■議事録一覧■

中央環境審議会廃棄物・リサイクル部会 (第23回)
産業構造審議会 環境部会
廃棄物・リサイクル小委員会容器包装リサイクルWG (第12回)
合同会合(第5回)議事録



○平成16年11月11日(木)15:00~17:00
○全国町村会館 2階 ホール

議題
(1) 容器包装リサイクル法関係者等からのヒアリング
  [1] JFEスチール(株)
[2] 福井環境事業(株)
[3] 福田三商(株)
[4] 日本廃棄物団体連合会


       

○環境省リサイクル推進室長 それでは、定刻になりましたので、ただいまから中央環境審議会廃棄物・リサイクル部会及び産業構造審議会環境部会廃棄物・リサイクル小委員会容器包装リサイクルワーキンググループ合同会合を開催いたします。
 委員の皆様方には、お忙しい中お集まりいただきまして本当にありがとうございます。
 まず、お手元の配付資料を確認いただければと存じます。資料一覧をお配りしておりますので、資料の不足がございましたら、お申しつけいただければ幸いでございます。
 なお、委員の方に事前に送付させていただきましたものから、若干修正されている部分もございますので、その点、ご了承いただければ幸いでございます。
 8月31日の合同会合におきましてお知らせをいたしましたとおり、年末までの6回にわたりまして、中央環境審議会廃棄物・リサイクル部会と産業構造審議会容器包装リサイクルワーキンググループとの合同会合という形で、容器包装リサイクル法関係者等からのヒアリングを実施させていただくこととしておりまして、本日はその第5回目となってございます。
 合同会合につきましては、事務局及び議事進行は持ち回りとさせていただいております。本日は、中央環境審議会廃棄物・リサイクル部会の花嶋部会長に議事進行をいただくところでございますが、花嶋部会長は本日急遽欠席されることとなりましたので、中央環境審議会令第6条第5項におきまして準用する同令第4条第3項に基づきまして、部会長の指名により田中勝委員に部会長の職務を代理していただきます。
 両審議会合わせて68名の委員及びオブザーバーとなりますが、本日は37名の委員にご出席をいただいております。中央環境審議会廃棄物廃棄物・リサイクル部会につきましては、20名の委員からご出席の連絡をいただいておりまして、定足数である過半数に達していることをお伝えいたします。
 本日は、全国知事会理事の柿本委員の代理といたしまして田中様に、経済同友会地球環境・エネルギー委員会委員長の佐々木委員の代理といたしまして山口様に、日本チェーンストア協会環境委員会委員長の岡田委員の代理といたしまして上山様にそれぞれご出席をいただいております。
 また、産業構造審議会容器包装リサイクルワーキンググループに新しい委員が就任されましたので、ご紹介をお願いいたします。

○経済産業省リサイクル推進課長 今回から、産業構造審議会容器包装リサイクルワーキンググループの委員といたしまして、全日本紙器段ボール箱工業組合連合会の上田泰行会長が大任されまして、かわりまして長谷川博英事務局長に委員の就任をお願いしております。
 また、産業構造審議会容器包装リサイクルワーキンググループにつきましては、17名の委員の方からご出席の連絡をいただいておりまして、定足数である過半数に達していることをお伝えいたします。
 以上でございます。

○環境省リサイクル推進室長 なお、本合同会合の資料につきましては、原則すべて公開とさせていただきたいと存じます。また、会合終了後に発言者名を示した議事録を作成いたしまして、ヒアリングの対象者及び委員に配付、確認をしていただきまして、各委員のご了解をいただいた上で公開をいたしたいと存じます。
 それでは、これ以降の議事進行を中央環境審議会廃棄物・リサイクル部会の田中部会長代理にお願いいたします。

○田中(勝)部会長代理 本日の合同会合の進行を務めます中央環境審議会廃棄物・リサイクル部会部会長代理、急遽指名されました田中です。どうぞよろしくお願いしたいと思います。
 私の左側におかけいただいておりますのは、産業構造審議会容器包装リサイクルワーキンググループの郡嶌座長でございます。
 本日は、中央環境審議会と産業構造審議会の合同で行っております容器包装リサイクル法関係者等からのヒアリングの第5回目ということで、再商品化事業者として、JFEスチール株式会社、福井環境事業株式会社、福田三商株式会社、廃棄物処理事業者関係者として、日本廃棄物団体連合会の計4名からお話を伺うこととしております。
 議事の円滑な進行のために、発表者の皆様におかれましては15分の発表時間を遵守していただきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
 早速ですけれども、まずはJFEスチール株式会社よりお話しいただきたいと思います。
 林総合リサイクル事業センター長、よろしくお願いします。

