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■議事録一覧■

中央環境審議会廃棄物・リサイクル部会プラスチック製容器包装に係る再商品化手法専門委員会
産業構造審議会環境部会廃棄物・リサイクル小委員会
容器包装リサイクルワーキンググループプラスチック製容器包装に係る再商品化手法検討会
合同会合(第5回)
議事録


平成19年4月26日
午後2時00分開会

○リサイクル推進室長 それでは、定刻になりましたので、ただいまから中央環境審議会廃棄物・リサイクル部会プラスチック製容器包装に係る再商品化手法専門委員会及び産業構造審議会環境部会廃棄物・リサイクル小委員会容器包装リサイクルワーキンググループプラスチック製容器包装に係る再商品化手法検討会の合同会合第5回を開催いたします。
 委員の皆様にはお忙しい中お集まりいただきまして、どうもありがとうございます。
 合同会合につきましては、事務局は持ち回りとさせていただいておりまして、本日の事務局は環境省が担当させていただきます。
 最初に、お手元の配付資料を資料一覧に従いましてご確認いただければと思います。資料の不足がございましたら、お申しつけください。また、本合同会合の資料につきましては、原則、すべて公開とさせていただいております。また、会合終了後に発言者名を示した議事録を作成し、各委員にご確認いただき了解いただいた上で、公開いたします。
 続きまして、本日の合同会合の出席状況でございますけれども、全委員数23名のうち、20名の委員にご出席いただいております。中央環境審議会側は10名の委員に、産業構造審議会側は10名の委員にご出席をいただいておりまして、それぞれ定足数に達しておりますことをお伝えいたします。
 それでは、これ以降の議事進行を郡嶌座長にお願いいたします。

○郡嶌座長 それでは、会議の方に入りたいと思います。
 本日は2つの議事がございます。まず、財団法人日本容器包装リサイクル協会のプラスチック製容器包装再商品化に関する環境負荷等検討委員会において、現在行われておりますプラスチック製容器包装の再商品化手法に関する環境負荷等の検討の中間報告につきまして、同委員会の委員であります森口委員からご説明をいただきたいと思います。
 その後、2つ目の議題としまして、これまでのヒアリング等を踏まえたプラスチック製容器包装に係る再商品化のあり方に関する論点整理につきまして、事務局からまずご説明をいただき、委員の皆様方からまたさらなるご意見をお伺いしたいと思っております。
 それでは早速議題の1に入りたいと思います。
 資料2のプラ再商品化に関する環境負荷等検討委員会中間報告につきまして、森口委員の方からご説明の方、よろしくお願いしたいと思います。

