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中央環境審議会瀬戸内海部会(第12回)議事録


平成24年10月30日(火)
環境省 水・大気環境局 水環境課 閉鎖性海域対策室

開会
議題
  • (1)瀬戸内海における今後の目指すべき将来像と環境保全・再生の在り方について(最終報告)
  • (2)その他
閉会

午前10時00分 開会

○西田閉鎖性海域対策室長補佐 定刻となりましたのでただいまから中央環境審議会第12回瀬戸内海部会を開会いたします。
 本日は、お忙しい中、お集まりいただきまして誠にありがとうございます。
 開催に先立ちまして、本日の出席委員のご報告をいたします。
 所属委員27名のうち18名の委員にご出席いただいておりますので、中央環境審議会令第7条第3項により準用する同条第1項の規定に基づき、定足数を満たしており、本部会は成立しておりますことをご報告いたします。また、本日は中央環境審議会の鈴木基之会長にもご出席いただいております。
 なお、本日の会議は、中央環境審議会の運営方針に基づき公開とさせていただきます。
 開会に当たりまして、小林水・大気環境局長からごあいさつを申し上げます。

○小林水・大気環境局長 おはようございます。水・大気環境局長の小林でございます。
 本日は、大変ご多忙の中、また朝早くから、大変お忙しい先生方にお集まりいただきましてありがとうございます。
 本日は、瀬戸内海における今後の目指すべき将来像と環境保全・再生の在り方についてご審議いただきますが、これは昨年7月に環境省から諮問させていただいたものでございまして、これについて企画専門委員会で約1年間ご審議いただいてきたものでございます。これを受けまして、前回の部会では、中間報告ということで幅広い観点からいろんなご議論いただきまして、これも踏まえ、またパブリックコメントということでいろんな方々のご意見もいただいて、今日、最終報告という形でおまとめいただいておりますので、またご審議を賜りたいということでございます。
 水環境問題、いろいろ幅広い中で、やっぱり海の問題というのは、山から川、海というふうにつながっておりますので、最終的に人間活動の全体が集約される場という意味で大変重要な課題だと思っておりますし、水環境のさまざまな問題の中でも大変難しい課題も持っているというように認識しているところでございます。
 そういう中にありまして、近年ですと、もう一昨年になりますが、生物多様性のCOP10という大きな国際会議が開かれまして、愛知目標という生物多様性、生態系についてのさまざまな20もの大きな目標が国際的に公表されましたが、この中でも海の環境問題というのは大変大きく取り上げられているところでございます。
 そういう中にありまして、我が国でも、生物多様性の国家戦略、これを設けまして前向きに進んでいるという新しい状況がございます。
 また、政府全体でも、海洋基本法ができまして、海というのは、日本にとって、フロンティアで、世界にとってもそうかもしれませんが、そういう存在であるということで、一層関心を集め、重要な課題になっていると認識しております。
 瀬戸内海環境保全特別措置法は、大変画期的な法律として今でも存在しておりまして、水質環境の対策についても道を切り開いてきたわけでありますが、やはり水環境と自然環境を一緒にとらえていく埋立ですとか、あるいは自然海浜にも目を向けているというようなところ、それから瀬戸内海も、いろんな府県にわたりますので、横断的な組織で研究体制がとられるというようなこと、こういったところは、いまだに大変大きな意義もありますし、今後の環境行政の示唆にも富んでいるものではないかと考えているところでございます。
 そういう中にありまして、本日、最終報告をご審議いただき、できましたらおまとめいただきまして、ぜひ今後これを受けて、瀬戸内海環境保全基本計画の見直しなどを進めていきまして、瀬戸内海の環境保全、また海洋環境の全体政策が進むようにということで考えておるところでございます。
 従来からのご審議であります、瀬戸内海は、また海というものは多様な価値を有している、そういうことからしましても、多様な関係者が、連携してやっていくというようなところが重要な点ではないかと考えておるところでございます。
 どうか、本日も忌憚のないご審議を賜りまして、最終的におまとめいただければ大変ありがたいと思っているところでございます。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。

○西田閉鎖性海域対策室長補佐 それでは、お手元の資料確認をさせていただきます。
 次第を1枚めくっていただきまして、まず資料1としまして「瀬戸内海部会(第11回)における指摘事項と対応について」でございます。資料2が「パブリックコメント実施結果の概要」、資料3−1が「瀬戸内海における今後の目指すべき将来像と環境保全・再生の在り方について」、これは諮問に関する企画専門委員会最終報告でございまして、修正箇所を見え消しで表示したバージョンです。資料3−2が、同じような資料になっておりますけれども、これは最終報告につきまして修正箇所をすべて溶け込ませた反映版とさせていただいております。資料3−3が、その最終報告の概要を1枚でまとめたものでございます。
 その後、参考資料が続きます。参考資料1としましてこの瀬戸内海部会の委員名簿、参考資料2が中環審の関係の法令等でございます。参考資料3が諮問書等の写しになってございます。参考資料4、たくさんのパブリックコメントをいただいたわけなんですけれども、そのパブリックコメントのすべてと対応とさせていただいております。最後の参考資料5が前回の8月13日の中環審瀬戸内海部会の第11回の議事録となってございます。
 不足等がございましたら事務局にお申しつけください。
 それでは、プレスの方におかれましては、これ以降の写真撮影等はお控えいただきますよう、よろしくお願いいたします。
 それでは、これ以降の議事進行につきましては岡田部会長にお願いいたします。よろしくお願いします。

○岡田部会長 了解いたしました。おはようございます。朝早くからお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。
 それでは、早速、議事に入らせていただきたいと思います。
 本日の議題、お手元の最初の資料にございますように、瀬戸内海における今後の目指すべき将来像と環境保全・再生の在り方、この最終報告ということになります。
 先ほど小林局長からもお話がございましたように、昨年7月20日付で環境大臣より諮問され、企画専門委員会にてご検討いただいた事項です。
 本日は、企画専門委員会からの諮問に関する最終報告をご審議いただき、本部会としての答申案を取りまとめさせていただければ大変ありがたいと考えております。
 それでは、企画専門委員会の委員長をお願いいたしました松田委員から、全般的なご説明をいただきたいと思います。じゃ、松田先生、よろしくお願いします。

○松田委員 おはようございます。企画専門委員会の委員長を務めさせていただいております松田と申します。よろしくお願いいたします。
 本日は、諮問の瀬戸内海における今後の目指すべき将来像と環境保全・再生の在り方について、この企画専門委員会からの最終報告をさせていただく運びとなりました。
 先ほど小林局長からもありましたが、前回の8月の部会からの経緯について手短に紹介させていただきます。
 前回の部会では、中間報告をさせていただきまして、皆様から、さまざまな貴重なご意見、ご指摘をいただきました。また、並行して一般からの意見募集、いわゆるパブリックコメントでございますが、これを約1カ月間実施いたしました。その後、9月20日に、第6回の企画専門委員会を開催いたしまして、これらの意見を踏まえて、企画専門委員会としての最終報告を取りまとめさせていただきました。
 したがいまして、前回ご紹介いたしました中間報告に比べますと、次の3点が新しく反映されております。1つは前回の瀬戸内海部会での意見、2つ目が一般からのパブリックコメントでいただいた意見、それから3つ目が第6回の企画専門委員会での議論、この3つが反映されております。
 また、この検討会の当初からの経緯といたしましては、6回の企画専門委員会を開きまして、さらにそれとは別に、瀬戸内海西部、中部、東部で3回の現地ヒアリングを行いまして、これらを取りまとめたものでございます。
 最終報告の全体像に関する資料が2つございます。1つは、資料3−1の目次のすぐ後に要旨というのが3ページほどございまして、特に要旨の3ページ目では、前回の部会のご意見として、どこが新しいのかなかなかわかりにくいというお話もありましたので、現行の瀬戸内海環境基本計画、平成12年策定でございますけれども、これに対して新しい部分についてはそこに新規事項という形で表示させていただいております。
 全体像についての資料は、1枚物になっておりますが、先ほどの資料の3−3でございます。これに基づいて簡単に紹介させていただきます。
 本委員会といたしましては、この「畑」「庭」「道」に例えられる瀬戸内海の3つの価値について、それぞれが最大限に発揮されたような状態を豊かな瀬戸内海といたしまして、目指すべき将来像を設定しました。それから、豊かな瀬戸内海の望ましいイメージとしては、美しい海、多様な生物が生息できる海、あるいはにぎわいのある海と整理させていただきました。
 それから、瀬戸内海全体というよりも、湾や灘、あるいは、さらに細かい規模での海域の実情や特性に応じた豊かな海へのアプローチの必要性を提示させていただきました。それから、その1枚物の第3章の環境保全・再生の基本的な考え方というところでは、ここに、4つの基本的な考え方、それから5番目として2つの共通的事項を挙げております。すなわち、きめ細かな水質管理、底質環境の改善、それから沿岸域における良好な環境の保全・再生・創出、それから自然景観及び文化的景観の保全、それから地域による里海づくり、あるいは科学的データの蓄積及び順応的管理のプロセスの導入というようなことでございます。
 今後の施策の展開としては、基本的な考え方に基づく重点的取組、その他重要な取組、推進方策に整理いたしました。
 例えば、基本的な考え方に基づく重点的取組といたしましては、栄養塩と生物多様性・生物生産性との関係に係る知見の集積・目標の設定あるいは栄養塩濃度レベルの管理、それから底質改善対策・窪地対策の推進などを挙げさせていただいております。それから、推進方策としては、瀬戸内海に係る計画や法制度の点検・見直し、評価指標の設定などを提示いたしました。
 この報告の全体の構成は、前回お示しいたしました中間報告とほぼ同じでございますが、変更した点としては、パブリックコメントの中で意見の多かった緩傾斜護岸など、いわゆる環境配慮型構造物の導入について、今後の施策の展開に新たな項目として追加いたしました。また、モニタリングの重要性についてさまざまなところからご指摘いただきましたので、これを明示するように、項目に反映いたしました。
 細かい点については、後ほど事務局から詳しい説明いただきますが、最後にこの1枚物の概要の真ん中から少し右上に、新たな流れというのがございますので、これについては、先ほど小林局長からのお話とも関係がありますが、少し補足させていただきます。
 ご承知のように、瀬戸内法が臨時措置法としてできてから来年で40年になります。また、現在の基本計画ができてから、今年で12年がたちました。臨時措置法ができた当時は、ご承知のように瀬戸内海はいわゆる公害の時代ということで、非常に瀬戸内海が汚れていた状態でございまして、この瀬戸内法が環境保全に果たす役割は極めて大きかったと言えると思います。
 しかし、その瀬戸内法などがかなり効果を発揮して、現状では水質はかなりきれいになったと言っていいでしょう。それから、特に大阪湾を除く瀬戸内海では、TN、TPなどの環境基準がほぼ達成された状況となりまして、総量負荷削減施策が、当初の目的としておりました浄化が達成されましたので、言うなれば、ポスト総量負荷削減施策とでもいうようなものが求められるような時代になってきたということでございます。
 これは、恐らく世界的に見ても非常に新しい状況でございまして、例えば環境管理のモデルとしてよく取り上げられるアメリカ合衆国チェサピーク湾などでも、まだまだ削減を続けなければならない状況にあります。国によっては、総量規制は入っていないところが多いですし、これから導入しようとしているようなところも多いわけでございます。
 そういうことで、瀬戸内海では、水はある程度きれいになったが、生態系や水産資源のレベルにかなり問題があるというような状況の中で、今回の報告では、豊かな海を目指す、言うなれば、ポスト総量負荷削減施策とでもいうようなところにいろいろ触れているわけでございます。
 この問題は、まだ経験が少なくて、わからないところが多いこともあるわけですが、しかし一方、その新たな流れというところに書いてありますように、現行の基本計画ができた後に、この10年ぐらいの間に、瀬戸内海にも関係の深いたくさんの法律や制度ができております。そこの新たな流れにあるような例えば生物多様性基本法ですとか海洋生物多様性保全戦略とか海洋基本法とかといったものでございます。
 特に、今年策定された第四次環境基本計画では、政策領域の統合というようなことが非常に重視されております。また、海洋基本法の中では、分野横断的、省庁横断的な沿岸域の総合的管理というようなことが重要なテーマとして挙げられております。
 したがいまして、瀬戸内海におきましても、この瀬戸内法のシステムだけということではなくて、このような関連の深い制度との役割分担ですとか協調性が強く求められる時代になってきているのではないかと今回の検討の中で感じております。
 したがいまして、本日は、ぜひこういった状況も踏まえていただいて、皆様からこの最終報告について、さまざまなご議論、ご意見いただきたいと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。
 以上でございます。

