生物・水産資源・水環境問題検討作業小委員会(第8回)会議録.

1.日時

平成26年11月17日(月)10:00?11:20

2.場所

環境省第2・3会議室

3.出席者

小委員会委員長 青野英明委員長
委員 岩渕光伸委員、古賀秀昭委員、滝川清委員、速水祐一委員、本城凡夫委員、山本智子委員
専門委員 鎌賀泰文委員、大村浩一委員、柳原重臣委員、藤井明彦委員、松山幸彦委員
事務局 水・大気環境局長、水環境課閉鎖性海域対策室長、水環境課閉鎖性海域対策室長補佐

午後10時 開会

○高山室長補佐 では定刻となりましたので、ただいまから有明海・八代海等総合調査評価委員会第8回生物・水産資源・水環境問題検討作業小委員会を開催いたします。

 最初に、本小委員会は公開の会議となっておりますことを申し上げます。

 委員の出席状況ですが、欠席の連絡を川村委員よりいただいております。また、本日は評価委員会の岡田委員長にもご出席いただいております。

 続きまして、環境省水・大気環境局長の三好よりご挨拶を申し上げます。

○三好局長 水・大気環境局長の三好でございます。7月に着任をいたしまして、この度初めてでございますので、冒頭一言ご挨拶を申し上げたいと思います。

 委員の皆様方にはご多忙のところお集まりをいただき、ありがとうございます。私から申し上げるまでもないことでございますけれども、有明海・八代海の再生につきましては、特別措置法に基づきまして、関係省庁、関係各県がそれぞれ対策を実施してきているところでございますけれども、昨年も赤潮の発生や、有明湾の湾奥部では貧酸素状態が続くというようなことで、生物の生息に厳しい環境となっているということでございます。

 また、今年の2月には、珪藻赤潮の大量発生によるノリの色落ち被害が発生するということがございまして、有明海は予断を許さない現状というふうに考えているところでございます。

 この小委員会では、有明海・八代海で生じている主要な生物の問題点を特定していただきまして、さらにその原因・要因に対しまして、効果的な対策の検討をしていただくということで、大変重い、重責を担っていただいているところでございます。昨年、一昨年と、二枚貝、赤潮、貧酸素について議論をしていただいております。本年度はこれまでの検討結果と、それから新たな調査結果を踏まえまして、問題の総合的な検討をお願いしたいというふうに考えているところでございます。

 委員の先生方には忌憚のないご意見を賜りたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

○高山室長補佐 次に、事務局で異動がございましたので、ご報告いたします。

 水環境課長が宮崎課長から大村課長へかわりました。

○大村課長 どうぞよろしくお願いいたします。

○高山室長補佐 また、閉鎖性対策室長が名倉室長から根木室長へかわりました。

○根木室長 根木でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

○高山室長補佐 続きまして、配付資料を確認させていただきます。

 まず、資料といたしまして、本日の議事次第がございます。次に委員の座席表がございます。次に資料1といたしまして、委員の名簿がございます。次に資料2として、有明海・八代海における夏期赤潮の発生状況の整理と検討、八代海における夏期赤潮の整理と検討についてという資料がございます。参考資料につきましては、午後1時半からこの場で開催予定の海域再生対策検討作業小委員会の配付資料をつけさせていただいております。委員のみの配付とさせていただいておりますので、ご了承願います。

 不足の資料がございましたら、事務局までお申しつけください。

 報道取材の皆様は、これ以降のカメラ撮影はお控えいただきますよう、よろしくお願いいたします。

 これ以降の進行は、青野委員長、よろしくお願いいたします。

○青野小委員会委員長 それでは、議事を始めさせていただきます。この小委員会では、有明海・八代海に生じている問題のうち、主に魚介類のへい死事故、赤潮、貧酸素水塊の3点につきまして、現状の把握、原因・要因や、発生機構、被害防止・軽減対策等について検討することになっております。

 本日は、昨年度に検討した夏場の赤潮につきまして、知見が少なく整理が進んでいなかった八代海の夏の赤潮について、新たに得られた知見などを松山委員を中心に整理したものを、ご報告していただくことになっております。

 それでは、松山委員、お願いいたします。

○松山委員 ご紹介ありがとうございます。水産総合研究センターの松山でございます。よろしくお願いします。資料の説明を担当させていただきます。

 ただいま、青野委員長から簡単にご説明がありましたように、有明海・八代海で生じている問題のうち、有用二枚貝の減少要因、夏期の赤潮と貧酸素、こういったものについて、2年間という短い期間でしたが、駆け足で資料の収集、整理、解析を行ってきたところです。夏場の赤潮に関しては、第4回と第5回の小委員会資料におきまして、既に多数の知見を提示して、そのエッセンスの部分については、第32回の親委員会にもご報告申し上げたところでございます。

 今回、先ほど青野委員長からもお話がありましたように、八代海における赤潮発生、これが有明海と比較しますと、資料の収集と解析がやや遅れておりました。そこで抜けていた部分について、さらに資料の収集、整理、解析を行うとともに、これまで提示した内容について海域ごと、要因ごとにさらに深掘りを行って要因の解明に努めてみました。

 それでは、まず私のほうから「八代海における夏期赤潮の整理と検討について」というタイトルでご説明いたします。本資料につきましては、ここにご参加の専門委員の先生方が所属する関係機関等を中心に、資料を収集してまいっております。平素より取りまとめにおきまして、全面的なご協力をいただいていることに対し、この場をかりて改めて御礼申し上げます。

 資料の説明の前に、1つ修正があります。お手元に配付している資料の右下のページ数で言うところの14ページをお開きください。ここに図の中にキャプションが入っておりますけれども、「各海域区分」の「区分」という部分を消していただいて、なおかつ「海底上1m層の水温」というところも二重線で消していただきたいと思います。これは有明海・八代海の各海域における平均潮位の5カ年移動平均値ということで、図の中のキャプションを修正いただければと思います。大変失礼いたしました。

 では、早速、発表に移らせていただきます。

 この写真は有明海・八代海等で夏場に赤潮を引き起こす代表的な生物の写真であります。詳細は省略いたしますけれども、最も問題となるのは、上の2種類です。これはシャットネラ アンティーカという、ラフィド藻の仲間です。それと、コックロディニウム ポリクリコイデスです。この2種類が有明海・八代海で大変問題になっているという状況でございます。上の2種類とも魚に対する強い毒性を示しまして、養殖魚でありますとか、天然魚にへい死等を起こすという問題点があります。特に今回は、八代海で近年問題となっております左側のシャットネラ赤潮に焦点を絞った資料の収集を行っております。

 この写真は上空から撮影されたシャットネラ赤潮の写真でございます。2010年に撮影されたものです。この黒くなっている部分が赤潮により着色したものでして、ここに養殖生簀が2つ写っております。こういう状態になりますと、数千細胞、数万細胞というような赤潮細胞が養殖漁場に流入しますと、ものの数時間程度でこのように魚がへい死するというような状況です。

 これは過去に日本沿岸で発生した赤潮被害の上位5位の集計値を示しております。主に見ていただきたいのは、この発生年と被害額、場所ですけれども、これを見てもわかりますとおり、平成22年、すなわち2010年の赤潮、八代海で発生したものですけれども、54億円という被害、それとその前年の平成21年に発生した同じシャットネラ赤潮で33億円、歴代上位5つの赤潮のうち、2位と5位がわずか2年間連続して発生するという大変な漁業被害が発生しております。こういったことで、地域の養殖業の最大の懸案事項となっておりますし、このこと自体が特措法の改正にも強く影響したというのはご存じのとおりだと思います。

