中央環境審議会 自然環境部会 野生生物小委員会 第12回議事録

日時

 平成28年10月18日 11001154

場所

 経済産業省別館310号会議室

出席者

(委員長)  石井  実

(臨時委員) 石井 信夫  磯崎 博司  小泉  透

       小菅 正夫  桜井 泰憲  佐々木洋平

       白山 義久  宮本 旬子  神部としえ

       マリ・クリスティーヌ

(環境省)  正田大臣官房審議官

       植田野生生物課長

       番匠希少種保全推進室長

       曽宮外来生物対策室長

議事

【事務局】 おはようございます。定刻となりましたので、中央環境審議会自然環境部会野生生物小委員会を開催したいと思います。

 本日は、所属委員、臨時委員9名のうち6名、専門委員5名のご出席をいただいておりますので、中央環境審議会議事運営規則による定足数を満たしており、本小委員会は成立しております。

 続きまして、本日配付しております資料の確認をさせていただきます。

 まず、資料1-1、国指定鳥獣保護区特別保護地区の指定について(諮問)。続きまして、資料1-2、国指定屋我地鳥獣保護区屋我地特別保護地区計画書【指定】(案)。参考資料1、国指定鳥獣保護区特別保護地区の指定について。資料番号はついておりませんが、最後に、アジサシ類のパンフレットということで、カラーの両面刷りの1枚の紙が入っております。

 資料に不備がございましたら、事務局までお申しつけください。

 それでは、審議官の正田よりご挨拶を申し上げます。

【正田審議官】 本日は、亀澤局長が今開催されております衆議院環境委員会に出席しておりまして、かわりまして、私のほうからご挨拶を申し上げます。

 まず、当審議会へのご出席、誠にありがとうございます。

 本日の議題でございますが、諮問案件が1件となってございます。具体的に申し上げますと、国指定鳥獣保護区特別保護地区の指定についてでございます。これは今月末に存続期間が終了いたします沖縄県の屋我地特別保護地区の再指定についてお諮りするものでございます。

 当該地域は、アジサシ類の繁殖場所のほか、休息場所、また餌場として大変重要であると考えておりますので、ご審議のほどよろしくお願いいたします。

【事務局】 では、この後の議事進行につきましては、石井委員長にお願いいたします。よろしくお願いします。

【石井委員長】 皆さん、おはようございます。

 本日は、諮問事案1件のみですけど、来月にまた野生生物小委員会が予定されているので、一緒にやったらよかったのかなと思うのですが、今回の案件が今月で期限が切れるということで、どうしても今日という開催になりました。どうもお集まりいただきありがとうございます。

 それでは、国指定鳥獣保護区特別保護地区の指定について、まず事務局からご説明をお願いします。

【説明者】 野生生物課の有山と申します。座って説明させていただきます。

 お手元の資料の資料1-2が諮問案件ですが、前にスクリーンでパワーポイントを用意しています。参考資料1のほうのパワーポイントに沿って説明させていただきたいと思います。

 まず、国指定鳥獣保護区と特別保護地区についてご説明申し上げます。

 法律上の規定といたしましては、鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律の中で、国指定鳥獣保護区が位置づけられております。規制内容としては、狩猟は認められないということになっています。その中に特別保護地区が位置づけられていまして、さらに規制の内容として、下に書いてございます要許可行為として、例えば工作物を新改増築するとか、水面を埋め立てたり、干拓をする、あとは木の伐採をする等々に、こういう規制がかかっているような状況でございます。

 特別保護地区の指定区分については、四つございまして、一つが大規模生息地でございます。こちらについては、例えば浅間高原、浅間山の近辺ですとか、白神山地のほう全国で10カ所。

 今回、屋我地鳥獣保護区は集団渡来地になりますけども、例えば全国で中海のコハクチョウなりカモ類の重要な越冬地であるとか、荒尾干潟のシギ・チドリ類、全国で35カ所。こちらは集団渡来地の指定区分です。

 そのほかに、三つ目といたしましては、集団繁地として、北海道の天売島に繁殖するウミガラスとか、カンムリウミスズメの繁殖地である等、19カ所へ集団繁殖地としての指定区分となっております。

 最後に、希少鳥獣生息地としては、鳥島のアホウドリ、北アルプスのライチョウなど、全国21カ所、レッドリストのⅠ・Ⅱ類に掲載されている鳥獣の生息地として、四つ目の指定区分がございます。

