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■議事録一覧■

中央環境審議会廃棄物・リサイクル部会
特定家庭用機器の再商品化・適正処理
に関する専門委員会(第7回)
議事録


1.日時:

平成20年7月9日 (水)11:30〜13:00

2.場所:

ホテルはあといん乃木坂(健保会館)「フルール」

3.出席者:

酒井座長、安達委員、石井委員、上野委員、佐々木委員、辻田委員、中島委員、西薗委員飯塚氏(谷口委員代理)、小畑氏(南部委員代理)

4.議題:

(1)特定家庭用機器廃棄物の適正処理について
(2)その他

5.議事:

午前11時30分 開会

○リサイクル推進室長 それでは、引き続きまして、ただいまから中央環境審議会廃棄物・リサイクル部会、特定家庭用機器の再商品化・適正処理に関する専門委員会を開催いたします。
 本日は、中央環境審議会の専門委員会として8名の委員の方からご出席のご連絡をいただいており、定足数の過半数に達していることをお伝え申し上げます。
 それでは、これ以降の議事進行を酒井座長にお願いいたします。

○酒井座長 それでは、議題に入らせていただく前に、事務局から配布資料の確認と、資料等の扱いにつきましてまずご説明をお願いしたします。

○リサイクル推進室長 配布資料といたしましては、資料1から資料4までございます。また、参考資料が1つついております。すべて資料は公開とさせていただきたいと思います。よろしくお願いします。

○酒井座長 それでは、今日はこの特定家庭用機器廃棄物の適正処理についてご審議をしていただくことになります。
 まず、議題1、この適正処理について、事務局からご説明をお願いいたします。