 これからご説明するに当たりまして、資料に関しては平成18年の委員会報告書の内容を改めて踏まえておく必要があります。これは前回委員会報告における赤潮発生に関する主な要因の5項目が指摘されております。

 1番目として冬季の水温上昇が指摘されています。これは有明海におきまして、冬場の赤潮が増えているという状況がありまして、それに関しては冬の最低水温が上昇して、珪藻の増殖が促進されているのではないかというような指摘でありました。

 2番目としては透明度の上昇です。有明海では、長期の透明度上昇が認められ、これによって濁りがなくなることによって、光の透過性が増えて、赤潮プランクトンの光合成が活発になったという可能性が指摘されております。

 3番目は富栄養化・貧酸素化の進行です。これに関しては、この小委におきましても、多数の資料を収集いたしました。この赤潮の発生要因であるとか二枚貝の減少要因でも整理いたしましたように、この富栄養化に関しましては明確なデータを得ることができておりません。むしろ内部生産の低下を示すようなデータが多く得られています。ただ、貧酸素化に関しましては、成層期に海底から溶出する栄養物質が増えて、そのことによってシャットネラ等の赤潮が増えてきた。こうした可能性は依然残っております。

 4番目の浄化能力の低下です。これはご存じのようにかつて有明海には大変膨大な量の二枚貝などの懸濁物捕食者が生息していましたが、これらが大きく激減しているということはもうこれまでの委員会報告でも明らかになっていることです。こうした赤潮プランクトンを食べる捕食者が低下することで、プランクトンが増えやすい環境ができているという指摘もなされております。

 最後に潮流の低下については実測値がほとんどなく、長期の比較はできません。貧酸素の整理などにおきまして、外海側の潮位変動、あるいは戦後有明海全域で各種の埋め立てが行われているわけですけれども、そういったことによる海岸線の大きな変化が局所的な潮流変化に影響した可能性は示唆されています。

 以上が平成18年委員会報告の内容であります。既に第4回の生物小委で関連資料が収集されて報告されております。今回は八代海に関係するであろうと思われる①、②、③について収集した資料を深掘りしてご紹介いたしたいと思います。

 資料の収集はこのように主に5項目になっております。これまでの資料収集の過程におきまして、海域再生小委のほうにもいろいろなご意見をいただきまして、有明海・八代海という一つのくくりだけではなくて、その海域の中でも海域ごとに資料を収集したほうがよろしいのではないかというようなご意見をいただいております。有明海に関しては、そうした部分も考慮いたしまして、ある程度、海域ごとの整理をいたしたところであります。有明海に関しましては既往知見が多数ございまして、水質や発生機構等も含めてかなりの知見が集約されております。一方、八代海に関しましては、最も赤潮発生が懸念されている海域ではあるんですけれども、問題となる種が長期的に替わっているということもありまして、収集された資料間を補完するデータが欠けています。これは連関図を整理する上で、科学的俯瞰性に乏しいということで、ここを補強する必要があります。そこで2008年以降、水産庁さんの事業で密なデータが収集されておりまして、2009年、2010年の大赤潮もこの調査の中で捉えられているということでありますので、幾つか資料を紹介していきたいと思います。

 この図は、八代海における赤潮発生に関しまして、平成18年委員会報告書にこの図が掲載されております。八代海におきましては、1970年代からコクロディニウム ポリクリコイデスという先ほどの写真の右側にあったものですけれども、この赤潮プランクトンが被害を与えておりました。その本種の発生機構図ということでこれが掲載されております。しかし、後ほどご説明いたしますように、近年はコクロディニウム ポリクリコイデスではなくて、シャットネラによる漁業被害が大きくなっているということが特徴でございます。

 それでは、早速、有明海・八代海における赤潮発生状況に関する概要を説明いたします。この図は第4回、あるいは第32回の総合調査評価委員会のほうでもご紹介した図でありまして、それぞれ有明海・八代海、橘湾における赤潮の発生件数の長期のデータを示しております。特徴といたしましては、これは有明海では1990年代の後半、矢印をしたところですけれども、こちらのほうから赤潮の発生件数がほぼ倍増しているということです。この現象に関しましては、前回の委員会報告でも指摘されております。その傾向が続いているという状況です。実は八代海のほうでも、若干位相はあるんですけれども、2000年ぐらいから赤潮の発生件数が同様に倍増しているという状況がございます。ただ、橘湾ではそういった傾向がうかがわれておりません。

 有明海側での1998年以降の赤潮発生件数の増加につきましては、これまで小委の資料として整理が進んでおります。一方で八代海におきます2000年以降の赤潮発生頻度の増加につきましては、明瞭な因果関係が示されておりません。第4回の生物小委では、収集した資料の過不足部分につきまして言及されております。特に1998年を付近とした長期変動、あるいは赤潮がある時期にまとまって連続して発生したり途切れたりする現象というものがあるんですけれども、これらの長期変動用に関して、気象とか外海側の潮汐変動を見据えた解析が必要というふうなことで述べられております。

 今回、八代海側の赤潮増大に関する資料を収集しました。これは八代海において2000年以降、赤潮発生頻度が増加しているという状況があるわけですけれども、園田ら(2013)の論文をここに引用しております。この資料では、八代海における海水温の変動を四季別に資料を整理したもので、こちらが冬、春、夏、秋というふうになっています。これを見ますと、冬と春の長期変動というのはやや見づらいんですけれども、夏と秋に関しては長期的に水温が上昇傾向にあるということがわかります。これまで有明海側でも冬期の水温上昇というものは指摘されておりましたけれども、八代海ではこの資料を見る限り、夏と秋の水温上昇というものが顕著のようです。同じ著者らの別の論文です。これは赤潮の発生回数がこちらのほうに長期変動図として示されております。同じようにこちらに示した海域ごとの水温の上昇です。トレンドがほぼ一致するというようなことが示されております。実はこの八代海の外になりますけれども、東シナ海の北部海域、外海側ですけれども、こちらでも2000年ごろをピークとして、長期的に水温が上昇しているというようなトレンドが捉えられております。このように、内海側の赤潮発生回数、水温の上昇、その接続する外海側の水温上昇というのが同じトレンドで動いているということがわかっております。

 水温変動と連動していると推測されるのが、潮位のデータになります。これは有明海と八代海のいずれにおきましても、平均潮位が年々上昇しておりまして、2000年ごろに最高潮位に達して、高い状態が続いているというデータが示されております。後ほどのスライドでもお示ししますけれども、シャットネラの赤潮というものは、この海域で年間記録される最高水温付近に増殖至適水温があります。そういうところで発生するということで、海域全体として水温が上昇いたしますと、本種の出現にとって常にプラスに作用するということは十分に考えられます。また、外海側の水温上昇に伴うと推定される潮位の上昇が、内湾側での赤潮発生にどのように作用しているかについては、今後の解析が必要というふうに思っています。

