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中央環境審議会廃棄物・リサイクル部会
小型電気電子機器リサイクル制度及び使用済製品中の有用金属の
再生利用に関する小委員会(第10回)
議事録


議事次第

1.開会

2.挨拶

3.議事

(1)
前回小委員会の意見と対応
(2)
小型電気電子機器リサイクル制度の在り方について
(3)
今後の進め方について

4.その他

5.閉会

午後3時00分 開会

○森下室長 それでは、定刻になりましたので、ただいまより第10回小型電気電子機器リサイクル制度及び使用済製品中の有用金属の再生利用に関する小委員会を開会いたします。
 本日は皆様方、お忙しい中ご参集いただきまして、大変ありがとうございます。
 私は、司会進行を務めます環境省リサイクル推進室長の森下と申します。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 本日の出席状況でございますけれども、現時点で全委員30名のうち24名の委員にご出席をいただいておりまして、過半数に達していることをご報告させていただきます。
 次に、議事に先立ちまして、本日の配付資料について確認をさせていただきたいと思います。  資料ですけれども、議事次第の裏に一覧で掲げさせていただいております。資料1「第9回小委員会の主なご意見と対応案」、資料2「「小型電気電子機器リサイクル制度の在り方について(案)」に対する意見の募集(パブリックコメント)の結果について」、資料3「小型電気電子機器リサイクル制度の在り方について(一次答申案)」、資料4「今後の進め方(案)」、参考資料1本小委員会の委員名簿、以上でございます。
 もし資料に不備がございましたら、事務局にお申しつけください。
 なお、本小委員会の資料につきましては、原則すべて公開とさせていただきたいと存じます。また、会議終了後に発言者名を示した議事録を作成いたしまして、委員の皆様方のご確認をいただいて、ご了解いただいた上で、公開をいたしたいと存じます。
 その他、本日ご出席の委員の紹介につきましては、時間の都合もございますので、お手元の委員名簿をもって紹介にかえさせていただきます。
 なお、本日、上野委員の代理といたしまして塚崎説明員、岡嶋委員の代理としまして松山説明員にご出席をいただいております。それから大橋委員の代理として、海野説明員にご出席をいただいております。
 また、新熊委員、下井委員、大塚委員につきましてはご欠席のご連絡をいただいております。
 それでは、これ以降の議事進行を細田委員長にお願いいたします。

○細田座長 それでは皆様、よろしくお願い申し上げます。
 既にご案内のことかと存じますが、今回は節目の会となります。よろしくお願いいたします。
 それでは、議事(1)前回小委員会の意見と対応について、議事(2)小型電気電子機器リサイクル制度の在り方について、これを一括して事務局よりご説明、よろしくお願い申し上げます。

