瀬戸内海環境保全審議会企画部会(第4回) 議事要旨


 

1.日 時   平成10年7月2日(木)14:00~16:30
2.場 所   環境庁第1会議室(22階)
3.議 題      
  1.報告等
    (1) 諮問に関する意見の整理について
    (2) 沿岸域の保全と利用について
    (3) 海砂利採取環境影響評価調査中間とりまとめの紹介
  2.諮問内容についての審議
  3.その他
4.議 事 会議は公開で行われた。
  1.報告等
    下記について、資料に基づいて事務局よりその概要を説明した。
    (1) 諮問に関する意見の整理については、前回の部会での指摘を受け、分野別に意見を整理。
    (2) 沿岸域の保全と利用については、前回の部会で質問のあった沿岸域に係る法律及び所管官庁等について整理。
    (3) 海砂利採取環境影響評価調査中間とりまとめについて、4年間の調査結果(平成6年から12年までの7ヶ年の調査)の公表冊子について説明。
   2.諮問内容についての審議
    議論の論点と考えられる事項を下記の4点にまとめ議論した。
   
  • 今後の瀬戸内海の位置づけ
  • 失われた自然環境を取り戻す施策
  • 保全型施策の充実について
  • 環境保全施策の進め方
  3.その他
    部会報告骨子案作成のための起草グループメンバーの指名を行い、部会長を含む6名のメンバーが決まる。このメンバーで部会骨子案のたたき台を作成し、次回9月に予定している部会に提出し審議を行うこととした。 
    主な発言は以下のとおり
   
  • 海砂採取禁止により、海砂の不足、輸入、使用総量、瀬戸内海全体のバランスなどの問題を今後考慮する必要がある。
  • 海砂採取による水質、底生生物への影響について調査、検討を行う必要がある。
  • 瀬戸内海は、浄化の場、生活や生産の場であり、環境への負荷が大きい場であるが極力自然との共存を図っていく必要がある。
  • 生物の多様性の回復、また、その生息環境の保全の確保が必要、また、環境を取り戻す施策について、量的または指標で明確化する必要がある等の質疑があった。
  • 埋立てについて、埋立てがやむを得ないという法的解釈、またミティゲーションについては、開発の免罪符になる危惧があるとの質疑があった。
*本審議会において公開している資料は以下のとおり。
資料1 瀬戸内海環境保全審議会企画部会出席者名簿
資料2 提出意見の整理について
資料3 沿岸域の保全と利用について
参考資料1
瀬戸内海における新たな環境保全・創造施策のあり方に関する現地小委員会及び一般意見について
参考資料2 関係法令集
参考資料3 「瀬戸内海海砂利採取環境影響評価調査」の中間とりまとめについて
参考資料4 海底掘削による海浜変形に関する論文

 

   本件については、下記にお問い合せ下さい。

 

               問い合せ先  環境庁水質保全局瀬戸内海環境保全室
                           (代表03-3581-3351)
                      室   長 名執 芳博(内線6660)
                      室長補佐 英保 次郎(内線6661)
                      担   当 司子三千代(内線6664)