環境省独立行政法人評価委員会第33回国立環境研究所部会 会議録
日時
平成26年8月22日(金)15:30~16:41
場所
経済産業省別館11階 1111号会議室
議題
- (1)平成25年度独立行政法人国立環境研究所の業務実績の評価について
- (2)その他
配付資料
- 資料1 平成25年度独立行政法人国立環境研究所の業務実績に係る各委員の評価結果一覧
- 資料2 平成25年度独立行政法人国立環境研究所の業務実績の評価書(案)
- 資料3 総合評価に係る評価比率について
- 資料4 平成25年度政策評価・独立行政法人評価委員会指摘事項への対応状況評価(案)
- 資料5 独立行政法人国立環境研究所が保有する不要財産(東京事務所敷金等)の国庫納付について
- 参考資料 環境報告書2014
出席者
委員
小池勲夫部会長、泉 淳一委員、大久保規子委員、西間三馨委員、花木啓祐委員
臨時委員
萩原なつ子委員
環境省
大臣官房
中井審議官
総合環境政策局
吉川環境研究技術室長
小林環境研究技術室室長補佐
国立環境研究所
住理事長
原澤理事
德田理事
村上審議役
石飛企画部長
高木総務部長
榑林環境情報部長
議事録
【吉川環境研究技術室長】 皆様おそろいですので、ただいまより環境省独立行政法人評価委員会、第33回国立環境研究所部会を開催いたします。
本日は委員7名の内6名の先生方がご出席されておりますので、環境省独法評価委員会令6条1項の規定によりまして、定足数を満たしております。また、本日の会議は、公開で開催させていただきます。
まず、前回の7月4日開催以降ですが、環境省の人事異動がございました。先の会議でもご挨拶させていただいておりますが、改めて紹介させていただきます。
鎌形審議官の後任で、中井審議官でございます。
また、国立環境研究所にも人事異動がございました。紹介させていただきます。
岸部環境情報部長の後任で、榑林環境情報部長でございます。
議事に入ります前に、中井審議官より挨拶申し上げます。
【中井大臣官房審議官】 大臣官房審議官の中井でございます。改めてよろしくお願いいたします。
委員の皆様には、ご多忙の中、また大変お暑い中、ご参集いただきまして、誠にありがとうございます。環境省独立行政法人評価委員会、第33回国立環境研究所部会の開催に当たりまして、一言ご挨拶させていただきます。
まず、本日の会議の開催に向けまして、ご多忙の中、国立環境研究所の評価作業を行っていただきましたことを重ねて御礼を申し上げたいと思います。
本日は、多くの皆様が、環境再生保全機構部会、独立行政法人評価委員会に続きまして、午後に入り三つ目の会議に出席いただいているところでございます。大変長時間にわたり拘束させていただくことになりまして、誠に恐縮しております。
これから行う国立環境研究所部会では、先の部会で研究所よりご報告を申し上げました平成25年度の業務実績に対する評価についてご議論をいただき、結論を得たいと考えております。
一方、先の部会においても触れさせていただきましたが、独立行政法人通則法が改正され、来年4月1日に施行されることになっております。
本改正に伴い主務省に設置されております独立行政法人評価委員会は廃止されることになりますが、国立研究開発法人として位置づけられました国立環境研究所につきましては、その目標設定、評価などに当たり研究開発に関する審議会を新たに設置し、意見を聴取することとされております。
改正法に基づく評価に当たりましては、皆様にもご相談させていただくこともあろうかと思いますので、その際にはご指導を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。
それでは、委員の皆様におかれましては、今後の研究所の業務運営を見据えつつ、活発なご審議のほど、どうかよろしくお願いいたします。
【吉川環境研究技術室長】 それでは、お手元の配付資料の確認をさせていただきたいと思います。
お手元の資料、クリップを外しますと、最初の議題資料の1枚紙の後に、資料が1番から5番まで五つあります。資料1、資料2、資料3、資料4、資料5、全部A4のサイズです。それから、ご参考としまして、国立環境研究所の2014年の環境報告書、新しいものができましたので、席上配付させていただいております。
資料漏れ等ございましたら、議論の途中でも結構でございます。事務局に、その都度申しつけいただければと思います。
それでは、これ以降の議事進行につきまして、小池部会長にお願いいたしたいと思います。よろしくお願いいたします。
【小池部会長】 それでは、議事に入ります。
最初の議題は、平成25年度独立行政法人国立環境研究所の業務実績の評価についてです。前回の第32回の部会において、国立環境研究所より業務実績の報告があり、それを踏まえて各委員の皆様に評価をお願いし、部会長(案)を作成いたしました。評価書の審議に先立ち、事務局から補足等があればお願いいたします。
【吉川環境研究技術室長】 1点補足させていただきます。
この一連の評価の際に、国民からの意見募集を行うというルールになっております。今年も、いわゆるパブリックコメントを行いまして、1件、一般の方のご意見をいただいております。中身につきましては、別途メールで、皆様にお知らせしたところでございますが、化学物質、農薬等の安全面に関する研究についてのご意見でございました。
これに対する対応でございますが、まず評価の参考とさせていただいた、また、このご意見につきましては、別途、国立環境研究所にこのような意見があったことを伝達したということを、環境省のウェブサイトで掲載することで対応させていただくことにいたします。
以上でございます。
【小池部会長】 それでは、評価書の審議に当たっては、国立環境研究所の役員等の方々には、一旦ご退席いただくということになりますので、この際、委員の中で、国立環境研究所について聞いておくべき質問等があったらお願いいたします。
何かございますでしょうか。よろしいですか。