○杉村補佐 それでは、説明をしていきたいと思います。
 今回は、前回の資料からほとんど変わっておりませんので、前回いただいたご意見及びパブリックコメントでいただいたご意見、これを踏まえて修正をしたところについて、説明をしていきたいと思います。
 まずは資料1というものをお手元にご用意いただきたいんですが、これにつきましても、これまでどおりいろいろな項目についてのご意見、別々にまとめておりますが、本日はそのうちの1つ目、文言を修正した事項、ここについてだけ説明をしていきたいと思います。
 まず、1番目と2番目につきましては、表現についてのご意見をいただいていますので、これはご指摘のとおり修正しておりますというものです。
 3つ目のご意見、中杉委員からのご意見につきましては、これは「p19中段」とありますけれども、ここに既に書いておりますということをここに書いてありまして、実際は修正はしておりません。
 ということで、4と5のご意見に対する修正のところから説明をしていきたいんですが、これにつきましては、資料3の23ページです。23ページの上から3行目のところです。もともとご意見として、リサイクルに取り組む意欲のある自治体という表現は違和感があるので修正してほしい等、いただいておりますので、23ページの上から3行目につきましては、「自治体の自主性が尊重されるべきであることに十分留意する必要がある」という言葉を入れております。
 続きまして、ご意見の6、7、8についてなんですけれども、先行的取組事例の話ですとか、現在、有価物としてリサイクルを行っている自治体は具体的にどのような扱いになるのかといったところに対するご意見の対応状況ですが、これは26ページをご覧ください。26ページ、3)の引き渡しというところのちょうど上から6行目です。「また」というところからですが、「また、有価物としてリサイクルを行うことが可能であることを逆手にとって、廃棄物処理法の枠外で不適正なリサイクルを実施するような事業者に引き渡されることのないよう、原則として認定事業者等の適正な事業者に引き渡すべき方向性を国が示していく必要がある」と、このような表現を入れております。
 続きまして9番、10番、11番のご意見です。入札のあり方ですとか、資源価格の上下の動きに対する対応といったところについてなんですが、これにつきましても26ページです。26ページの3)引き渡しの一番下のところです。下から3行目のところ、「また」というところですけれども、「また、円滑な制度導入のために、自治体又は小売店と認定事業者の契約については、その内容、方法等について何らかの雛形を国が提示することが必要となる」と、このような表現を入れております。
 続きまして、12番目のご意見です。「引渡の額や条件が有利となるような品目」とあるが、誰に対して有利なのか不明なので、表現を再考してほしいというところです。これにつきましては、そこに26ページとありますけれども、これ27ページです。すみません。27ページの第2パラグラフです。「また、制度の対象品目のうち、資源性と分別のしやすさから特にリサイクルするべき高品位のものを特定し、制度のルートにできるだけ乗せることも重要となる。そこで、このような品目を「特定対象品目」として提示することで、市町村による分別を促し、市町村と認定事業者の契約時の参考情報とすることが可能となる」と、このような表現に修正をしております。
 続きまして、13番目のご意見です。引き渡しの条件がやや不明確であるので、今後、国としてもできることを整理しておいてほしいということです。これは、先ほどもご説明しましたけれども、26ページの3)引き渡しの一番最後のところです。「また、円滑な」というところですけれども、ここでこのご意見に対しても対応していただいているという整理をさせていただいております。
 続きまして、14番目のご意見です。特定対象品目推奨リスト案は、各自治体で品目が異なりすぎないように整理したものであり、第一ステップとしては十分と考える。今後、パブコメの意見を取り入れるなどして修正していけばよいというご意見をいただきました。これに対応する形で、27ページの第2パラグラフの一番下のところです。最後の文です。「なお、表13のリストは、現在排出されている品目のサイズと、含有されている金属価値を踏まえた経済性を中心に評価したものであるが、今後はその他の視点も含めた総合的な評価によりリストを充実させていく必要がある」と、このような表現を入れております。
 続きまして、15番目と16番目のご意見、個人情報に対するご意見でした。これにつきましては27ページの第3パラグラフ、「なお、すでに」というところの真ん中よりちょっと下辺りです。「なお、個人情報保護等の対策とともに、既存リサイクルルートと本制度の関係について、本制度の開始までの間に検討することが必要である。特に、本制度における個人情報保護対策としては、自治体及び小売店での回収における盗難防止対策を中心に検討を進める必要がある」と、このような表現を入れております。
 17番目のご意見につきましては、これも14番目のご意見と同じという整理をさせていただいておりまして、先ほどの説明と同じということになります。
 18番目、19番目、国民の役割、あるいは自治体が主人公ではなく、関係者全員が役割を担うような書きぶりのほうがよろしいのではないかということを踏まえまして、これは参考資料のほうを修正をさせていただいております。
 前回のご意見に対する意見は以上でして、続きまして資料2、パブリックコメントの結果についての資料です。
 これにつきましては、平成23年12月27日から平成24年1月17日まで意見募集を行いました。結果、その表にありますとおり、合計42団体・個人の方からご意見をいただいたということになっております。
 意見の内訳につきましては、合計で157件ということになっておりまして、数でいきますと、やはり関係者の役割分担についてというところと、あと、制度の対象品目についてのご意見が多かったということになります。
 ただ、いただいたご意見につきましては、これまで議論してきたことに関することが多かったというのもありまして、一つ一つに対する考え方というのは、2ページ以降、すべて示しておりますが、資料を修正するということは、実はほとんどしておりません。
 ということで、修正したところだけ簡単にご紹介しますと、別に1枚だけ紙をお配りしていると思います。小型電気電子機器リサイクル制度の在り方について(案)反映項目という1枚紙を用意しているんですが、合計4つの意見に対しては修正をしております。ただ、いずれの修正につきましても、表現を変えたりとか表の中身を変えたりということで、取りまとめ案の中身、具体的中身が変わるということではございませんので、すべてを説明するということは、この場では省略をさせていただきたいと思います。
 事務局からの説明は以上です。

