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中央環境審議会 循環型社会計画部会 地方ヒアリング(福島会場)議事録


○平成17年9月22日 14:00 〜 16:45

午後2時00分 開会

○企画課長 環境省の企画課長の森本でございます。本日は先生方も、それからヒアリングの皆様方も、お忙しいところをありがとうございます。
 それでは、ほぼ定刻になりましたので、中央環境審議会循環型社会計画部会地方ヒアリングを開催させていただきたいと思います。
 繰り返しになりますけれども、先生方におかれましては大変お忙しい中、お集まりいただきましてありがとうございます。また、ヒアリングに当たりまして会場の手配、それから、本日ご出席いただきました福島県の皆さん、大変ありがとうございました。それから、プレゼンのお願いをいたしました団体・企業の方、大変ありがとうございます。
 最初に、循環計画フォローアップの趣旨説明を簡単にさせていただきます。
 平成15年3月に循環基本計画が策定されておりまして、毎年その進捗状況というのを点検しております。昨年第1回目を実施しまして、今年度第2回目ということで、審議会にお願いしているところでございます。
 今年は実は環境基本計画の見直しの時期ということでございまして、環境基本計画は今までに2回、最初と、それから1回目の見直しをやっておりますけれども、第2回目の見直しを環境省で進めてございます。
 環境基本計画の見直しは今年度中に出したいと考えておりまして、この循環基本計画の点検と、それから環境基本計画の見直しをリンクさせていきたいと考えてございます。
 端的に申し上げますと、この地方ヒアリングでいただいたいろいろなご意見を踏まえまして、それを環境基本計画に盛り込み、課題としてそこで取り上げられたものを2年後になります循環基本計画に反映させていくという、そういうリンケージで進めていきたいと考えてございます。
 特に今年は、3Rイニシアチブが日本の提案で、G8サミットで取り上げられまして、日本からはごみゼロ国際化計画というのを打ち出しております。
 したがいまして、日本の循環の取組というのを世界にも発信していこうという段階に入ってきているわけでございます。日本の取組が先進的であるという点と、まだまだやらなければならないことはたくさんあるという両面がございますけれども、そういう日本の経験も含めて世界に伝えていきたいと考えている次第でございます。
 その際に、この循環型社会づくりというのは、地域の取組というのはとても大事だというふうに考えておりまして、地域で各主体が取り組んでいただいているものをこの循環計画部会でヒアリングしていただき、その成果を先ほど申し上げました循環基本計画、それから環境基本計画に反映させていきたいと考えておる次第でございます。
 そういうことで、先生にご苦労いただくのでございますが、皆さん方もよろしくお願いしたいと思っております。皆さん方の貴重なご意見を非常に楽しみにしてございます。ということでございまして、私のご説明を終わらせていただきますが、次に、開催の労をとっていただきました福島県の根本生活環境部長にごあいさつをいただきたいと思います。

○福島県生活環境部長 福島県の生活環境部長の根本でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 中央環境審議会循環型社会計画部会の地方ヒアリングが開催されるに当たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。
 本日、循環型社会形成基本計画のフォローアップを審議されている委員の皆様を、ここ福島県にお迎えし、地方ヒアリングが開催されますことに対して、厚く感謝を申し上げます。
 本県では自然と人が共生する循環型社会の形成を、県政の最重要政策と位置づけ、積極的に推進しているところでありまして、心から歓迎を申し上げます。
 申し上げるまでもなく、現在環境問題は地球的規模に拡大し、これへの対応が喫緊の課題となっております。このような状況の中、京都議定書が今年2月に発効するとともに、4月には3Rイニシアティブ閣僚会議が東京で開催されるなど、地球環境問題を世界共通の課題として、その解決に共通して取り組む動きが本格化してきております。
 本県におきましても、本県の恵み豊かな環境は、未来世代からの信託であるとの考えのもと、各般の環境政策を積極的に展開しているところでございます。
 この本県の取り組みの中で、これまでに、大量生産、大量消費、大量廃棄型の社会経済システムを見直し、豊かな自然をはじめとする本県の地域特性を生かした循環社会形成を図っていくために、本年3月に福島県循環型社会形成に関する条例を制定し、現在条例に基づきます計画の策定に取り組んでいるところでございます。
 特に本県では、これまで県民の主体的な3R運動や、各種のリサイクル活動等が活発に展開されてきておりますが、その中でケニアの副環境相ワンガリ・マータイさんが提唱しております「もったいない」キャンペーンに共感した団体が、従来から取り組んでおりました4R運動を「もったいない」運動として、さらなる展開を目指したことを契機に、「もったいない」運動の輪が大きな広がりを見せているところでございます。
 県といたしましても、「もったいない」という言葉は、環境問題の解決に向けた考え方、取り組みをわかりやすく端的に表現するものとして、現在策定中の計画のキーワードの1つとして盛り込むなど、循環型社会の形成に向けて、県民総参加で積極的に取り組んでいく考えでございます。
 また、本日活動内容を発表いたします2団体、2企業の皆様には、それぞれの分野で、循環型社会推進のために工夫を重ねながら、積極的に取り組んでおられます。本日、これまでの活動を広く委員の皆様にご説明する機会が得られましたことに深く感謝申し上げます。
 最後になりますが、本日の地方ヒアリングが、中央環境審議会循環型社会計画部会でのご審議や、循環型社会形成基本計画のフォローアップにいささかでも寄与できるならば、大変幸いに存じております。
 以上、簡単ではございますが、挨拶とさせていただきます。本日はよろしくお願いいたします。

○事務局 どうもありがとうございました。
 それでは、ここで本日の地方ヒアリングにご出席の委員の方をご紹介させていただきたいと思います。
 本日議長をしていただきます、浅野部会長代理でございます。

○浅野部会長代理 浅野でございます。

○事務局 それから、石井委員でいらっしゃいます。

○石井委員 よろしくお願いします。

○事務局 それから、江口委員でいらっしゃいます。

○江口委員 江口と申します。

○事務局 庄子委員でいらっしゃいます。

○庄子委員 よろしくお願いします。

○事務局 武田委員でいらっしゃいます。

○武田委員 武田でございます。

○事務局 それから、古市委員でいらっしゃいます。

○古市委員 よろしくお願いします。

○事務局 あと、お一方、崎田委員がちょっと遅れておられます、しばらくしてお見えになりますので、その際にご紹介いたしたいと思います。
 それでは以降の進行につきまして、浅野部会長代理、よろしくお願いいたします。

○浅野部会長代理 それでは、ただいまから始めさせていただきたいと思います。
 まず、言葉遣いでございますけれど、私は福岡に住んでいる人間として、いつもこの地方ヒアリングというのは大変気になるんですね。東京でやったら中央で、福島でやったら地方だ、何事か、東京も地方じゃないかと思っていますから、私は地域という言葉をむしろ使いたいと思います。
 さっき、森本課長からお話がございましたように、循環型社会形成推進基本計画、大変長ったらしい名前の計画なんですが、これが国の計画としてつくられまして既に2年以上たっております。この計画をつくる元となるのが環境基本計画という計画なんですね。環境基本計画という計画に書かれていることを受けて、循環基本計画をつくるということになっているんですが、その大元の環境基本計画が、今度ちょうど改訂時期になります。
 それで、今年我々循環基本計画の点検・見直し、どのぐらい計画がうまく実行されたかということを見ていく仕事をしながら、次の循環計画の姿かたちについてもある程度はっきりしたイメージを示していくという必要がございまして、かなり大変な仕事なんですが、現在そのための仕事を進めているところでございます。
 今回は、この循環型社会、リサイクル問題、3Rの問題、大変熱心に取り組んでおられる京都と、それから福島、この2カ所にお伺いして、実際に取り組んでおられる皆様方からの率直なご意見をお伺いして、私どもの検討の材料にさせていただきたいというふうに考えている次第でございます。
 先ほど、部長からのお話もございましたように、私も伺っていろいろお話を聞きますと、実はあまり福島県というのは縁がなかったものですから、小名浜に水族館を見に行ったぐらいしか知らなかったんですが、こんなに一生懸命にやっておられる、知事を先頭に大変環境に配慮の行き届いた県政を進めておられる、皆さんの取り組みがあるということに感動を覚えたわけでございますが、ぜひ、皆様方から私どもの参考になるようなご意見を聞かせていただきたいと思っている次第でございます。
 20分、お話をくださいますようにということで、お願いを申し上げておりますが、なかなか20分といっても短いんですけども、それ以上お話しいただきますと完全に時間が足りなくなりますので、大変申しわけないんですが、20分過ぎましたら、私のほうで時間ですというふうに申し上げますので、これは学会のやり方なんですが、私も大学の教師ですからつい、そういうくせが出てしまうんですけれども、大変恐縮ですが、そのようなことを申し上げることになるかもしれません。
 最初にまず、福島県からお話を伺って、これについては委員から直接その後ご質問を申し上げるということにしたいと思いますが、その後は、あだたら環境農業研究会と、それから、ザ・ピープルのお二方にお話を伺って、お二方のご報告について、私どものほうからご質問申し上げようと。その後はトラスト企画と福島リコピー販売の2つの企業の方からのお話を伺って、ご質問申し上げると、こんな形で進めさせていただきたいと思います。
 委員の先生方に、いつもながらのことでございますが、大変恐縮でございますけれども、特定の人に質問が集中しないように、ぜひご配慮をお願いしたいと思います。
 それから、いろいろ質問したいということは多いと思いますけれども、時間が限られたことでございますので、できれば、お一人1つか2つぐらいにしていただいて、多くの委員からのご質問が出るようにご配慮いただければと思います。
 質問は全部まとめて、先に質問を出してしまいますので、一問一答という形にしませんから、質問やご意見を申し上げますので、ちょちょっとメモをとっておいていただいて、答えにくいことは結構です。後で紙に書いて出していただければいいので、その場で全部答えろというような、そういう裁判所の尋問みたいなことはやりませんから、わかる範囲で、あるいは答えられるものだけお答えをということで、よろしくお願いいたします。
 それでは、そのようなことで進めさせていただきます。
 まず、それでは最初に福島県生活環境部環境共生領域循環型社会推進グループの荒川実参事からご意見をいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

○福島県・推進グループ参事 私は福島県生活環境部循環型社会推進グループの荒川実と申します。よろしくお願いします。

○浅野部会長代理 どうぞお座りください。

○福島県・推進グループ参事 ありがとうございます。では、私のほうは15分という時間をいただいておりますので、ご説明をさせていただきます。
 初めに5つの資料を用意してございますので、資料を見ながらということでお話ししたいと思います。
 まず、初めに、本県における循環型社会形成に係る取組は、これまで環境政策を県の重要政策と位置づけ推進してきました一連の施策の延長上にあることから、まず、その経過についてご説明をいたしたいと思います。
 では、資料1をごらんください。この表は平成元年頃からの本県の環境政策を、分野別、時系列に表したものでございます。縦の柱、3本の柱がございますが、一番左側の柱をごらんください。
 平成2年に本県の将来イメージとして、「21世紀の新しい生活圏−美しいふくしまーの創造」を提唱するとともに、平成4年ですが、これを基本目標とする県の早期総合計画を策定し、積極的、本格的に環境施策に取り組んできております。
 そして中ほどの平成13年ですが、ここにありますように、「美しい空間 美しい時間」をテーマとしまして、参加・交流・体験型の森の中でのジャパンエキスポ、「うつくしま未来博」を開催いたしました。
 この博覧会の特徴は、資料の2のほうにございます。2ページをごらんください。博覧会会場を、「森と共生するくらし」の新世紀実験場と位置づけまして、環境に負荷の少ないライフスタイルについて、水の循環利用や、ごみの18分別を始め、21のテーマに沿った実践的な取り組みを、「エコチャレンジ21」として展開をいたしました。
 また、5ページにありますように、県民参加プログラムにおきましても、「森のネイチャーツアーと森の学校」など、環境をテーマにした多様な展示や催事を展開いたしました。この博覧会には、今開催されております「愛・地球博」の企画や準備に携わる多くの方々が視察に来場されておりました。
 「自然との共生」と「県民参加」を実質テーマとしました「うつくしま未来博」の精神と成果は、今回の万博に受け継がれているものと考えております。
 資料1に戻っていただきたいのですが、3つ目の柱ですが、16年のところにございますが、この表題にもありますとおり、環境問題を「人と自然との共生」、それから、「世代間の共生」の問題として捉えまして、一番右側の柱のとおり、環境政策を3つの考え方のもとに推進しております。
 その1つ目ですが、美しい環境を守ることは未来の世代からの信託というふうに捉えております。2つ目には環境は財産であり、資源であるということです。そして3つには、環境負荷も経済活動のコストとして組み入れる外部経済の内部化ということ、これらの3つの考え方によりまして、施策を推進しているところでございます。
 なお、具体的な施策の中身でございますけれども、この表にカラーマークをしてございますが、一番左上です、平成元年リゾート地域に特定した景観施策としましては、日本初の景観形成条例を制定しておりまして、この条例は平成10年には、全県域を対象としたものに拡大しております。
 それから中ほど、中段にございますが、平成8年には環境基本条例、及び下段にありますが、「アジェンダ21ふくしま」を定めたほか、平成14年には、全国で初めて、水質汚濁の未然防止の視点に立ちました「猪苗代湖及び裏磐梯湖沼群の水環境の保全に関する条例」、平成15年には「産業廃棄物等の処理の適正化に関する条例を制定」いたしました。
 さらには今年、一番右にございますが、「森林環境税」と「産業廃棄物税」の創設とともに、「福島県循環型社会形成に関する条例」の制定に至っているわけでございます。
 続きまして資料3をごらんください。「福島県循環型社会形成に関する条例」でございます。この条例には4つの特徴があると考えております。その1つは、環境は未来の世代から信託されたものとの考え方に立ちまして、1ページの前文にございますが、本県の恵み豊かな環境を将来の世代に引き継ぐため、22世紀を展望しながら循環型社会を形成していこうとすることでございます。
 2つ目からは、資料4をごらんください。これは条例を体系として表したものでございます。4つの特徴のうちの2つ目でございますけれども、この左上にありますとおり、循環型社会とはとございますが、第2条で本県独自に循環型社会を定義しまして、その下に循環の理念というものが、1、2、3とございます。
 第3条に、自然循環の保全、第4条に、適正な資源循環の確保等、第5条に、心の豊かさを重視した賢い生活様式及び行動様式への転換という3つの理念を掲げて推進しようとしていることでございます。
 3つ目には中ほどに、箇条書きになってございますが、1の(4)には、森、川、海を一体として捉えました健全な水の循環を保全するための総合的な管理。また、2の(7)でございますが、地産地消の促進、その下の(8)の、バイオマス製品の使用の促進など、24の取り組むべき基本施策を定めました。
 そして、その一番上にございますが、第10条で、「循環型社会形成推進計画」の策定を義務づけております。
 4つ目でありますが、右側のほうになりますが、県、事業者、県民の責務というものを定めるとともに、第9条ではあらゆる主体が適切な役割分担と超学際的な連携のもとに、超学際的と申しますのは、それぞれの分野・領域を超えまして、多様な知恵を結集するとともに、産学民官の各主体が幅広く連携することによりまして、取り組んでいこうとするものでございます。この4つの特徴を持った条例となっております。
 次に、この条例の第10条に基づく「循環型社会形成推進計画」の策定でございますが、現在、県の環境審議会のご意見を伺いながら、策定を進めているところでございます。一昨日審議会におきまして了解されました中間取りまとめ案に基づきまして、これは18ページに及ぶものではございますが、今回ヒアリング用に計画の項目と、特徴的な部分を概略版として用意いたしましたものが資料5でございます。
 この計画の特徴でございますが、これは2ページをごらんください。一番上にございます。5、福島県が目指す循環型社会、この条例の3つの理念に従いまして、3つのビジョン、つまり1つには(1)でございますが、「自然と人が共生する社会」、2つ目には、(2)、「ごみのない社会」、これはごみという言葉そのものをなくしたいという意味も込められております。
 それから3つ目でございますが、「『もったいない』の心が生きている社会」ということで、自然、資源、そして意識といいますか、ライフスタイルといいますか、そこも変えるということで、3点のビジョンを定めることとしております。
 特に3つ目の「もったいない」の心が生きている社会につきましては、循環型社会形成推進に当たりまして重要なことは、県民の価値観の見直し、意識の改革、これまでのライフスタイルの転換であると考えております。これを進めるためのシンボリックな言葉の活用など、効果的な方策を模索していたところですが、折から、ケニアの副環境相のワンガリ・マータイさんから発せられました「もったいない」が、県内でも共感を呼びまして、中でも以前から4R運動として展開をしておりました福島県商工会連合会は、「もったいない」という言葉が4Rを端的に表した言葉だという認識に立ちまして、4R運動を「もったいない運動」として、さらなる運動の発展を目指しております。
 それを契機としまして、県民主体の「もったいない」運動が県内で広がりを見せてまいりました。県としては「もったいない」は、日本人の間に伝統的に引き継がれてきた言葉であり、かつ心であるということで、「ものを大切にする」だけでなくて、「畏れ多い」や、「有り難い」などの意味を持っております。
 この「もったいない」が本県の目指す循環型社会形成の理念に合致することから、現在策定中の県の循環型社会形成推進計画に盛り込むことを検討いたしました。
 「もったいない」の言葉を計画で取り上げるに当たりましては、若い世代は「もったいない」という言葉をわからないし、使用していないのではないかという懸念の声も多数ありました。このことから、先般、県内の小学生、中学生及び高校生、おおよそ2,500人を対象に「もったいない」についてのアンケート調査を実施いたしました。
 その結果、小・中・高生ともに98%が「もったいない」という言葉を知っておりました。さらに、自由記載欄についても多くの意見が寄せられまして、関心の高さを実感したところです。
 これらのことを踏まえまして、2ページの枠の中でご説明をしておりますが、県としては、県民等の「もったいない運動」を支援することも含めまして、日本人の伝統的な心として引き継いできた「もったいない」の言葉を、計画のキーワードの1つとして、施策の展開に活用していく考えでございます。
 また、本県では産業廃棄物の排出抑制や減量化、リサイクルの推進等を推進するために「産業廃棄物税」を、また、森林環境をすべての県民で守り育てていこうということで、「森林環境税」を本年3月に創設いたしましたので、3ページの一番下でございますが、[3]経済的措置というところにございますが、来年度から施行されるこれらの税収入も財源としまして、関連施策の推進に活用していきたいと考えております。
 最後になりますが、資料はございませんけれども、県ではこれまでもさまざまな施策を展開してきております。今年度、県民のごみの分別排出を徹底するための取り組みとして行っていることを1つだけ申し上げますと、先般策定いたしました、容器包装リサイクル法に基づく本県の分別収集促進計画におきましては、平成18年度中に県内83すべての市町村におきまして、対象容器包装廃棄物の全10区分の分別収集を実施することになりました。
 その市町村の取り組みを支援するため、県、市町村、民間団体等の実務レベルの代表者からなります福島県ごみ減量化・リサイクル推進会議におきまして、容器包装リサイクルに係る標準的分別排出方法等の広報資材の作成の検討を行いました。
 その結果、ごみ分別百科や、標準的な分別排出方法の住民説明のためのパワーポイント資料などを取りまとめたところでございます。県内の10分別収集をできるだけ早く実現するため、今年度中にはこれを完成品として仕上げまして、各市町村へ配付し、広く県民等に普及していきたく作業を進めているところでございます。
 以上、福島県の循環型社会形成に係る取組 状況についてご説明いたしました。