○岡田部会長 どうもありがとうございました。
 それでは、前回の部会におけます指摘事項と対応方針について事務局よりご説明いただきたいと思います。

○名倉閉鎖性海域対策室長 それでは、資料1、前回8月13日に開催時の瀬戸内海部会の指摘事項と対応方針というのを書いておりますけれども、資料3−1に修正箇所について青字でお示ししておりますので、その2つを使いまして、前回の部会時点でのご指摘いただいた事項とどういうふうに対応しているかということについてご説明させていただきます。
 資料1の最初のところで、2つ、ご指摘、ご意見いただいております。
 1つは、新規・継続の別や重要性の軽重がわかるように工夫してほしいということで、対応方針としましては、要旨の作成に当たってご指摘を踏まえ工夫するとしておりますけれども、資料3−1を3枚ほどめくっていただきましたところから、最終報告の要旨というのを@、A、Bということで3ページにまとめております。
 これを見ていただきますと、例えば重要性の軽重につきましては、これのAページのところに基本的な考え方とか、Bページのところの4ポツのところで重点的取組ということが書いておりますので、それぞれわかっていただけるのではないかと考えておりまして、新規・継続の別ということにつきましては、Bページ目のところの4ポツのところに、新規については括弧書きで「新規事項」と入れております。これは、現在の瀬戸内海環境保全基本計画に含まれないと考えられるものについては新規事項と整理したというものでございまして、こういう工夫をしたということでございます。
 それから、資料1に戻っていただきまして、2つ目で、悪いのは赤潮プランクトンで、ありがたいのは魚介類という見方のみで、その間が抜けていると、餌生物が豊かであるということを考慮したほうがいいとしております。
 ご指摘を踏まえ、以下のとおり修正するとしておりますけれども、この資料1のところに書いてあるページ数というのは、これは溶け込み版のほうのページ数になっておりまして、この資料3−1でいきますと実は13ページになります。資料3−1の13ページの一番上のところに青色で修正箇所をお示ししておりまして、餌生物が豊富に存在しということを入れているということでございます。
 それから次に、また資料1に戻っていただきまして、第1章の現状と課題というところで、水質がよくなったことと漁業生産との関連が密接に関係しているのかどうかはグラフを見ても明快ではない、統計的には相関は見られなかった、相関があれば、もう水質をきれいにする努力はしなくていいのかという話になるのは危険だと思うというようなご意見をいただいております。
 このグラフというのは何かというと、この資料3−1の裏を見ていただきますと、一番最後のところにカラーの図で図30というのがございますけれども、その棒グラフと線グラフが両方あるものでございますけれども、この棒グラフが漁獲生産量を表している、線グラフの赤と紫色で全窒素と全りんを表しているということで、この相関について述べたところでございます。
 ここで述べている分につきまして少し修正を加えさせていただきまして、この資料3−1の8ページのところになります。
 このグラフについてどういう関係になっているかということで修正しておりますけれども、この中では、他方、窒素濃度については、昭和51年から昭和56年にかけて減少傾向を示し、その後、増加した後、平成8年から減少が起きる傾向となっており、りん濃度については、昭和49年から昭和59年にかけて減少傾向を示し、その後は緩やかな減少傾向を示しているということで、事実を淡々と書いたというものでございます。
 それから、次に資料1の2ページ目でございますけれども、また第1章の現状と課題に該当するところで、ご指摘、ご意見といたしまして、「瀬戸内の浜には宗教上の清らかな水をとるお汐井とりの浜であったところがたくさんある」と、そういうところの比較していただけたらいいというご意見をいただいております。
 この対応方針につきましては、資料3−1の6ページでございますけれども、下のほう、28行目、29行目のところですけれども、「これら自然海岸の減少に伴い、かつて浜辺で行われていた伝統行事も失われてきた」という文章を追加しております。
それから、資料1の次のご指摘ですけれども、第3章関係のご指摘のところ、「海の水質管理は海だけの問題ではなく、川の水質管理によって決まる。川の水質管理との連携が重要である」というところにつきましては、資料3−1の15ページの17行目のところでございます。「川の水質管理との連携・調整が重要であり」という文章にしております。
 それから、資料1のその次、「水質規制は一律であるからコントロールできているけれども、自治体が湾・灘ごとにコントロールできるのかは非常に課題」ということでご指摘いただいておりますけれども、ここの部分については、資料3−1の15ページの18行目のところで、「その影響や実行可能性を十分検討することが重要である」と修文させていただいております。
 それから、資料1の3ページ目でございますけれども、ご指摘、ご意見としまして第4章関係でございます。「再生・創出を考えるときに未利用地も考慮の対象にしていただきたい。ローカルコモンズとしての渚をもう一度考え直していくことは非常に重要」というご指摘をいただいておりまして、この部分につきましては、資料3−1の16ページの14行目のところで、「なお、こうした再生・創出の取組の際には未利用地の活用も考慮し」ということで修文させていただいております。
 それから、資料1のご指摘の3ページの2つ目でございますけれども、「にぎわいと並んで安らぎ、あるいは和み、そういう指標をどこかで抽出できたらいい」というご指摘いただいておりますけれども、この部分につきましては、対応方針のところでは、「海との触れ合いによる安らぎ・和みというのは、にぎわい・触れ合いに係る指標の例として挙げている」ということで、「水環境、自然環境の住民の満足度に含まれているものと考えるため原案のとおりとする」ということでございまして、この部分、資料の3−1でいきますと、25ページの一番上の2行目から6行目のところに、にぎわい・触れ合いに係る指標の例というのがございますけれども、ここに含まれているのではないかということで原案どおりとしております。
 それから、資料1の3ページの3つ目でございますけれども、「未利用地の活用について検討することが必要であると書いてあることは非常に心強いが、これだけで進められるかどうか。もう一歩踏み込んだ話があればありがたい」というご指摘がございますけれども、これは、資料3−1でいきますと20ページ目の19行目から未利用地の活用というのがございますけれども、ここについては、対応方針としましては、「未利用地にはさまざまなケースがあり、それらの個々の実情に応じて検討するものであることから、本報告では幾つかの例示を挙げた現行の表現のままとする」ということで原案どおりとさせていただいております。
 それから、資料1の3ページの4つ目でございますけれども、「二枚貝、アサリ等の復活、養殖が非常に難しい状況になっている」「これは砂浜が少なくなったということだが、そういったこともどこかに保全するという形で入れていただきたい」というご指摘をいただいておりまして、これにつきましては、資料3−1の5ページのところでございますけれども、例えば11行目の3ポツの表題のところ、それから15行目のところに「砂浜」というのを入れさせていただいております。ちなみに、対策のほうにつきましては、第4章のところでは既に砂浜というのを入れておりましたので、それとの並びも考えまして、こちらのほうに砂浜というのを入れさせていただいたというものでございます。
 それから、資料1の4ページ目でございますけれども、これも、第4章関係で、「透明度の環境基準化の検討においていろいろな水深のところがあり、灘・瀬ごとに違うことについてしっかり考慮していただきたい」というものでございますけれども、これは、資料3−1でいきますと18ページ目の10行目から14行目のところに環境基準への対応というのが書いております。ただ、対応方針としましては、「新たな環境基準項目の設定の中身に関することにつきましては、別途議論されているということですので、このご意見の内容について関係部署に情報提供させていただく」ということにしております。
 それから、資料1の4ページ目の2つ目でございますけれども、「海砂利採取の規制については、各府県における取組によっている。国として海砂利採取禁止ということになるよう文言を精査していただきたい」というご指摘をいただいております。対応方針といたしましては、「海砂利採取については、近年ほとんどなく、新規参入は困難であることから原案のとおりとする」としております。
 この部分につきましては、中身については、資料3−1の後半の参考資料編のほうの15ページ、16ページのところを見ていただきますと、表1で「海砂利採取の規制状況及び規制の根拠」を示しておりまして、各府県におきまして、条例ですとか要綱をつくって、採取を禁止している状況があります。それから、16ページ目のところを見ていただきますと、表2で、経年の海砂利の採取実績量及び採取認可量を書いておりますけれども、今はほとんどなくなってきているということで、原案のとおりとさせていただいているということでございます。
 それから、資料1の4ページの3つ目でございますけれども、「下層DOの問題はもちろん重要だが、表層以外の中層の溶存酸素量の問題を環境基準項目に入れたほうがいいのではないか」というご指摘いただいておりますけれども、これは、先ほどの環境基準関係と同じでございまして、別途議論されているということで、そちらに情報提供するという対応方針とさせていただいております。
 それから、4ページ目の4つ目のご指摘でございますけれども、「浚渫した土砂を改質してリユースすることは底質改善に大きな効果があるのではないか」ということについてでございますけれども、資料3−1の19ページ目の28行目のところでございますけれども、「発生した浚渫土を分級や改質するなどして」と修文させていただいております。
 それから、資料1の4ページの一番下のご指摘でございますけれども、「瀬戸内海各地にはラムサール条約の候補地が結構ある」ということで、「今後どう生かしていくかという状況認識を入れてもいいのではないか」ということでございますけれども、資料3−1の20ページの9行目、10行目のところで、「また、湿地の保全に係るラムサール条約における知見等を各地域の状況に応じて活用・普及していくことも適宜検討することが必要である」とさせていただいております。
 それから、資料1の5ページのところの最後のご指摘のところでございますけれども、