○森口委員 それでは資料2に基づきましてご説明申し上げます。議題の方では検討委員会報告となっておりますけれども、資料2の表紙にございますとおり中間報告でございますので、まだ数字等十分に固まり切っていない部分があるということについて最初にお断りをしておきたいと思います。
 2枚目のスライドでございますが、検討委員会の概要が示してございます。
 目的はここに書かれておりますように、プラスチック製容器包装の再商品化について、手法ごとの資源の有効利用度や環境負荷を適切に評価し、この結果を今後の入札選定方法等に活用していくことが求められているということの中で、プラスチック製容器包装の再商品化についての環境負荷分析を異なるリサイクル手法ごとに行うということでございます。
 委員会の構成は4名でございまして、本来であれば委員長の石川神戸大学教授の方から今日ご報告をいただくというところでございますけれども、あいにくきょうはご都合がつかないということで、合計4名の委員のうち、3名が本日のこの場の合同会合の委員でございますけれども、きょう出席できるのが実は私だけだということが、結構ぎりぎりになってからわかりまして、急遽ご説明をさせていただくという次第でございます。
 委員4名以外に、オブザーバーとして主務5省庁担当者にもご出席いただいておりまして、また、ワーキンググループとしまして、私のおります国立環境研究所、それから稲葉委員の所属しておられます産業技術総合研究所より数名が参加しております。事務局としましては、財団法人日本容器包装リサイクル協会とともに社団法人プラスチック処理促進協会の方でも、あわせて事務局をお務めいただいたということでございます。
 3枚目のスライドでございますが、これは検討対象とした再商品化手法、それからそこから得られる再商品化製品でございます。
 きょう、LCAのご説明をしますとともに、過去3回ばかりでしょうか、再商品化に関するヒアリングあるいは再商品化製品の利用に関するヒアリングがあったかと思いますけれども、そこの中で再商品化というのは一体どの段階を指すのかということがわかりにくい。それを比較してほしいというご要望もございましたので、その資料もあわせて今回ご用意をさせていただいております。
 左上が材料リサイクル、それから4つのケミカルリサイクル手法、油化、ガス化、高炉還元剤化、コークス炉化学原料化というふうに書いてございます。グリーンで示しておりますのが、再商品化製品ということで、それぞれリサイクル手法によって、どの段階をもって再商品化というのかというのが少しずつ異なります。ただ、プロセスとしては各手法かなり似通っております。後ほど時間がありましたら、私ども国立環境研究所の方で作成しました参考資料で、最後にもう少しここを詳しくご説明したいと思います。
 左側、自治体の方でつくられましたベールをもとに、それが再商品化事業者の方に持ち込まれた後のプロセスをここで書いております。いずれも、そちらの中で改めて選別をして、あるいは残渣については処理が行われる。その後で、何らかの形でペレットあるいは造粒物をつくっていくということであります。
 材料リサイクルの場合は、その造粒物がまた成形されて改めて樹脂として使われるということになりますし、ケミカルリサイクルですと、右から2つ目ぐらいのところになるかと思いますが、それぞれ熱分解というプロセスがありまして、熱分解の仕方が少しずつ違って、ガスであるとか油であるとか、あるいはコークスであるとか、そういったものができてくるということになります。
 こういったさまざまなリサイクル手法について、それがどれだけ環境負荷の低減効果があるのか、あるいはその資源の消費の低減効果があるのかということを比べることになるんですが、4枚目のスライドでございます。
 リサイクルの効果を評価するということになるんですが、基本的にはリサイクルがある場合とない場合の2つを比べるということになります。ここの図の上のケース1と書いてありますのがリサイクルがある場合であります。使用済み製品、これは具体的には今回の場合は容器包装プラスチックということになりますけれども、これを再生して何らかの製品を代替するということになります。製品Bとここで書いてあります。残渣の処理などが話題になっておりますので、ここで明示しております。
 一方、リサイクルがない場合では、このリサイクル材でつくっていた製品Bというのは、やはり何かつくらなければいけないだろうということで、ケース2の上の方にありますように、新規材bから何か新しい製品Bができていると。ですから、ここによって製品Bの代替品、リサイクル材でつくったものを、リサイクルがなかったとすれば新規材料でつくっていたであろうということであります。
 大事なことは、ここで終わりではなくて、そのリサイクルが行われていなかった場合には、リサイクルされるはずだった、ここで言うとベールになりますけれども、それは何らかの処理をされているはずです。そこの分も足してやらないと、あわせてちゃんと比べたことにはならないわけであります。この使用済み製品A、これらその他プラスチックですけれども、これのベールが何らかの形で処理をされたということをここで置いてやる必要があります。これでやっと初めてリサイクルがある場合とない場合の、我々機能と呼んでいますけれども、機能単位がそろったということになります。
 5ページ目に行っていただきまして、そこで環境負荷低減効果をどのように計算をするかということであります。
 今、示しましたような2つの異なるシステムに関して、それぞれ環境への負荷、あるいは資源消費ということを計算してやります。今回、現在計算をしておりますのは、エネルギーの消費量、二酸化炭素の排出量、SOx、NOxの排出量ということでありまして、現在4項目であります。これはいろいろなデータの制約からこれに絞っておりますけれども、当然、それ以外にもっとこういう項目も評価すべきではないかというご議論も当然出てくることはあり得るかと思います。ただ、当面お示しできるのは、こういった項目であろうかなというふうに考えております。
 さっきのケース[1]リサイクル、それからその比較のケース、リサイクルがない場合を今回の資料の中ではオリジナルというふうに呼んでおります。その2つのケースに投入される、例えば電力ですとか、その他いろいろな燃料が投入をされる。あるいは、そこから二酸化炭素を初め、いろんな排ガスが出てまいります。そういうシステムへの出入りを体系的にカウントしてやるということになります。
 我々、それをインベントリー──元は在庫目録という意味でありますけれども──そういう環境負荷のインベントリーをつくりまして、2つのシステムの間での比較をするということになります。今、想定されているのはリサイクルのケースの方が環境負荷が少なくて、オリジナルのケースの方が環境負荷が大きいのではないかということで、それぞれの項目について、2番の方の計算結果から1番の計算の結果を引いてやる。この差額の分がリサイクルによって、いわば得をした分といいますか、効果があった分であると、こういうふうに計算ができるだろうということであります。
 ケース[1]とケース[2]の比較に当たっての重要なポイントが幾つかございます。この後、3つばかり例をお示ししたいと思います。
 1つは、例えば材料リサイクルで、パレットですね。パレットというのは、荷物を運ぶときの下敷きであります。この樹脂製のパレットを製造した場合を考えます。リユースできるパレットというのもよくあるわけですが、ここは単純にわかりやすくするために、ワンウエイ、1回だけしか使わないパレットを想定しております。
 新規材からつくった場合に比べまして、再商品化製品、容リプラだけでつくったパレットというのは、やはりその樹脂の物性の限界がありまして、1つ1つにかなり樹脂をたくさん使ってつくると。強度等の問題があるわけですけれども、そのためにワンウエイパレットであれば、1枚当たり新規材からつくった場合には7.5キロぐらいのものが、再生材からつくった場合には20キロというような例を置くということがあります。同じ1枚のパレットを得るために必要な樹脂量が違うということでありまして、そういったことも仮定した上で、同じ1枚をつくるためにどれだけの物の出入りがあるかということをカウントすることになります。
 7ページ目にまいりまして、これは再生樹脂のコンパウンドを製造する場合であります。これは最終製品までつくるのではなくて、いろいろな樹脂製品をつくるための中間原料であります。前回の合同会で具体的なサンプルをお示しいただいたかと思いますが、そういう樹脂の粒でありますけれども、こういったものを生産するケースということを考えております。
 これも100%再生樹脂でつくる場合と、新規材を混ぜて混合して出荷する場合、両方あり得るということで、ここでは再生材100%の場合と、新規材50%混ぜた場合というようなものを仮定しております。こういったものがオリジナル製品、もともとの新規の材料からつくった樹脂コンパウンドと同じ機能になるようにそろえてやる。もちろん100%再生材のもので新規樹脂と全く同じ機能が出るのかどうかというのは、もちろん慎重に考えていかなければいけないわけですけれども、機能の考え方としては、同じ最終用途に使えるようなものがつくれる、そこを機能としてはそろえてやると、こういう考え方であります。
 例3の高炉還元剤化、これはやや複雑でございますけれども、なるべくわかりやすくご説明したいと思います。
 上の方がリサイクルです。下の方がオリジナルのケースでありまして、もともとオリジナルのケースでいいますと、石炭をコークス炉に入れまして、コークス炉からコークスが得られる。それを高炉に入れまして鉄鉱石を還元して銑鉄を得ると。これがもともとのプロセスであります。このプロセスの場合、なかなか複雑なのは、鉄を得る段階で、副生成物として燃料ガスですとか、コークス炉の方からは分解油が出てくるといったこともあります。
 石炭56.4キロを使ってコークス、ここはちょっと数字が出ておりませんけれども、大体40キロぐらいの数字になっているのではないかと思いますが、石炭56.4キロをもとにコークスをつくると。それを高炉に入れているというのがオリジナルのプロセスであります。高炉還元剤化の場合には、ここの高炉に入れるものをコークス炉から得られるコークスとともに、左の上の方から出ています再商品化製品、プラから出てくる還元剤を合わせて高炉に混ぜて入れてやるということになります。それを入れることによって、石炭の量が減ります。こちらでは56.4キロ入れていたものが、55キロに減るということでありまして、ここで石炭が節約されるということになります。
 それだけではなくて、出てくるガスの量が変わります。当然、石炭だけを入れていたケースと石炭とプラを入れたケースですと、出てくるものが違いますので、ガスの量が577.7メガジュールと575.6メガジュールという数字が出ておりますけれども、この数字が変わってまいります。
 ここを合わせるために、油を足してやるといいますか、あたかもその分のエネルギーが同等になるようにということで、オリジナルのケースの方に、ここで下で重油が0.06リットルという数字になっておりますけれども、ここで合わせてやる。結果的に熱量としての合計が577.7メガジュールということで計算をしておりまして、その還元剤として石炭の一部をプラスチックで代替した場合でも、それ以外のものでの出入りがそろうようにしてやるというのがポイントであります。
 以上3例ご説明いたしましたけれども、きょうの段階ですべての再商品化手法について確実な数字をお示しすることがまだできないのですけれども、こういうケースについて、現在比較をしておりますというのを9ページ目に書いております。
 材料リサイクルにつきましては、3種類、パレットを製造したケース、それから合板、コンパネ、いわゆる型枠ですね、これの代替としてのプラスチック板、それからさっきご説明しました中間製品としての再生樹脂、これら3つを取り上げております。
 ケミカルリサイクルにつきましては、油化、ガス化、高炉還元剤化、コークス炉化学原料化、4手法すべてでございまして、さらに詳しく言いますと、ガス化については化学原料、つまりアンモニア製造をする場合と、燃料利用するケース、この2つがございます。
 10枚目でありますけれども、投入材料。これは選別保管施設でつくられるベールの形状、これの平均値というのを設定したいわけでありますが、なかなか自治体によってその性状が異なるということで、平均値を設定するときに非常に難しいということで、これは一つの基本ケースとして、ここにありますベール4という数字ですね、ポリエチレンが29.8%、ポリプロピレンが20.9%、ポリスチレン17.7%、以下、ペット、PVCとか混ざっておりますけれども、このようなケースを設定しております。当然、ここの数字を変えますと、若干結果が変わってまいりますけれども、今回の計算の中では、このベール4というものを採用しております。
 それ以外のデータは、かなり古いデータが多い中で、ベール4という数値が比較的新しいということで、これを採用したということであります。
 11ページ目にまいりまして残渣の処理であります。
 従来から、特に材料リサイクルに関して残渣が多いということが問題ではないかということはよく議論になってきたわけでありますけれども、過去においては埋め立てられていた時期があったわけですが、現在は主に熱処理、焼却処理をされておりまして、単純焼却、それから焼却してエネルギーを回収する、あるいはRPFにしてエネルギー利用をする。あるいはセメント原燃料にする。これは実績でございますけれども、これに基づいて残渣については今回計算を行っております。ここに示しました割合に重みづけをして足し合わせて、残渣処理に伴う環境負荷等に関しては、この数字を使って計算をしております。
 3−4ということで2行だけ書いてありますけれども、法律、インフラ、市場等ということで、各種再商品化については、例えば制度が変わればこうなるんじゃないかとか、マーケットが変わればこうなるんじゃないかと、いろいろ設定することは出来ないわけではないんですけれども、あくまでこれは現在行われている状況ということを設定しております。
 12ページ以降が、現在までに得られている計算結果であります。
 ここは非常にご関心があるのではないかと思いますけれども、なかなか込み入っておりまして、説明が難しいところではありますけれども、かいつまんでご説明申し上げます。
 結果的に得られるリサイクルの効果というのが、一番右に書いてあります節減効果というものであります。これはどうやって得られているかといいますと、さっき言いましたように、ケース[2]からケース[1]を引いて得られます。ちょっとケース[1]でゼロより下側にはみ出ている部分がありますけれども、これはマイナスといいますか、リサイクルすることによって得られる効果です。この後詳しくご説明いたしますけれども、この山の高さを比べていただくときには、プラス側に出ている部分、この山の高さとこの山の高さの差額の分と、この下にはみ出ている分を足した分がこの量(節減効果)になっております。
 基本的に、これは縦軸が二酸化炭素の排出量ということでありまして、環境負荷としては、もちろんいろいろな変数を取り得るんですけれども、二酸化炭素の排出量が一つの代表的な指標としてはわかりやすいだろうということでここにお示ししております。
 どこから説明するかといいますと、真ん中の青いところを見ていただきたいんですけれども、オリジナルのシステムでかなり大きく二酸化炭素を排出しているプロセスがあるというのをごらんいただけると思います。これは何かといいますと、凡例を見ていただきますと、オリジナルシステムの廃棄処理ということで、これはリサイクルがなかった場合には、ベールを何らかの形で処理をしなければいけないということを最初に申し上げましたけれども、ここでは単純焼却するという過程を置いております。現実にはベールを集めてからそれ自身を焼却するということは考えられないわけでありますけれども、リサイクルがなかった場合には、その他容器包装プラスチックは単純焼却されるというふうに置いております。したがって、それに伴ってCOが排出されるということになります。
 材料リサイクルのケースですけれども、では、そのリサイクルをした場合にはどうなるかということなんですけれども、左側のグラフで下の方からちょっと色が見にくいかもしれませんけれども、紫色っぽいところ、それから茶色っぽいところがありますが、これが製品をつくるところですね。材料リサイクルそのものにかかるエネルギー、それに伴って排出されるCOというところになります。その次のクリーム色の部分というのが、残渣の処理です。残ったマテリアルリサイクル、材料リサイクルできない分を焼却処理する部分で出てくるCOであります。
 ただ、11枚目のスライドにありますように、こちらは単純焼却するわけではなくて、エネルギー回収、有効利用しております。その結果、ここで回収したエネルギーというのは、何らかのほかのエネルギーを代替しているはずである。その分、そこの代替したところで、そのCOの排出量が節約されたという計算をします。その分が、この軸の下に出ている分ということになります。
 したがいまして、そのリサイクルをしたケースのCO排出量がこういう形で求められますので、オリジナルにつきましては先ほどご説明しましたベールそのものを焼却するところ以外にオリジナル製品ですね、もともと新規材料からプラスチックをつくる。そしてそれをパレットに利用するというために必要な、そのプロセスで出てくるCOの排出量というのはここに示されております。
 もう一つ、ここで触れておかなければいけないのは、パレット自身を最後に捨てるときにどうするかということの仮定が必要でありまして、ここではこれも単純焼却するという仮定を置いております。これは単純焼却するものではなくて、また使い終わった後のパレットをリサイクルすることがあり得るんじゃないかということも出てくるんですけれども、まだ、現在、このグラフではそこの計算はやっておりません。
 したがいまして、さっき申し上げましたオリジナルパレットは7.5キロ、それからリサイクルパレットは20キロということでありますので、実はリサイクルパレットを燃やすときに、また最後にCOがたくさん出るという計算になっております。ここを有効利用してやると、また、実はここの計算結果が変わってくるというようなことでありまして、どういうシナリオを置くか、リサイクルされた結果、どこがどう変わるのかということの設定によって随分節減効果というのは変わってくるということをご理解いただきたいと思います。
 13枚目です。次が再生樹脂コンパウンドを製造する場合でありまして、時間も限られておりますので、細かくは説明いたしませんけれども、同じくリサイクルがあるケース、それからリサイクルをせずに新しい樹脂からつくった場合の比較をやっております。
 ちょっとこれは示し方が事務局の中でもかなり議論がありまして、ここのところはもう少し表現法を工夫する必要があるかと思いますけれども、100%新規樹脂を再生樹脂で代替した場合と、50%混ぜた場合、この2つの結果を示しております。材料リサイクルというのは、願わくば全部樹脂が再生樹脂でできた製品ができるというようなことを想定して、100%の場合をベースに書いておりまして、50%の代替の場合はその半分の効果であるという示し方をしておりますけれども、ただ、仮に50%しか混ぜられないとしても、混ぜた再生樹脂の単位量当たりの効果としては、実は同じだけあるわけでありまして、このあたりの考え方といいますか、示し方というのは、もう少し検討をしていく必要があるかなと考えております。
 4−3に高炉還元剤化の検討例を示しております。
 これももう少し複雑になるんですけれども、オリジナルのケースでは石炭を燃やして、石炭からつくったコークスで還元をしていた、この真ん中のオレンジ色の部分というのは、コークス、あるいはコークスから得られる副生成ガスを燃焼した分のCO。それに対して、この青い部分が、先ほど申し上げましたように、リサイクルされない場合に、プラスチックそのものを焼却する分のCOということになります。
 リサイクルしないケースでは、高炉ではコークスを燃やし、そしてベールは別途焼却しているというケースになるんですけれども、リサイクルケースでは、そのベールで作られた再商品化された製品が石炭のかわりに使われると。ですから、そのプロセスが一つで済むということでありまして、容リ製品の──容リ利用製品製造というふうに書いてあってわかりにくいんですけれども、その他プラスチックを使った製品を高炉に入れて、それで鉄をつくっている。そのプロセスで出てくるCOということを示しております。それで、節減効果については、これらの引き算について出てくるということでございます。
 最後、まとめでございますけれども、こういった形で、きょうご説明した中でもうまく説明し切れなかったところがあるんですけれども、非常に複雑な計算をやっております。こういった形でLCAを用いて各種再商品化手法ごとに環境負荷の低減効果というのを算出しております。
 特に力を入れたところにつきましては、既存の調査研究でややあいまいを残していたのが、再生材を何に代替したのか、再生材が何に使われたのかということについての説明がなかなかしづらかったというところがありまして、そこに力を入れているということでございます。
 きょうは、一部の手法について中間報告をいたしましたけれども、3番目として、全再商品化手法について、できるだけ同じ考え方によって分析を実施して、異なる手法間の比較評価が可能になるようにしたいということであります。ただ、比較評価だけが目的ということではなくて、LCA手法というのは、どこを改善すればよりよい手法にできるかと。そういう問題発見のための手法であると考えておりますので、今後の改善につながる方策の評価検討の可能性を得ようと、それも大きな目的であると考えております。
 課題もここで述べておりますように、まだ少なくございません。さっき言いましたベールの内容、品質の変動みたいなものですとか、稼働条件の調整等々、こういったところについては事業者の協力を得ながら実験を計画中というところであります。
 それからLCAの中では、リサイクル工程そのものだけではなくて、比較対象となるオリジナルの製造工程についてのデータ、これが非常に重要でありまして、これについて日本でかなり世界的にもいいデータベースがありますけれども、それでもこういったきめ細かな評価をしようと思いますと、なかなか難しい部分がございます。
 それからLCAそのものでは、実は製品の性能ですとか品質を直接反映することができません。あくまでこれとこれが同等であるとみなすという考え方をとっておりますので、そういったところに関して、例えば品質規格のようなものがちゃんとできて、これは本当に同等だということが言えませんと、それは正しいかどうかということは、LCAが決めるわけではなくて、むしろそういったものの製品が本当に使われるのかどうかという、ある意味ではマーケットが決めていく部分があるのではないかなと思っております。
 従いまして、最後に書いてありますように、再商品化製品の市場での評価ということについて別途検討することが必要ではないかなと思っております。
 今後の予定でありますけれども、委員会は6月で終了してデータをまとめる。検討結果につきましては、データを含めて公表することを予定しております。
 予定した時間を既に超過しておりまして、参考資料、国環研の方でご用意させていただいたものをご説明する時間はございませんけれども、これはLCAの手法そのものというよりは、異なる再商品化のプロセスというのが、どこが同じでどこが違うのかということについて、なるべくご理解いただきやすいようにということでご用意させていただいたものでございまして、本体の方の資料の3ページ目でお示ししておりました資料を補足するものでございます。
 時間を超過いたしましたけれども、説明は以上でございます。

○郡嶌座長 森口委員、どうもありがとうございました。
 ただいまの森口委員からのご説明に対しまして、ご質問等がございましたらよろしくお願いしたいと思います。
 どなたからでも。大塚委員。

○大塚委員 非常に科学的な話も入っているので、余り最初にはしゃべりたくなかったんですけれども、ちょっとお伺いしたいことがありますのですみません。
 12ページの4−1から始まっているところから、先ほど森口先生がおっしゃっていただいたように一番重要なところだと思いますけれども、お伺いしたいのは、私も温暖化は若干関連しておりますので、二酸化炭素排出量でやっていただく、これが一つの重要な柱であるとは思うんですが、これ以外の環境負荷を何か入れないとまずいんじゃないかという気もするものですから、その点についてはどういうふうに整理していただいているかというのをお伺いしたいところです。
 特に、温暖化問題は最近重要になっているわけですけれども、もともとリサイクルが始まったころには、むしろそれ以外の環境負荷、例えば有害物質の排出とか──いろいろほかにもあると思いますけれども──想定されてきたと思うので、その辺についてどういうふうに整理していただいているかをお伺いしたいということでございます。

○森口委員 COで代表させるのがいいのかどうかということ。特に、こういうリサイクルプロセスに関してCOで評価するのがいいかどうかといろいろご議論あるところかと思いますが、きょう資料をご説明させていただいたように、現実にインベントリーデータとしてそろえられるものの限界というのがありまして、やはりエネルギー消費量、CO、NOx、SOxというあたりを中心に現在は評価をしております。
 1つ、環境負荷として、やっぱり埋め立て処分量という議論が過去から当然あったわけでありますけれども、現在、残渣に関しては、主にプラスチックの残渣については焼却処理されているということで、そこのところは恐らく問題になってこないだろうと。それから、どの再商品化手法においても、異物に関してはほぼ同等に処理されているということで、再商品化手法間を比較するということに関しては、それほど影響してこないのではないかというふうに考えております。
 ご指摘ありました有害物質の問題、これは非常に難しい問題だと思っておりまして、可能であれば何らかの定性的な評価は必要かもしれませんけれども、現在のこの検討委員会の中では、情報収集できる状態ではございませんので、最終報告の中でも含まれないというふうに私は理解しておりますけれども、それでよろしかったでしょうか。
 協会の方、それでよろしかったですか。