(なし)
【小池部会長】 特になければ、国立環境研究所の役員の方々には一旦ご退席をいただき、評価書の審議に入りたいと思います。よろしくお願いします。
(国立環境研究所役員等 退室)
【小池部会長】 それでは、改めて事務局より説明をお願いいたします。
【吉川環境研究技術室長】 それでは、お手元の資料に沿いまして、この評価書について説明させていただきます。
まず資料1でございますが、これは、前回以降、7人の委員の皆様に意見をいただきました。それを整理したものです。各評価項目ごとに評価いただいたS、A、B、C、D、それから、具体的なコメントですね、これを一覧にしたものでございます。
見ていただきますと、2ページ目以降赤字になっているコメントがあるかと思いますが、この赤字のところは、この意見を資料2の評価書の具体的な記述のところに、引用に近い形で参照させていただいている部分でございます。
ちょっと前後しましたが、資料の性格について説明をさせていただきます。
資料2が、この評価書の本体でございます。これが、これまでメールベースですが、先生方に何度か見ていただきまして、現時点の取りまとめ案となっているもので、これを最終的に確定させていただくというのが、今日の議論になるかと思います。
それから、資料3ですが、これは各項目ごとに、S、A、B、C、Dをつけいただいて、それを重みづけ加算いたしまして、最終的な総合評価を出したときの計算の資料です。今回結果として、各項目で全部Aになりましたので、全体を通しても総合評価Aをいただいております。
それから、資料4は、政独委ですね、政策評価・独立行政法人評価委員会から各独立行政法人に指摘いただいたところについて、国環研として、それに対する回答を用意し、それに各先生方から今回コメントをいただいた、そのコメントをまとめたものです。これも、後ほどご議論いただければと思っております。
それでは、資料につきまして、特に資料2について、簡潔に説明させていただこうと思います。
資料1は、先ほど申したような資料でございます。今後議論の中で、じゃあ、この部分については、私は、S、A、B、C、Dの評価を変えるというような必要性が出てきた場合、事務局に指示をいただければと思います。そこで、もしそういう場合があれば、評価の再集計をさせていただきます。
では、資料2の評価書(案)を見ていただけますでしょうか。
というわけで、総合評価、今年もAということで、よい評価をいただいております。
概評が、最初の1ページから4ページまでございます。概評の1ページ目の真ん中のほうにございますように、全体で見ると、中期計画に定めた諸計画を滞りなく適切に進めたという評価をいただいております。
研究につきましては、その下にございますように、環境政策の決定において有効な科学的知見を提示していただいて、科学的側面から政策の具体化等にリーダーシップを発揮していただきたいということで、研究の重要性についてご指摘をいただいたところでございます。
それから、個別の項目につきましては、3ページ、4ページに、各事項ごとに簡潔にまとめておりますが、研究につきましては、ちょっと今申したように重複しますが、各種のプログラムが着実かつ適切に進められていると。それから、東日本大震災対応の新たな研究についても、優れた対応が行われている。
それから、環境情報の収集や国民への提供につきましては、これは目標を超える情報を提供したということで、よい評価をいただいております。
それから、研究成果の世の中への発信につきましては、論文数は高い水準にあると。さまざまな社会還元事業を進めておって、ここも適切に実施されている。
それから、業務運営につきましては、3ページから4ページにかけてでございますが、全体にその業務運営の改善が図られているということで、結論としまして、総合評価A、点数として4.00というものをいただいております。
それから、事項別評価につきましては、5ページ以降に、それぞれの項目としてもうちょっと詳しく、資料1でご説明したように、先生方の主な意見を引用・抽出するような形で、13ページまでまとめております。説明は、もう1回、2回見ていただいているところかと思いますので、私からは割愛させていただこうと思います。
続きまして、資料3でございますが、先ほど申しましたように、総合評価Aを計算するときの内訳でございます。今回全ての小項目が全部Aでなりました。各先生方につきましては、SもありBもあるわけですが、7人の先生方を平均しますとそれぞれAになりましたので、これを縦に集計して、総合評価Aということになっております。
それから、資料4でございます。資料4、独立行政法人評価委員会からは、全ての独法だと思うんですが、全体に対して三つの項目が、今回指摘されております。
一つ目が、資料4の1ページにありますように、内部統制関係でリスクの把握及び対応。組織に関するいろんなコンプライアンス上といいますか、内部統制上のリスクというのが出てくると。これをどういうふうに対応しているかということについて、きちんとチェックして評価することが望ましいということでございます。
これにつきまして、国環研から回答を用意したわけですが、先生方、今回いただいた評価というのは、一番右の欄になります。
国環研の実態を見ますと、こういうリスク対応というのは、コンプライアンス委員会を置いておりますが、ここというよりは、むしろ国環研のヘッドクォーターであります理事長、理事、審議役、管理部門部長の定例会議が、その役割を果たしていると。実際に、理事長のリーダーシップのもとで、こういうリスクの評価、それから、対応とリスクの削減の取り組みがちゃんと行われているという評価をいただきました。
それから、裏返しまして、あと、2点、政策評価・独法評価委員会からいただきまして、保有資産の見直しと運営費交付金債務の評価というところでございます。これについては、国環研はそんなに該当する事案というのはございませんので、特に大きなご指摘はいただいておりません。運営費交付金については、未執行部分が出た場合については、わかりやすく説明を、今後はしていくことが必要だね、重要だねというご意見をいただいたところでございます。