 八代海側の赤潮発生を考える上で、本海域における大まかな海域区分というものを念頭に置いた上で整理を進める必要がございます。八代海の海域区分につきましては、海域再生小委のほうでも検討を進められておりまして、先ほどの引用文献のほうにも5つの海域に分けられていることが示されています。生物小委におきましても、熊本県や鹿児島県さんの漁場環境調査担当者との論議を深めました結果、大体このような、水質的にこのように4つの海域に区分できるだろうというような結論になっております。ここに書きました北部海域というのは、球磨川の影響を受けまして、非常に内湾性で、成層が強く発達する、浅い海域であります。南部海域、西部海域というのは、牛深水道からの外海水の影響を受けまして、大変水質が良好というか、透明度が高い海域でありまして、外洋性の影響を受けるという海域であります。特にこの西部海域に関しましては、常に水がよく動いておりますので、海水が上下によく混合している海域でございます。こういったところに魚類の養殖場が多数配置されております。この内湾性の北部海域と西部、南部海域に挟まれた、具体的にはこの御所浦島というのがここにあるんですけれども、こちらの周辺及び東部のあたりを中部海域というふうに我々は呼んでいますけれども、ここは常に潮目が発達いたします。ここの海域は赤潮の初期増殖域ということが多いということで、おおむねこのような4つほどの海域に区分をして論議をしております。

 これは、八代海における赤潮発生に関します上が発生日数、下が最大密度、こちらがシャットネラ、こちらがヘテロシグマとなっております。問題になっているシャットネラというものは、2002年ぐらいから発生頻度が高くなっております。2010年まで非常に高密度、長期間発生する状態が続いておりましたけれども、2011、2012、2013、それとまだ資料は整理されておりませんけれども、2014年、この4年間はほとんど出現していないという状況で、2002年から2010年まで大変規模が大きく発生しておりました。ヘテロシグマに関しては、特に長期変動はこの北部、中部海域では見られません。

 次に、コクロディニウム ポリクリコイデスとカレニア ミキモトイでございますけれども、コクロディニウムというのは、1970年代から80年代に大変発生して、その後、90年代にもう一回山があります。その後、1990年代の後半に同様に出現して、2010年以降はほとんど出ないというような特徴があって、3回の山があります。カレニア ミキモトイに関しましては、この海域ではほとんど出現しないということがわかります。

 次に南部の海域であります。シャットネラの赤潮の発生はやはり2002年から2010年までの間に大規模に発生しておりました。これは北部、中部海域とほぼ同様な傾向でございます。この海域でちょっと特徴的なのは、2001年以降、このシャットネラとほぼ同類のラフィド藻であるヘテロシグマ・アカシオが増えているという傾向が見えます。これはコクロディニウムとカレニアですけれども、やはり南部海域におきましても、70年代、80年代と90年代の前半、それと2000年代に3回の周期的な山が見られております。

 以上が海域ごとの有害赤潮生物の発生状況でありまして、これは第4回での小委における報告ともほぼ同様になっております。

 次に、有明海における赤潮発生とその関連する八代海の状況についての比較を行っていきたいと思います。これは前回の委員会報告におきましてもご紹介した資料でございます。やはり赤潮問題を論議するためには、水質が大変重要なファクターとして整理の対象になります。これは佐賀県さんが長期に行われている観測データを、第32回の親委員会で報告したものでありますが、今日、簡単にこのおさらいということで、国営干拓沖のデータを少し振り返ってみたいと思っています。

 これは水温でありますけれども、先ほど八代海側が長期的に上昇傾向ということがありましたけれども、有明海側でもそういう特徴が出ておりまして、有明海側では、春、夏、特に冬ですね、上昇が確認されております。この上昇幅はおおむね1℃程度。1980年代の後半以降上昇ということで、瀬戸内海など、ほかの沿岸海域でも同様な現象が観察されています。これは透明度の上昇でありますけれども、これも平成18年委員会報告でも透明度の上昇というのは指摘されておりますけれども、その後のデータを見ましても、長期的に上昇傾向が認められる。特に、秋と冬に上昇が見られます。溶存態無機窒素の変動であります。これに関しましては長期的な変動がほとんど観察されておらず、年変動が大変大きくなっているという状況でございます。

 このように、有明海側では1970年代から長期の水質データが整理されておりまして、二枚貝の減少要因解明でありますとか、貧酸素、赤潮発生、こういったものの因果関係を比較検討する上で、大変貴重なデータソースになっております。特に、漁業生産が好調でありました1970年代から80年代、そして漁業生産の低下が顕著になり始めた1990年代後半から2000年代まで、水質データというのは途切れなく観測されております。当然ですけれども、八代海側での赤潮発生環境を精査するためには、有明海側と同様のデータセットについて比較検討することが望ましいく、それもできれば先ほどのスライドに示したように、八代海の海域区分ごとの比較検討が望ましいと言えます。しかし、残念ながら八代海における長期の水質観測データについては、まだ生物小委としては十分な資料を収集できておりません。今後、1970年代以降のデータにつきましては、熊本県や鹿児島県さんの観測結果を活用しまして、補完する必要があるというふうに考えております。

 続きまして、八代海で最も問題となりますシャットネラ発生時の水温・塩分環境の資料を収集しました。これは前回委員会でお示ししましたシャットネラの水温と塩分に対する増殖応答を室内で調べた結果でございます。これは山砥らが2006年に報告した資料でありまして、この棒が高いほど増殖速度が速い、こちらが水温です。こうやってみますと、水温が25℃から30℃の範囲で、このシャットネラという生物は速く分裂して増殖するという特徴があります。それぞれ異なる塩分で比較しておりますけれども、20から24以上であれば良好に増殖するというのが出ております。

 同じようなデータが八代海から分離培養されたシャットネラでも検討されておりました。これも紫加田ら(2006)が報告したものです。温度の幅が先ほどの論文と違って5℃刻みではありますけれども、25℃から30℃で高い増殖を示すということが既にわかっておりました。

 これは2009年の有明海における赤潮発生時に、実際に観測されたシャットネラの細胞密度と出現時の水温・塩分をプロットいたしましたT-Sダイアグラムでございます。これの実測データを見ますと、高密度の発生時の水温というのは25℃から29℃ですね。高い細胞密度は主にこの25℃から29℃の中間あたりに見られております。これは先ほどの室内培養試験結果とよく一致するデータとなっております。

 こうした発生時の水温と塩分の関係につきまして、これまで八代海側での整理は進んでおりませんでした。今回、熊本県さんと鹿児島県さんが実際に観測を行ったデータを提供いただきましたので、水産総合研究センターのほうでこのようなT-Sダイアグラムを作成してみました。左側が2009年のデータ、右側が2010年のデータになります。そうしますと、2009年は水温が25℃から29℃の範囲で高い出現、2010年はやや低い水温側に移っておりますけれども、22℃から29℃の範囲で高い出現が認められるという結果が得られておりまして、これは有明海側での出現時の水温とよく一致しております。先ほど紹介した培養試験結果による最高増殖を示す至適増殖温度ともよく一致するということがわかります。したがいまして、水温と塩分については、このシャットネラ赤潮発生を推定する重要因子、すなわち赤潮発生は水温から推定いたしますと、6月下旬から9月下旬までにほぼ限られるということになります。

