<日 時>平成9年2月10日(月)14:00〜14:20 <場 所>池之端文化センター 2階 「白銀の間」 <議 題> (1)意見交換 (2)その他 <配付資料> ○今後の環境影響評価制度の在り方について(答申案) <議 事> 審議は公開で行われた。 (1)答申案の修正点の説明 ○(部会長) 前回の部会においては、実質的審議としては最後のものであることを前提 にして、答申案について議論いただいた。そして、案の一部を修正することを前提に基本 的に了承いただいたものと理解している。修正については、部会長の私に一任いただいて いたので、私から事務局に指示をして最終的な答申案として作成して、本日お手元にお配 りしている。 前回各委員から指摘があり修正した点について、事務局から説明をお願いする。 (事務局) 前回の部会から4点について修正させていただいているので、その部分につ いて説明を申し上げる。 1点目は、1ページの最後の段落、「政府においては、」以下の部分の2行目の「当審議 会の審議に対して寄せられた期待に応える意味でも」と前回なっていたが、この部分につ いて「応えるために」という表現に修正させていただいている。 2点目は、3ページの「2.制度の見直しの基本的考え方」の中の{3}、「事業計画の熟度 を高めていく過程のできる限り早い段階から」という部分だが、前回は「事業計画のでき る限り早い段階から」となっていたが、指摘をいただいて「事業計画の熟度を高めていく 過程のできる限り早い段階から」というふうに修文をさせていただいている。 3点目は、4ページの上から2つ目の段落、「なお、」以下の段落の下から2行目の「ま た、基本原則を具体化するに当たっては」の部分だが、「基本原則を具体化するに当たっ ては、透明性が保たれ、わかりやすい制度とするよう」というところに、前回の部会での 審議を踏まえて、「統一的で、」というのを加えさせていただいている。 4点目は、9ページの(3)準備書・評価書の記載内容のところの2つ目の段落、「この ほか、科学的知見の限界に伴う予測の不確実性の存在に関する記載や」の部分だが、「予 測の」というのを加えさせていただいた。前回、委員の先生方から、技術手法が科学的知 見の中で含まれていないのではないかという指摘もいただいて、環境基本法等の表現の中 にも「科学的知見の充実」という表現が使われているが、この中には手法のメカニズムと か予測等の科学的知見の充実ということを意識しており、ここも含まれているということ で、ここに「予測の」というのを加えることによって、委員の指摘の趣旨を踏まえた修文 をさせていただいている。 ○(部会長) 前回の審議を踏まえた修正は、ただ今紹介のあった4点だが、これでよろ しいか。 委員の了承を確認した。 (2)部会長確認事項の報告 ○(部会長) 修正部分のうち、4ページの9行目の「統一的で、」という文言を挿入し た箇所については、前回の部会で多くの委員から様々な意見をいただいたところである。 そして、前回の議論をまとめる際に、私の方でいくつかの事項を確認させていただいた が、その際、突然の発言であるので必ずしも文章として適当でないかもしれないが、要旨 はこういうことであるということで了承いただいた。前回、この後その文章を整理し直し て、これを部会長の確認事項として議事録に載せるということで、これも了承いただいた ところである。 そこで、本日、整理し直したものを報告し、議事録にとどめたいと思っている。 なお、前回私が必ずしもオーガナイズされた形でなく発言したが、これも議事録という形 では当然残るが、本日は改めて確認事項を取りまとめたということで確認させていただ く。 これまで部会では、アセスメント制度を法制化する場合にどのような原則を踏まえるべき か、ということについて検討してきた。審議の過程では、業種を越えて、統一的な枠組み の下で法制化されるということを前提に議論してきた。 しかし、法形式として一般的アセス法とは別個の事業法の中で対応しようとする動きがあ り、これに対して、別の枠組みをつくることに対する懸念とともに、部会で取りまとめた 原則がこのような動きによって骨抜きになるのではないかとの懸念が多くの委員から強く 表明された。 これらの点を踏まえ、本答申を総理に提出するに当たっては、答申を取りまとめるに当 たってこうした強い懸念が表明されているので、法制化に当たっては、こうした点も踏ま えた対処をお願いしたいということをお伝えすることとする。 以上である。 (3)「今後の環境影響評価制度の在り方について(答申案)」の了承 ○(部会長) 「今後の環境影響評価制度の在り方について」の部会としての議論は最終 的に整理をしたと思っているが、本答申案について了承いただけるか。 委員の了承を確認した。 ○(部会長) 本答申案を企画政策部会の了承を得た案として近藤中央環境審議会会長に 報告し、会長の同意を得て、中央環境審議会の総理に対する答申としていただくことにす る。 近藤会長への報告及び答申後の対外発表については、部会長の私に一任いただきたいと思 うが、これもよろしいか。 委員の了承を確認した。 (4)鈴木政務次官挨拶。部会長より総理への答申の手交と記者会見の予定について説 明。 <本件に関する問い合わせ先> 中央環境審議会企画政策部会(環境影響評価関係)事務局 (環境庁環境影響評価制度推進室) TEL 03−3581−3351 FAX 03−3581−4815 室長(環境影響評価課長):高部 正男 (内線6283) 主査(環境影響審査室長):寺田 達志 (内線6284) 課長補佐 :北沢 克巳 (内線6286)