○林総合リサイクル事業センター長 ただいまご紹介いただきましたJFEスチール、総合リサイクルセンター長をしております林でございます。
 まず、本日は弊社の取り組みにつきましてご説明させていただく場をいただきまして、心より御礼申し上げます。
 それでは、弊社の使用済みプラスチック再資源化の取り組みにつきましてご説明をさせていただきます。
 本日は、5点のお話を申し上げたいと思います。まず初めに、弊社の概要、再資源化の基本方針、それから鉄鋼業全体における容リプラの利用状況、それから3番目にJFE、弊社の容リプラスチック・高炉吹込みの取り組みということでございます。それから4点目が、JFEの材料リサイクルの現状、5点目に容器包装リサイクル法改正に向けた要望ということでございます。
 JFEスチールですけれども、なじみのない方も多いかと思いますが、2003年4月1日に川崎製鉄とNKKが経営統合しましてできた会社で、2003年の粗鋼生産量は2,700万トン、これは世界第4位の生産量で、西日本製鉄所、東日本製鉄所から成ります。これが、高炉の全景でございます。
 我が社の再資源化の基本方針でございますけれども、鉄鋼業のインフラ、いわば設備と技術を活用して、未利用資源を効率的にリサイクルし、また製鉄原料化する事業によって循環型経済社会の構築に貢献する、これを基本方針としております。
 次に、使用済みプラスチックの利用状況でございます。これは、2002年度のプラスチック促進協会さんからの出典でございますけれども、発生量が約1,000万トン。そのうち未利用が45%、利用が55%ということで、540万トンぐらいが発電に使われたり再生に使われたりしているということでございます。
 本法律に基づく容器包装プラスチックの再生利用方法でございます。これにつきましては、容器包装リサイクル協会のホームページからでございますけれども、2003年度の処理量は37万トンでして、その中で、コークスで使われているのが47%、高炉23%、ガス化11%、材料17%ということでございます。鉄鋼業におきましては、全体といたしましてこのコークス、高炉以外にガス化の一部、また材料の一部も行っておりまして、ほぼ20万トン、全体の77%を鉄鋼業が何らかの形で、使わせていただいているということでございます。
 これは、鉄鋼業全体の推移でございます。2000年度から始まりまして、現在このようなレベルにあります。弊社、JFEでございますけれども、高炉とガス化、材料リサイクルを行っておりまして、このように大体8万トンぐらい、これは再資源化量でございます。再商品化量で言いますと、そのようなレベルに達しております。
 それから、製鉄プロセスでどのような使い方をするかということなのですけれども、まず製鉄プロセスを簡単にご説明させていただきます。原料炭、これは石炭でございます。それから、コークス炉にこれを入れまして、コークスというものをつくります。このコークスを還元剤にいたしまして、鉄鉱石から、溶銑といいますけれども、溶けた鉄を取り出します。これを転炉というところで、少し炭素が多いので、酸素を吹いて炭素を飛ばします。そして、いわゆるスチール、鋼にして、これを圧延して板であるとかコイルであるとかパイプといったようなものを皆様にご提供します。この高炉というのは、高いから高炉というのですが、下の羽口、ここから空気を吹き込んでいますが、ここに微粉炭も入れています。
 それでは、プラスチックの使い方はどうやって使っているかということでございますけれども、1つの使い方として、コークス炉に入れるという使い方がございます。それから、今申しました羽口という、ここは空気を入れるところですけれども、ここからプラスチックを入れます。弊社におきましてはこちらの方法を使っております。
 製鉄プロセスにおけるプラスチックの利用は、大きく高炉吹込みとコークス炉ということですが、先ほど出ました石炭、これは原料ですので原料炭という言い方をしておりますけれども、それの代替ということで、省資源やCO2削減に大変有効な材料として使わせていただいております。
 ちなみに、弊社は経済産業大臣賞、また環境庁長官賞等々を、この吹込み技術でいただきました。またコークス法を行っている新日鉄さんも、環境大臣賞等々をいただいております。
 少し細かい説明になりますけれども、使用済みプラスチックがどのように高炉の中で使われているかということについて、簡単にご説明申し上げます。
 鉄鉱石というのは、鉄が酸化された状態です。Fe2O3、鉄が酸化されて酸素とくっついている状態なんですけれども、還元というのはこの酸素をコークスによってはがす。そして鉄そのものにしまして、はがされたこのCとOがくっついたものが、二酸化炭素の形で大気に出ていきます。こういう仕組みなのでございますけれども、ここでプラスチックをどう使うかといいますと、このコークスのかわりに使うということでございます。プラスチックは、ご承知のように炭化水素でございます。CとH、炭素と水素があります。このCでOを取って二酸化炭素になると同時に、水素、Hがございますので、このHも酸素を取りましてH2O、水の形で出ます。こういたしますと、同じ量を使っても、こちらの方は出る二酸化炭素が多くて、こちらは二酸化炭素と水が出る。3割ぐらい水でございまして、そういう意味でもCO2削減に寄与することが言えます。
 次に、弊社で現在行っております容リプラの形状でございますけれども、こういうボトル等の容器とスーパーのレジ袋とかおせんべいの袋のようなものとが混ざった形で、市町村からこういうふうなベールの形で来ます。比率でいいますと、袋とかフィルムの方が多うございまして約半分、それから容器が2割ぐらい、あとトレイ、ボトル等がございます。固形もございます。ただ、残念ながら、この中に金属とか紙とかがございまして、この間はマネキンの首が入っておりまして、ちょっとぎょっとしたわけでございますけれども、そんなものも、たまたまでございますけれどもあります。また、PVC、塩化ビニルですが、それから塩化ビニリデンといったようなものも、3%から6%ぐらい入っております。これを取るのが必須でございます。
 取り方でございますけれども、今申しましたように、種々雑多な形態があって、この中で原料として不適なものや、塩ビがある。この塩ビは、高炉で出てくるスラグという製品に悪影響を与えますので、こういうものを取るということでございます。どんな処理をしているのか、概要を申しますと、まずフィルムのものと固形のもにを分離いたします。こういうふうにフィルム系と固形を分離して、異物を取ります。主に、異物は固形の方に多いので手選別で、塩ビ等を取っていきます。それから、両方を破砕しますが、塩ビでフィルム系のものというのはなかなか、手選別できませんので、特殊な装置、遠心分離機を使って、この塩ビを取ります。取った後造粒して、高炉に吹き込むということでございます。これが、高炉原料化工場で、東の京浜地区と西の福山地区で行っております。これが工場の全景でございます。
 このフローでございますけれども、繰り返しになりますけれども、これは出てきたものを解砕機で解砕した後、セパレーターによってフィルム系と固形系に分けます。固形を砕いたものがこんなイメージで、フィルム系を造粒したのがこんなもので、大体小指の先ぐらい、径が6ミリぐらい、長さが例えば5、6ミリといった、そんな小指の先ぐらいのイメージのものを、高炉の下の羽口から吹き込んでおります。
 弊社における使用状況ですけれども、1996年から産業廃棄物系の廃プラスチックの吹込みを開始して、2000年度に容リプラも開始させていただいております。処理量としては、このような推移になっています。年間トータルは12万トンぐらい、累積は52万トンということでございます。
 この省資源化効果なのですが、ただいまご説明した使用済みプラスチックの処理量が12万トンぐらいです。不純物もございますので、実際に吹き込んでいる量、利用している量でいいますと10万トン。コークスの代替量としては、プラスチックの方が持っているエネルギーが多いものですから、その効果から12万トンぐらいの省資源の効果がございます。2003年度、約10万トンのプラスチックを利用しておりますので、その結果、コークスが12万トン節約できるということでございます。
 次に、それではCO2の削減効果はどのぐらいかということですが、これは弊社が行ったものではなくて、8月19日の19回で国環研の方がご説明いただいた資料に基づいてLCA評価をさせていただいています。通常のプロセスとして、都市ごみを混合収集して焼却発電し、灰を埋め立てているケースで、さらに通常の原料、原料炭を使って製鉄プロセスで鋼をつくる、鋼材をつくるというプロセスと、もう一つ、都市ごみを分別収集いたしまして、プラ以外のものは同じように焼却発電する。廃プラについては製鉄プロセスで利用する。こうした場合に、このA方式とB方式、プラスチック再利用方式の違いでどのぐらいCO2が削減するかということをご調査されたものでございます。
 その結果ですけれども、都市ごみ約1トンの中に、廃プラは大体65キロぐらい、6.5%ぐらい入っておりますけれども、それを焼却する場合と分離して利用する場合との比較になります。ベースとしてはプラスチックを分離しないで焼却発電された場合を想定されており、コークス炉で使った場合、高炉で使った場合の2つのケースで試算をされております。大変詳細な試算をされていると思いますけれども、都市ごみ1トンの中に65キロのプラスチックが含まれており、約110キロぐらいのCO2削減になります。それでは1トンの廃プラを使ったらばどのぐらい削減になるかというと、同じ比率でいきますと、実は1.7トンのCO2削減になります。先ほど申しましたように、弊社では10万トンの廃プラを使わせていただいていますので、掛け算しますと約17万トンのCO2削減になっています。このような試算でございます。
 以上が高炉吹込みの話でございます。
 次に、弊社は材料リサイクルも行っておりますので、それについて説明させていただきます。
 これは、コンクリートパネルといいまして、建物をつくるときにこういうパネルをつくりまして、この間にコンクリートを打ってビルを建てていきますけれども、今まで、このパネルに南洋材の木材が使われております。それを、再生プラスチックからつくった型枠パネルに代用しようと、そういうものでございます。日本建築センターの認定書もいただいております。
 コンクリートの型枠パネルの使用量ですけれども、年間に約1億枚ぐらい使われております。その中で、NFボードは50万枚、0.5%ぐらいの使用でございますけれども、ねらいとしては使用済みプラスチックのカスケード利用ということを考えております。これはどういうことかといいますと、まずマテリアルリサイクルした後、もう一度ケミカルリサイクルとして使うということで、1粒で2度おいしいということをねらっております。まずマテリアルリサイクルで熱帯雨林の保護と建築廃材の削減になります。そして使用済みのものは、もう一度高炉で利用しますので、化石燃料の節減とCO2の削減になる。このダブルの効果があるということでございます。
 こちらがその工場でございます。これは製造ラインです。こういうラインで、押出成形機で押し出して製品をつくっているわけでございますけれども、ここの中が廃プラスチックを使ったもので、この周りはバージンのポリプロピレンでございます。
 そのつくり方でございますけれども、先ほどつくった粒をペレットにして成形機に入れ、ボードをつくっています。ここの特徴は、ここで出てきたものは使えないものもありますが、しかしこれは一部を製鉄原料として使います。ここでまず使って利用率を高めると同時に、使用済みのパネルをまたもう1回回収して製鉄原料として2度使う、こういうことで高度利用を果たそうとしております。
 これが、その仕組みでございます。
 ただ、そのときに、使用済みしたものが返ってこないと意味がないということで、会員制の有価買取システムをこの9月から導入いたしました。この販売会社は、鹿島さん、大成さん、清水さんが出資したグリーン建材という会社ですけれども、会員制にして販売いたしまして、使用済みのボードはこの納品した車でまた戻し、有価で買い取ります。そして製鉄原料として使う。こういうことでございます。
 この特徴は、もう一度繰り返しになりますけれども、材料と高炉の2つの組み合わせ、製造時の残渣や使用済みボードを製鉄原料として高度に利用するということでございます。
 それからもう一つは、会員制販売、有価買取ということで、これで完全リサイクル化を実現しております。この結果、7月ぐらいまでは3万枚ぐらいと販売が振るわなかったのですけれども、このシステムを9月から導入しましたら、一挙に3倍の9万枚売れて、大変うれしい悲鳴というか、そういう状況を迎えております。
 最後に、容リ法への要望ということで、6点申し上げたいと思います。
 第1は、年度内におけるグループ内の運用の弾力化ということで、例えば弊社でございますと、例えば西でも行っておりますし、東の京浜でも行っています。例えばトラブル時に、この処理事業所間でスイッチを可能にしていただけたらというようなことが1つございます。というのは、製造設備で使っているので、いろいろな意味でトラブルがあったときに、そのようなことができるとありがたいという希望でございます。
 それから2つ目に、新増設設備に対する審査時期の見直しでございます。ちょっと細かい話になりますけれども、現在、新増設設備については、前年9月末に運転可能な状態になっていないといけないという仕組みになってございます。これは、容器包装リサイクル法で物が入ってくるのが4月なのですね。そうすると、この半年間、新しい装置が動かないまま遊んでいるということになるので、これは設備の有効利用の観点から、ぜひもう少しこれを―昔は3月ぐらいのときもあったのですけれども、もう少し前倒しをしていただけますと、コストも安くなります。そういう意味で、処理の費用も安くできるという形になるので、この辺もご検討いただけたらと思います。
 それから、リサイクル商品の需要に応じた原料供給、これが3点目でございます。先ほど、NFボードが3倍売れてうれしい悲鳴と申し上げたんですけれども、これは実は今年度につきましては、もう当初に入札量が決まっていますので、需要が3倍になったからといって、生産量を3倍にふやすことはできません。入荷する分が決まっていますので、もうこれはしようがないと思うんですけれども、実は来年度なんです。来年度、3倍にふえているから、問屋さんの方から、「じゃ、ぜひそれを2倍、3倍と、林さん、頑張ってくださいよ」という大変力強いお言葉をいただいたんですが、実は来年の弊社でどのぐらい入札できるかということを、今年7月に容リ協さんにご提出しております。その量を、当方も3倍までは伸びると思っていなかったのですけれども、少しは伸ばしておいたんですが、となりますと、この11月の時点で来年はこのぐらい伸びそうだと思っても、もう7月のときに決めた量で天井になっていましてこれ以上できないと、こういうこともありまして、これはルールで仕方がないのですけれども、そこら辺も何かうまくできればと有り難いと思います。
 それから、前回の方も、入札できりきり胃が痛むとおっしゃっていましたけれども、1回の入札で1年間の原料が決まってしまうと、これはつらくて、大学入試も前期・後期の2回ありますので、ぜひこの辺も何かと思っております。
 それから4点目、制度の安定性・継続性でございます。弊社は、今ご説明しましたように、相当大型の設備を投資をしております。やはり不安定な制度になりますと、大型投資になかなか踏み切れないので、そういう意味では、今回もいろいろ改善に向けて改正ということでご検討いただいていますので、ぜひそういうことで安定的なものというもの、継続性ということも、ぜひご考慮に入れていただけたらと思っております。
 5点目は、リサイクル商品の利用でございます。先ほどもご説明した我々のコンクリートパネルでございますけれども、正直言いましてなかなか難しいということで、グリーン調達をお願いしたり、自治体さんの調達に入れていただく等しておりますけれども、実はグリーン調達のお国の方の指定要件なのですが、市場で売れていないとだめですよと。”ああ、そうですか、我が社は公共事業でも、自治体さんの高校建設にも使わせていただいております”と、こう説明したんですけれども、ロングリストの中には入っているんですけれども、”いや、まだ市場規模の浸透度が足りません”と。”ところで、どのぐらい浸透すればいいんですか”と言うと、”2割から3割です”と。”ちょっと待ってください。1億枚売れていて、弊社の生産量と、他のプラスチックを入れてもこんなになりませんよ”ということで、もちろんお国の制度なので、いろいろなお考えがあってできているとは思いますけれども、やはりこういうようなリサイクル製品については、いろいろな意味での指定の要件というのも見直していただいて、やはりお国が「隗より始めよ」。循環型社会は大事だと言うのであれば、まずお国自身がぜひそういう意味で旗振り役をしていただけたらと思います。
 最後に、6点目になりました審議会の委員への再資源化事業者の参加ということでございます。この容器包装リサイクル法というのは、使用される市民、それからそれを実際集められる自治体さん、それから容器包装をつくられている特定事業者の方、それから再資源化しております我々で成り立っていると思います。残念ながら、この審議会なんですけれども、すべての関係者というには、我々は参加させていただいていませんので、もし可能であれば、すべての関係者の意見が反映された法改正に向けて、審議会の委員への参加ということをお願いできたらと思っております。
 最後に、おわりにということで、繰り返しになりますけれども、住民の皆様と自治体の方々によって分別収集された容リプラは貴重な資源でございます。決して、ごみではございません。この資源が省資源とかCO2に最大限生かされるシステムというものの構築を心よりお願いいたしまして、私のプレゼンテーションとさせていただきます。
 ありがとうございました。(拍手)