○浅野部会長代理 どうもありがとうございました。きちっと時間を守っていただきまして、大変ありがとうございます。
 それではただいまの荒川参事のご説明に対するご質問をいただきたいと思います。
 まず、私のほうから先にちょっと、1つだけお尋ねしたいんですが、経済的措置のところで森林環境税は趣旨がよくわかるんですが、これが循環型社会の形成に資する施策とどうつながるのかというのが、ちょっと理解しづらかったですね。

○福島県・推進グループ参事 森林環境をつくる。

○浅野部会長代理 はい。その当時はわかるんですけど、この循環型社会の形成に資する施策ということの中に、森林環境税の活用というのが出てますから、どういう形でそれが循環型社会とつながるかということを、私からのご質問として伺いたいと思います。ほかの委員からも質問を差し上げますので、まとめてお答えをください。
 どうぞ、崎田委員。できれば1つか2つぐらい。

○崎田委員 では、1点。遅れまして大変失礼いたしました。私の質問は確認なんですが、今ご説明いただいた全体構造は大変すばらしいんですが、これは、こちらは循環基本計画を見直しして、全体像を環境基本計画というふうに位置づけていらっしゃるような政策展開のように、受け取られておられたんで、ちょっと確認させていただきたい。その辺が見えてくればその中での自然循環と資源循環と、そういうような形できちんと分けてらっしゃる状況が見えてきますので、その点を確認させていただきたいと思っております。よろしくお願いします。

○浅野部会長代理 それだけでよろしいですか。

○崎田委員 はい。

○浅野部会長代理 それでは、江口委員どうぞ。

○江口委員 1点ですね、これは平成2年に景観形成条例をつくられて、これが森林環境税、あるいは森林に対する1つの配慮とか、そういうような価値観ないし施策につながってきているんでしょうか。それは福島県知事の売りとしては、ここは特色であるというふうにおっしゃられることができるのかどうかをちょっと確認なんです。

○浅野部会長代理 はい、どうぞ、石井委員

○石井委員 ちょっと2点ばかりご質問をさせてください。非常にこう進んだ、いわゆる知事さんの改革的な施策の推進ではないのかなというふうに、感心しながら聞いておりました。
 ここまで、非常に環境からごみを含めて、いろいろな角度で非常に取り組んでおられるこういう土壌は、どういうところから出てきたのか、いろいろ県民の方が非常にこうご熱心なのか、あるいは首長さんが非常にリーダーシップをとられてやってこられたのか、その辺のところをお聞きしたいと思います。
 それから、今、容リ法の関係で審議会が進められているわけですが、18年から10分別という統一した形で、減化・分別排出もしていくというようなことで、取り組みをしていこうということなんですが、もともと容リ法につきましては、各自治体の適正処理責任に基づいてと、それぞれの自治体が独自に、今までも進めてきたことかと思いますが、そういう意味で、各自治体の進捗によって強弱があったかと思いますが、それを束ねていく上で非常にご苦労があったんではないかなと思いますが、そういったことをもし、お聞かせいただければ、その答えを聞かせてください。

○浅野部会長代理 庄子委員どうぞ。

○庄子委員 実は4年前に、「うつくしま未来博」がありましたときに、東京電力、東北電力のその電力館をプロデュースした者としまして、あの当時、県の指導が非常に窮屈と感じるぐらいに、環境に対して適切な指導があったというふうに私は実は感心してたんです。それでちょっとお伺いしたいんですけれども、県のほうではあの4年前に相当指導力を発揮して、あの「うつくしま未来博」を各機関に対してずいぶん細かく指導をされておりましたけれども、県民に対しての環境教育といいますか、そういうようなものが具体的に行われているのかなというふうな思いで、そのころから思ってましたけれども、今日は大変感心するようなご説明でしたので、そのことをお伺いしたいと思います。
 以上です。

○浅野部会長代理 ほかにございますか。
 それでは、武田委員。

○武田委員 ちょっと抽象的なんですが、私は関西から来ているから特にそうなんですが、東京圏の影響というんでしょうか、具体的にいうと、例えば、廃棄物が東京から流れてくるだとかいうことになるかと思います。もっと広くいえば、文化的な独自性というんでしょうか、そういうもの、ちょっと質問としてはわかりにくいでしょうか。
 非常に、福島県独自のものをこう打ち出しておられる、その打ち出させる背景というのが、言ったら悪いですけれど、埼玉県だとか千葉県だとかと違って、どうなのかというようなことをお伺いできたらと思います。

○浅野部会長代理 ちょっと抽象的ですが、たぶん自信を持って答えていただけるでしょう。
 古市委員どうぞ。

○古市委員 ちょっと2点ほど質問したいんですけれども、1点目は資料1のところの廃棄物の欄なんですけれども、いわき市における不法投棄事件、これは不法投棄の非常に先進的と言ったら怒られますけれども、有名な沼部と常磐炭坑の報徳と、四倉の5万5,000本の廃棄物の廃油が出るというような。
 実はこれ調査から修復まで私が関係させていただきまして、全部でいえば10年ぐらいはかかったですかね。
 その後、福島県の投棄に対する対策はどうなっているかな、要するに、循環型社会をつくるためにはもう、その適正処理だけじゃなしに、その廃棄物の流れ全体をコントロールできないとね。
 そういうコントロールという意味で不法投棄というのは一番罪悪なんですね。それをどう食い止めるか、それは当然ありますね。その点を1点目。
 2点目は資料4をちょっと見せていただいたら、循環型社会形成の条例がございますけれども、それの4条のところで、(8)のバイオマス製品の使用の促進というのがありますね。福島県ではバイオマスのインプットの部分、例えば、これは生ごみもあるし、家畜糞尿もありますし、いろいろあると思うんですけれど、そういうものの供給と需要のバランスはどのようにうまく行っているんでしょうかというのは、普通の製品ですと、需要に合わせて供給をするという話なんですけれど、廃棄物の場合は供給がまずありきで、供給に合わせて需要をどう探していくかというようなことになりますんで、バイオマスのほうの需給がうまく行っているんだろうかという、その辺をちょっと教えていただきたい、これが2点目です。

○浅野部会長代理 それでは、いろいろご質問を申し上げましたが、まず私から、森林税が循環型という話との関係でどうつながるのかなという質問でした。これに関連して崎田委員から、循環基本計画で環境基本計画も全部カバーするという考え方でいらっしゃるのかという質問がありました。それから、景観形成条例の経験が、森林税のようなものに発展したんだろうかという質問ですね。
 それから、あとは石井委員からの、取組の土壌のお話と、それから武田委員からのご質問というのはよく似ていると思いますので、このあたりをまとめてお答えをいただいて、それから、県民への環境教育はどうなっているのか、ちゃんとやっておられるんだろうと思うけれどもどうでしょうということで、それから、いわゆる実務的なお話としては、石井委員からの2番目のご質問でございましたけれども、10分別を県内一斉で実施という場合に、自治体との関係では困難な点はなかったんだろうかということでした。
 さらに、不法投棄のその後の対策はどうなっているかということと、バイオマスについててのインプットの需給のバランスがどうなのかというご質問でございます。
 ちょっと非常に質問が多いので、もし、直ちにお答えいただけなければ、後でまたいただいても結構だと思います。

○福島県・推進グループ参事 まず、森林環境税でございますけれども、条例や計画で申し上げましたが、福島県は自然循環と資源循環、そしてライフスタイルというか意識の改革ですが、その3つを掲げて条例に基づき計画を推進しようとしております。
 その中で、この森林環境税につきましては、福島県は多くの緑を持っておりまして、その緑を守っていくことも循環型社会を形成していくことだということです。
 それで、資料4の、体系図にございましたが、具体的にはこの中ほどの1番の(1)から(9)、このようなものを計画の中で進めていこうということでございます。そのために、その財源といいますか、森林環境の保全、森林をすべての県民で守り育てる意識をつくっていこうという施策の財源ということです。

○浅野部会長代理 わかりました。循環型社会の定義は我々の思っている定義と必ずしも一致しないというところになるわけですね、理解できました、はい、よろしいでしょうか。

○福島県・推進グループ参事 それでは、環境基本計画との関係ですが、環境基本計画の根幹の見直しではなくて、環境基本計画の根拠条例で環境基本条例がございますが、その基本条例の理念が幾つかございまして、そのうちの環境の恵沢の享受と継承とか、人と自然との共生の確保、それから、環境への負荷の少ない持続的発展が可能な社会、このようなものを、循環型の条例に盛り込み環境基本計画の部分的なものとして循環計画を策定しているわけでございます。あくまでも、環境基本計画が上位にあるというふうに考えていただければと思います。
 それから、平成2年に景観形成条例を制定しまして、その後、県の環境政策の流れが図示しましたように続いているわけですが、これは何よりも知事の思い入れが一番にございます。
 知事は知事になる前から地方分権ということを主張しておりまして、地方は地方として自立を保ちながら、持続可能な社会をつくっていきましょうということです。知事が就任したのがちょうど63年ですが、そこで一番最初に猪苗代湖周辺が、会津フレッシュリゾートというものに指定されまして、そこにマンションとかどんどん建つ計画等が出てきまして、それでは福島県の財産といいますか、日本の美しい景観が失われてしまうという危機感を持ったために、このような条例をつくったということでございます。
 そこに関しました知事の思い入れが強くありまして、それが県政にこのような姿で現れてきているということだと思います。
 それから、容リ法の10分別の関係ですが、私どもでは、容リ法、つまり、リユースやリサイクルを進めるためには、まずは分別を徹底しないとできないと、そこが重要だということで、県内の市町村、それから県、団体等の代表も含めまして、ごみ減量・リサイクルの推進会議というのをつくっております。
 これは中央だけではなくて地方の組織もあります。各振興局単位にもありまして、その上に代表で県の会議がありまして、そういうきめ細かい、地方に根ざしたような話し合いを積み重ねてここまで来ておりまして、ぜひとも、10分別を早く完全にやってみようという我々の意欲といいますか、県の意欲もございまして、皆さんはそれに呼応して取り組んでいただいているということでございます。
 そういうことで18年度中には、10分別を全部やりましょうという意思の合意がなされたというところでございます。
 ただ、これは結果を見る必要もあると思います。といいますのは、今問題になっています生ごみを、その他のプラスチックで重油の代わりに燃やしている、そういう実態もございますので。ただ、それがいいのか悪いのかというのは、一応、国の中央環境審議会でもまだペンディングということになっておりますので、その辺の行方によりましては、これが完全に実施できるかどうかはまだ未知になっております。そういう状況です。
 それから、未来博に関連しまして、環境教育は、今ここにも見えてますが、環境活動推進グループというのが、私の領域内にございます。そこで徹底して、現場に出向いて、学校とか団体とかに出向きまして、環境教育をきめ細かにやっております。それは主に教育委員会とタイアップしましてやっておりまして、これは主に地球環境という観点でやっておるわけですけれども、環境教育全般をやっております。
 それから、東京圏の影響ということですが、当然不法投棄の問題、先ほどありましたように四倉のドラム缶が埋められた問題とかいうのがありまして、そういうことを防ごうということで、今不法投棄に県としては力を入れ、いろいろな手立てをとっております。また、他県と連携もしております。そういうことで、不法投棄の問題は東京圏の影響としてあります。
 ただ、反面、首都圏に近いということで、福島では、緑も水も景観も、人も食料もいろいろな資源を持っておりますので、都会の人たちがそういうものを求めて来やすい場所ということになっております。そういう人たちが求めてくるものは何かというと、やはり、ありのままの自然というものだと思いますので、そういう潤いと安らぎを与えるような、福島県を、美しい福島という言葉に代表されるような福島をつくっていこうということでございます。
 なお、廃棄物の不法投棄に関しましては、廃棄物の担当がおりますので、そちらから詳しくご説明します。

