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事務局(環境省自然環境局自然環境計画課、国土交通省都市・地域整備局公園緑地課緑地環境推進室、文化庁文化財部記念物課)から、「新・生物多様性国家戦略の実施状況の点検結果(第2回)」について報告。
その後、地方自治体、企業、民間団体の取組として、以下の団体がそれぞれの取り組みを報告。
- 熊本県土木部河川課
白川における河畔林の調査及び評価について説明
- NPO法人十勝多自然ネット
民間建設業が取り組む自然環境復元のプロジェクト(売買川魚道設置、帯広川・札内川合流点親水公園でのせせらぎ復元プロジェクト、十勝川湿地回復プロジェクト)について説明。
- NPO法人海辺つくり研究会
横浜港におけるアマモ場再生の取り組みについて説明。
- 国土交通省河川局河川環境課
佐賀県松浦川におけるアザメの瀬自然再生事業について説明。
- 源五郎米研究会、田んぼネット
広島県御調町綾目における、源五郎米研究会及び田んぼネットの活動について説明。
これらの報告に対する主な意見、質疑は以下のとおり。
- 熊本県の河畔林の評価で低評価となっているタケについてもコリドーや護岸、景観としてそれなりの評価がされるべきと思われる。
→河道の整備と河畔林を残すこととのトレードオフ関係はまさにこれからの課題であり、低い評価だから低く見るのではなく、場所等を勘案し、考えていきたい。
- タケについても、マダケとモウソウチクとは分けて考えるべき。
- 人と自然のつながりの再生は人と人とのつながりの再生であるという考えが良いと思う。しかし、人と人とのつながりをつなぎとめておくことは難しいと考えるが、これを行っている動機はなにか。
→全員が主体であるという認識を持ってもらうこと、やること自体が楽しいと実感できること、時に成果を実感できることが重要ではないか。
- 各取組に子どもが参加しており、自然環境を通した子どもへの教育という点で良いと思う。
- 自然復元に対して地元住民の反対で計画が中断しているが、今後どのように折り合いをつけていくのか。
→話し合いをし、少しずつ切り口をつかんでいくしかないと考えている。
- どこまで、どの過去に戻すか、どの生物に着目するか等の基本的判断基準をきちんと決めることが必要。
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