海洋ごみについて、「漂流ごみ、海底ごみについては、自治体、漁業関係者等の協働により」とあるが、国も、回収船、環境整備船を保有して、回収を行っているというご指摘がございまして、これにつきましては、資料3−1の22ページ目の13行目のところに、「自治体、漁業関係者等」の前に「国、」と入れさせていただいております。
 前回の部会でご指摘いただいた内容に係る修正箇所等々の対応については以上でございます。

○岡田部会長 どうもありがとうございました。
 今お聞きのように、ほとんどのものが修文等で対応していただいているかと思います。それから、ほかの場で議論していただくものはそれなりにお伝えいただくということで、修正の対応方針が示されておりますが、ただいまの方針につきまして、ご質問、ご意見等がございましたらお願いいたします。よろしいですか。
 特にないようです。また、これから最後のところで出てきますので、またその時点でもしお気づきの点がございましたらご発言いただければと思います。
 それでは、委員会の最終報告について、主に前回の中間報告から変更のあった点を中心として、事務局よりご説明いただければと思います。では、よろしくお願いいたします。

○名倉閉鎖性海域対策室長 それでは、その他の変更項目についてご説明させていただきます。
 主なところにつきましては、パブリックコメントを実施しましたので、そこでご指摘いただいたことをもとに、修文内容を考えまして、それを企画専門委員会でご議論いただいたという修正になっております。
 パブリックコメントの状況につきましては、資料2にお示ししております。
 平成24年8月9日から9月7日までの1カ月間、パブリックコメントを行いました。中身としましては、意見提出数としては23の方、個人9名、団体として14団体の方からいただいたということで、意見数としては120件ということになっております。資料2に載せておりますのは、それぞれ目次のどこの部分についてご意見があったかという数字を載せているというものでございまして、一番下の合計のところ、120としております。ややこしいのが、4章のところに、1節の1ポツ、2ポツのところで、左側に17と、その下、3と書いてあって、その右側に4と書いてあるんですけれども、これは、この4というのが、1ポツ、2ポツにわたるようなご意見があったということで、この17とか3の外数として4件のご意見があったというものでございまして、それらも含めて120件となっております。
 どういったご指摘を受けて、どういうふうに修正したかをご説明させていただきたいんですけれども、余り修正しなかった部分について、まずご説明させていただいて、その後、具体的な修正箇所に入っていきたいんですけれども、参考資料の4を見ていただけますでしょうか。これは、パブリックコメントでいただいたご意見、それからそれに対して企画専門委員会でどういう対応をしたのかを載せた資料になっております。
 具体的な修正については資料3−1を使って申し上げたいんですけれども、対応できなかったというところについて、まずご説明させていただきます。
 この参考資料4の1ページのところを見ていただきますと、1番、2番、3番のあたり、原子力関係のご指摘をいただいているというものでございます。例えば1番については、「原発依存率ゼロ%です」というご意見になっておりますけれども、これについて対応としましては、今後の原子力政策については、革新的エネルギー・環境戦略で決められているので、そこでの対応としております。
 それから、参考資料4の2つ目につきましては、「放射性物質の流入を極力防いでください」とか「原子力発電の停止はもちろんのこと、がれきの搬入とかその焼却を受け入れることのないようにしてください」というのがございますけれども、原発については、1番と同じように、革新的エネルギー・環境戦略への対応を書いている。それから、後半につきましては、災害廃棄物の受け入れということでございますけれども、この部分については、災害廃棄物の広域処理については、各種のガイドラインとか告示とかを出しているとの説明にしております。
 それから、3番目は同じく原子力発電所のことになっております。
 それから、参考資料4の4番のところでございますけれども、「放射線汚染させないでください」というようなご指摘がございますけれども、これの対応としては、「放射性物質に関する事項は、瀬戸内海に限らず別途議論がなされる問題であると考える」ということで、瀬戸内海で、特別ということではないのではないかという対応をしているということでございます。
 それから、先ほどの資料1でも同様でございましたけれども、環境基準についていろいろとご指摘いただいたものがございまして、例えばこの参考資料4でいきますと13ページ目の63番以降でございますけれども、環境基準についてはこういう設定をすべきではないかとか、こういうものについてはどうだということで、個別にご指摘いただいているものですけれども、ここへの対応としましては、同様でございまして、「新たな環境基準項目の設定に関する内容については別途議論されているところですので、ご意見については関係部署に情報提供します」という対応させていただいているというものでございます。
 主にそういったご意見も結構あったということでご紹介させていただきました。
 では、この資料3−1に戻りまして、具体的なご意見、それからどういう形で修文させていただいたかということについてご説明させていただきます。
 資料3−1の要旨については、先ほど申し上げたとおりの修正をしているというものでございます。1ページ目のところに第1章というのがございますけれども、第1章の1ポツのところの修正というのは、これは文章の修辞上の修正でございます