○大塚委員 どうもありがとうございました。
 これ以外に、例えばサーマルとの比較というのも恐らくあって、そのときにやっぱり有害物質の話というのは、やはり考慮せざるを得ないと思いますので、データがないということでそれはそれでいいんですけれども、そこは入っていないということを明示していただいたLCAだとしていただけると大変ありがたいと思います。ありがとうございました。

○郡嶌座長 林委員お願いします。

○林委員 非常にわかりやすい説明でありがとうございました。
 その中で何点か教えていただきたいんですけれども、まず1つは他の手法ですね、我々の行っている行動についてはこういうふうな形で出していただきまして、他の手法、ケミカルにつきましても、コークスの方もございますし、ガス化もございますし、油化もございます。その辺について、今後どういうぐらいのタイミングで出していただけるのか。これはぜひ出していただきたいと思います。そういうことが1つ。
 2つ目は、10ページのところの「ベール4」を基本ケースとしてということですけれども、この場合の焼却に係るCOの発生原単位というのはどんなレベルで想定されているのか。12ページのところでも、オリジナルのところはブルーがございまして、ここは焼却になっておりますけれども、単純焼却として想定と。このときにどのぐらいの排出量を想定されているのか。
 3つ目のご質問ですけれども、11ページのところのRPFエネ利用と書いてございますけれども、こういうものはどういうものの代替か。電力の代替なのか、石炭の代替なのか。電力の代替した場合、そのCOはどういう原単位をお使いになっているのかというようなことです。その辺のお話。
 4点目は、先ほどほとんどがプラは焼却ということでの比較ということだったんですけれども、例えば東京都について見ますと埋め立てを行っています。例えば埋め立てを行った場合は、オリジナルケースでどういう評価になるのか。この辺のところが、直ちにご回答いただけるとも思いませんけれども、わかる範囲で教えていただけたらと思います。
 以上です。

○森口委員 4点ご質問いただきました。
 1点目、他の手法についてでございますけれども、基本的にほぼ同等の数値、一次試算結果は出ております。ただ、やはりまだかなり精査が必要なところがございまして、本日、なるべく多くのデータをお出しすべきだという意見と、やはりお出しした以上はひとり歩きをする可能性があるので、出すべきではないという慎重意見がございました。私は後者をかなり強硬に主張いたしましたので、その結果、皆さんのご不満は募るであろうと思いながら、余りいい加減なデータを出したくないということで、しかも今日お出ししたものについても、これが最終ということではなくて、むしろ考え方をご理解いただくために出しております。
 ですから、今日お出しした3手法についても、数字がこれで確定ではないということについては、十二分にご理解をいただきたいと思いますし、あえて目盛りも詳しく書いておりませんが、定規を当てて読むというようなことは、なるべくしないでいただきたいというようなことも委員会ではございましたので、そういう性格のものであるということでご理解いただきたいと思います。
 2番目に、COの発生原単位につきましては、ちょっと詳しい数字は今すぐには申し上げられませんけれども、それぞれの樹脂の性状に合わせて設定をしているということでありまして、1個1個樹脂ごとについてのカーボン含分から計算をしているということであったと思います。
 RPFに関しましては、後で場合によっては事務局で修正させていただくかもしれませんけれども、これは石炭代替になっていますかね。実際にRPFが使われるプロセスを想定して、そこでの代替という想定をしていたのではないかと思います。エネルギーを何が代替したことにするかという想定によって、ここのところCOで評価する場合に随分変わってまいります。特に、今回は示しておりませんけれども、例えば電力の生産量をそろえるケースが出てくるんですが、これが原子力等も含めた系統電力の平均でいいのか、あるいは火力発電を代替したようにすべきかと、こういった議論は当然ございました。
 それから埋め立ての件でございますが、CO排出量に関して比較をするならば、ベースケースが埋め立てであれば、むしろ埋め立ての方がCO排出量は減ってくるという言い方がございます。
 ただ、考え方としては、一般廃棄物処理の原則の中でも、埋め立てよりは熱回収という方向性は示されている、当然それよりも上位にこのリサイクル、さらにもちろんリユース、リデュースと、その上位があるわけでありますけれども、そういう意味でここの考え方としては、埋め立てをベースケースにとるということはとっておりませんが、当然、計算をすることは可能です。ただ、私の理解している限りでは、この委員会報告の中では、焼却というのをベースケースにしておりますけれども、計算としては埋め立てした場合にはCO排出量は幾らになるんだということの計算は、技術的には可能だと思います。

○郡嶌座長 金子委員お願いします。

○金子委員 非常に難しい立場でご説明いただいたと思うんですけれども、いろいろ議論されている中で、やはり再商品化製品の価値、これが非常に重要だという議論がずっとされてきまして、今回、先ほど森口さんの方からお話ありましたように、そこのところは非常に難しいということです。
 私どもも以前いろいろ検討した中で、やはり比較が非常に難しい、比較障害的なものがあって、その辺の付加価値をどうとらえるかというのは難しさがあるのはよくわかるんですけれども、今後、そこのところがやはり社会的コストを低減していく中、環境負荷を低減する中で重要だと思います。先ほど、そこにつきましては市場での有用性評価、経済性評価というのが必要だと書いてございますけれども、この項目としますと、やはり品質規格とか、その辺のところと、その辺のLCA的にとらえていくにはどんなようなファクターがあるのか、もう一度教えていただきたい。

○森口委員 私の立場で、あるいはこの委員会報告としてお答えできることと、若干その範囲を越えることがあるかなと思います。ここで検討しておりますのは、再商品化に関する環境負荷の定量的な評価手法でありまして、非常に立場として難しいのは、この機能とこの機能は同等であるという設定をするのが、私どもの役割なのかどうか。それが決まってくれば比較をすることは可能ですけれども、我々がそれを評価してしまっていいのかどうかという、非常に迷いがございます。
 一方で、だれかがそれをやらないと、こういう計算ができないというジレンマの中で、こういう仮定を置かせていただいているんですけれども、余り仮定を勝手に置きますと、マーケットはそうは動いていないというおしかりを受けるということも当然あると思います。ですから、あくまで現在これは例示でありますし、実際にどういうふうに行われているかということのヒアリングは協会の方を通じてやっていただいた上で、例示としてはなるべく現実に近いものを設定しておりますけれども、それの何が一番適切なのかということについては、この委員会の範囲をやや越える部分もあるのかなということです。それが設定されれば、あるいはどのぐらいの幅で機能が代替しているということが同等だというふうに、いわゆる感度解析と我々は呼んでいますけれども、例えば再生樹脂が新規樹脂に対してどのぐらいの比率で代替したことになるのかということのある程度の範囲を設定して、そうしますと、その結果、大体それに対して効果もこのぐらいの範囲になりますよと、そういうお示しの仕方をするのが私どもの役割かなと思っております。

○郡嶌座長 崎田委員お願いします。

○崎田委員 ありがとうございます。
 今の質問とちょっと似ているところがあるので、少し変えて質問させていただきたいです。
 今、研究中だということですので、今後いろいろと広めていただきたいんですが、この流れで広げていただくと、手法間の違いによる差という傾向は大変明確に出てくると思うんですね。それで、今、材料リサイクルの中の違いによって、今、それを3パターンに分けて研究しているというお話だったんですが、これを3パターンより今後広げたり、その後、その3パターンの中で事業者のやり方によって実は違ってくるという、そういう個別の段階というのが、今後のいろいろな話の中には必要になってくるんじゃないかと思うんですが、そういう関係というのは、どこまで結果を出していただける可能性があるのかというのをちょっと教えていただきたいと思いました。

○森口委員 材料リサイクルに関しましては、その前の金子委員からのご質問にある意味で尽きるわけでありまして、どういう材料リサイクルをするかによって、実は環境負荷の低減効果がそれほど変わってくるということでないんです。ちょっと言い方が変かもしれませんが。
 残渣を減らしていくということによって、残渣の部分というのは当然変わってきます。それから残渣の処理を、今回はこれもある仮定を置いてといいますか、実際に現在行われている方法でやっておりますし、それから残渣に関してより有効利用していくことによって、環境負荷は変化いたしますけれども、やはり一番のポイントは、材料リサイクルに関しては、再商品化されたものが、ここでやっておりますように新規樹脂でこれまでつくっていたものを効果的に代替していくかと。だから、そこの機能の問題ではないかなと思っておりまして、そういうふうにうまく新規樹脂を代替する用途があるかどうかというところがポイントになってくるのではないかなと思っております。
 したがって、材料リサイクルの仕方によってその効果が変わってくる部分があるとすれば、やはり我々が今やっておりますのに対して、結果として明示的に出てくるのは、やはり残渣の量が減ってくれば、その分だけ効果が高いという結果は当然出てまいりますけれども、それ以外の部分については、さっきの金子委員のご質問の機能の部分に非常にかかわりがあるので、ちょっとLCAの範囲におさまり切らない部分というのがあるんじゃないかなと思います。

○郡嶌座長 八木委員お願いします。

○八木委員 わかりやすい説明ありがとうございました。
 私の方から4点ほどご質問させていただきます。
 まず9ページ、評価対象ですけれども、ケミカルリサイクルで、例えばガス化であればアンモニア製造と一酸化炭素製造なんかもあったと思うんですけれども、あるいはコークス炉であれば還元剤利用とか、油利用とか、いろいろある割合で製品が分かれていたと思うんですけれども、それは別々に出さないんでしょうか。これが1つの質問です。
 それから2つ目が13ページですけれども、コンパウンドをつくる場合50%混ぜてという話なんですけれども、例えば100キロの製品をつくるときに、50%ですから50キロの再生樹脂を入れた場合、50キロ新規材が節約できたわけですから、代替効果は100%なのかなという認識でおったんですけれども、ちらっとプレゼンテーションでもおっしゃっていましたけれども、もう一度、その辺を確認したいなというところが2点目です。
 3点目がその下の14ページ、説明ではオリジナル製品製造のところで、還元剤を燃焼したときに出たCO分だというお話だったんですけれども、動力で釜をかなり高温で熱すると思うんですけれども、その動力分というのはこのグラフで言うとどこに入るのかということです。
 4点目が15ページです。これは質問というか、私自身の意見ですけれども、6の課題の(4)のところで、再商品化製品の市場での有用性評価や経済性評価についても別途検討するということで、もちろんこれは十分必要なことだと思うんですけれども、このほかに市民がどっちの手法を選ぶか。あるいは自治体もかなりのコスト負担しているわけですから、どっちを選ぶかという視点も非常に重要なのかなと私自身思っていたんですけれども、森口先生は個人的にどんな意見をお持ちかというのを4点目としてお願いします。

○森口委員 1点目は、9ページ目のスライドでありますけれども、まずガス化につきましては、アンモニア原料以外に燃料ガスとして使うケースがありますので、これは代替する対象が違いますので、分けて計算をする予定であります。ただ、COになったからといって、COを何に使うかということが決まらないとこの計算ができませんので。そういう意味で、最終的に何に使われるかということでありますが、現在想定しているのはアンモニア製造と燃料ガスの2つでございます。
 それからコークス炉に関しましては、油とガスとコークスと3つのものができてくるわけでありますけれども、それぞれ何をつくるために、何ができたかという評価の考え方によって、若干プレゼンの仕方が変わってくるかもしれませんけれども、基本的には結果は一つにしてお示しすることになるかなと、今のところは思っております。実は、これも検討の中では、コークスができたと考えるのか、油ができたと考えるのかによって、実は結果の示し方を変えるのかなというようなことも議論はしておるんですけれども、これはかなり複雑でありまして、私の今の印象としては、3つのものが同時にできて、その効果がどれだけなんだという示し方になるのではないかなと思っております。
 2番目、13ページ目のスライドでありまして、50%代替したとしても、その50%分というのはちゃんと新規をそのまま代替したと、そういう考え方は私は大いにあり得ると思います。そういう考え方をとるとすれば、何%混ぜたとしても、その混ぜた再生プラスチック当たりの削減効果というのは同じでありますので、その考え方というのも考え方の置き方次第であります。これもきょうお話しするまでかなり迷っていたところでありますけれども、今回、協会の資料としてこういう資料をつくっておりますけれども、そういう考え方もあり得るというふうに思います。
 それから3番目は、14ページ目の高炉還元剤化ということで、炉の加熱の燃料の場合はどうなっているのかというご質問かと思います。鉄鋼業関係からご参加の委員もいらっしゃる中で、余り不正確なことを申し上げてもいけないんですが、私の理解では、コークス炉あるいは高炉から出てくる副生ガスで十分そこの分は賄えているということかと思います。基本的にはその分もこれは既に含まれていると。それに関して、それ以外で計算上漏れ落ちているものはないというふうに考えております。
 4番目のご質問につきましては、もともとこの課題の中で、有用性とか経済性評価というのは別途検討することが必要ということで、この委員会の中なのか、あるいは別途協会の方で検討するという意味か、私はどちらかというと後者かなと思っておりましたので、それも必要だと思います。
 それから市民の選択ということに関しましても、私自身は重要な視点だと思いますけれども、いずれにしてもこの検討委員会での検討内容からはちょっと外れますので、また別の機会に意見は述べさせていただければなと思います。