○福島県・産業廃棄物グループ 産業廃棄物対策グループの河津と申します。よろしくお願いします。
 今、先生がおっしゃったように、確かに、不法投棄対策に関しましては、循環型社会をつくっていくには非常に基本的な話だと、このように認識しております。
 特に、不法投棄の防止対策につきましては、4つのポイントがあるのかなと思います。未然防止の観点、早期発見、拡大防止、それから、何かあった場合の支障の除去です。それぞれの段階で施策をやっていく必要があります。
 やはり、特に重要なのは監視体制です。基本的には、福島県は非常に広いものですから、なるべく多くの方に監視してもらうということというようなことで、例えば県ですと、各市町村に不法投棄監視員というのを委嘱しまして、やってもらっています。
 また、市町村は独自にそういう人を集める。また、一方、警察ではボランティアの人を集めていて、1万人近い人間がいます。
 また、さらには、土曜日、日曜日、さらに夜間、こういったところについては民間警備会社の方を起用しています。
 それから、県警との連携ということでは、警察官のOBの方も、それぞれの地方事務所、地方振興局と言いますけれども、そういったところに常駐してもらいまして、そこでまた、監視員と連携を図りながら監視していくというような方法をとっています。
 さらに、もう一つ必要なのはいわゆる排出者責任、これは実際には東京圏の方々の廃棄物が投棄されているのが非常に多いんですけれども、県内においても当然ありますので、県内の事業者に対してそういった排出者責任としての責務、マニフェストは当然実施してもらいますが、なかには、マニフェストも書けない人もいるものですから、そういう人にきめ細かい対応も行い、廃棄物が変なところに行かないようなシステムづくりをやっていきたいと考えています。また、産廃の不法投棄は様々にされるものですから、いろいろな対策の強化を図っていきたいと考えています。

○浅野部会長代理 それでは、もう時間がありませんので、最後の点はまた後でお願いいたします。
 それでは、次に、団体、NPOの取組ということでお願いを申し上げたいと思います。
 まず、あだたら環境農業研究会の國分俊江会長からご意見を伺います。

○あだたら環境農業研究会会長 こんにちは。今、紹介に預かりました國分です。今日はこのような場で話をする機会をいただきましてありがとうございます。
 資料のほう、今下のほうにありますけれど、この茶色い資料のほうと、あとはこちらの岳温泉という三つ折りに折りたたんでおります、こちらの資料を使いながら説明をいたします。
 このあだたら環境農業研究会というのは、平成14年にできました。もともとは資料の表に書いてありますが、ちょっと読み上げさせていただきます。「智恵子抄で有名な「ほんとの空」のもと、平成10年から食品環境リサイクルが始まりました。岳温泉各旅館でお客様が残した食べ物は、分別され、堆肥になり、無農薬有機野菜として生まれかわります。そして、料理人さんの手でおいしく調理され、地元産の「一旬一品」としてお客様の食べるお膳にならぶのです。あだたら環境農業研究会は、「地産地消」(その土地でとれたものを、その土地で使うこと)と「土産土法」(その土地でとれたものを、その土地のやり方で料理すること)を合わせた循環型社会をつくり、この環境リサイクルをより良くするために、このあだたら環境農業研究会は誕生しました。みなさんも、今日から台所を見直し、リサイクルについて考えてみませんか?」と、これが一番の基本になります。
 見開きを開きまして真ん中のところ、こちらがあだたら環境農業研究会の全体的な流れとなります。今言ったように岳温泉から排出された、食品残渣のほうが堆肥化されまして、畑に入り、また、料理として出されるという、一番基本的なオーソドックスな流れのほうになります。
 こちらのほうが始まったきっかけというのは平成10年のほうで、このメンバーというものがこの資料の一番後ろのほうを開いてください。こちらの岳温泉旅館のところの15軒と、JAみちのく安達二本松有機農業研究会という研究会の方で、こちらと私自身は國分農場有限会社に所属しております。
 また、うちの農場のほうでは、基本的に堆肥をつくる担当ということになっております。実際にこの食品残渣を牛糞と混ぜて堆肥化しているわけですけれども、そのできた堆肥というのを、ちょっと見本に持ってきましたので、どうぞ皆さん見てください。では、これを回します。
 始まったきっかけは、平成10年にごみ処理料金が1トン当たり5,200円から1万円へと値上がりしたことです。
 2ページ目のところに取り組むことというのがあります。「あだだら野菜クル」に取り組む前後ということで、取り組む前、取り組んだ後、あと課題という点で、各々それぞれの組織の基本のものというのを整理してあります。
 このとき、ちょうど、当時の岳温泉旅館組合長さんと、私の父であります國分農場の社長が、中小企業家同友会という異業種の団体でご一緒だったんですね。そのときに、生ごみをちょっともらって堆肥化の実験をしたいんだけれどということを前年度、平成9年のときに相談しまして、そのときの意見は、分別するのが大変だということで、あとは、堆肥化はすごく大変だというのは前もって知っていましたから、旅館さんのほうで知っていましたので、一度断られた経緯があります。そうしたら、ちょうど次の年に、ごみ処理料金が値上がりするということで、一回断ったけれど、復活してもらえないかということで始まったのが今に至っております。
 やはり初めのほうはごみの分別というのがあまり慣れていませんでしたので、結構苦労いたしました。しかし、こちらの資料の最後のほうに、裏の表紙に出ていますけれども、堆肥ができるものとできないものと、有機壌土のほうでもいろんなものがありますから、こういう一目でわかるような分別表をつくりまして、それで結構だれでもわかるようになりました。
 実際に分別するときには旅館さんのほうは人の出入りが激しいので、例えば、人材派遣で土日だけ来たりとか、あと、初めて来たりという方も多いですので、こういうわかりやすく説明するというのは一つポイントになりました。
 あとは、1年から2年、3年目くらいから、ようやく分別や、堆肥化に慣れてはきたんですけれども。今度は、このシステムを説明をしますと、この岳温泉で出てきた食品残渣は途中、運搬業者の方がかかわりまして、農場のほうに持っていきます。
 こちらは2日に1回持ってきまして、農場のほうでは受け入れに関してはお金はいただかないんですけれども、最終的に堆肥として製品ができますので、その製品を1トン当たり30袋、300キロ買ってくださいねということでやっております。
 その後、県の指導がありまして、平成12年に一般廃棄物処理業の許可を取っております。出てきた堆肥というのも、初めのうちは小中学校さんに寄付したりとかいうことはやっていたんですけれども、あと、近くのゴルフ場さんのほうで使っております。それでもまだまだ1トン当たり30袋は取ってくださいとお願いしています。
 年間150トン運びこまれますから、4,800袋のものを買い上げてもらうようにはなるんですけれども、まだまだ全然足りないということで、ゴルフ場さんとか、あとはこの有機農家の方のところへ、農場のもともとの堆肥のお客さんが有機農家の方にいらっしゃいましたので、そちらのほうに使っていただいたという経緯があります。
 この中でやっぱり一番苦労した点というか、なかなか進まなかった点、堆肥のほうは保存が利くものなので保存したりとか、あと、全生産4,800袋のうち、2,000袋強くらいは旅館さんの売店のほうで販売しています。
 残りの半分くらい、と言っても、旅館、農家のほうに使ってもらっても余る、ちょっと今のところ、8年たった今でだいたい8割ぐらいの達成率になっています。
 あとは有機野菜を旅館のほうで使うということだったんですけれども、有機野菜の生産量が不安定だったりとか、旅館さんのほうで、どういうふうな有機野菜の利用方法をやったらいいかというと、それだとどんどん総合的になっていきますので、そんないろいろなもろもろを引っくるめた形というのを、現場レベルのところできちんと話し合いましょうということで、このあだたら環境農業研究会というところで集まりまして、皆さん全部研究会に入っていただいているんですが、その場でいろいろな話し合いの場ということです。
 異業種の集まりですので、一番足りないのはコミュニケーションがないんですね。で、お互いの例えば、お金の支払から、お客さんの入り具合とか、いろいろな単価とか、全然お互いの働く時間帯も金銭感覚も違いますので、その辺ですごく誤解とか、行き違いとかというのもありましたので、それを研究会で話し合っています。
 この研究会のほうの活動資金としましては、県のほうから地域づくりサポート事業というものがありまして、そちらのほうをいただいて、この用紙とかいろいろな製作物というのはつくっております。
 一番苦労したのは異業種の団体なんで、どうやってコミュニケーションをとっていったらいいか。あと、会議に集まっても、ただ、何も決まらないでだらっとしてしまっては、次からはもうだれも相手にしてくれないというか、集まってもきませんので、集まったときには何か1つ必ず決めて前に進むという形で行っております。
 あとは、実際にここから出た食品残渣が、ちゃんと回っているのかというそういう確認なんかというのも、こちらから行っております。
 今後としましては、今まで丸7年過ぎまして今年8年目になります。いろいろな小学校や、各団体とか、すごく非常に広い範囲にまたがってしまいましたので、ちょうど昨年、平成16年12月6日に、二本松市の市長さんを立会人として、岳温泉循環型環境リサイクル協定の調印を行いました。これは一番後ろのところを見てもらうといいんですけれども、各長の方、市長さんとか、皆さんのあいさつ文とか、今後の抱負というものを書いていただいてます。それは後でお読みになっていただければと思います。
 何故こういうような調印を行ったかといいますと、8年もたつと、結局自分の役割とか、なあなあにだんだんなってきてしまうんですね。だから、この協定できちんと判こを押してそれぞれの役割分担を明確にすることとしています。この数字的なことは何も目標には置いてなくて、例えば精神的に岳温泉のものはちゃんと分別して堆肥化をして有機野菜をつくりますよ、それを岳温泉は頑張って伝えますよという、お互いの気持の上でちゃんとやりますよ。こういう、このテーブルから下に落ちないような、最低限の意識のところをそろえたというのが、この調印の目的になります。
 こうやってもう一回ちゃんと自分の役割分担というものをきちんと確認していただく、これを一番のテーブルにしまして、ここからまた先に一歩進めようということで、今行いました。今年は今までのことの事務的なレベルのところできちんと確認をとって、今進めている段階です。
 あとは、こういうせっかく、地元にこういうリサイクル、環境というものを確認したいものがあるんだから、それを確認してどうやって地域づくりのほうに発展したらいいかというようなことまで、今ちょっと進んでいます。
 私の役割としては会長ということで、会の招集というところになっています。あとはその会のほうで、皆さんが、自分はこうしたほうがいい、ああしたほうがいいということがいっぱい、必ず何か1人1個はいいことは言っていますので、それをみんな文章に、とりあえず文字にして、文字にしないと皆さんは確認はわからないんですね、だらっと忘れちゃったりとか、やらなくなっちゃうので、文字にして、それを優先順位として、じゃあ、どこからやりましょうかと。一番嫌な役目ですが、後ろからつんつく、つんつくやって、じゃあ、皆さんもうちょっと先へ進みましょうねというようなところが、私の役目になっております。
 今回こういう機会をいただきましたので、皆さん、先生方、もし、ここのところはどうなっているの、こういうことをやったほうがいいんじゃないのかということをご指摘がありましたら、後で教えていただければと思います。
 以上です、よろしくお願いします。

○浅野部会長代理 どうもありがとうございました。大変興味深い話でした。
 それでは、引き続きましてNPO法人、ザ・ピープルの吉田恵美子理事長からご発言をいただきましょう。