 それから、1ページ目の最後のところ、32行目のところに「物質循環の道筋」というのを「道」としての価値ということで載せておりましたけれども、ここについては、「物質循環の道筋のかわりに豊富な栄養塩や土砂の供給路としての機能である」としております。ここについては、パブリックコメントで、物質循環の道筋は畑に入るのではないのかとか、意味がわかりにくいというご指摘がありましたので、こういった修正をさせていただいております。
 それから、2ページ目以降でございますけれども、年号につきましては、和暦と括弧して西暦を入れるということで、統一を図っているというものでございます。
 それから、3ページ目のところですけれども、最初のほうは修辞上の修正でございますけれども、11行目のところから、大阪湾については云々と書いているところにつきましては、これは、パブリックコメントで、ほかの海域との関係や瀬戸内海域内での相対的な状況を書くべきだというようなご指摘いただきましたので、こういうふうに修正しまして、大阪湾においては水質総量削減の取組が行われている東京湾、伊勢湾と同様に一定の改善傾向が見られるものの、瀬戸内海の中では、COD、窒素、りん濃度は高い状況であるとしてございます。
 それから、次、4ページ目でございますけれども、底質・海底のところで、8行目あたりですけれども、これは、「10年前と比較すると余り悪化している湾・灘は見受けられず」「すべての湾・灘で」というのを消して、「全体的に改善の傾向が見られた」ということで、従来は断定的に書いていたのをもう少し広く読めるようにしたというものでございます。
 それから、5ページ目のところでございますけれども、ここで、3ポツのところとかに砂浜を入れているのは、先ほど部会でご指摘いただいたことに対応したものでございます。
 その下のところ、アマモ場とかガラモ場について書いておりますけれども、これは、申し訳ございません、数値の間違いの指摘がパブコメでございまして、もう一度確認して修正したというものでございます。
 それから、6ページ目のところは、年度の修正と先ほど申し上げました部会でご指摘いただいた伝統行事についてでございます。
 それから、7ページ目のところですけれども、年度の修正がございますし、21行目、22行目のところは、「しかし、昭和35年度と比較すると依然として低いレベルである」ということで、回復傾向が見られているけれども、こういう状況だということで、企画専門委員会の委員の方からのご指摘を踏まえて修正したというものでございます。
 それから、8ページ目は、先ほど申し上げた部会でのご指摘に対応したものでございます。
 それから、9ページ目の21行目以降でかなり文章を入れておりますけれども、これは、生物多様性国家戦略の2012−2020が閣議決定を9月末にされましたので、それにあわせて時点修正したというものでございます。
 それから、10ページ、11ページは年号とか修辞上の修正、それから12ページ、13ページも修辞上の修正、13ページの上の餌生物は先ほどの部会に対応したものでございます。
 それから、15ページのところでございますけれども、1ポツの一番下の17行目、18行目のところは、先ほどの部会のご指摘に対応したものでございます。
 それから、15ページの21行目以降のところで、底質環境の改善というところで幾つか修正しているところがございますけれども、これは、パブリックコメントで、停滞域を解消する取組についてはいろいろあるんではないかとか、海水交換等も進めるべきではないかというご指摘をいただきまして、それをもとに、企画専門委員会でご議論いただいた修正になっておりまして、「底泥に蓄積してきた有機物質や栄養塩が長期間にわたり分解・溶出することによって、水質改善が阻まれ、貧酸素水塊の発生の一因となっていることから、これらの海域への負荷量削減等の水質管理や停滞域を縮小する取組と合わせて」ということで修文させていただいたものでございます。
 それから、15ページの30行目、31行目のところ、これもパブリックコメントでご指摘があったところですけれども、「このような現象が見られる箇所についてその対策が必要である」ということで、窪地となっているところでも、必ずしも貧酸素水塊があるところと、ないところがあるんじゃないかというご指摘をいただいたものに対応したものでございます。
 それから、16ページ目のところも、同様でございまして、7行目、8行目のところですけれども、これも、こういう海域でということに限るのではなくて、いろいろあるのではないかということのご指摘がありましたので、「これらが発生する海域への陸域からの負荷量削減等の水質管理の取組に加え」とさせていただいております。
 それから、これの16行目、17行目のところは、パブリックコメントで、「遺伝的な攪乱が起きないよう」というのがわかりにくいとか唐突ではないかというご指摘をいただいたので、こういう場合ということを記載したものでございます。
 それから、17ページ目でございますけれども、13行目あたりに「健全な水循環の確保や」と入れておりますけれども、前回の企画専門委員会で、この中で水循環に触れられていないのではないかというご指摘をいただいたので、それについて入れたというものでございます。
 それから、19ページ目のところですけれども、18行目以降で少し修正しておりますけれども、これは文章の適正化を図ったというものでございます。
 それから、22行目のところについては、海底耕耘というのを書いておりますけれども、これもパブリックコメントを踏まえまして、企画専門委員会でご議論いただいて入れたというものでございます。
 それから、20ページ目の15行目、16行目のところですけれども、これも、パブリックコメントで、海砂利採取等々について原則禁止とすべきではないか、ただ、やむを得ない場合でも、こういう配慮をすべきではないかということでのご指摘いただいたということで、これは原則禁止というのは、先ほど部会での対応ということとして、近年の実態からそこまで書かなくてもいいのではないか、ただ配慮すべきことについては入れておくべきではないかということで、文章を入れたというものでございます。
 それから、20ページ目の27行目以降のところ、これは、文章を丸々入れておりますけれども、環境配慮型構造物の導入の推進ということで、文章を入れているというものでございます。これは、先ほど松田先生もおっしゃっておられましたように、緩傾斜護岸等々の取組を推進することが必要だというパブリックコメントでのご指摘もいただきまして入れたというものでございます。
 この部分につきましては、もともと22ページ目の下のほうに4ポツとして沿岸防災と環境保全の調和というのがありまして、ここのところで、防災と環境の調和ということで、34行目ぐらいから、例えばということで、こういう配慮が要るのではないかということを書いていたものですけれども、それについては、必ずしも防災との調和という観点だけではなくて、推進すべきものではないかというご議論いただいて、20ページ目のところには丸々入れたというものでございます。
 ちょうどその22ページのところでございますけれども、最初、事務局案としては、この「例えば」以降の部分を丸々移行した形にしていたんですけれども、企画専門委員会で、防災と環境保全の調和という観点でも、文章を残しておいたほうがいいであろうということで、少し簡略化しておりますけれども、34行目以降のところで文章を残しているというものでございます。
 それから、資料の24ページ目以降のところで指標の例を一旦載せておりますけれども、ここも、前回の企画専門委員会で結構ご議論いただいたところで、パブリックコメントを踏まえて修正しまして、その修正案をめぐってまたご議論いただいたというものでございます。例えば15行目のところ、赤潮発生件数と種類・規模ということで、これはパブコメでこういうものも入れるべきではないかということでご指摘いただいたものに対応したものでございます。
 それから、23行目のところ、底生生物というのも入れておりますけれども、これもパブコメの指摘を受けたもの、それから25行目のところで、面積・箇所数というものも入れておりますけれども、これもパブコメの指摘を受けたものでございます。
 それから、30行目のところ、物質循環に係る指標の例として載せていたんですけれども、少しパブコメでも、底質環境に絞って、それ以外のことはほかのところに書いたほうがいいんではないかということで整理したものでございまして、底質環境の改善に係る指標の例ということで、これも、企画専門委員会の先生方のご意見等も踏まえまして、底泥の有機物・栄養塩含有量、底泥の硫化物含有量とか、あと底質の粒度組成とか海底ごみ回収量というのを入れさせていただいたというものでございまして、全体的にどれをどの項目に入れるかというので、企画専門委員会でご議論いただいたものでございます。
 あと、25ページのところの下のほうでございますけれども、ここも、企画専門委員会でかなりご議論いただいて、その後も調整してようやく落ちついたという文章になっておりまして、修文としては、「このため、湾・灘ごとに関係行政機関、漁業者や市民団体等が参画する協議会をつくるなど、幅広い主体の緊密な連携・調整を図ることが重要である」ということにしておりますけれども、企画専門委員会でも議論になったのは、どういう主体が責任を持って、こういうことを進めていくのかというようなことは、はっきり決めるべきではないかというようなご意見もありまして、どこにどういう形で入れられるかということでご議論いただいて、結論として、こういう形で協議会をつくるなど、幅広い主体の緊密な連携・調整を図るというようなことにしたというものでございます。
 それから、26ページ目の23行目とか25行目のところ、モニタリングというのを入れておりますけれども、これも、パブリックコメントでのモニタリングの重要性、それから32行目のところにありますように、継続的なモニタリングということに触れられていたので、それを踏まえた修正でございます。
 それから、28ページ目のところというのは、これは修辞上の修正というものでございます。
 それから、企画専門委員会では、参考資料のところにもご指摘いただいておりまして、その参考資料でいきますと、修正しているのは、9ページ目のところに青色で書いておりますのが、上のほうでいきますと赤潮の件数というところで、実件数と書いていたのを発生確認数とか発生件数としたもの、それから図16以降で底質分布図(COD)とかと書いていたのが、少しわかりにくいということで底質環境指標値(COD)というように修正したというものが、そこから11ページ、12ページ、13ページと続いています。
 それから、14ページ目のところでは、図22の表題でダム・河口堰数の位置とあったのがおかしいということで、数というのをとったというものでございます。
 それから、21ページ目のところの下の図31というのがありますけれども、その水温についてどういうものかというのを表記すべきではないかというご指摘がありましたので、その表層水温についてはどういうものかというのを明記したというものでございます。
 以上のような中身につきまして修正させていただきまして、この資料3−1は、修正箇所がわかるように、この本文と参考資料という形にしておりますけれども、資料3−2を見ていただきますと、今の修文を溶け込ませた形にしまして、要旨、それから本文、参考資料と位置づけておりまして、参考資料の後ろから3枚ほどめくっていただきますと、参考資料の後に企画専門委員会の委員の名簿を載せまして、その後に審議の経過を括弧書きの23ページ、24ページに載せているということでございまして、こういう形で最終報告としているというものでございます。
 以上でございます。

○岡田部会長 どうもありがとうございました。
 前回のご指摘、それから企画専門委員会の議論、それからパブリックコメントにつきましてかなりの部分が入っているかと思いますが、修正していただいたのが資料でございます。
 ただいまの説明に関しまして、ご質問、ご意見等がございましたらお願いしたいと思います。本日が、一応、最終報告にしたいという希望でございますので、細かい点でも結構でございますので、ご意見いただければ大変ありがたいと思います。
 なお、ご意見いただくとき、資料の3−1と3−2がありますので、3−1でご意見いただいたほうが多分よろしいかなと思いますので、3−1のページ数に基づいてご意見を賜ればありがたい。
 それでは、よろしくお願いいたします。
 どうぞ。

○鷲谷委員 まずは、3−1、20ページで、新たにパブコメの内容をそのまま取り入れた部分なんですけれども、このタイトルと表現だと、コストベネフィット的な感覚が全くないものですから、本文の一番下ですけれども、構造物に科学的な検証を加えた上でというような、何が何でもそういう環境配慮型構造物と銘打ったものを導入するという、そういう書き方ではなくて、その効果などはきちっと確かめるというようなニュアンスの言葉を入れるといいと思います。
 それと同時に、タイトルも、いかにも推進といって、そういうものだったらどんどん入れていくというタイトルになっているので、導入のところでとどめたほうが、ほかとバランスがよいのではないかと思います。
 まず、1点はそれです。
 それから、次、24ページ、指標の例を挙げてあるんですけれども、私も、何回か欠席してしまって、今ごろになってということで申し訳ないんですが、指標というのは目標と対応させるべきものだと思うんです。それで、長期的な目標がイメージという形で、ここでは扱われているので、その3つの長期的目標として挙げられているようなことに対して、これらが、指標として効果があるのかどうか考えて、目標との関連づけが必要ではないかと思うんですが、1つ問題になると思いますのは、イメージのうちの美しいというイメージなんですが、美しいかどうかというのは、科学的、客観的な評価にはなじまない、日本語では、感覚的、主観的なもののほうでもあるわけですけれども、そういうような目標を掲げて、順応的な管理の考え方で政策を進めていくというのは難しさがどうしても伴うのではないかと思います。美しいというのは人によって随分違うはずなので、そこに確実に近づいていっているかどうかというのは、どういうふうに、客観的、科学的に評価したらいいかという問題が残るような気がするんですけれども、そこの記述を見ると、水質を指標として挙げるようなつくりになっているんですが、だとすると、美しいという概念よりは、主観の間での共通性がずっと高い、清いとか清らかという概念のほうがよく合っているのではないかと思います。目標の美しいというのは、皆さん、大変こだわりがあるようですので、ここで残すとしても、清く美しい海というような書き方になれば、水質が指標であるということと、とてもよくマッチしたものになるのではないかと思います。
 もう一点ですけれども、25ページ、より幅広い主体の参画・協働の推進というところなんですが、指標という言葉、目標、それから順応的管理、主体が、この報告書ではややばらばらでつながりが、よく読めば読み取れると思うんですが、わかりにくいんですけれども、順応的管理というのは、科学と、それから参画・協働を旨にして、目標に対してのモニタリングを続けながら、サイクリックに見直しして進めていく管理を順応的管理というわけですので、その科学が保証され協働の場である主体、モニタリングの主体、評価の主体というのが明らかになっていないと、なかなか順応的管理という言葉は使いにくいのではないかと思うんですが、ここに書いてある具体的な形はともかく、協議会なのか何なのかはともかくとして、今すぐ瀬戸内海においてそういう順応的管理の主体になるものが、何かということが明記できないまでも、そういうもし順応的管理しているなら、そういう場が必要であるというようなことと、それからここの今の記述を関連づけるようにしてはどうか。そうすると、全体に整合性がとれた報告になるのではないかと思います。
 以上です。