 八代海におきましては、2009年と2010年にシャットネラの赤潮が大規模に発生して被害を与えておりますが、これは気象の特徴を並べてみました。ちょっと図が小さくて見づらいんですけれども、2008年から2012年までの5カ年のデータが時系列的に並べられております。上が降水量となっており、年変動が大きくて見にくいんですけれども、赤潮が発生しなかった平成23年と24年というのは、この梅雨時期の降水量が高く出ております。逆に赤潮が発生した年というのは、この初期、特に6月中旬の降水量が平年よりも低いところに張りついているということがわかりました。2010年はこの赤です。比較的、雨があったんですけれども、実はもうこのときにはかなり出現しておりましたので、例年より2週間、3週間早く出現しておりましたので、旬を少しずらしますと、やはり増殖の初期には降水量が少なかったということになっております。

 下は日照時間になります。赤潮が発生した平成20年、21年、22年というものは、5月中旬から6月上旬の日照時間が長くなっているということがわかりました。また、梅雨に入る前に天気がいい状態が長く続いたことをこれは示しております。水温についても同様にデータがとられております。時間の関係上、細かな説明は割愛いたしますけれども、赤潮が発生しなかった平成23年と24年は、6月下旬の水温が低かった。また、シャットネラがほとんど出現しなかった平成24年というのは、夏場の水温がかなり低く推移したというような特徴がございました。塩分に関しましては、点線が赤潮が発生しなかった年で、実線が発生した年なんですけれども、しなかった年は塩分の低下が非常に激しくて、赤潮が発生した年は比較的塩分の低下が低いといった特徴もありました。平成22年の発生はややイレギュラーな状況ですが、これは先ほど申しましたように、発生時がいつもよりかなり早く出現しておりましたので、初期増殖時期はそれほど塩分が低下していなかったという結果になっております。

 これは溶存酸素の変化であります。これは赤潮観測が行われております八代海のほとんどの海域、沖合のちょっと深いところになりますけれども、そういったところではほとんど溶存酸素がいわゆる貧酸素と言われるような、4ミリグラムを切るようなことはございません。北部海域の最も奥まった干潟縁辺域では、近年貧酸素水塊が観測されているようですけれども、有明海のように、ある海域全域を覆い尽くすような貧酸素は発生していないということが言えます。

 また、有明海側ではシャットネラの赤潮発生と溶存酸素濃度の低下というような関係が明瞭に出ておるんですけれども、この海域では平成21年、22年の大規模な赤潮発生時も、明瞭な貧酸素というものは発生しておりません。ということで、八代海側での魚類のへい死というのは、貧酸素で死んでいるのではなくて、シャットネラの魚毒性によって直接養殖魚が鰓を痛められてへい死しているということが明らかであります。

 以上、環境のデータについてお示ししました。

 次に、種間競合の影響について、簡単にご説明します。これは有明海側のデータをおさらいで少しご紹介いたします。この赤で書いたものが有明海におけるシャットネラの発生です。緑が珪藻類の出現という状況になっております。2009年、2010年を示しておりますけれども、このシャットネラというものは、こういう珪藻類の谷間で出現するというような特徴がございます。これは2011年と2012年ですけれども、2011年は有明海側で珍しくシャットネラが出なかった年であります。2010年はこの2つの珪藻の山の間で赤潮が発生しているということで、両者の間に強い競合関係がうかがえました。

 一般的に赤潮を引き起こす鞭毛藻というのは、珪藻よりも増殖速度が低いために、栄養競合に負けやすい。つまり、珪藻にとって最大の競合者になるわけです。珪藻類が赤潮鞭毛藻の最大の競合者になります。有明海側では、珪藻とシャットネラ赤潮の間で種間競合が見られるということで、八代海でも同様な資料の収集と整理が必要と考えております。特にこの種間競合に関しましては、例えばクロロフィルの値、あるいはそういうもので見ていきますと、鞭毛藻も珪藻も同じ観測値になってしまいます。やはり、現地に行って、生海水を採取してきて、その中で両者の種間競合がどうなっているかというのを調査しなければいけないということで、これが調査をする上で最大の律速要因となっております。近年、画像処理装置の新技術が発達して、自動でこうした生物種を種判別するという技術も開発されております。いずれにしても、こうした種間競合に関して配慮していかないと、なかなか赤潮の発生機構というのは見えないというのが現実でございます。

 これは八代海側で取得されたデータの5カ年の資料を示しています。ちょっと図が小さくて大変申し訳ございません。委員会報告書のほうではもう少し整理したものをお示ししていきたいというふうに思っておりますけれども、結果だけ申し上げます。珪藻類とそのシャットネラ等の間で、有明海側で見られたような両者の交替現象というか、種間競合というものが見られております。その周辺データとして、栄養塩等のデータも多数収集されておりますので、この5カ年の発生パターンというものを八代海のほうも整理をしていきたいというふうに考えております。

 この5カ年の結果に関しましては、報告書のほうでこのように特徴が整理をされております。この水産庁の調査はその後も継続して行われておるわけですけれども、とりあえずこの2009年と2010年の大赤潮現象が捉えておるわけですので、その特徴をもう少し整理していきたいところです。できれば、この5カ年の発生パターンと、先ほど70年代、80年代からの長期の出現との整合性についても、精査をしていく必要があるかというふうに考えます。

 最後の取りまとめでありますけれども、5番目として、赤潮の発生機構、予察手法に関する資料でございます。このスライドは、先ほど珪藻と鞭毛藻との競合関係が認められると申し上げましたけれども、その競合を引き起こす際に、降水量が大きく作用しているというデータでございます。これは有明海側での知見でございます。雨が降りますと、河川より栄養塩が供給されて、珪藻が増える。そして鞭毛藻を抑制するというような基本的な流れに類したものです。これは有明海の諫早湾を想定したものでありますけれども、7月の中旬、具体的には7月16日から25日まで、佐賀市の合計降水量が80ミリを下回ると、珪藻類の増殖が低調でシャットネラ赤潮が発生するというような予察式が中嶋ら(2008)の報告に出ております。

 これは吉田(2012)においては、降水量と全天日射量とその年の赤潮発生規模をプロットしたものであります。大発生年というのは、この黒い四角になります。白丸が中小規模発生、黒の三角が非発生年ということで、この図を見ますと、全天日射量が16.5付近より左側だと非発生年、右側だと発生年というふうな色分けがされております。中小規模はその中間に来ると。すなわち、特に5月6月の全天日射量が長いほど赤潮が大規模になる。そういうような傾向がうかがわれております。この日射量が多いとシャットネラの赤潮が出やすいという結果は、実は瀬戸内海のほうでも従来より指摘されている事項であります。これは松原ら(2011)の資料でありまして、こちらのほうも降水量と日射量との関係を整理した図になっております。特にこれは判別分析によって図示をしておるわけですけれども、結果は先ほどの吉田(2012)とほぼ同じようなものでして、赤潮の発生年というのは降水量が少なくて、日射量が多いというところにこの赤で大きくプロットされるという結果でありました。こうした気象要因を直接コントロールすることはできませんけれども、こうした非常に長期のデータから赤潮の発生が予察できれば、大変有意義な情報が得られます。何より1998年以降に、夏場の鞭毛藻赤潮が増加した理由と、気象の長期変動との関係が明らかになる可能性があります。

