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中央環境審議会第23回大気部会議事要旨


<日時>

 平成11年7月1日(木)11時〜12時30分

<場所>

 東海大学校友会館 富士の間 (霞ヶ関ビル33階)

<議題>

     1 部会の公開について
     2 今後のダイオキシン対策に関する審議の進め方について
     3 その他

<資料>

<議事> 会議は公開で行われた(資料も全て公開)。  議事録

議題1 部会の公開について

  資料1に沿って事務局より説明を行った。これに対し、委員より「企業の営業上の秘密」に係る審議等を行う会議は非公開としているが、この点については、解釈の幅が広がることのないよう、部会長の適切な判断・運用を期待する旨の要望があった。


議題2 今後のダイオキシン対策に関する審議の進め方について

  資料2−1、2−2、2−3、2−4に沿って事務局より説明を行った後、部会長よりダイオキシン類環境基準専門委員会の会議録等の公開は、性質の許す範囲でできる限り公開する方向で取り扱いたい旨の説明があった。これらに対し、委員より概ね次のような意見があった後、資料2−4のとおりダイオキシン類環境基準専門委員会を設置することが了承され、専門委員会の人選については後日報告することとなった。

○ 我が国は平均曝露量がTDI4pgを下回っているのに排出量を9割削減する必要性について、解りやすい説明が必要である。

○ 過去に遡って調査を行うことなどにより、環境のみならず人体への汚染について、ダイオキシンの本当の怖さを明らかにしていくべき。

○ 廃棄物焼却炉について、過去の対策による環境改善効果も努力して調べてみて欲しい。

○ 根本的な対策として、もっと廃棄物の削減努力を促していくべきである。

○ TDI4pgの設定根拠や曝露量の算定方法について、国民に分かりやすく説明していくべき。また、ダイオキシン類の危険性に関し、関係省庁がばらばらではなく共同して説明していくことが必要である。

○ 統計学的には、平均曝露量2.6pgということには意味がない。4pg以上の曝露を受けている人々がどの程度いて、それをどう減らしていくかが問題なのではないか。
(→事務局:こうした点も含め専門委員会で議論されるのではと考えている。)

○ 排出源インベントリーに関し、精確な測定を前提とする標本調査の方が不精確な全数調査よりも意味があるのではないか。
(→事務局:測定精度の管理も積極的に進めていくこととしているが、年1回の測定結果に基づく推計という点は、問題があるかもしれない。)

○ ダイオキシンに限らず、種々の微量物質については、「環境」を守るということよりも、人の健康に係る問題という意味での「公害」として捉えて対応していくべきではないか。


議題3 その他

  資料3−1、3−2に沿って事務局より説明を行った。


<本件に関する問い合わせ先> 大気保全局企画課(TEL:5521−8289)
  課  長  櫻井 康好
  課長補佐  小川 晃範
  係  長 東條 純士