中央環境審議会自然環境部会 自然公園小委員会(第23回) 議事録

開催日時

平成24年6月13日(水)15:00~16:30

開催場所

中央合同庁舎第7号館 9階 共用会議室2(904)

出席委員

(7臨時委員、1専門委員)

議題

  1. 開会
  2. 議事(諮問案件)
    1. (1)瀬戸内海国立公園(淡路地域)の公園区域及び公園計画の変更について
    2. (2)国立公園事業の決定、廃止及び変更について
      ・日光国立公園 ・白山国立公園 ・阿蘇くじゅう国立公園
      ・霧島錦江湾国立公園 ・西表石垣国立公園
  3. その他
  4. 閉会

配付資料

○議事(1)関係

  • 資料1:瀬戸内海国立公園(淡路地域)の公園区域及び公園計画の変更に関する資料
    • 1-1: 瀬戸内海国立公園(淡路地域)の公園区域及び公園計画の変更案の概要
    • 1-2: 瀬戸内海国立公園(淡路地域) 指定書及び公園計画書(案)
    • 1-3: 瀬戸内海国立公園(淡路地域)の公園区域及び公園計画の変更に関する説明資料

○議事(2)関係

  • 資料2:国立公園事業の決定、廃止及び変更に関する資料
    • 2-1: 国立公園事業の決定、廃止及び変更案件の概要(一覧)
    • 2-2: 国立公園事業の決定書、廃止書及び変更書(案)
    • 2-3: 国立公園事業の決定、廃止及び変更案件に関する説明資料

議事録

午後3時02分 開会

○司会 ただいまより、中央環境審議会自然環境部会自然公園小委員会を始めたいと思います。
 開催に先立ちまして、本日の出席人数のご報告をいたします。本日は、所属委員、臨時委員11名のうち7名のご出席をいただいておりますので、本委員会は成立いたしております。
 本日の審議のためにお手元にお配りしております資料につきまして、配付資料一覧のとおりとなっております。確認をさせていただきたいと思います。
 資料1-1「瀬戸内海国立公園(淡路地域)の公園区域及び公園計画の変更案の概要」、資料1-2「瀬戸内海国立公園(淡路地域)の指定書及び公園計画書(案)」、資料1-3「瀬戸内海国立公園(淡路地域)の公園区域及び公園計画の変更に関する説明資料」、続きまして、資料2-1「国立公園事業の決定、廃止及び変更案件の概要」、資料2-2「国立公園事業の決定書、廃止書及び変更書(案)」、資料2-3「国立公園事業の決定、廃止及び変更案件に関する説明資料」になっております。
 配付漏れ等ございましたら、お申し出いただきますようお願いいたします。それでは、よろしいでしょうか。
 それでは、初めに、自然環境局長の渡邉よりごあいさつ申し上げます。お願いします。

○自然環境局長 今日は、今年度に入りまして第1回目の自然公園小委員会を開かせていただきました。大変忙しい中、ご出席いただきましてありがとうございます。
 今日の小委員会では公園計画の変更と事業決定に関する諮問について、審議をいただければと思っています。瀬戸内海国立公園の淡路島地域の公園計画の変更ですけれども、定期的に公園計画の点検という作業を行っております。その定期的な点検の作業の中で、一部、区域・境界がはっきりしない部分があることがわかり、その明確化を図ろうという内容です。小規模な変更ではありますけれども、ご審議、よろしくお願いしたいと思います。
 そして、2つ目の議題は、事業決定の関係でございます。昨年度の自然環境部会で、白山国立公園、そして霧島錦江湾国立公園などのかなり大幅な拡張を行いました。その拡張に伴って新たな事業決定をするということも含めまして、合計20の案件についてお諮りをするものでございます。
 国立公園でそれぞれ、さまざまな課題が生じたり、社会から新たな要請があったりと、そういうことを受けて、それぞれの国立公園の保全、管理、あるいは利用のあり方ということについて、常に改善をし、進化させていくことがとても大事だと思っています。
 今日お諮りをする事業決定の中にも、例えば阿蘇の小里園地というのがございます。阿蘇の草原の再生を進めていこうということで、再生の協議会を設けて、高橋委員に協議会の会長を担っていただいて、その協議会の議論のもとで地域と共同の草原再生事業を進めてきています。そういった草原の自然再生事業とエコツーリズム、あるいは自然学習と、こういったものと結び付けていく、その拠点の機能を新たに設けていこうというような狙いの小里園地というものが含まれております。
 また、錦江湾は3月16日付けで拡張されて、霧島錦江湾国立公園に編入をされました。その錦江湾の重富干潟に保全と利用の拠点を設けていこうというような事業決定も含まれています。また、拠点を設けるにあたり、地元の自治体あるいは地元の関係団体と連携・共同した管理・運営体制をどうつくっていくかということも、今後の重要な課題になっております。
 今回の事業決定を受けて、こういった事業を今後どう展開するかということについても、事務局からも少し今後の方向性について説明をし、そういった点についても、あわせて意見をいただくことができたらと思っています。限られた時間になりますけれども、ご審議のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

○司会 はい。
 それでは、これよりの議事進行につきましては、下村委員長にお願いいたします。
 下村委員長、よろしくお願いいたします。

○下村小委員長 委員の先生方、お忙しい折にお集まりいただきまして、ありがとうございました。環境省は今、次期の生物多様性国家戦略の問題ですとか、三陸復興公園ですとか、非常に慌ただしく議論や審議を進めておられますけれども、一方で、それぞれの公園の計画ですとか公園事業といった1つ1つの問題はやはり重要な問題で、粛々と進めていく必要があろうかと思います。今日は、公園計画の変更に関する諮問が1件と、それから事業決定、廃止及び変更に関する諮問が20件と、数は結構ありますけれども、審議は、時間的にはそうかからないかもしれないと考えております。
 本日の委員会は公開で行いますので、報道関係者や傍聴の方も同席しておられます。
 会議録につきましては、後ほど事務局で作成いたしまして、本日ご出席の委員の了承をいただいた上で公開することになっております。
 また、議事要旨につきましては、事務局で作成したものを、私、小委員長が了承した上で公開することをご了承いただければありがたいと存じます。また、会議資料につきましても公開となります。
 それでは、早速審議に入ってまいりたいと思います。
 まず、諮問の1つ目で、「瀬戸内海国立公園(淡路地域)の公園区域及び公園計画の変更について」と、まとめて事務局から内容を説明していただきたいと思います。よろしくお願いします。