○田中(勝)部会長代理 ありがとうございました。
 ただいまのお話に対しまして、ご意見、ご質問がございましたらよろしくお願いしたいと思います。
 では、右側の方。お名前を言ってからお願いします。

○高濱委員 食品産業センターの専務をしております高濱と申します。
 プラスチック製の容器包装のリサイクルコストが急増しておりまして、それが今、大変大きな問題になっていると思います。効率的なリサイクルを進めていくためには、リサイクル手法の多様化を進める必要があり、高炉やコークス炉の原料として使用するというのは大変有意義なことであると考えておりますけれども、ただ、その際のリサイクルコストも、今でもトン7万円から8万円ぐらいするというふうに伺っております。このリサイクルコストをさらに下げるにはどのようにすればいいかということを、もし具体的な方法があれば教えていただきたいと思います。理論的には石炭の価格が上がればリサイクルコストは下がるような、そういうことになるのかと思いますけれども、石炭価格は一定という前提のもとで、どのようにすればさらにリサイクルコストが下がるのか、そういう手法があるかどうか、教えていただきたいと思います。
 それから、廃プラスチックが石炭に代替されるということですけれども、どの程度代替が可能であるのかということで、全体としてどのくらい鉄鋼業で石炭が原料炭として使われていて、どの辺まで代替できるかということですね。余り多く使うと製品の品質に影響するとか、コークス炉や高炉への影響があるのかどうか、その辺のちょっと技術的なことはよくわかりませんけれども、どの程度まで全体として代替が可能というふうにお考えであるのか、以上2点をお伺いしたいと思います。

○田中(勝)部会長代理 それでは、簡潔にお願いします。

○林総合リサイクル事業センター長 まず、第1点のコストの引き下げ方法ですけれども、やはり塩ビを分離するところが大変でございます。そのところで、うまく市町村のベール化の方で塩ビが分離されてきていますと、完全とはなりませんけれども、それができるとコストも随分安くなるかなと、そういうふうに考えております。
 それから、2点目のどの程度代替できるかということについては、鉄鋼連盟として自主工業計画の中で2010年に向けて約100万トン、現在ですと約20万トンぐらい使っておりますけれども、100万トンぐらいを使っていくことを目標に立てているところでございます。

○崎田委員 中環審の委員の崎田です。よろしくお願いします。
 今、伺っていまして、消費者としてふだん暮らしの中で考えますと、調理が終わってから廃プラスチックが山のように残るというようなことで、やはり廃プラスチックをきちんとリサイクルしていただくというのは大変重要だと思って伺っておりました。
 それで、今私は一番今後重要になってくるのは、どういうふうな状態で集まったものがマテリアルになって、どうなるとケミカルになるのかとか、そういうのは余りだめだとほかの方法になるのか、そういう全体像をきちんと具体的なことを話していく、そういうようなことがそろそろ今後は必要になってくるんじゃないかなというふうに感じているんですね。そういうようなことも考えると、先ほど最後にわざわざ赤字で審議会委員への参加とか書いてありましたけれども、こうやってヒアリングでいろいろ意見をおっしゃってくださっているので、それでいいんじゃないかとも思いますが、もしそういうような場でご発言をということが希望としておありなら、私としてぜひ提案したいことが一つあるんですね。
 それで、どういうことかといいますと、7ページの図の下の方の図なんですけれども、例えば今プラスチック、容リプラとして集めてあるもの、材料リサイクル、ガス化、高炉とコークス、全部こうやって書いてありますけれども、例えばそちらの会社だけではなく、もう一つ大きな会社もありますし、それだけではなくて、もっと例えば材料リサイクルをきちんとやろうとしていらっしゃる会社、あるいはそういうことで悩んでいらっしゃる方とか、いろいろいらっしゃると思うので、こういう業界全体がきちんと透明性を確保して、情報公開もきちっとやっていただけるような、そういうような何か業界の発展につながるような形で発言していただけるような雰囲気になるとすごくいいんじゃなかなと思うんですが、いかがでしょうか。

○田中(勝)部会長代理 今のはコメント及び要望としてですよね。業界としても、何かこういうものを全部取りまとめてあるんでしょうか。

○林総合リサイクル事業センター長 今、鉄鋼連盟の中に資源循環とリサイクルということで委員会を立ち上げまして、その中で弊社のみならず、何社かリサイクルを行われていますので、その中でどのような形の技術開発を共同でやったらいいかとか、そういうことも含めての議論をしております。

○辰巳委員 崎田さんがさっき言われたこととちょっと近いんですけれども、とても私も自分たちが出す廃プラがこういうふうに利用されているというのは、興味深いお話だったんですけれども、JFEさんの方に入ってくる廃プラの中で、何をコークスの代替にされているか、あるいはNFボートというとてもおもしろいシステムなんですけれども、その違いは何なのか、原料の違いは何なのかということ、これはまさにおっしゃった内容だったと思いますが、私たちの出す側で気をつければ、私は高炉なりNFボートになる方がいいなというふうに思っているもので、そこら辺を教えていただければということです。

○林総合リサイクル事業センター長 原料については、両方とも同じでございますけれども、両方とも塩素が嫌います。ボートに使おうとするとペレタイザーというのがありますが、塩素が多いとペレットが破裂してしまいます。若干技術的な話になりますけれども、高炉に吹き込む方に塩素が多くなると、出てくるスラグ、これはセメントの原料として使っているのですが、その塩素濃度が高まってしまうので、それもぐあいが悪いということです。どちらにしても、材料向けと高炉向けでベールとしての違いはないのですが、ただお願いしたいのは、本当に自治体さんによって随分違って、先ほど申しましたように、マネキンの首が入っているところがあったり、非常にきれいにしていただいているところもありますので、その辺を徹底していただきますと、随分楽にはなります。きれいなものを、不純物を入れないという形ですね。

○田中(勝)部会長代理 ということで、どちらがより安く経済的なのかということではなくて、試みとしてやっているというぐらいですか、その材料リサイクルの方は。

○林総合リサイクル事業センター長 試みではございません、事業として。

○田中(勝)部会長代理 どちらの方が有利なんですか。

○林総合リサイクル事業センター長 正直申しまして、材料リサイクルはお恥ずかしいのですが、大変苦戦をしております。そういうこともあって、いろいろな新しいシステムを入れて頑張っております。

○服部委員 容リ法改正全国ネットワークの中環審、服部です。
 関連で質問なんですけれども、自治体でプラスチック製容器包装を分ける場合に、汚れているか、汚れていないかということやどこまで洗うということ、先ほど写真にも、マヨネーズとかケチャップの容器が写っていたんですけれども、それは余り気にしなくてもいいのか、それともきれいであればあるほどいいのか、少し教えていただきたいと思います。

○林総合リサイクル事業センター長 大変気にしていただきますと、大変ありがたいということです。マヨネーズとかケチャップとか入っていますと臭いの問題がありますし、ともかく塩ビをとるときに水で洗って遠心分離にかけるのですが、その水がものすごく汚れてしまいます。とかくきれいにしていただければいただけるほどありがたいというのが我々の願いでございます。

○服部委員 汚れていてもできるんですか。

○林総合リサイクル事業センター長 汚れていてもできないことはないのですが、その分コストが上がりますし、それから品質が悪くなります。

○新宮委員 容リ協会の新宮です。
 異物除去に関しましては、いろいろ磁力とか風力とか沈殿法、遠心分離機、ご説明のように多々ございますけれども、経営上も、あるいは品質保持上も人手のかかる手選別というのが非常にポイントだろうと思われるんですけれども、JFEさんの全事業所における高炉の原料化工程と材料リサイクル、両方やられていますけれども、すべて全国的に手選別工程が行われているのかどうなのか、これが1点目の質問でございます。
 2点目がもし高炉に原料化と材料リサイクル両方において手選別が行われているならば、セイドカとか密度によっての差はあるのか、要するに材料リサイクルの方がは人手がもう少しかかってますよ、高炉はそんなにかけてませんよというのか、それともそのあたりの人数は一緒なのか、むしろ高炉の方に人手をかけてますよとおっしゃられるのか、ちょっと教えていただきたいと思います。