○リサイクル推進室長 先ほどまでの合同会議では家電リサイクル法に基づくリサイクルの内容についてのご議論をいただきましたけれども、本専門委員会では廃棄物処理法に基づく処理基準についてご議論いただければと考えております。
 資料の2と3がデータなどの資料になっておりまして、資料4といたしまして、それをテキストに落とし込んだものではございますけれども、取りまとめ(案)という形でお配りをさせていただいているところでございます。
 まず、資料2をご覧いただきたいと思います。廃棄物処理法の処理基準についてでございます。まず、1ページでございますけれども、そもそも廃棄物処理における化学物質対策ということで、基本的な考え方を整理しているところでございます。有害性のある化学物質の使用は回避し、適切な代替物質がなく、その使用の効用に期待しなければならないときは、その化学物質を循環利用し、循環利用が困難な場合は、環境との接点における排出を極力抑制し、過去の使用に伴う廃棄物は極力分解、安定化するといった制御を行うべきという基本的な考え方を整理しております。
 この用語としまして、化学物質の使用の回避をクリーン、それから循環利用としてサイクル、そして出口のとろで制御をコントロールということで、クリーン、サイクル、コントロールという言葉を酒井先生のお使いになっているコンセプトなどを使わせていただいて整理をさせていただきました。
 下のところですが、特定家庭用機器廃棄物の適正処理は、いわば、循環利用のための再生行為や循環利用が困難な場合の制御に相当するということでございまして、適正処理の義務づけを通じた製造業者などによる環境配慮設計による使用の回避等の在り方や効果にも留意しつつ、適正処理の在り方ということで本専門委員会ではご議論をいただきたいということでございます。
 2ページでございますが、廃棄物処理法における処理基準の考え方ということで、廃棄物処理法ではご案内のように、生活環境の保全上支障が生じないよう、一般、産廃、それぞれについて収集、運搬及び処分に関する基準、ここでは処理基準といっておりますが、定められているところでございまして、この処理基準は製造業者等以外の廃棄物処理業者にも適用されるということでございます。特に、特定家庭用機器廃棄物につきましては、現在環境大臣告示におきまして鉄、アルミニウム、銅、ガラス、プリント基板の回収及びフロン類の回収が義務づけられているのが現状でございます。
 3ページでございますけれども、平成11年に家電リサイクル法ができたときの当時の厚生省生活環境審議会の専門委員会におきまして、新法というのは家電リサイクル法のことでございますが、この本格施行により実施される特定家庭用機器廃棄物の再商品化については、廃棄物の減容及び再資源の十分な利用を目的にかなうものであることが重要であるが、あわせて、再商品化等の実施が有害物質の適正処理にも資するものであることが必要であるということで。廃棄物となった場合に有害物質となるものの使用低減について言及をしております。
 そして、特定家庭用機器廃棄物につきましては、市町村廃棄物処理業者などの製造業者等以外の者が特定家庭用機器廃棄物の処理を行う場合、つまり家電リサイクル法ルート以外で廃棄物処理業者が処理する場合についても製造業者などが義務づけられる再商品化等と同程度の水準に廃棄物処理法の廃棄物処理基準を強化することが適当であると整理をされたところでございます。
 4ページでございますが、この平成11年のときの整理をふまえまして、今回どのように考えるべきかということでございますけれども、基本的には同様に、廃棄物処理基準についても家電リサイクル法に基づく再商品化等と同程度の水準が行われるよう規定を整備するべきではないかと考えられるところでございます。
 具体的には、鉄、アルミ、銅、そしてガラス、プリント基板中の金属類に加えて、先ほどまでの合同会議の結論にございましたように、一部のプラスチックを再商品化することについても処理基準に反映するべきではないか。
 また、[2]のところでございますが、これも先ほどの合同会議の結論でございましたところの、代替フロンを冷媒としたヒートポンプ内臓の洗濯乾燥機からのフロン類の回収についても処理基準に反映すべきではないかと考えられます。
 ここの部分については、先ほどの合同会議の結論であるところの家電リサイクル法における基準と同等の基準ということでございますけれども、それ以外に有害物質対策でございますが、廃棄物の適正処理という観点から必要な有害物質対策について検討すべきではないか。特に追加品目については有害物質が含有されるため、処理基準の必要性について検討すべきではないかと考えられるところでございます。
 なお、5ページでございますけれども、特定家庭用機器廃棄物の再生施設がどういうものかということの整理でございますが、有害物質を含む部品などを集中的かつ大量に扱うことにより有害物質の濃度が高濃度となる蓋然性も高いものでございますので、環境リスクも高く、有害物質の管理が特に重要になるということから、特定家庭用機器廃棄物の再生施設、これは製造業者のみならず、いわゆる再生施設すべてでございますが、処理基準などの義務づけが必要となるということで、特定家庭用機器廃棄物の処理基準について議論する必要があると考えられるところでございます。
 参考資料には、現行の処理基準の告示が書いてございます。7ページ、8ページに現在の環境大臣告示としての処理基準が書いてあるものでございまして、今回追加品目などにつきましてはここの告示を改正して反映することが考えられるところでございます。
 次に、資料3をご覧いただきたいと思います。追加品目に含まれる有害物質の取扱いということでございまして、とりわけ液晶テレビのことを念頭に置いて整理をしているところでございます。
 まず1ページでございますけれども、液晶テレビでは映像を映し出すためにパネル部分にバックライトが配置されていて、このバックライトとして蛍光管が利用されている場合が多く、蛍光管には水銀が利用されているということでございまして、この水銀の使用量がかなりの程度あるということから、この取扱いが問題になるということでございます。
 2ページでございますけれども、液晶テレビのサイズが大きくなると、使用される蛍光管の本数も増える傾向にあるということで、具体的にはサイズごとにどのくらいの本数の蛍光管が使用されているかということについてはこの表にあるとおりでございます。
 3ページでございますけれども、蛍光管に含まれる水銀ということでございますが、水銀の毒性などでございますけれども、脳と中枢神経の細胞を損傷するおそれがあるということでございます。基礎情報については後ろの参考のところにより詳しいものがつけてございます。
 なお、世界的な動向といたしまして、国連環境計画では2001年より、地球規模での水銀汚染に関連する活動を開始したところでございます。2007年のUNEP管理理事会では、水銀対策のための条約制定の可能性も含め、対策強化の選択肢を検討されるための作業グループの設置等の決議が採択されるなど、水銀対策については世界的に強化する方向にあるというのが大きな流れになっているところでございます。
 4ページでございますが、水銀の用途でございますけれども水銀の消費量は、水銀を使わないという傾向が進展し減少傾向が続いているわけでございますけれども、一方、液晶テレビの需要の増加に伴って、バックライト用の蛍光管の出荷量は急増しているところでございます。具体的には下の図のように、蛍光管の中に水銀が使われていることでございまして、バックライト用蛍光ランプへの水銀使用量も年々増加しているところでございます。
 5ページでございますけれども、水銀の溶出試験の結果でございます。家電リサイクルプラントでは分解工程で蛍光管のみ取り外されるということが想定されるわけでございますけれども、その蛍光管の溶出試験を行ったところ、下にございますようなデータでございますが、0.1ppm程度の溶出があったということでございます。このデータは、資料を提供いただいた上で、環境省の委託調査におきまして環境省として試験を行ったデータでございます。この溶出試験の結果をふまえますと、薄型テレビが2007年度のブラウン管テレビと同じ台数が廃棄されると仮定した場合には、家電リサイクルプラントにおいて水銀は1年に120〜160kg程度取り扱われると考えられるところでございます。
 6ページでございますけれども、この液晶テレビに含有される水銀の取扱方法の具体例ということで、液晶テレビを運搬する際には転倒しないように作業を行う。そして、家電リサイクルプラントでは蛍光管が割れないように作業を行う。もし割れてしまった場合には環境影響を及ぼさないように処理をする。そして、蛍光管の処理については家電リサイクルプラントにおいて水銀または水銀含有部品を回収するなどの適正処理を行う。回収方法については、破砕し、水洗浄して回収する湿式や空気による吸入で回収する乾式がある。それから、取り出した蛍光管を収集運搬する際には、密閉容器を用いるなど、水銀が漏れないような状態にすることが具体例として考えられるところでございます。
 7ページでございますが、水銀についての結論部分ということでございますけれども、蛍光管の溶出試験の結果では、最大で0.1ppm程度と水銀の溶出が多く、水銀はその取扱いによって容易に飛散・溶出する性質がある。また、世界的にも、先ほど申し上げましたように、水銀対策の強化について検討されているということで、特に、水銀を含む廃蛍光管を大量に扱うことになる特定家庭用機器廃棄物を再生する施設においては、その環境リスクも相当に高くなると考えられることから、廃棄物処理法の処理基準等により、水銀が環境中に放出しないように水銀又は水銀含有部品を回収することについて、検討すべきであると考えられるところでございます。
