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中央環境審議会循環型社会計画部会(第17回)議事録


○平成15年3月10日(月)13:00〜14:00

○於:経済産業省別館9階 944号会議室

<議事次第>

  1. 循環型社会形成推進基本計画について
  2. その他

午後 1時02分開会

○企画課長 定刻を若干過ぎました。ただいまから第17回の中央環境審議会循環型社会計画部会を開催いたします。
 委員の皆様方には、ご多用中にもかかわらずお集まりいただきまして、大変ありがとうございます。
 本日は既に定足数を満たしております。
 それから、資料の確認させていただきますが、資料としては、基本計画(案)でございます。
 それでは、部会長よろしくお願いいたします。

○中島部会長 それではよろしくお願いします。
 当部会ではこれまで16回に及ぶ審議を行い、それから各地域でのヒアリングを実施してまいりまして、基本計画をまとめてきたわけです。
 その結果、前回のこの審議会におきましてほぼ最終的な検討をいただきましたけれども、数カ所修正点をご指摘いただきました。それにつきましては、部会長であります私にご一任いただくということで、そのような処置をさせていただくことになりましたが、本日はそれも踏まえたものを計画(案)として後ほどご説明いたします。このような経過のもとで本日最終的な審議会を、この計画立案に関しましてですが、迎えることになりましたが、それではまず、この計画について事務局より読み上げをお願いしたいと思います。

○事務局 では、失礼しまして座って読み上げさせていただきます。
 前回の審議の経過を踏まえまして、この計画に関しまして、性格を書いた方がいいのではないかという点、それから表現ぶりとしまして、できるだけ少なくというような、そういう表現ぶりを直した方がいいのではないか、あるいは各主体というのをちゃんと説明した方がいいのではないかというような点がございまして、それを部会長のご指摘を踏まえまして修正した案となっております。
 それで、まとまりました案につきましてこれから読み上げさせていただきます。

−「循環型社会形成推進基本計画(案)」読み上げ−

 以上でございます。

○中島部会長 どうもありがとうございました。
 それでは、ただいま読み上げていただきました循環型社会形成推進基本計画の答申案につきましては、このとおりにさせていただきたいと思います。
 この後、この計画に関しましては、私から中央環境審議会会長に報告し、その後、中央環境審議会会長から環境大臣に対して本計画が答申される予定になっております。
 ということですが、ご参考までに前回ご指摘のあった修正箇所、それをあくまでもご参考ということで簡単に説明していただけますか。

○事務局 先ほども最初にちょっと申し上げましたが、3点ばかりございます。1ぺージの上から2行目のところで、循環基本計画の性格を示すということで、「15条の規定に基づき、」というところから、「循環型社会の形成に関する施策を総合的かつ計画的に推進するために定めるものです。」というような表現を入れております。
 それから2点目がページ4の下から14行目でございます。第1節の「自然の循環」のところの3パラ目で、「これから私たちが」というところでございますが、ここは「自然界から新たに採取する資源をできるだけ少なくし、」もとの「取り出すことを最小にしよう」はそのようにいたしまして、あと終わりのところも「できるだけ少なくすることを基本とします。」としております。
 それから、8ぺージ目のところが、上から2行目でございますが、もともと「国を始め各主体」と書いておりましたが、ここはすべて列挙しまして、「国、国民、NPO・NGO、事業者、地方公共団体等が」というふうに直しておりまして、以上3点を主に修正、この前の意見を踏まえた修正箇所でございます。