○ザ・ピープル理事長  NPO法人ザ・ピープルの理事長をしております吉田でございます。どうぞ、よろしくお願いいたします。座らせていただきます。
 私どもで用意しました資料が、ホッチキスでとめてあるものが1部と、それから、私どもの公式パンフレットと呼んでおります水色の紙、それと、カラーのチラシとして会報になります。会報については、後ほどお時間がありましたら読んでいただければと思います。それ以外のものを使ってちょっと説明をさせていただきます。
 まず、私どもの会といいますのは、今日この環境関係のところにお呼びいただいておりますけれども、自分たち自身は、自分たちが環境に特化したNPOであるという意識はありませんで、パンフレットの下にもありますが、「元気な街には 元気な主張を続け 元気に行動する市民がいる」というのが合い言葉でして、とにかく自分たちのまちの問題を、自分たちが動くことによって、何か1つでも解決できたらということで、1990年に結成され、主婦が数名集まってつくった小さなグループだったんです。
 その活動の中で、自分たちが生活者の視点で、自分たちの身近なところを見回したときに、いったい自分たちにとって何が一番大きな問題だろうと考えていたときに、主婦が多かったということで、自分たちは自分の家庭から、ごみの集積所にごみを出した瞬間に、何となく家の中がきれいになると、ごみ問題って終わったような気になってしまっていたけれども、はたしてそうなのだろうかという、非常に素朴な思いでこの会をスタートさせました。
 何となく、どこをどう扱っていいものやらわからない状態があって、いわき市のごみ収集車の後を自分たち自身がついて回って、ごみをパッカー車の中に投げ入れる作業をやってみたりとか、そういった体験をしながら、その体験を一般の市民の方たちに伝えるために会報をつくったりというようなことを、試行錯誤を2年ほど続けておりました。
 その後、いわき市民に対してごみ問題についてアンケート調査を行いましたときに、さまざまな答えが返ってきた中で、燃してしまってもったいないと思っている品目の1つとして、古着が挙がっていまして、ほかのリサイクル品、例えば、空き缶とかペットボトルのリサイクルに、私たち主婦数名が立ち向かうというのは、非常に難しいんですけれども、古着だったら何となく自分たちで集めて、それが燃されないように、せめてリサイクルの業者に届けるというようなことができたらいいんじゃないかということで、ファィバーリサイクル、古着のリサイクルに取り組み始めました。それが92年からになります。
 先ほど、私たち、自分たちの団体をまちづくりの団体、市民として、市民がまちを考える団体なのだというふうに申し上げましたんですけれども、こちらのパンフレットの中には、私どもの目的と、それから、取り組んでいる事業内容が入っております。
 簡単に、古着にかかわる部分以外のところをざっと説明させていただきますと、古着のリサイクル活動をするという中で、私たちは古着をそのまま地域で使っていただくと、リユースをしていただこうということで、店を持つようになりました。
 その店の一角に、障害者を受け入れるということで、在宅の障害者を自立させてあげられるような後押しをしようという活動をしております。それが定款の特定非営利活動にかかる事業内容の中の2つ目に入っております。
 小規模作業所を私たちは2カ所立ち上げまして、知的・身体、それから精神、その2カ所の小規模作業所で、工業用のウエスをつくる作業というのを、私たち本体のほうから素材を提供する形で行い、現在は作業所を独立させて運営しております。
 その作業所以外にも、地域のほかの福祉施設のほうから、古着をやはり同じようにウエスの材料として提供の依頼があれば、そちらのほうにも提供したりしております。
 また、海外支援の活動も行っております。これは、古着のリサイクルを進めることによって生まれた収益金をどのように社会に還元していくかということを考えたときに、わずかなお金ではあるけれども、それがきちんと適切な場所で活かされれば、ある程度の成果があがるのではないかということで、現在私どもはタイの少数民族のマイノリティの生活支援、教育支援という事業を行っております。
 開始が94年からになりますから、もう10年を超えました。ほかに情報の発信は会報の形で行っております。また、市民啓発のために、古着のリサイクルを知っていただくための啓発活動というのも行っております。それについては後ほど述べさせていただきます。
 また、先ほど環境教育というお話が出ておりましたけれども、私どもの団体には、ボランティア体験を受け入れてくださいという依頼がたびたびまいります。中学校だったり、高校だったり、高校の先生方だったり、いろいろな層から依頼がまいりまして、実際に古着のリサイクルを体験してもらいます。
 それと併せて、障害者の施設の方たちと一緒にウエスをつくる作業をしたりもしますので、福祉的な面と環境的な面、そして自分たちの消費行動自体を見直すという意味づけのあるボランティア体験ということになっております。
 主だったところ、このようなことを定款にのっとった形で私どもは進めております。その一番基盤をつくっておりますのが、ファィバーリサイクルということになります。ファィバーリサイクルについては、こちらのパンフレットをごらんいただければと思います。
 これが私どもが古着のリサイクルを進めるために、一般市民の方たちにできるだけ簡便な形で、このように古着のリサイクルが行われていて、こういう形で提供を受けるのが私たちにとって最も進めていきやすいんですということを、呼びかけるためにつくったチラシということになります。
 委員の先生方はよくご存じだとは思うんですけれども、実は繊維製品をめぐるリサイクルの現状というのは非常に厳しい状況にあります。全国的に見ましても自治体で集めてはみたものの、行き場所がないというところを私どももたくさん聞いております。
 私どもの行っているファィバーリサイクル、本当だったら、古来の日本の生活様式の中であれば、きちんと生活の中で循環できていたはずの素材だったものだというのは、私たち自身も非常に強く思っています。
 だからこそ、燃してしまってはもったいない、何とかこれを資源として社会に戻していかなければならない、そういうふうに思って、私たちはこの活動を続けております。
 現在、大量に安価で入ってくる輸入衣料品に押される形で、それもウエスなども含めて押される形で、本当に私たちが着た衣類が行き場を失っているというのが現状です。そういう現状を何とか打破しようということで、全国的に見ますと、大きいところでは神奈川のファィバーリサイクルネットワークさんですとか、名古屋のリサイクル運動市民の会などが活動しておりますが、私どものザ・ピープルという団体、小さくはありますけれども、非常にここで胸を張って言える部分というのは、私たちは業者不在の地域で孤軍奮闘しているということです。
 実は、例えば、ファィバーリサイクルネットワークさんは、メンズクラブという古物商の連合体と一緒に行うことによって、団体側の市民側のほうでは、集めることと、それからその中で自分たちが使える部分を有効に活用するということで機能しております。
 ですが、私たちの地域の中では、そういった役割を果たしてくださる業者さんというのが全くありません。当初、私たちが古着のリサイクルをスタートさせましたときには、確かに私たちの地域にも古繊維回収業者さんがありまして、私どもの集めた古着を買い取るというようなことを行ってくださっておりました。
 ところが、経済状況が傾いてきた時点で古紙回収業者さんはすべて衣類からの撤退をしてしまいました。それで、私どもは古着を抱えて置き去りにされたような状況になりました。
 そこで、そのころ、集まってくる古着というのは、今、月に15トンというふうに書いてありますけれども、それとだいたい似たような量がその時点で既に集まっておりまして、古着が市民から、各企業ですとか市の行政機関ですとかに、私どもが設置しましたリサイクルボックスを通して毎日毎日市民から提供があると。それを受けていながら燃すということが非常に私たちは悔しくてなりませんでした。
 せっかく市民の善意で寄せられたものであれば、何とかそれを生かしたいということで、今まで活動をしながら、その道筋を探してきたということになります。
 現在リサイクルボックスが市内21カ所に設置されております。市の公共機関等にも市有財産の目的外の使用のお願いをいたしまして、許可されまして、現在6カ所からもう一つふえまして、実はいわき市のリサイクルプラザクリンピーの家という、リサイクルの環境教育の拠点のような場所にも設置が許可されまして、現在22カ所になっています。そのリサイクルボックスを通して集まってきた古着を、私たちのボランティアスタッフ約80名ほどが、それぞれの持ち時間をつなぐ形で回収、仕分けして、さまざまな用途でリサイクルしております。
 ホッチキスどめになっているほうの資料に入っています表があります。回収量・リサイクル量についての表をちょっとごらんいただければと思いますが、まず、状態のよいものに関しましてはリユースを進めたいということで、店舗での販売、それからバザーでの販売を行っております。
 その資料の一番後ろに写真がありますが、ちょっとそれも併せて見ていただけるとイメージがつかめるかと思います。リサイクルボックス、木製のものがありますが、これはいわき市の森林組合さんのほうから提供をいただいた間伐材を利用してつくったものです。このボックスもボランティアスタッフがつくっております。
 それを集めてきて仕分けを行いまして、劣悪な労働環境だとは言われていますんですが、室内に入って労働するよりは表のほうが、埃が肺に入る量が少なくていいといって、みんなこの状態を好んでやってくれています。
 ほとんど毎日のように仕分けの作業も行われます。その下にちょっとこぎれいになっているのが店舗での販売風景です。このように、きれいな形で販売できるもの、お下がりバザー、これは子ども服専門のバザーで年に4回開催しております。それから、屋外でのイベント場でのフリーマーケット、こういったものを含めまして、15トンのうちの3.2トンを私たちは再使用しております。
 そのほかに、オートウエス用、これはウエスの材料としてちょっと質の劣るものを、市内の唯一ある業者さんのほうに販売している分ですが、それが1.6トン、それから、関連団体のウエス製作販売、こちらが先ほど申し上げました、障がいを持っている方たちの仕事となる分でして、これが0.9トン、今年度はもう少しふえているかと思います。
 それと、エコウールリサイクルというのがあります。私たちの住んでいる地域の中では、ウールというのは全くリサイクルする手立てというのがありません。ですが、今、私たちが連絡のとれているところでいいますと、愛知県の岡崎周辺の反毛工場に持っていけば、それを何がしかの形で買い取って、自動車の内装ですとか、マットの材料として使用できるということで、私どもは、写真の右下のほうにありますけれども、こちらの写真のほうに、下にありますが、どんた袋という大きな袋に詰めて愛知県の業者まで送っております。その際には鉄道輸送を使って送っております。これは環境負荷を考えた場合、トラック輸送に比べて鉄道のほうがはるかに環境負荷が少ないということで選択いたしました。
 このエコウールリサイクルというのは、実はいろいろな紳士服のメーカーさんたちも取り組んで、華々しく環境省からお金をいただいて研究をした時期もあったと聞いておりますが、今先細りだと伺っております。
 実際、私たちのこのエコウールというリサイクルの事業が、はたしてどこまで続けられるかというのは、もしかすると今後の経済状況だったり、今後のリサイクルの手法の編み出し方等々によって、左右されてくる部分が大きいのではないかなと思っております。
 また、輸出用の古着として埼玉県のほうの業者のほうから東南アジアに輸出するほうに回っていく部分もあります。こういったことを私たちの地域の中ではすべての手法をそろえることができないものですから、私たちは地域外の業者につなぐことによって、現在集まってくる15トンのうちの58%を、何がしかの形でリサイクルしております。
 繊維全体のリサイクル率というのが、ほぼ日本全国で10%程度と聞いておりますので、私たちのもとに届けられた古着に関しては、ほかの地域に比べれば高率でリサイクルできているのではないかと思います。
 ただ、その後ろには、実はこのエコウールリサイクルに関しましても、集めた古着をそのまま送ってオーケーかというとそんなことはありませんで、すべての紳士服の例えば、背の上下だとすれば、ボタンを外し、チャックを外しという手間が必要になってきます。
 それを私たちは作業所の仕事の1つとして、障がい者の人たちにしてもらっています。その代わり、そのエコウールリサイクルで売られたウール分の販売分の益金というのは作業所の収益になるように、私たちザ・ピープルという団体では全くお金を取ることなく、その物の流れというのを行っています。
 問題になるのが輸送費でして、今年度に関してはセブンイレブンさんのほうからみどりの基金の助成を受けておりますが、この助成がなくなると、さて次年度以降、どうやってこの送料を工面していったらいいのかというのが大きな課題になってまいります。
 また、地域外につなぐだけではなくて、私たちの身近なところでもリサイクルをしよう。それも市民の方たちに啓発の意義があるような形でしようということで、さまざまな手法を私たちは取り入れております。
 この写真のところにありますのが、布ぞうりをつくっているワークショップの様子です。昔わらを使って草履を編んだ田舎のおばあちゃん、おじいちゃんのその技術を、木綿の布を裂いて、それを編むことで活用しております。人の持っている知恵のリサイクルも併せて行っていると申し上げましょうか。
 そのほかには、これが布を裂いてつくった裂布織りになります。それから、私どもではこれが一番のヒット使用品だと申し上げているんですけれども、これがジーパンを一体一体ほどいてつくったエコバッグです、買い物用のバッグです。これはジーパン一本一本、いろいろなデザインがあるんですけれど、それを崩さないようにして生かしてつくっています。
 それで2つ同じ柄のものというのはありません。すべてがつくっているボランティアスタッフの技量にかかっていまして、すべてが違うデザイン、すべてが違う味わいのある製品ということになっています。
 これの作り方のワークショップもいたしますし、また、販売も行っております。こういった物をつくること、それから、こういったものの作り方を知っていただくこと、それによって減らせるごみの量というのは微々たるものではあるのですけれども、これが1つのきっかけになってくれればと、人々の、自分が今着ているものに対する視線をちょっとでも変えるきっかけになればということで取り入れております。
 また、ほかに、若者も古着のリサイクルに取り込もうということで、ホッチキスどめの綴りの中に入っております、ヤングリメイク&ジーンズアートコンテストというのも行っております。これが実はあさって、それのファッションショーが行われまして、若い世代に作品を募集しましたところ、狭いいわき市にもかかわらず、市の面積は広いんですけれども、なかなか関心を寄せる層が狭いんですが、68点ほど作品が挙がってまいりました。その学生たちの息吹きが、次につながってくれればというふうに願っております。
 現在、私どもではNPO法人格を昨年の春に取ったんですけれども、それがきっかけとなって、行政ですとか、企業の方たちといろいろなお仕事を一緒にさせていただくということが多くなってまいりました。例えば、環境ネットワークシティいわき・推進協議会というのが、いわき市が音頭をとる形で立ち上がりまして、その中で私たちは環境教育の部門を担当させていただいております。このファッションショーも、実はこちらのほうから委託を受ける形で行っております。
 また、いわきグリーンプロジェクトと申しまして、いわき市内の環境にかかわっている企業さん、それから高等教育機関、それとNPOが一緒のテーブルに着いていろいろ知恵を出し合いましょうという集まりに、私どもも参加させていただきまして、そこでは実は、いわきでは反毛ができないというふうに今まで思っていましたけれども、それを何とかいわきで反毛してみようじゃないかと。反毛して、それを素材として使う工業を編み出してしまおうじゃないかというようなことを、真面目に考えてくださるということになっております。
 主婦数名が立ち上げてここまで、とにかく目の前だけを見ながら走ってきたんですけれども、今気が付いてみたら、周りに同じ視線でものを見る仲間がいて、それもいろいろな立場の仲間がいて、私たちは恵まれてきたなと思っております。
 最後にちょっと課題を申し上げさせていただきます。今、いわきで私どもは活動しておりますけれども、実は、環境に非常に熱心な福島県ではありますけれども、いわき市以外ではこういった取組というのは全くありません。この取り組みを少しずつ幅を広げて、それぞれの地域で行われていけば、絶対に燃やされる古着というのはなくなるだろうと思っております。
 その広げていくための手法というのをこれから、いろいろな方たちと私たちは話し合いながら生み出していきたいと思っております。
 それからもう1つ、処理費用の問題があります。いったい、処理費用はだれが負担するのか、これが常に付いて回ります。最終的にすべてが100パーセントリサイクルできるということは全くあり得ない夢のようにも思います。
 その処理しなければならない部分をだれがかぶるのか、市民団体がそれをかぶらなければならないとしたら、それは非常に難しい、活動を疎外する大きな要因になるのではないかと思っております。
 ぜひ、先生方のほうから、私どもの活動に対するアドバイスをいただければと思います。ありがとうございました。

○浅野部会長代理 どうもありがとうございました。
 お二方から大変興味深いお話を伺うことができまして、参考になりました。
 それではお二方のご説明、ご発言に対して、ご質問なり、コメントなりをいただきたいと思います。
 先ほど、崎田委員から、県はいったいこういうような民間の取り組みというか、NPOなどのさまざまな取り組みについて、どういう仕掛けづくりをやっておるのかという質問がありました。

○崎田委員 はい。

○浅野部会長代理 その点についてはこの際、ちょっと県から何らかのコメントがあれば、まず、お答えを。

○福島県・推進グループ参事 私のほうでは、NPOを支援する組織はございます。あと、基金等をもって、補助等をやっております。あと、今後は循環計画の中でも各県民、行政、もちろん事業者、そういうものを、超学際的な連携という言葉を私のほうで使っておりますが、そういう中で、支援をしていこうということも計画の中に組み入れながら考えております。そういうことで、いろんな取組は今、小さい灯が消えないように、私のほうでは取り組んでいきたいというふうに考えております。