私から、資料1から資料4まで、概略説明は以上でございます。
【小池部会長】 ありがとうございました。
ただいま事務局から、平成25年度独立行政法人国立環境研究所業務実績の評価書及び平成25年度政策評価・独立行政法人評価委員会指摘事項への対応状況評価について、報告していただきました。
まず初めに、最初のほうの平成25年度の独立行政法人国立環境研究所業務実績の評価書の項目ごとの評点及び評価書の記載事項について、各委員よりご意見があれば伺いたいと思います。全体を三つに分けてやりたいと思います。
第1は、国民に対して提供するサービスその他の業務の質の向上に関する事項です。資料2の5ページから9ページにかけての記載です。これに関して、評点、それから記載内容に関して、何かご意見があったら、よろしくお願いします。
いかがでしょうか。
評点は、先ほどもありましたように、ならすと全部Aになってしまうのですけれども、Sをつけられたのが、大久保委員、Aでよろしいですか。
【大久保委員】 はい。全体としては計算でAになると思いますので、結構です。
ただ、研究分野は、やはり結構高い評価を外部研究評価委員会で得ている分野が幾つかあって、それだけのものを、幾つかの分野でとるというのは結構大変なんだろうなというのを実感しておりますので、ここは、私としてはSをつけました。
それから、災害と環境に関しては、やはり短期間でなかなか成果が上がるものではない類のものだと思うんですけれども。そこの中で、かなりインセンティブな活動が行われて、実際に成果が出始めていると。もともと、これをずっとやってきた機関ではない中で、実際にどこまでできているかは別といたしまして、地域に根差してやろうという方針で努力をしてきているというところを高く評価をいたしまして、ここの2点につきましてはS評価をしておりますけれども。全体としてA評価ということについては、異存はございません。
【小池部会長】 ほかに何かございますでしょうか。
少し分かれているのは、8ページ目の社会貢献活動への推進のところで、B評点が一つある。それは、泉委員ですね。社会貢献活動の推進というところですけど。
【泉委員】 これは、数字の上での話なんですけれども、一般公開日以外に行われている見学について、受け入れ件数が5年で半減したということの減少幅が大きかったということで、ちょっとBにさせていただいたということだけなんですけれども。
【小池部会長】 これの書きぶりが、夏の大公開の参加者は着実に増えているけれども、一般見学者の件数は減少ぎみであるというふうに書いてあって、まあ、所員の負担を考えると、広報的な活動としては、こういう大公開とかそういうところで頑張ってやっていただいたほうがいいんではないかというふうな書きぶりになっているんですけれども、それでよろしいですか。
【泉委員】 そういう方向であれば、そういう方向を明確化していただいて、その方針でやるので、要するに、ちゃんとした方針転換があったので半減したというふうなことでやっていただければよろしいかと思います。何も方針もなくて、ただ単に成り行きで半減しちゃったとなると、その辺の取り組みが不十分じゃないかという話になると思うんですが、これは意図的に、そういう方向に持っていっているんですよということで明確化していただければよろしいかと思います。
【小池部会長】 今、これは国環研の関係者がいないので、意図的にやっているのか、それともどうなのかに関しては、ちょっとわかりかねるところがありますけれども。事務局のほうで、何かわかりますか。
【吉川環境研究技術室長】 すみません。ちょっと我々も、ここが意図的にそうしているのかということは、よく把握していないところではありますが、一般見学者について受け付け自体はしておるところなんですけれど、特に若いお子様とかファミリーの方については、多分大公開のときに来ていただいているということなんだとは思います。
【小池部会長】 それでは、この社会貢献活動のところもAが6に対してBが1ですので、Aということでしたいと思います。
ほかに、よろしいでしょうか。
(なし)
【小池部会長】 それでは、次の、第2の業務運営の効率化に関する事項のところですね。そこに関して、評価、それから、書きぶり、その他について、何かコメントがあればお願いいたします。ここもBが一つ。両方とも、泉委員。
【泉委員】 ここは、ちょっと監査室が、いわゆる運用評価、監査室があって、監査の体制としては整備されていますという話なんですけれども、その運用評価をどういうふうにやっているかというのは、この記述しては不十分であって、やってらっしゃるかもしれないけれども、この資料の中ではちょっと見受けられなかったということでBとさせていただいたんですけれども。
特段、表の上のほうを見ていただきますと、第2-1、研究所の運営支援体制の整備ということなので、私のは運用評価の記述が不十分ということですから、直接的に、これでBで、全体の評点を引っ張るというほどのものではないかなとは思いますので、全体としてはA評価ということで、異論はありません。
【小池部会長】 もう一つ、人材のところも。人材のところは、これは前から、いわゆる常勤職員と、いわゆる非常勤、契約職員との人数のバランスの問題がずっと出ていまして、泉委員の指摘もそこのところだと思うんですけど。
【泉委員】 そういうことですので、前から言われている論点ですから、私としてはBをつけましたけれども、委員会として、前からこれも織り込んだ上でA評価ということであれば、A評価ということで、特段、異論はありません。
【小池部会長】 いかがでしょうか。これはずっと研究所のほうもわかっていて、いろいろ努力はされているのですけど、なかなか抜本的な改善というのはなかなか難しいところですけれども。前にも、たしか、これを一遍B評価にしたことがありますけれども、今回はAということに、皆さんの判断はAのほうが多かったということになりますけれども。