 8ページ以下は薄型テレビのパネルについてでございます。パネルについては合同会議でもご議論をされたところでございますけれども、複数のシートが接着された複雑な構造をしているということで、このパネルにはガラスの消泡剤として一部代替が進んでいるものの、砒素やアンチモンが使われている場合がある。また、プラズマテレビではシールガラス等に鉛が使われているということで、このパネルガラスにおける砒素・アンチモン、鉛の取扱いをどうするかということが論点になるところでございます。
 9ページに、まず砒素についての資料でございます。液晶テレビのパネルにはガラスの消泡剤として亜砒酸(砒素の酸化物)が利用されている場合があるということで、下にありますようなデータの含有率、含有量でございます。一方で、代替も進んでいるということで、アンチモンフリーの製品の開発や商品化が進んでいる実態もございます。
 10ページは砒素の毒性ということでございますが、中毒症状としてはかなり深刻なものがあり得るということでございます。
 11ページでございますが、砒素の用途ということでございますけれども。砒素の国内消費量の約7割を液晶パネルのガラス用途が占めていることでございます。また、液晶パネルのガラス用途や半導体の材料としての需要により、国内消費量は伸びてきているということでございますが、ただし、液晶パネルの砒素フリー化により、2006年をピークに減少に向かっている可能性もあるということでございます。このような傾向等につきましては後ほどメーカー側の委員の方からも補足いただけるのではないかと思います。
 12ページでございますが、先ほどと同様、砒素の溶出試験結果でございますけれども、家電リサイクルプラントではその分解工程において液晶パネルとして取り外されることが想定されるということで、液晶パネルの溶出試験を環境省の方で試験を行ったところでございます。パネルによって砒素の含有量に差があるものの、最大で約0.5mg/Lの溶出があったということでございます。この下の表でございますが、製品によってかなり差があるところでございますが、最大で約0.5mg/L出ております。
 13ページでございますが、液晶テレビに含有される砒素の取扱方法としては、パネル又はパネル部を取り外して回収する。パネルがリサイクルできない場合には製錬工程等におけるパネル中の砒素の回収又は固定化等の安定化を行うということでございます。
 14ページは液晶パネルに含まれる砒素についての結論部分でございますけれども、ご説明したとおり、一部のパネルについては約0.6%の砒素が含まれており、液晶パネルの溶出試験の結果でも最大で約0.5mg/Lと砒素の溶出が多かったということで、砒素を含む液晶パネルを集中的かつ大量に扱うことになる特定家庭用機器廃棄物を再生する施設においては、廃棄物処理法の処理基準などにより、環境中への放出を防止するような適正処理の検討が必要ではないかと考えられるところでございます。
 次に、15ページ以降はアンチモンについて記載をしております。アンチモンにつきましては合金への添加、半導体の原料、プラスチックの難燃剤、ガラスの消泡剤などに用いられる物質でございまして、ラット実験では毒性があるということが報告されております。
 16ページの溶出実験の結果でございますが、先ほどと同様に、液晶パネル溶出試験を行ったところ、下にございますようにパネルによって含有量に差がございますが、最大で約1.1mg/L程度の溶出があったというようなデータが出ているところでございます。
 17ページは、これをふまえまして、液晶パネルに含まれるアンチモンについての結論部分でございます。一部のパネルについては約1.3%のアンチモンが含まれており、液晶パネルの溶出試験の結果では、最大で約1.1mg/Lとアンチモンの溶出があったということでございまして、アンチモンについては有害性の懸念もあることから、引き続きそのハザードや環境リスクについて検討を進めていく必要があるのではないかということでございます。
 18ページ以降は鉛についてでございます。鉛につきましては、プラズマテレビのパネルに含まれているということでございますが、2006年モデルからは一部に無鉛化を実現したパネルが開発され、商品化されているというところでございます。
 19ページは鉛の毒性でございます。
 20ページは鉛の溶出試験結果でございますけれども、家電リサイクルプラントでは分解工程においてプラズマパネルとして取り外されることが想定されるということで、溶出試験を行った結果、2002年製では鉛が約1.3%含まれていたがほとんど溶出されなかったと、こういう結果でございます。
 これをふまえまして、21ページにプラズマパネルに含まれる鉛についての結論部分でございます。プラズマパネルについては鉛の溶出はほとんどなかったということでございますが、将来の排出量の増加により、環境リスクの増加も懸念することから、引き続き適正処理法については検討を進めていくべきではないかということが考えられます。
 22ページ以降は基板についてでございます。基板については合同会議でもご議論をいただきましたように、低品位基板と高品位基板があり、基板には鉛などの重金属を含有しているものがあるところでございます。先ほどの合同会議の議論では、この高品位基板についてはリサイクル率のカウントの対象とするという結論になったところでございます。
 23ページは基板についての結論部分でございますけれども、薄型テレビには約10%の基板が含有されていることでございます。基板については欧州PoHS指令対応等により鉛フリー化が進んではいるものの、一部にこういった重金属が含有している可能性があることをふまえて、廃棄物処理法の処理基準等により、低品位基板も含めましてブラウン管テレビと同様、重量等のある大型の基板からの金属の回収を行うことについて、検討すべきではないかというところでございます。具体的には、この基板を取り出して一定の性状にした後、製錬工程やその他の希少金属の回収工程等による金属の回収を通じた適正処理について、検討すべきではなかろうかと考えられるところでございます。
 参考は、各種の化学物質の基本情報などでございます。
 この資料2、資料3で特に結論部分と私が申し上げましたところを整理いたしましてテキストに落とし込んでものが、資料4の特定家庭用機器廃棄物の適正処理について(取りまとめ案)ということでございます。内容は今ほどスライド、パワーポイントの形でお示ししたものをテキストに落とし込んだものでございますけれども、1に基本的な考え方ということで、化学物質対策の基本的な考え方として、クリーン、サイクル、コントロールという考え方について書いてございます。
 また、(2)の現行の処理基準設定時の考え方を整理しております。
 また、(3)では特定家庭用機器廃棄物の再生施設の置かれている状況ということで、特定家庭用機器廃棄物の再生施設の特殊性にかんがみ、処理基準などの義務づけが必要になるということが想定されると書いてございます。
 具体的な内容については2ページ以降でございますが。(1)では水銀についてでございまして。今ほどの資料に書いてあることを整理したところでございますが。結論部分といたしましては、3つ目の段落のところでございますが、廃棄物処理法の処理基準などにより、水銀が環境中に放出しないように、水銀又は水銀含有部品を回収することについて検討すべきであると書いてございます。
 それから、(2)は、ガラスに含まれる有害物質でございますけれども、3つ目のパラグラフでは砒素について書いてございます。砒素につきましては、廃棄物処理法の処理基準等により環境中への放出を防止するような適正処理の検討が必要であると書いてあるところでございます。
 また、一番下のパラグラフでは、アンチモンについて書いてございますが、このほか、パネルには、砒素の代替としてアンチモンが含まれている場合があるが、アンチモンについては有害性の懸念もあり、引き続き、そのハザードや環境リスクについて検討を進めるべきであるとしているところでございます。
 またその次の3ページの一番上の段落ですが、鉛でございますけれども、鉛については溶出量も多くはないと考えられるが、将来の薄型テレビの排出量の増加により、環境リスクの増加も懸念されることから、引き続き検討を進めるべきであると書いてございます。
 (3)は基板に含まれる有害物質でございますけれども、これにつきましては、2つ目の段落でございます。廃棄物処理法の処理基準等により、電源基板(低品位)も含め、ブラウン管式テレビと同様、重量等のある大型の基板から金属の回収を行うことについて検討すべきであると書いてございます。
 また、(4)その他の事項でございますけれども、これらの有害物質については、蛍光管やパネル部分を含む機器にも含有されることから、必要に応じてこれらの機器の適正処理についても検討すべきであると書いてございます。
 また、特定家庭用機器については新製品の開発又は有害物質の代替化が進んでおり、必要に応じて適正処理の観点から、これらの新製品又は代替物質について検討を進め、所要の措置を講じるべきであると書いてございます。
 最後の章はバーゼル法との関係でございますけれども。有害物質を含む部品や再生資源の輸出等につきましては、いわゆる「バーゼル法」の遵守が必要になることも考えられます。したがいまして、特定家庭用機器廃棄物の再生施設以降の再生資源の輸出等に関しては、水銀、鉛、砒素又はアンチモン等が一定以上含まれる場合には、バーゼル法の遵守が必要となる可能性があることに留意が必要であるということでございます。
 以上、最終的には取りまとめ案の形で整理をさせていただいておりますけれども、ご議論をいただければと思います。
 説明は以上でございます。