○岡田部会長 すみません、最後のところ、具体的に25ページのどの辺をということになりますか。

○鷲谷委員 幅広い緊密な連携、調整を図ることが重要であるという書き方になっているんですけれども、ここに、事務局のほうで、順応的管理をどういうふうにしていくか、イメージがあると思いますので、それと整合する形で、順応的管理に関する議論を進める場とするべきであるとか、何か具体的な推進のイメージと合った形で、ここを生かして、修文するのがいいのではないかと思います。

○岡田部会長 事務局か松田委員長、どうぞ。

○名倉閉鎖性海域対策室長 まず、最後にご指摘のところにつきましては、ここの幅広い主体の緊密な連携・調整を図ることが重要であるというところは、必ずしも順応的管理のやり方だけを言ったものではなくて、それ以外のことも含めて、ここに全体として書かれていることを進めるということです。

○鷲谷委員 おっしゃったとおり、順応的管理を含め、幅広い協議の場とするとか何かそういう書き方にすればよろしいんではないでしょうか。
 ただ、順応的管理が方針として挙げられていながら、場とか主体について一切記述がないというのが、違和感があるものですから、何か触れるとしたらそこの部分で触れられるんじゃないかと思いました。

○松田委員 資料3−1の26ページの一番下のほうに順応的管理と書いてあるわけですが、ここに少し、今の鷲谷先生がおっしゃられたご指摘は非常に重要なことですので、例えばですけれども、順応的管理に基づく実証事業などを行う場合には、管理主体といいますか、できる限り明確にした上で、いろんな科学的な根拠、モニタリングとあわせてしていくとか、そういうような修文でもよろしいでしょうか。

○岡田部会長 では、どうしますか。

○松田委員 26ページの下の2行のところに入れるということでいかがでしょう。

○岡田部会長 ここに、管理主体の文言を鷲谷先生のご指摘のように入れる、そういうことでよろしいですか。

○松田委員 事務局、いかがですか。

○名倉閉鎖性海域対策室長 どこまでが順応的管理の本体かとすると、26ページにもたしか出てまいりますし、17ページの31行目のところも、順応的管理のプロセスの導入と、こちらにもございますね。どちらがよろしいでしょう。

○松田委員 恐らく17ページのほうですね。先ほどのは、すみません、モニタリングのほうが主です。

○名倉閉鎖性海域対策室長 ここにいろんな主体の連携というようなことを書かせていただければよろしいでしょうか。

○岡田部会長 ありがとうございました。
 そういうことにさせていただきます。
 あと、ほかの最初の2つのご指摘はいかがでしょうか、20ページの部分と。

○名倉閉鎖性海域対策室長 まず、コストベネフィット云々のところですけれども、これは、表題で推進をとるというのは承知しました。本文はいかがいたしましょう。

○鷲谷委員 積極的をとるというのが1つですね。客観的な評価でもいいし、科学的な検証を加えた上でというような。今の文章だと、何でもこういう名前がついているものだったら導入すると読めてしまうので、もう少し効果と、こういうものだとコストもかかるわけですから、そのことがにじんだような文章になったらいい。

○名倉閉鎖性海域対策室長 そうしますと、具体的には31行目のところで「積極的に採用するなど」とあるものは、積極的にをとるということですね。

○鷲谷委員 とって、そこに科学的な評価とかを加えた上でとか、その効果を例えば科学的に評価した上でとか。

○名倉閉鎖性海域対策室長 そうすると、29行目の「新たな護岸等の整備や既存の護岸等の補修・更新時には、科学的な検証を加えた上で緩傾斜護岸や」と続けていくということでしょうか。

○鷲谷委員 そうですね。それで、積極的がなければ。

○小林水・大気環境局長 積極的か積極的じゃないかというのはいろんな評価があるのかもしれませんが、多分ご趣旨は、環境配慮型構造物は、その効果を検証しながら導入することが大事ということですね。

○鷲谷委員 コストがかかると思うので、国税を使うのに、十分見合うかどうかということを考えながら、新しいものは導入していくべきではないかと思われますので、そういう気持ちが表れていればいいと思います。

○小林水・大気環境局長 構造物の効果を検証しつつとかした上で採用するならばということでよろしいですか。

○鷲谷委員 そうですね、それで。

○岡田部会長 では、よろしいですね。
 ありがとうございました。

○名倉閉鎖性海域対策室長 24ページのところは、この美しいというイメージのところというのが、これはイメージなので前の部分になるということでしょうか。

○鷲谷委員 そうです。前のところが水質を指標とするような書きぶりになっているんですけれども、水質というのは非常に客観的な指標になじむものなんですが、美しいということの指標はなかなか難しいのではないか。日本語の語感もありますし、清いとか清らかという言葉だったら、水質を指標とするということとよくマッチするのではないかという意見です。

○松田委員 全体的なまとめ方としては、資料3−3の1枚物にあるんですけれども、この中に真ん中辺の右のほうに青い丸印で、美しい海という非常に漠としたイメージでありますけれども、これが、第3章の各項目にどのように対応するかというのは、そこに青丸が書いてありまして、企画専門委員会では、美しいというのは、必ずしも水質がきれい、水が美しいというだけではなくて、その他さまざまな自然景観ですとか文化景観とか、そういった広く扱ったものです。

○鷲谷委員 それは理解しておりますので、だから両方入れたほうがいいんじゃないかというのは、始まりのところの美しい海というのが出てくるところで、水質のことが取り上げられているんです。なので、その水質によくマッチする清らかなというような言葉を加える方がいいと思います。

○名倉閉鎖性海域対策室長 12ページのところでしょうか。12ページのところに、第2節の1ポツのところで美しい海というのがありまして、前段では水質のことが書いてありまして、後段ではその白砂青松などの自然景観のことを書いているんです。

○鷲谷委員 それなので、その水質に関わることを日本語のイメージとして表すとしたら、清らかとか清いというほうがマッチするのではないかということなんです。
 美しい方は、なかなか順応的管理していくとしたら、やはりきちっと指標をつくる必要があると思うのですが、主観間で差が少ないものではないと難しいと思うんです、イメージや感覚としても。そうすると、水の清さみたいなものは、かなり共通性が高いものであるということが知られていますし、なので形容詞を2つ重ねたほうがここの記述とはよく合うのではないかと思います。

○道浦委員 先生のおっしゃることはよくわかりまして、美しいというのは、美的な、視覚的なことをいい、清らかというのは、水質とか、そういうことをいうので、そこで抵抗があるとおっしゃっているんだと思うんです。ですから、清く美しい海とかになさったら解決するんじゃないでしょうか。

○小林水・大気環境局長 清く美しい海にしますと、水質と、その後段の自然景観とか文化的景観のことの両方を言ったことになるのかならないのかというのがあります。

○鷲谷委員 なるんじゃないですか。

○小林水・大気環境局長 なるんでしょうか、清くで、自然景観も。

○鷲谷委員 見た目の美しさは景観とか、景観もどうやって指標にするかですけれども、それはできなくはないんじゃないかと思うんです。

○岡田部会長 すみません、どこのところをどう修文するか、具体的に教えていただけますか。

○鷲谷委員 今、話題になっているのは、ただ一言です。

○岡田部会長 何ページですか。

○鷲谷委員 12ページですか、初めて美しい海というイメージが提示される部分のタイトルを清く美しい海としていただければ、そこのパラグラフでは、まず水質について語られていますので、すっとなじんで読めるんではないかと思います。

○岡田部会長 どうぞ。

○弓削委員 今日、全漁連の長屋さんがお休みなので、私、漁業関係の仕事をしておりますので、漁業関係者からこの審議会の今までの審議の中で、生物生産が豊かであるということについて、相当議論があって、単なる水質基準だけきれいにするだけでは不十分ではないかということについても、いろいろ意見があったと思うんです。
 清いという言葉を入れると、昔からの「清水に魚住まず」という言葉は必ず頭に思い浮かぶので、私、漁業の関係者としては、もちろん清い海がいいことはあるかもしれませんけれども、余りにも強調され過ぎると、生物生産、特に最近、ノリの生産が落ちているとか、いろいろな意味もあるので、それらを含めて、美しい海と言っていただいたほうが丸くおさまるんじゃないかという意見でございます。