では、今回は、これはAということで、よろしいでしょうか。
(異議なし)
【小池部会長】 ほかに何かございますでしょうか。
(なし)
【小池部会長】 そうしましたら、その次が、第3の、財務内容の改善に関する事項ですね。それについていかがでしょうか。
ページでいくと10ページ目ですけれども、評点が分かれていまして、A4、B3と、Aのほうが一つ多いので、平均するとAになったということですが。何かこれに関してはコメントございますでしょうか。
ちょっと財務の効率化という点で、厳しいコメントのほうは、どちらかというといろいろな自己収入が減ってきているということに対して、かなりネガティブな評価でBというふうになっていますけれども。これは、評価はAでも、書いてあることは結構厳しいという書き方になっていて、ちょっと多少バランスがとれない。いかがでしょうか。
各委員の評価を、あまりここで、また議論して変えるというのではなくて、一応これを尊重するということで、よろしいですか。
【大久保委員】 すみません。この評価委員のコメント欄なんですが、「支出の削減に努めるとともに、契約の適正化も進めていただきたい」というふうになっていると、この契約について不適正な部分があるかのように読めるんですが、これは具体的にはどこのところを、どういう部分で、そういうことになるんですかね。適正化がない部分、どういう話でしたっけ、ここ。
【小池部会長】 これは、帯のところが書いてあるんですけれどもね。
【大久保委員】 そうですね。だけど全体のコメントにも入っちゃっているので、何かこれはちょっと不適正だという感じもします。
【小池部会長】 だから、「契約の適正化も進めていただきたい」というのがあって、そういうことは適正でない部分があるという認識があると。
【大久保委員】 それで、どういう話なのかなと思いまして、例えば、随契が山のようにあるとかですね、何かブラックがいっぱいあったとか、そういうのがあればあり得ると思うんですが、何か。
【小池部会長】 ただ、これ、最初の文言が「財務面では、透明で適切な運用がなされている」ということと、多少矛盾する書き方になってしまうのですね。
【大久保委員】 そうなんですよ。そこがちょっと。ええ。引き続き、支出の削減に努めるというのは、削減に努めるんだからいいんですけど、適正化を進めるというのは、かなり強い表現。
【小池部会長】 いかがですか、これ。何か不適切な、適切でないのがあったという感じでしょうか。
【泉委員】 特には。
【小池部会長】 ない。
【泉委員】 適切…。資料を見た限りでは、手元にはありませんけれども、適正化で問題があったというふうには受け止めてないので、「今後引き続き、支出の削減に努めるよう努力していただきたい」ぐらいが、いいんじゃないかなと思いますけれども。
【小池部会長】 ちょっと頭の2行目のところの言い方が、少し整合性がないような気がしますので、今のご提案のように、この「契約の適正化も進めていただきたい」を取ってしまうかということですけれども。いかがでしょうか。
【泉委員】 取るのが、いいんじゃないですか。
【小池部会長】 それでは、ちょっとこの契約の適正化というのが、どういう意味で使われたかわからないところがあるんですけれども。財務面では、透明で適切な運用がなされているということが、全体として言われていますので、その中身である契約の話が不適切だということは、ちょっと矛盾するので。
では、ここの2行目のところを外すということで、よろしいですか。
(異議なし)
【小池部会長】 そうすると、「今後も引き続き、支出の削減に努める」、「努めていただきたい」とか、そういう形にするということで、よろしいですね。
(異議なし)
【小池部会長】 それ以外に何かありますでしょうか。
(なし)
【小池部会長】 なければ、では、そこのところを修正するということで。
あと、その次の効率的な施設運用のところも、ちょっと評価が分かれて、B評価をつけられた方が二人いて。西間委員、B評価なんですね。
【西間委員】 これは、沖委員とも、意見は多分同じだと思うんですけど。下の4と同じだと思うんですけれども。福島県の環境創造センターの姿が、まだはっきりしないので、しっかり検討することと沖委員は書いているし、僕は、その姿が見えない現在進行形なので、現在の判断は、AともCともつけられないので、まあBだというふうに、ニュートラルにBを書いたということです。
【小池部会長】 福島の関係に関しては、今後、効率的な見直しですね、つくばの施設との関連で、どういうふうにしていくかをしていただきたいということは書いてあるわけですね。ですから、こちらの委員会とすると、それに関してきちんと検討してくださいというふうに書かれていますので、意図は通じていると思います。
【西間委員】 これは、記述のほうでカバーできているので、Aで結構だと思います。
【小池部会長】 よろしいですか。
【西間委員】 はい。
【小池部会長】 わかりました。それでは、ここも、そういう形にします。
それと、情報等のところも、一つBがありますけど、これも、西間委員ですね。
【西間委員】 これもですね、書いたとおりなんですけど、この文章の中に、電子ジャーナルの利用に関しては、引き続き・・・と書いており、文章の中にありますのでAで結構です。
【小池部会長】 文章の中できちんと、こちらの懸念していることが書かれているということで、全体の評価に関しては、Aということにしたいと思います。
その次、内部統制のところが、Cがありますね。