○酒井座長 どうもありがとうございました。
 それでは、ご質問あるいはご意見等承りたいと思います。よろしくお願いいたします。いかがでしょうか。
 では、上野委員、よろしくお願いします。

○上野委員 ご説明いただいた資料についてはそのとおりだろうと思います。昔話になるのですが、家電リサイクル法ができるそのもっと前のことですが、こういう技術課題について、国が随分補助をしていろいろな実証実験を行ったものです。1996年に当時通産省が総額50億円を使用し、リサイクルプラントをつくって実験したんです。その当時はこんな激しいというか先進的すぎるという批判があったのですが、結果的には今みんな日本はそれをやっているわけですね。それを思いますと、この最後の取りまとめ案というのは非常によくできているのですが、検討を推進すべきである、進めるべきであると書いてある。これは全くそのとおりですが、
 できれば、今度は日本が世界の恩返しをするためにリサイクルで最先端を進んでいる日本ですから、やはり環境省でもいいし経済産業省でもいいんですが、国が音頭をとり実証実験を進めるべきじゃないかなという気がいたします。
 そのときに、化学物質ですからつい化学の実験の方にいってしまうんですが、そうではなくて本当にリサイクル、回収まで含めたシステム的な実証実験はかなり大掛かりになると思うのです。時間もかかると思うのですが、そんなようなことを、環境省が中心になって実証実験のプランを具体的につくれればいいのではという気がいたします。今ここでどのような実験をしたらいいかということは申し上げませんけれども、そのような気がいたしました。
 以上です。