 有明海におけるシャットネラ赤潮発生に関する因子としては、今、3つの文献をご紹介いたしましたけれども、降水量が平年より少ない、その結果として珪藻類の増殖が低調で、競合者が少なくなるというパターンが見られます。それと赤潮の発生直前に日射量が高い。特に透明度が低い有明海におきましては、増殖に高い照度を必要とするシャットネラにとっては、この高い日照が続くということは必要な環境条件であろうということがわかります。あと、還元化した底層から夏場栄養塩が溶出、珪藻類は海底近くの栄養塩を利用できませんけれども、シャットネラなど、遊泳する能力のある赤潮プランクトンは、深いところの栄養塩を利用できます。日照鉛直移動能力によりまして、底泥表面の栄養塩まで利用することによって、珪藻類との競合関係において、生態学的優位性を維持しているということが推定されます。

 有明海におけるシャットネラ赤潮発生に関しましては、平成18年委員会報告でもほぼ類似の、こちらにおられます本城委員が中心になって、この発生機構図を取りまとめられておりますけれども、次回委員会報告書では、その後、明らかになった事象を含めまして、より詳細な発生メカニズムを整理していくことになろうかと思います。

 有明海での赤潮の発生までのフロー図をこのように整理されております。時間の都合上、割愛させていただきます。

 最終的な報告書にはこのような有明海でのシャットネラ赤潮発生機構を通じた絵を描きまして、ブラッシュアップをしていきたいというふうに考えております。それは最終的にこうした連関図という形で反映されると考えております。できればこれを海域ごとに整理していければと考えております。

 有明海側の赤潮に関してはこのように資料が整理されておるわけですが、八代海側に関して赤潮発生予察の取りまとめを急ぐ必要があります。これは第4回の小委でご紹介いたしました熊本県さんの予察手法でございます。ここでは赤潮の発生、1カ月から2カ月前の降水量と底層水温というものが重要因子として重回帰式により求められております。これは先ほど5カ年の発生についてご紹介いたしましたけれども、5月から6月の降水量や日照時間と関係がありそうだという結果は、この5カ年の結果でも見えておりまして、やはり何らかの因果関係があるということがわかります。

 これは折田ら(2013)のほうで八代海南部のデータで整理された予測式でございます。ここでは重要因子として日照時間、特に6月中旬の水俣の日照時間、それと6月の八代の平均風速、5月1日から起算した入梅日、この3因子で過去の赤潮を100%判別できるとの結果になっております。6月中旬の日照時間が関係というのは、先ほど八代海の北部、中部における降水量や底層水温ともこれはリンクし得る項目でありまして、やはり同様な現象を捉えている可能性はあります。ただ、この資料では入梅日という新しい考え方が提示をされています。

 折田ら(2013)におきましては、この3因子が赤潮発生にどのように関連しているのか、こうしたフロー図が提示されております。この入梅日という考え方ですけれども、この文献では、この上側が入梅日が遅いケースを想定しておりますけれども、この競合する珪藻類の発生が低密度で推移することが示唆されております。その間にシストから発芽したシャットネラが初期増殖を繰り返していく。当然、入梅日が遅いということは日照時間が長いので、初期増殖が好調な傾向となる。最後にどかっと雨が降ると栄養が供給されてシャットネラの赤潮が発生する。逆に梅雨の初期に日照が少なく、雨が早く降りますと、珪藻類の増殖が好調で、初期のシャットネラの発生が抑制されて、結局赤潮には至らない。この資料の中では、そういったフロー図が整理されているということであります。

 これは全く別の文献でありますけれども、斎藤ら(2012)におきまして、八代海におけます塩分、溶存無機態リン酸塩濃度、成層強度、DIN、SiO2-Si、珪藻類の増殖速度と因果関係をSIモデルで算出されたものです。この中で特にDINと成層強度と珪藻増殖速度がシャットネラの出現に強く影響しているということがこの論文の中で述べられております。先ほどから申しあげましたように、種間競合という点で見ると、こちらが因子として出てくるという部分は、確かにほかの文献とも連動するものであるというふうに考えます。

 八代海におきますシャットネラの赤潮に関する因子につきまして、最近4つ目の文献が出てまいりました。この文献では、1988年から2013年までのデータを解析し、気象の面から発生パターンを類型化しております。多数の図がありますけれども、この影で示した部分がシャットネラの赤潮が発生した期間になります。降水量はこの黒棒になります。日照時間は背景の線グラフになります。例えばここでありますとか、ここですとか、いわゆる赤潮が発生する時期に、大変高い日照が続く環境というものがあるということがわかりますし、黒棒が少ないときにこのシャットネラの網かけの部分が多くなっているということがわかる。これは先行する3つの文献ともおおむね一致するパターンであります。この高日照と低降水量でシャットネラが出やすいという発生パターンは、これは有明海側で先ほどご紹介した結果ともよく似ているわけでございます。

 同じ文献では、こうした冬期の八代市の気温、それと先ほど折田ら(2013)で示された入梅日との関係でこうした図が提示されております。この入梅日に冬期の気温という因子を加えることによりまして、赤潮の発生年というものはこの右上のところに集まってきます。非発生年というのは、真ん中から左下のほうに集まってくるというようなことがわかってきました。もちろん、赤潮の発生規模は直前の気象とか、先ほどから申し上げているような競合生物、潮流、いろいろな因子が大きく影響しますので、この結果はあくまでも長期的なトレンド、あるいは目安程度のものでございます。しかし、我々水産研究所などの公的試験研究機関というものは、漁業関係者とのおつき合いが大変多くございまして、現場から赤潮が発生する何カ月も前から、「今年は赤潮が出るのか」といったご質問をよく受けます。もちろん気象というものは予測不能なものですので、回答は難しいんでございますけれども、こうした冬場の気温であるとか水温、あるいは梅雨入りからの時期、そういったものから長期の予測が行なえるというのは、我々にとっても大変ありがたい指標でございます。今後はこうした因子の作用と赤潮発生機構について、もう少し深掘りを進めまして、これが実際に連動している因子であるのか、それともまぐれ当たりなのか、こういったところにつきまして、科学的な因果関係を明らかにしていく必要があるというふうに考えております。

 八代海におけるシャットネラの赤潮発生に関する因子、5月・6月に風が強い。これは恐らくシストの発芽を促進させているということが想定されます。なおかつ、その時期に日照が高いと、初期に発生した栄養細胞の増殖が促進されていると推定されます。先ほどDIN濃度が低いというような結果がSIモデルの中に出ておりましたけれども、これはある意味、DINの供給というものが八代海では球磨川からの供給に頼っているということがありますので、河川水の流入が少ないということを示唆している可能性はあります。そのことによって、珪藻のブルームの後で栄養塩が枯渇して、すぐに衰退していくということを示している可能性があります。

 競合プランクトンが少ないという部分に関しては、有明海同様に種間競合が発生している可能性が高いですし、入梅日が遅いということは、有明海同様に降水量が少ないと珪藻の出現が低調、結果的にシャットネラの初期増殖が好調で、発生の一番ピークのときに降雨が集中してシャットネラに栄養が行ってしまって、赤潮発生に至るというようなパターンがございます。幾つもの文献はありますけれども、ある程度の因果関係というのは見えてきそうな雰囲気があります。そうしたものをこうしたフロー図として整理をしているところでございます。詳細につきましては割愛いたしますけれども、今後の連関図等にこうしたものを反映させていきまして、八代海における赤潮発生機構というものを明らかにしていく必要があると考えております。