【泉委員】 すみません。私なんですけど、これは、事務局の補足がついていますが、その補足がつく前に、資料では、常勤の事務職員が1名ということだったものですから、1名で八百数十名の組織の監査を行えるのかという疑問があって、そうすると、人がいないなら、いないなりに、補完的手続として、じゃあ、全職員に対して研修を行っているんですかという話になると思うんですが、結局こっちも職員数が合計859名のうち、コンプライアンス研修受講したのは88名ということで10分の1ということなもんですから、合わせ技でCということにさせていただいたんですけれども。一応、事務局のほうで、通常時においては、監査室長と主幹2名体制でいるということがあったものですから、合わせ技でCだったんですが、それがあって、まあ、Bに近いCくらいでも、よろしいのではないかなと。
そうすると、あと全体的に見れば、そこのところですね。実際に、結果として問題が起きているわけではないので、体制としてはちょっと不十分。特に、コンプライアンス研修というのは、どこの組織でも全職員が受けるものというのが通り相場でございますので、そこが10分の1しか受けていないというのは、非常に問題なのではないかなというか、研修を受ければいいだけの話ですから、そこは改善をお願いしたいなというふうに思います。
ですから、下のほうの文章で、「なお、コンプライアンスについては、研修に対する受講率の向上等」と書いてありますが、コンプライアンスについては、「全職員を対象とした受講の実施等」というふうにしていただいたほうがよろしいのではないかなと思いますが。
【小池部会長】 コンプライアンスというのは非常に大事なので、研修の受講者数が職員の10分の1ぐらいしかいないというのは、やはり問題であると。ですから、原則全員が参加するようにしてほしいというふうに、今、文章ですね。「なお、コンプライアンスに関しては」というもの、「受講率の向上等、今後も管理体制」というのは、少し言い方が抽象的で、手ぬるいので、「基本的には全員参加を目指してやっていただきたい」というふうに少し直すと。
【泉委員】 できればそうしていただいたほうが、よろしいのではないかと思います。
【小池部会長】 いかがでしょうか。そういう文言は訂正するということで。よろしいですか。
【花木委員】 正直なところ、そこまで、私は見てなかったので気がつかなかったので、見ていれば、そういうコメントを書いたかもしれないですね。
【小池部会長】 それでは、ここの文章の、「なお」以下のところですね。「コンプライアンスについては、全職員が研修を受けるような体制に持っていってほしい」というふうに直していただければと思います。
その次が、安全衛生管理のところですね。これもB評価の沖委員は、今日はいらっしゃらないですね。メンタルヘルスの話で、現場に即した対策を検討してくれということです。
西間委員、いかがですか。
【西間委員】 この前もそういう議論になりましたが、具体的には、このメンタルヘルス関連でいろいろな事例が発症しているわけではないようですし、それから、カウンセリングをしてもらう数も、そんなに多くはないしというところで、現在のところは、まだ警告を鳴らすまでには至ってないと思うんです。ただ、どこの職場も、この問題は大きいから、この辺の記述ぐらいでいいんじゃないでしょうか。
【小池部会長】 書き方は、「メンタルヘルスに関しては引き続き、十分な配慮が必要である」という程度の書き方で、よろしいですか。
次の、その他の業務運営に関する重要事項、資料の9ページから13ページまでですね。これに関して、何かありますでしょうか。
これは、最後の人事に関する計画のところで、やはり意見が多少割れていて、B評価をされている委員が二人いますけれども、どうでしょう。
【西間委員】 さっき議論になった人材の効率的な活用のところで、泉委員と沖委員が指摘されているのと同じなんですね。だから、両方にばらけて意見が出ていますので、ちょっとインパクトが少ないと思うんですけれども。この任期付契約研究員が非常に多いということと、かつ、年齢層がかなり上であるということで、これについては、はっきりと警報を鳴らしておいたほうが、何か変わるというわけではありませんけれども、この事実は、しっかり認識していたほうがいいのではないかと。日本全部の問題ではあるのですけど。
だから、第2-2の人材の効率的な活用の中の全く同じような記載が、泉委員も沖委員も書いておられます。指摘されていますから、何かこれはもう少し強調したほうがいいんじゃないかと思います。この13ページはさらっと、4行気づかないように書かれておりますから、もう少し書いたほうがいいんじゃないかと思いました。
【小池部会長】 この文章の書き方が、それに対する、最初の2行はきちんとやっていますよという書き方で、その、なお書きが、こういうことをやってくださいということで、今、西間委員の言われた、いわゆる任期付の契約職員の数、それから、それの年齢層ですね、それが、もう非常に高くなってきているということに関して、やはりそういう事実に対しては、きちんとそういうことを言っておいたほうがいいのではないかというご意見ですけれども、いかがでしょうか。どういう形で入れますか、これは。
今、西間委員が書かれているのは、任期付の契約研究員等が多いということと、それから、そういう方の年齢を見ても、相対的に高年齢の方が多くなってきているということが、これが事実としてあると。このことは国立環境研究だけの問題ではないが、今後解決しなければならない重要課題であるということですけれども。これをこのまま、この13ページの3行目ぐらいに放り込むかどうかということ。
泉委員は、いかがですか。
【泉委員】 先ほどから言われている話とかぶる話ではあるんですが、西間委員のコメントと同様、やっぱり国立環境研究所だけの問題ではないんですけれども、国立環境研究所としても問題は認識していますという意味で、多少、任期付契約研究員等の人数、処遇等について検討するぐらいの文章があったほうがいいのかなとは思います。
【小池部会長】 泉委員の、最後に「任期付研究員の採用について慎重に検討」というふうな書き方をされていますけれども、むしろ、採るのを抑制という意味なんでしょうか、これは。
