中央環境審議会企画政策部会第4回環境事業団事業小委員会議事要旨

<日 時>平成10年8月27日(木)10:00〜11:30

<場 所>ホテルフロラシオン青山「孔雀(東)」

<議 題>今後の環境事業団事業のあり方について

<配付資料>
資料1−1 第2回環境事業団事業小委員会議事要旨
資料1−2 第2回環境事業団事業小委員会議事録
資料2−1 第3回環境事業団事業小委員会議事要旨
資料2−2 第3回環境事業団事業小委員会議事録
資料3 環境事業団の新たな展開について
資料4 参考資料

<議 事>会議は公開で行われた。

今後の環境事業団事業のあり方について、前回までの審議での意見を整理し中間報告の骨子案としてまとめたものを事務局から説明。その後、審議が行われ、主として以下のような発言があった。

○地球環境対策は、現在、排出の施策は言われているが吸収源の施策がやや弱い。都市 公園以外の都市内緑地を吸収源という観点から整備していくという発想は十分にない。 閉鎖後の最終処分地跡地の適正・有効利用というような観点からの緑地整備ということ だけではなくて、もっと広げていく余地があるのではないか。
また、企業団地について、もっと環境基本法が言おうとしているダイナミックな共生 の思想を前面に出していくべき。環境負荷の低減、次世代利益、クロスメディア・アプ ローチ、リスク対策というキーワードを盛り込むべき。

○ あまり来年度事業化を強調しないで、11年度準備で12年度、13年度で立ち上が るというものも取り組むべき。

○融資事業が新銀行に移ることにより、建設譲渡の資金面が今までよりやりにくくなる 恐れはないか。従来どおり建設譲渡が円滑にいくように資金調達あるいは償還に対する 配慮等注意をする必要があることを書く必要はないか。

○ゼロエミッション企業団地はエコタウン構想との関連性でしっかり位置付けをしてお くべき。サテライト的なものと拠点的な大規模なものとが有機的に組み合わされていく 必要があり、そのサテライト的なもののためにも事業団事業はぜひ必要だという形にな るのではないか。

○なぜ事業団を独立した存在にしておかなければいけないかということをわかりやすく 説得的に書くべき。例えば、建設譲渡の必要性を説得的に書く必要がある。また、研究 開発や情報といったソフト機能を事業団に集積させ、世界の環境対策の集積だというふ うになるのが良い。

○教育という部分が付け足しみたいな感じで入っている。国民的取組の中の受け皿とし て事業団は具体的にやれる位置にあり、一項目を立てるぐらいにしてほしい。

○有害物質対策で地下水汚染問題やダイオキシン問題等について、どのように検討して どこでやっていくのかがわからない。そういう書きぶりを考えてほしい。それから実態 として事業を進めていかなければいけない。

○地下水浄化のための機器のリースについては、浄化の管理が重要であり、むしろ今後 の検討課題のところで要請に基づく事業実施が中心ではないか。

○処分場跡地等での地球温暖化対策緑地についてヒートアイランドという説明もあった が、処分場はどちらかというと郊外地域にあり、むしろ屋上、斜面、壁面緑化の面的な 整備によりヒートアイランドに対応することが考えられる。事業団の今後の一つの業務 として考えてほしい。

○検討課題に取り上げるべきものの一つに、環境事業団の組織の運営、機構のあり方と いった内部の体制の問題もあると思う。例えば、オープンで活発な交流、開かれた環境 事業団とするべきという課題も考えるべき。

○縦割りの行政の中で調整をしながらやっていくことが大事。しかも、それがどこが責 任を持ってやるのかもはっきりしなければいけない。事業団として、これから一生懸命 力を入れてやっていくものと、少し力を抑えていくというものと、メリハリをはっきり 付けた方が良い。

最後に、委員長から、「大体の意見が集約されてきたと考える。本日の議論を踏まえ、この中間報告骨子案に従い文章化し、私がチェックして、先生方に送付することとしたい。そして、次回は中間報告のとりまとめを行いたい。」との発言があった。

− 以 上 −