○中島部会長 どうもありがとうございました。
 以上でございますけれども、何か感想とかございませんでしょうか。よろしいでしょうか。どうぞ、加藤委員。

○加藤委員 大変いいものができたというふうに思って、私も喜んでおりまして、部会長や、特に事務局の皆様、国立環境研究所の皆様、大変ご苦労さまだったということを心から申し上げたいと存じます。大変ありがとうございました。
 ただ2つ3つ、この際ちょっと希望といいますか、お願いをしておきたいと思います。ごく簡単に申し上げます。
 1つは、形は確かにだんだんできてきたということですが、内実はまだまだだと、では日本は今循環型社会に向かっているかというと、多くの人は必ずしも向かっていない。実際、循環型社会にしてうと思って、例えばリサイクル事業だとかいろんなことをやろうとしているリサイクルに関係する業界の方、あるいは排出事業者でリサイクルに取り組もうとしている人たち、そういう人たちの話を聞くと、いや、法律はできたのだけれども、まだ実態がダメなんだよと。足を引っ張る規制ばかりたくさんあって、全然進まない。
 この前、建設リサイクル関係の業界の方に会って話を聞いたら、とてもこんなのをやったら赤字ばかりでどうにもならない。私は別に悪いと言っているわけではなくて、それはそういうものに行く一里塚ということで、ぜひこういう立派な計画ができたから万歳万歳ではなく、もちろんそういうふうには環境省の皆様も思っていらっしゃらないと思いますけれども、ほんの一里塚を、第一歩を踏み出した、これから魂を入れるためのいろんなことをやっていただきたいというのが第1点目であります。
 それから2点目は、確かこの計画部会の最初のときに、横山委員の方から、データが古いねという話があったと思います。今でも、この最新の数値でも、2000年度のデータが使われている。しかも比較的最近出たデータだと。今は2003年なわけで、2000年度のデータで議論せざるを得ない。
 私も今までのやり方だったら2年ぐらい遅れてしまうというのは私自身もよく理解できるのですが、これを何とかもう少し速報値のような形で、正確性を多少犠牲にしてもいいから、速報値でできるだけ迅速にデータがとれるように、つまりこの計画がうまく進展しているのかどうかを、 3日遅れの新聞で見るのではなくて、その日の朝刊で見る、ないしは夕刊とまでは言わないのですが、せめて朝刊ぐらいで世の中の事態を判断するということはできる努力を環境省の方でしていただけないかなというわけであります。
 正確なデータは、例えば地方公共団体 3,300の市町村のデータを全部集めて正確にちゃんと責任を持った数字にしようと思うと大変だと思うのですが、速報値という形で、GNPだって最近は速報値を出してあとで修正しているわけですから、何か主要な自治体だとか、主要な業種・業界だとか、そういうところのデータで、過去の数値で推定しているというようなことで、もう少し早くデータを出していただきたい、何とかできないかなというのが2点目。
 3点目は、ぜひこれを多くの国民の方に知ってもらう努力をしていただきたい。ついでに英語の方も、たぶん英語も準備されていらっしゃると思いますが、英語も含めて多くの人に知ってもらう努力をしていただきたい。
 この3点だけご要望して、ご苦労さまでしたと。

○中島部会長 これはこれからの具体化、それから展開が必要でしょうから、参考にさせていただきたいと思います。
 江口委員。

○江口委員 私は2点についてちょっと申し上げたいのですが、立派なものができたというのが本日の実感でございます。
 1点は、おそらく、全体を見る国民というのはあまりいないのではないかと思うのです。そうしますと、できれば各キーワードを、インデックスを作って、それが拾えるようなことを考えていただきたいということが1つです。
 それから2点目が、第6章の第2節の関係省庁間の連携ですね。ここがかなり新しい工夫が必要なのかなと。
 以上です。

○中島部会長 ありがとうございました。
 崎田委員。

○崎田委員 私もやはり、こういうふうに日本全体がこれからどういうふうに進んでいくのか、ビジョンがあるのだろうかというような質問を受けることも今まで多かったのですが、大きなメッセージとして発信できるものができたのではないかと思って、うれしく思います。
 それで、今後これを本当に広めていくときに、私たち市民や事業者の方が本当に主役になった意欲を持っていかなければいけないと考えておりますので、そういうふうになっていくように、情報提供とか普及啓発とか、そういう実際に広げていくことを徹底していろいろと考えていただければと思います。
 それで、地域社会に行きますと、実際に既にこういう志で動いていらっしゃる地域の事例なども随分と見かけるようになってきましたので、そういう人たちにもっと勇気を与えるような、ここにも書いてありましたような行動の支援措置とか、いろいろな、うまくいくような措置というふうに書いてありますが、こういうことをどんどん広げていっていただければ大変ありがたいと思っております。
 どうもありがとうございました。

○中島部会長 どうもありがとうございました。
 嶋津委員どうぞ。

○嶋津委員 私も大変立派な計画ができたと思っております。また老婆心ながら申し上げますけれども、国と地方公共団体との関係で、どうしても計画とすると、国の計画ですから国の役割というのが5ぺージぐらいで、地方公共団体の役割が3分の1、半ぺージぐらいだということになると、これを諸団体の人に提供して、そういうウエートですよ、責任分担はというふうに思われては困るわけですね。国の役割という中に、これはおそらく書いてなくても当然ですけれども、国と地方公共団体とが両方、いわば共同でやっていかなくてはいけない部分がこの国の取組の大部分を占めているわけなので、したがってこれからこの実施なりあるいは推進していくために国と地方公共団体が、環境省として役割分担として一緒にやっていこうというメッセージを出していただきたいというのが私の期待でございます。