【泉委員】 まあ、抑制、あるいは増員含めて、人事計画として何らかの方針を打ち出すぐらいのところがいいのではないかと思いますけれども。結局、国立環境研究所だけの問題ではないので、国立環境研究所として、例えば抑制するとか増員するとかというのは、なかなか対応できないと思うんですね。ただ、問題を認識して、何らかの対応を国立環境研究所としてできる範囲内でやるぐらいの、そういうアローアンスを持たせたような文章がよろしいのではないかと思います。
【小池部会長】 そうしますと、西間委員の書かれているこの文章を入れて、「今後解決しなければならない重要な課題である」ということだけを入れておくと。それで具体的にどうするかは、まあ、向こうに任せると。こちらとしては、やはりそれは問題だということを認識していますよということで、よろしいでしょうか。
(異議なし)
【小池部会長】 それでは、今の西間委員の書かれているコメントを、これちょっと長いので、少し簡潔にまとめて入れていただけますか。何人中何人とか、それから、年が幾つぐらいのとか、その辺の具体的な数はよろしいと思いますので。いわゆる数が多いということと、年齢層が上がってきているということに関して指摘して、これは、国環研だけの問題ではないけれども、国環研としてもきちんと解決していただきたいという書き方にしていただきたい。よろしいでしょうか。
【大久保委員】 すみません。次の、もともとの文章とどうつながるんですかね。これ、段落を分けて、あれするんですかね。これは、だから、それの任期付が多いと。それで、それに対して、一応、任期付研究員の6人を、テニュアトラックによりパーマネント研究員として採用するなどの努力はなされているが、今後さらなる何とかってするんですかね。そのまま二つ続けて書くと、ちょっとつなぎが。
【小池部会長】 「なお」の後の書き方、これは、むしろ、例えば今、これは任期付とかそういうことではなくて、いわゆる女性研究者の数を、割合を増やすために数値目標を入れなさいという話がどこでも出ていて、大学なども皆さんやらされていて、皆さん苦労されているのだと思うのですけどね。ですから、そっちの意味で、特に、任期付契約研究員に関して書いたものではないんですね、このなお書きの後は。
【大久保委員】 そうですね。それで、最初の2行なんです。最初の2行は、結局、任期付研究員もテニュアトラックによりパーマネント研究員として採用しているというのは対策の一つではあると思うんですよね。
【小池部会長】 「しかし」として、それだけ努力はされているんですけれども、こういう課題があるよと、こういう書き方ですね。
【大久保委員】 そうですね。はい。そっちのほうがいいかなと思います。
【小池部会長】 つなぎを少し考えないと、前は、努力してやられていますよという書き方になっているので、やはり、それでも、「しかし」として、西間委員の書かれたものを要約して入れるという形でお願いできればと思うんですが。
【荻原委員】 この任期付研究員6人は、もう例えば既に4年とかやってらっしゃる方。この任期付研究員6人を、テニュアトラックによりパーマネントにしたというのは、例の労基法の雇用のあれが変わったので、4年目の方をテニュアにしたということですよね、恐らく。今度は新規に採用する場合には、また、最初からテニュアじゃなくて、任期付の人を多く採っているというふうな感じということですよね。また法律、変わったんですよね。雇い止めを防ぐため。
【小池部会長】 ただ、ここで書いている任期付研究員というのは、どちらかというと、常勤研究者になるのを前提でというか、そっちの方向で考えられていて、今、西間委員が指摘されているのは、どちらかというと、アシスタントスタッフとか高度技能専門員のほうの話なんですね。そういう、いわゆる研究のサポートスタッフがみんな任期付になっていて、それが非常にだんだん高齢化しているということに関して問題であるという認識だと思うんですけれども。ですから、ちょっとターゲットになっている人が、少しずつずれている。
【大久保委員】 そうしたら、最初の2行は、そのまま、「維持するための努力はなされている」と。「ただし、特に、アシスタントスタッフ及び高度技能専門員の中には、任期付契約研究員等が多く、しかも高齢化しているため、これに対する対応は重要な課題である」とか、そういう形で。
【小池部会長】 恐らく、少しそれぞれ絞って話をしないと、非常に一般的な話になってしまうので。これでよろしいですか。
(異議なし)
【小池部会長】 それでは、今出た意見で、そこの13ページの人事に関する計画のところの文言は、修正をお願いしたいと思います。
それでは、一応そこで各項目に対するコメント等を終わりまして、1ページから4ページまでに総合評価に関する文言がございますけれども、これに関してはいかがでしょうか。何かございますでしょうか。
特になければ、これはこのままお認めいただき、それほど、どちらかというと、割合と抽象的な形で書かれていますので、それほど問題のある部分ないかと。よろしいですか。
(異議なし)
【小池部会長】 それでは、ただいま出ました、ご意見を踏まえて、事務局によって案を修正の上、評価書として確定させていただくということにしたいと思います。よろしくお願いいたします。
次に、平成25年度の政策評価・独立行政法人評価委員会指摘事項への対応状況評価の記載事項に関して、各委員からご意見があればお願いしたいと思います。
先ほどの資料4ですね。ここのところの最後の列のところの、この部会からの評価ということで、特に1ページ目の内部統制の充実強化、それから、リスクの評価及び対応に関してかなり書かれていますので、これの文言、その他について、何かご意見ございますでしょうか。
このリスクの対応状況に関しては、「コンプライアンス委員会でなく、むしろ理事長、理事、審議役管理部門の部長による定例会議が、その役割を果たしていると考える」という、これはよろしいんですね、これで。