○郡嶌座長 少しまとめて発言をいただいて、その後お答えをいただくということで、岩倉委員と茨城委員からご質問をいだだけたらと思います。

○岩倉委員 今回、中間まとめということでご報告いただいた内容は、この再商品化の見直しに当たって、いろんな効果なり評価をした上で見直しをしましょうということが前提になっていますから、そういう点では大変貴重な検討内容だと受けとめさせていただいております。ただ、きょうの段階は中間ということで、森口委員からもお話しありましたように、手法間のある意味では優劣というような問題には、きょうは及びませんよということでありますので、まとめというところに整理していただいている手法間の評価、比較というようなことも、これは6月のいつごろになるのかというのは気になりますけれども、最終まとめに向けてぜひお願いしたい、まずこんなふうに思います。
 その中で3点ほどお願いやら質問したいんですが、ナンバー9のスライドの中で、「評価対象とした再商品化手法、利用製品」ということで、現在やられている、今後整理しようという比較検討の中身がありますが、この中に燃料化というのが落ちていると思うんですよ。これは、それを再商品化手法の中でどう扱うかというのは別途の議論があるんですが、評価の中では一つ燃料化手法ということも中に入れた比較検討評価をしていただきたい、これが1点であります。
 それから、ほかの方からご意見もありまして、最後の課題のところで整理していただいている、この有用性の評価だとか、経済性の評価ということは、ぜひこの検討の中に検討結果が報告されて議論されるということをしていただきたいと思いますが、森口委員からお話があったように、この委員会でできるのかどうかという点がある。できないとすると、容リ協としてどうなのか。容リ協でできないとすると、国として何か評価できないかと。ここのところをぜひ検討していただいて、実のある形にしていただきたい。
 3点目は、これは国にお願いしたいんですが、6月までこの検討委員会の内容まとめはかかるということであると、見直しの検討会もその議論を踏まえてあり方を検討して、最終的な報告をまとめるということで運んでいただきたい。
 以上3点でございます。

○郡嶌座長 そうしたら、茨城委員。

○茨城委員 今回の件について、非常に有効な手法を紹介していただきましてありがとうございます。
 この中で我々とすると、やはりリサイクルを科学的に評価するという意味で、今回の炭酸ガスでやっていただきましたけれども、こういった形での環境負荷の低減については、いろいろなデータを集めてきっちり評価していただいて、手法を科学的に評価するということで、先入観のない形での評価をお願いしたいというふうに思っています。
 なぜかといいますと、我々として思っていますのは、材料リサイクルというのは、非常に純度の高いプラスチックの場合はLCAでも非常に有効で、極めて高い評価を受ける手法だと認識しております。ということで、消費者の方も社会も大体そう認識されていると思っておりますが、このような混合プラスチックの場合は、イメージと違って歩留まりによる残渣の発生による環境負荷増加等ありまして、そういったことをやはり皆さんが、一度手法をイメージではなく、科学的な数字で評価できるような形のまとめをして、それをもとにどうやって今後進めていくかということが、今後のリサイクルのあり方を含めて重要だと思いますので、ぜひこれをなるべく早い時期にまとめて、次回はその内容について、今言った形の公表化をお願いしたいというのがお願いでございます。

○郡嶌座長 ご意見が多かったと思いますので、引き続き辰巳委員、それから織委員お願いします。

○辰巳委員 ありがとうございます。
 今までにもちょっと出ているのかなと思ったんですけれども、私はやはり今回の法律は社会的なコストの削減というのが大きな目的だったんですけれども、その社会的なコストを削減するということと、この今COで節減効果として出ている効果の違いとが、何か関連があるのかどうかというのが知りたいんですね。
 これはCOの削減なので、温暖化防止につながるわけなんですけれども、社会的コストというのは目の前で私たちが支払うお金だけではなくて、長期的な視点なんかも考えたときに、どういうふうに考えられるのかというのをもう少し大きな視点で教えていただきたいなということが1つ。
 もう一つは、4−1と4−2、4−3がリサイクルのケースの場合の色が明らかに違いますよね。これをどう見たらいいのかというのを教えていただきたいと。要は、最初におっしゃった廃棄物がすごく出るということを1と2で見るというふうに考えるんでしょうか。そこら辺の見方がよくわかっていないんです。高さの比較はできないということをおっしゃったのはよくわかったんですけれども。

○郡嶌座長 そうしたら、織委員お願いします。

○織委員 私も質問というか、感想になってしまうかもしれないんですけれども、非常に有意義な研究であるということですけれども、お話を伺えば伺うほど、森口委員もかなり苦しそうだなという気がしていたんです。
 私ども一般の素人は、LCAというと、ついつい手法間の優劣を比較するのにすごく効果的な手法だと思いがちで、それで環境負荷のこっちが大きいから、こっちはよくないんだと考えがちで、そういうデータを求めていたような気がしていたんですね。
 でも、今お話を伺っていると、そういうふうに使うには、現状では仮定に基づいておりますし、多分、1つ1つ見ていけばそれは違うよとか、それこそ東京都ではこうだよというふうに言っていたりしますし、さらに先ほど大塚委員や金子委員からもお話があったように、今の段階ではデータの有無で、COということで割り切っていらっしゃるということであるとすると、なかなか普通にわかりやすいことを求めているような感覚からいくと、LCAを見たからといって、こちらの方が環境負荷が少ないとか多いとか、そういうものには現時点では使えないだろうなというのを印象として持ちました。
 むしろ、先ほど森口先生がおっしゃっていたように、このLCA手法をある程度仮定として限定して、しかもCOに限定をして全プロセスを見ることによって、それぞれでの手法の中の節減効果を、ここをこうすれば、もうちょっと節減効果が上がるんじゃないかというようなのを、どちらかというと1つ1つの手法の全プロセスを見ているというところに意味があるような気がするので。何かこれが出てきてしまって、逆に今、細かいところを皆さんお気になさっていたりしているようですけれども、手法間の比較として使うのは、今の段階ではちょっと妥当ではないような印象を受けました。

○郡嶌座長 そうしたら、服部委員、続けてお願いします。

○服部委員 重なるところもあるので、違うところだけ言いたいと思います。
 先ほどのまとめの中に、比較検討だけではなくて、どこが改善できるかというまとめをされていたので、そのあたりで非常に納得したのですけれども、大塚委員の発言ともちょっとダブルるのですが、COだけで評価していることが、それは一つの目安だと思うんですけれども、有害物質といいますか、環境負荷という観点から見ますと、何でできているかというのは非常に問題だと思います。
 先ほど量的な比較はよくわかるのですけれども、このベールの中で見ますとやはり塩ビが5%近く入っていて、それを除去するためにいろいろな技術が要る訳です。いつも検討会の中でも議論になっていますが、何からつくられているかというところでかなり結果が違ってくるので、有用性とか経済性の評価というのも確かにわかりますが、何からつくられていて、その結果、いろいろな有害物質が出るということが、私としては問題なのではないかと思いました。

○郡嶌座長 最後に佐々木委員お願いします。

○佐々木委員 多分、これはお願いになるんだろうと思うんですが、バージンのものとリサイクル品を比較するという手法としてはいいと思うんですが、その条件設定によって大幅に数字が違ってくるということが報告の中でもありましたので、その辺の条件設計をきちっと議論をして決めていただきたいなと。これが正しいとか、正しくないというよりも、むしろこういうことは考慮していないとか、できないとか、そういうことになるんだろうと思いますが、ぜひその辺をはっきりしていただくと、住民やあるいは自治体の関係者もよくわかるのではないかなと思います。
 それからもう一つは、手法をだれが選択するのかというお話もちょっとあって、自治体はどうなるのかということですが、現実には、自治体の方は中間処理をして、容リ協会さんの方にお渡ししますから、手法の選択というのは現実的には今自治体の方では何もないわけですけれども、今後のいろいろな議論の中で、こういう分析が進んでいく中で、そういったものもある程度見えてくると、自治体としてもそういうことならやってみようとか、もっと純度を上げてみようとか、そんなような取り組みにつながっていくのではないかなと思います。要望ということで取り扱っていただいて結構でございます。

○郡嶌座長 今までそれぞれの委員の皆さん方から要望なり、期待なり、それから注文なりがつきましたけれども、森口委員、少しご感想を言っていただけるようでしたら。

○森口委員 時間がありましたら逐一お返事したいことはたくさんございますけれども、限られておりますので、まとめて申し上げたいと思います。
 私はきょうは説明しながら非常に苦慮した点がございまして、私自身一人の研究者としてこの問題に取り組んできた部分もあります。それからあと、今回の委員会の中で容リ協会さんの方でつくった、委員会の中の現時点の報告はこうなっていますという話があります。
 それからLCA以外に関して、この協会でつくっていただいた委員会の中でいろいろ議論してきたものというのもありまして、ただ、実は、きょうはあくまで中間報告でお示しした範囲でのみお話をしております。ですから、私自身の個人の思いはなるべく入れないようにしてお話をしたということについては、ご理解をいただきたいと思います。
 いろいろなご議論あった中で、織委員が私が申し上げたことを極めて的確に繰り返していただいたかなと思います。ただ、比較ができない、これで優劣をつけることを期待していたのに、そのデータが出てこないんじゃLCAは役に立たないということを言われるんじゃないかということを、実はLCA研究者は非常に恐れておりまして、LCA研究者が委員をしておりますので、やっぱりデータを出すべきだという議論は随分ありました。
 ただ、やはりここのまとめに書いておるんですけれども、これがいい、これが悪いといって断罪するのではなくて、なぜそのような結果になるのか。それぞれのリサイクル手法はどういうものが出入りした結果、この数字が出てくるのかということについてのプロセスをぜひご理解いただきたい。きょうのこの場は、そういうふうに使わせていただきたいということを、かなり私はわがままを申しまして、しゃべるからにはそういうトーンで話をさせていただきたいということをお願いしまして了承いただき、協会の方にもご理解をいただいたことでございます。それについては、多くの委員の方々に一定の理解をいただいたのではないかなと思います。
 ただ、一方でどうせLCAとしてやるのだったら、もう少し情報としてほしいと。例えばCOだけではなくて、有害物質についてもというようなお話もございました。COで比較するということ自身が、ある種のバイアスをかけているということもあり得るかもしれません。COが一番減るようなリサイクル手法がいいというふうにするのかどうか。これは非常に大きな仮定を置いているということがあります。データが手に入りやすいLCAがやりやすいという理由で、COに関して比較をするということになりますと、それは必ずしも一番環境負荷の少ない、あるいは資源消費の少ない、望ましいリサイクル手法を選択するということになっているかどうか。これは慎重に考えなければいけないと思います。
 ただ、そうはいいながら、CO排出量というのは比較的いい指標だと思うのは、いろんな有害物質が出てくる、あるいはいろんな異物が出てくるとか、望ましいものが、分別の質がよくないというようなことになりますと、結果的にはラインが複雑になって、プロセスが複雑になって、エネルギー多消費になります。ですから、そういうものを除去するプロセスというのは、結果的にはエネルギーを消費して、COの排出量に結びついてくるということはありますので、ある種の近似手法にはなっているかなと思いますけれども、ここで評価し切れていないものもたくさんあるということに関しては、議論していかなければいけないと思います。
 ただ、これは相当時間をかけましても、少なくともさっきも出ていますが、6月というようなところまでには、今、いろいろご期待のあった非常に多様な環境負荷の評価ということは、不可能であるというふうに考えていただいた方がいいのではないかなと思います。
 ですから、このLCAの結果というのは、リサイクル手法の環境的な側面を理解いただくための手法であり、それからいろいろ先入観でもって、これがいいんじゃないか、悪いんじゃないかと思われているようなものに対して、現在の現状はこうですよという一定の数字というのは、ある程度幅をもって示すことはできると思いますけれども、これだけでどれがいい、悪いということを現時点で明確に結論づけるということに関しては容易ではないと。そういうところに余り期待をされ過ぎますと、そこの答えというのは出にくいものであるということに関しては、ご理解いただきたいと思います。
 ただ、あくまで現時点ではすべての手法に関して比較ができるようなデータはそろいつつあるということですし、それからこれは申し上げていいかどうかわかりませんが、委員のご発言の中にありましたサーマルリサイクルとの比較ということに関しても、データに関しては、集めているといいますか、これは仮定の置き方だけですので、新しくデータを置くというよりは、こういう仮定を置けばこういう計算はできるねということについては、既に検討しております。それを最終的にこの報告の中に含めるべきかどうかという議論は、法律で定められた再商品化手法の中での検討をしているということで、今回はそれは含めない形でお示ししておりますけれども、技術的には可能であるということはお答えしておきたいと思います。
 十分にお答えし切れていないところがございますけれども、かいつまんで返事させていただきました。