 八代海の連関図は、前回の委員会報告書でも少なくなっておりますけれども、有明海側のほうの資料と比較しながら、できるだけこうした、特に二枚貝の減少に関しては有明海側が中心のものではございますけれども、赤潮に関しては八代海が中心でございますので、こうした形で整理を続けていきたいと考えております。

 八代海における赤潮発生機構については、出現時の気象、海象、競合生物の関係について、今回の整理におきまして、有明海側で整理された項目とかなり合致する部分が多いことがわかりました。2000年以降の赤潮増加に関しては、連動する環境因子として、水温の上昇とか潮位の上昇というものが特定されたんですけれども、それらがどのように赤潮発生件数に作用しているか、より詳細な検討が必要と考えております。発生予察に関しましては、複数の因子間の相互作用というものが、先ほどの整理の中で提案されておりますけれども、これについてはもう少し定量的に科学的精査を進めていく必要があろうと考えております。

 赤潮の発生に関しましては、ほとんどが自然現象でございまして、いろいろな予察等を行ったとしても、これを人為的にコントロールすることは大変難しいという状況がございます。ただ、現実として毎年とは言いませんけれども、大変な漁業被害が発生して、社会的な問題を引き起こすということで、これを放置しておくというわけにはいかないということがあります。実際に、八代海におきましては、養殖業が大変盛んな海域でございまして、赤潮が発生しやすい、あるいはこの海域でそろそろ危ないという情報が現場に伝われば、漁業者の方々は避難でありますとか、生簀を沈めたり、餌を止めたりとかいった被害対策を実際に実施されます。100%それで漁業被害が抑制できるわけではございませんけれども、そうした科学的な観測結果に基づきまして、各種の予察、あるいは予報を現場に落とすことによって、八代海における赤潮被害というのを少しでも減らすことが可能でございます。今後ともこの委員会等の場を活用しまして、八代海におけるこの一番の問題であります赤潮問題を科学的に精査していって、現場に情報を落としていくということが必要ではないかというふうに考えているところでございます。

 発表は以上でございます。ありがとうございました。

○青野小委員会委員長 松山委員、どうもありがとうございました。

 それでは、ただいまの松山委員のご報告に対しまして、委員の皆様から意見、質問があればお願いいたします。

 速水委員、お願いします。

○速水委員 59ページの図が手元資料で矢印がちょっと消えてしまっていて、もう一度見せていただけませんか。

○松山委員 コピーの関係で、白抜きの矢印がお手元の資料で消えています。白抜きの矢印の意味ですけれども、可能性として示唆されるものの、具体的なデータがないということで白抜きになっております。

○速水委員 あともう一点、55ページの引用の図で、冬期の気温が高いほど、シャットネラ赤潮が発生しやすいというこの関係については、これはどういうことだと解釈すればよろしいですか。

○松山委員 この論文の中で述べられていることではありますけれども、2点、1つは冬期の水温が高いとシストの発芽にプラスに作用しているだろうということと、あと冬期の水温が高いほど、夏に高水温に達する期間が短くなるというようなことが、推定として述べられております。ただ、なぜこれが合うのかということに関する確実な説明資料としては、ちょっと弱いという気はいたします。

○速水委員 わかりました。

○青野小委員会委員長 よろしいでしょうか。ほかにございませんでしょうか。

 山本委員、お願いします。

○山本委員 15ページには八代海の海域区分というのがあるんですけれども、今、ご説明いただいた特にシャットネラの発生の要因ということを考えると、梅雨入りですとか、あるいは日照というのは、特に海域区分で条件が違うとは思えないのですが、唯一違うとしたら北部のほうは河川の流入がある。そのことによって、それぞれの年で発生海域が違うとか、そういうふうに結びついていくんでしょうか。

○松山委員 現実には、赤潮の発生というのはこの北部、中部、南部で毎年同じ場所で出るというわけではございません。ただし、比較的大規模な赤潮が発生して全域に影響を与える、漁業被害が発生しているとき、大概そういうことが多いんですけれども、そういうのはこの中部海域周辺から発生して広がるというパターンが多くございます。例えば南部海域で小さな入り江で発生した赤潮というのは、その入り江の中のみで終始するということで、全体の数値とか挙動には入ってこないというようなことが多い状況です。

○山本委員 今、議論されている要因というのは、比較的大規模なものに対して当てはまっていると考えれば。

○松山委員 日数でありますとか、発生回数とか、そういう部分に関しましては、当然、九州海域の赤潮という資料から拾っておりますので、小さな赤潮は当然バーが小さく出てくるということで、我々見ているのは、かなり規模の大きなものを中心に整理されていると思って構わないです。

○青野小委員会委員長 よろしいでしょうか。

 そのほかございませんでしょうか。

 本城委員、お願いします。

○本城委員 56ページのシャットネラ赤潮の発生に関与する因子の中につけ加えるか、あるいは頭の中に置いておいていただきたいと思うことがあります。瀬戸内海の播磨灘のシャットネラ赤潮発生に関して、冬から春にかけての水温が高く、なおかつ発生する前の水塊安定度が弱い年に発生しやすいとする長期発生予察の成果が得られています。また、播磨灘では、短期予察として一週間前に悪天候による気温低下とそれに続く強風、発生1-2日前から好天となり表面水温が急激に上昇し、急速に強い成層が発達した後に大規模赤潮が発生するとされていて、有明・八代海では少ない降雨量と長い日照時間による発生予察が検討されていますので、少し内容が異なる気がします。です。

 1985年から現在まで、播磨灘ではシャットネラ赤潮が発生しても良い年は何度もあると思うんですが、全く発生する気配がありません。となれば、基礎を支えると言いますか、何か大きく赤潮発生を支配する土台的な因子がまたあるように思います。56ページに提示されている因子は、もしかすれば土台因子の上の方に乗っている要因であるかもしれません。例えば栄養塩がぐっと少なくなると、シャットネラ赤潮は発生しなくなるというようなことがないだろうかということです。

 もう一つは、このシャットネラはポテンシャルとして2回分裂の力がありますが、普通、現場のシャットネラ個体群は0.5回から1回分裂というような増殖速度を示します。赤潮は、それよりも弱い赤潮水塊の海水交換であるときに初めて発生するのであって、水塊からの細胞の損失が大きいと赤潮になることはできません。水塊の撹拌が悪い年とか、栄養塩レベルと言った土台因子が発生に関与することを頭に入れておかないといけないのではないかと考えておりますが、いかがでございますか。

○松山委員 瀬戸内海側での過去の様々な予察式、判別式等の知見はもう既にいろいろな教科書のほうに出ておりま。八代海・有明海と類似する項目、しない項目という形で一覧を作成して、似ているもの、似ていないものを整理するというのも、一つの方法かなという気がしました。貴重なご意見、どうもありがとうございました。