○林総合リサイクル事業センター長 粒をつくるところまではほとんど工程は同じでございます。手選別は福山も京浜も両方ともやっております。一番困りますのは磁気テープ、これは磁力選別機絡まってしまいます。あとございますのは、セラミックの包丁を出されるときに奥様が心配でビニールで巻いて出されるんですけれども、そうしますと、磁力選別機にもかかりませんし、破砕機に掛けますと刃物がやられてしまういます。ああいうのは大変でございます。

○新宮委員 ベルトコンベアもそういう人数も一緒だということですか。

○林総合リサイクル事業センター長 はい、そこまではほぼ同じでございます。

○田中(勝)部会長代理 この件はこの程度にさせていただいて次に進めたいと思います。(拍手)
 続きまして、福井環境事業株式会社よりお話しいただきます。安達代表取締役、よろしくお願いします。

○安達代表取締役 福井県福井市からやってまいりました福井環境事業株式会社の安達と申します。よろしくお願い申し上げます。
 今、当社のパンフレットをそちらの方に見ていただいたと思うんですけれども、会社概要を申し上げますと、昭和25年創業の一般廃棄物処理業者、俗に言う衛生社でございます。日本環境保全協会に所属しておりまして、詳細につきましては、会社案内を後ほどご参照いただければと思います。当社は今回のようなプラスチック製容器包装の再商品化というものに、なぜ入ったかと申し上げますと、一般廃棄物の中のごみ収集を昭和39年から福井市の委託を受けております。
 その中で、福井市が分別収集とか、空き缶、空き瓶の資源回収を図る、それからペットボトルの資源回収を図る、これは昨年4月からですけれども、いわゆるその他プラの資源回収、そのときにすべてうちの方が収集回収するということで委託を受けて、その中でせっかく収集、回収したものをリサイクルして材料化しようかと。そういうところから、ちょうど3年ほど前に計画してやっております。
 そういうことでございまして、実は材料リサイクルは当初は割と簡単に考えてやってきたわけですが、それとこういう市場というんですか、プラスチック類がなかなかよく売れるだろうと、そういうとおかしいんですが、なかなかメーカーさんの方でもそこら辺を把握しておりませんでしたので、そういう中から昨年の15年ですけれども、4月1日に操業に入ったわけですけれども、実を言うと50%の収率というのが相当に厳しいものだということで、その後施設の改善にしましても、相当手を入れました。かなり金もかけている。その辺もおわかりいただきまして、改善されている、それでも改善を図って50%を確保できておりますし、製品についても全量を引き取っていただいているということで、そこらの辺もご説明させていただきたいなと、そういうふうに思っております。
 それでは、再商品化の流れについて説明させていただきます。
 これもお手元のパンフレットの二日市リサイクルセンターという中で、その他プラスチック再生施設。この部分なんですけれども、この部分になります。それを色分けしてございますので、それについて説明させていただきます。
 1番の解体機、これは各自治体から回収されたベールですね。これを実際は容リ協会から落札したベールでありますけれども、それを解体機の中に入れます。ここでは、プラスチック容器の原型を崩さずに解体することが目的であります。ベールの組成は一定ではなくて、先ほどJFEさんもおっしゃっておりましたけれども、自治体の分別収集、またそれの回収時期によって本当に大きく異なってきます。圧縮率や水分率、混入物の割合など、処理しやすいものや処理しにくいものに、本当に差が出てきます。これは各自治体の資源回収の取り組み方や適合化精度によって大きく変わってくるものと思われます。
 これについては、参考を見ていただきたいと思いますが、参考1に添付しましたベールの組成という、これだけをちょっと見ますと、この中から50%をとるのは割と簡単なように見えますけれども、プラスチック製容器包装の例えばAの欄ですと82.5%になりますが、実はその中にアルミニウム箔であるとか複合素材とかPVC、固着したものということになるんですが、フィルム類というのは、水分を含んだまま圧縮しますと、それが固着して分けにくいものが出てきます。それらがすべてそういう1番目の容器包装のものに含まれています。ですから、Aの82.5%がすべて材料化の原料と理解されると、それがなかなか難しいところでございます。
 そういうことで、風力選別では、解体されたプラスチックを供給コンベアを通して毎分300立米の風力で、風で飛ぶもの、フィルム、シート類ですけれども。飛ばないもの、ボトルとか、今言いました固着したものでかたまり、それを分けます。それで、風で飛んだものは3番の袋回収ボックスの中へ自然落下させるというよりも、空気を今度はバグフィルターを通して、これは屋外へ放出しておりますけれども、要するにこれだけが自然落下して、次の4、手選別のコンベアへ送り出されます。このコンベアでは再生できるもの、再生できないもの、アルミとか、アルミといったものはアルミ箔のついたものですけれども、汚れのひどいもの、そういうものに分けます。
 トロンメル、これはコンベアの上に残ったものを、120φの網のドラムの中で細かなくずを落とします。残ったものを再生できるものとして次のラインへ送ります。
 再生できるものをエアパイプラインで圧縮梱包機、ベーラーですね。ベーラーに送り、150トンの圧力をかけてベールにします。これは7番以降、破砕、洗浄、乾燥、造粒工程で、時間差というとおかしいんですが、手選別ラインと7番以降の工程とはマッチングしませんので、そこら辺の調整のためと、かさばるために保管しやすいように、しています。
 これは風で飛ばないのはボトル類とか固着したものです。これはロールフィーダーです。また手選別ラインに入ります。この手選では、今言いました固着したものを別のラインに乗せまして、一番最初の解体機へ戻しております。次の作業員が再生できるものとできないものに分けます。このコンベアの最終端に、磁選機を設置して金属を除去しています。
 6番目に、コンベア部に残ったというんですか、流れてきたものがリアルビジョンと言っておりますけれども、近赤外線による画像処理でPP・PEの混合物、PS、PVCなどに分別しております。
 これは粉砕機でございます。これは7番から破砕、洗浄、乾燥、そういう内容でございますけれども、前段で選別されたプラスチックをホッパーに入れて粉砕機に送って、40ミリ以下に細かくします。
 プリ・ウォッシュ・スクリュー、これで汚れを落とします。
 インテンシブウォッシャーでは、遠心力で水や汚れを飛ばすということです。
 セパレーションタンクで、これは比重分離を行います。ここでは水に沈んだものを残さ物とし、水に浮いたPP・PEの混合物を取り出します。
 メカニカルドライヤーで余分な水を飛ばして脱水します。
 サーマルドライヤーで熱風でプラスチックを乾燥させます。
 フレコン詰めです。ボトル類、肉厚の厚い固形類は、フレークとして出荷していましたが、今現在はすべてペレットにしております。フラフ類はサイロに貯留して、ペレタイザーに自動供給しております。
 これはペレタイザーでございまして、プラスチック類に熱を加えてゼリー状にして、120番メッシュを通して押し出して細かくカットしております。ホットカット方式ということらしいですけれども。
 以上で、再商品化、ベールの流れでございますけれども、先ほど申し上げましたように、当初5,000トン、これは1年間の能力でございますが、8時間操業でということで、計画したラインが実際にやってみると相当能力的に無理があると判断いたしました。このほかにもいろいろなデータがあるわけでございますが、当初予測したよりもはるかに適合化物というんですか、いただいてきたベールの品質が悪かったという部分もございまして、それで先ほども申し上げましたが、解体機を追加いたしましたし、風力搬送部門の増設というのが最初に改善した部分です。それと手選別ラインを最初60メートルだけであったものを280メートルまで延長しております。作業員も8人を予定していたのを25人と増員いたしました。
 それと、水処理施設の増設というのは、プラスチックの汚れが相当ひどくて、当初設置した水処理装置では追いつかないということで、倍の規模に増設いたしました。
 それから、金属類が思った以上に入っていた。それと、幾ら磁選機を通しても、また次の段階で出てくる。例えば、カミソリなんかですと手で持つ部分がプラスチックでございますので、磁選機にくっつきません。そういうことで、最終の段階まで来てしまって、破砕機を壊すなど、いろいろありましたので、相当に苦労しております。そういうことでございまして、実際に自信を持って50%を取り出せるようになったのは、実は1年近く前でございます。ですから、収率について、これは磁選機の影響ということではございませんので、平成15年度は落札量は2,500トンで実入荷量は実は1,835トンでございましたので、それぞれの能力が追いつかなくても合わせるように出来たということでございます。
 そういう意味で、今年、平成16年度でございますけれども、落札量は6,000トンでございます。実入荷量は6月末現在で2,859トン、大体予定どおりでございます。
 それで、先程来ありました平均で50%収率は確保しておりますけれども、そういう再処理の製品の内訳は、PP・PEの混合で90%でございます。PSのペレットが5%です。PSのインゴットが5%出荷しております。作業時間は12時間稼働でやっております。
 再生品は先ほど言いましたように、再商品化製品利用事業者の方に引き取っていただいているんです。委員さんにペレットの成分といいますか、品質と、再商品化製品利用事業者の方の引き取り条件を出させていただいておりますので、それについては参考でございます。
 その次の残渣の95%はRPFとRDFの製造業者というんですか、正式には産業廃棄物中間処理施設になるんだと思いますけれども、そういうところで処理していただいております。残りの5%は産廃処理、いわゆる埋め立て処理に回しています。ご参考までに市民の方にいろいろ見学に来ていただきまして、これは参考4に見学者リストをつけさせていただきましたけれども、こういうふうに市民の方も相当関心が高いということでございまして、弊社としてもきちっとした製品をつくっていきたいということです。今後の事業推進目標といたしまして、分別基準適合物の品質向上について、これは容リ協さんとももちろんご協力いただけるわけでございますけれども、自治体に理解を求めて、必要な改善を行っていくと。
 収率の改善は1)と並行して設備の改善に努める。これで大体今現在で55%までの収率がいけるのではないかというふうに思っております。
 残渣物の再資源利用というのは、現在こうして他社に依頼しているものを自社内でミール化またはRPFにして熱源またはエネルギーを取り出そうと、そういう考え方です。
 現行の容器包装リサイクル制度に関する意見と申しますと、現実にはなかなか皆さんお客様でございますし、言いにくい部分も実はございますが、要は我々もマテリアルリサイクルを一生懸命いいものをつくろうと努力しているところでございますし、できるだけマテリアルリサイクル優先ということをお願いしたいなと、そういうことでございます。これは既に認識されていることを1、2、3、書きましたけれども、これは説明するまでもないのかなと思いますので、よろしくお願いします。
 以上で説明を終わらせていただきます。