○郡嶌座長 どうもありがとうございました。
 国の方、リスポンスされるようでしたら。

○リサイクル推進室長 岩倉委員から国としての検討スケジュールなどについてどうかというご発言がありました。まさに国としての検討ということで、ここの審議会の場の検討があるわけでございます。
 今ほど森口委員からも、このLCA検討委員会の検討結果はどういう意味を持つかということについて、ご発言がございましたけれども、まさにこの審議会の場で、この検討委員会のご報告をどのように評価するかということによって、どこまで、例えば6月の最終報告が出たとして、それでどのぐらいのものが出て、それを踏まえないと検討できないのか。あるいは、このLCA手法のほかに経済性評価といったものについては、このLCAの検討とは別の検討の視点があるということで、市民の選択という発言もございましたが、そういったものも含めて、判断をする材料がどの時点でそろって判断されるかというのは、まさに審議会の先生方のご判断でございますので、この後、論点整理のところで、こういった視点で検討をしていくべきであるというご発言をいただければと思っております。
 なお、私どもとしては、一方で、毎年の入札をしてこの再商品化事業者を決めるという1年間のサイクルがある関係から、この検討会でいつまでも検討をしているというわけにもなかなかいかないと思いますので、なるたけ早く結論は出さなければいけないのかなとは思っているところでございます。

○郡嶌座長 ありがとうございました。
 森口委員、どうもありがとうございました。
 それでは続きまして、第2の議題に入らせていただきたいと思います。
 資料3のプラスチック製容器包装に係る再商品化のあり方に関する論点整理につきまして、まず、事務局の方からご説明をいただき、そしてさらにご議論をいただきたいと思います。

○リサイクル推進室長 資料の3をごらんいただきたいと思います。
 プラスチック製容器包装に係る再商品化のあり方に関する論点整理という紙でございます。
 これにつきましては、必ずしも事務局の方で新たに論点の整理をしたというよりも、これまでの先生方のご発言につきまして、ある程度のテーマごとにくくったという性格のものでございます。それぞれ名前は書いてありませんが、委員のどなたかが発言されたものであり、したがって、それぞれのテーマの中で列記をされているものについては賛否両論書いてあるものもございます。
 最初に、再商品化の質・収率についてということでございます。
 これは特に再商品化事業者の取り組みにかかわる部分でございますが、品質について。
 材質別・グレード別に分別され、高い品質のペレットを提供することができれば、家電製品などなど広い分野で使用される可能性があるのではないか。
 材料リサイクルの品質と付加価値向上を図るため、一定品質以上の場合に優先するといったインセンティブ方式を導入すべきではないか。
 材料リサイクルでは、ペレットやフラフの状態の後にどうなっているのか、利用製品の品質まで含めて検討すべきではないかといった意見が挙げられております。
 収率について。これは残渣などについての議論がかなりあったかと思います。
 残渣の埋立ては禁止されているため、有効利用するケースが増えており、サーマルリカバリーまたはケミカルリサイクルで利用されているとの認識が必要ではないか。
 材料リサイクルにおいて、50%の残渣か発生していることは問題ではないか。
 再商品化率の向上・維持は容器包装リサイクル法の目的の一つであり、残渣を減らすことは重要な視点ではないか。
 PP・PEが半分程度の現状の容器包装の素材構成や、その他プラを一括収集している市町村の分別収集区分を前提とすれば、残渣の発生状況は改善されず、材料リサイクル比率の増加により、環境負荷も増大するのではないか。
 材料リサイクルについては、再商品化開始当時は、白色トレイを中心に単一素材のプラスチック製容器包装の再商品化を進め、収率を高めることを想定していたのではないか。
 再商品化率はわかりやすいが、手法ごとに再商品化の定義やその段階が異なるため、慎重に取り扱うべきではないか。また、残渣の埋立量など、別の情報も検討すべきではないか。
 材料リサイクルの残渣はケミカルリサイクルで対応することが望ましく、ジョイント利用を入札の手法として認めるべきではないか。
 材料リサイクル残渣のケミカルリサイクル処理といったジョイント利用は、運送面等を考えると、非効率となりコスト増のおそれがあるため、導入すべきではないのではないか。
 残渣をサーマルリカバリーした場合に、これを再商品化の収率として評価するのは適当ではないのではないか。
 2番目は、材料リサイクルの優先的な取り扱いについての議論でございます。
 各手法間の標準コストが異なる中で、消費者にとってわかりやすく、資源の枯渇の観点から繰り返し使える可能性の残る材料リサイクル手法の優先的取り扱いを継続すべきではないか。
 材料リサイクルは人々に実感できるあり方により国民の環境意識を向上させ、ごみの分別収集の普及に大きく貢献する一方、分別排出・収集などに協力している住民や自治体関係者の努力にもこたえているのではないか。
 材料リサイクル事業者の参入が年々増加し、再商品化製品の質にばらつきがあることを踏まえれば、材料リサイクルの品質と付加価値向上を図るため、一定品質以上の場合に優先するといったインセンティブ方式が導入されるきではないか。
 再商品化事業者のランク付けを行い、再商品化製品の品質が高く、付加価値のあるリサイクルを実現している事業者を選定することが望ましいのではないか。
 材料リサイクル事業者の満たすべき品質規格として、例えば、塩素分を0.3%未満とすることが必要ではないか。また、この場合には、これをフラフ段階で検査をすることとしてはどうか。
 材料リサイクルの再商品化製品の価値は10円から2万円/トンで、その価格分布を見ても低い価格のものも多く、すべてを優先の対象とするのは適切ではないのではないか。
 LCA評価等の客観的データに基づき、環境負荷を現状より悪化させないよう、材料リサイクル優先に一定の上限を設定すべきではないか。
 プラスチック原材料等としての再商品化の重要性にかんがみ、材料リサイクルを一定の基準のもとで優先的に取り扱うこととした平成11年の産造審の整理は、単一素材化等、よりよい方向に向かうことを期待して、当時としてのとりあえずの枠組みとして進められたものであり、技術進展を踏まえた見直しの段階でもう一度議論することになっていたのではないか。
 材料リサイクル、ケミカルリサイクルといった言葉は非常にわかりにくく、むしろ最終的にどういうものに利用されたのか、どういう資源を代替したのかという機能的な観点に着目すべきではないか。
 ケミカルリサイクルにおいても、ガス化やコークス炉化学原料化を通じてプラスチック等の材料に戻っていることを考慮すべきではないか。
 3つ目は容器包装の材質等の工夫についてでございます。
 これは特に特定事業者の取り組みに関するものでございます。
 材料リサイクルにおける質の高い再商品化の実現のため、複合素材を極力控える。品質上やむを得ない場合は、融点の近いもの、分子構造の近いものを選ぶ。容器とふた、フィルムを同じ素材にすることが必要ではないか。
 消費者が分別しやすいように、単一素材化するなど構造や材質をできる限り簡素なものにすべきではないか。
 複合素材や塩素を用いた容器包装については、単一素材の容器包装と再商品化委託費用に差を設けるなど、その使用抑制のための経済的インセンティブを検討すべきではないか。
 複合素材化により容器包装の減量化を実現していること、ケミカルリサイクルでは問題なく再商品化できることをも考慮すべきではないか。
 4番目は、適切な分別排出の徹底についてということで、これは消費者の取り組みに主にかかわる問題でございます。
 簡易包装・詰替容器の店頭掲示、汚れの落ちにくい容器包装の洗浄方法等の周知などの情報提供を徹底することにより、消費者による排出抑制や分別排出の取り組みを促進すべきではないか。
 再商品化コストの低減を図るためには、分別収集の徹底による品質の向上が最も効果的であり、市民の協力をさらに求めることが重要ではないか。
 消費者段階での適切な分別排出の徹底を図り、いずれの地域でも汚れや異物の排除が一定レベルで行われるよう、全国共通の「分別収集ガイドライン」の策定が必要ではないか。
 5番目は分別収集のあり方についてということで、主に自治体の取り組みにかかわるものでございます。
 現在のPP・PEマークの表示では表示が見づらい、わかりにくいといった指摘があり、たとえ分別収集区分を細分化しても、住民による適切な分別排出への対応は極めて困難ではないか。
 分別収集区分を細分化した場合には市町村のコスト増となるため、資金拠出制度のあり方も問題になるのではないか。
 再商品化のあり方と分別収集の仕方は一体不可分であり、処理方法に合った分別排出・収集など、先につながる検討を行うべきではないか。
 出てきたものをどう処理するかではなく、どのような種類の容器包装がどの程度あるかということを把握した上で、分別収集区分のあり方から検討したらよいのではないか。
 見やすいところに、見やすい大きさで、かつ、わかりやすい材質マークやプラマーク、材料リサイクル適合マーク等を表示することにより、分別排出段階における容器包装以外のプラ混入防止、塩素系ラップの分離を推進し、質の高い分別収集を実施すべきではないか。
 内容物の残留や食品残渣の付着、塩素混入を回避し、異物の混入を防止する措置を徹底することにより、分別収集の質的向上を図るべきではないか。
 最後は、その他の論点についてということでございまして、いずれも分類できないもののうち、幾つかのものについて整理をしてございます。
 まず、環境教育の実施についてということで、地域の住民による再商品化への理解を促し、適正な分別排出を促進するため、再商品化事業者にあっては、環境教育の観点から、住民の要望にこたえた施設見学会を積極的に実施すべきではないか。
 地域における再商品化の推進について。
 地域行政との連携による質の高い再商品化を実施し、そこで得られた再商品化製品を地域で利用することが地域資源の循環の観点で重要であることから、例えば、地域から排出されるプラスチック製容器包装の半分は、地元再商品化事業者の再商品化分とするなど、地域資源循環に配慮したあり方を検討すべきではないか。
 分別収集と再商品化が一体化したリサイクル事業を市民に見えるようにし、再商品化の質と量の向上と市民の協力を得やすくすることを目的に、地域住民、自治体ベール化施設、近隣特定再商品化事業者の連携による再商品化モデル事業を実施してはどうか。
 安定的な再商品化の実施について。
 中長期的に安定した経営の実施やベール品質の安定、再生ペレットの安定供給、利用事業者の技術開発促進を図るため、複数年契約を認めるべきではないか。
 分別収集量の拡大を図るため、分別収集計画どおりの収集量の実現や引き取り市町村数の拡大を図るべきではないか。
 再商品化実施上の課題について。
 注射針などの危険物のほとんどが二重袋で混入されていることから、この二重袋を禁止し、容リプラ収集用の指定袋を採用すべきではないか。
 輸送費の削減のため、指定法人が定めている圧縮梱包の基準の徹底を図るべきではないか。
 再商品化製品の利用の拡大について。
 再商品化製品の利用をさらに進めるため、例えば、容リプラの分別収集に際しては、容器包装プラスチックの再生ごみ袋を指定ごみ袋とするなど、グリーン購入法等の積極的な活用を図るべきではないかといった論点でございます。
 それから、事務局から追加的にご報告でございますけれども、前回部、前々回の審議会におきまして、服部委員から事務局に対して資料の提出、ご質問がありました点について、コメントを申し上げておきたいと思います。
 まず、前回の審議会におきまして、プラスチック製容器包装の圧縮梱包用施設からのベンゼン等の発生についての自治体の事例について指摘があり、環境省はどう考えているかというご質問がございましたけれども、プラスチックの圧縮工程から微量であるもののベンゼンなどの揮発性有機化合物が発生するということについて研究者によって発表されているけれども、これに関しましては、圧縮梱包施設において、各種の公害防止装置によってベンゼンなどの除去することが技術的に可能でございまして、このような対策を講じることで施設の周辺に環境汚染を生じないようにすることができるということでございます。
 また、廃棄物のリサイクル施設とか処理施設につきましては、廃棄物処理法に基づきまして、施設周辺の生活環境への影響を調査し、施設を建設、維持管理をしなければならないということになっておりますので、こういった揮発性有機化合物を除去できる公害防止装置を設置することに加えまして、運転時においてもこういったベンゼンなどの測定を行い、除去効率を確認しながら運転するということが適切であるということでございますので、こういったような措置を講じて施設周辺の環境汚染は防止可能であるというふうに、私どもとしては考えているところでございます。
 それから、前々回だったかと思いますけれども、諸外国、特にドイツなどのリサイクルの状況ですね、プラスチックリサイクルがどうなっているのかということに関するご質問もございましたが、これについてはなかなか諸外国において、例えばマテリアルリサイクル、ケミカルリサイクルがどういうふうになっているかというデータについて努力しておりますが、今の段階ではまだ十分整理できておりませんので、引き続き可能な限り努力をいたしまして、もし可能であれば整理して出したいと考えております。
 以上です。