○国立公園課計画係長 国立公園課計画係長の桝と申します。よろしくお願いします。
 瀬戸内海国立公園(淡路地域)の公園区域・公園計画の変更について、諮問をさせていただきます。座って失礼させていただきます。
 瀬戸内海国立公園は、大小さまざまな島がつくり出す内海多島海景観を中心にして、向かい合う陸地が近接して海が狭くなる瀬戸の景観、白砂青松の景観、島の段々畑や古い港町の家並みなどの人文景観が自然と調和した景観を含む国立公園です。
 昭和9年に備讃瀬戸と呼ばれる地域が指定をされまして、その後、昭和25年に東の新和歌浦から大分の姫島にかけての展望地や利用拠点を中心に指定がなされまして、さらに、昭和31年になりまして、広範囲にわたる海の部分が指定をされて、現在の公園区域の形となりました。
 ここで少し淡路地域の詳細を解説させていただきます。
 淡路地域は、淡路島を中心に、明石海峡と紀淡海峡、そして鳴門海峡が瀬戸の景観として指定をされています。また、自然状態が比較的保持されて、これらの瀬戸の景観を望むことができる展望地にもなっている山が、陸の国立公園区域として指定されております。この地域の利用ですが、基本的には展望地になっている山に車で上がって景観を楽しむとか、この瀬戸の部分の陸地側の利用施設を拠点に、自然体験を重視した利用が行われております。
 写真は、淡路島の南の諭鶴羽山から見た島嶼景観、紀淡海峡の瀬戸の景観です。
 見直し等の経緯ですが、昭和31年に公園区域が現在の形になって以降、昭和61年に全般的な区域と計画の見直しを行い、その後、平成5年と13年に、それぞれ利用計画の変更を行っています。今回は、前回の点検から10年近くが経ったため、公園区域や地種区分や利用施設計画を含む公園計画の全般について、見直しの必要性を検討いたしました。
 そのような全般的な見直しの検討をした結果、不明瞭となっている区域線2カ所を明確にすることにしました。
 なお、昭和60年から平成10年にかけて神戸淡路鳴門自動車道の開通といった、国立公園を取り巻く社会状況の大きな変化はありましたが、公園利用について見ますと、基本的には先ほど申し上げた利用形態に大きな変化はなかったため、今回、利用施設計画については変更はございません。
 前置きが少し長くなりましたが、ここからが、お諮りする内容です。
 1つ目は、淡路島の中心部にある常隆寺山地区です。山のふもとの縁の部分ですけれども、これまでは公園区域線となる道がありましたが、現在は、写真でご覧いただくとわかるように、竹やぶが密集して自然状態が変化しまして、公園区域線の根拠としていた道路が全然わからなくなってしまいました。このため池の端と、道路の三差路の分岐点を結んだ線に区域線を置き換えることとしました。線が公園区域の外側に移りますので、その分公園区域が広がったこととなり、扱いとしては0.1ヘクタールの拡張となります。
 次に、明石海峡地区という明石海峡の陸側の部分ですけれども、これについても、地形の変化によって、公園の区域線の根拠としていた沢の線が特定できなくなったため、現在の地形で谷底となっている線を、公園区域線の谷界という形で整理します。
 現地を踏査して確認してみますと、おそらく大水により地形が変化したのかもしれませんが、現在、明らかに谷底になっている線を現場で見ると、現在の公園区域よりも外側となっているため、区域線を西側の方にずらすというものです。その結果、この区域が形式的に拡張する形になって、その区域が0.2ヘクタールです。
 この2点が諮問案件です。今回のような公園区域や公園計画の変更は定期的に実施をしているところですが、結果的に変更が小規模で数が少なくとも、点検により公園全体の管理が向上すると言えますので、着実に実施する必要があると我々としては考えております。
 最後に、せっかくの機会ですので、今後の瀬戸内海国立公園全体の展望について、お話をさせていただきたいと思います。
 平成22年10月に環境省が公表いたしました国立・国定公園総点検事業において、瀬戸内海国立公園を大規模な拡張を行う候補地として選定をいたしました。候補地は全国18カ所あり、瀬戸内海の拡張候補地は、地図の赤く塗った地域となります。これは、瀬戸内海が、多島海景観という今までの公園の評価だけでなくて、干潟や藻場が多く分布して、スナメリとかの生息海域が広がるということで、多様で連続性を持つ生態系を有しているという観点からも、国立公園としてふさわしいものと評価したものです。
 今後、これを踏まえまして、まずはモデル的に周防灘地域から始めまして、燧灘、淡路島地域を含む播磨灘について、藻場や干潟といった新たな観点からの評価を進めまして、国立公園の拡張を、今後10年を目指して進めていきたいと考えております。
 以上となります。ご審議のほど、よろしくお願いします。

○下村小委員長 はい。ありがとうございました。
 瀬戸内海の今後の方針も含めてご説明をしていただきましたが、諮問の案件は、先ほどの2件ですね。計画の変更2件の諮問がございます。
 ご説明に対して、ご質問、ご意見等ございますでしょうか。
 どうぞ。

○敷田委員 よろしくお願いします。
 3次点検として今回の変更を行うということですけども、瀬戸内海国立公園は公園区域が広いのですが、この2件以外に問題のあるところというのは全くなかったのですか。

○下村小委員長 どうぞ。

○国立公園課計画係長 瀬戸内海国立公園は非常に範囲が広いため、管理は10地域に分けて行っています。
 今回については、淡路島を中心とする淡路地域について見直しを実施するものです。そのほか、六甲、和歌山県、香川県、徳島県、岡山県、広島県、山口県、大分県、福岡県の各地域があります。
 なお、現在の他の地域における動きとしては、山口県地域で点検の方を進めることとし、地元のほうと、今、調整をしております。これは新しい観点から、周防大島の辺りで海域公園地区の指定を目指しております。そのほか、大分県地域でも調整を進めておりまして、これらについては、うまく調整が整えば、今度の秋の審議会で諮問させていただくことになるかと思います。

○敷田委員 今回の点検は、淡路島だけでもかなり面積が広いのですが、この2カ所以外は大丈夫なんですね。かなり開発が進んでいる地域ですけども。

○国立公園課計画係長 はい。淡路地域の公園区域は、淡路島全体を含む形ではなく、自然が比較的残った山の上を中心に指定されています。確かに公園区域外の状況の変化とかを見ると開発は進んでいますが、他方で公園区域の中に限って自然の資質の状況や利用の形態という点を見た場合、結果的に点検すべき箇所はこの2つであったというように結論をつけさせていただきました。

○敷田委員 どうもありがとうございました。

○速水委員 よろしいですか。

○下村小委員長 どうぞ。

○速水委員 私は林業をやっていますが、林業の場合はいろんな人様との境をはっきりさせないといけないため、さまざまなマークの仕方があります。ペンキで塗るとか、木に印をつけて何年かにおいて必ず巡回をするとか、あるいはくいを打つとか、それぞれやり方があります。しかし、国立公園というのは地域の人たちにとっては一体どこから国立公園かとか、かなりわかりにくいだろうと思うんですね。そういう意味も込めて、やぶが茂ってきたから、今までの道がわからなくなったから、新しく点と点を結んで境界線を決めていくと形になってくると思うんですけど、下の谷が変わったという話なんかも林業なんかではよくある話ですけども、そういうものを押さえるために、例えば境界杭を打っていくとか、あるいは今の時代ですとGPSでポイントを押さえていくとか、何らか新しい展開を、今すぐすべてをするという考え方ではなくて、長期的に、国立公園の境界をある程度わかりやすくしていくという方針を決めておかないと、常にこういうことはどこでも起きてくることなんだろうと私は思うんですね。
 今回の案件に関してはこれで問題ないと思いますが、大きな方針として国立公園なり国定公園なりの境界を一体どうやって皆に示すのか、それが土地利用のときにもさまざまな形で知りたいという人も多いですし、はっきりしたところはどこなのかというのが、これだけ広大な面積を管理していく以上、境界線の管理というか網掛けの管理をどうしていくのかというのが、少し長期的な方針が要るというように感じております。

○下村小委員長 ありがとうございました。いかがですか。

○国立公園課計画係長 はい。境界の管理については、現場でレンジャーとして仕事をする中で、非常に重要なことだと思っています。国立公園の境界は、山稜線とか大きな沢とか谷とか、一目見て誰でもがわかるようなものを設定するというのが原則です。しかし、細かく見ていくと、今回諮問するような場所にも線を引かざるを得ないのも事実です。そのため、5000分の1程度の副図を用意したりして管理しているわけですけども、おっしゃるとおり、それがなかなか地域の人にわかりづらかったりするのも事実です。今、徐々にGISも取り入れ、レンジャーの中でも使える人がに増えつつありますので、新しい技術を取り入れながら、公園区域の管理をやっていきたいと考えております。