○田中(勝)部会長代理 ありがとうございました。(拍手)
 ただいまのお話に対してご質問をお願いします。

○岩倉委員 プラスチックリサイクル推進協の岩倉でございます。
 ご説明あったように、ベールの品質組成、これで随分ご苦労されて、そのために処理コストも、それから収益も非常に悪いと、こういう実態でご苦労のほどはわかるような気がしますが、材料リサイクル全般にこのことが大きな問題になっていまして、例えばここに品質レベルで90%というのが一つの目標になっているという目標数値があります。仮に90%のレベルを全部のベールがクリアしたら、この収率というのはどのくらい上がるものなのか、もしコストがどのくらい下げられるというような数字が計算できるなら、そんなことをちょっと教えていただきたいと思います。

○安達代表取締役 実はコスト削減の計算するところまでまだ我々も技術水準がいっておりませんので、何とも申し上げられませんけれども、少なくとも弊社でやってきたところ、実を言うと90%すべてクリアしていただいて、なおかつそういった固着したものが、かたまったものがそれぞれ中身はついでに言いますと、小袋と言ってもいいですけれども、要するに収集ごみの中にまたそれを小さい袋に小分けして入れて、それが幾つも入っているわけです。それは実は細かく解体するのに手間がかかるわけです、2回も3回も。その中で、本当にくずになってしまう部分が出てきてますから、そういう上できちっと分別収集していただいて、適合化していただければ、多分私は60%いけると思います。

○赤星委員 漫画家の赤星と申します。
 今、お話を伺っていますと、やはり異物混入とか汚れが一番の問題だと思うんですが、これは要望なんですけれども、うちのごみなんかは26年前からグラスも洗っていたし、トレーも洗っていたし、うちのごみは本当にきれいなんです。汚れが一切ついていない。うちの中で3カ月ため込んでいますから、その間一切臭わないくらい、だからうちに来てくださいというぐらいきれいなごみなんですけれども、そういうことをやって、洗って干してからごみ袋に入れるということを習慣になってしまって普通にやっているんですね。ところがこれを講演なんかで普通の方に言うと、「えっ、よくやりますね」と、そういう目で見られてしまうわけです。
 でも、私言うとよくやるよねになりますけれども、こういう再処理業者の方がそういうふうにやってくれると助かるんだと、そういうふうにやってくれると効率は上がるんだということをもっともっとPRしていただきたい。そうすると、私が講演で話をしても、「えっ」と言われなくて済みますし、ぜひとももっときれいに分別してほしいと、やればできる、習慣になってしまえば洗うことなんて全然問題じゃない。台所に干す場所もちゃんとつくってあるんですね。そういうことも住宅なんかの方に提案するとか、いろいろな形でPRをたくさんしていただきたいと思います。そうすれば、最終的にはいろいろなところでコストダウンになると思いますので、ぜひPRをよろしくお願いします。

○森委員 中環審委員、東洋製罐の森でございます。
 今の福井環境事業さんの方からご説明を受けまして、御社ではきょうご説明になりましたプラスチック包装以外にペットボトル、スチール缶、それからガラス瓶の仕事もされているとご説明されています。きょうはプラスチックの説明しかなかったんですが、ほかのものには問題がないのかということですね。容リ法の上での問題はないかということ、これが1つと。
 もう一つがコンベアの60メートルを280メートルにされて、分別作業の方も大幅に増強されて、非常に手間暇、コストをかけてペレタイジングされていると、ご苦労されているんですが、果たしてでき上がったものの販売状況について、ちょっとお教えいただきたいと思います。

○安達代表取締役 ペットボトルとか空き缶、空き瓶につきましては、福井市の分別収集を当社が請け負っております。それと、現在、ですから分別収集とそれは実は二日市に持ち込みまして、それをもう一つの方のその辺のところで選別施設という方で缶をアルミとかスチール缶に分けたり、そういうことで福井市の仕事の一環としてやっております。ですから、容リ法には乗っておりません、容リ法のシステムには乗っておりません。
 それから、先ほども申し上げましたように、再商品化をされた製品につきましては、全量引き取っていただいております。書いてありますように、ほとんどはパレットの値段でございます。

○森委員 その値段は比較値がありますよね。比較値が厳しいところは少し有利な値段で引き取っていただけるんですか。

○安達代表取締役 実を言いますと、今後先ほども言いましたコストを下げるためにも、できるだけ高い値段で引き取っていただきたいわけですけれども、実はそこら辺我々がそういうシステムを知らなくて、当初引き取り業者の確保、そちらの方が大事なのかなと、そういうふうな条件で実はキロ3円で引き取っていただいておりました。ですから、商売になりません。
 また、ちょっとご参考までに申し上げれば、実は皆さんご存じだと思いますけれども、昨年度来、中国のそういう方が当社に来られて、実はペレットをキロ20万円で買わせていただけないかと、実はそういう話も出ておりますので、弊社のペレットについては実は自信を持っております。これは容リ法のシステムによって輸出ができませんから、決してうちはできませんけれども、そういうことで本当にペレットというか、再生品の使用がどうなっていくのか、いい値段で取り引きされるようになれば、リサイクルの費用もコストを下げられるんじゃないかなと、そういうふうに考えております。

○田中(勝)部会長代理 特になければ次に進みたいと思います。
 どうもありがとうございました。(拍手)
 続きまして、福田三商株式会社よりお話しいただきたいと思います。鈴木専務取締役、よろしくお願いします。