○細田座長 ありがとうございました。
 それでは、ただいまご説明がございました資料1から3までについて、討議に入りたいと存じます。ご意見、ご質問のある方は承りたいと存じますので、名札を立ててご意見あるいはご質問の表明をよろしくお願い申し上げます。
 いかがでございましょう。ございませんかね。大分、議論を重ねて、かなり細心の注意を払って事務局で修正させていただき、皆さんのご意見をそれなりにまとめさせて、ここに埋め込んであると思います。そういう意味で、かなり煮詰まった書きぶりになっておりますので、それでも何かあるかもしれませんので、もしよろしければ。
 よろしゅうございますか。よろしいですかね。
 それでは、あえて皆さんに1人、大学みたいに当てて意見を表明させようとするのもおかしいでしょうから、これで皆さんがご納得されているということで理解させていただきたいと思います。
 それではこの案を本小委員会の取りまとめとすることでよろしゅうございますね。
(異議なし)

○細田座長 ありがとうございます。
 それでは、これをもって取りまとめとさせていただきたいと思います。
 皆さんには長い間、本当に忌憚のないご意見を出していただきまして、座長としても本当に感謝をしております。正直申しまして、これ、まとまるかなというふうに、初めのほうでは心配しました。物の考え方は、やはり皆さん、いろいろな立場で違いましょうし、特に難しい、また電気電子機器ということで、大変皆さんにもいろいろお知恵を拝借させていただいて、苦労してまとめた会になっていると思います。
 その結果、私はいろいろな議論を苦心して重ねた結果、今までの個別リサイクル法とは随分違ったものになってくる。それは何かというと、1つは、これは先刻ご承知のことなんでしょうけれども、非常に自主性を尊重した形で積み上げ型のリサイクルをしていこうということです。従来ですと、国が決めて、ある程度いろいろな数字も決めて、こうしましょうということで、ある意味でトップダウン型でやってきたものが、今回はボトムアップ型といいましょうか、積み上げ型でそれぞれ皆さんが、手を挙げた方々がやりやすいような形をどうしたらいいのかということが、非常に画期的な面であると思います。
 それと同時に、これは非常にしなやかなシステムになっておりまして、これも議論の中心となったところでありますけれども、ある意味で進化する可能性を備えている。これまでの個別リサイクル法は非常にかっちりした形で、よかった点、ある意味でなかなか身動きがとりにくくて、新しく進化させよう、品目を追加しようとした場合、家電リサイクルは成功しましたけれども、なかなか難しい面がございます。
 そういう意味で、新しいこの小型家電の我々の案というものは、今までになく新しいものだと思っています。
 ただ、大きな宿題がございます。これは、多くの皆さんがご懸念なさっていたように、いかに使用済みの小型電気電子機器を効率的に集めていくかということが、これが何をもっても大きな問題となりますので、この辺はうまく法律ができましたら、これは環境省の皆さんあるいは市町村の皆さん、あるいは当該関わる方々に、いろいろ皆さん、お知恵を出してご協力していただいて、成功させるべきものだと思っています。非常に、なかなかストライクゾーンは狭いけれども、うまくストライクをとれれば非常にいい球筋となると私は思っておりますので、ぜひ今後とも皆様のご協力、座長からもよろしくお願い申し上げます。
 それでは、議事(3)今後の進め方について、事務局よりご説明、これは資料4に従ってお願い申し上げます。

