【安原部会長代理】 ・ ※3762に、「戦略的環境アセスの制度化の必要性を明記してはどうか」という委員からの意見が出ているが、※3420で制度化の検討と表現した上で、さらに公共事業のところで制度化について言及する必要があるかどうか。原案で足りている気がする。 【村杉委員】 ・ ※3420に「戦略的環境影響評価」をいれたのはありがたいが、これはグリーン化メカニズムの部分。※3762も、「戦略プログラム」を「戦略的環境影響評価」の文言にしても良いと思った。 【細谷環境計画課長】 ・ 第1章の戦略的プログラムは、全体の中の重点事項で、後ろの方にも影響があるという理解。 【小早川委員】 ・ ※3420で公共事業も含めて広い対象についての戦略的環境アセスを掲げているので、理屈の上では足りていると思う。ただ、もし※3762で生かすとすれば、「計画段階からその実施が」を、現行の事業アセスよりももう一歩進めたという意味で、「計画の早い段階から」という表現にするのも一つの方法だとも思う。 【森嶌部会長】 ・ ※3762の「戦略的プログラム」は、ここでは戦略アセスとは全然違う意味なので、やるのだったら、「戦略的プログラムに示したように」というよりも、「第2部第何章に示したように」と書き分けた方が混乱が起きないので、その上で、「早い時期から」とする修文について考慮してみる。 【谷田部委員】 ・ ※3649の「ヒートアイランド現象、光害など」は、「新たな問題」というより、深刻化しつつあるという状況だと思う。 ・ ※3646「スパイクタイヤ粉じん対策」等は、随分前からの対策なので、現在の段階で書き方にかえた方が良い。 【森嶌部会長】 ・アップデートしているはずだが、検討してみる。 【宮本委員】 ・ ※3791「環境情報に係る国民等からの照会に対して迅速、的確に対応するシステム」とあるが、環境データの収集の迅速化とデータの分析能力の向上というのは非常に重要なことだと思うので体系的な整備の中に入れてほしい。現状では遅すぎる。 ・ 同様に、計画の効果的実施の※405の「各主体の連携と推進体制の強化」にもデータ収集の迅速化や分析能力向上を加えた方がいい。 【森嶌部会長】 ・ 前々から言われていた重要なポイントであるため、是非検討する。予算要求の根拠となるような話である。 【藤井委員】 ・ ※3644「緊急的なディーゼル排気粒子対策として、装着可能な」で、すぐ「DPF」となっているが、軽油の硫黄分の削減対策も必要なので入れてほしい。 【鈴木委員】 ・ ※3648「多様な有害物質による健康影響の防止」の、水環境、土壌環境絡みでトリハロメタンの揚水の問題と、※3701の「化学物質対策」の部分が、化学物質対策の全体の姿形が見えないためにそれぞれ体系的に別のシステムに向かって運営されるような形になり、錯乱してしまう。多様な体系ではなくて、場所としては分けてあっても、考え方として体系的にするよう工夫が必要だが、日本の環境行政の中で化学物質対策をまとめて、全体としてどう展開していくのかが問題だと思う。青写真がないと考えられない。 【森嶌部会長】 ・ 日本の環境行政が、全体としてどう展開していくのかがないならば、全体として展開できる方向性を事務局と一緒に導いてほしい。 【佐竹委員】 ・ 部会長の意見に賛成であるが、行政は、問題が起これば、全体の体系が見えなくても、何か措置を講じなければならない場に立たされているということも理解していただきたい。体系化の努力も必要だが、ホットイシューに追い回されるという事情もある。 【森嶌部会長】 ・理解はできるが、せっかく計画をつくるのだから、バラバラと適当にやるわけにはいかない。事務局と相談して計画内でどう扱うかを相談してほしい。 【江頭委員】 ・ ※3911に「教科書」とあるが。学校教育法では「教科用図書」だと思うので、文部省に確認の上修文してほしい。 ・ ※3911「国が作成している一部の教科書」とあるが、国定教科書はないので、「なお、国は、リサイクル等への理解を深めるきっかけとするために、教科用図書について」と修文してほしい。 ・ ※3912「国際社会との連携や開発途上国の環境教育・環境学習の支援に努める。」とあるが、「国際的寄与・参加の推進」においては「社会教育」よりも「学校教育」の協力が求められているので、「国際的寄与・参加の推進」にも「環境教育・環境学習の支援」を入れてほしい。 【廣野委員】 ・ ※3962「政府以外の主体の役割が国際機関や条約の交渉過程において増大していることを認識し、世界的な政策形成とその実施に、多様な主体の参加が促進されるよう、ITを活用した環境整備を進める。」は、ITを活用するために環境整備が重要であるように誤解されるので、「世界的な政策形成とその実施に、多様な主体の参加が促進されるよう努める。なお、その場合に、ITを活用した環境整備を進める。」と二つに切って、諸々の主体が参加できる方向の趣旨に直してほしい。 ・ ※3962「各種の開発プロジェクトにおける環境配慮が徹底されるように」を、「各種の開発プロジェクトにおける環境配慮が計画段階から徹底されるように」と、戦略的なアセスの問題を強化した表現にしてほしい。 ・ ※3971は「開発途上国地域の持続可能な開発を資金面から支援するため」やその後の「UNEP国際環境技術センター、バーゼル条約地域研修技術移転センター等の多国間の仕組みを通じた技術移転を引き続き支援する。」を資金面だけに限定しないで、「政策・技術・資金面から支援する」と政策支援を強化した格好にしてほしい。 ・ ※3968「協力対象をプロジェクトではなくセクター(部分)とし」は、協力対象をプロジェクトではなくセクターに切りかえる方向というように錯覚してしまうので、プロジェクト援助の重要性も十分認識した上での書き方のしてほしい。
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