○下村小委員長 今のぐらいでよろしいですか。おそらく費用の問題も含めてですね。

○速水委員 いやいや、そういう答えしかできないでしょうけれど、何らかの形で、こういう詳細な部分、難しいところは何か手を打っていく必要が将来的にはあるんだろうという意味で、あえて発言させていただきました。

○下村小委員長 おそらくいろいろ機器も進んできておりますので、安価でできるようなもの、あるいは非常に問題になりそうな場所については、しっかり押さえていくという作業をしていただく必要はあるかもしれません。よろしくお願いします。
ほかに何か。

○小泉委員 淡路島のところが意外に面積が少ないという感じを受けます。前に神戸の地震のときに顕著な活断層が生じたために、天然記念物のような形で保存するようになったと思います。そういったようなものは、今回みたいな場合に国立公園に含めるという手はないんでしょうか。

○下村小委員長 いかがですか。

○国立公園課計画係長 天然記念物の場所は具体的に位置などはわかりますでしょうか。

○速水委員 地形のジオパークか何か。

○小泉委員 いや、まだ、ジオパークになっていませんが、野島断層という断層がありまして、非常に大きくずれたものですから、体育館みたいな保存施設をつくって、その中で雨が当たったりしないようにして、風化による崩壊を防いでいます。今回の3月11日の震災のような大きな被害が生じると、かすんでしまうところがあるのですが、やはり大事なものですので、こういうのも、海にあわせて一緒に指定されればいいんじゃないかと私は思います。

○自然環境局長 いただいたご指摘は今後の見直しの中で生かしていきたいと思いますが、今、小泉先生からご指摘いただいたような地質の関係の資産として、日本ジオパークとして選定したり、世界ジオパークとして認定を求める動きも多くあります。先日、島原でジオパークのユネスコ関係の国際会議も開かれたんですけれども、国立公園とジオパークの選定地なり候補地というのは非常に重なっているし、双方保全と利用というのを目指していくということで、私たちも今まで以上にそういった地質資産、ジオパークとしての資産ということと、国立公園の取組の連携を深めたいと思っています。淡路島については、今回は境界線の明確化ということですけれども、もうちょっと本格的な点検を考えていく中で、そういったご指摘についても考えてみたいと思います。よろしくお願いします。

○下村小委員長 いかがでしょう。
ほかに。

○岡島委員 ちょっといいですか。今の速水委員の件で、国土地理院とかグーグルみたいなのがあります。あれを拡大していくと国立公園の区域線が入っていないのでしょうか。

○国立公園課計画係長 そうですね。

○岡島委員 そういうところで明確にでき、区域線を直すのはいいですが、速水委員がおっしゃったように、全国立公園をダウンロードできるとか、そういう時代じゃないですか、もう。

○国立公園課計画係長 そうですね。生物多様性センターのホームページでデータをダウンロードしていただくと、グーグルアースで公園区域と今の地種区分が全部見られるようになっています。

○岡島委員 見れるんですね。

○国立公園課計画係長 はい。ただ、縮尺をかなり拡大していくと、区域線は消えるようになっています。あえて映さないようにしています。

○岡島委員 山が多いからね。グーグルではぼけちゃうところが多いのかね。

○速水委員 というか、最後はあえて出さないんでしょ。

○高橋委員 精度的な問題。

○速水委員 そうそう。ちょっと危ないところがあるからね。

○国立公園課計画係長 自分自身で公園区域内外のご判断をされてしまって、間違いがあると、非常によくありません。例えば、建ててはいけないところに建ててしまったり、逆に建てられるのに遠慮してしまったりとか、そういう問題が出てきます。そのため、公園区域の境界線については、現場の自然保護官事務所でレンジャーに相談をして確認していただきたいのです。こうしたことから、グーグルアース上では、拡大していくと区域線が消えるようにはなっています。

○岡島委員 了解です。

○高橋委員 全然関係ないことですが、お聞きしたいことがあります。
 最近は海を随分指定されている中で、淡路と六甲では山が入っているのですが、どちらも里山とか都会に近いところです。淡路の場合はちょっとマイナス要因のような話になって申し訳ないですけど、今イノブタが非常に増えていますよね。また、ナルトサワギクが国道沿いにものすごく生えていますね。そういう外来種等による植生や自然へのインパクトや影響については、現状では問題になってないんでしょうか。

○国立公園課計画係長 そうですね。例えば、淡路地域の場合、公園区域が展望地に限定をされてしまっているので、今回の点検の過程で地方環境事務所とやりとりしている中で、そういうような問題が生じているというのは、残念ながら耳には届かなかったです。昔の経済成長最優先の時代の中で、産業との調整をしていく中で限定的な区域どりになってしまいましたが、先ほど局長からも申し上げたとおり、新たな観点で公園区域の見直しを図らないといけないと思いますので、そういう中で区域については再検討していきたいと思いますし、検討の過程で公園外にも目を向けて、まずは情報を集めていく必要があるのかなと思います。

○下村小委員長 よろしいですか。今回はかなり限定されたエリアだと思いますので、ほかの地域の見直しの折には、そういう点もきっと配慮されるところが出てくるんじゃないかと思います。よろしいでしょうか。

○小林委員 すみません。この地域に限定していることではないんですけれども、先ほど国立公園を10年間かけて拡張作業を進めるということで、今18カ所絞っていらっしゃるというお話でしたが、どのぐらいの頻度でこういう地形の変化の調査をされて、どのぐらいの巡回でその18カ所を10年間でやるような予定なのですか。1年に1回、例えば何カ所ずつやっていくという運びなのか、それとも例えば5年ぐらいで1回見直しをして、もう一回同じところにまた戻ってくるような形で拡張の方法を考えていくのか。そこを教えてくださいますか。

○国立公園課計画係長 はい。通常、各国立公園ごとに、5年ごとに今回のような点検をしていく方針としておりますが、それとは別途この18カ所について、10年を目処に新規指定又は大規模拡張をしたいと考えております。平成22年度までに自然環境の状況を調査して、まだ国立公園等に指定されていない地域で新たに拡張すべき地域を整理しましたが、実際の指定作業にあたっては地元の方々とよく話し合い、十分にメリット、デメリットを説明する必要があるので、いつまでにどこの地域を指定又は拡張するということを機械的に割り振るのは、正直申し上げてなかなか難しいです。今はできるところから着実に進めていくという形にしております。
 先般、錦江湾の拡張と、西表の海域を拡張させていただきました。また、白山の一部もこの前の3月に部会に諮問をさせていただきました。これに続くものとして、三陸復興国立公園の指定に力を入れていきたいと思っています。そのほかについては、スケジュール感を明確に出せずに申し訳ありませんが、いくつかの地域で、地元の人との調整を進めたり、ワークショップを開いて地元の人の意見を聞くといったことを進めているところでございます。

○下村小委員長 ですから、大きい総点検というか点検のような見直しは10年を目処にこれを見直されて、各公園について現状に即した点検については5年で見直されるという理解でよろしいですね。

○国立公園課計画係長 そのような理解で結構です。

○下村小委員長 ほかはよろしいでしょうか。

(なし)

○下村小委員長 それでは、附帯のご質問等も出てまいりましたけれども、諮問の案件でありました瀬戸内海国立公園(淡路地域)の公園区域及び公園計画の変更については、適当と認めることにご異議はございませんでしょうか。

(異議なし)

○下村小委員長 それでは、本件については適当と認めることといたします。
 次の諮問といたしまして、国立公園事業の決定、廃止及び変更についてということで、5つの国立公園の20件の案件があるようですので、資料2に基づいて事務局からご説明をお願いしたいと思います。