○本城委員 あと、栄養塩レベルと撹拌ですね。

○松山委員 これに関しては、恐らく瀬戸内海側は栄養塩の土台がかなり落ちてしまって、今現状、シャットネラの赤潮があまり出なくなっているということがあって、その予察式が合いづらくなっているとお伺いしているわけです。この有明海・八代海に関しましては、流入負荷等の整理が近年のデータがあまり整理されておりませんので、NPの関係がどのようになっているか、実測データも多少はございますけれども、流入も含めまして少し整理して、先生がおっしゃるような窒素、リンの環境がどういうふうに最近変わっているのか、特に2002年以降ですね、整理していく必要があると思います。環境省さんのほうでも、多少新しいデータを整理いただくとお伺いしております。

 あと、現場での増殖でございますけれども、実は今回の資料を取りまとめるに当たって、鹿児島県さんや熊本県さんともいろいろな論議を委員会資料としての取りまとめ以外でも論議をしてきました。なぜこの中部海域、特に御所浦島の東側でシャットネラにしてもコクロディニウムにしても、初期増殖域となるのか、潮目というものはもちろんあるんですけれども、なぜここなのかという論議をいたしました。熊本県さんの担当者のお話だと、ここの西部海域というのは潮の通り道になっておりまして、外海水がここを通って、この御所浦島々の間を中心としてカーブするわけですね。水の動きが。下げ潮、上げ潮のとき、いずれにしても、ここの海域でこのように水の動きに変局点がございまして、どうもこの辺にものが渦巻いたり、取り残されたりといった、複雑な物理的な動きがどうもあるようで、なおかつそこには栄養が適度にある、しかし鞭毛藻が好むような珪藻が余りいないというような環境が発生していることが要因かなというお話は伺っております。できればそういう流動場からここの海域の特徴というものが導き出せると予察にもつながるのかという気はしております。ちょっと我々のほうで、八代海の流動場の特徴に関するデータはあまり持ち合わせておりませんので、今回、資料の中に加えることができませんでした。実際の現場で調査されている方の意見としては、ここは潮流がカクカクと曲がるところで、たまりやすいという印象を持っているというようなことはおっしゃっておりました。

○青野小委員会委員長 ちょっと一つ確認ですけれども、本城先生おっしゃられたのは、水塊の安定度というときの水塊というのは、基本的に水温、塩分というところで考えてよろしいんでしょうか。

○本城委員 そうです。発生前に水塊の成層度が弱い年に発生しやすいというのが播磨灘における赤潮予察の成果でございます。

○青野小委員会委員長 ありがとうございました。

 そのほか、いかがでしょうか。

 岩渕委員、お願いします。

○岩渕委員 ちょっとデータの確認というか、有明海では長期的なトレンドとして浅海定線のデータでDIN、DIPが平均的に減ってきているとか、変わっていないとかというデータがあるんですけれども、八代海についても、そういうデータというのは基本的にはあるんですか。

○松山委員 残念ながら、この浅海定線調査事業というのは、全国的に1972年、4年あたりから開始されておりまして、有明海側はその初期からデータがございます。福岡県さんは先んじて1960年代からデータがあるわけです。この浅海定線調査事業というのは、八代海のほうでは実は予算的措置がなくて、事業としては走っていないということで、長期のデータが入手できなくなっております。ただ、公共用水の調査でありますとか、熊本県さん、鹿児島県さんが県負担で昔から行っている調査データというものをうまくつないでいくことができれば、有明海側の浅海定線ほどではないにしても、ある程度の長期のデータを並べることはできるのではないかなというふうに考えていまして、今日の資料の中でも、今後整理していきたいということでご説明したところでございます。

○青野小委員会委員長 よろしいでしょうか。

 そのほか、いかがでしょうか。

 速水委員、お願いします。

○速水委員 2点、ご質問したいのですけれども、1つはシャットネラ赤潮の発生のしやすい条件に関しては、これで随分わかってきたわけですけれども、過去30年間でシャットネラ赤潮が増えたというその機構については、それはどう考えておられるか。あるいはまだ十分にわかっていない場合は、今後どのようにして検討していったらいいのかということです。

 まず、それについて。

○松山委員 八代海は、平成18年委員会報告書を途中でお示ししましたように、コクロディニウムの赤潮が、日本国内の中でもよく発生する海域ということで、コクロディニウムの赤潮の発生機構ということで、委員会報告書において整理されています。ただ、その委員会報告書が出た直後ぐらいから、シャットネラがほぼ毎年のように大発生して、漁業被害を与えるようになったという特徴がございます。

 ただ、細かく見ますと、過去にも散発的にシャットネラの赤潮も発生していた状況があって、最近、集中している理由というのは、今日も外海側の水温上昇でありますとか、潮位の上昇というところを資料として示しましたけれども、なぜかというところが弱いのは実態です。ただ、専門家の方の多くの意見の中では、やはり一、二年シャットネラの赤潮が発生すると、この生物はシストを大量につくって、海底に落ちてしまう。そうすると、それが翌年の種として機能するという意味で根づいてしまう。そういうのが続いたのではないかなというご意見があります。最近、シャットネラのシスト密度は減っているというデータが前回の小委資料でもございまして、その辺の越冬様式というところは、場合によっては出たり出なかったりというところに影響しているのかなという気はしております。それが1点です。

○速水委員 あともう一つですけれども、貧酸素との関係でいうと、特定の種ではなくてトータルでの植物プランクトン量が長期的にどのように変化してきたのかということが大事だと思うのですけれども、トータルの植物プランクトン量の変遷については、例えば過去に比べて増えたのかどうかといった、そういう検討結果はいかがでしょうか。

○松山委員 有明海側での長期的な植物プランクトンの増減に関しましては、多少苦しいというか、引き伸ばし方法をとったわけですけれども、1月から3月の冬期のプランクトン沈殿量という指標をもとに、1970年代、1980年代に大変多かったものが、最近少なくなっているというような資料の整理をさせていただきました。八代海側に関しては、この浅海定線調査データというのは少なくなってございますので、長期の出現種の変化、あるいは絶対量の増減というところは、資料の収集は今後とも続けてまいりますけれども、かなり厳しい状況にあるのかなという気はしております。

 瀬戸内海側で、例えば兵庫県さんなんかが過去20~30年間、優占種の植物プランクトンの上位5種を実計数されておりまして、その数値からバイオマス、あるいは生物種の変化というものを長期的に並べて、栄養塩の変動と種の変化があるというようなことを学会等で報告されています。そういったデータが有明海側・八代海側で収集がもし可能であれば、全域は無理なんですけれども、どこかの県さんのほうでそういった地道なデータがもしとられているのであれば、先ほどの栄養塩の流入と植物プランクトンの絶対量、種の変遷というものが場合によって描けるかもしれません。

○速水委員 わかりました。恐らく水産庁、それから各県以外にも、農水省の事業の中でとられてきたデータもあると思いますので、そういうものもぜひ活用して、できるだけ長期のプランクトンバイオマスの変化がわかるように進めていくことができたらと思います。

○松山委員 関係機関と協力して、まだ整理がついていないデータがもしあるようであれば、資料の収集を進めていきたいというふうに思っております。

 ありがとうございます。

○青野小委員会委員長 このほか、いかがでしょうか。

 滝川委員、お願いします。

○滝川委員 まとめてありますが、60ページの一番最後のところに、八代海についての赤潮発生に機構について、今後の取り組みの方向性をお示しいただいていて、赤潮の出現時の気象、海象、競合生物、そういう総合的に赤潮を捉えましょうという方向性はいいと思うんですけれども、一番最後に書いてあるところなんですが、複数の因子間の相互作用が提案され、それを科学的に整理していくというふうに書いてあるんですが、具体的にどういうイメージを持っておられるか、ちょっとご説明いただけたらと思います。