○鈴木専務取締役 ご紹介に預かりました福田三商の鈴木でございます。
 特別な資料をお持ちしておりませんから、お手元の資料の37ページから39ページの資料でご説明を差し上げます。申しわけありませんが、座らさせてやらさせていただきます。
 今まで2社のプラスチックの再商品化のお話を聞いていまして、逆に言いますと紙の場合は品質だけある程度のものにすれば、その後の再商品化ということは製紙メーカーのほとんどルートができていますから、何をするかといいますと、実際にはそのコストをいかに下げるかというような観点が大きく出てくると思います。私どもの場合が37ページを見ていただきますと、私どもがどういう位置づけでその他紙製容器の関連業務をやっているかということを簡単にまとめてあります。
 その辺を一度ご説明を差し上げますと、古紙業界における紙製容器の位置ということがはっきりすると思いますが、まず名古屋市の委託業務で集めたものを分別基準適合物までにするという選別を請け負っております。これが約300トンです。それから、日本容器包装リサイクル協会の選別事業者としての仕事を同時に入札で落札をして行っております。それが約469トンと470トンぐらいです。これが私どもの会社でどういう位置づけになりますかといいますと、全社の扱いの中で469トンという数字は約1%強ぐらいのパーセンテージの数字です。それを、一つの営業所です。でやっておりますから、名古屋市内の営業所の位置づけでいきますと、約15%ぐらいの数量、実態として紙製容器業務は新しい設備しなくても、現状の古紙業界の設備で十分出来る状況にあるかと思います。実際に私どももこの仕事を行うについて、特別な設備はしておりません。ただ、コンベアだけは選別をするということで設備をしましたが、梱包機等は従来のもののあいた時間で行うというような形で行っております。名古屋市の業務は全て他業者も同様な形で行っていますが、その中で実際に仕事を行う中で、我々古紙業者として疑問点、あるいはこれはどうなるのかなということをまとめさせていただいてご説明を差し上げたいと思います。
 39ページの一つの紙製容器の流れという形でまとめてあります。
 まず、家庭から出る紙製容器を名古屋市が集めて、車両はじん芥車、俗に言うパッカー車で私どもの営業所へ持ち込みます。それをまず袋を破って選別という仕事を行っております。これが名古屋市の委託事業でございます。選別は分別基準適合物と分別基準不適合物、もちろん分別基準不適合物には資源化できるものとできないものと分けて行っております。それを梱包をして、ここから先が容リ協会へ分別基準適合物として渡すものになりますから、ここから先は容リ協会の入札業務の仕事になります。
 私どもの場合はそれを一貫して行っておりますから、名古屋市のものは私どもが容リ協会から落札をして行っていますので下の枠の再商品化も同時に行っています。他の落札業者の再商品化業務の流れは、まず梱包したものを解梱をして、それを製紙原料になるものと製紙原料にならないものと分別をして、さらにまた圧縮梱包をする。それをそれぞれ製紙メーカーなり固形燃料業者なりに渡すというような作業になります。
 その中で、先ほど申し上げましたように、我々が作業をしていて一つの疑問になるということは、まず現状で自治体が選別したものを一度圧縮梱包をします。圧縮梱包をして容リ協会に渡しますと、容リ協会がそれを引き取って、もう一度解梱をして、それから選別をし圧縮梱包をする。もちろん私どもが名古屋市のものはそのまま一貫して受けておりますから、中間での圧縮梱包というのは行っておりません。これは一貫してそのまま製紙原料になるもの、ならないものまで選別を実態として一貫して作業を行っております。一度圧縮梱包しますと非常に選別がしにくくなる。逆に言いますと、集めたものを一貫してやれば圧縮梱包が一回で済むと、横持輸送ということがなくなるということが私どもが実際にやっていまして感じることでございます。
 1つ目の提案は選別業務が一貫してできるようにしていただきたい。それによって、選別、圧縮梱包、輸送という途中のコストがなくなりますから、その辺のコストの削減ができるじゃないかと。ただし、一度目の選別の精度を上げる必要がありますから、自治体のいわゆる分別基準適合物プラス製紙原料と、それから製紙原料以外に分けるというコストの負担が自治体にふえますから、その費用負担をどうするかということをご検討していただければありがたいというふうに思います。
 先ほど申し上げましたように、実際に私達が選別をするときには、私達業界のような廃棄物の選別と言うとしかられるかもわかりませんが、もちろん家庭から不要になったものが出てきますから、選別はなるべく出たところでやるのがコスト的に安い、出た状態でやるのがやはり一番楽だろうということですから、家庭の方に負担をかけるわけじゃありませんが、なるべく前で、前でということを私どもはお願いしています。実際にはコストが少なくて済むというふうに思います。そういう意味でいきますと、2度選別するということが疑問点の1つあります。これが1つ目の疑問点です。
 それから、2つ目が品質ということで挙げておりますが、先ほどは冒頭で申し上げた名古屋市の委託業務は毎月平均370トン受けております。それを選別して分別基準適合物にしますと、名古屋市の保管場所福田三商として容リ協会の対象となるのは199トン、これが実際の分別基準適合物、だから不適合物が35%ぐらい入ってくるということで、だから非常に紙製容器そのものが一般の家庭の方たちにわかりにくい。
 名古屋市は始めて4年になりますから、随分啓蒙はしておりますが、この35%はほとんど変わりません。いろいろなものが入ってくるということで、品質の問題をこれからどういうふうにしていくかということで、品質という問題は、まず初めに先ほど申し上げましたように、紙の場合は品質をある程度の一定品質にすれば、製紙メーカーがほとんど原料として使用出来る現状から、まず選別の手間を考えて、品質は製紙メーカーが使える最低限度の品質というんですか、ラミレートを完全にとるとか、あるいはビニール付は完全にいけないとかということではなくて、ある程度製紙原料として許容範囲のところまでの選別までで良いではないかと思います。
 それで、この方法によって選別の手間を省くことになりますが、ただし製紙メーカー自身はそのためにはやはりロスもふえますし、それからある程度の設備も必要になるかと思います。このコスト負担をどうするか考えることが必要になります。私達では製紙メーカーのコスト負担というのは、もう一歩踏み込んでわかりませんが、その辺を全体として検討していただきたいと思います。製紙メーカーと実際には私どもがこの仕事を始めるについて、価格はやむを得ないが、少量のラミレートしたもの、ビニール付のものの混入でも使ってくださいねという前提でこの仕事を行っています。価格は一般の通常の取り引きの価格より安く設定しましたが、選別の手間が少なくなる形で業務を行っています。
 それから、3番目に次のページで見ていただきますと、収集ということです。集めるということに各自治体が非常にコストがかかるということが、紙製容器がもう一歩推進されない原因とお聞きをしております。本当だと思います。実際に今まで可燃ごみと一緒に全部集めていましたから、これを可燃ごみと分けて、紙製容器だけ収集ということになりますと、もちろん量が少なくなりますから、車が倍も要るということじゃないんですが、車が広範囲に動くようになり、コスト高につくという大きな問題があると思います。これについては、実際にある程度の品質を保って、今現在ある資源回収ルートに乗せたらどうかと考えます。資源回収ルートというのは、私ども古紙業界にとっても非常に大事なシステムで、これは世界を見てもほかにはありません。
 これは一般の方たちが古紙回収の意識をして行っていますので回収ルートに載せることは出来ます。ただしこれはそのルートに乗せますと、我々の業界、あるいは回収業界も、紙製容器の場合は非常にかさもありますし、それに形状が千差万別ですから、集めにくい、扱いにくい上に、新聞とか雑誌と比較して、重量は軽い為、かさがあって、あるいはビニールの袋に入っているということで、実際に資源回収ルートそのものの回収費用がコスト高につながると思いますが、ただ現在製紙原料を集めると方法として子ども会、PTA等が行う資源回収、自治体が行う分別回収が家庭からの古紙を回収するルートになっています。この資源回収ルートをうまく活用することを考えていただきたいと思います。
 ただ、これについては、コスト高の問題を並行して解決する必要があります。いろいろな問題を解決すれば冒頭に申し上げましたように、紙製容器の場合は品質さえ確保できれば、実際にはその先紙の原料として使用することは完全にルートができておりますから、過程でのコストをいかに下げるかということで、くどいようになりますが、実際には選別をするにしても、品質を上げるにしても、排出するところで行うのが一番と思っております。
 私の説明は以上でございます。

○田中(勝)部会長代理 ありがとうございました。(拍手)
 ただいまのお話に対して、ご質問、ご意見ございますか。

○長谷川(浩)委員 大日本印刷の長谷川と申します。
 1、2点質問させていただきたいんですが、今のお話はいわゆる選別の部分で二度手間になっているものを一本にすると、一切合切一貫して行って合理化しましょうという前向きなご提案だと思うんですけれども、ちょっとわからなかったところは、1番の分別のところなんですが、今福田三商さんはたまたまというか、わかりませんけれども、市からも、いわゆる市町村からも分別と再商品化物のいういわゆる分別で一致しておりますよね。つまり1社でもってやられているわけですけれども、多くの場合は複数社、あるいは別の会社がやっている可能性が今現在多々ありますよね。そういった場合、これを進めていくと、どちらかが要らなくなると、そういう事態が起こるような話になると思うんですが、その辺ちょっと踏み込んだようなお話なのかなということと。
 それから、もう一つどちらかが要らなくなって一体化すれば、それぞれの発生している費用が要らなくなるはずなんですけれども、さっきおっしゃったのは最初の方の自治体の方の費用はありでというようなお話でした。私はどちらかというと、再商品化費用というのは今既に事業者の方から取っているわけですから、逆に言うと自治体さんの入り口のところの費用はなくなるんじゃないかなとちょっと思うんですけれども、その辺お考えをお聞かせ願いたいんですが。

○鈴木専務取締役 質問に答えさせていただきます。
 自治体から受けてやる作業と、それから分別基準適合物にしたものを容リ協会に渡してからの作業ということで、私どもは一貫してやっております。既に始まっておりますから、それぞれ行っているところを片一方に統合することは、片一方がはみ出すということは承知で意見を言っております。すぐできるかできないかは別にしまして、ただ実際に、今自治体の負担が非常に大きくなっていますから、一貫をして行って、自治体の負担を軽減をするという方向でお願いをしたいというふうに思っております。私の知っている限りでは、自治体がリサイクルセンターをつくって紙製容器をやっているということではありませんが、愛知県の場合はほとんど古紙業界に委託という形をとっておりますから、その委託料を軽減する方向で考えていただければありがたいと思います。それでよろしいですか。

○田中(勝)部会長代理 ほかにございますか。

○荒木説明員 紙製容器包装リサイクル推進協議会の荒木です。いつもお世話になります。
 先ほどの話の中で、38ページに書いてある問題点のところなんですけれども、今名古屋市の場合は紙製容器包装を単独で集めてきて、福田三商さんに持ってきたらいいとされていると思うんですけれども、なぜ福田三商さんはほかの古紙も全部扱っておられるのに一緒に集めないのか、その辺をちょっと私は前から疑問に感じているんですけれども。

○鈴木専務取締役 それは名古屋市の考え方ですが、実際には紙製容器そのものを名古屋市の場合はたしかいろいろなごみも含めまして26分別ということを行っておりますから、その他紙製容器もその他プラスチックも別々に集めております。これを逆に言いますと、資源回収ルートに乗せるということについては、我々の業界も含めて、それから回収業界も含めて、費用の負担をどうするかという問題が検討課題であると思いますから、その問題をしないと簡単には乗らないというふうに思っております。ただ、乗せた方が合理的だとは思います。

○田中(勝)部会長代理 よろしいですか、ほかにございますか。
 紙は一般的にはほとんどが子ども会とか、集団回収による資源回収では有償で引き取られていると考えていいですか。

○鈴木専務取締役 全国全部で言うと責任を感じますが、現在は有償、無償、雑誌の場合はゼロということはあるかもわかりませんが、ゼロ以上で引き取っていると思います。ごく数量が少ないとか遠くへに行く場合は別ですが、一般的には無償以上で引き取っていると思います。

○田中(勝)部会長代理 ちなみに、1.9%というのは、それは全体、何に対する値ですか。

○鈴木専務取締役 私どもの会社の扱い数量の1.9%です。そのぐらいの扱い量の形ですから、実際には私どもの業界、古紙業界紙製容器のルートにおいて扱うのが一番合理的じゃないかなと思います。多少我田引水もありますが。

○田中(勝)部会長代理 はい、わかりました。
 次にいきたいと思います。どうもありがとうございました。(拍手)
 それでは、最後になりましたが、日本廃棄物団体連合会よりお話しいたたぎたいと思います。小林会長、よろしくお願いします。