○岡田部会長 ありがとうございます。
 ほかにございますか。
 どうぞ。

○岡田(真)委員 哲学の分野からも発言が必要かと思われるような問題ですので、一言申し上げたいと思います。
 今のようなご意見が当然出ると思いました。漁業関係のことは2番目の畑のところでしっかり書いてあるのでいいのかとも思うのですけれども、「庭」「畑」「道」という3本柱の内部で相互に矛盾する内容にならないほうがいいという印象はあります。調和というのが、今回の瀬戸内海のこういうことを考えるとき非常に重要なので、そういうことを考えますと、私も、殊更に「清らか」という表現は入れないほうがいいんじゃないかとおもいます、あまりピューリタニズムにならないように、もし「美しい」という表現があいまいであるというのであれば、余計にいろいろな立場の方々が集まって語り合う中から、より納得のゆく「美しい」の内容を考えて合意していかなければならないのではないでしょうか。数値目標を設けるのも非常に重要ですが、環境の問題は、住民の皆さんが、納得して合意するというところが非常に重要ですので、そういう余地を残されたほうがよいのではないかと私は考えます。

○岡田部会長 ありがとうございます。
 ほかにございますか。
 それでは、今までずっとこれで議論してきたこともございますので、今回の現時点では、美しい海のままということにさせていただきたいと思います。
 ありがとうございました。
 ほかに。

○岩崎委員 岩崎でございます。
 これまでの皆様方のおまとめになったご努力に大変敬意を表するものです。
 本文の文言には異論はございません。その上で、2点ばかり、ご意見、注文ということで述べさせていただきます。
 前回、私が意見した海砂利採取の話です。資料3−1の20ページ、10年前の基本計画等に比べると原則禁止の厳格が盛り込まれているということは評価しております。ただし、先ほども、今とっていないからいいんじゃないかということを考えると、今なぜとっていないかということになると、それは、環境保全の機運の高まりである一方で、海砂利など、コンクリートの材料で骨材というんですけれども、骨材の需要そのものが、景気の低迷もしくは公共事業量の削減によってピーク時の半分ぐらいに今下がっている。だからこそ、海砂利をとらなくても済んでいると、そういう現状があるわけです。これから防災を中心にした公共事業の増加によって、やはりそういう需要、いわゆる産業界からの採取というか需要が増えてくれば、このままのバランスが続くかどうかというのは、私はいささか疑問に思っています。
 ということを含めて、この文言はよしとした上で、当審議会でも引き続き議論しておくべきテーマではないかということを意見として述べさせていただきます。
 もう一つは、パブコメの最初の原子力の話です。当審議会もしくはこの最終報告の文言において、原発の話を扱うというのは、難しいということはよくわかります。よって、このパブコメの意見を反映しなかったことはやむなしと思いますが、やはり今、一般の多くの人々、瀬戸内海以外の人々のお気持ちとして、現に瀬戸内海に面した原子力発電所がございます。やはりあれが、また事故が起こって、放射線にこの美しい海が被害を受ければどうなるかということで、沿岸の人たちは心配され、その気持ちは私どもとしても重く受け止めねばならないのではないでしょうか。
 そういうことを私の意見として申し上げたいと思います。
 以上です。

○岡田部会長 どうぞ。

○道浦委員 私もそのことを同じく思っておりました。モニタリングなんかの報告の中で、やはり原発の問題などが出ておりましたが、この資料の中には一切出てこないんですね。やはり海ですから、私、素人ですからわかりませんが、福島の原発は、海に面してつくられていて、半分は海に面していますから、海からの汚染というものは、これからすぐには出ないけれども、今後、起こるかもしれないという可能性が非常に大です。
 私、実際、1995年に事故後9年目のチェルノブイリ原子力発電所を訪ねておりまして、そのときも食べ物のことの危険を大変おっしゃっていましたし、ドニエプル川の汚染はどうしようもないというお話をしておられました。
 ですから、私は、どこかの形で、例えば最終の取組の体制の中で、例えば調査・研究や技術開発に当たっては国及び地方公共団体のとありますけれども、この中に、原発の問題も視野に入れてみたいなことを一言入れていただきたい。それがないと、何年かたったときに環境省のこの委員会は何をしていたのかという問題が起こってくるんじゃないかという危惧しております。
 以上です。

○岡田部会長 今のご意見は27ページの最後のところということですね。
 じゃこれは環境省のほうから。

○小林水・大気環境局長 今、現状の私どもの認識あるいはご指摘を受けたということはまず受けたいと思うんですが、原子力、こういった放射性物質は、従来は余り環境中には出てこないというような、少なくとも法制度的にはそういう考え方になっておりまして、従来の環境基本法ですとか、あるいは水質汚濁防止、環境省設置法もそうですが、そういう中から放射性物質は除くと、環境には出てこないので、原子炉なり発電所のサイドで対応するというような意識でずっと考えてまいりました。
 今回の3・11のことで明らかになりましたように、それは破綻しておりまして、環境中にも出ているという前提で、いろんな規制も見直していこうということで動いておりますし、現に環境中に一定の放射性物質もあるということで、私どもの水・大気保全局でも、現に水質ですとか底質ですとか、こういうもののチェックを実際上は始めているという状況にあります。
 全体の行政的な対応ということでありますが、今、原子力の規制は従来の原子力安全・保安院の体制から原子力規制委員会という独立委員会のもとでチェックしてきているということで、今、動き出した段階にございますが、この法改正の中で、実は環境基本法、それから循環基本法の中で、従来、放射性物質は別体系で対応するということになっていたものを除外しまして、いわば環境の世界の中にも放射性物質が、存在する、あるいはし得るというようなことになっております。
 ただ、それは大きな仕切りでそういうことになっておりますが、環境のそれぞれの法体系の中でどうするかというのは、現時点ではまだ放射性物質は除かれた状態になっております。そういう意味では、基本法と個別の法律が、まだ整合していないというか、過渡期にあるというように思っていただければよろしいと思います。
 これについては、もちろんその基本法に沿った形で、今後、考えていかなきゃいけない大きな課題であるというような認識をしております。どのように環境法あるいは環境政策の中で扱っていくかということは、原子力規制委員会などの新しい体制で、原子力の規制をどうやっていくかというようなこと、あるいは原子力自体はどう扱っていくかということを見ながら、相当な議論していかなきゃいけない課題なのかなと思っております。
 ただ、向き合っていかなきゃいけない課題であるという認識は十分持っておりますので、この審議会でどうするかというのは、どうでしょう、今日は非常に重要なご提案いただいているとは思っておりますが、実は余り議論していただく時間がなかったので、どういうふうに書いていただくのか、今後の課題としても、私どもとしては受け止めてまいりますし、審議会としても引き続きウォッチしていただくと、そういうような形あるいは委員の先生方がやっぱり一言書いたほうがいいということであれば、今後の課題であるというようなことを書いていただくという、客観的にはそういう情勢にあっても構わないと思います。

○岡田部会長 どうぞ。

○久野委員 確かに、環境基本法から除外条項が外されて過渡期にあるわけですから、少なくとも重要な課題であると、今後、真剣に考えていかなきゃならない課題であるということを一番最後につけ加えるか、あるいは答申だったら、大臣に対する送り状があるわけで、その中で一言書き加えるとか、そういう処理の仕方があるんじゃないかと思います。

○岡田部会長 ありがとうございました。
 ほかにご意見はございますか。
 どうぞ。

○須藤委員 全体としては、私も幾つか申し上げたんですが、すべて適切に修正されており、本文についての加筆修正はなくてこのままでよろしいと思います。
 今の放射線の問題のモニタリングのことについては、環境省では、水浴場の目標値を決めて、昨年も本年もモニタリングの結果いずれもゼロであるということを示したわけでありますから、参考資料の4の中に、こういうことはやったんだということを書いてもおかしくないんじゃないでしょうか。モニタリングをやって、海水浴の安全性を確認したということは書いてもいいんじゃないでしょうかということが1点です。
 それから、2点目は、私は、今、瀬戸内海の水生生物の環境基準の類型当てはめをしている専門委員会の長ですが、類型当てはめする直前なんです。類型当てはめというのは、特別域をつくるか、あるいは一般域のままにするかということなんですが、瀬戸内海はかなり特別域を広め、特別域というのは幼稚仔の魚類等を守るための場所ですが、それを広めにとらなくてはならないというように思っておりましたが、今日のこの最終報告は、その専門委員会に多分役に立つと思いますので、これが今日、在り方としてお認めになったら、そちらのほうに早めに回していただいて、これを参考に、一般域、それから特別域を決めていただくように手配していただいたらいかがでございましょうか。
 それだけ提案させていただきます。本文については何もございません。

○岡田部会長 ありがとうございました。
 最初の須藤先生のご指摘についてはパブコメの対応のところに入れる、これはよろしいですね。多分ご異論はないかと思います。
 じゃ、今の放射性物質の件は、せっかく会長がいらっしゃいますので。

○鈴木会長 本年度、第4次環境基本計画を作成いたしましたし、それから、今ご承知のようにエネルギー・環境会議で原子力の問題は大変重要な課題になっているわけで、東日本大震災、そしてその福島第一原子力発電所の事故を受けた後でもあります。瀬戸内海は、確かに地理的には遠いかもしれませんが、これを無視して、今後の目指すべき将来像に関しての報告をまとめられるというのは、やはり今の時期にまとめられるものとしては、ある意味では、皆さん疑問に思われるのではないかと思います。
 昨年、震災の後に中央環境審議会は臨時総会を開かせていただいて、そして環境省としては、やはり環境中に漏出した、流出した、あるいは放散されていった放射性物質に対して責任を持つことが必要であると提言もさせて頂きました。その後の流れを経て、環境省は大変なお仕事を背負われたわけでありますが、そういう流れの中で、福島の原発が、今、例えば除染に関しても、森林をどうするかというところまで話が進んでいっているところなんですが、海に関しては、オープンシーであるということもあって、漁業被害が随分出ましたが、その後のフォローの仕方に関しては、まだとても体系的に整っていないというようなことであろうかと思います。
 しかし、ここで対象としておりますのは閉鎖性海域ですから、もし何かが起こったとしたら、これは大変なことになるというような意識はやはり持っておく必要はあるでしょう。しかしながら、それらの検討を十分にしないままにこの本文の中に書き込むということは、とても今の段階ではできないと思いますので、局長がおっしゃっておられましたように、前文をつくるか、あるいは最後のところに何らかの形で、閉鎖性海域としては十分にその辺の配慮を今後進めていくべきであるというようなことは加えていただく必要があるのではないかと、こんなふうに思います。
 ここで、原発を停止するかどうかというような話題は、エネルギー・環境会議のほうにお任せするとして、閉鎖性海域の側としては、どういうようなことを今後、予備的に考えておく必要があるかというようなことを加えていただくという、そういうことじゃないでしょうか。