○浅野部会長代理 ありがとうございました。
 それでは、崎田委員どうぞ。

○崎田委員 すみません。いろいろありがとうございます。
 あと、2つの団体から非常に積極的な活動の事例を伺いまして、大変ありがとうございます。それで、今日はこういうヒアリングの日ですので、ぜひ、いろいろなご意見をもう少し伺いたいというふうに思っております。
 それで、最初のあだたら環境農業研究会の方に伺いたいんですけれども、こういう輪をつくっていらっしゃって大変先進事例ですばらしいんですが、この輪が、今きちんとコミュニティビジネスとして回っているのかどうか、その辺のことをきちんとお伺いしたいと思います。
 それとあと、家庭系の生ごみというのは、皆さんの今回のこの範囲には入っていないわけですが、皆さんの取り組みから見て、家庭系の生ごみとの連携、あるいはそれが無理なのか、あるいは何か提言とか、何かお考えがあったら教えていただきたいと思っております。
 もう一つ、ザ・ピープルの皆さんも、本当に長くからやっていらして、日本全体でも大変評価の高い団体で、今日はお会いできて、元気なご発言を伺いまして大変ありがたいと思います。それで、2点ほどお伺いしたいんですけれども、まず、ファィバーリサイクルのシステムづくりに関しては、2000年の循環基本計画の制定の後、例えば、経済産業省なども中心になって、かなりリサイクルの法制化の検討もありましたが、結局、関連業界が日本には大変多いということで見送りになって、いろいろな自発的な動きを応援するというスタンスに変えました。
 そういうことを全部ご承知でいらっしゃると思うんで、その辺に関して今、これからのことに関して、皆さんのような活動をふやしていくことをやはり優先するほうがいいというふうにお考えか、どんなふうな感想を持っていらっしゃるか、ちょっとご提言をいただきたい。
 もう一点、この資料の4ページ、協働のイメージ図、私はこれは大変すばらしい図で、これが実現されればいいと思うんですが、これは課題ということで出ていますので、やはりいろいろ県も支援をこれからしますとおっしゃってくださっていますが、協力しますとおっしゃっていますが、どこがこういうものの課題なのかということをもう少し教えていただければありがたい。それが今後の循環基本計画の見直しなどに活用できればありがたいと思っております。
 よろしくお願いします。

○浅野部会長代理 では江口委員どうぞ。

○江口委員 はい。私も2人の発表に感銘を受けまして、まず、國分さんは非常に有名な方でして、糞尿系及び、川崎の前田さんも農業では有名なんですけれども、國分さんという方がおられたから岳温泉が協力したのかどうか。
 そして、2点目、今の崎田さんと同じ質問なんですけれど、これが例えば、お隣の仙台とか、あるいは飯坂とか、周辺の温泉街のほうに波及しているのか、していないのか、現状ですね。
 それから、吉田さんにお聞きしたいんですけれど、吉田さんはこの94年の1月、このタイの支援活動のとき、既におられたんですか。おられた。
 私が申し上げたいのは、これといいますと大変な活動で、私は中東をやっているんですけれども、大変なんですよね。その成果は、向こうのタイのコミュニティからあったんでしょうか。
 それからもう一つは、岡崎にしかないんでしょうか、エコウールの受け入れは。それで、問題のコストはNPOとNGOが負担するんじゃなくて、ある意味において、企業の社会的貢献のコストの中でシェアする必要があるのではないか。それでないというと、個別のNPOの努力ではファーリッチだと思うんです。
 質問は以上です。

○浅野部会長代理 ほかにございますか。
 では、古市委員。

○古市委員 あだたら野菜クルの國分さんのほうなんですけれども、これは面白いなと思って聞かせていただいたんですけれども、これは水分調整的な意味合いで混合処理みたいな、生ごみと牛糞、おがくず、籾殻を入れてますよね。

○あだたら環境農業研究会会長 はい。

○古市委員 これはどのぐらいの比率で使われているのかなという。最初のところで何か、生ごみのほうのカロリーは、分解ですね、あそこがうまくいかなかったというふうに言われていますよね。それで、そういうことを考慮してやられたのかどうか。
 それと、これはさっきも聞いたんですけれども、収支がこれは本当にうまく合っているのかなという、これは副次的なメリットとして、要するに、観光に役に立つという点もありますよね。
 要するに、リサイクル運動というものが、観光の1つの売りになると。実体験、野菜はそこの中でできたものを食べられるとかですね、そういう付加価値が付いたという意味での収支が付加されている面もあると思うんですが、その辺のところはどうなのかと。ほかに飼料化だとか、バイオマス化みたいなことも考えているのか、もう堆肥化一本でやっているのかどうかとか、その辺のバイオマスの関連のところをちょっとお聞かせいただきたいというのが、國分さんのほうです。
 それから、吉田さんのほうなんですけれども、これは非常に熱心にやられておられて、面白いなと思ってこれも聞かせていただいたんですけれども。非常に孤軍奮闘して活動されているなと思うんですが、どういうんでしょうか、NPOを取られてやって、これは非営利なんですけれども、営利してもいいんですよね。そういう意味で、これはいわき市が非常にご理解があって委託をしてくれているんですね。そういうところで成り立っているわけですよね。 
 だから、その辺のところで、本当にボランティアだけでこれが続けていけるのかどうか、その事業としての展開の仕方は、NPOでもそれはあって当然と、私は思いますのでね。その辺を教えてください。

○浅野部会長代理 では、武田委員、どうぞ。

○武田委員 すみません、時間がないので1点だけ、吉田さんにお聞きしたいんですが、15トンのうちの6トンを処分されているということですね。リサイクルボックスみたいなものを置きますと、人によってはごみ捨て場に使われる方がたくさんいらっしゃると思うんですね。それに対しては、お金を負担しなきゃいけないという変な矛盾があるかと思うんですが、それについてのお考えというか、お考えというのはどうかわかりませんが、そのことをちょっと。

○浅野部会長代理 はい、庄子委員どうぞ。

○庄子委員 大変すばらしい発表でございました。どうもありがとうございます。
 1つ、簡単な質問なんですけれども、まず、あだたらさんのほうなんですけれども、七、八年活動を続けられてきているということなんですけれども、この有機肥料はうまく回っていますか。というのは、実は、例えば、いろいろなところでココスとか言っているんですけれども、それを今積み上げていって使い道がないというところが全国各地にあるんです。ですから、これがこの地域ではうまくいっているようでございますけれども、七、八年の活動についてちょっとお伺いしたいということ。
 それから、ザ・ピープルのほうなんですけれども、私もいわきは毎月1回、東京ドーム以上の温室をつくっているもので行っているんですけれども、大変よく市民活動といいますか、あそこの活動はやっていると思いますね。あなたのような精力的に進めている方がおられるせいだということで感心して聞いておりました。
 リサイクルなんですけれど、産業界でこれは大きな反省なんですけれども、本当の意味でのリサイクルというのは今、産業界はほとんどないんです。一方通行なんです、リサイクルなんてとても言えません。
 というので、私は産業界の廃棄物リサイクルの責任者になって9年ぐらいたつんですけれど、一生懸命やっているんですけれども、ボトルツーボトルというのですら、今滞っているという状況で、15パーセントもリサイクルされているというのは、私は大変すばらしいことだと思っています。
 今後ともぜひとも、少なくとも続けていっていただきたいと思います。

○浅野部会長代理 最後のは激励の言葉であります。

○庄子委員 はい。

○浅野部会長代理 それでは、國分さんからお答えください。

○あだたら環境農業研究会会長 はい。まず、輪がこのコミュニティビジネスになっているのか、収支のところで質問が何点かありましたが、この研究会の協議会というところに、こちらのほうのメリットとして、だれがメリットをつかんで、だれがデメリット、負担を受けるのかというところが1つあります。
 まず最初に、何でここまで堆肥に力を入れるようになったのかといいますと、うちは個人的に國分農場というのは、今から20年くらい前に大水害がありまして、そのときに溜池にためていた糞尿がその大水害で決壊しまして、地域に流れて、川に流れて行政指導を受けまして、そこの地域でこれ以上畜産をやっていけなくなるんじゃないかというぐらいにいわれたことがあります。
 そのときに、商売としてはちゃんと順調にもうかっていたし、商売としてはよかったんですけれども、これからの企業として環境汚染、これから環境をきちんとやらないと、この地域で商売ができない、畜産ができないというところまで一度追い込まれた経験があります。
 そこからの堆肥づくりというものにこだわっておりました。堆肥というのも、ただ処理して捨てたんではもったいないというのもありますし、水処理もありますし、お金がすごく大変なんですね。
 ですから、捨てるものをきちんと商品にして、うちのお客様、次の農家の方が喜んで使ってもらうような製品にすればみんな買ってくれるんじゃないか。その販売した代金のほうで、またその堆肥のほうがきちんとつくれるような、そっちのほうができたらいいんじゃないのかというところから始まったのが、堆肥づくりにこだわった点です。
 このリサイクルに取り組むことで、農場としては堆肥が今まで目に触れなかったお客様の目に触れるようになりまして、いろいろな販売ルートができました。宣伝になりました。で、旅館さんのほうでも、こういうことをやっているということで、お客さんが、環境にいいことをやっているんだねということで、悪いことを言う方はいません。
 あと、有機農家の方、今までいろいろなところに販売はしていましたけれど、地元のほうに販売ルートというものがなかったんですね。だいたい今、東京のほうに全部集中的に行くようなものですから、やっぱりいいものとか商品をもしつくるときとしては、一番地元の方に愛されるものをつくらないといけない、地元の方に使ってもらうのが一番だというところから始まっております。
 これはもう、コミュニティビジネスになっているのかと、お金としてもうかっているのとか、商売にちゃんとなっているのと言われますと、販売のほうはまあまあ、トントンというところです。
 堆肥のほうの全生産量のうち、この環境リサイクル関係のほうに出ていますのが全部で15%、有機農家のほうも、全収入のうち、やっぱり1割ちょっとぐらいが環境関係とか、岳温泉関係ですね。
 ただ、今回のことをこういうリサイクルをやっているんですよというきっかけに、有機農家の方は、小学校のほうの学校給食に使っていただくようなことにも、取り組みを始めましたし、うちのほうでも新しい販売ルートというところができました。
 岳温泉でもリサイクルをやっているんですということで、先ほどこういう温泉のほうの、特にこういうリサイクルをやっていますよということでPRになっております。
 これは1つの話の種として、ここから自分たちがどのように努力をして、商売につなげていくのかというのは、それは個人個人の企業努力のほうになります。で、そこまでは私どもは立ち入っていない、ここは自分の企業努力ですから、お互い頑張りましょうねということです。ですので、この研究会はみんなの協議会というところなので、そこまでもしやるんでしたら、専門家からの意見というような、そういうアドバイザーの方のいろいろな意見も必要になってくるかと思います。
 家庭系の生ごみについてはどうなのかといったご質問ですが、家庭系の生ごみというのは行政の仕事だと思いますので、行政の方にお任せしております。
 ただ、安達郡、二本松市というのは、福島県でも一番初めに分別に取り組んだ先進的なところで、昔は19分別ありました。今は13分別までに減ったんですが、そういうことをやっている。やっぱり分別をやっているという土壌を一番つくるのが、行政のお仕事かなと思います。
 昨年ですが、30キロほど離れた猪苗代町のほうから家庭の生ごみも試験的にやってみたいから受け入れてくれないかということで、3カ月間だけ家庭の生ごみの分別したものを受け入れて、堆肥化ということを行いました。
 そういう何でも初めの実験的にというところでは、話があったときには喜んで協力させていただいています。
 あと、これは國分農場があったからできたのかといいますと、それは違うと思います。地元にこういう環境に対してきちんと意識がある方々があったというのが、一番だと思います。
 あと、今うちはこういう生ごみのリサイクルということで、この辺だけじゃなくていろいろなところで始まっています。それが大きい、小さいとかというのはいろいろありますけれども、それなりにちゃんと自分のところで考えて回そうということは、いろいろなところで取り組みが始まっていますから、そういう意味では、7年前に比べると意識も皆さんは上がってきましたし、いろいろなところでやり始めたというところが、今の現状だと思います。
 あと、水分調整の比率はというご質問ですが、これは行っています。生ごみが実際に十分におがくずの中に生ごみをだいたい2割ぐらい入れまして、水分60%から70%にしまして、スタートをしています。
 いい堆肥をつくるための一番根本としては温度を70度まで上げる。こうすることで殺菌や病原菌とか、あと分解率が進むので、そのことは1つポイントとして行っています。
 あと、現在うちのほうでは、岳温泉のリサイクルだけで収支は合うのかといったら、正直ちょっと合わないというか、まあまあ、その辺に関してはボランティアだなというところはありますが、現在うちのほうでは年間に約1,000トンの堆肥を生産しておりますが、こちらは全部販売しております。
 このうちの、15%がリサイクルのほうで、それ以外のところ、地元安達郡内に約8割ぐらい地元の方に一番使っていただいています。やっぱり堆肥化というものは、今いい堆肥をつくれば皆さん買ってくださいます。農家の方とかお客様が求めるようなちゃんとした堆肥をつくれば、皆さん、こだわっている方だからこそ、いろいろないい堆肥というのを探し求めていますし、農家の方が自分で堆肥をつくるというのはとても大変です。
 ですから、その辺さえちゃんとやれば販売できるし、売れると思っております。で、これは観光の売りになっていると私は思っていますし、また、ほかでここまで進んでいるところがないですし、今はいろいろなところでやり始めたというところなので、1つの売りになっているかとは思います。
 堆肥化一本なのかというご質問ですが、現在國分農場では、餌化というものも行っております。こちらは食べ残しというようなものではなく、食品工場から出てくる食パンとか、うどんとか、というものに限定されますが、年間で1,500トンほどのものを餌にしております。
 生ごみに堆肥化している分はだいたい300トンになりますので、餌にしている部分が多いです。あと、堆肥化以外にもバイオマスとしての活用、例えば燃料化も行っているのかというお話ですが、そのための液体処理のほうにお金がかかりますので、そこまではちょっときついかなと思って、そこまではやっておりません。
 でも、何かちょっといろいろと興味があるので、いろいろな実験は少しはやっているところです。
 以上です。

○浅野部会長代理 ありがとうございました。國分さんはこの会社では、肩書きを拝見すると研究主任という肩書きだそうで、たぶん一生懸命やっていらっしゃるのでしょう。
 それでは吉田さん、どうぞお願いいたします。