○国立公園課事業係長 国立公園課事業係長の速水と申します。よろしくお願いいたします。座って失礼いたします。
 本日は、自然公園の規定に基づきまして、白山国立公園を初めとして5つの国立公園で、公園事業の決定については9件、変更7件、廃止4件の案件について諮問させていただきます。
 まず、公園事業につきましては、公園計画の施設計画に、利用施設というものが位置付けられております。その公園計画の中では大まかな位置や整備方針が記載されておりますが、それに沿って、より具体的な規模を決めることを公園事業の決定といいます。
 園地を例にとりますと、位置と整備方針については施設計画で決めておりまして、公園事業の決定については、区域線、区域面積について決定をするという形になります。決定規模については事業種ごとに異なっており、道路ですと路線距離、有効幅員、歩道ですと路線距離といった形で規模を決定していきます。事業の決定についてはパワーポイントにある三つの要件を満たしているということが前提になります。決定した内容について変更する必要性が生じた場合には事業の決定の変更、事業を行う必要性がなくなった場合には事業の決定の廃止を行うこととしております。
 ここからが本日の諮問案件でございます。
 本日諮問を行う案件は全部で20件ございます。最初に阿蘇くじゅう国立公園、西表石垣、日光の個別案件についてご説明させていただきまして、続いて昨年度公園計画の変更を行いました白山国立公園、霧島錦江湾国立公園の公園計画の変更に伴う事業の決定・変更・廃止をご説明させていただきます。
 まず、1件目について、阿蘇くじゅう国立公園の小里園地の事業決定でございます。当該園地は阿蘇外輪山の北の山麓、国道212号線沿いに位置しております。近隣には内牧温泉街があり、北側には大観峰があるなど、阿蘇山の利用の中心となり得る場所でございます。現在は、写真にございますように、遊水池を含むふれあいの水辺公園として、イベント会場や駐車場地として利用されております。昨年度、阿蘇草原の利用拠点として施設計画に位置付けられておりまして、今後、環境省、阿蘇市において園地施設の整備を進めていくべく今回事業決定を行うものです。事業決定の規模は7.0ヘクタールとなっております。
 まず阿蘇の草原についてですけれども、先ほど渡邉局長からも話がありましたが、これまで地元の地域の方々の営みによって維持され、自然と人との共生の中で受け継がれてきましたが、近年、畜産業の低迷ですとか担い手の不足等により、草原の荒廃、面積の減少が見られ、大きな課題となっております。平成17年には阿蘇草原再生協議会が設立されまして、あか牛のオーナー制度、募金等を活用した新たなあか牛の導入、グリーンストックの野焼きボランティア、草原再生に関する小中学生を対象とした環境学習といった取組が、協議会を通しまして、関係者、関係団体が連携・協働して進められているところでございます。今回の小里園地につきましては、これらの草原再生の活動の後押しと、またさらなる普及啓発を進めるために、草原再生の学習とその利活用拠点を整備するものでございます。
 パワーポイントにある図が、具体的なものとなりまして、まず環境省整備で、草原学習センターというものを整備することを想定しております。このセンターでは草原の成り立ちですとか、その価値、恵み、草原再生の取組を紹介するとともに、草原学習の企画、運営も実施していくということを予定しております。また、併設する形で、阿蘇市が草原エコツーリズムセンターというものの整備を検討しております。その中では草原を利活用する拠点として、例えば観光イベントの紹介ですとか、あか牛、阿蘇の野菜の販売ですとか、あるいは農家民泊の斡旋、エコツアーの紹介、野焼きボランティアの受付等を行うことを予定しております。
 これらの2つの施設とも、草原の恵みや草原再生に関わる取組など共通のコンテンツを含んでおりまして、併設した形で整備することを検討しております。相互に人が行き来して利用していただくような形を目指して、現在、調整を行っているところです。また、学習機能と利活用機能を組み合わせることで、草原の持続的な利用に資する観光ですとか、地域活性化に資する観光、あるいは地域の文化や自然環境、次世代に引き継ぐことなどを重要なテーマとして進めているところでございます。
 次は西表石垣国立公園の西部に位置する名蔵アンパル園地でございます。石垣島の西部にあります名蔵湾に面した干潟と、石垣島島内最大のマングローブを有しておりまして、パワーポイントの写真にあるような場所になります。民有地買い上げ制度を活用しまして、平成18年から環境省において土地の買い上げを実施してまいりました。実施については既に終わっております。この利用形態ですけれども、石垣島を一周する通過型の利用が多く、ここに名蔵大橋という橋があるんですけれども、橋の上からこういった湿地ですとかマングローブを見るといったような利用の形態が主となっております。また、エコツアーガイドによる干潟の自然散策ですとか観察会も行われております。ラムサール湿地にも登録されておりまして、また、国指定鳥獣保護区特別保護地区にも指定されております。現在、一般の利用施設はございません。干潮時のみ干潟を歩くといったようなことはできますが、干潟とマングローブ林を身近に観察できる、学習できる施設がないということで、今回、園地として環境省が整備することになりまして、新たに事業決定を行わせていただくものでございます。事業決定規模は区域面積4.8ヘクタールとなっております。具体的な整備内容としましては、無人の小さな情報発信の施設を検討しておりまして、西表石垣国立公園の総合案内ですとか、名蔵アンパルの自然を紹介するパネルの展示、あるいはトイレと駐車場、園路の整備を行う予定です。園路は、こういった木道で、少し干潟の方に入れるものというのを想定しております。
 先ほど無人と申しましたが、一般の方が立ち寄って散策を行えるような施設を想定しておりまして、週末などにはボランティアガイドの方に来ていただいて、そこでガイドをしていただいたりですとか、自然観察会の企画・実施等も検討しており、ハード整備とあわせて、ソフト事業も進めていくことで検討をしております。
 これまで石垣島でこういった干潟ですとかマングローブ林を身近に接することができる場所というのがなかったものですから、新たな利用拠点となるような整備を行っていきたいと考えております。
 3つ目が、日光国立公園の新湯野営場の事業決定の廃止でございます。
 那須塩原市において執行されておりまして、平成12年には年間3,000人近い利用客がおりましたが、近年、有料道路の利用により、日帰り利用者の増加が進みまして、平成22年度は利用者が500人を切り、閉鎖されました。平成23年には施設撤去を地元の市が行いまして、原状回復のための植栽等も行われています。今後は、近隣に新湯温泉地がございまして、そこの宿泊を進めるとともに、今回事業決定を廃止して、次回の公園計画の変更の際にも計画からの削除を検討しております。
 続きまして、ここから、昨年度行いました白山国立公園の公園計画の変更に伴いまして、公園事業の決定、廃止、変更を行う案件、8件をご説明いたします。
 まず、廃止を行う案件からですけれども、公園計画において、ここに位置付けられておりました岩屋俣谷園地を廃止して、市ノ瀬集団施設地区への編入が公園計画の変更で行われました。それに伴いまして、公園事業においても、園地を廃止して、新たに市ノ瀬園地に編入することから今回お諮りするものです。
 変更内容としまして、区域面積が10.1から87.2ヘクタールと広がる形になります。
 こういった形で隣接しておりまして、こちらの岩屋俣谷園地ですけども、それが市ノ瀬集団施設地区に入りまして、ここにビジターセンター、野営場というのがございます。こちらに市ノ瀬園地というのがございますが、これと一緒になる形で今回事業の区域を広げるという形になります。
 既に岩屋俣谷園地には、環境省の所管地として園路、展望台、ベンチなどを整備しておりまして、トレッキング利用がされております。一方、市ノ瀬園地は、石川県において園路ですとか休憩所、標識、駐車場が整備されておりまして、谷沿いの散策路として利用されております。この2つの区域を1つの園地とすることで、市ノ瀬ビジターセンターを中心とした一体的なソフト事業の展開ですとか、維持管理を実施していくことができると考えております。また、現在市ノ瀬園地の整備の基本構想の策定を環境省が進めておりまして、一体的な利用動線を確保するための標識整備ですとか、デザインの統一等を行っていく予定にしております。