○小林会長 本日は日本廃棄物団体連合会にヒアリングの機会を設けていただいてありがとうございます。
 日本廃棄物団体連合会は環境省の指導を受けております団体、主としていわゆる静脈系を担ってきた企業、あるいは団体の集まりでございます。いわゆるメーカーサイドの側から廃棄物について組織をされている団体というのは現在この会員には入っておりません。廃団連は会員相互の協調、連絡を図りながら、廃棄物の円滑な処理、リサイクルを通じまして、国民の生活環境の保全と公衆衛生の向上に寄与することを目的にいたしまして、平成3年の廃棄物処理法の大改正の後にスタートしたものでございます。
 会員が18団体ございます。ご参考までにお手元の資料のリストに沿って簡単に申し上げます。
維持管理業の協会でございます。地方自治体の廃棄物処理施設の維持管理を受託している企業の集まりでございます。
 産業廃棄物処理事業振興財団でございます。民間及び公共関与での産業廃棄物処理施設整備の支援、あるいは処理業の発展のため、法律に基づく事業を行っております。
 浄化槽システム協会、浄化槽の設計、製造を行う企業の団体でございます。
 環整連、ごみ、し尿の収集運搬、浄化槽清掃にかかわる事業組合の連合体でございます。
 全産連、産業廃棄物処理業者の都道府県単位の組織の連合体でございます。
 全保連、浄化槽法に基づく保守点検を行う企業の団体でございます。
 全浄連、浄化槽の都道府県単位の組織の連合体でございます。
 全都清、廃棄物にかかわる市町村の全国組織でございます。きょうはこちら側に説明で立っていただく立場でございますけれども、専務理事の石井が委員になっておりますので、必要がありましたら委員席からご発言をいただくことになっております。
 工業会、廃棄物処理施設の設計、製造、施工を行うメーカーの団体でございます。本日は破砕リサイクル施設分科会の副分科会長でございます株式会社クボタの矢野が出席しております。
 日本環境衛生センター、廃棄物、環境関連の調査研究、自治体への支援業務を行っており、研修等も行っております。私が理事長をしております団体でございます。
 環境整備教育センター、浄化槽法に基づきます浄化槽管理士の国家試験、講習、浄化槽に関する調査、研究を行っております。
 保全協会、一般廃棄物の処理、委託事業及び許可業者の団体でございまして、本日専務理事の阿久津が出席しております。
 産廃振興センター、マニフェストの推進、産廃業者に対する調査、研修を行っております。
 廃コン協、廃棄物関連コンサルタント企業の団体でございまして、技術部会の委員でございます環境技研コンサルタントの西川が出席しております。
 技術管理者協議会、廃棄物処理施設技術管理者の組織でございます。
 廃棄物研究財団、一廃を中心にして産、学、民を結集し、その廃棄物の調査、研究、技術開発を担当しております。
 設備士センター、浄化槽設備士の国家試験、講習を担当しております。
 浄化槽市町村協議会、合併浄化槽の普及促進を図るための市町村の組織でございます。
 こうした連合会で今回いただきました課題に対しまして、作業部会を設け、会員外の意見も聞いたりしながら意見をまとめたものでございます。
 内容といたしましては、現在の制度の評価、法律の持っております課題、今後のあり方、連合会としての要望、それから少数意見でありましたけれども、個別の意見を拾い最後にまとめております。
 まず、容器包装リサイクル法に関する評価でございますが、法のもとに行われております事業を私どもの立場から見てみますと、容器包装廃棄物の分別の排出、分別の収集が全国的に実施されております。分別収集に対します市民の理解が得られ、市民も協力的で一定の効果が上がっていると思われます。メーカー、小売店のリサイクルへの認識も高まり、リサイクルを考慮した容器への切りかえや店舗での回収なども見られるようになってまいりました。市町村にとりまして任意の制度ではございますが、全国的に定着したと評価できるのではないかと思います。
 しかし、現在までのところ、次のような課題が残っていると思われます。
 製品、廃棄物を見てみますと、大量生産、大量消費、大量廃棄、大量リサイクルの流れになっており、総体的なごみの排出量は容器包装リサイクル法によっては減少していないと思われます。スチール、アルミ、ガラス、ペット等、分別排出、分別回収が順調に進展しているのに対しまして、その他容器プラの収集実施に関しては対応を躊躇している市町村が多いと見受けられました。ワンウェイ容器の勢いがとまらず、リターナブル容器の使用というのは低迷しているように思われます。
 市町村の担当の方々と話をしておりますと、市町村にとって分別収集による作業量がふえ、また経済的負担を強いられていると感じている人が多いと思われます。焼却、埋め立て等、リサイクルに回らないごみ処理において、低カロリー化が進んでいますが、丁寧に調査し、対応を検討している市町村は多くはないように思われます。新しい制度を採用しますとき、それによってごみの量、質に与える影響を予測する作業がぜひ望ましいと思っております。
 住民にとっても、市町村にとっても、リサイクルの分別がわかりにくいという感じを持っております。現在、小規模事業者は責務を免除されていますが、その分を市町村が負担することには釈然としない面がございます。廃棄物の収集、運搬、中間処理、最終処分、リサイクルにかかわる費用を分析している市町村はわずかで、費用についての共通の基準が現在のところなく、他の市町村と比較する作業も十分できない状態でございます。いろいろな方式を検討いたしまして、経済合理性を金額表示しようとしましても、基礎となる数字が出されていないため、概略の検討しかできないのが現実でございます。
 今後のあり方につきまして、私どもは議論をしました結果でございます。リサイクル品については、国境を越えての移動が盛んになっていると思われます。リサイクルの需要、供給やシステムを考える際に、国外でのリサイクルを視野に入れる必要があると思います。困難な面もございますが、ワンウェイ容器の抑制とリターナブル容器の普及を図る方向をさらに追求すべきと思います。コストや効果を初め、ごみ処理、リサイクルに関する情報を積極的に提供し、感覚的ではなく、合理的判断のもとにコンセンサスを形成していかねばならないと思っております。
 連合会としての要望でございますが、法律の関係でいきますと、現在のところ出された廃棄物に対する対応が実態と思います。やはり廃棄物の発生抑制をさらに積極的に進める機能を強化をしていただきたいと思います。市町村、住民の負担を軽くし、事業者の受け持つ範囲を拡大すべきというふうに思います。
 リサイクル費用に関しては、規模を問わず事業者は再商品化の費用を負担すべきと考えます。それから、再商品化義務量は現在分別収集見込量及び再商品化計画量を考慮して算定されておりますけれども、生産量、販売量を基本に算定するのが妥当ではないかと考えます。
 製品の生産に関しまして、リサイクル、処分を念頭に置いての設計、製造、販売の方法を強化をしていただきたいと思います。特にリサイクルの観点から、素材の均一化、形状の共通化を一層進めていただきたいと思います。
 リサイクル技術につきましては、今後ともリサイクルに関する技術開発が進むと思いますが、特に回収量の拡大と用途開発を進めるための技術開発が必要と思います。
 以上が連合会としての要望でございますが、個別の意見といたしまして、市町村の事業を中心にしました現在のシステムの活用が環境保全及び経済性の面から合理的であり、現在の一般廃棄物の処理業者及び許可業者をぜひ大切に扱っていただきたい、こういう個別意見がございます。
 本日は廃団連に機会を与えていただいてありがとうございました。

○田中(勝)部会長代理 ありがとうございました。(拍手)
 ただいまのお話に対してご意見、ご質問ございましたらよろしくお願いしたいと思います。

○服部委員 いろいろお話をありがとうございました。
 容リ法の改正に当たりまして、課題及び問題点、要望として挙げておられることについては同感いたします。
 1点お聞きしたいのですが、事業者向けにもっと範囲の拡大ということを要望に挙げていらっしゃいますが、非常に大事な点だと思っております。その次に書いてあります製品の製造に関しまして、リサイクル、処理を念頭に置いた製品づくり、あるいは素材の均一化ということを進めていくためにも、事業者の受け持つ範囲を拡大していくということが重要だと思います。具体的にコスト負担であれば、現行法では再商品化の費用が事業者負担となっておりますけれども、具体的にどの範囲まで拡大をお考えかということをお聞かせいただければと思います。よろしくお願いいたします。

○西川 多分、皆さん方でご検討をしていただく一番のポイントだろうと思いますが、私の立場というか、例えば廃棄物のコンサルタントをやっている立場から物を申しますと、製造事業者さんの方へ少し責任をもう少し強くとっていただきたいと思っております。どういうことかといいますと、今現状のこの非常に便利な世の中になって、出てくるごみの量を、循環型社会の形成ということでみんなで取り組んで減らそうということなんですが、実態はほとんどごみの量が減らない。そして、ごみという総枠で私はお話しをしておりますけれども、その中には容器包装の分も入っておるという考え方なんですが、その総量を少なくするというのに、例えば先ほど出ました既存の資源回収ルートを利用するとか店頭回収のルートを利用するとか、市町村の関与する量を少なくする方法はいっぱいあるんですけれども、そういうふうな形であっても、実際に消費する消費者が少しでもごみの量が少なくなるような製品を買おうとしても、実態はほとんどそういう形になっていないんじゃないか。いろいろな計画部会等で我々は議論しているんですけれども、幾ら赤星さんが言われるように、一生懸命洗ってきれいにしてリサイクルできるように出すといっても、その消費の量が全く減らないという実態があると、それはつくる側の製造者の側に少しでもそういうふうな量が少なくなるような製造設計をやっていただくとか、そういう制度を何かこのようにとらえて。

○田中(勝)部会長代理 それをやるために具体的にはどうしたらいいんでしょうか。

○西川 それは、私は制度設計をやっていただかないと日本はだめなんじゃないだろうかと。約束事を決めていくと、こういうパーセンテージを達成するためにとか、そういうところまで踏み込んでいただければと思っておるんですけれども。

○服部委員 そこから先の部分が聞きたいんです。前提の部分は皆さん同じだと思うんですが、具体的にコスト負担とか費用の範囲の拡大という意味で、どのようなお考えをお持ちかどうかということをお聞きしたいと思います。

○西川 それは、今、小林会長の方から話がありましたように、一つの製品が例えば容器の品質だとか形状だとか、そういうような非常に簡単にリサイクルを何とかちょっとそういうところではないでしょうか。