○ザ・ピープル理事長 では、まず、ファィバーリサイクルに関する法制化の見送りについては、私個人としてはやはり製造者が責任をある程度持つべきだというふうに考えております。零細な企業が非常に多く、難しいというのが理由だったように聞いておりますけれども、そういうことで認めてしまえるものであるとは私は絶対思えませんので、わずかずつのものであっても産廃税のこともありますので、ああいった形ででも何かしらの形で、やはり製造する側が負担すること、それによって製造する側の意識が変わると思うんですね。
 今も衣料品に関しては全く無制限にどんな素材でもオッケーになってしまっている、素材が複雑に混じれば混じるほど、リサイクルしにくくなっていくというのは当然のことですので、それを少しでも制限していく方向に向けるためにも、必要なのではないかなというふうに考えております。
 それから、こちらの図のどこが課題かという崎田先生のご質問なんですけれども、自分が市民団体に属しておりますので、自分たちはできる限りのことをやっているつもりで、周辺にいるところにはそれぞれ課題があるというふうに見ております。
 それで、まず、事業者に関してはとにかく、責任を持つべき部分を持っていないのではないかというふうに見ておりますし、行政に関しては市民団体からダイレクトに事業者に関してものが言える状況というのはなかなかつくれませんから、その間をつなぐというのは、やはり行政が担うべき役割ではないかと思っておりまして、そこを行政が抜けてしまっては、市民団体が事業者と一緒に何かしていくということも、なかなか難しいかなというふうに考えております。
 先ほど、いわき市が委託をしてくれているので、NPOとして非常に資金的によくなったというような感じのご発言があったんですけれども、実は、ごみ処理費用について、すべて市からの委託事業という形で処理費用が私どもにかからないようになれば、それが本当にすばらしいという話にもなろうかと思うんですけど、実際のところ、今いわき市のほうで半額の減免措置ということでして、処理分が出ればやはり半分は私たちが処理費用を持っているというのが現状です。
 それで、実はつい先日市内の今はやりの、オーディンとかいろいろあるリサイクルショップが、売れ残りの衣料品を大量に私どもに、リサイクルボックスに入れてくださいまして、それも2週間に一遍ずつトラックで乗り付けて提供してくださいまして、それのボックスが、実はいわき市役所の駐車場にあったものですから、市役所の職員の方から、リサイクルショップの車がお宅のリサイクルボックスに入れているよというご注進をいただいて、直接お店に乗り込んでいって、すみません、うちは一般市民からのものだけにしているので、というお断りはしたことがあります。
 そのときにお話を伺うと、どうもリサイクルショップ側は、燃すよりはリサイクルをして、社会のために生かしてもらおうと思っていましたという、全く悪気はなかったんだというお話だったんですけれども、それだったら少し一手間かけて、こういう品目だけにしていただけますかというお話を持っていったときには、手はかけられませんというお話でした。
 その手をかけるかけないの部分で、やはり変わってくる。では、手をかけることを事業者ができないのであれば、そこを市民が担いましょう。担った分をじゃあ、事業者はお金の形でフォローしましょうというような何かそういう、うまいつながりの仕方というのができないかなというふうに考えております。
 それから、NGOとしての国際協力の部分ではタイでの成果があったかと言われますと、なくて今まで10年以上走っていたと思うと非常に恐ろしいものがありますので、成果はあったんだと信じております。少数民族の支援に着手してからは、はい。

○江口委員 それはものすごい。最高に興味あります。少数民族、山岳民族。

○ザ・ピープル理事長 山岳民族というのは、実は私どもが支援しているところがナーン県というところです。

○浅野部会長代理 ちょっと恐れ入ります、あとちょっとしか。

○江口委員 それは、後で。

○ザ・ピープル理事長 では、後で。

○浅野部会長代理 時間がないから。

○ザ・ピープル理事長 それから、企業にコストを負担してもらうべきだというところでは、例えば、企業からエコウールリサイクルの情報を聞きつけて、制服の切り替え時期にそれを提供しますというようなお話をいただくということも出てきているんですね。それは産廃にしたくないからだとはわかっているのですけれども、社員の方に、金具をとったり、ボタンをとったりというボランティアをしていただいて、輸送費用をすべて企業側で持ってくださるという条件で、私たちは受け入れるということも行っております。
 岡崎にしかないのかというお問い合わせがありましたけれども、実際は仙台にも零細な企業があります。それから埼玉にもあると聞いております。ただ、私どもがインターネットを通して問い合わせをいろいろな関係企業に差し上げたときに、受け入れていいと言っていただけた企業というのが岡崎にしかなかったということです。
 もっと近くに喜んで受け入れてくださる企業があれば、いくらでも乗り換えたいと思うのですけれども、今のところ私どもにはそういう情報が来ていないということです。
 この辺でよろしいでしょうか。

○浅野部会長代理 はい、どうもありがとうございました。
 それでは休憩なしで大変恐縮でございますが、所定の時間には終わりたいと思いますので続けてお願いを申し上げます。
 それでは福島リコピー販売株式会社、今日は蒲倉達也社長と、それから総括営業部福島SSGの菊池裕美さんお見えでいらっしゃいます。菊池さんからお話をよろしくお願いいたします。

○福島リコピー販売株式会社菊池 皆さん、こんにちは。ご紹介に預かりました私、福島リコピー販売の菊池と申します。当社のほうで取り組んでおりますごみゼロの活動について、これからご紹介させていただきたいと思います。
 資料のほうなんですけれども、お手元のほうにこのごみゼロ委員会という女性のロゴマークの入った資料が、今回ご用意させていただきました資料になります。
 まず、1枚目の下の段をごらんくださいませ。まず、当社の概要をご説明いたします。当社は福島市鎌田に本社社屋を構えております。会津若松市に支店、今年5月には郡山市に営業所を開所いたしました。事業内容といたしまして、リコー製品の販売を中心に展開しております。
 次のページをめくっていただきまして、上の段をごらんください。今なぜごみゼロなのかといいますと、環境問題に関心が高まる昨今、当社ではISO14001認証取得企業といたしまして、環境配慮型製品の販売、省エネ、省資源活動、廃棄物削減活動に取り組んでおります。
 これらの環境経営の一角といたしまして、ISO認証取得で終わるのではなく、これからの企業としての在り方を見つめ、環境に対して何ができるかを考えました。そして、このごみゼロに挑戦、実行、達成、そして継続することが、当社の次に目指すものと捉えました。
 2枚目の下の段のほうをごらんください。こちらが当社の環境活動の歩みになります。2003年の6月にISO14001の認証取得を受けまして、翌7月からごみゼロの活動を始めました。活動を始めまして9カ月ございます。分別活動が定着したということで、自己宣言ではありますが、ごみゼロの達成を宣言し、今もその活動を継続している最中です。
 では、次のページのほうをごらんください。私たちが取り組んでいるこのごみゼロ活動のごみゼロとはいったい何のことでしょうか。私も初めてこの言葉を聞いたときは何だろうと思いました。まずは、リコーの定義するごみゼロについてご説明したいと思います。
 3ページ目の下の段、絵に移ります。リコーの定義いたしますごみゼロとは、再資源化率100パーセント、埋立ゼロを意味しています。一般的にはゼロエミッションという言葉や、産業廃棄物の埋立ゼロを指すことと受け止められている方が多いかと思います。
 リコーでは、このごみゼロを3段階にレベル分けしていまして、一般的なごみゼロを意味します産業廃棄物の埋立ゼロをレベル1としまして、産業廃棄物と一般廃棄物、いわゆる生活ごみ、ここまでを再資源化100パーセント、埋立ゼロにすることをレベル2としています。
 この中にはサーマルリサイクル、資源を燃やしてその熱を利用することも認められています。そして、さらにその上にレベル3を設けまして、レベル3では産業廃棄物と一般廃棄物、さらに生活系廃棄物、ご存じかと思いますが、例を挙げるとしますとし尿など浄化槽などの汚泥などが挙げられます。これらをごみゼロにすることがレベル3という形になっております。
 今回、当社福島リコピー販売の目指すごみゼロは、リコーが定義するレベル2の産業廃棄物と一般廃棄物の埋立ゼロで、当社で排出しますごみのすべてをリサイクルに回して、埋立ゼロの実現を目標としました。
 では、次のページをめくっていただいてよろしいでしょうか。このごみゼロ活動のスタートに当たりまして、本社会津支店、同時に、女性社員によるごみゼロ委員会を設置しました。明るく元気で美しい女性社員が一般社員の中に存在することで、全員が同じ目線で自らの意思で分別に取り組むという意識を浸透させることをねらいとしました。
 社員への周知徹底を促進させるためのスローガンを掲げたり、ごみの分別コーナーや、分別の掲示物を作成するところから始めました。
 下の段のほうに行きます。また、ISO14001の認証取得活動で、1年間ごみの測定・測量をしましたところ、排出されるごみの中で燃えるごみ、特に紙ごみ、これが多いことに気が付きました。まずはこの紙を再資源化することで、リサイクル率を向上させることができると思い、紙の分別にはこだわって取り組みました。
 今まで、燃えるごみとして処分していました付箋ですとか、メモ用紙、厚紙、ティッシュの箱などの不定形な紙ごみを「雑紙」という区分にいたしまして、分別コーナーを設置し、燃えるものとは分けるようにしました。
 定形規格のコピー用紙については、社内で裏紙として利用する再利用紙と、資源として利用する再資源用紙、こちらに分けてもらうために、リサポストという名前の分別ボックスも設置しました。
 次のページに移ります。具体的な取り組みについてご説明したいと思います。大きく分けて3つの取り組みをしております。まず、1つ目の取り組みとしまして分別活動の推進になります。下の段の写真がその取り組みの実際の写真なんですけれども、わかりやすい環境づくりとしまして、ごみを分別する場所を設置し、エコステーションと社内では呼んでおります。
 ごみを入れる分別ボックスの上に、実際分別されるごみを張り付けまして、ボードの背景とごみ箱模様、こちらの色を合わせています。ごみをどこに分別するのか迷ったときには、このエコステーションのボードを見ることで、どこのボックスに分別されるかがわかるようにしてあります。
 次のページを開いていただいてよろしいでしょうか。掲示板にイラストや写真を活用したのも工夫の一つです。先ほどのエコステーション同様に、一目でわかるという視覚的にわかるということを重視しています。
 仕事柄、パソコンやプリンターの空き箱がよく出るのですが、今までは屋外のダンボール集積場に箱のまま、ごみが入ったまま捨てられるということがとても多かったので、写真のような、パソコン納品時分別表といった表を作成し、分別先を説明したところ、パソコンの箱にごみを入れたまま捨てるということがなくなりました。
 また、その下の段のほうなんですけれども、こちらは再利用紙の手順書になります。特に、紙のリサイクル率向上にこだわろうと取り組みを始めていますので、紙の分別には力を注いでいます。裏紙として使用する用紙と、リサイクルにする用紙、こちらに分けるために、その場合に条件を当てはめてたどっていけば、どこの場所にこの紙を入れたらいいのか、分別すればいいかがわかるようになっています。
 次の7ページのほうに移ります。取り組みの2番目としては社員の意識大改革です。下のほうの段でありますが、このごみゼロというの活動の意識を徹底させ、それを一時的なものとせず、継続していくために、環境方針の唱和や、ごみゼロクイズ、ごみパトロールといった活動をしております。
 ごみゼロクイズでは、毎週水曜日の朝礼時に、ごみに関する質問をし、抽選で当たった人に回答や分別の実演をしてもらっています。実演の際には、なぜ、そのような分別をしたのかなども説明してもらっています。
 このごみゼロクイズというのは、社員がいかに分別を理解しているかを確認するための場でもあります。ここであまり回答がよくない問題に関しては、説明を繰り返したり、時間を置いてからまた質問したりと、完全に定着するまで繰り返しています。
 また、ごみゼロクイズ以外にも、意識の徹底を図るため、ごみがきちんと分別されているかのチェックを行うごみパトロールも月1回実施しております。これはエコステーションに集まってもらい、分別ボックスの中身をチェックし、正しい分別を確認し合う取り組みです。
 実際にどんな間違いが多かったなど、確認し合い、朝礼にてその感想を参加した人に述べてもらうようにしています。
 次のページを開いてもらってよろしいですか。
 また、ごみゼロは廃棄物をリサイクルするだけの活動ではありません。いくらごみゼロを実現しても、それが大量のリサイクルの上に成立していては、環境負荷の効果的な削減にはつながりません。そこで、ごみゼロオフィス実現のための5R活動の推進にも取り組んでいます。
 このごみゼロオフィス実現のための5R活動は、廃棄物の発生、抑制を主眼にしています。この5Rはリフューズ、ごみになるものは買わない、リターン、購入先に戻せるものは戻す、リデュース、ごみを減らす、リユース、再使用する、リサイクル、再資源化するの5つのRで始まる言葉がキーワードになっています。
 では、実際にこの5Rでどんな活動をしたかというのが、その下の段からになります。まず、1つ目のR、リフューズ、ごみになるものは買わない活動ですが、写真のようなMy箸、Myカップといったものを推進し、洗って何度も使える箸やカップを使用することで、割り箸や紙コップといった使い捨てのもの、こちらの購入を極力控えております。
 コンビニエンスストアなとで買い物袋ですとか、お弁当屋さんで、お弁当を購入したときに付いてくる割り箸、こちらもできるだけ利用しないように推進しています。
 また、机の中の過剰文具をなくす姿置きも設置しました。机の一番上の引き出しに、文房具の形に切り抜きましたこの「姿置き」という、写真のこの白い発泡材のようなものですね、こちらを敷きまして、必要最低限の文房具しか置かないというふうにしています。
 次に2つ目のR、リターンの活動ですが、9ページの上の段をごらんください。当社の社内には自動販売機を2基設置しておりまして、それぞれの業者さんに空き缶、ビンなどを回収してもらうようにしています。写真のように自動販売機の隣に分別ボックスを設置しまして、そこに分別してもらっています。エコステーションのほうにも間違わないように、わかりやすい説明を付けて、注意をうながすようにしています。
 もちろん、これら提携している業者さんでも、回収したものはリサイクルしていることを確認しています。
 次に3つ目のRのほうに移りたいと思います。下の段をごらんください。3つ目のR、リデュース、ごみを減らす活動ですが、コピー機を利用する際には両面コピーや集約コピーを推進しています。
 集約とは、1枚の紙に原稿を半分に縮小し2つ差し込むコピー、または印刷の方法です。この両面や集約を活用すれば、使用する紙の枚数は片面コピーの2分の1、両面と集約を合わせれば4分の1に減らすことができます。
 今日、皆さんのお手元に配ってあります資料、これがその集約と両面を使って印刷しているものです。この両面や集約といった方法が適用できる印刷物というのはすべてではありませんが、2分の1、4分の1に減らせるというのは、意外に大きな効果ではないでしょうか。
 そうして印刷した紙をこちらのリサポスト、向かって右側の写真になりますが、こちらに分別します。そして、個人用のごみ箱も廃止しております。写真のように社内にはごみ箱がない、机の下には何も物もない状態であります。
 それと同時に机の上も見直ししまして、外出時には机の上に電話とパソコンしか置かないようにしています。
 次の10ページ目をめくっていただいてよろしいでしょうか。リドックドキュメントシステムという文書管理、ファックスのペーパーレス送信、受信、配信システムや、NIコラボというグループウェアで、社内外のメール環境を整備しています。
 これらを活用することで、余分な紙のコピーや印刷をしないようにも推進しております。
 下の段に移りまして、4つ目のRを説明したいと思います。4つ目のR、リユース、再使用する活動ですが、整理して余剰になった文房具を収納する共用ボックスを設置してあります。これはたまにしか使わない、姿置きの中には置かないような文房具をみんなで共有するためのコーナーです。
 これらは先ほど、リフューズ、ごみになるものは買わないで説明いたしました姿置きの作成のときに出た文房具で、まだ使えるけども不要なものはご厚意で会社に寄付してもらい、再利用しています。
 この共用ボックスはキャビネットやロッカーの上ではなく、引き出しの中や、キャビネットの中に設置しまして、外から見えないようにしています。
 次の10ページ上の段をごらんください。5つ目のR、リサイクル、再資源化する活動ですが、ごみ分別のエコステーションでは、紙を13種類、そのほか12種類に分別し、それぞれマティリアルやサーマルとしてリサイクルしています。
 こういった活動を通して、進んで分別に取り組んでくれる社員や、自宅でごみの分別は自分が一番詳しいと言ってくれる社員もふえてきて、成果ができてきたと感じております。
 11ページ下の段ですが、実際の3つ目の取り組みとして地域貢献活動になります。
 12ページをごらんください。ごみを拾いながら歩くエコウォークの実施を通しまして、地域貢献活動をしております。4月と10月の年に2回実施しておりまして、来月には第6回目を予定しております。
 また今月「福島きれいにし隊」という福島市が主催する、道路や公園など、公共の場所を美化する里親制度へも登録しています。このエコウォークのような地域活動は、回数を重ねるごとに社員の意識も高まってきたように感じています。エコウォークは今後も定期的に継続していく予定です。
 それではこういったこれらの活動ですが、実際にどれだけの効果があったのでしょうか。
 13ページ上の段をごらんください。こちらの表とグラフは当社社内でのコピー用紙の使用量の推移を表したものです。2003年11月からごみゼロを宣言する直前までの、新しく使用したコピー用紙の量です。
 その下の括弧の中が前年度月の使用量となります。このころは半年で前年と比較しましてマイナス49,700枚、前年対比にして69%、約3割の削減になりました。500枚で一包みのコピー用紙に換算しますと、約100包のコピー用紙の削減になりました。ごみゼロを宣言して継続している今でも、毎月ほぼ10%前後の削減をキープしております。
 下の段へ移りまして、こちらのグラフは、ごみの中でも可燃物の排出量の推移を表したものです。ISO14001の取り組みを始めたころから少しずつ下がってきましたが、ごみゼロ活動を始めたころからどんどん下がり始め、現在ではその月により多少の増減はありますが、100キロ付近をキープしています。これは今まで可燃物ごみとされてきた紙ごみの分別が定着してきたと言えると思います。
 14ページのほうをごらんください。私たちのこのごみゼロ活動は、福島県循環型社会推進グループ様のホームページに登録されました。このように、ホームページを通して、我々の活動が発信されるのはとてもうれしいことです。ホームページにありますように、常にライブオフィスとしまして見学を受け付けており、さまざまなお客様にごみゼロだけでなく、会社全体の取り組みを見ていただいております。
 下の段移りまして、今年1月に行われました、福島県ゼロエミッション提案コンクールにおきまして、当社の取り組みが事業者部門最優秀賞をいただきました。当社の取り組みがこのような形で表彰されるということは大変うれしいことです。また、継続活動をしていく上で、とても励みになりました。
 次の15ページの上の段を見ていただきまして、こちらはこのゼロエミッション提案コンクールの授賞をきっかけに、テレビでも当社のごみゼロ活動を取り上げていただいたということで、ホームページにこのように掲載されてもおります。
 下の段をごらんいただいてよろしいでしょうか。そして、現在次なる目標としまして、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)の認証取得を目指しております。クリアデスク・クリアスクリーンの推進、帰宅時にはパソコンを鍵付きのボックスへ収納して、机の上には電話機のみとし、さらなる整理整頓を強化しています。
 最後の16ページをごらんください。このごみゼロ活動を通して、経費の削減ですとか、ごみの排出量の削減、社内業務のフローの整備などが図れましたが、最大の成果は何といっても、社員が一丸となって目標に取り組む仕組みづくりができたということだと思います。
 1人ぐらいやらなくてもわからないだろうといった気持のある人ばかりならば、この活動は実現できないと思います。シャイな一人一人が同じ目線で、同じ目標に取り組み、それを継続していこうと努力することで、ごみゼロは実現し続けられる活動だと思います。
 目まぐるしく変化する社会の中で、環境に対して何ができるのかといったことを見つめ直し、これからも地域社会に貢献し、環境にやさしい企業として活動を続けていきたいと思います。
 ご静聴ありがとうございました。