 続きまして、新たに白山国立公園の区域に編入された区域ですが、既存の道路を、道路事業として施設計画に新たに位置付けたことから、小原峠線道路(車道)の事業決定として行うものです。決定内容は既に整備されており、勝山市において整備されている既存の車道の路線距離10.2キロメートルと有効幅員4メートルを決定するというものになります。
 既存の車道を公園事業として位置付けることで、一般利用者のための利用施設として適正に管理が行われるということになります。なお、管理については、地元の団体が車道入り口で協力金300円を徴収しておりまして、利用者に一定の利用負担を求める形で、トイレの維持管理、登山道の簡易な補修、草刈り等を行っているところです。
 続きまして、歩道、登山道の変更でございます。この区域も新たに白山国立公園の区域に含まれましたが、そこに新たな歩道も追加されました。それに伴いまして、今まであったこの3つの歩道を、昨年度の公園計画の変更によって、4つの歩道に再整理したところです。
 今回の公園事業につきましても、その公園計画に沿った形で再度公園事業の決定を行う、決定の内容を再度整理するもので、小規模に路線距離が変わっていたり、あるいは路線の名前が変わっているというように、計画に沿った形で変更しております。福井県で整備している既存の歩道であり、公園事業に位置付けることで、今後適正に管理が行われていくということを考えております。
 白山国立公園の最後ですけれども白山室堂園地です。これは区域の明確化を行うため調査を行ったところ、位置が岐阜県のほうにも含まれていたということで、公園計画で位置標記の変更を行ったものにあわせて、公園事業でも、あわせて位置標記の変更を行うものです。そのため、公園事業の規模の変更ですとか新たな整備というものはございません。形式的なものということになります。
 続きまして、霧島錦江湾国立公園の公園計画の変更に伴った公園事業の決定、廃止、変更が9件ございます。
 まず、重富海岸の園地につきましては、錦江湾の西部に位置しておりまして、夏場の海水浴ですとか、桜島、錦江湾の風景散策といったものが主な利用形態になっております。委員の皆様には、現地の方にも行かれた方もいらっしゃると思います。
 昨年度の公園計画変更で新たに公園区域に編入されまして、園地が位置付けられました。今回、環境省の直轄整備において情報提供施設を整備することから、既存施設とともに事業決定を行うものです。決定する区域は3.0ヘクタールとなります。
 現在は、姶良市による、既にこういった公衆トイレですとか重富干潟小さな博物館という施設がございます。また、姶良市において企画している「あいらエコツーリズムプロジェクト」として、NPO法人の「くすのき自然館」が、館内でのパネル展示ですとか、自然観察会といった自然体験学習等を行っておりまして、利用者は、今、年間2万人ほどで、増加傾向にあると聞いております。
 また、霧島錦江湾国立公園誕生によって、重富海岸のほかにも、これからご説明する白銀坂というところがあるんですけれども、そこと組み合わせたイベントの開催等も行っておりまして、錦江湾全体におけるエコツーリズム拠点としての役割というものが期待されております。
 環境省において新たに整備する内容としましては、現在の重富干潟小さな博物館のようにエコツーリズムの取組を進めているところがございますので、その機能を拡充させる施設を想定しております。具体的には、錦江湾地域全体の自然の情報紹介のための展示ですとか、あるいは、自然観察や体験学習などのためのレクチャールームを設置するなどを検討しておりまして、今年度まだ基本計画を立てているところで、これから内容を詰めていくところです。
 既存の小さな博物館と併設させるのか、それとも、その機能を組み込む形で再整備を行うのかというのについては、地元と調整を図っているところでございます。
 整備完了後は、これまで姶良市とNPOが行ってきた、「海辺のマルシェ」のように、地元で様々なエコツー関係のことをやっている方々の出店や、地元の野菜を売ったりして、一般の利用客の方に利用していただくといった取組ですとか、あるいは、海域のエコツーリズムを先ほど言った錦江湾の山側のほうでのイベントとセットで行っていくといったこともやっております。これまでいろいろ行っていた活動が、今後も活発化し、それを大事にしながら、重富海岸が錦江湾全体のエコツーリズムの中心拠点となるように、ソフト事業についても関係団体と連携して進めていきたいと考えております。
 続きまして、先ほどお話ししました白銀坂線歩道と、その周辺の園地の事業決定でございます。
 昨年の公園計画の変更に伴いまして、公園区域に編入され、施設計画にも位置付けられた公園事業でございます。事業決定規模は、歩道については既存の道を中心に3キロメートル、園地についても、既存の園地を中心に45ヘクタールを新たに決定するものでございます。
 白銀坂の道路につきましては、歴史国道・大口筋白銀坂の一部でございまして、国指定の史跡名勝天然記念物として整備されております。姶良市が管理しております。錦江湾の「ナベ縁」を通るルートでありまして、こういった石畳の歩道ですとか、ベンチ、あるいは、この歴史街道として歴史を学べるような標識の整備を行っておりまして、この地の歴史を感じられる道として整備されております。
 また、白銀坂の園地は「JTの森」と書いていますけれども、ここを園地として決定するものでございますが、これは、日本たばこ産業株式会社がCSRの一環で、JTの森として、展望台ですとか園路というのを整備しております。展望台からは、こういった桜島ですとか錦江湾を一望できるような場所となっております。こういった施設を公園事業として位置付けることで、今後適正に管理されるとともに、今年度、霧島錦江湾国立公園が誕生した際には、県や国、あるいは先ほどのNPO主催で、自然観察会の開催等も行っておりまして、今後、霧島錦江湾国立公園の新たな利用拠点の1つとしても期待されると考えております。
 続きまして、白鳥えびの高原線道路(歩道)の決定でございます。
 2011年1月、新燃岳の火山活動が活発化しておりまして、現在、周辺の登山道がすべて、閉鎖されております。そういったこともありまして、利用可能な、こういった場所の登山道の利用の増加傾向が見られているところです。その1つとして、白鳥えびの高原を散策できる歩道として今回当該公園事業を決定するものです。
 決定規模は7.5キロ。既に登山道がございまして、それを事業として位置付けるものでございます。既にある登山道についても、えびの市のほうで管理をしており、執行者もえびの市を想定しております。
 これまで事業執行という形でなされていませんでしたが、昨年度の公園計画の変更において、既存の道路に沿った形でルートの変更も行ったことも加えまして、今回改めて公園事業として位置付けて、今後えびの市において適正に維持管理していただくように考えております。
 続きまして、九州自然歩道でございます。昨年度の公園計画変更で、公園区域に追加された九州自然歩道の3区間について、今回、公園事業として位置付けるものです。長崎鼻、若尊鼻、高峠ということになります。路線距離は10キロ延長しまして135キロ、新たに位置付けられる10キロ分が追加されるという形になります。
 事業決定書では公園区域内の九州自然歩道のみを記載していますが、路線が区切られているような形になっていますけれども、公園区域外を含めますと、九州自然歩道として一連のつながりを持った歩道となっております。それぞれ、桜島ですとか姶良カルデラを楽しめる路線であるとともに、長崎鼻ですと、開聞岳の眺望が可能なコースとして、新たな国立公園の利用拠点となり得る路線です。
 それぞれ地方自治体が既存施設として整備、維持管理されておりますので、それを改めて公園事業に位置付け、今後適正に管理していただくとともに、当該区間以外の全九州自然歩道と一体となった利用が推進されるということが期待されます。
 最後の2つですけれども、これは公園施設の種類の変更です。
 まず、佐多岬有料道路(一般自動車道)につきましては、公園計画変更において、佐多岬線道路(車道)に振り替えられたことから、公園事業においても、それに合わせる形で整理を行うものです。
 最後の高千穂峰山頂宿舎につきましても、公園計画の変更において、避難小屋事業に振り替えられたことから、宿舎を廃止して、避難小屋を新たに決定するという、公園計画に伴う整理という形になります。
 少々長くなりましたが、以上で公園事業の決定、廃止、変更に関わる諮問案件の説明を終わらせていただきます。ご審議のほど、よろしくお願いいたします。