○田中(勝)部会長代理 いろいろお客の相違とか、いろいろあるんでしょうけれども、関連してちょっと岩倉さんに次お願いしたいです。

○岩倉委員 プラスチックリサイクル推進協の岩倉でございます。
 これはちょっと意見なんです。意見というか、返答はいただかなくて結構ですけれども、事業者がそういう容器の減量化、あるいはそういう環境に対して対応した取り組みがなされてないということがありました。決してそんなことはなくて、事業者とすれば最大やっているんですよ。ただ、容器はもう一つの側面として、容器に入れるものの品質、性状、それから安全と、こういうものを確保するというもう一面の容器の機能がありまして、そのぎりぎりのところで事業者は努力しているということ、これはひとつご承知おき願いたいと思います。
 それから、もう1点だけちょっと教えてください。
 その他のプラについては、市町村段階で分別収集に躊躇するという傾向があるというお話ですけれども、具体的にはどういうようなことが躊躇の実情としてあるのかということを教えていただければと思います。

○小林会長 やはり手数がかかるのと、受け皿についての不安があって、なかなかその他容器プラに踏み出せない市町村が結構あると、こういう印象です。

○田中(勝)部会長代理 ほかにございますか。

○石井(節)委員 中央環境審議会の委員をしております石鹸洗剤工業会の石井でございます。
 1つお聞きしたいのは、評価化のところで、一応リサイクルシステムの認識が高まった。ただし、廃プラについては、プラスチックについてはちょっと躊躇しているという今のお話でもありましたけれども、紙製容器包装についてはどのように見られているのか、現実にはほとんどが名古屋市さんしかやられていない。紙製容器リサイクル協議会の調査によれば、今後もほとんどの市町村が紙については指定法人ルートを使うつもりはないと、現実に量もふえてない、こういう実態を踏まえて、紙製容器包装についてはどのような評価をされておられるか、もし考えをお持ちでしたらお伺いをしたい。

○小林会長 お話のように、その他紙製につきましても、市町村レベルでは余り進んでいないところです。一つは新たな分別区分をつくるというのはやっかいな手数がかかるということがございますし、焼却施設を持っておりますところですと、気軽に焼却ができる、自分のところのルートでこなし切れるということで、実際のところは紙についての量がふえるためには、もっと積極的に受ける側の努力がないと、市町村の場合には取り組みにくい課題のように感じております。

○森委員 東洋製罐の森でございます。
 資料の45ページの下の方の[6]ですが、分別によりごみの低カロリー化が進んでいるというご説明がございました。これはどのように判断すればいいのか、2つ判断できるんじゃないかと思うんですけれども、ごみのカロリーが減って焼却炉を傷めないという容リ法の理解と、あと最近は焼却して廃棄物発電だとか、そういう施設になっている焼却場が多いということも聞いておりますので、そのカロリーが落ちてよくない方向なのか、これはどのように解釈していいか、ちょっと教えていただきたい。

○西川 低カロリー化が進んでおるというのは、焼却等に施設を計画する際に処理をするごみの質がどのくらいのカロリーになるかということで、排ガスの量であるとか設備であるとか、そういうもので見ながら計画をしておるわけなんですが、最近の状況をここで言っておりますように、容器包装の影響というのか、ほとんど高カロリーのものがございます。そういったものが分別区分をなされますと、実際に焼却炉に入ってくるものの質が低カロリーになってくる。それで今ご指摘のとおり、発電だとか、そういうふうなものを計画していたものが計画どおりの発熱量が出ないという事態が起きるとか、また具体的にはそういう影響が出るであろう。そういう形に対して、市町村は今後どうやって取り組んでいくかというのが課題となってきます。だからそれがいい、悪いということではなしに、そういう現象が現実的に出てきて、そういうふうな移り変わりの幅を持った施設整備を計画していかないといけなくなっているというような現状ですということです。

○田中(勝)部会長代理 一般的にはマイナスの要因として。
 では、大塚委員。

○大塚委員 早稲田大学の大塚でございます。
 最初のご質問ともちょっと関係するかもしれませんが、リターナブル容器の普及を図る方向というのが2カ所ぐらいに書かれているのですが、もちろんドイツのデポジットのような方法とか、あるいは環境賦課金のような方法とかあると思うんですけれども、しかし多分現実的な方法として何があるかというのが極めて重要になっているんじゃないかと思うんですが、何か具体的なお考えがあったら教えていただきたいんですけれども。

○小林会長 私ども仕事をさせていただいております市町村サイドからの働きかけでという手段は限られています。やはり経済活動、販売活動の中で議論がございますように、デポジットで回収率を高めるとか、形状を一定にして汎用的な容器で繰り返し使えるようにするとか、やはり全般としての制度でご検討いただかないと、廃棄物の処理のサイドからなかなか取り組みにくい課題というふうに思っております。

○赤星委員 赤星です。
 今の皆さんのお話を聞くと、今ある商品をどうリサイクルするかという話を皆さんされているわけですけれども、今ある商品をリサイクルするんじゃなくて、リサイクルしなくても済むような商品の開発ということも大切なことではないかと思うんです。例えば、パン屋さんでパンを買うと、5種類のパンを買うと一つずつプラスチックの袋に入れてまた大きな袋にと、その一つずつ入れるプラスチックの袋をキョウキンにするとか、竹の皮にするとか、自然素材のものでつくって、何でできないのと、今何で笑ったんですか、昔はやっていたんですよ。それを笑った人の気がちょっと知れないですけれども、そういうことがなぜできない、何でもかんでもプラスチックにしてしまう、そういう社会がこの大量ごみを排出してきたんだなと私は思っているんですね。だから、天然素材のものに変えていけば、焼却だって楽ですし、天然素材のものでしたら、うまくそれをリサイクルすれば再資源になりますよね。何でもかんでもプラスチックにしようとか、リサイクルしやすいものにしようではなくて、もっと天然素材のものに戻していく、そういう考え方も必要なんじゃないかなと思います。

○田中(勝)部会長代理 ありがとうございました。ご意見ですね。

○崎田委員 中環審の崎田です。
 いろいろと今までの質問とご回答から考えて、全体の流れの変化に関して、本当にいろいろご検討されているというのが非常にわかったんですが、発生抑制と事業者の受け持つ範囲の拡大という、やはりそのポイントのことをいろいろ検討していきますと、49ページの最後の廃団連の会員の皆さんの固有の要望ということで、最後にしっかりとお書きになった一言というのが非常に大きな意味を持ってくるお話なんだというふうに思うんですね。
 ここはきっと余りはっきり質問してはいけない話なのかもしれないんですが、ひとつちょっとお考えを伺いたいんですけれども、例えば同じ仕事でも市町村から委託が来るのと企業から委託が来る場合とか、今後いろいろな展開というのがあり得ると思うんですね。これまでのいろいろな業界の発表の中にも、民営化の議論まで皆さんでしていただくならば、コスト負担はやってもいいというような提案をされる業界もあったりということで、これからの社会をどう変えていくかということはかなり流動的な議論を要するのではないかと思うんですね。そういう意味で、廃団連の皆さんがこの辺を最後に据えたということに意味があるのは十分わかっておりますが、そういういろいろなフレキシブルないろいろな話し合いの中で、今後柔軟に考えていただくような状況というのはあるのかどうか、その辺の状況をちょっと伺いたいと思いまして質問いたしました。

○田中(勝)部会長代理 赤星さんの意見も含めて、ご感想をお答えいただきいと思います。

○阿久津 最後の特別に書かせていただいた部分のことだと思いますが、委託を受けるという立場はあくまでも市町村からということでございます。今までの先生方のお話の中でも、非常に住民としてやるべき責務を十分に果たしていただいたり、市町村としてやるべき仕事として十分なご活躍があったり、そういう中で安全に丁寧にという尺度をもってごみというものは大事に扱われてきました。そういう思想を私共委託業者は過去から今日までずっと長く持ってごみを扱っておりますので、今後においてもごみとずっとおつき合いしていきたいわけでございます。ですから、受託の先が市町村であるというのが、今現在一番住民の方々がきれいな形で容リ法のルールの中で市町村と共にそれぞれの役割を上手に担っていく、素直に受け入れていただける合理的な手法だと考えてございますので、受託先である市町村の事業の重要性を考えていけば、やはり住民の方々が最終的に出されるごみでございますので、私共委託業者は引き続き大事に扱っていく所存でございます。ですから、それが民間に流れたからという格好で申し上げたわけではございません。

○田中(勝)部会長代理 小林さん、ほかには特にご意見ないですか。

○小林会長 廃棄物を担当しております団体といたしましては、ぜひ審議会で十分な議論をしていただいて、私どもの要求にございましたような報告を打ち出していただければありがたいと思います。

○田中(勝)部会長代理 大体予定の時間になりましたので、ヒアリングを終わりたいと思います。
 きょうの議題がヒアリングでした。どうもありがとうございました。(拍手)
 以上できょうの予定のヒアリングを終わりたいと思います。発表者の皆さん、どうもありがとうございました。
 最後に、次回の合同会合について事務局より説明いただきたいと思います。

○リサイクル推進室長 次回は容器包装リサイクル法関係者等からのヒアリングの最終回といたしまして、市民団体等からのヒアリングを実施いたします。ヒアリングの対象とする市民団体につきましては、公募に対しましてご応募いただきました中から、花嶋部会長及び郡嶌座長がご相談の上、本日両省のウェブサイトにも掲載をいたしましたとおりでございますが、FoE Japan、全国牛乳パックの再利用を考える連絡会、全国生活学校連絡協議会、びん再使用ネットワークの4団体からヒアリングを実施することとなりました。
 また、次回の合同会合は事前に日程調整をさせていただいておりますけれども、12月2日、木曜日の14時ちょうどからとさせていただきます。開催場所は経済産業省の地下2階の講堂でございます。
 以上でございます。

○田中(勝)部会長代理 そのほか事務局より何かございますでしょうか。
 特にないでしょうか。
 それでしたら、これで本日の合同会合を終了したいと思います。
 どうもご協力ありがとうございました。