 続きまして、全国の指定の状況でございますけども、全国、今85カ所ありまして、今回、屋我地の沖縄本島については四つ、鳥獣保護区がございます。

 今までの経緯としては、昨年度から、自治体、利害関係人との調整を踏まえて、指定(案)を公告縦覧、あとパブリックコメントをしてまいりました。昨月、公聴会を開催しまして、今、中央環境審議会に諮問をしている状況でございます。諮問対象案件として、特別保護地区については、新規指定及び存続期間が終了いたしますので、その再指定。存続期間中の変更として、拡張の案件があります。今回は存続期間終了後の特別保護地区の再指定で諮問をさせていただいているところです。

 今回諮問する特別保護地区の概要ですけども、こちらは沖縄県の名護市と今帰仁村にまたがるところで、今までの指定の経緯としては、昭和51年に当初指定されまして、その後、20年後に、平成8年に再指定、平成18年に再指定、10年間隔で指定されているところです。面積については、ほぼ羽地内海の岩礁が4ヘクタールで、ほぼ内海の水面区域、合わせて1,001ヘクタールになります。

 今回、諮問の内容としては、屋我地の特別保護地区の面積等の変更もありませんので、箇所数、面積とも、変更ないような状況でございます。

 それでは、続きまして、本題のほうに入りたいと思います。

 まず、屋我地の鳥獣保護区特別保護地区の再指定ですけども、沖縄県の本部半島のつけ根のほうにございます、屋我地島というところの南側に広がる羽地内海一帯が特別保護地区になっているところです。

 位置としましては名護市今帰仁村、面積が1,001ヘクタール、存続期間が10年間、指定区分が集団渡来地になります。

 他法令については、沖縄海岸国定公園の普通地域、海域地区、陸域が岩礁地域なんですが、ほぼ海域地域の普通地域と、あと、生息する鳥獣につきましては、お手元の資料1-2の最後に鳥獣リストを書いてございますが、32科112種、シギ・チドリ類が主な鳥獣になっております。主にはシロチドリの渡来ですとか、ベニアジサシ、エリグロアジサシ、アジサシ類の繁殖地として指定されているところです。

 自然環境の概要としましては、羽地内海、写真でごらんいただくような内海で、干潮時には干潟が広がるようなところです。あとは、185種の貝類ですとか、周辺林野部にはオヒルギを含めたヒルギ群落が生育しております。海中では33種の海藻及び海草類が確認されております。

 昨年の審議会で意見があったことから、法32条の規定に基づく補償ということで、指定書に書いてございますけども、ちょっと書きぶりを変えておりまして、これまで特別保護地区において法32条の規定に基づく補償の実績がございませんけども、この規定にある損失を受けた者に対しては、損失を補償することとなるということを、追記しております。

 展望台から見た屋我地島、奥に屋我地島と手前に羽地内海が広がるところで、こちらの赤線の区域で大体おおよそ把握いただけるかと思いますが、こちらの区域ですね、こちらにワルミ大橋という屋我地島と本島を結ぶ橋があるんですが、その橋のちょっと南側の区域から、こちらに広がる離島ですとか、ここのあたりに岩礁類としてアジサシ類が繁殖していますが、こういう岩礁を含めた内海一帯が指定範囲になっております。

 干潮時には干潟が広がったり、林野部にはオヒルギ林があったり、ハクセンシオマネキ、ミナミトビハゼなり、底生動物が生息している状況で、それに対して、鳥類の多くが採餌・休息・繁殖の場として利用している状況でございます。

 主に繁殖している鳥獣が、こちらのエリグロアジサシですね、黒いところがあるところと、ベニアジサシで、こちらは足が赤色になっているようなアジサシですが、こちらの2種が主に繁殖しています。パンフレットの後ろのほうに、シギ・チドリ類、よく見られるシギ・チドリ類と書いていますけども、こういった代表的なハマシギですとか、ダイゼンですとか、こういうシギ・チドリ類が休息場所として利用しているような状況でございます。

 続きまして、飛来数と営巣地の変化ですけども、お手元のこちらのほうに10年間近くのデータございまして、ベニアジサシの営巣については、こちらの岩礁で、こちらに赤い点があるところも営巣地の状況でございます。かつて営巣の数としては100から920あったんですけども、近年、若干やっぱり減っているような状況ではあります。一方、飛来数の経年変化については、主に夏に渡来しますので、7、8月に多く見られるような状況になっています。こちらはベニアジサシの営巣数、飛来数です。