○酒井座長 どうもありがとうございます。
 それでは、中島委員、どうぞよろしくお願いします。

○中島委員 有害物質のところですけれども、多分これからこういう解体が始まったときにこういう有害物質が出ますよね。そのときにそういう流れのフローをきちんとつくって、それに乗るような方策をしていかないといけないと思うのですね。そのフローをきちんと確認ができる体制をとらないと漏出の危険が増えるような感じがします。
 あとは、その有害物質が含まれているものに対する受け皿ですね、それが今のうちは少ないから製錬のところでお願いする形で済むかもしれませんけれども、これからその量がどんどん増えてきたときに、そのような形で済むかどうかということも含めて関係者と詰めておく必要があるのだろうと私は思っています。
 あとは、多分家電のメーカーのところはきちんと管理できていくと思ってはいるのですが、いわゆる廃棄物として流れているところでも多分そういうことでやらざるを得ないところが出てくると思うので、その辺はきちんと環境省の方で指導をしていただいて、そこから流れが見えるようなものを確認をしてもらいたいと思っています。

○酒井座長 どうもありがとうございます。
 それでは、西園委員、お願いいたします。

○西園委員 私もこの取りまとめ案については、これでよろしいと思います。それで、今中島委員からご指摘がありました、特に有害物質もそうですけれども、そもそも今回前の審議会の方で決定しましたこの1ページの(2)ですかね、現行の特定家庭用機器廃棄物処理設定時の中の下の3行ですね、これを強化するということを行った場合に、特に市町村廃棄物処理業者がきちんと履行しているかどうかをどういうシステムできちんと評価していくのか、チェックしていくのかということが実は一番大きな課題なのかと、基準を変えることは当然ですけれども、その部分をぜひ今後の検討課題としていただきたいと思います。
 以上です。