○浅野部会長代理 はい、どうもありがとうございました。福島リコピー販売株式会社の菊池裕美氏でした。
 それでは、トラスト企画株式会社開発部の川崎部長、それから営業課長の石井波夫さんのお二方がいらしています。

○トラスト企画株式会社石井課長 トラスト企画株式会社の渉外担当の石井でございます。後ほど技術開発担当の川崎がご質問をちょうだいするようになります。よろしくお願いいたします。
 今回冒頭に、浅野先生が率直に意見をぶつけてくださいというお話がありましたけれども、今回集まっている皆様方は恐らく、ライフスタイルの中で、環境問題というものが大きなウエートを占めていると思うんですけれども、私たち、廃食油のリサイクルを進めていく業者は、税金という問題でいろいろ、なかなか納得できない部分がありますが、別な担当の役所の事情だと思うんですけれども、そういうものも含めて最後にご説明をさせていただきたいと思います。
 製品タンクが4基写っている表紙の説明資料を中心に、順次説明をさせていただきますが、その前に当社の紹介をさせていただきます。私どもは福島県いわき市におきまして、中間処理を業として行っているものであります。
 ご存じのように、当いわき市は東北地方第1位の製品出荷額を誇りまして、多様な産業が集積しておりますが、また、その一方で、先ほど福島県さんの発表の中にありましたように廃棄物の不適切な処理ですね、そういうものに大変苦しめられてきた時期もあります。
 こうした地域の中で当初は一般電気工事を行う宮野電気興業という会社でございましたが、発展とそういうものから修復と保全へと時代が移り行く中で、恵みある自然と限りある資源を守りながら、快適な生活環境とよき循環型社会システムを構築し、次の世代の人々に引き継いでいくというテーマで何か取り組めないかと考えまして、環境産業の分野に進出いたしました。
 廃棄されているものを何とか利用できないかという視点から、これまでにさまざまな調査を行い、現在廃食油以外にもペットボトル、廃プラスチック、住宅廃材などのリサイクルを事業化してまいりましたが、本日はその中でさまざまな方々から協力をいただきまして、連携しながら実施しております食用油のリサイクルについて、簡単にご説明をさせていただきます。
 説明資料の表紙の部分をごらんになってほしいんですけれども、これは製品タンクと我々は呼んでますが、右側の右奥と右手前2基、これは平成16年度に環境省のまほろば事業の助成金を受けて、今年3月末に完成しまして、最終的な完成を見たタンクでございます。
 ちょっと見づらいんですけれども、タンクの上部のほうに、RVO製品タンクとちょっと書いてあります。このRVOというのは当社で独自に付けた名前でございまして、バイオ燃料に関しましては全国的にはBDF、バイオ・ディーゼル・フューエルというふうな言い方が一般的なんですけれども、当社ではRVO、リサイクル・ベジタブル・オイルと命名しまして、このようになっております。
 次に1の事業の背景と、2の事業の目的についてご説明します。1ページ、2ページにあります。使用済み食用油につきましては、平成13年5月に施行されました食品リサイクル法、これは主に産業界においてですが、ご存じのように食品の製造・加工、販売業者は食品廃棄物の再資源化を進めると規定されていまして、個別物品の特性に応じたリサイクル法が順次施行される中、多くの家庭から排出される使用済み食用油は、地域環境に少なからず影響を及ぼしております。
 これは一方で利用可能な資源が、大量、継続的に発生するというビジネスチャンスでございまして、事業の展開に伴い、雇用の拡大などの経済面、あるいは地域社会福祉の向上などの効果も非常に大きいと考えまして、使用済み食用油の再生に取り組みました。
 2ページの事業の目的の効果のほうですね、右に4項目、一番上が循環型社会の形成促進、これが一番大命題になっておりますが、それに伴いまして地域経済の活性化、地域福祉の向上、地域づくりの活性化というものに効果が大であると思っております。
 この使用済み食用油のリサイクルの仕組みや特色につきまして、3ページ、3の組織、写真なども多いんですけれども、字幕や写真、フローチャートなどを用いましてご説明させていただきます。
 組織といたしましては、いわき食用油リサイクルネットワーク、もう一つ、社会福祉法人であります愛篤福祉会,トラスト企画、その2つが主体になりまして、地域量販店さんから油の回収などはいわき市さんの広報などを通じて支援を受け、実施しております。
 また、地域内にいわきグリーンプロジェクト研究会、これは環境産業の振興に取り組む40を超える団体から組織されていまして、産学官連携組織であります。この組織を通じまして、多方面から協力を得ることができました。 
 このいわき食用油リサイクルネットワーク研究会の中には、本日おいでのピープルさんも入っております。
 回収の具体的な状況、4ページになりますが、写真が載っていますので、それについてご説明させていただきます。回収につきましては、産業界や教育機関、市民活動団体、行政といった非常に多くの人や企業が熱心に連携をしていただきまして、協力しながら実施していることが特色となっております。
 広く市民の方々にも協力ということで、市内の量販店、これは地元を中心に展開しておりますスーパーさんでございます。廃食油を入れる容器を店頭に設置させていただきまして、日を決めてあけていただきまして、そこに主婦の方々が油を持ってきていただきまして、入れていただくというふうな形をとっています。
 また、ある市内のニュータウン地域なんですけれども、住民の方が自主的に回収の仕組みを構築しまして、油を集めていらっしゃるというふうな試みも始まっております。最近、やっぱり新聞、やテレビなど、マスコミの方に取り上げられることが大変多くなってきまして、そういうものを見まして、市内の飲食店、あと、いわき市の場合ですと食品加工会社、練り製品などの製造も活発でございますので、そういうところからの回収量も一段とふえております。
 また、飲食店、あと社員食堂ですね。これはいわき市さんが今年度から、学校給食の面でうちのほうに廃食油を提供してくれるということで、信用が付きまして、現在いわき市、あとは福島県内外合わせまして433カ所、今年の8月現在では、1カ月当たり45,000リッターの廃食油が集まるようになりました。
 5ページのグラフを見ていただきたいんですけれども、平成17年8月で約45,000リッター、平成15年8月では9,700リッターと、だいたい2年前から比べますと同年同月で、4.5倍ほどにふえております。
 当初本格的に始まった平成15年の4月から比べていただくと、約10倍以上というふうな回収量になっております。次に6ページをごらんになっていただきたいと思います。
 ここからは工場の設備等のご説明になります。工場の全景になっています、これが鳥瞰図になっていまして、中央に建家があります。この中に精製工場、精製の部分のラインが2系統入っております。左にあるのがこの製品タンクでございます。
 7ページ目のフローを見ていただきますと、委員の皆様方は恐らく、こういうバイオ燃料に関しては知っているのでおわかりかと思いますが、ひととおり説明させていただきます。
 一般家庭、飲食店、食品加工会社、工場などからいただく廃食油を、タンクローリーで運搬しまして、分級装置による異物選別を行っています。これはダルトン、通常、振動ふるいといいまして、網目が付いていますところに油を入れまして、大きなごみ類を取り除くという作業をする装置でございます。
 次に、比重・温度による異物選別、これは油の中にはどうしても水分、あとは動物性の油脂、あとはとりきれなかった天かすみたいなものの一部、細かいものが入っていますので、これの中に入れることによりまして分離させます。
 そして、黄色い、オレンジ色っぽいですが、これはメタノール・アルカリ触媒となっていますが、ここからが本格的な製造過程でございまして、メチルエステル化反応といいまして、メタルをアリカリ触媒において、グリセリンと第1番目にできる油というものをつくります。
 その後、ジャケット方式の温水洗浄をもちまして、何回か続けまして製品にしていくわけでございます。今のフローの流れなんですが、次の8ページからは写真でもって説明させていただけます。
 8ページのステンレスのタンクが4基横に寝てますけれども、これが先ほど言いました比重・温度による異物選別ですね。手前左から1番、次、右が2番、その奥が3番、左奥が4番となっていまして、サイクロン方式で順次送られるような形になっていまして、この過程で異物を選別するようになっております。
 9ページをごらんになってください。メタノールタンクと書いてあります。これは4,000リッター入るもので、廃食油、天ぷら油とこのメタノールを触媒させて、第1次的な製品をつくるわけです。
 ちょっと速いんですけれど、10ページをお願いいたします。NO.1の精製装置でございます。これはうちのほうで一番先に立ち上げたラインでございまして、一番右側といいますか、奥にあるのが反応塔といいまして、油と、今ご紹介しましたメタノールを混ぜるところで、その左側、底の部分が三角錐になっておりますものが分離槽といいます。ここで、グリセリンと、第1次的な製品である燃料を分離します。
 3番目が静置槽といいまして、ここにある程度置くことによって、異物がとれると。そして、一番左側で洗浄、これは温水と製品を混ぜて洗って、最終的に製品にするラインでございます。
 11ページになります。こちらが第2系統の製造装置でございまして、これが環境省のまほろば事業によって製品化とともに、本年3月に完成した製造ラインでございます。
 ここで洗浄タンクというのはないんですけれども、それは1系統に持ってきてつくっているということになります。
 そして、12ページですね。表紙にもなっています製品タンクでございます。
 13ページ、これはローリー積み込み用となっています、一般取り扱いです。我々の油はガソリンスタンドみたいに一般の車で乗り入れまして、給油してくださいというようなわけにはいきませんので、ある程度のロットを使うお客様と契約しまして、うちの4トンのタンクローリーで配達しているような形になります。これはそこの積み込み所でございます。
 14ページへ行きますと、製品紹介が載っております。当社の製品がどのようなところに使用されているかということなんですけれども、この写真にありますとおりに、一番右上でございますね、いわき市環境整備公社、これはいわき市からごみの収集を委託されています公社の、ごみ収集のパッカー車でございます。
 右下、人が乗れるぐらいの大きなフォークリフトなんですけれども、これはいわき市内にあります、ある大手の製紙工場の古紙を扱う部門の特に大型フォークリフトの燃料に供給します。
 あとは左下、建設系の車両でございますね。通常バックホーと言っている。左上、「あなたも参加しませんか? 天ぷら油のリサイクル」、先ほどもご紹介しましたけれども、いろいろなネットワークをつくっておりまして、その中でやっぱり参加してくれる企業さんが、こういうふうな、いわき市内を走る清掃業車両の側面に、こういうコマーシャルを入れてくれまして、ずうっと走って、市民の皆様の啓蒙にも努めていただいているということです。
 あとはうちも燃料なんではないですけれども、切削油、燃料から発展しまして切削油、アクア21というものを現在、研究開発中で、一部販売もしているんですけれども、15ページになります。15ページの左の小さなビンに入っているもの、左側はちょっと赤っぽい色が付いたものが原液になります。右が白くなっていますものは、左側の原液を10倍に稀釈しますとこういうふうな状態になります。
 それで、左下、これはミストカットといいまして、切削油を霧状にしまして、切削面に吹きかけまして、待つ。この右上の場合は車両のプラスチック、金型加工の写真でございます。
 この右下は、皆さんご存じのように剪断による部品加工というふうな資料になっております。
 16ページ、これは熱・電気エネルギーの利用となっておりますが、平成15年、県の技術研究開発助成事業、平成17年、経済産業省の中小企業ベンチャー挑戦支援事業のうち、実用化研究開発事業の支援を受けまして、今年度内に製品化を目指しております。これは先ほどの切削油の話なんですけれども、この16ページはまほろば事業の写真でございますね。建設廃材の木質で、バイオマス発電の写真でございます。
 平成16年の助成につきましては、木質を蒸し焼きにしてガス化すると、平成17年度は、ガスタービンで発電するというふうな目標によって、バイオマス発電に取り組んでおります。
 最後なんですけれども、先ほど言いましたが、なかなかリサイクルというのは言葉はきれいなんですけれども、やっている我々にとりましては、いろいろやっぱり問題点、こうしてもらいたいなあというふうなことがありまして、再利用の廃棄物の取り扱い、意欲のある業者を育てるためには、たいそう細かなですね。
 例えば、有価物と廃棄物の境というのは金銭のやりとりであると。簡単にいえばそうなんですけれども、排出者がお金を支払って処理してもらう場合には廃棄物であるというふうな考え。あるいは、我々みたいに資源、あるいは原料と考えて有価物というふうな考えをすれば、廃棄物にはならないというふうな考えがあるんですけれども、税の取り扱いの場合にはどうなんだというような話と、あと、軽油引取税の絡みで、我々の燃料を100パーセント使用する場合には、軽油引取税はかかりません。
 ところが、京都市役所さんで使用していますバスのように、軽油を何割か入れて、バイオ燃料を何割か入れた場合には、軽油の増量剤とみなしまして税金をかけますよというような話もございますので、決して我々の製品は100パーセント完全なものとは考えてはおりませんで、やっぱり冬場の対応で不安なところもありまして、これはこれからの研究課題だとは思うんですけれども、そういった税金の面、あるいは廃掃法の絡みで、これからいろいろ審議してくだされば助かるんではないかなと思います。