○森下室長 ありがとうございます。
 先ほど取りまとめていただいた案は、議決に必要な定足数も満たしております。本日取りまとめていただきました小委員会取りまとめでございますけれども、この資料の4に今後の進め方について、記載をさせていただいております。
 本日のこの取りまとめでございますけれども、この後、中央環境審議会廃棄物・リサイクル部会長及び中央環境審議会会長の同意を得まして、「小型電気電子機器リサイクル制度の在り方について(第一次答申)」として、環境大臣に答申をされます。
 答申は、明日付で行うということを想定をしておりまして、明日1月31日12時10分から細野大臣室におきまして、中央環境審議会会長でいらっしゃる鈴木先生、そして本小委員会の座長でいらっしゃる細田委員長から、この小委員会の取りまとめを細野大臣に手交していただくということになってございます。
 マスコミの皆様方にはカメラ撮りが可能というふうになってございますので、お知らせを申し上げます。
 資料4に戻らせていただきまして、この答申を踏まえまして、私ども環境省といたしましては、「使用済小型電気機械器具の再資源化の促進に関する法律案」、これは仮称でございますけれども、こちらを平成24年通常国会へ提出するということを目指しております。
 私どもは事務方として、以下のスケジュールを想定しておるところでございます。
 まず平成24年、本年3月ごろでございますが、そこを目途に閣議決定、そして国会へ提出、通常国会中に成立、平成24年度中に政省令策定作業、そして平成25年4月に一部施行、それまでに準備が整った段階を一部施行、そして平成26年4月に全部施行と、以上のようなスケジュールを想定いたしております。もちろん、これは事務方の勝手なスケジュールということでございまして、閣議決定ということになりますと、関係省庁の皆様方のご理解、ご協力を得る必要がございます。また、国会でのご審議ということになりますと、これは国会がお決めになることということでございますので、あくまでもこちらは、事務方がこうだったらいいなということで現在想定しているスケジュールというふうにご理解いただければありがたいと思っております。
 今後の小委員会での審議の内容、方法、そしてスケジュールということでございますけれども、今回取りまとめをいただきました制度の詳細設計を進めていく必要がございます。その詳細につきましては政省令で定めることになるというふうに考えておりまして、この本小委員会のもとに、以下に掲げます4つの検討会、名称を、基本方針策定検討会、対象品目選定検討会、再資源化基準策定検討会、ガイドライン策定検討会という、いずれも仮称でございますけれども、この4つの検討会を設置いたしまして、専門的な議論を行いまして、小委員会の決定事項とした上で、政省令に反映させるということを考えております。
 この検討会の成果につきましては、例えば3カ月に1回程度、小委員会に報告をさせていただきまして、適宜、小委員会の決定事項としていくということを考えております。この検討会でございますけれども、3月より随時開始していくということで考えてございます。
 基本方針策定検討会では基本方針等を検討する。対象品目選定検討会では対象品目について。再資源化基準策定検討会につきましては再資源化の基準、実績評価方法の検討。ガイドライン策定検討会では認定事業者の認定基準、契約方法等の検討。こういった、実際、制度の詳細な設計に当たって必要な事項、これを関係者の皆様方の意見を踏まえまして、検討していきたいというふうに考えてございます。
 それから、現在、別途、産業構造審議会環境部会廃棄物・リサイクル小委員会と私どもこの小委員会のワーキンググループとで合同でご審議をいただいております、「使用済製品中の有用金属の再生利用の在り方」の部分でございます。私どもの小委員会にワーキンググループを第7回の小委員会で設置するということをお認めいただきまして、それが10月31日でございましたが、その後、産業構造審議会と合同で、今、ご審議をいただいております。これまで11月29日、12月1日、12月19日、1月24日と4回、合同委員会を開催させていただいております。これにつきましては、引き続きこの合同会合の中でご審議をしていただくということとしまして、しかるべきタイミングでその成果を取りまとめることとしたいというふうに考えております。
 以上でございます。

○細田座長 どうもありがとうございました。
 各検討会のメンバーをタイムリーなやり方で選定することになっておりますので、多分、皆さん方にこれは大変なご協力をいただかないとでき上がらないと思いますので、ぜひこの検討会のメンバーの選定に関しましては、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
 それでは、この資料4につきまして、何かご質問、ご意見ございますでしょうか。
 崎田委員、どうぞ。

○崎田委員 ありがとうございます。
 今後の進め方ということで、この最後に書いてあるところなんですけれども、前回も少し発言させていただいたんですけれども、今回、小型家電の新しいリサイクル制度、法律案ができるということで進んでいくわけですけれども、それが今後、検討される小型家電を含めた多様な製品のレアメタルとかレアアースの回収、リサイクルに貢献するような、うまくつながりのあるような制度にぜひなっていただきたい。そういうオールジャパン体制の入り口になるようないい制度設計を、ここでいろいろな業界の皆さんや自治体の皆さん、一緒になってつくっていければというふうに思っております。
 そのためにいろいろな委員会が開かれるということで、今後の皆さんの健闘に期待をしているということで発言させていただきましたが、ぜひ、その後、具体的になったときに、広く社会にきちんとわかりやすく発信していただいて、一緒に参加できるような形につくり上げていきたいというふうに思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。ありがとうございます。