○酒井座長 それでは、次に佐々木委員、お願いします。

○佐々木委員 取りまとめ案について、基本的に異論はございませんが、ほかの委員の方もご指摘されているように、1の(2)のところの「また」というところがきちんと徹底をされるべきだろうと思います。基準の設定だとか処理基準の強化、あるいはリサイクルしやすい製品設計、それから実際に有害物質となるものの使用の低減とかそういったことをきちんとつくる側の方で当然配慮していただいているとは思うんですが、ますますのご努力をお願いしたい。それが結果として正しいといいますか、一般廃棄物になりますと自治体側ではこのようなものを処理する技術がございませんし、そういった意味で処理困難物、先ほどの審議会でも指摘がございましたが、家電のリサイクルの中に当然持ち帰りという習慣というのも当然指摘されているんですが、もう1つの性格というのは当然適正に処理することが困難であるということが大きなねらいの1つにもなっておりますので、ぜひそういった意味で処理基準の徹底ということをお願いをしたいと思います。
 それで、2以降については検討を進めるということでございますので、ぜひ具体化されるものはできるだけ早く、特に今私のところで蛍光管の回収をやっておりますが、非常にコストがかかるというようなこともありますけれども、安全のためにいろいろな自治体が努力をしておりますので、ぜひこの辺についても新たな具体化ができればより進むのではないかと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
 以上です。

○酒井座長 どうもありがとうございます。
 それでは次に、安達委員、お願いします。

○安達委員 安達でございます。私も全体的にはよくまとめられていると思います。中島委員からご指摘があった点ですが、私も同意見で表明させてもらいますと、やはり今の段階では製錬工程に戻す、戻してリサイクルしてもらうことで回っているものもあると思いますけれども、多く出てくるようになると、そしてブラウン管テレビのリサイクルが今後大量に出てきたときにどうするかというところがまだはっきり決まっていなかったと思います。それと同様に、プラズマのパネルも同じ問題が起こってくるのではないかと思われます。その製錬工程にすべて渡してしまえば終わりというのではなくて、やはりこの製錬まで合わせて、もしくは資源の入口のところまで合わせて、もう少し広い範囲で考えるべき時代が次の5年間で来るのではないかなと思います。
 それは小型の家電ですね、今特定の製品に含まれていなくて省かれている小型家電も同じだと思います。今までやられていたものからもう一歩先まで見越したような対策が今後必要になってくるのではないかと思いますし、そのような議論が今後も進めていかれればなと考えております。

○酒井座長 どうもありがとうございます。
 それでは、次に石井委員、どうぞ。

○石井委員 全体としては問題ないと思うのでありますけれども、やはりこのリサイクル施設は全体から見ると我々産業廃棄物施設などで、迷惑施設の位置づけになっておりますので、地域住民の方々といつもいろいろなアナウンスをしているわけでありますけれども、そういう面でやはり先にアナウンスをするために早く取りまとめてもらいたいというのが1点。
 やはり、適正な処理を行うということでありますので、先ほどの委員会でも私の方から出荷の際の品質を決めるべきであるということを述べましたけれども、当然水銀にしろ鉛にしろ製錬工程の方に回す、出荷するというような状態でありますので、その出荷品質をしっかり定めた方がいいのではないかというのが私の意見であります。

○酒井座長 どうもありがとうございます。
 それでは、飯塚代理委員、お願いいたします。

○飯塚代理委員(谷口委員代理) ありがとうございます。基本的なところでは全体的にメーカーとしてこういう方向だと考えております。基本的な考え方の中で酒井座長の考え方でクリーン、サイクル、コントロールという言葉ありましたけれども、これは端的に化学物質の対策の方向を示しており、今年の私どもの当社の環境報告書には間に合わなかったのですが、来年使ってみたいなと考えております。
 それで、今回バックライトのところとパネルガラスとそれから基板のところで処理基準をつくるということで、業界としても先ほどのまずクリーンというところでガラスのパネル中の砒素等は不使用という方向へ今進めているところでございまして、こういう方向を進めていき将来的にはこういう処理基準が無くてもいけるようなところを考えています。
 現時点では、例えばということで例示されておりますけれども、製錬工程等ということもありますが、将来的に先にご意見が出たように、ほかの方法をいろいろ検討していかないと量的なところも対応できないかなと考えてもおりますので、そのようなところを幅広く将来の技術的なところに対応できるような処理基準としていただければと考えております。
 以上です。