○松山委員 説明の途中のほうでも、いろいろな文献を読めば読むほどいろいろな因子が出てきて、その因果関係をどう整理していくかというところに、なかなか取りまとめで苦労する部分がございますけれども、有明海側のデータを見ますと、異なる著者が異なる手法で精査しているにも関わらず、ほぼ似たような結果が得られています。八代海も文献を今日も4つほどご紹介しましたけれども、かなり横一本でつながるような部分も、一部あろうかと思います。そういった因子が大きい部分に関しては、できるだけ定量的というか、どのくらいの数値をもってして赤潮発生にプラスに働くのか、マイナスに働くのか、生態系モデルまで持っていくには随分と時間はあるかとは思うんですけれども、因子をただ並べて絵を描くだけではなくて、少し数値化できるものがあれば、整理していく必要があるのではないかという意味を込めて、この最後の文は書かれております。道はなかなか難しいんではございますが。

○滝川委員 今日のご説明の中でも、順番に気象との関係、あるいは海象といいますか、水温・塩分というふうなところで、ここの事象に対して赤潮がこういうふうに発生しましたという絵といいますか、調査結果をたくさん出していただいた。それをどうやってトータルとしてまとめていくのかというのが一番大事なことだろうと思うわけですね。予察、場合によってはコントロールできないかもしれない。しかし、そのメカニズムを明らかにするためには、それぞれの要素、気象、海象、競合生物、そういった等々のやつを同じレベルで評価しないと、有明海はこうで、八代海はこうだというものと、海域区分もなされているけれども、海域区分ごとにそれがどうだというのを一つ一つ見ていっても、なかなかはっきりとわからない。ですから、同じような、一つの統一した目で見るような多分データがないんだろうと思うんですけれども、そのデータの取り方も含めて精査しないと、ここはデータがあるけれども、こっちのほうは気象データがないよねみたいなことで、なかなか整理が進まない現状だろうと思うんですよね。そういったことも含めて、科学的に整理を進めていくためには、今後どういうふうな調査をすべきだということも含めて、ご議論いただければありがたいなというふうに思っております。

○松山委員 ありがとうございます。シャットネラ、コクロディニウムもそうですけれども、こうした赤潮プランクトンというのは1970年代から日本沿岸で大変な問題を引き起こしてきた生物でございますので、幸いというか、そのおかげというか、生理学的な特徴ですね、例えば水温と塩分に対してどのぐらいの増殖速度を示す、あるいは窒素濃度、リンの濃度、光の強度に対して、どのような増殖速度を示すというようなデータが全て数値化されております。あとは流動場にそうした観測データをのせていくと、恐らく赤潮プランクトン単独の増減というものは、コンピュータ上でかなり再現することが可能なところまで現状来ていると思います。ただ、さっき申しましたように、それ以外の因子、例えば種間競合でございますとか、成層強度とか、日照鉛直移動とか、まだまだ足りない部分がございますので、そういったもので埋めていくという作業をしていって、できるだけ正確な予察ができるように持っていく必要があるのかなという気がしております。

○滝川委員 ただ、発生要因等々を考えていくときには、いろいろなものがこういう条件がそろえばという、発生の条件を満たしているけれども、発生しなかったみたいな議論がいたるところ出てくるわけですね。ですから、発生したときのことも調べるのも大切なんだけれども、このときはなぜ発生しなかったかということも含めて、ぜひご検討したほうがいいのではないのかなというふうに思いますけれども。

○松山委員 ありがとうございます。関係機関と協議していきたいと思います。

○青野小委員会委員長 鎌賀委員、お願いします。

○鎌賀委員 熊本県の鎌賀でございます。資料の10ページにあります赤潮の発生件数、2000年ぐらいから増えているというような傾向がございますけれども、熊本県の場合、2000年に40億円、鹿児島県と合わせてですが、コックロディニウムで赤潮被害を受けまして、それで調査体制、養殖業者なんかも含めて体制整備しておりますので、幾らかこの発生件数というものに対しては認知して報告するというのが、プラスの方向に働いているのかなという感じを持っております。ただ、定量的にどれくらいだというのは出すのは難しいと思うんです。ただ、一方で、今報告がございましたように、底層水温とか、潮位の変動傾向、赤潮の発生件数と関連があるようだということでございますけれども、有明海・八代海に限らず、瀬戸内とか、ほかの海域でこういった現象が見られるんでしょうか。プランクトンの種類とか、そういったものとの関係とかあるんでしょうか。

○松山委員 最初のご質問でございますけれども、例えば有明海側で1998年以降、赤潮の件数が増加しているということに関しましては、絶対的な発生件数が増えているという部分よりも、ノリの色落ちが起きるときに珪藻が発生しているということで、ノリの色落ちがなぜこのぐらいからしやすくなってきたのかという部分は、当然、まだ今後とも整理していかなければいけません。第4回の小委員会資料で、ある程度の発見の機会の増大というのはあるのではないかということが整理されております。

 ただ、八代海におきましても、この発生件数の増加というのは、夏場の赤潮だけではございません。冬の赤潮もやはり件数としては挙がってきていますので、有明海と同じようにノリの色落ちに関連して冬期赤潮の報告が挙がっている可能性というのもこの中には多少含まれているかと思います。

 全国的な傾向に関しては、瀬戸内海側とこの赤潮の発生件数というものの統計が、瀬戸内海とこの九州海域でしか整理されていません。その比較にしかならないんですけれども、瀬戸内海側ではご存じのように、1970年代をピークとしてその後ずっと半分から3分の1まで減って、今は横ばいというようなトレンドになっていまして、この有明海・八代海とは山が異なります。有明海・八代海は昔が少なくて最近が多い。瀬戸内海は昔多くて、最近少ないと、そんな逆の結果になっております。

○本城委員 豊後水道を除いてね。

○松山委員 そうですね。豊後水道を瀬戸内海から外すと、豊後水道はむしろこの九州のパターンに近くなっているのではないかと思います。

○青野小委員会委員長 鎌賀委員、よろしいでしょうか。

○鎌賀委員 はい。

○青野小委員会委員長 そのほか、いかがでしょうか。よろしいでしょうか。

 それでは、報告いただいた内容につきまして、質問、意見、ございませんようですので、質疑をこれで終了させていただきます。

 それでは、今回の小委員会につきましては今回確認いただいた内容で、またいただいたご意見、質問の内容も含めて、作業を進めることといたします。また引き続き、関係の省庁、都道府県の皆様には、この作業に必要な情報の提供をいただこうと思いますので、引き続きご協力をお願いしたいと思います。

 それでは、本日予定されていた議事につきまして、ここで全て終了といたします。議事進行への協力、ありがとうございました。進行を事務局にお返しいたします。

○高山室長補佐 ありがとうございました。事務局から幾つかご報告がございます。

 次回のスケジュールでございますけれども、親委員会は12月に開催、それから次回の小委員会は2月を予定しております。また、事務局より議事録の確認依頼を行いますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、これにて第8回生物・水産資源・水環境問題検討作業小委員会を閉会いたします。

 ありがとうございました。

午前11時20分 閉会

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