○下村小委員長 はい。ありがとうございました。20件もありますので、まとめてご質問、ご意見をお伺いしていきたいと思います。

○速水委員 ありがとうございます。施設の整備、特に建物の整備が何点かあったのですが、今の政府も含めて、これはお願いなんですけども、コンクリートでつくらないでほしい。なるべく、よほど事情がない限り、コンクリートでつくるときは、それなりに、なぜコンクリートが必要なのかという説明をいただいた後でやっていただくぐらいのつもりで、木でつくっていただければありがたいと思います。
 やはり公園の中の景観としても、古くなっていく過程を見ましても、木の方がよほど見やすいと思います。コンクリートがぼろぼろになるよりは木の方が見やすいということもあって、そんな意見も各地で聞けますが、案外地元は、管理が面倒なんで、コンクリートでお願いしますという要求は必ず出てくると思いますので、そこにぐっと耐え抜いて、頑張っていただきたいということでございます。

○下村小委員長 ほかにございますか。
 では、小林委員、どうぞ。

○小林委員 阿蘇くじゅう国立公園のところに、草原を活用したセンター、エコツーリズムセンターですとか、学習センターをつくられるということで、施設ができるというのは使い方によっては非常にいい拠点になると確かに思うのですけれども、ただ、地域の連携の仕方であるとか、ほかの、いわゆる観光業、農業、その他の地域の方たちと、どういった形でこの施設をうまく活用していくか、その辺のところのアプローチの仕方をもう一度ちょっと教えていただきたいと思います。また、最初にエコツーリズムセンターありきではなくて、やはり何をやるためにこういった施設が必要で、そのために使い勝手のいいセンターになるために、どういった形で話し合いを今後進められていくのか、何かその辺の利用者サイドに立ったセンターのこれからの運営というか、その辺のところの展望をお聞かせいただけたらなと思います。

○下村小委員長 ほかにありませんか。

○高橋委員 今おっしゃったとおりです。前回お話ししたことを、もう一回繰り返すことになるんですけれども、ツーリズムとか環境学習に今とても力を入れております。それで、特に環境学習については、草原キッズ・プロジェクトというのを立ち上げて、ここ5年間のうちに、地元の小学校で必ず草原の学習を何らかの形でやるという仕組みを取り入れるということで、教育委員会や小学校の先生たちと一緒に取り組んでいるところがあるんですね。そういう時に活用をするための施設としては非常にありがたいと思っております。
 それから、協議会の中には小委員会が6つありまして、その中には牧野を中心とした草原を維持管理する小委員会があります。当然ボランティアさんがものすごく大きな役割を果たしています。阿蘇の場合は、年間2,000人のボランティアさんが参加され、今ではなくてはならない存在です。それから、観光小委員会というのがあります。観光資源として地域経済をものすごく支えているのが草原景観であるということも含めてです。
 そういう意味で、このツーリズムセンターというのは、エコツーを初めとして、循環型の観光、あるいはボランティアさんも観光というか、一種の責任あるツーリズムをやっている方たちということで、この中に入ってくるだろうと思います。ボランティアさん自身は、価値のある草原の自然や景観を守る、いわば働き手でもあるわけですね。そういう意味では、地元の農家さんと非常に密接な関係を持ってらっしゃって、牧野の野焼きやそういう調整等は、かなり重要な機能としてこの中に入っていただきたいと思っています。
 そういうことも含めて、今、草原再生協議会でやっている幾つかの主な活動は、この中にぜひ入る形でお願いをしたいというのが意見です。というのは、何度も言いますけれども、その草原自身を維持できなくなっています。それで、そのためにさまざまな支援をいただいているんですけど、今年は、善意で来ていただいたボランティアさんが亡くなるという事故があって、関係者はものすごいショックを受けました。それを契機にして、今、熊本県知事さんからは、今後、草原そのものを守るための支援をしますと明言していただいた。蒲島イニシアチブというものです。
 これまでは、例えば観光とか農業とか畜産とか、縦割りの中で支援しながら、間接的に草原を守っていくという姿勢だったのを、草原担当官をつけて、予算もそこに集中するような形で、草原そのものを守っていくというようなことも発言していただきました。
 それから、CSR等を含めて、企業への働きかけも県が積極的にやります。今回の事故の対応を含めて、安全管理については県が責任を持って、ある程度の資金とか人をあてますというようなことを言っていただいたということ、そういう機会も含めて、ぜひ、先ほど質問していただいたような内容を加味していただければ非常にありがたいと思っています。

○下村小委員長 ほかに何かございますでしょうか。

○宮本委員 霧島錦江湾国立公園の霧島地区について、ちょっと教えていただきたいことがございますが、新燃岳の噴火によって、環境省関係の設備で何か被害がおありになったのかどうか。あるいは、今後、今は立入禁止になっている区域等の登山道の整備等が必要になるというようなことで、調査等を既にされているのかどうか。そのあたりの現状というか、見通しというか、ちょっと教えていただければありがたいと思います。よろしくお願いいたします。

○下村小委員長 よろしいですか。

○小泉委員 今、新燃岳の話が出たのですが、活動はもう落ちついてきていますよね。それで、私もできたら早めに行ってみたいと思っているのですが、今はまだ全部立入禁止だと思います。登山道は今のままだと道がわからなくなってしまっていて、遭難のおそれがあると聞きますが、登山道の整備状況や、立ち入り禁止の解除の見通しみたいのを教えていただければ、ありがたいです。
 それから、最後のところで、高千穂で、山頂宿舎が避難小屋にするという話なんですが、これは、建物そのもののことではなくて、管理人がいなくなるという解釈でよろしいんですか。

○敷田委員 丁寧な説明をありがとうございました。箇所数が多いので、なかなか一つ一つについてというわけにはいきませんけども、説明の中で、特に利用の状況について細かく説明をしていただいたのですが、実際この記録とかに残るのは、利用者数とか利用の内容というのはほとんどない。宿泊者数の表だけですよね。

○国立公園課事業係長 規模としてです。

○敷田委員 例えば今回ですと、宿泊施設よりも、一般的なビジター施設の方が多いので、実際に宿泊者数という指標は使えないですよね。説明の中では、何人が利用みたいなことは何カ所かでお聞きできたのですが、そういう記載があると、具体的にここはどのような使われ方をしているとか、どういう使用圧がかかっているかというのが推定できるので、非常にいいポイントになるし、後からの記録としても、これだけの利用と質があるのでこう決めたんだという、プロセスが明確にできると思うので、次からご検討をいただければと思います。
 あと、先ほど小林委員から指摘があったのですが、観光とかエコツーリズムとの国立公園、こういう事業計画の接合の話ですが、以前から気になっていたのですが、国立公園側としては、観光を道具として使って国立公園の目的を達成するんだという位置付けをできるだけ明確にしていただくと、説明がシンプルになると思うんです。
 例えば9ページだと、「観光と草原・農業をつなぐ」という表現になっているのですが、これだと、観光事業者でもこういう表現はできるので、むしろ観光を使ってとか、観光でビジターとここの資源をつなぐというような姿勢を説明の中で整理をしていただければ、すっきりすると思います。
 その2点だけです。よろしくお願いします。