○細田座長 ありがとうございました。
 それ以外に何かご質問、ご意見ございますでしょうか。
 白鳥委員、どうぞ。

○白鳥委員 ありがとうございます。
 これで、この方向で進むということはわかったんですけれども、その中でまだ課題というのが先ほどの中にも残っていましたよね。今も実は市町村の方々とお話をしていたんですが、急に市の一般廃棄物の中に盛り込んでいくのは、なかなか時間がかかると。それは時間がかかるし、座長がおっしゃられたように柔軟な制度なので、そこは何とか乗り越えていくとして、やはりあと課題の2番、3番ですよね。そこについて、法を施行するまでになるべく早く、本当に対策がとれているんだという姿勢と実態を明らかにしないと、課題を放っておいたまま制度だけが進んでいくということになりかねないというふうに、私はちょっと思うんですが。
 だから、これ今、4つの検討というのをなされる検討会の中か、あるいは小委員会の報告の中に、ぜひとも、今やられている特に(2)(3)のところの状況の報告とか、実際にどうなったかということを、ぜひ積極的に明示していただきたい。それでないと、課題があるのに制度が始まって、じゃ、誰が受けるかという話にもなりかねないので、ここは忘れないで、ぜひともよろしくお願いしたいと思います。
 以上です。

○細田座長 それでは、加藤委員。

○加藤委員 今後の進め方の最後のところに、産業構造審議会との合同の審議で、使用済製品中の有用金属の再生利用の在り方を議論されるということですが、何か、魚が泳いでいると、後ろからもっと大きな魚が追っかけてきて飲み込んできてしまうようにも見えるんですが、ここはそういうことではなくて、小型家電は小型家電で先行して法律制度化していくということで、この後から来るものは、またそれはそれ、そこまでの形はできていないという理解でよろしいのかどうか。
 それから最後に、今回の審議会を通じて事務局が、必ず意見に対する整理と資料を事前に送って非常にきちんとやっていただいたことについて、敬意を表したいと思います。  以上です。

○細田座長 ありがとうございました。
 海野説明員、どうぞ。

○海野説明員 ありがとうございます。
 パソコンについては、要するに今後検討するということで、ある意味では積み残しになったということだと思っておりますが、これについては、これでいきますと、要するに対象品目選定検討会というところでご検討いただくということになるんだと思いますので、そこはぜひよろしくお願いしたいと思います。  また、それに関連いたしまして、いわゆる課題のところの3つの項目には書いていないんですが、いわゆる個人情報保護の問題、これにどういう対策をとっていくのかと。それがとれるかどうかということも、要するにパソコンとかあるいは携帯電話というような商品がこの制度の対象となり得るかどうかといったところの1つのポイントになってくるかと思いますので、その辺もあわせまして、ぜひご検討をよろしくお願いしたいと思います。
 約1年にわたってご検討いただきまして、まとめていただいたご苦労に対しまして、深く感謝をしたいと思います。ありがとうございました。

○細田座長 稲葉委員、どうぞ。

○稲葉委員 この度、小型家電のリサイクルについてこのような運びになったことに対しまして、我々、基礎的自治体もうれしく思っておりますし、また協力申し上げたいと思います。
 ただ、地方自治体はありとあらゆる廃棄物を抱えています。今後、一廃のみならず、産廃にも関与することになりますので、川下として、静脈の中で最後の廃棄物を引き受ける立場で申し上げます。先ほど産業構造のほうの話が出ましたが、今までも自由にプロダクトして、それが動脈のほうにアウトされて、最終的に静脈に入ってきていました。しかし、最後は便利屋的に何でも基礎的自治体が引き受けるというようなことは、そろそろ限度に近づいていると感じます。ですから、今後は製品をつくる段階から、分別やリサイクル等の処理のことも考えていただきたいと思います。各委員の皆様方にも、この点についてご理解をお願いいたします。
 以上でございます。