【大久保委員】 すみません。質問なんですけれども、一般的なコンプライアンスのあり方として、その実態としてこうなっているというのはいいんですけれども。これって、あるべき姿として、それでいいという、これを是とするという形になってしまっているんですけれども、それはいいんですかね。
一般的にコンプライアンスって、やっぱり別途独立しておいて、そこでリスクワークを起こしていくということなんじゃないんでしょうか。ちょっとすみません。私、ここはあんまり専門ではないので、泉委員、ちょっと。
【小池部会長】 これはどうですか。
【泉委員】 真ん中の国立環境研究所が講じた措置で、コンプライアンス委員会でリスクの洗い出し、対応状況を検証しているとあるんですけれども、通常、リスクの確認とかリスクの対応状況を検証するのは、いわゆる業務執行部門といいますか、コンプライアンス委員会というのは、どっちかというと第三者委員会といいますか、そういうイメージなので、そのコンプライアンス委員会がやるというのは、ちょっとおかしいというか、やっていることは正しいのかもしれないですけど、やるべき場所が違うといいますか、そういうことではないかなと思います。ですから…。
【小池部会長】 これは、真ん中に書かれている、国立環境研究所が講じた措置というところには、コンプライアンス委員会においてそれをやっているというふうに書かれていますよね、これ。
【泉委員】 そうですね。ですから評価として、一番右側の「したがって、指摘内容に記載されている「リスクの把握、対応状況」については、コンプライアンス委員会でなく、むしろ委員長、理事、審議官等管理部門の部長による定例会議がその役割を果たしていると考える」じゃなくて、「その定例会議がその役割を果たすべきと考える」ということではないかと思いますが…。
【小池部会長】 だから、今、国立環境研究所が言っていることに対して、この委員会とすると、いや、それはちょっと。
【泉委員】 そう。それはちょっとコンプライアンス委員会でやることではなくて、定例会議がやることですよという、そういう意味ですね。だから、コンプライアンス委員会というのは、むしろコンプライアンス違反とかがあった場合の、いわゆる懲罰をやったりとかそういう機関ですから、リスク把握とかリスクの対応状況を考えるところではなくて、むしろモニタリング機関という位置づけなので…。
【小池部会長】 そうすると、この文書の書き方が、「その役割を果たしていると考える」のではなくて、「が、果たすべきである」と。
【泉委員】 そうです。「定例会がその役割を果たすべきものと考える」。
【小池部会長】 それで、その後の文章ともそれでよろしいわけですね。「理事長のリーダーシップのもとで、リスクの評価、リスクの評価の対応やコンプライアンスの検証のリスクの削減に努力している」と。
【泉委員】 そうですね。だから、コンプライアンス委員会というのは、国立環境研究所の講じた措置を受けて、国立環境研究所のほうのコンプライアンス委員会がリスクの対応状況でやっていますよというふうにあるので、いや、そうじゃなく、コンプライアンス委員会というのはモニタリング機関ですから、そういうことではないと。
コンプライアンス委員会ではなく、むしろ理事長、理事、審議役管理部門の部長による定例会がその役割を果たすべきものと考える。その後は、引き続き理事長のリーダーシップのもとでということで、業務執行側の話をずっとこのとおり書いていただければよろしいんじゃないかなと思いますが。
【大久保委員】 すみません。ちょっと教えていただきたいんですが、この真ん中で書かれているのは、リスクの対応状況の検証となっているんですけれども、リスクの対応は、執行機関がやるんだと思うんですけれども。検証って、だから、対応がされていますかというチェックのことかなと思ったんですが、その検証というのはどこがやるべきものなんですか。
【泉委員】 ここで言っている、またリスクというのは、何のリスクなのかというところがそもそも論としてあるんですね。
【大久保委員】 そうですよね。
【泉委員】 だから、通常コンプライアンス委員会というと、いわゆる法令順守体制に関するリスクということですので、ここでは、この国立環境研究所の講じた措置ということでは、組織全体の新たなリスクと言っていますから、法令順守体制に限らず、いろんなリスクをここでやっているという話なので、ちょっとだから、コンプライアンス委員会がやる範囲を超えてやっているんじゃないかなというふうに読み取れるわけでございます。
【小池部会長】 そうすると、こちらが責任を持たなきゃいけないのは、この部会での委員の評価というところですよね。ですから、そこは、今、国環研でやられているコンプライアンス委員会と、その執行部がやっている定例会議とのすみ分けが、少しきちんと仕分けができていないじゃないかという。
【泉委員】 そうですね。だから、いろいろな組織に関するいろんな全体のリスクの確認とかリスクの対応状況については、理事長以下の定例会議がやるべきであって、コンプライアンス委員会というのは、その中で法令順守、法令違反リスクに対応する第三者委員会的な立場ですから、コンプライアンス委員会じゃなくて、理事長等の定例会議がやるべきものだと考えるというふうに書いて、その下、理事長のリーダーシップのもとでというふうに続けていただければ。
【小池部会長】 それでよろしいですか。それで全体の、こちらとしての主張は通る形になりますけれども。
それでは、そこの「その役割を果たしていると考える」を、「その役割を果たすべきであると考える」ということですね。
【泉委員】 はい。
【小池部会長】 実際には、こちらで見ていると、そういうふうに努力していますと。むしろ定例会議がやっているというふうに考えていますということだと思いますけど。
それでは、そこのところを修正する形で、あと、その2ページ目のところは、よろしいですね。それほど書き方に関して問題のところはないような気がしますけれども。よろしいですね。
(異議なし)