○岡田部会長 ありがとうございました。
 どうぞ。

○弓削委員 海洋放射能に関して、若干、事実のご報告だけしておきます。
 実は、私どもの研究機関は、文部科学省から委託を受けて、日本の原子力発電所の沖合海域において海水と海底土と海洋生物について、これは、漁業者が、風評被害を受けるおそれがあるということで、実は30年以上にわたって調査してまいりました。
 その結果として、そのデータは、全部、公開データとして報告されておりますので、あの事故が起きるまでは、各原発の沖合海域において、もちろん放射能漏れとか海底土における異常値とか海洋生物における異常値というのは計測しておらなかったわけです。一時期、チェルノブイリの事故が起きたときに、1年だけ値が、少し上がったことがありましたけれども、それも1〜2年で影響は消えてしまいました。
今回の事故を受けまして、福島沖については、定点の数を随分増やしまして、私ども、2カ月に1回、今、船を出して、海水を調査しておるというような状況で、これも、逐一、該当のホームページでデータは公表されておるところでございます。
 水産物については、これ以外に水産庁が、各県の水産物、魚を定期的にとりまして、それを私どものほうで分析し、その結果もすべて水産庁のホームページで公開されておりまして、一般の方々に安心・安全を提供するための分析・調査を今やっておるところです。文部科学省のお仕事は、多分、今度、環境省に組織の改編で移管されるんではないかと聞いておりますので、以上、ご報告しておきます。

○岡田部会長 ありがとうございました。
 ほかに本件に関してご意見はございますか。
 どうぞ。

○岡田(真)委員 先ほど委員長先生のほうから、具体的にどの箇所に入れたらどうかということも含めてお返事いただけたので、私も少し休心いたしました。
 ここの意見と対応を見ておりますと、すごく苦慮して書かれているとは思われますが、原発事故への対応でパブコメを出した人は納得するかなという疑問が残ります。
 特に、「瀬戸内海に限らず別途議論がなされる問題であろう」という記述は、多分受け入れられないだろうという印象を受けました。
 ですから、先ほどおっしゃられた送り状にも、それからやっぱりどこかに必ず書いていただけたらありがたいと思います。869年、貞観地震の後、887年に東南海連動地震が起きております。東南海連動地震が起こったときには、必ず瀬戸内海は大変甚大な被害を受けるわけですから、それを当然予想して、慎重に対応していかなければならないということをやはり一言記していただけるとありがたいと思います。

○岡田部会長 ほかにございますか。
 ありがとうございました。
 それでは、今ご意見いただいたことを踏まえまして、まずパブコメにつきましては、先ほど須藤委員から再三いただきましたように、もう少し丁寧に海水浴場等についても書く。それから、この本文については、現時点で直接書き込むのは若干早いということで、本文についてはこのままにさせていただきます。ただし、送り状等……前書きですか、その辺は、多分、行政にお任せしてよろしいかと思いますので、そのコメントをきちんとつける。それから、当然のことながら、この部会の議事録には、今までの議論が残りますので、部会で十分議論したということの4点で、今のお話をご了解いただけますでしょうか。
 ありがとうございます。
 では、そのような取り扱いにさせていただきます。
 ほかの件で何かございますでしょうか。
 どうぞ。

○武岡委員 修正された箇所についてではないんですが、前回、出席していなかったということもありまして、別のところで気になることがあるんですが、1つは、19ページの一番下のところで、藻場・干潟・砂浜・塩性湿地等の保全・再生・創出とあります。一つ確認なんですが、海砂採取で失われた砂堆に関しては、再生というようなことは想定しないのかということで、これは、つまり再生しようがないということなのか、無理だということなのか。砂堆、海砂採取で失われた砂堆の本来なら生態系機能というのがあると思うんですけれども、これには再生というのが入っていないんです、砂浜とか干潟は再生という言葉が使われているんですけれども。

○岡田部会長 そうですね、おっしゃるとおりですね。

○松田委員 大変重要なご指摘、ありがとうございます。
 ご承知のように瀬戸内海では、海砂が大量にとられまして、場所によっては、砂堆のようなところが、30メートル、40メートル、水深が、深くなっているようなところがありますので、それを非常に大きな、一種の人為的な環境改変ということで重々に受け止めております。しかし、海砂採取跡地をどうするかという問題、先ほど岩崎委員からもありましたように、海砂採取でなくなった砂堆を具体的に埋め戻すとか、再生するかどうかの議論は、これまでの企画専門委員会では、具体的なテーマとしては議論してきませんでした。
 ただ、一般的に言えば、この良好な環境の保全・再生・創出の検討の対象にはなると私自身は思っています。そこのあたりを具体的に書いたほうがいいのかどうかは、この場でご意見いただければありがたいと思いますが、なくなったということと、それから現実的な問題を含めて、すぐもとに戻すのが一番よいかどうかは少し待っていただきたいと思います。

○名倉閉鎖性海域対策室長 今ご指摘いただいた19ページの下のところ、3ポツというので、良好な環境の保全・再生・創出ですけれども、その上のところに、底質改善対策とか窪地対策の推進というところもあるんですけれども、これはどちらでの対応というのがあり得るものでしょうか。

○岡田部会長 どうぞ。

○柳委員 今の答えにも関連するんですけれども、武岡さんが言われた砂堆の再生というのは実際には無理ですよね。海砂そのものは、メインは海峡を浸食して出てきているわけですから、海岸から来ているわけではないので、供給量も圧倒的に少ない。つまり昔の砂堆を含めた海砂、さっき松田さんが言われた、取り戻そうと思ったら、それこそ何千年、何万年かかるわけですから、とてもじゃないけれども、今、言われたように、浚渫土砂とか同じスケールで考えられるわけがない。企画専門委員会で多少考えたときには、まずモニタリングはしますけれども、手は出せないというのが委員会の中での見方だと思うんですけれども、武岡さん、別のアイデアがあれば。

○武岡委員 私も、再生するというのは、もとのとおりに戻すというのは無理だと思うんですけれども、実際に再生に向けたような何か技術開発的なことをやっているところもあると思いますので、そういう場合に、やはり例えば粒径についてとか、それからその使う物質の性質についてとか、そういうものに対する配慮も必要だという気もするんですが、そういう意味で、何かこれは完全に抜けているという気はしましたので。実際に備讃瀬戸あたりでそういう再生実験をやっている国交省関係のがあったりしますよね。ですから、そういう場合に、単に浅くすればいいということではなくて、そこに使う砂のようなものの粒径、例えば粒径が違えば、そこにイカナゴが戻ってくるわけじゃないということがあるわけですから、そういったあたりの注意が必要かというところがあるんですが、実際にもとのとおりのものが再生できるのは、これは不可能だと思いますけれども、つまり人為的に何かそういうことをやろうとする動きというのは、実際にはあると思いますので、それに対する何らかの配慮ということは必要かなという、そういう意味で申し上げたということです。

○岡田部会長 どうぞ。

○松田委員 関連で、恐らく19ページの3のところよりも、今のご議論は、その1つ上の2の(2)の底質改善対策・窪地対策の推進というところの第2パラグラフあたりの深掘りの土砂採取跡などの窪地というすごくへこんだイメージが出ております。瀬戸内海の場合には、山になっていた砂堆をとったという、深掘りにならないで、山が平地になった海砂採取もありますので、そこのあたりには、例えば埋め戻しについて、周辺海域の水環境への影響や改善効果を把握・評価した上で、取組を進めていく必要があるということが、ほぼ武岡先生の意見が書いてありますので、この深掘りの土砂採取跡などは、単に深掘りだけではなくて、一般的な砂堆を崩すような海砂採取も含めて、土砂採取跡地についてはというようなつながりにしてはいかがかと思うんですが、いかがでしょうか。

○小林水・大気環境局長 あるいは、ご検討いただくための一つの可能性ということですが、武岡先生がおっしゃったのが、これからまだまだ技術開発のということであれば、27ページの技術開発のところにも、効果的な人工干潟をつくるとか浚渫土の活用とかがあります。この中に、研究課題として入れておくのがよろしいようなことなんですね。あるいは、もう実際にかかっていくということであれば、松田委員のおっしゃったようなところがあるかもしれません。
 そこら辺もご判断いただければいいんじゃないでしょうか。

○武岡委員 今の松田先生の案でよろしいかと思います、大体それで。

○岡田部会長 今の話は、今、松田先生がご指摘になった19ページのところの深掘りだけが目立つところは、砂堆という言葉を使うかどうか、これは、最終的に松田委員長と事務局にご一任いただいて修正することにさせていただきます。ありがとうございます。
 どうぞ。

○武岡委員 もう一点は、細かい文言の話なんですけれども、26ページのモニタリング調査・研究の下から6行目のところ、「生態系を初めとした現状の的確な把握、降雨や海流等を含む物質循環・生態系管理に係る」云々という、ここは、私、降雨や海流等を含むということの意味が理解できないんですけれども、降雨や海流等を含む構造の解析ということ、これを説明していただけないでしょうか。

○岡田部会長 これは、事務局から。

○名倉閉鎖性海域対策室長 特に水の循環ということを考えますと、降雨、雨が降ってから、それが流れてきて海に出るというところで、ほかに、水、それからその中に入り込んでくるような物質、化学物質系もあるというようなことで、それと海の中で流れてくるものもあるということで、その物質循環を表すものとして、そういうものも入りますよということを言っているものなんです。

