に関しては参考という位置づけになっておりますけれども、その定量的な検査のあり方について、委員でもいらっしゃいます宮本顯二先生にお願いをしているところでございます。それ以外の項目は、先ほど申し上げましたように、継続となっておりますので、読み上げは省略させていただきます。以上でございます。

○佐藤(洋)部会長 ありがとうございました。ただいまのご説明に対して何かご質問等ございますでしょうか。よろしゅうございますか。

(質問等なし)

○佐藤(洋)部会長 委員の先生方の中にもこの調査研究事業に携わっている先生方がいらっしゃいますけれども、どうぞ、今後ともよろしくお願いしたいと思います。議題3については、以上でよろしゅうございましょうか。

(はい)

○佐藤(洋)部会長 本日、公開による審議を予定した議題については、すべて終了いたしました。全般を通じて何かご発言があればお願いしたいと思いますが、特にございませんでしょうか。

(発言なし)

○佐藤(洋)部会長 石綿判定部会の公開部分の審議は、以上としたいと思います。

午後0時07分 閉会