○郡嶌座長 ありがとうございます。
 今まで皆さん方からご議論いただいたものを論点別といいますか、役割分担の主体別にある程度まとめていただきました。これ自身の中では、両論併記の形になっておりますので、これ自身を吟味するということにはならないと思います。
 さらに、それぞれの論点の中で追加的にこういう観点もあるのではないか。あるいはこの中にはまだまだこういう議論すべき論点があるのではないかというようなことがございましたら、皆さん方のご意見をお伺いしたいと思いますけれども、よろしくお願いいたします。
 茨城委員お願いします。

○茨城委員 どうもありがとうございました。
 今までの観点の中にも一部入るかもしれませんけれども、もう一つ我々として考えていますのは、やはり自治体を含めてうまくやる。それからせっかくやるんですから、効率的に自治体のコストもうまく調整しながらという意味合いと、あと市民をうまく教育というのは言い方が変なんですけれども、共通認識を持ってリサイクルを進めていくという一つの観点が必要じゃないかというふうに思っています。
 その中では、やはりベールの品質とか、協会とかリサイクル業者の再商品化業者の我々としてのパフォーマンスの点も含めて、市民、それから自治体、再商品化事業者と、こういった連携をうまくやって、ぜひそういったものを改善していけるようなシステムをつくれたらどうかなということで、一つの提案でございます。
 その中で、やはり手法によっていろいろと内容が違うんじゃないかと我々は思っていまして、一つは先ほども出ましたように、材料の場合、混合プラスチックで汚れのある場合については、非常に歩どまりが低くて50%いくかいかないかという状況でありまして、そういったことの市民への、あと手法ごとにどういう状況でどういう成果が得られているかということをちゃんと広報すると。情報の開示と宣伝をしながら、自治体ごとに今言った何々優先とかいうんじゃなくて、自治体ごとに我々としてこういう手法だったら、うまく市民との連携をとれてリサイクルをしていけるんじゃないかと。そういった観点の自治体側の意思をうまく反映した形での一般排出者、これは市民になります。市民と収集者、これは自治体になります。それから、再商品化事業者の連携がとれるようなシステムをつくっていただきたいと思います。
 これは理由としては、やはり地域、気候とか、そこら辺の産品、それから都市型か田園型かといった自治体の存立する市民の環境、それからインフラ等によってかなりリサイクルされてきたものの内容が違いますので、それについてやっぱり反映した形のもので自治体の意思をうまく使うことによってリサイクル率を上げるという視点があるんじゃないかというふうに思っています。

○郡嶌座長 ありがとうございました。
 小坂委員お願いします。

○小坂委員 今回のこのまとめていただいた資料、私なりに理解しているんですけれども、まず議論の原点がどこにあるのかというと、この第2項の材料リサイクルの優先的な取り扱いについての下から3つ目、ここにあるんじゃないかと。
 まず、プラスチックの原材料としての再商品化の重要性にかんがみ、材料リサイクルを一定の基準のもとで優先的に取り扱うとした平成11年の産構審の整理は、単一素材化等、よりよい方向に向かうことを期待して、当時としてのとりあえずの枠組みとして進められた。技術的な進展を踏まえた見直しの段階でもう一度議論することとなっていたのではないか。これが一番原点にあると思うんですね。
 そこで、この第2項の材料リサイクルの優先的な取り扱いというのは、現状どうなっているのかといいましたら、トレイのような単一素材を念頭に置いた材料リサイクルの優先措置が、単一素材ではない、その他プラスチックまで現在適用されていると。そこで、今回、技術的な進展を踏まえて見直しをしようというので、この手法検討会が持たれたと思います。
 じゃ、どういう観点で検討するのかというと、これが2月9日の第1回の再商品化手法で説明がございましたけれども、再商品化手法の再商品化製品の品質、それから資源の有効利用に関する効果、及び環境負荷ということで評価をすると。じゃ、評価手法をどうするかというので、今、LCAについて説明いただいて、限界も示されたんですけれども、皆が、いや、私の手法がいいと言ったって、なかなか優劣というんでしょうか、比較はできない。だからやっぱりLCAというのが一つの手法で、相対的な比較というのはできると思うんですね。
 問題があれば、その前提にまでさかのぼってディスカッションすればいいので、それを全く否定してしまって、LCAで評価したものは意味がないというんじゃおかしいんじゃないかなと。そういう技術的なデータというのは、現在得られるデータをもとに比較をして、そして本当に材料リサイクル優先というのがいいのかというのをもう一度見直していただいたらなと思います。

○郡嶌座長 ありがとうございます。
 上山委員お願いします。

○上山委員 チェーンストア協会の上山です。
 この件が社会に受け入れられていくということは、何をさておいても市民、消費者のグリーン購入に実際にこれが結びつくということが非常に重要だと思いますし、それから品質と価格といった経済合理性を引き出していくということが絶対重要だと思っています。
 その観点から、3点意見を申し上げたいと思います。
 先ほど森口先生の方からLCAに関する具体的なレポートがございましたけれども、私、やっぱりそういう環境の価値と、それから消費者が商品を選ぶ、製品を選ぶときの品質と、この1階と2階を統合的な価値というものを生み出していくことが必要だと思っているわけです。
 まず、1階部分の環境の価値ということについては、データの信頼性を含めて、一般の市民にわかりやすくこのことの情報開示をしていくということをもっともっと工夫することが必要だというふうに思います。
 そのために提案ですけれども、私は例えばグリーン購入ネットワークのような仕組みにこれを乗せて、市民に対する情報発信をしていくという、その中にLCAに基づく環境の価値というものを発信するということがまず一つ必要だろうと思っています。これが第1点です。
 2つ目に、先ほど先生の方も品質そのもの、これはマーケットに聞くべきだとおっしゃっています。まさに私もそうだと思います。実際に小売業の現場で、お客様の消費行動を見ていると、環境の価値があるから、それを第一優先順位としてその製品を選ぶという方は、大体5%程度であって、これはほとんど変わっていない。残りの95%の方は、環境の価値というのは優先順位が低い。決して否定はしない。それ以外の価値がどれだけあるかということによって、その製品を結果的に選ぶ。気づいたら、その素材がリサイクルであったということを気づく人が95%なわけです。
 したがって、世の中がこのことを支持するということは、まさにそこにフォーカスを当てる必要が絶対あると思いますから、マーケットが決めるという意味での2階の方の品質について、やはり世の中に問うという新しいモデル事業が私は必要だと思います。
 先ほどの岩倉委員のお話もありましたけれども、政府としてぜひやっていただきたいのは、この意見の中にもあるんですけれども、一番最後のページに、地域の住民とか自治体あるいは事業者が連携して、ある特定の地域で今、申し上げた1階と2階と両方の価値を消費者に示して、そして大半の人がそれを選ぶということのモデル事業をどこかの地域で具現化していくということが、私は必要だと思っています。
 最後に、やっぱりマテリアル優先だという物の考え方については、消費者がどのようにしてそういうものを選ぶのかということを実際にやってみて、その観点から見直しをしていくと。だから手法の選択も最終的にはマーケットが決めるものだと私は思います。そういう方向に持っていかないと、この事業そのものが持続するものではないと思います。
 以上です。

○郡嶌座長 ありがとうございました。
 濱委員お願いします。

○濱委員 材料リサイクルをやっている事業者の立場から、しつこくなるかもしれませんが、もう一回改めて取り組みについての考え方について整理してまいりましたので、しゃべらせていただきたいと思います。
 そもそも材料リサイクル優先という取り扱いを決められたのは、平成10年前後の循環法、循環型社会をめぐる論議で、産構審、中環審においても、もともと大量生産、大量消費の社会経済システムから、これが環境破壊をもたらす、また資源の枯渇をもたらすということで、だからこそこの社会経済システムを転換して循環型社会へ移行しなければならないと。このため、各国及び産業界、また国民もひとしく価値観にまで踏み込んで改革しなければならない。そうしないと大量廃棄の構造は変えられないと。こういった考え方をベースにして、材料リサイクル優先というのが位置づけられたというふうに私どもは理解し、取り組んでまいっております。
 市町村が、住民に分別排出を呼びかけ、その仮定でまたごみや容器包装がどれだけむだに排出されているか。そういった現状を理解して、これをリサイクルするのにどれだけ多くの時間や労力、またエネルギーがかかっているかといった点を公開することによって、環境学習体験を通じて実感すると。こういったことが物を大切にする、そういったことにつながるはずだと。
 2番目に、このような材料リサイクル取り扱いについて、材料リサイクルの立場としても、当然襟を正してやるべきことをやらないといけないと。これまでの取り組みについて、反省すべきところを反省して、品質についてもさらに、まだまだ向上させ、その社会に受け入れられる、そういった製品をつくらなきゃいけない方向へ改めなければならないということを十分に理解して取り組むべきであると思います。
 実際に昨年ある市で、リサイクル協会の方から品質が悪くて引き取り拒否があったと。そういった市町村につきまして、そこの住民または行政と一体となって研修会とか、施設の見学会とか、地域のそういった代表者の方と再々にわたりまして研修会とか説明会等を一緒になって行いました。その結果が、半年後には、また再度引き取り再開という形になったわけです。
 こういった取り組みを、我々事業者というか、特に材料リサイクルの業者につきましては、きちんとそういったことを実施しなきゃいけないと。また、つくる製品につきましても、マーケットが評価するというふうに言われますが、現在まで、前回の産構審で、この委員会で出されましたペレット─私どもから見て、非常にああいった粗悪品というものが出されたということで憤慨にたえないわけなんですが─ああいった製品が出回っている。そういった過去があって、なかなかプラスチック業界の方でそういった再生品が受け入れられてこなかったといった実態があるわけです。
 そういった意味合いから、まだまだいい製品というか、まだまだ努力して供給し、供給することが利用事業者の拡大につながって需要が高まってくるということが、最終的にマーケットでそれなりの評価を得て、そこそこの正当な価格で取引され、トータルでコストダウンといったことにつながると。そういった努力を我々の再商品化製品の材料リサイクルの業者というのは努力していくべきだと。
 そのためのハードルというのは、どんなに高くてもずっと継続してチャレンジしていくべきであると。そうでないと、社会に受け入れられるそういう再生処理事業者として否定されてしまうのではないかと思いますので、私どもの再生処理業者の決意という形で受けとめていただいて結構だと思います。また容リ協会さんにつきましても、現状のチェックシステムというか、機能を十分に果たしていただくためにも、まず機能強化をしていただきたいということを切に熱望しまして、ちょっと長くなったんですが、言わせていただきました。また、こういったことについても整理して、文書にして出させていただきたいと思います。
 以上でございます。

○郡嶌座長 ありがとうございます。
 塩谷委員お願いします。

○塩谷委員 油化をやっている立場から一言だけ申し上げます。
 論点整理の2番目の一番最後のところに、ケミカルリサイクルにおいてもガス化やコークス炉化学原料化を通じてプラスチック等の材料に戻っていることを考慮すべきではないかというまとめがありますけれども、プラスチック・ツー・プラスチックあるいは、ヨーロッパで言うフィードストックリサイクル、それを最初にやっているといいますか、取り組んでいるのは油化だということを改めてここで申し上げたいと思います。
 この論点整理の中で油化のところが抜けているんじゃないかなと思いますので、よろしくお願いします。

○郡嶌座長 ありがとうございます。
 たくさんの委員の皆さん方のご意見をお聞きしたいと思いますので、3分をめどにお話をいただけたらと思います。服部委員、お願いします。

