ESG 金融懇談会 第4回 議事要旨
日時
平成30年4月20日(金)15:00~17:00
場所
都道府県会館 402会議室(東京都千代田区平河町2-6-3 4階)
出席者
【出席委員(50音順)】
稲垣 精二 委員 第一生命保険株式会社 代表取締役社長(菊田 徹也 氏 代理出席)
岩崎 俊博 委員 一般社団法人投資信託協会 会長
大場 昭義 委員 一般社団法人日本投資顧問業協会 会長
翁 百合 委員 株式会社日本総合研究所 理事長(足達 英一郎 氏 代理出席)
北川 哲雄 委員 青山学院大学大学院国際マネジメント研究科 教授
黒本 淳之介 委員 一般社団法人第二地方銀行協会 会長、
株式会社栃木銀行 取締役頭取(猪俣 佳史 氏 代理出席)
佐久間 英利 委員 一般社団法人全国地方銀行協会 会長、
株式会社千葉銀行 取締役頭取(飯嶋 大三 氏 代理出席)
佐藤 浩二 委員 一般社団法人全国信用金庫協会 会長、
多摩信用金庫 会長(渋谷 博之 氏 代理出席)
多胡 秀人 委員 一般社団法人地域の魅力研究所 代表理事
玉木 林太郎 委員 公益財団法人国際金融情報センター 理事長(OECD前事務次長)
成田 耕二 委員 株式会社日本政策投資銀行 取締役常務執行役員
藤原 弘治 委員 一般社団法人全国銀行協会 会長、
株式会社みずほ銀行 取締役頭取(大類 雄司 氏 代理出席)
牧野 光朗 委員 飯田市長
水口 剛 委員 高崎経済大学副学長、同大学経済学部 教授
宮原 幸一郎 委員 株式会社東京証券取引所 代表取締役社長(二木 聡 氏 代理出席)
森 俊彦 委員 特定非営利活動法人 日本動産鑑定 会長
【オブザーバー】
金融庁
日本銀行
議事
1. 開会
中川環境大臣より、冒頭、挨拶があった。
2. 話題提供(多胡委員、内野様、牧野委員)
(1) 一般社団法人 地域の魅力研究所 代表理事 多胡 秀人 委員より、概要、以下の
話題提供があった。
- 地域社会では、金融機関にヒト・モノ・カネが集まっている。地域金融機関は、顧客との信頼関係を前提に、財務、本業両面でESGの取組を支援することが求められる。ESGは、顧客本位の持続可能なビジネスモデルであるリレーションシップバンキングと同じ発想である。
- 地域金融機関がリレーションシップバンキングを面的に展開することが地方創生に繋がり、地域経済を成長させる。
(2) 株式会社 大和総研 金融調査部 担当部長 主席研究員 内野 逸勢 様より、
概要、以下の話題提供があった。
- 地域の課題解決には地方創生につながる資金の流れを創り出すことが必要である。表面的な資金量の増加ではなく、資金が地域産業の末端にまで行き届き、地域社会で循環することが重要である
- 資金の流れを創り出すには、地域金融の担い手の多様化が重要であり、既存の地域金融機関による仲介機能の強化およびクラウドファンディング、地域通貨といった新たな担い手の深耕によって、地域金融のエコシステムを再構築する必要がある。
(3) 飯田市長 牧野 光朗委員より、概要、以下の話題提供があった。
- 地方創生には、地域産業が経済的に自立することが重要である。地域金融には、地域のお金が地域のために優先的に使われるような仕組みづくりと、地域に必要な事業が何かを見立てる力が求められる。
- 地方創生の実現には、多くの地域住民が事業や施策に巻き込まれ、当事者意識を持って取り組むこと、および地域コミュニティをそうした仕組みとすることが重要である。さらに好事例を他の地域へも展開し広げていく取組が必要である。
3. 自由討議
議事2.を受けて自由討議が行われた。討議では、各委員等より、主に以下のような論点について意見が
示された。
- ESGやSDGsとリレーションシップバンキングの関連性
- 地域金融機関におけるESG金融への取組や組織体制
- 地方課題の解決に向けた間接金融市場と自治体・企業等との連携
- 間接金融のESGへの取組を後押ししていくための直接金融の役割
- ESGへの取組に関する好事例を展開していく必要性
4. 閉会