○中島部会長 ありがとうございました。
 横山委員。

○横山委員 私は1点だけ意見というか確認をさせていただきたいと思います。
 これはいろんな人に読んでもらって理解してもらうということが重要だと思うのですが、真面目に全体を読もうとすると、やはり数値目標のところが根拠は何なのだ、背景は何なのだろうと思うと思うのです。前回も白書でそういうことを書きたいということでしたけれども、もっとそれ以外の方法はないのだろうかという意見があったと思うのですが、結局それはなかったのか、その辺のところをちょっとお尋ねしたいのですが。

○事務局 数値目標の設定根拠でございますが、かなり細かい話に関してはやはり白書かなというふうに考えております。この間、いろいろなもっとさらに技術的に細かいことを計算しているようなものについては整理をしてまとめたいと思います。これはかなり専門的な、論文的なものになるかもしれませんが、そういうものもまとめたいと思っております。それはどういう場が適当なのか、学会報告がいいのか、論文として環境省として報告するのがいいのか、それはあると思いますので、それはまた考えたいと思っております。

○中島部会長 ありがとうございました。
 藤井委員どうぞ。

○藤井委員 前回見落としたのかなというふうに思っているのですが、数値目標の比較のところで、9ぺージ、12ぺージは平成2年度と12年度が出てきて、12ぺージの一般廃棄物の減量化のところは12年度比になっているのですが、産業廃棄物の減量化のところだけ平成2年度比になっているのですが、この形だったでしょうか。

○事務局 これは、もともとこの経緯をずっとやってきたときにも、経団連の自主行動計画をベースにしていまして、経団連の自主行動計画で平成2年から22年までの20年間という計画で4分の1にするという目標でございました。それをベースにしておりますのでこういう数字になっておりまして、これは最初から変わってございません。平成2年度比75%は比率でいきますと、これはいわゆる12年度比でいくと半減して、それはライン上で言えば同じ計算になるわけでございます。

○中島部会長 ありがとうございました。他にいかがでしょうか。
 それでは、これをもちまして議題については終了とさせていただきますが、事務局より他に何かございましたらお願いいたします。

○廃棄物・リサイクル対策部長 事務局より一言ごあいさつ申し上げます。
 中島部会長を初め、部会の委員の皆様方におかれましては、2年という長期間にわたりご審議いただきまして、どうもありがとうございました。
 この循環基本計画につきましては、環境大臣へ答申された後、今週の金曜日、14日の閣議で閣議決定となります。その後速やかに国会へ報告することになりまして、今月中には官報告示という形で公表される運びとなっております。
 これまでの審議会でのご議論、また今日、最後にご指摘いただきました数々の点、数値目標の設定方法であるとか、あるいは用語についてのインデックス作り等につきましては、計画全体の紹介も兼ねまして、今年の5月までに循環型社会白書を公表することになっておりますので、その中できちんと対応していきたいと考えております。また、その他、パンフレットの作成、政府広報などを活用して十分な普及啓発を行っていきたいと思います。
 また本計画の英訳化も現在進めているところでございまして、今後の機会を捉えまして、国際的な場においてもこの我が国の循環計画を発信していきたいと思っております。
 この基本法ができた平成12年が循環型社会元年ということで、循環基本法を初め、関係の制度の整理が進んできまして、またこの計画もできたわけでございますが、ご指摘がございましたように、循環型社会形成に向けた取組というのは、制度ができたり計画ができたりしたからいいというものではなくて、これを出発点といたしまして、国民の皆様、NPO・NGO、事業者、さらに特に地方公共団体との連携も非常に重要になってきます。これから我々も含めまして、各主体が実際に行動することが大変大事だというふうに痛感しております。
 環境省といたしましても、この計画を踏まえまして、関係する法律の着実な施行あるいは見直し、さらに個別物品に関する廃棄物・リサイクルの一層の推進をこれからも一生懸命図ってまいりたいと思いますので、今後ともよろしくお願いを申し上げます。
 ありがとうございました。

○中島部会長 どうもありがとうございました。
 それでは、委員の皆様には長期間にわたりまして熱心なご討議、ご意見を出していただきまして、本当にありがとうございました。おかげさまでこのような形で取りまとめることができました。
 これからの部会の予定でございますけれども、この中央環境審議会循環型社会計画部会で基本計画における進捗状況の評価や点検を行うことにしてございます。またここにその仕事が返ってくるわけでございますが、その予定等につきましては、事務局と相談しまして、追ってご連絡いたしたいと思います。
 それではこれをもちましてお開きにさせていただきます。どうもありがとうございました。

午後 1時59分閉会