中央環境審議会第15回地盤沈下部会議事要旨


1.日 時  平成11年11月17日(水) 14:00〜16:15

2.場 所  環境庁第1会議室

3.議 題

4.議事概要

  会議は公開で行われた。
  事務局より、議題(1)「平成10年度全国の地盤沈下地域の概要」に関して、資料2〜5の説明がなされ、委員より次の意見が出された。

(議題(1)に関する意見)

  • 九十九里平野の沈下は、未調査地域を含む広範囲な沈下の可能性があるのではないか。
  • 九十九里平野の沈下に関連して、天然ガスの採取は、ヨードの供給という使命も担っており、環境問題と産業の調和が課題である。
  • 九十九里平野の沈下に関連して、不等沈下による被害がなくとも、全体的な沈下によって水田地帯の排水不良といった被害が懸念される。
  • 九十九里平野の沈下は2年連続しており、長年続くと事態は深刻になるので、千葉県とも十分相談して、科学的研究その他を総動員して、重点的な対応をお願いしたい。
  • 資料4「栃木県におけるテレメータ観測システムの運用」に関連して、地盤沈下の注意を呼びかける以外に、地下水採取者の費用負担とか、土地利用の制度を活用した対策が 考えられるのではないか。
  • 関東平野北部の沈下に関連して、首都圏の水がめとして機能している遊水池の周辺で、渇水のために地盤沈下が生じている現象は、何らかの対策の手法があるのではないか。
    次に事務局より、議題(2)「環境保全上健全な水循環に関する取組の状況」に関して、資料6〜9の説明がなされ、委員より次の意見が出された。

    (議題(2)に関する意見)

  • 資料9「流域水循環診断基準・計画策定調査の概要」の資料説明に際しては、水循環の評価項目の分類の仕方など、その理由を含めて説明されないと理解できない。
  • 資料4「栃木県におけるテレメータ観測システムの運用」に関連して、警報の出し方やその効果をフォローアップすることで、さらに良い取組になるのではないか。
  • 資料8 「健全な水循環系構築に向けて(中間まとめ)」(健全な水循環系構築に関する関係省庁連絡会議発表)に関して、中間まとめを関係6省庁の取組の第一歩として、 これを踏まえて具体的な水政策をこれから展開していただきたい。
    次に、議題(3)「その他」に関して、事務局より参考資料「「水環境に関する世論調査」の概要」の説明がなさた。


    ○この会議に使用された資料は以下のとおりです。これらは公開されていますので、ご覧 になりたい方は、上記問い合わせ先までご連絡下さい。