【小池部会長】 それでは、1ページ目の今のところの修正をして、評価書として確定させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
なお、本評価結果については、独立行政法人通則法の第32条第3項に基づいて、独立行政法人国立環境研究所及び総務省に置かれている政策評価・独立行政法人評価委員会に対して通知することとされていますので、事務局に必要な手続を行わせたいと思います。
それでは、終わりましたので、国立環境研究所の役員等の方々に、もう一度席に戻っていただきたいと思います。
(国立環境研究所役員等 入室)
【小池部会長】 よろしいですか。お待たせしました。
慎重に審査いたしました結果、平成25年度の独立行政法人国立環境研究所の業務については、適切な成果を上げていると判断いたしまして、総合評価はAということにいたします。ただし、国立環境研究所に対する期待は非常に大きいものがあり、研究業務、情報業務、そして業務運営の各般にわたって、一層のレベルアップが求められておりますので、今後も積極的な検討、対応がなされるようよろしくお願いいたします。
以上です。
【住理事長】 どうもありがとうございました。この暑い中、お忙しい中、評価のために時間を割いていただきまして、誠にありがとうございます。
今、小池部会長から言われましたように、我々も、本当の意味で、環境研究所が時代の先頭に立たざるを得ない状況であろうかと考えておりますし、従来ですと、ある意味では、野党的な立ち位置だったんですが、これからはやっぱり、いろんな意味で中核となってやっていかなきゃならないというふうに考えております。
その中で、いろんな条件は非常に苦しいところがあるんですが、どの時代でもいろいろ困難はあったと思いますので、それを踏まえて、積極的に、皆様の期待に沿うべく鋭意努力していきたいと思いますし、所員一同、その覚悟でございますので、今後ともご支援・ご鞭撻をお願いしたいと思います。本当に、今日はありがとうございました。
【小池部会長】 ありがとうございました。
それでは、次の議題で、その他ですけれども、事務局のほうから何かございませんか。
【吉川環境研究技術室長】 それでは、資料5ですが、これをご審議いただければと思っております。
題名にありますように、国立環境研究所の保有する不要財産の国庫納付についてでございます。この資料の2ページ目に条文が引いてありますが、独法の通則法では、独法が一旦、政府からお金をもらって得た財産が要らなくなって、将来も使わないだろうというときには、速やかに主務大臣、この場合ですと環境大臣ですが、の認可を受けて、国庫に納付することになっています。その際には、あらかじめ、この評価委員会のご意見を聞くことになっております。
今般、その具体的な物件が発生したということでございます。
資料1ページ目に戻りまして、真ん中に、具体的な不要財産が三つ、表の中に書いてありますが、一つは、東京事務所というものを、平成13年の独法化して以降、環境省の外に部屋を借りておったんですが、それを、平成20年に廃止しました。その敷金が返ってきまして、それを持っていると。
同様に、職員用の、これは内閣府の総科会議の事務局に国環研から人を出しておられるのですが、そのための東京の住居のために借り上げた部屋ですが、これも平成16年にやめまして、その敷金が、今、不要財産となっている。
それから、三つ目が、これも独法制度ができたときだと思うんですが、災害補償互助会というものができておりました。これは公務災害の補償をするための仕組みを、独法になったときに、これに引き継いだということかと思いますが、これも平成18年1月に、この互助会自体が解散しておりまして、国環研が出した預託金が不要になっています。
合計して486万9,000円の不要財産が発生しており、これにつきまして国立環境研究所から、この財産を国庫納付することについて認可の申請が出ております。3ページ目にございますように、今年の6月に環境大臣に宛てて、理事長からいただいたところでございます。
これにつきまして、本日ご意見を皆様からいただいた上で、環境省としまして財務省への協議を行いまして、その上で、国庫納付の手続に進みたいと思っております。
以上です。
【小池部会長】 この件について、何かご意見等ございますでしょうか。
これは、東京事務所は大分前に廃止しているんですけど、敷金を返すのが、なぜそんなに遅く返すことになるんですか。
【吉川環境研究技術室長】 改めてどこか事務所をまた借りるという予定は、多分なかったと思うので、手続を進めるのを失念していたということだけだと思います。
【小池部会長】 ほかに何かございませんか。よろしいですか。
(なし)
【小池部会長】 それでは、これに関しては、お認めいただいたということにいたします。ありがとうございました。
ほかに何かありますでしょうか。よろしいですか。
【吉川環境研究技術室長】 私から、最後一言。冒頭、中井審議官からもございましたように、今回が、この形での評価委員会、最後ということになります。長い期間、毎年毎年短い期間で、しかも集中した会議をさせていただいて、本当に、皆様、ありがとうございました。
今後につきましては、審議官からもございましたように、この国環研など研究機関については、別途審議会をたてて、各省庁ごとに、この形で研究の評価を行っていくというのがございます。その進め方自体、各省で相談して、横並びもとりながら、どんな形でやるかというのを相談してございますので、まだ確定した姿が固まっておりませんが、またいろいろご相談をさせていただくことが、この数カ月のうちにあるかもしれません。その際には、また、引き続きよろしくお願いしたいと思います。
以上でございます。
【小池部会長】 ありがとうございました。
それでは、ほかになければ、これで議事は終了いたしましたので、国立環境研究所部会は終了したいと思います。
本当に長い間、どうもありがとうございました。