 続いて、エリグロアジサシの営巣数、飛来数ですけども、こちらも同様に、羽地内海の中ですね、こちらが屋我地島で、こちらが内海のほうになりますが、こちらも岩礁類に営巣しているような状況で、ここの年号が、その年に営巣した数になります。飛来数についても、経年的にこういう飛来が確認されているところです。写真に、こういう飛来数と繁殖状況を示したものをつけさせていただいているところです。

 こちらは国指定の鳥獣保護区管理員、地元の管理員の方が2名おりまして、その中で、月に大体年間2回ずつですね、合計20回から24回ほど調査をしていまして、その中で、シギ・チドリ類の特別保護地区と鳥獣保護区に分けてちょっと書いていますけども、こちらは確認の、シギ・チドリ類の種数としてあらわしていますが、特別保護地区のほうが種数としても多くなっていますし、飛来数についても、特別保護地区と鳥獣保護区については、ベニアジサシとかチドリ類なんかが多く飛来しているような結果になっているところです。

 鳥の話は以上にいたしまして、ここから利用状況について説明させていただきます。

 羽地内海については、結構、内面のほうで余り波が立たないような状況もあって、カヤック、写真で言うシーカヤックとか、カヌーとか、水上スキーとか、あとは岩礁に、こちらはちょっと利用上余りよろしくない部分はあるのですけども、こういう杭を打って、釣り客が固定して乗り上げているような状況が、一部見受けられるような形になっています。

 これらの状況を改善する部分もありまして、昨年、18年からの管理状況として、管理方針にも掲げておりますけども、鳥獣保護区の管理人2名による巡視と、あと、関係機関について、こちらのアジサシ類のパンフレットも作成しまして、ワークショップを開催して、清掃活動とか、あとはアジサシ類が繁殖していますので、釣り人に対して、岩礁に近づかないでほしいということを利用マナーとして普及啓発するような形をとっております。こういった管理方針については、今後も引き続き地元と連携しながら、鳥獣のモニタリングであったり、あと定期的な巡視であったり、利用に関してのマナー普及啓発を続けてまいるような形で、管理方針として考えているところです。

 最後に、公告縦覧とパブリックコメントの結果でございます。平成28年8月23日から14日間(2週間)、公告縦覧、沖縄の那覇の事務所と本省のほうで縦覧手続をして、それについては0件でございましたが、パブリックコメントでホームページ等々の掲載をしましたところ、2通4件ございました。こちらについての概要については、特別保護地区の指定目的について2件、管理方針について2件をいただいているところです。

 まず、特別保護地区の指定目的については、これは真喜屋川、本島の南側に広がる川ですが、そちらの河口で顕在化している堆積物とか陸地化への対策など「生息環境の保全」が課題であって、そういったビジョンを示してほしいということがございました。こちらについては、課題については、ワークショップとかを開催しながら課題整理等をしていますが、引き続き、こちらの内容について、誰がどういう形でしていくかということを含めて、引き続き、地元の方とワークショップとかを含めて考えていくということを示しております。

 2番目に、指定区域はアジサシ類を初めとした貴重な鳥類が生息しているということが書いていますけども、平成27年度に供用開始した羽地の駅というところが、国道の58号線ですね、こちらについてはお手元のパンフレットの裏面に地図がございますけども、こちらの仲尾次と書いて、国道58号線が描いていますけども、そちらの内海側のところに仲尾次と書いているところ、右側のところに国道58号線がありますけども、そちらのほうに羽地の駅という地域振興に寄与する拠点が平成27年に整備されましたけども、そちらについての利活用を妨げないことが必要ということで意見をいただきました。こちらについては、鳥獣保護区の特別保護地区に一部かかる部分もありますので、何か計画があった場合に、具体的に相談をいただきたいということで考えています。

 続きまして、管理方針については、鳥獣保護区の特別保護地区一帯が重要港湾区域に指定されていますので、港湾区域の整備に当たっては、何かあったときに相談するので、計画的に行いたいということをいただいています。こちらの回答としては、鳥獣の保護上支障のないように、一部航路として使っている部分もありますので、事前に相談いただきたいということで回答しております。

 2番目としては、カヤックとかの利用の面で、そういう地域全体の取り組みが必要であるということと、もう一方の意見としては、羽地の駅の周辺の先ほどあった拠点地域の発展と、環境保全の両立としての重要性として必要だということを要望されております。利用の関係については、これまでアジサシ類のワークショップ等をして、利用の普及啓発をしていますので、それを引き続き行っていきたいということで考えているところです。