○下村小委員長 よろしいでしょうか。
 それでは、質問等もありましたので、事務局からお答え願いますでしょうか。

○国立公園課事業係長 はい。ありがとうございます。
 まず、速水委員からございましたコンクリートはやめてほしいといったご意見につきましても、管理計画等で、できるだけ木材を使用するとしておりますし、環境省の直轄につきましても、何か理由がない限りは、できるだけ木材ですとかそういった素材を使うようにしておりますので、今後も心がけていきたいと考えております。
 小林先生からございました小里園地の今後の連携の仕方につきましては、今、基本構想を考えておりまして、ハード事業だけではなくて、まずはソフト事業が一番重要と環境省でも考えております。
 具体的には、2つの施設を想定していますけれども、まずは、地元の方にも一般利用者の方にも草原について知っていただきたいということで、草原学習センターの整備を考えています。その中では、小中学生が来て、レクチャーですとか、あるいは、草原で紙をつくったりといった体験学習もございますが、そういったものができるような施設であることですとか、あるいは、ボランティアの方々が何か作業ができるような施設というのを想定して、学習センターは今後進めていきたいと考えています。
 次に、エコツーリズムセンターについては、阿蘇市が整備していきますが、一緒に構想を考えております。やはり地域の方々にも入っていただくということも非常に重要と考えていますので、地元の野菜の物販ですとか、あか牛の販売ですとか、あるいは、阿蘇の野菜を使った料理を出すとか、そういった利活用も検討しております。
 そのほか、観光のイベントや、エコツーリズムのプログラムについてご紹介、斡旋できるような窓口をつくったりですとか、ボランティアについても窓口をつくりたいと考えています。
 それぞれ、いろいろコンテンツがございまして、阿蘇草原の恵みですとか、阿蘇草原の取組というのを、共通のコンテンツとして入れまして、学習のセンターでは学び、エコツーリズムセンターでは、それを活用して参加していただくといったことを考えながら進めているところでございます。
 運営につきましても、そういった形で、今後、詰めていくところではございますが、先ほど高橋委員からございました話もうまく取り入れながら、地元の方々やそこで取り組んでいらっしゃるNPOの方々と意見交換しながら進めていきたいと考えております。
 宮本委員からございました霧島の新燃の関係ですけれども、登山道等につきましては、主に地方自治体の登山道が多くありまして、その点につきましては、随時、調査をしているというふうには聞いています。

○公園計画専門官 新燃岳の状況なんですが、基本的に公園の利用施設、環境省が整備しているものもございますし、自治体に整備していただいているものもございます。いわゆる建物みたいなものはそんなに大きな被害はほとんどなかったと聞いているんですが、やはり新燃岳の火口に近いところの登山道は、今立ち入りができないようなところは、相当埋まってしまっているというのが調査報告で来ております。
 昨年度、環境省がこの地域の調査を実施しています。もちろん立入禁止のところには入れないので、遠くから遠望するとか、衛星写真を解析するといった調査をやっておりまして、大体被害の状況というものは把握できております。
 その中で、小泉委員からも目処はということだったんですが、火山活動が、いつ終息して、安全だという宣言が出るかの目処は立っていないと聞いております。ただ、環境省としては、そのように調査も入れながら、速やかに利用が再開できる目処が立った段階で、登山者の安全面なども考慮しながら、地域と一緒に防災の計画づくりなども、昨年度の調査で入れて、地域と一緒になって検討しておりますので、安全面も含めて、利用が可能になった状態で、登山道の安全確保のための整備ですとか、そういったものに着手してまいりたいと思っております。

○国立公園課事業係長 小泉委員からありました高千穂峰の関係ですけれども、宿舎から避難小屋になったのは、おっしゃるとおりで、無人という形で利用していただく、何か避難すべきことがあったときに利用していただく形をとるということで、今回避難小屋にいたしました。
 現在、新燃の規制が3キロになっていますので、この区域は今入れない状況になりますけれども、2キロになればその区域から外れるということになります。話があったように、今は落ちついている状況と聞いておりますので、今後2キロになった場合に備えての事業決定とご理解いただければと思います。
 敷田先生からご意見いただきました件につきましてですが、整備につきましては、もちろん利用者数を想定しながら、広さ等を検討しています。ご意見があったように、今後はそういったものを記録として残せるように、資料にも入れていきたいと考えております。
 また、観光を道具として公園の利用につなげるんだという説明につきましても、地域の活性化ですとか、持続可能な観光に資するというのが公園の適正な利用にもつながると考えておりますので、そういった形で説明していきたいと考えております。
 ありがとうございます。

○下村小委員長 いかがでしょうか。

○岡島委員 「情報発信施設」という名前はそういう名前なんですか。何か別な愛称か何かあるんでしょうか。

○国立公園課事業係長 はい。

○岡島委員 「情報発信施設」と書かれても、一般の人は何だかわからないから、何か愛称みたいなのをつけていただく方がわかりやすいと思います。
 また最近、エコツーリズムセンターとか、エコツーリズムを一生懸命なさっていて、いいと思うんですね。ただ、今は実験段階でいろんなところでやっているんだと思うんですけども、エコツーリズムでガイドはどうするんだと。今年からそういうことも関係者はいろいろ考えてくれていますけども、例えば、九州自然歩道という話がありましたけど、東海道自然歩道はどうなっているんだろうとか、三陸で復興の自然歩道をつくるんだとか、話はいっぱいあるんですけど、そろそろ、生物の方は、20年前から比べれば、もう国家戦略までできて、昔は熊の数が何頭いるかわからないみたいな状況だったものが、ここまでかなり整備できてきましたよね。ところが、利用・活用については、私の見る限りでは、まだまだばらばらなような気がするんですね。
 ですから、そろそろ、そういったもののグランドデザインというか、エコツーリズムセンター、エコツーリズムでどこまで、どのようにやって、国立公園内ではどういうことをするんだとかの大きな流れ。大げさに言えば、10カ年計画みたいなものでもいいんですけど、そろそろその利用について、いろいろ議論が今までもなされていますけれども、国立・国定公園において、国民と密着する利用の点で、この辺のところをもう少し国民にわかりやすく、グランドデザインみたいなものを示していく必要があるんじゃないかなと思うんですね。
 生物多様性は非常に大事なことなんですけど、国民の一般的な人間にとって、ちょっとわかりにくい点も多々あるので、非常に大事なところで、そっちを先にやったことはいいことだと思うんですけど、30の国立公園の利用について、エコツーリズムは、どこに、どうやって、どういう拠点を置き、どういうふうにするんだとか、ガイドの資格をつくってどうするんだとか、事故の場合はどうなんだとか。私は、自然体験活動の指導者の制度について、もう15年ぐらい文部科学省と一緒にやっていますけど、ガイドといってもそう簡単にはいかないんですよね。ですから、そういったもののグランドデザイン、遊歩道、自然歩道ももう一回整備し直して、きちんとやるのかどうか。要望なんですけども、そういったような全体のグランドデザインというものを、そろそろ考えて、みんながわかるようなものに示していただく。それによって、もう一段国立公園が身近なものになるんじゃないかなと思っておりますので、ぜひやっていただければと思います。
 以上です。