○浅野部会長代理 どうもありがとうございました。
 それではただいま、福島リコピー販売株式会社と、トラスト企画株式会社、お二方からお話をいただきましたので、それについてのご質問をいただきたいと思います。
 今度はこちらの庄子さんのほうから。

○庄子委員 時間の関係もございますので簡単に申し上げます。
 まず、福島リコピー販売さんですけれども、私はリコーの環境報告書を毎年いただいておるんですけれども、大変すばらしいと思って見ておりましたけれども、今回発表を聞きまして、こういうような形の進め方であるならば、リコーもああいうふうな環境報告書を自信を持って出せるだろうと思いました。
 で、ちょっと社長さんにお伺いしたいんですが、ここまで徹底しますと、ちょっとビジネスという感覚から言って、経営的には大変いい状況になっているんですか、それともこちらのほうの関係で、あまり業績その他にはいい形にはなっていないというのが、もし、ご発言いただけるんでしたらお願いしたいということ。
 それから、トラスト企画さんのほうでは、これは熱効率とかそういうようなものはだいたい想像がつくんですけれども、例えば、100トンの廃食用油からどれだけの製品、何パーセントぐらい出ておるのか、それをちょっとお教えいただきたいと思います。
 以上です。

○浅野部会長代理 武田委員は何かいかがですか。

○武田委員 私は結構です。

○浅野部会長代理 それでは、古市委員。

○古市委員 福島リコピーさん、今庄子さんがおっしゃったと同じような感じなんですけれども、非常に整理整頓をするというのが基本であって、それによって、事業所の意識改革になっていますよね。
 ここまでやると非常に大変だなという、私もそういう感じがしまして、これがどれだけ節約できるかという話ではなしに、本来の事業の売上げ向上にどうつながるんだろうかという、その辺のところが、同じような質問なんですけれども、答えていただけるようでしたら。
 トラストさんのほうは、これは中間処理業をやられているということで、リサイクルと商品のその辺の売上げの比率みたいなのはどうなんですか、リサイクルのその比率はどうでしょうかというのが、質問です。

○浅野部会長代理 よろしいですか。
 それでは、崎田委員。

○崎田委員 いろいろ先進的な取組の御紹介ありがとうございました。それで、福島リコピー販売の皆さんにはぜひ伺いたいのは、皆さんのような取り組みを、町の全部の企業の方が、もうどんどんしてくださると本当にすばらしいことなんだと思うんですけれども、きっと皆さんが表彰されるということは、まだ地域にそんなに多くないと思うんですね。
 例えば、本当でしたら、どんなふうな仕組みがあればもっと多くの企業の皆さんが取り組むのかということが、私は大変知りたいんですが、皆さんにとってぜひ、自分たちを突き動かす、一番その部分がどんなところだったかということを、いろいろお話ししていただければ、それが見えてくるのかなという感じもいたします。いろいろ同じ質問になるかと思いますが、よろしくお願いいたします。
 それと、トラスト企画さんのところには、やはりこういう先進事例、いろいろの課題もあるということで今、ご提案をいただきましてありがとうございました。あと、今の状況をもう少し明確に教えておいていただきたいんですが、だいたい市内の排出量の予測量の何%ぐらい今集まっていて、こちらの施設ではそれが全部100パーセント、今後カバーできる工場施設なのかどうなのかというあたりとか、ちょっと状況を少し明確に教えていただければありがたいと思います。
 よろしくお願いいたします。

○浅野部会長代理 それでは、江口委員。

○江口委員 はい。私はお二人にお聞きしたいのは、まず、庄子委員のご質問とちょっと似ているんですが、福島リコピーさんについては、2,500万円の資本の所有関係、リコーの本社からお金が入っているのかどうか。
 それから、もう一つは蒲倉さんはリコーから来られたんですか。つまりどういうことかというと、今、桜井社長でまだですね、桜井社長は私は非常に好きな人なんですけれども、このインフォメーションはフィードバックして本社へ届いていると思うんですよね。
 ですから、熱意の伝染がリコーの本社のマンデイトというんでしょうか、があって、それで後ろのサイトの成果へ、社員一丸となってということになるのかなということを感じたのが一つ。
 それから、もう一つは、トラストさんにお伺いしたいことは、もともとこれを全体として着手した、リサイクルをやろうと決意されて会社をつくられた動機はどうだったのか。それからもっと言うと、アイテムの中でどこでもって利益を出しているのかなということです。以上です。

○浅野部会長代理 石井委員はいかがですか。

○石井委員 ちょっと感想ですが、リコピーさんの中で5Rという中で、リターンという言葉が使われておりますが、非常に興味深く聞かせていただきました。
 私も最近、スーパーだとかでいろいろものを買って、例えば、トレーだとか、いろいろなものがたくさん商品の中に付いてくるわけですね。そういったものを全部取り外して、持ち帰りますと、だいたい3つぐらいの袋がだいたい1つぐらいになると、そういう感じを持っておりまして、最近そういう過剰包装だとかいろいろな事業者側、あるいは技術業者側のそういう1つの言い分、考え方がちょっとあるかと思いますが、買ったところにごみを戻すというんでしょうか、そういった習慣をつけることによって、家庭に持ち込みごみがすぐ30%ぐらいちょっと減るという、自分なりの実感として持っておりますので、そのリターンということは非常に大事なことだなという印象をちょっと持ちました。

○浅野部会長代理 これはご感想ということですね。
 吉田さん、今の廃食油の話で、何か、追加的にコメントがありますか。付き合っておられるようですね。

○ザ・ピープル理事長 付き合っております。
 実は、私どもが古着に関するリサイクルボックスを長い間、先行した形で行っていましたものですから、リサイクルボックスの仕組みを使って一般市民から廃食油を集めるためには、どういう注意をしたらいいかということで、意見を求められるということがきっかけでお仲間に入れていただいて、そんなんでは絶対に集まらないわよとか、だいぶいろいろ苦言を呈させていただいたんですけれども、今のところだいぶ定着してきているように思っております。

○浅野部会長 そうですか、ありがとうございました。
 それでは、まず、福島リコピー社長に対する名指しのご質問でございます。

○福島リコピー販売株式会社社長 福島リコピーの蒲倉でございます。
 今日は本当は後ろの席に座るはずだったんですが、来ましたら、ここへ座れということなので、せっかくですので、お答えさせていただきたいと思います。
 ちょっと、話が前後しますけれども、まず、当社の資本金の部分とリコーとの関係なんですが、当社は地場の資本で設立している会社ですので、リコーとの資本関係は全くございません。
 私は元リコーの社員ですが、修行という意味で勤務をして、10年前に退職をして当社へ来たわけですので、リコーの環境は参考にさせていただいておりますが、あくまでもオリジナルで展開をさせていただいております。
 私どもの活動はどこまで本社のほうに聞こえているかわかりませんが、あまり聞こえてないのではないのかというのが正直な印象でございます。
 それから、リコーの環境報告書をごらんになっているということで、売上げのほうですね、どうなっているのというお話だったんですが、経営者というのは本当にいやらしいもので、この活動を進めるに当たって、やはりこの厳しい環境の中、勝ち残っていくためには、他社との差別化を図らなければならないですので、それから、環境に対してPR活動をきちっとしなければなりませんので。
 それで、あわよくばただで、宣伝効果になればいいなというのが私の考えであったんですが、先ほども写真に出ていたとおりに、第2のステップに今入っていまして、環境を整備して、今度はセキュリティの部分も今、環境整備しているところです。
 会社全体をライブオフィスという形にしまして、お客様がいつでも自由にごらんになれる環境にしております。ですので、当社と同じような製品を取り扱いをしている会社さんはたくさん多うございますので、同じ価格であれば、しっかりした取組をやっている会社と取引をしたい。
 それから、私どもはコンサルはやっておりませんが、参考にできるところは無償でごみゼロ活動のお手伝いですとか、それから、セキュリティに関するお手伝いですとかそういうことをさせていただきますということで、講演活動ですとか、それからフェア、セミナー等を行っております。
 売上げについてはまだ正確に、これをやったからといって、売上げ前年対比で10%伸びたというところまではまだ行っておりません。これはこれからの成果として期待したいところでございます。
 それからもう一つ、突き動かすというお話がございましたけれども、やはりどうしても販売会社ですと、これは人の出入りが多うございまして、なかなかな社員が一丸となって進めることができないと。で、何か1つ一丸となってやれるものをやりたいなということと、それから、こういう取り組みが地域社会に取り込まれるといいなというお話があったんですけれども、先ほどお話ししたように、全部公開をしておりますので、展示会、フェアをやるときには全部当社の社内でやると。
 ですから、当社のお客様、それから、まだお取引をしていないお客様にご案内したときに、うちでもできると、こんなちっぽけな中小企業でもできるんだということをお見せをして、1社でも多く取り組んでもらいたいなというふうに考えております。
 当社の場合ですと、卸し業務もやっておりますので、販売店さんもいくつかございます。そういうところで今、1、2社活動を始めたところでございます。
 以上でございます。

○トラスト企画株式会社開発部川崎部長 トラスト企画の川崎でございます。
 先ほどの質問なんですけれど、まず、油の精製率ですけれど、だいたい、精製率が80%です。100トンに対して20トンぐらい。
 リサイクル品の売上げなんですけれども、今はもう採算ベースを割っております。だいたい今集めるのが4万リッターぐらいなんですけれども、4万4、5千ですね。それで、工場の精製能率としては日産7,000リッターは精製できます。
 それで、最初は全国の廃油の排出量が年間40万トンから50万トン、間をとって45万としても、日本の人口で割れば、今1人当たり年に3.5キロ。いわき市の人口は30万9,000何がしですけれども、簡単にするために、廃油1リットルを1キロとすれば、だいたいいわき市の人口で、計算でいけば125万9,000リッターは集まると。それで、現在集まっているのは16年度で26万2,000リッター、21%弱ですね。今、回収地点はもう南は水戸、北は相馬、新地、中通りの西のほうは郡山近くまで、だいたい433店舗ですが、行っても4万5,000、だいたい採算ベースですと、RVOの製品として5万リッター、それを割る8掛けで6万幾らの廃油が、採算ベースに載せるためには必要かと。
 今のところそれは、ちょっと時間がかかりますので、付加価値の高い切削油、これは既存油ですとだいたいリッター1,000円から1,200円しますから、廃油ということで二、三割下げても、七、八百円取れると、金額的にももう10倍ぐらいになりますので、これも一応ベースはできていますから、切削性能はもう昔から、動物用よりも植物用のほうで性能は上ですよ、それから使い勝手ですね。それから、植物油独特の酸化するという、これをどうか1日も早く克服して、17年度ですか、経済産業省のベンチャー事業のスタートアップ事業、これに採択されまして、もう今年度内には製品化するということで、頑張って採算ベースに合わせようとしています。
 あとは着手した動機なんですけれど、これは5、6年前になると思うんですけれど、京都市役所さんのバイオディーゼルがたまたまテレビでやっていまして、うちが産廃業をやっていまして、ちょっと廃油もあったものですから、グループ会社で結構重機、トラックもありましたので、これもちょっとうちでやってみようということで、約3、4年ぐらい、こう実験、ラボベースでずっとやってきて、全部できた油は自分の会社の車両で実験しながら、これならいけるということで、去年四倉のほうに工場をつくりました。

○浅野部会長代理 あとは利益率ですね、中間処理業のほうと、それは。

○トラスト企画株式会社開発部川崎部長 利益率はさっき言ったように、だいたい売上げで、燃料として5万リッターを目標にしています。
 で、切削油のほうがうまくいけば、その今の廃油4万4、5千リッターの回収でも、十分に採算的には合うと思います。
 以上です。

○浅野部会長代理 はい、どうもありがとうございました。
 それでは、今日はお忙しいところを本当にありがとうございました。大変興味深いという言い方はあまり適切でないかもしれません。我々がこれから審議をしていく上で参考になるお話をたくさん伺うことができまして、ぜひ、これを今後の部会での審議に生かさせていただきたいと思います。
 また、審議の過程で、もうちょっとこの点は詳しくお聞きしたいというようなことがありましたら、福島県を通じて再度またお尋ねを申し上げることがあるかもしれませんが、その節はどうぞまた、よろしくご協力を申し上げたいと思います。
 それでは、5時までということではございましたが、私の手元に来ているメモによると、16時40分に終わるようになっていましたので、だいたい事務局の期待どおりの時間に終わることになるかと思います。
 それでは、本当に今日はどうありがとうございました。
 事務局、何かありましたらどうぞ。
 どうも今日はありがとうございます。

午後4時45分 閉会