 公聴会について、最後になりますが、9月28日に行っております。公述人12名の中で、賛成11名、条件つき賛成1名、こちらについては名護市さんからいただいています。

 名護市の意見として、主な意見の2番目になりますけども、羽地の駅自体が、名護市の地域振興の利用の拠点でありますので、今後、今年度中に基本計画を作成するので、その内容について配慮いただきたいということを主な意見として挙げられました。そのほか、パブコメでもあった港湾区域についての計画について、支障を与えないような配慮を願いたいということについて、こちらについては、鳥獣の生息の支障のないような範囲を適宜相談しながら進めてまいりたいということで回答しております。

 2番目の意見としては、これは野鳥の会のほうからの意見があったんですが、アジサシ類の繁殖地、伊是名島や水納島という、ちょっと北側の離れたような島嶼地域の島にもアジサシ類の繁殖地が移ることも予想されるので、それについても、鳥獣保護区の指定に向けて準備を進めてもらいたいという意見をいただいています。こちらについては、今後、鳥獣保護区の行政を進める上で、参考にさせていただいて、状況を把握していくということを回答しております。

 私からの説明は以上です。ご審議のほど、よろしくお願いします。

【石井委員長】 どうもご説明ありがとうございました。

 それでは、ただいまのご説明に対しまして、ご意見、ご質問があったら、お願いいたします。

 そしたら、名札を立てる形でまたお願いしたいと思います。

 では、まず石井信夫委員、どうぞ。

【石井委員】 ありがとうございます。

 再指定については、特に異存はないというか、賛成したいと思います。

 それで、コメントですけど、この場所というのは、本土側がもう明らかにマングースのいるところですね。岩礁でしか繁殖しないということの理由が、そこにあるのかなというのがちょっと気になったので、この屋我地島ですか、ここですとか、橋で、道でつながっていれば、もうマングースは入り込んでいると思うので、そのマングースの影響というのをどこかで気にして、必要に応じて何か管理をやっていくというのも、今後は検討したほうがいいかなと思いました。

 以上です。

【石井委員長】 そしたら、桜井委員、お願いいたします。

【桜井委員】 ちょっとお聞きしたいのですが、港湾としての利用というのがご指摘されましたけれども、港湾地域はどの辺に当たりますか。

【説明者】 港湾地域が、もう羽地内海一帯と、あと運天と書いてあります、北側にあります。そこが一番港湾として使っているみたいで、運天港というのがあるのですが、この一帯が、内海がちょっと静かなものですから、避難の海としての使われ方と、あと一部内海のほうが航路として、浚渫をして使っている状況であります。国道58号線とか505号線のところにも何カ所か、そういう港湾地域がある状況でございます。ですので、港湾地域としては、この内海一帯と、鳥獣保護区の運天港も含めたところが港湾区域になっています。

【桜井委員】 今言われた港湾地域というのは、例えば埋め立てで、いわゆる港をきちっと整備したところなのか、自然景観のところで船を乗り上げるような形で使っているか、どちらでしょうか。

【説明者】 若干、工作物を使って、船が着くような形で整備されているところが何カ所かございます。

【桜井委員】 そうすると、完全な港湾としての構造物をつくって、それで船着き場になっているというイメージではなくて、自然海岸のところに船を係留するような、ちょっと出たくいとかありますけど。

【説明者】 はい。運天港については、もう本当に構造物があって、船が割に入って、使われているような状況です。

【桜井委員】 わかりました。そしたら、余り埋め立ての影響は少ないと。

【説明者】 そうですね、はい。

【桜井委員】 自然海岸は残っているというような感じ。

【説明者】 そうです。はい。

【桜井委員】 わかりました。ありがとうございます。

【石井委員長】 よろしいですか。

 それでは、磯崎委員、お願いいたします。

【磯崎委員】 今の質問ともちょっと関わって、この18ページの左下で、杭が打たれている写真ですが、これが今の特別保護地区の中での土地の改変とかということと、どう関わっているのかなというのが最初の質問です。

 それとも関連して、今日の説明では、これまでの対策の概要と、その中でわかってきたこととか説明があって、大変わかりやすかったのですが、この中で、例えば今の杭もそうですけれども、何か従来に比べて規制管理を強化すべきというような、そういう経験はなかったのでしょうかというのが二つ目です。