○下村小委員長 重要なご意見ですので、後で局長にでもお話しいただければと思います。
ほかに何か。

○小泉委員 今、岡島さんが大事なことをおっしゃったんですけども、今回出てきたいろんな施設をつくったりして、それからエコツーリズムの施設を整備していくとか、これは非常に大事だと思うんですよね。私は、もう一つ希望したいのは、例えばエコツーリズムといった場合に、どうしても小学生ぐらいが対象になっちゃうんですよね。今は、大人というか、例えば中高年というか、団塊の世代が退職して、ある程度体も丈夫だし、多少お金もあるし、頭も結構いいというか、いろんな意味でレベルの高い国民というか、そういう人が観光客になったりしていると思うんですね。そうすると、大体、何ですかね、何とかセンターというようなところへ行っても、そんなに高いレベルの話じゃないんですよね。どうしても、この植物は何だとか、それで終わっちゃうことがあって、おもしろくないというのが結構あるんですね。
 さっき渡邉局長がジオパークの話をちょっとおっしゃっていましたけど、ジオパークは、要するに、そういう地球の記念物というか、地球史のあるいは再評価できるようなことを今どんどんやろうということですから、実は国立公園の再評価にすぐつながるんですね。今までは、そういう国立公園の見直しみたいなことはあまりやられてこなかったんですけども、今改めて、今の科学的な知見で見ると、本当に新しい点がいっぱい出てくるんです。それを現場で解説したりすると、一緒に行った人は非常に喜ぶんですね。
 隠岐島なんかは本当にそうでしたけども、この滝はどうしてできたかとか、この海岸はどうだとか、赤壁という壁があったりしますけど、あれなんか見て、ただ、すごい赤い壁だと、みんな終わっちゃうんですよね。そうじゃなくて、あれはどういう形でできてきて、いつ頃できてとか、何で隠岐に今は火山がないのにあんなところにあんなものがあるかとか、いろんな疑問がいっぱい出てくるんですけども、そういうのをちゃんと解説したり、それから、みんなに考えてもらったりする、そういう形をとると、皆さんは非常に喜ぶし、それが日本の自然の価値の再評価につながっていくんですよね。
 その辺のことがすごく大事だと思うんですけども、今度いろんな施設をつくられるとき、そういう子どもの話だけじゃなくて、レベルの高い大人を対象にして、何かそれを満足させるくらいのものをどんどんやっていただきたいというのが希望なんですね。そういう点は、ちょっと、もしできたら検討していただければと思っています。
 すみません。

○下村小委員長 はい。せっかくお集まりですのでどうぞ。

○小林委員 今の岡島先生と小泉先生のお話にも関連しているんですが、私は、ここ10年ぐらい、特にオーストラリアからの日本への訪日観光を、エコツアーでプロデュースしていますが、ようやく日本の国立公園のマップとか資料が英語版になって出てきてはいますけれども、やはり日本の国立公園を歩きたいという海外からのニーズはすごく高いんですね。
 海外には、国立公園を歩く旅だけの会社も存在していて、そういうお客さんを連れて、いろんなところを案内するんですが、本当に情報が少ない。ようやく日本の国立公園のマップとか資料が英語版になって出てきてはいますけれども、それは、英語でももちろん少ないわけですから、ましてや、ほかの中国、韓国語に至っては、ほとんど、標識にある程度しかないという状態だと思うんですね。
 今、小泉先生がおっしゃったように、大人も楽しめる国立公園、本当に子どもから大人、そして海外から来る人も楽しめる国立公園であって初めて国立公園の価値があり、そこに、多分エコツーリズムの業者と言われるエコツアーのガイドですとか、そういう方たちが、いい形でサポートのシステムとして入り込むような仕組みが多分必要だと思うんですが、残念ながら、日本には国立公園の中に認可制度がないので、今、雑多な事業者がどんどん入り込んできている状況もあるわけで、国立公園を管理されている方にしてみれば、誰でも入ってくればいいというものでもないという気持ち、すごくよくわかるんですが、その辺の利用の仕方という意味では、クオリティーを保ちながら、いいお客さんにいい情報を提供すること。さっき岡島先生がおっしゃった、グローバルなデザインもやはり必要だなと思いますし、今、日本は、東北も含めて、震災後すごく注目されていますし、日本の文化に触れながら、日本の自然を歩いて体験したいというニーズは非常に高いので、何かそれに対応できる仕組みができたらいいなと思いますので、ご検討いただければと思います。

○下村小委員長 はい、ありがとうございます。皆さん、ご意見がおありだと思うんですが、予定の時間が来ておりますので、思いがあるときに、またメール等を事務局にお寄せいただければと思います。
 今日の諮問の案件に関してのご質問とかご意見はございませんでしょうか。よろしゅうございますか。

(なし)

○下村小委員長 それでは、国立公園事業の決定、廃止及び変更については、適当と認めることにしたいと思うんですが、ご異議はございませんでしょうか。

(異議なし)

○下村小委員長 はい。それでは、本件につきましては、適当と認めることとしたいと思います。
 以上で、本日の諮問事項に関しての審議は終了いたしました。審議へのご協力、ありがとうございました。
 事務局にお返しをいたしたいと思いますので、連絡事項等ございましたら、お願いしたいと思います。

○自然環境局長 いただいた意見については、本当に今後の国立公園を考える上で大変重要なご指摘として受け止めたいと思います。
 国立公園も、昭和6年に制度ができて80年、すごく節目の時期に差しかかっていて、社会が国立公園に求めるものというのも大きく変わってきているんじゃないかなと。そういうのに応えられる国立公園づくりをぜひ実現していければと思います。その中で、保全に加えて、利用のあり方というのが今後検討すべき重要な課題と私たちも考えていきたいと思います。
 三陸復興国立公園についても、審議会でご議論をいただきましたけれども、従来の海岸景観ということに加えて、その地域の暮らしとか営みとか文化ということも含めて体験できるような国立公園になっていきますと、今まで以上に利用の仕方、利用を支える担い手、地域と連携して、どう利用のプログラムをつくっていくかというようなことが、今まで以上に大事になってくるんじゃないかなと思います。
 そういった社会の求めに応じた利用の仕組みというのをぜひつくり出していけたらと思いますし、そういった文化の視点も一体的に加えて、やっぱり海外への発信力は、今までの日本の国立公園というのは、ご指摘もあったとおり、強くなかったと思います。その辺をどう高めていくかということも大事な課題ではないかと思っていまして、三陸の復興公園づくりもあるということで、アジアの自然公園会議、アジア・パークス・コングレスというのを、来年、日本でやろうということで、東北のいずれかの都市で準備を始めました。その次の年にオーストラリアで、ワールド・パーク・コングレスという、10年に一度の会議があるので、それに向けて、日本から、アジアから発信をしたいというようなことで、そういった会議もやろうということです。そういうものを一つの契機にして、日本の国立公園の世界に対する発信力をどう高めるかということも、ちょっと真剣に考えていきたいと思います。
 小泉委員のお話を聞きながら、この間、島原でジオパークの会議がありましたけど、それに何とか間に合わせる形で、平成新山を観察する歩道というのを再整備をしました。その歩道でどういう情報をわかりやすく提供するかということで、すごくジオの新しい知見を取り入れたような、私たちにとっては、ちょっと新しいチャレンジという形の歩道づくりもしてみたというところですけれども、そういった新しい知見も生かした情報提供や整備をわかりやすくすることは、今後非常に大事かなと思っています。
 全体を通じて、今日いただいた意見を受け止めて、それぞれ、事業決定なり変更なりを受けての具体的な事業展開に生かして、国立公園づくりを進めていきたいと思います。貴重なご意見、たくさんいただきまして、ありがとうございました。
 あと、事務局のほうから、少し事務的な説明をさせていただきます。ありがとうございます。

○司会 はい。活発なご意見、ご審議をいただきまして、ありがとうございました。
 本日の配付の資料につきまして郵送をご希望の場合は、お手元の用紙にご記入いただきますれば、後日郵送させていただきます。本日はどうもありがとうございました。

午後4時37分 閉会

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