○武岡委員 あえて降雨と海流という言葉が出てくる理由が余りよくわからなかったんですけれども、瀬戸内海のもちろん中で閉じていないのはわかっているんですが、ここで海流と言われると外海の感じがかなりしますよね。瀬戸内の中の流れは海流とは普通呼ばないんですけれども、それと降雨だけじゃなくて、実際の物質循環ですと、これは雨から直接入ってくるということを考えられているのかもしれませんが、当然、河川、工場排出、それから最近、地下水なんかも注目されていますし、そういうことがいろいろあるわけなんですが、あえて降雨と海流という言葉が出てきているのが、すごく違和感があったんです。

○松田委員 海流と入れたのは完全な間違いです。どうも申し訳ありません。

○岡田部会長 そうですね。じゃ、とりますか。委員長もそれでよろしいですか。ありがとうございました。じゃ、降雨等にさせていただきます。
 ほかにございますか。
 どうぞ。

○松田委員 降雨だけじゃなくて、多少、水循環とか何かその言葉を検討させていただいていいですか。

○岡田部会長 それはよろしいですね。

○武岡委員 そうですね。

○岡田部会長 じゃ、そのようにさせていただきます。これは、もう少し松田委員長に言葉をご検討いただくことにします。
 ほかにございますでしょうか。どうぞ。

○山田委員 会も最後になりそうなので、こういうときに伺うのは適切ではないかと思うんですけれども、ちょっと教えてほしいと思っております。
 そもそもこの会が開催されたのは、当時の環境大臣の江田さんのときの参考資料3にありますけれども、そのときに諮問という形でなされて、その諮問を受けて本当にすばらしい報告内容を作成されたと思います。本当に関係の方々は、いろいろ議論を尽くされて、すばらしいものをつくっていただいたと思います。ありがとうございました。
 これが、今から私がお伺いすることは適当ではないかもしれません。もし可能であれば、このようにすばらしいものをつくり上げられて、これが今後どういうふうに環境政策に生かされていくのかご説明下さい。資料3−3に新たな流れというものが書かれていますが、このような流れの中で、将来像、環境保全・再生の在り方について、解析、提案していただいたこれらが今後どういうふうに環境政策に生かされていくのか、教えていただきたいと思います。

○岡田部会長 事務局、どうぞ。

○名倉閉鎖性海域対策室長 資料の23ページのところを見ていただきますと、瀬戸内海に係る計画及び法制度の点検・見直しということがございます。(1)で瀬戸内海環境保全基本計画の点検・見直し、(2)で瀬戸内海環境保全特別措置法等の点検・見直しというのがございますけれども、今回この在り方ということで本日のご議論を踏まえて答申いただくということで、それを踏まえまして、今後、この瀬戸内海の法律に基づきまして基本計画というのをつくっておりますけれども、その見直しの作業に入っていきたいということを考えております。
 今回、在り方ということで、大きな動きをご指摘いただきましたので、具体的な計画の見直しにつきましては、改めて大臣から中環審に対して諮問させていただきまして、それを踏まえて、また具体的な基本計画の見直しということで、変更ということでご議論いただいた後に、閣議決定になりますけれども、計画まで持っていければと考えております。

○山田委員 どうもありがとうございました。
 ただ、新たにこれを作っていただいたことで、過去からもそうだったと思うんですけれども、環境省では、環境基準や負荷量削減だとか、そういうものだけではなくて、例えば先ほどもありました構造物だとか、あるいは新しい環境修復、環境教育、それから水産業といろんな広範囲にわたった環境省さんの枠を超えた、例えば国土交通省さんだとか農林水産省さんとか、あるいは環境教育の問題だったら文部科学省というふうに、今回の提案のものは、従来の環境省さんの枠を超えたかなり壮大なもの、上位のものに立つような計画になっておられると思います。
 だから、これが実効あるものとして取り組んでいただくことをお願いして、エールを送るというのは変なんですけれども、ぜひ頑張っていただきたいと思います。

○岡田部会長 ありがとうございます。
 では、局長のほうからも。

○小林水・大気環境局長 激励いただきましてありがとうございます。
 おっしゃいますように、この中身を拝見しますと、本当に、今日は瀬戸内ということですので閉鎖性海域対策室が中心に今日の議論をさせていただいておりますが、水環境課長もおりまして、川から海までつながっているというようなことも、中で記述がございましたので、水環境行政全般の問題でもあると思います。
 それから、さらに冒頭のごあいさつでも申しましたが、もともと瀬戸内海環境保全特別措置法の体系というのは、水と自然と両方視野に入れているというところが非常に重要な視点だと思います。これは、環境省の中では、例えば自然環境局ですとか林野庁とか、いろんなところが関係しますが、多分、山と海というのは川でつながっているというような、里とかにも記述がございますが、そこら辺の視点が非常に重要だろうと思います。
 また、いろんな主体という意味では、研究していく課題も多いところがございますので、行政でももちろん頑張ってまいりますが、学会などのアカデミックなところと連携していく、それから環境最前線は常に地方自治体がやっていただいています。最近はNPOも大変力をつけているところが多いということもございますので、この辺とも連携して、また霞が関も連携したいと思いますし、もっと広い主体で取り組んでいくような大きな課題をいただいているという認識しておりますので、ぜひこれを受けていきたいと思います。

○岡田部会長 ありがとうございました。
 ほかによろしいですね。
 それでは、本日は、本当に大変有意義なご意見、ご議論いただきましてありがとうございました。
 今の時点において、本編につきまして、今までいただいたコメント、ほとんどのものが具体的に修正するということでご了解いただいているかと思いますので、その修正をした上で、部会としての答申案ということで、ご了解していただくということで扱わせていただきたいんですが、よろしいでしょうか。
(異議なし)

○岡田部会長 ありがとうございます。
 それでは、もちろん微修正の上で本報告を部会からの答申案とさせていただきます。
 中央環境審議会の議事運営規則第6条第1項の規定に基づいて、会長の同意を得て審議会の決議とさせていただき、大臣への答申の手続をとらせていただきたいと思います。隣に会長がいらっしゃいますので、多分よろしいかと思います。
 どうもありがとうございました。
 ただいまの議題以外に、その他として事務局は何かございますでしょうか。

○西田閉鎖性海域対策室室長補佐 本日の議題につきましてですけれども、速記がまとまり次第お送りさせていただきます。ご確認の上、環境省ウェブサイトにて公開させていただきたいと思っております。
 以上です。

○岡田部会長 ありがとうございます。
 ほかに特になければ、本日の議題はすべて終了となりますが、全体を通じてでも結構でございます、若干数分ありますが、何かご質問、ご意見がございましたらお願いいたします。

○鈴木会長 実は、初めて瀬戸内海部会に参加させていただきました。
 今回の答申につきましては、昨年7月に当時の江田五月環境大臣からいただいた諮問でありまして、1年ちょっとですから早いほうでしょうか、手際よく、しかも大変充実したものをまとめていただいたのではないかと思います。
 最初に小林局長からいろいろお話がございましたが、国際的にも国連の海洋法というのがもう20年近く前でしょうか発効し、それ以来、排他的経済水域であるとか、いろいろな国際的な海の問題が脚光を浴びるようになってきた。日本でも、海洋基本法が5年前に施行され、国家戦略も考えられるようになっているわけです。この瀬戸内海の問題は、臨時措置法が73年にできて、それが特別措置法に変わっていくという流れで、やはりその一時は汚れていた海といいますか、人間活動の影響をまともに受けた海に対して、世界的にも先進的な取組がなされてきて、十分に成果をあげてきているとおもわれます。閉鎖性海域の問題は、瀬戸内海だけの問題ではなくて、地球上に様々な閉鎖性海域もあります。多国間にまたがるような閉鎖性海域もあります。私自身は、陸上の人間活動が、ともかく急激に拡大していますので、その活動の影響をすべて結局は海が引き取る、こういうような状況の典型としての閉鎖性海域なんですが、いずれは、太平洋とか大西洋と言われる大海も、これは陸域に囲まれているわけですから閉鎖性海域になっていくんではないかと思っております。少し極端なことを申し上げましたが、そんなことも視野に入れて、瀬戸内の問題はもちろん、固有の問題がいろいろあることもこの中に記述していただいていますが、多くの部分は、かなり一般の沿岸域あるいはほかの閉鎖性海域に適用できる問題がこの報告書にはまとめられていると、拝見していて感じました。
 そういう意味で、ここでいろいろ検討されたことを今後もっと広い意味で、海域の管理、環境管理というような方向に展開していくにはどうすればいいかにつなげる必要があるのではないでしょうか。これは、多分、環境省のみならず、他省庁も含めて我が国にとっても大きな課題ではないかと思っております。
 そういうような意味で、今後は、海域をどうするかを、環境省として他省庁と連携をとりながらということもありますが、先ほどのご質問にもありましたように、環境省がある意味ではイニシアチブをとって進めていくことができる分野でもあろうかと思います。
 そういうようなことで、今回、皆様のご議論をいろいろと伺わせていただいて大変心強く思っております。また瀬戸内海の管理についても、国と、それから関連各自治体あるいは瀬戸内地域の連合体など、どういう役割分担でどういうふうにやっていくのか、そしてまたそれを沿岸域というような視点で、全体に広げていくにはどうするのかというようなことで、ぜひ皆様のお知恵をお出しいただければすばらしいのではないかと思います。
 ちょっと長くなりましたが、この答申をまとめていただきました御礼も兼ねてごあいさつさせていただきました。
 どうもありがとうございました。

○岡田部会長 鈴木会長、本当にありがとうございました。励ましと、それから今後のご示唆をいただいたかと思います。
 それでは、特になければマイクを事務局にお返ししたいと思います。
 本日の議事進行に関わる委員の皆様方のご協力に深く御礼申し上げます。

○西田閉鎖性海域対策室長補佐 それでは、以上をもちまして、第12回瀬戸内海部会を閉会いたします。
 本日は、貴重なご意見を賜り、誠にありがとうございました。

午後0時02分 閉会