○服部委員 先ほど室長の方からお答えいただいたんですが、圧縮梱包施設について公害防止装置はきちんとつけて適正な維持管理をしていくと。なるほどそのとおりだと思っております。自治体の方もそのことは重々承知しているとは思うんですが、それでも住民が建設に反対するなど深刻な事態に至っているということでこの前発言いたしました。これは容リ法で必要な施設ということを考えていただきまして、説得できない自治体が悪いんだと。国と自治体は全く別だというお考えではなくて、これからまたこういうトラブルというのは起こると思いますので、自治体からガイドラインを示してほしいという要望が出ていることをお伝えしておきたいと思います。
 それから今回のまとめにつきまして私は、余りリサイクル事業者さんのお話を聞いたことがありませんでしたので非常に勉強になりました。
 いろいろな話を聞く中で、改めて思ったんですけれども、やはりごみとして出たものをリサイクルするというのは、いろんな難しいことがあるということでした。一例を申し上げますと、これはマテリアル事業者の話だったんですけれども、塩ビの含有率は少なくする。あるいは融点が一緒のものでつくれば、さらにリサイクルしやすくなるということでした。よく特定事業者の方と議論になるんですが、やはり複合素材あるいは塩ビの入ったものは難リサイクル品という自覚を持たないと、そのことを忘れてしまうと、どうしても技術論に走ってしまうと改めて思いました。
 容積が少なくなるからこれでいいんだということではなくて、むしろ分別する消費者の方も、これが難リサイクル品だということを自覚できれば、それを使わないようにしようと商品の選択も変わってくると思います。
 先ほど情報開示というお話がありましたが、例えば、よくスーパーでまだ使っている塩ビのラップが非常に厄介なものになっているというのは皆さん知らないと思うんです。そのあたりを明記していかないと、技術であれがいい、これがいいということだけでは解決しないと思います。
 それから、いい材料リサイクルの事業者をどんどん伸ばしていってほしいと思います。その評価の仕方ですけれども、どれだけきちんと再商品化されたのか、あるいは残渣率がどのくらいあるのかということを公表といいますか、何か消費者がわかるように情報公開をしていただければなと思います。
 可能性として、プラスチックパレットがもう一回、7年後ですか、パレットに循環できるということは、将来的な可能性が残されているのかと改めてそのことを自覚いたしました。
 それと自治体の分け方なんですが、なるべくリサイクルしやすいものをつくっていくという方向性であれば、形状で分ける、あるいは異物とか汚れを取るという、そういった分け方、シンプルな方がいいのではないかと思います。

○郡嶌座長 きょう初めてですね。ご意見いただきます、早川委員から、その後、花澤委員お願いします。

○早川委員 
 例えば私どもの市町村、隣も両隣と全く違う分別収集をやっているというふうな状況がありまして、市民の方も少し戸惑っているという部分もあります。この議論の中で、少し国と自治体という話がよく出ていますが、都道府県レベルの話が出ていませんので、ある部分都道府県でも分別収集に係る一定の方向性というものを都道府県単位で持ったらどうかなということも一つご検討いただければと思います。
 それから先ほど服部委員さんからもございましたが、市民の分別意識というのは高まってはおりますが、非常に厄介なことはなかなかしてくれません。したがいまして、前にも申し上げましたが、単一素材の製品、市民が簡単に容易に分別できるという製品の開発をぜひお願いしておきたいと思います。
 以上でございます。

○郡嶌座長 では花澤委員お願いします。

○花澤委員 今の単一素材の議論、早川委員がおっしゃいましたけれども、当然、そういう面についても我々食品業界としてもいろいろと努力しております。
 きょうはさらに強調しておきたいのは、やっぱり容器包装について減量化と、それから環境負荷を軽減していいものをつくっていく、そういう面は当然ですが、容器包装の果たしている機能についても、別にここではそういうことを評価する場ではありませんけれども、例えば食品で言えば、安全性とか品質の確保の面、そしてもう一つ、やっぱり単一素材、今、服部委員が少しぐらい量が厚くなっても単一素材で利用するという選択もありますけれども、また一方、複合素材にして非常に薄くして簡易なものにしていくという選択もありますし、そういった容器包装の機能面にも考慮していただいて、幅広く議論していただけばと思います。
 以上です。

○郡嶌座長 わかりました。
 森口委員お願いします。

○森口委員 どういうレベルの循環型社会を目指すかということにかかわってくるのではないかなと思っておりまして、きょう、前半部分でLCAの結果をお示ししましたが、これは基本的に現状のような制度の中で、ベールが出てくるというか、現在、分別収集をしてこういうものが出てきたときにリサイクルするとすれば、どれが一番いいかという議論をしているわけであります。
 ただ、LCA研究者が本来もっとやるべきことは多分違うところにもあって、我々、消費者のニーズを満たしながら、容器包装というものをなるべく環境負荷の少ない、あるいは天然資源消費の少ない形で、ある種便利さを損なわないようにしながらも、どういう容器包装にしていけばいいのかということも含めて、本来議論していくべきではないかなと。そういうことの中で、本来は望ましい循環型社会像というのが見えてくるのではないかなと思っております。
 これは恐らく容リ法であるとか、再商品化の議論の中にはおさまらない話なんですけれども、やはり大量生産、大量消費をそのままにして、大量リサイクルするとすればどれが一番いいかという議論にするのか、より上位のところを目指していくのか、リデュースに結びつけていけるような、そういった意味で、やはりどういう方向を目指すのがいいのか。そのあたりと絡めて議論していくべきではないかなと私は思っております。
 材料リサイクル優先という議論は、どちらかというとそういう側面から議論すべきではないかと私は思っておりまして、そういう意味で、当然LCAで見るとどれがいい、悪いという結果は出てくると思います。
 先ほど私は前半部分の中で、あえて答えを控えたんですけれども、委員からご質問があった価値観についてどう思うかと言われれば、やはり私はむしろ容リ法の最初のときの議論というよりは、その後で整理した循環基本法の中での序列に従っていく中で、やはりより高い循環型社会像というものを目指していく。そういう中で、やはり発生抑制なんかに結びつきやすいような循環的利用の手法を目指していく、そういう考え方があってもいいのではないかなと個人として考えております。
 そういった中で、先ほど来、既にご議論ありましたように、例えば自治体と消費者、あるいは再商品化事業者さんと協力をしていくより望ましいリサイクルの姿を見つけていくということかと思いますが、現状の制度では、毎年どこで再商品化するかわからないという現状があると思いますので、これがそういった協力をなかなか進めにくくなっているというところもあるかと思います。これは制度の根幹にかかわることですので、今の時点では議論しにくいところかと思いますけれども、あくまで現状の制度下での再商品化のあり方が、どれがいい、悪いという議論なのか、それとももう少し長期的に、よりいろいろな利害関係者が納得のいくような再商品化のあり方というのがどうなっていくのか。そこへの、より中長期的なゴールへ向かう道筋から外れないような方向で、やはり今回の議論はやっていく必要があるのではないかなと考えております。
 非常に漠然とした言い方で、うまく伝わったかどうかわかりませんけれども、要は現状を前提としてどれがいい、悪いという議論だけではない。我々、本当に何のために容器包装リサイクルということを相当苦労してやっているのかという原点に、もう一度立ち返ってご議論いただきたいなと感じております。

○郡嶌座長 林委員、お願いします。

○林委員 4点述べさせていただきたいと思います。
 まず、第1点はこの委員会は再商品化手法専門委員会ということで、いろいろな再商品化手法の評価をするということでございますので、もちろんいろいろなところで限界はあると思いますけれども、きちっと評価をしていただきたいということでございます。
 15ページ、きょうは森口委員の方からお示しいただいたまとめの中で、「以上によって、異なる手法間の比較評価が可能となる」ということでございます。そういう意味で、もちろん限界があることは、私もやっておりましたので一部わかりますけれども、そういう中での、ある限界の中で、しかしできるところはぜひ評価をしていただきたい。そういう意味でほかの手法、高炉は今回挙げられていましたけれども、ほかのケミカルの手法についてもきちっとこの場で出して、ご議論をいただけたらと思います。
 それから第2点でございます。森口委員の方からもございましたように、再商品化手法がされているか。このフォローが非常に大切ではないか。そういう意味では、最終商品の付加価値、これが大事ではないかと考えております。
 前回、岩倉委員の方のお話の中で、トン当たり2,000円以下のものが27%と。トン2,000円といいますと、いわゆるRPF等で使われているものの価格のレベルではないかと考えられます。材料リサイクルというものが、実際燃料と同じようなレベルでの価値しかないということは、そういうものまで優先すべきかということについては疑念があるということでございます。
 それからそれに絡むんですけれども、第3点目、無限低なマテリアルリサイクル優先ということになりますと、これはガス化の委員の方からも出ていたと思いますけれども、他の再商品化手法の継続というのが理論的には困難ということになります。バランスのとれた再商品化ということを図っていくということが私は求められていると思いますので、そのような観点からも、バランスのとれた再商品化を図る観点からの無限低なマテリアル優先の見直しということは、きちっと論点の中に追加をしていただけたらと思っております。
 最後、4点目でございますけれども、自治体との連携、モデル事業ということで、上山委員の方からもお話ありまして、私も前回のプレゼンのときに発表させていただきましたけれども、やはりリサイクルということをうまく進めようといたしますと、自治体さん、また市民さんとの連携というのが不可欠になると思います。効率的かつ本当にいいものを目指そうと思いますと、自治体の皆様なり市民の皆様の協力は不可欠になりますので、ぜひそういう意味で、モデルケースとしてもそういうものを導入するということもお考えいただきますと、より効率的な、また市民からの信頼の得られるリサイクルというのが進むのではないかと、このように考えます。
 以上4点申し上げさせていただきました。

○郡嶌座長 辰巳委員、お願いします。

○辰巳委員 主としてマテリアル優先に関してなんですけれども、この法制度ができたときの精神というのは、すごく大事かなと思っておりまして、いつか出していただいたデータだったんですけれども、実際に白色トレイのLCAというのは際立って良好だったというふうに記憶しております。だけど、いろいろなお話を伺っていまして、それと現時点のマテリアルが一緒だとは到底思えないですよね。
 でも、当初の限りある資源を大切にしようという精神をほごにはしたくないなと思っております。より進化したマテリアルリサイクルは一体何かというのを考えないといけないのかなと思っております。それが先ほど森口委員からご説明いただいたLCA分析なのかなと思っております。そこからどういうふうにしたら、負荷を下げるマテリアルリサイクルができるのかというふうなお話につながるといいかなと思っております。そのためには、やっぱり委員会の中でも申し上げましたんですけれども、マテリアルリサイクルに適した容器包装の選別というのが重要だと思っておりまして、それをどういうふうにしていくかというお話かなと思っております。
 ただし、先ほど花澤委員もおっしゃったように、やっぱり包装材というのは、いろんな中身がありまして、私たちは消費者ですから、もちろん安全性の問題というのは非常に重要だというのは理解しておりますし、リサイクルか安全性かと言われたら、そんなの答えは明白でして、やっぱり安全性が一番だと思っております。
 だから、そういう意味では、どうしても複合素材等も使わなきゃ仕方がないというのも理解できますので、そこのところで、それは私も同じ言葉を考えて、たまたま服部さんが難リサイクル素材と言われたんですけれども、私も全くそれを考えていて、難リサイクル素材ときちんと名をつけて、利用事業者がそれを理解した上でコスト的な負担もして使うということで。もちろん、それは消費者に価格転嫁されるはずですので、そういうことというのは大いにあり得ると思います。
 現状のように、その他プラ、どんなプラを使っても利用事業者に差がないということであれば、やはりその単一素材の変化とか、事業者へのインセンティブにならないなというふうに思っておりますもので。
 あと、一方消費者には、分別できる能力にはやっぱり限度がございまして、だからあれもせい、これもせいと言われたってできっこないのははっきりしていますので、だからそこのところはよく理解していただいて、やはり大事なのは情報提供であるなと。見てすぐわかる材料リサイクル適合マークという単語も出ていたかと思いますけれども、そんなふうな話もあったりすればいいのかなと思っています。
 基本的には、今、情報がとてもばらばらで、例えばペットなんかでもラベルをはがしなさいとか、キャップを取りなさい、いや、その必要がないとか、どうせ分けても燃やされるんだからとか、自治体の出されている情報もきちんと消費者に届いていないなという気がしておりまして、そのあたりもきちっとしていかないといけないなと思います。
 最終的には、今回のヒアリングさせていただいて材料リサイクルの販売価格、でき上がった再商品化されたものの販売価格の差の余りの大きさにびっくりいたしまして、やっぱりそれは事業者さんの評価というのは絶対必要だなというのは、私も思っております。とりあえずそれだけです。