○細田座長 ありがとうございました。
 それでは、塚崎説明員。

○塚崎説明員 ありがとうございます。
 今回、このように案がまとまってきたわけなんですけれども、ぜひ再度お願いしたいのは、やはり、この小型家電の制度が成功するかどうかというのは、いかに集まるかということがこの根本にあるということは、何回も確認させていただきました。
 それで、今回、この制度が実施されることによって、これをすぐさま実施できる自治体と、それからやはりできない自治体と出てきますので、ぜひまず国民の皆さんに、この制度がどのような制度なのかということを十分理解していただく必要があると思います。それでないと、どうして我が町でこれをやっていないのかというようなことになりますと、制度そのものに対する疑義が、やはり国民からも出てくるということになりますので、ぜひその辺を十分にやっていただきたいということと、それからこれも何回もお願いしていますが、制度的に26年度から全部実施ということですけれども、その年度でできない自治体もあると思いますので、ぜひそういう、遅れて実施する自治体に対するいろいろなフォローですとか、財政的な面での補てんを、ぜひ国としてしっかりやっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

○細田座長 それでは、村松委員、どうぞ。

○村松委員 まず、ここまでまとめられました環境省の事務局の方々に敬意を表したいと思います。
 川上におります我々メーカー側から、易解体性、それからあと環境負荷を減らすような努力をしてまいりたいと思っております。
 それから、あえて一言、言わせていただきますと、今まで議論を重ねられましたけれども、廃掃法の特例、長期保管とか、広域運搬とか、それから経済的なインセンティブを含めて、この詳細設計されますことを期待いたします。

○細田座長 ありがとうございました。
 よろしゅうございますか。
 幾つか質問もございましたので、その質問にお答えして、コメントに対しても対応されても結構ですけれども、よろしくお願いいたします。

○森下室長 ありがとうございます。
 幾つかコメントでいただきました点、これまでも繰り返しまたご指摘もいただき、大事だということで、注意喚起もいただいていた点だと思っております。私ども、しっかりそれを受け止めまして、今後の詳細設計の中で生かしていきたいというふうに考えております。
 1点、ご質問がありました合同会合、産業構造審議会との合同会合でございますけれども、こちらはワーキンググループを設置させていただきましたときにご説明させていただきますが、私どものこの小委員会に向けた諮問事項が2つございまして、1つが小型電気電子のリサイクル制度、もう1つが横断的なレアメタルのリサイクルの進め方というようなことでございまして、この2点目を切り出して合同審議をしているということでございます。
 今回、産業構造審議会と一緒に、特にレアメタルのしっかりとした確保、回収・確保というようなところに焦点を置きまして、今、品目横断的に検討が進んでいるというところでございます。中でも、小型家電の合同会合の審議の中でも、小型家電のリサイクル制度については話題にもなってございます。この取りまとめができましたらば、またフィードバックをさせていただくというような話も、その中でもさせていただいております。また、審議の状況につきましては、適宜、ご報告をさせていただくということにさせていただきたいというふうに思っております。

○細田座長 パソコンの取り扱いは海野説明員がおっしゃったとおりでいいですね。宿題ということで、対象品目として。それはよくご相談させていただいて、皆さんがなるべくうまく回るような形で進めさせていただきたいと思っています。
 そのほかによろしゅうございますでしょうか。
 それでは、今日は大分時間が早うございますが、我々はこれまで相当な議論を重ねたということで、この辺で終わらせていただくことにいたします。  それでは、進行を事務局にお返しいたします。

○森下室長 ありがとうございました。
 各検討会の話、若干、補足させていただきます。今後、各検討会のメンバーを選定いたしまして、細田委員長のご了解を得た上で皆様にご連絡を差し上げたいというふうに思っております。早ければ2月、遅くとも3月に検討会を順次開催していくこととしております。
 次回の小委員会ですが、検討会での成果が出始める3カ月後ぐらいに開催をしたいというふうに思っております。
 今回、第一次答申の取りまとめということで、廃棄物リサイクル対策部長の伊藤が参加をさせていただく予定でございましたけれども、こちらに到着するのが所用で遅れてございます。ちょっと間に合わないとのことでございますが、伊藤のほうから、これまでの皆様方のご審議に対するお礼と、それから本人が申しておりましたけれども、レアメタルのリサイクルの合同研究会から数えますと、もう3年超の長きにわたってご検討いただいたということで、それについてもあわせて非常にありがたいということで、先生方にお礼をということで言いつかってございます。
 本当に大変長期にわたりましてご審議をいただきまして、ありがとうございました。
 それでは、これをもちまして第10回小型電気電子機器リサイクル制度及び使用済製品中の有用金属の再生利用に関する小委員会を終了いたします。
 本日はどうもありがとうございました。

○細田座長 どうもありがとうございました。

午後3時34分 閉会