自然環境保全審議会自然公園部会小委員会議事要旨

1.開催日時・場所
平成10年6月8日(月)14:00〜16:30
共用第7会議室

2.議題
(1)阿寒国立公園の公園計画の変更について
(2)磐梯朝日国立公園(出羽三山・朝日地域及び飯豊地域)の公園計画の 変更について
(3)三河湾国定公園の公園区域及び公園計画の変更について
(4)琵琶湖国定公園の公園区域及び公園計画の変更について
(5)比婆道後帝釈国定公園(広島県地域)の公園計画の変更について
(6)日南海岸国定公園(宮崎県地域)の公園計画の変更について
(7)国立公園事業の決定,変更及び廃止について

3.議事経過
(1)阿寒国立公園の公園計画の変更について審議がなされ,適当であるとの答申がなさ れた。
(2)磐梯朝日国立公園(出羽三山・朝日地域及び飯豊地域)の公園計画の変更について 審議がなされ,適当であるとの答申がなされた。
(3)三河湾国定公園の公園区域及び公園計画の変更について審議がなされ,適当である との答申がなされた。
(4)琵琶湖国定公園の公園区域及び公園計画の変更について審議がなされ,適当である との答申がなされた。
(5)比婆道後帝釈国定公園(広島県地域)の公園計画の変更について審議がなされ,適 当であるとの答申がなされた。
(6)日南海岸国定公園(宮崎県地域)の公園計画の変更について審議がなされ,適当で あるとの答申がなされた。
(7)国立公園事業の決定,変更及び廃止について審議がなされ,適当であるとの答申が なされた。

なお,主要な発言は以下のとおりである。
・阿寒国立公園関係
委 員:湖のようなところでは、水源である山岳地帯とそこに生育する植 生を壊さないようにしなければならない。そのためには、山の一番 弱い部分である尾根を大事にするように保護地域を設定して欲しい。
事務局:指摘されたような考え方で従来から保護を図ってきたところであり、 今後ともその方向で努力したい。
委 員:地域によってかなり違ったデザインの看板があるように思うが、統 一した方がよいのではないか。
事務局:公園の整備は、主として県に補助金を出して行ってきたという経緯 があり、県の考え方によって材質、デザイン等にばらつきがあった ところである。最近は標識についても環境庁の直轄で整備するよう になってきており、自治体への指導も含め、委員のご指摘を踏まえ、 出来るだけ統一するよう努力したい。なお、乗入れ規制地域の標識 については、全国統一のものを使用している。

・磐梯朝日国立公園関係
委 員:避難小屋の立地やデザインについては、さらに工夫されたい。
事務局:多雪地帯でもあり、避難小屋の性格上、冬季ルート上の目立つ場所 として尾根筋に設置することはやむを得ないことと考えている。デ ザイン的にも目立つ必要があるが、夏期の利用があることにも配慮 したい。

・三河湾国定公園関係
委 員:海に関与している場合は、湾内の潮の流れが変わって海洋汚染が進 むことのないよう配慮が必要である。

事務局:環境アセスメントなどの審査を通じ、指導していきたい。

・琵琶湖国定公園関係
委 員:路線を変更した後の既存歩道は、何か手をうたないと荒廃が進み、 浸食が進む可能性があるのではないか。
事務局:整備の実体を調べ、県と相談しながら、適切な対応をとりたい。

・国立公園事業関係
委 員:えびの地区のエコミュージアムセンターの計画、デザインはどの様 にして決定されるのか。
事務局:国立公園の地域毎に定めている管理計画で、規模、デザイン等を定 めており、それに従った内容となる。
委 員:十勝三股では、園地の他にどんな施設を作るのか、また、今後の整 備年数はどうか。
事務局:活動の拠点施設としての体験ハウス、動物の観察施設等を計画して おり、概ね3年を目途に整備予定である。
委 員:エコミュージアムの定義はどの様なものか。
事務局:定着した概念はないが、従来のビジターセンターの機能に加えて、 歩道等により地域と一体的なものとしたい。こういった考え方を施 設を整備するうえで具現化していきたい。

*当自然公園部会小委員会資料は,求めがあれば公開する。ただし,事業決定,変更及び 廃止に関する 資料については,事業費に関する記載を伏して公開とする。

4.問い合わせ先
環境庁自然保護局 計画課課長 小林 光 (6430)
審 査 官 奥田 直久 (6436)
<国定公園関係>
国立公園課 課長 小野寺 浩 (6440)
公園計画専門官 長岡 正樹 (6489)
<国立公園計画関係>
公園事業専門官 後藤 乙夫 (6444)
<国立公園事業関係>