○郡嶌座長 崎田委員、お願いします。

○崎田委員 ありがとうございます。
 多くの委員の皆さんがいろいろご発言されたので、シンプルに意見を言わせていただこうと思うんですが、やはり私も、これから資源をきちんと有効活用するということが大変重要な時代に入ってまいりますので、やはり材料リサイクルをきちんと優先的に置くという、今のやり方を基本的には大きく変えるということなく、進めていった方がいいと常に発言してきております。
 ただし、いろいろお話が出ているように、余りにもLCA評価がCOが多いやり方とか、例えば品質基準を考えたときに無理なやり方、あるいはコストを考えたときに無理なやり方というものがある場合には、それをどの程度まできちんとみんなで認めていくのかということを話し合うことこそが、今回のここでこれから残された時間で大事なことなんじゃないかなと感じています。
 私はちょっとでもCOが多いと、それはだめだということではなくて、さっきお話ししたように、ライフサイクルアセスメントの分析と品質基準をどういう項目でやっていくのかということをきちんともう一回考えることと、コストのことを考えるという、この3点を考えながら、どこまでだったら社会で認めていこうということをきちんと考えるという、そういう皆さんの中での連携共同というか、情報共有が必要なんだと思っています。
 なお、その判断の際に、私自身は、できるだけメーカーの皆さんが複合素材減らすとか、できるだけ簡易材にしていくとか、やはりメーカーの皆さんが率先してそちらにやっていくということを前提にした上で、あるいはそういうふうにやっていただくことを促進するような形で決めていくということは、非常に重要だと思っています。
 なお、私は最初からマテリアルリサイクルの残渣の話とかいろいろ申し上げていたときに、材料とケミカルが一緒に入札したらどうかとか、そういうカスケードでちゃんとやっていったらどうか、さまざまに事業者の皆さんから提案がありましたので、そういうようなさまざまな動きの中で、きちんとリサイクルが進んでいけばいいなと思っています。
 消費者自身も、私、最近声をかけると、やはりなかなかわかりにくいと思い込んでいる方が大変多いんですね。思い込んでいると言うと変なんですが、きちんとどう説明するかというのを、やはり全国的というか、できるだけシンプルな言い方、シンプルな分け方というのを一つ、できるだけきちんと発信していくということも大事じゃないかなと思います。
 きょうはいろいろな事業者の皆さんが、例えば連携共同で地域で一番顔の見える仕組みをモデル実施していこうとかご提案していただいたのは、大変すばらしい傾向だと思います。やはりつながって、そこの間で主体の顔が見える。そこにも消費者が入るという、そういうことで少し具体的にわかりやすい動きが地域の中で進んでいけば、大変すばらしいと思っています。
 どうもありがとうございます。

○郡嶌座長 ありがとうございます。
 金子委員、お願いします。

○金子委員 材料リサイクル優先について、1点だけ意見を言わせていただきます。
 先ほど来、いろいろ材料優先について出ておりますけれども、平成11年のころには材料優先をした場合に、残渣が50%近く出るというのは想定されていなかったんだろうというお話は、以前からこの会でも出されておりましたけれども、それはやはり非常にプラスチックの構成が複雑だということが、今回の議論の中でもいろいろありそうだというのはあるんですけれども、非常にどれぐらい複雑かという認識というのがそれほど大きくなかったのではないか。
 ただ、これからもプラスチックにつきましては、先ほど機能面からの問題もありまして、使っていく中で、なかなか単に使わせていくのは難しい中、プラスチックの複雑さは残ると思うんです。そういう中で、ヒアリングの中で出ておりましたのは、ポリプロ、ポリエチですね、これを一つの材料として、これを新しいリサイクルの中から出てきた材料として取り扱うべきじゃないかと。これは今までプラスチックの多様がゆえに、非常に再生品の事業者さんは苦しんでおられたと思います。その価格幅も非常に大きいのはそこだと思うんです。こういう形で、一つ新しい形の取り組みがなされて、ある価値がそこに出てきて企画ができていくというような状況の中で、そういう努力をされる事業者の方というのは、ある形で優先されて。ですから今までの流れの中とは、少し技術的な展開が変わってきているのではないかと思います。
 しかし、そういう取り組み方で技術的な展開をいかに評価して、それを材料リサイクルの優先の中で取り上げていくというのは、私は非常に重要なことだと思っておりますので、その点、これからその基準についてどういうふうにしていくかということをいろいろ進めていただきたいと思っております。
 以上です。

○郡嶌座長 織委員、お願いします。

○織委員 私、何度も重ねて言っているんですけれども、この今回の議論の中で一番誤解を招いているのが、材料リサイクル、ケミカルリサイクルという言葉の持つイメージだと思っております。それにあわせて、この材料リサイクル優先ということ自体も、消費者の誤解を招いているそもそもの発端だと思っております。
 というのは、私たちが考えなくてはいけないのは、本当に環境負荷が少ない賢い選択ができる消費者、市民というものをつくり上げていくというか、みんなでそういうふうになっていかなければならない中で、平成11年度の議論を持ってきて、マテリアルリサイクル優先だということを大前提として話してしまうと、そもそも今行われているマテリアルリサイクルが本当に環境に優しいんだという思い込みで、それ以上深い議論をすることがなくいってしまうということなんですね。
 平成11年当時は、これは何度も話ししているんですけれども、このときは白色トレイが、まずメインに出ておりました。しかも、この当時話題になっていたケミカルリサイクルというのは、今よりもはるかに技術が悪くて、ナフサにはなっていない状態でした。なおかつパイロットプロジェクトが2件続けて火災事故を起こすという状況下の議論だったんですね。
 必ずしも、マテリアルリサイクル優先というものが循環型社会に資するというものではないということを、市民の方にやはりプロセス、プラスチックをつくるというのは一体どういうことなのか、石油から出てきてナフサになって、それからパレットになっていくという、そのプロセスの中で白色トレイのように、白色トレイ・ツー・白色トレイにするのか、複合汚染をペレット・ツー・ペレットにするのか、あるいは石油にして、そこからナフサを取り出していって、また新しい素材の中に使っていくのかというのを比べてみたときに、自分としてはどれが環境負荷が少ないのかと考えるのかという、そういう選択を消費者に自由にさせるという情報提供なり、価値観の判断というものをゆだねていかなければならないと思うんですね。
 今のままですと、マテリアルリサイクルという言葉を使っているがゆえに、マテリアルリサイクル優先をしておけば、それはケミカルリサイクルを同じように扱うよりも環境に優しいし、循環型資源に資するんだというポリシーに資しているんだというような誤解が生じてしまうのは非常に残念と思います。
 ですから、そこのところはすべての製品プロセスを考えてみて、その上でなおかつこれを選びたいというのであれば、それはそれで構わないと思うんですね。すべてを考えてみたけど、やっぱり今言われている、いわゆるケミカルではなくて、ペレット・ツー・ペレットも含めて、こちらを選ぶ方が私の方の感覚には合っているんだという選択がなされるなら構わないんですけれども、今のままでは、この言葉に惑わされて、そういった選択がされてしまうのではないかという懸念を持っております。
 それからもう1点、この定義を取り外して、優先を取り外したときに、逆に今まで頑張ってきたマテリアルリサイクルの方が損をしてしまうのではないかと、こういう懸念が1点あると思うんですね。これは逆に言うと品質がよくないペレットを市場に出しているような業者もいる中で、頑張っている業者の差別化が図れないということであれば、定義を取り除いて、優先順位を取り除いた後には、頑張っているマテリアルリサイクルの方が一定の評価ができるように、そこの再商品化されたものの品質基準をきちっと決めていって、消費者の選択をさせていくと。こういう2点構えでやっていって、いろいろな方法はあると思うんですけれども、選択ができる消費者がつくれるのではないかというふうに私は考えております。

○郡嶌座長 そうしたら、岩倉委員お願いします。

○岩倉委員 2点申し上げたいと思うんですが、1点は、先ほど森口委員からも意見があって、この再商品化の見直しをどういう範囲、どういう視点まで広げて議論すべきかという点、大事だという話がありまして、私もそう思いますけれども、容リ法全体の見直しの中で、3R発生抑制も含めて、容器包装のあり方というのは随分議論をされて、法改正あるいは省令等が改正をされたわけであります。
 したがって、再商品化と、例えば事業者が発生抑制をする、できるだけ複合素材を単一化するというようなことは、当然、事業者としてするんですが、そこに視点を置いてしまいますと、この再商品化の議論というのが非常にぼやけてしまいますので、私はこの場では、現状のものづくり、ものの使い方、現状の分別収集を前提として、まず再商品化しようというのはどう見直したらいいかと、この議論をすると。やっぱりその前段の部分を見直すというのは、それはそれでするので、また別の議論としてあると思いますが、再商品化に焦点を合わせた議論で進めていただきたいと思います。
 それから先ほど申し上げた今後の議論の進め方で、西村室長からお話しいただきましたけれども、きょう役所の方で、これまでの論点をずっと挙げていただいて、座長の方からも両論併記だというお話がございました。私はこういうレベルで両論が出ている間で議論を繰り返しても、この再商品化手法の将来を見据えた見直しということに向けての方向性というのは、出てこないんだろうと思います。私もヒアリングで申し上げたけれども、私は自分の立場を踏まえて申し上げている。皆さんもそれぞれそうですから、その両論を幾ら繰り返しても、方向性は出てこない。
 そうなると、やっぱりきょうご報告いただいたLCAとの評価、あるいは品質、価値評価というようなものをデータとして出していただいて、それを踏まえて将来の方向性を見出す、これが大事じゃないかと思います。そういう意味では、少し時間がかかってもしっかりした議論を踏まえて方向性を出すべきだと思いますが、室長からお話がありましたように、容リ協会では、1年のサイクルの仕事があって、例えば20年度の仕事をする上には、恐らく6月かそこらに一つの結論が出ないと、20年度の仕事をこなすということが間に合わないという現実的な問題があろうと思いますが、例えば20年度は19年度にやった一つの方法、上限価格を設定するとかいう方法もありますので、それを活用して20年度はやればいいので、やっぱり将来を見据えては、1年ぐらいは犠牲にしても、将来を見据えた議論をしっかりした上で、この議論は21年度以降、しっかり反映させていこうと、こういう議論をお願いしたいと思います。
 以上です。

○郡嶌座長 ありがとうございました。
 そうしたら、最後にオブザーバーの新宮さんが挙げておられましたので、ご意見をいただきたいと思います。

○新宮専務理事 発言させていただいてよろしいですか。
 実は、容リ法に基づくその他プラスチックの再商品化について、こういった会議が行われたことを非常に私どもとしては評価をさせていただいています。材料リサイクル優先については、とかくこれからタブー視されてまいりまして、余りこういった公の会議で皆様方の意見をいただくという機会はなかったように感じておりますので、非常に大きな画期的な出来事であろうかというふうに認識してお礼を申し上げます。
 先ほど岩倉委員からもお話しございましたけれども、そもそもこの小委員会では、各再商品化手法、プラスチックにおけるそれの評価と、並びに平成20年度における入札にどのように役立てようかということが一つの目的だったはずでございますので、これまで各委員が述べられた意見をもとに、事務局の方でどのように答案をまとめられるのか、非常に大変な思いをされるんじゃなかろうかと思います。
 ただ、20年度で生かせられる問題と、21年度以降に引っ張る問題と、大きく2つに分かれるはずなんですね。20年度に決定して生かそうという問題も、これまた2つに分かれます。1つは、そのまま20年度に間に合う問題と、各リサイクラーが設備等の問題でございますと準備期間が要りますので、20年度に向けて決めても、21年度以降でなかったら対応し切れないという問題もございます。ひとつそこらを非常に短期間の小委員会でございましたけれども、結論を早急に下さずに、今回出す課題と今後継続して、例えば3カ月か4カ月に1回でもこういった会議を行っていただけるようなことを考えていただけたらなというふうに、私の方からは思っておりますので、よろしくごしんしゃくのほどをお願いいたします。

○郡嶌座長 ありがとうございました。
 本日は長時間にわたりまして、いつものように時間をオーバーしてしまいましたけれども、ほぼ全員の皆さん方から貴重なご意見をいただいたと思います。この論点整理につきましても、本日、皆様方からいただいたご意見を踏まえながら、改めまして、環境省及び経済産業省におきましては、今後どういう形で進めるのかを含めて検討を進めていただければと思います。
 また、次回の審議会におきまして、きょうの議論を踏まえた上でのご提案等があると思いますので、改めてそのときには、皆さん方のご意見をいただきたいと思います。
 以上で本日の審議を終わりたいと思いますけれども、次回の開催予定につきまして、決定しておりましたら、事務局の方からご説明の方をよろしくお願いしたいと思います。

○リサイクル推進室長 次回の開催は5月21日月曜日の午後を予定しております。場所などの詳細につきましては、決まり次第ご連絡申し上げます。

○郡嶌座長 それでは、本日の合同会議をこれにて終了させていただきたいと思います。
 どうもありがとうございました。

午後4時11分閉会