○酒井座長 どうもありがとうございます。
 それでは、小畑代理委員、どうぞ。

○小畑代理委員(南部委員代理) 私もこれでいいと思うのですけれども、ただ、率直な感じですと、かなり有害物が多いというのが率直な思いです。それから見ますと先日も友達が廃家電の回収されている人に冷蔵庫を引越しするからと出したんですけれども、料金を聞いたら冷蔵庫のリサイクル料金に二、三百円上積みしただけの金額で引き取ってくれたということです。それ聞いていると、本人もきちんとリサイクルしてくれるのかなと言っておったから、多分もう運搬賃も全然入ってないから無理ちゃうかというようなことを言っておったんですけれども。
 やはりそういう意味でかなりこれだけの有害物を含まれたということになってきますと、現在無許可で廃家電を回収する業者が横行していますので、その辺に対してやはり有償無償のその辺の境界もあいまいですし、これは見えないフローにつながっていると思うんです。この点に関してやはり廃家電リサイクル法の対象物については廃棄だということを明確にして、それを預かる業者については登録漏れのないようにきちんと対応していかないと。そっちから実際リサイクルのほうに乗らずに適当に処理されて捨てられてしまうということにならんように、その点も合わせてきちんとリサイクルしていく必要があるんではないかなと思います。

○酒井座長 どうもありがとうございます。
 それでは、ほぼ全員からさまざまなご意見をちょうだいできたかと思います。ここで一たん事務局のほうから少しお話しいただける範囲、コメントをいただきましょうか。いかがですか。どうぞ。

○リサイクル推進室長補佐 それでは、事務局の方より若干のご質問ですとかご意見がございましたところ、お答えさせていただければと思っております。まず、活発なご議論ありがとうございます。
 まず、上野委員から実証試験のようなことも考えてもいいのではということをいただきまして、こういった技術開発、当省としましても重要だと思っておりまして、進めるべきところを進めてまいりたいと思っているところでございます。現に例ではございますけれども、廃棄物の科学技術研究費という予算がございまして、その中で今もパネルのリサイクルの事業が採択されて技術開発されている状況がございますので、必要に応じてこういう技術開発的な予算ですとか組み合わせながら技術開発について進めていく。あるいは環境省の方で技術開発が進んだ技術を環境上適正に処理できるかどうかの評価を行っていくということについて検討してまいりたいと思っております。
 あと、中島委員や安達委員の方から、製錬技術以外のところについてのご意見をいただいたと思っております。これにつきましては余り詳しく説明はしなかったのですが、実は資料4の取りまとめ案の2ページ目の、例えば水銀については(1)の一番下の2行ですね、必要に応じて費用低減や再生施設における水銀処理等の技術開発も推進されるべきであるといったところ。あるいは、製錬に実際に入れる可能性があるのはパネルだと思いますが、砒素につきましては(2)の14行目ですね、必要に応じて、費用低減その他の適正処理のための技術開発といったところがございます。これは製錬工程で処理できてリサイクルできるものはリサイクルするというのは、当然我々あり得ると思っておりますし、製錬工程に限るつもりもございませんので、適正処理が要は担保されればいいというところでございますので、そういったところも含めて考えていくべきであるという考え方、これにつきましてはご指摘のとおりだと思いますので、入念に書かせていただきたいと思っております。
 以上、若干補足をさせていただきます。

○酒井座長 どうもありがとうございます。
 今後半のほうでご説明いただいた製錬工程云々というところの中島委員あるいは安達委員のご指摘の部分は、特に今後のブラウン管テレビのリサイクルに対応した問題というところの意識が多分根底には非常に強く意識をお持ちになられた上でのご発言かと思います。そういった意味で、今回のここでの取りまとめ案のところには明示的には書かれてはおりませんが、先ほどの合同会合のほうでは相当にブラウン管テレビの対応のところで今後のガラスカレットのリサイクル等に関するロードマップの検討を強く求めるようなそういうまとめにしていただいておりますので、その中で今後十分な検討がなされていくと私も期待をしたいと思っております。そのあたりはこのまとめだけではなくて、全体としてまた報告を見ていただければいいのではと認識をしております。
 若干補足をさせていただきました。
 今事務局のほうから一定のお答えございましたが、ほかにご意見ございますでしょうか。よろしいですか。
 飯塚代理委員、どうぞ。

○飯塚代理委員(谷口委員代理) ありがとうございます。先ほど小畑様の方からかなり有害なものがたくさん含まれているんじゃないかという話がありましたが、この結果からはそのように読めてしまうのかなと思っておりますけれども、我々のほうでも、例えばパネルガラスの砒素等につきまして、業界のほうでも事前に溶出試験をしておりまして、通常の形で埋め立てられたような場合には、こんなには出ないのかなというように、数値も一応試験しておりまして、また環境省さんにもデータをお出ししながらご相談させていただければなと思っております。
 それから、私どもこの基準を、例えばこういう基準をつくるときに、例えばガラスのパネルの識別技術というのがまだ十分ではないですけれども、今後将来的に識別技術ができますと、このようなものを分離しての処理基準というのもあるのかなと考えておりますので、そのような部分にもご配慮いただければと思います。将来的な話ですけれども、よろしくお願いします。

○酒井座長 どうもありがとうございます。
 中島委員、今の関係ですか。では、中島委員、どうぞ。

○中島委員 液晶パネルの処理のところなんですけれども、やはり破砕をすればするほどリスクが増えてくると思うんですね。だから、大きいパネルは多分どこかで割らなきゃいけないと思うんですよ。その割り方というかどこまでやったらいいかという基準みたいなものを決めたり、あとはその破砕の仕方の基準なんかも、もう少し明確に決めていただければそういう危険物の漏出が少なくなるんじゃないかと思いますので、その辺の技術開発をよろしくお願いしたいと思います。

○酒井座長 お二方から若干破砕に絡んだところのご意見がございました。これは溶出の方との関連でいけば、破砕が進めば溶出の方が上がるんではないか、であるがゆえに少し基準的なことも考えた方がいいのではないかというご意見であります。その一方、この部分は、次のリサイクル工程との関係で決まる話でもございますから、一時的に基準ばかりで考えていく話でもなかろうという部分もありますので、これはまた今後検討を進めていただきながら考えていくという話になるのではと思っております。
 先ほどの飯塚代理委員からのご発言で、現状少し説明をしておいてほしいのですが。いわゆるパネルガラスの砒素の不使用という方向というのが今現実にどの程度達成できていて、現段階の製品としてはほぼ砒素含有はないと見ていいのかどうかですね、その辺の現状だけ紹介をしておいてもらいませんか。

○飯塚代理委員(谷口委員代理) まず、資料の方で出ています、資料3の12ページのところで溶出試験の結果という表が出ていますが、この中で、1番目と3番目と4番目についてはかなり低くなっています。2000年の頃から、砒素レスに対応しているものが出てきておりこの方向へ向かって今進んでいるところです。
 今国内に出ているものが全部含んでいないかというと、まだそこまでのところには至っていないとつかんでいます。
 実際の定量的なところというのは、これは各社、会社ごとにパネルを調達するところでございますので、そういったデータが各社ごとには把握しているところがありますが、それを業界として全部データとして網羅的に把握しているわけではないので、そういったデータを我々がお出しすることはできないのですが、現時点ではまだ入っている製品があるのではと思います。

○酒井座長 全体的には砒素フリー化に向かっているが、現状ですべて達成されているわけではないと、そういう状況だということですね。はい、ありがとうございます。
 ほかにはご意見いかがでしょうか。よろしいでしょうか。
 それでは、本日の審議、活発なご意見、また建設的なご議論いただきまして、どうもありがとうございました。今回のこの資料4、特定家庭用機器廃棄物の適正処理について、この取りまとめ案につきまして、おおむね委員各位のご理解が得られたのではないかと考えております。
 つきましては、本日の案をベースに最終の取りまとめを行うことといたしまして、その文言等技術的な修正等に関しましては座長に一任をしていただき、取りまとめ案をパブリックコメントに付して、最終の取りまとめに向けた作業に入らせていただきたいと存じますが、いかがでございましょうか。

(「異議なし」という声あり)

○酒井座長 どうもありがとうございます。それでは、そのように進めさせていただきます。
 パブリックコメント等の今後の進め方については後ほど事務局のほうからご説明いただきたいと思います。
 本専門委員会において、これだけの議論を尽くしてまいりましたので、事務局におかれましては取りまとめ案に書かれた施策の具体化に取り組んでいただけるようお願いをしたいと思います。
 その他、事務局のほうから何かご説明がございましたらお願いいたします。
 ないようでしてら、本日いただいた意見を反映させた取りまとめ案につきまして、準備が整い次第、先ほどの合同会合でご議論いただきました「特定家庭用機器の追加品目・再商品化等基準に関する報告書(案)」とともにパブリックコメントに付すことにさせていただきます。
 パブリックコメント終了後の進め方につきましては、また事務局と相談の上、改めてご連絡させていただくということにさせていただきます。
 それでは、本日はこれで閉会をいたしたいと思いますが、それでよろしいでしょうか。
 では、どうも長時間ありがとうございました。

午後0時21分