【説明者】 1点目ですけども、こちらは、おっしゃるように、岩礁にこういう杭を固定して、釣りざおを差すような形で釣りをするみたいですが、特別保護地区については、工作物の新築の規模に応じて不要許可というか、許可を要しない行為にはなりますけども、そもそも利用の観点で、アジサシ類の繁殖地に、岩礁に乗り上げて釣りをすることで、一番アジサシの営巣の初期の段階であれば、営巣放棄ということも考えられますので、人の立ち入りのほうが影響は強いのかなという観点で、こういうパンフレットをつくったり、パトロールをしたりということを続けている状況です。ですので、小規模な工作物に関しても、これは影響が岩礁に対してあるということの考えです。

 あと、規制強化については、管理方針の中で、人の利用についての影響が、近年、ちょっとやっぱり内海のほうには懸念材料として広がっていることは、事務所のほうからも聞いていますので、そういった意味合いにおいて、エコツーリズムをする拠点として、ここを利用して、使っている自然学校の方とか、あと漁協の方とか、あと市町村の方に対してのワークショップをやりながら、この地域がどういうところかというところと、あと、その利用のマナーに対しては、引き続きやっていく必要だという認識でおります。

【石井委員長】 じゃあ、今日はもう一問一答になっているので、ちょっとバックして、石井信夫委員のマングースについて、曽宮室長から、何かコメントがあればお願いいたします。

【曽宮外来生物対策室長】 コメントありがとうございました。

 ここでのマングース対策というのは、本土と実施する課題がつながっている、橋とはいえ、つながっているということで、なかなか難しい面があるかなというふうには思いますけれども、少なくとも、やんばる地域の中では、しっかり対策をやっていくということと、あと、先生からいただいたコメントについては、ちょっと事務所とも共有して、何とか、どういうことができるのかということについて、少し相談ができればいいかなというふうに思っています。

【石井委員長】 よろしいですか。

 それでは、小菅委員、お願いいたします。

【小菅委員】 今、マングースの話がありましたけど、ノネコあたりはどうですか。どのような状態かというのをちょっと教えていただきたいのですが。

 それと、もう一つ、釣り人がどれだけ入っているか僕は知らないですけど、釣り針だとかテグスの何か放棄だとか、何か捨ててしまうだとか、そういうことで、よくこういう鳥たちが何か悲惨な状態になるというのは見ているものですから、その現状はどうですか。

 その2点、教えていただきたいのですけど。

【石井委員長】 では、ノネコは、やっぱり曽宮さんかな。

【曽宮外来生物対策室長】 私も、はっきりとは、ここでの状況については深く存じ上げていませんので、少し、これについても、現地の事務所長と共有をしながら、相談をしていきたいと思います。

【石井委員長】 釣り針は、有山係長から。

【説明者】 釣り人のマナーが余りよくないということは、事務所の方からも、こういう杭と、テグスの放棄がどれぐらいあったか、ちょっと把握していないんですけども、マナーはよくないということは聞いていますので、少なからずそういう実態もある可能性が推測されています。そういったことも含めて、マナーの啓発ということもあわせて考えていくという必要はあると思っています。

【石井委員長】 よろしいですか。

 じゃあ、クリスティーヌ委員、お願いします。

【クリスティーヌ委員】 これは守るということが大変重要なことなので、もちろん賛成ですけれども、環境省なので、少し空気の環境についても付け加えていただきたいと思いますのは、中国からの空気汚染が結構来ているみたいですよね。私の友人が、ここのすぐ近くに住んでいまして、よくここの嵐山展望台から写真を撮ったりすると、もう空気が真っ黄色なんですって。やっぱり飛んでくる鳥にとっても、肺がんになったりとかされると困ったりしますので、空気汚染のことについても、日本は懸念しているということを少し私は言ったほうがいいと思います。

 環境汚染によって、例えばエコツーリズムに来られた方々が、いい写真を撮ろうとしたりとかするときにも、大体、中国の新年のときはとてもきれいなんですって。もう煙とか、そういうのが、中国でお休みなので、とてもきれいな写真がたくさん撮れるけれども、それ以外のときには、風によって、奥にある空がとても黄色く見えたり、あと、展望台が、もう40年ぐらいも経ってしまっているので、木が周りでどんどん伸びてきているので、その木をやはり切って、みんなが風景を見られるようにしているらしいですけど、もしできるのならば、もうちょっとそこの辺の整備も考えながら、展望台の修復というのも、ちょっと考えられたり、または見える風景の中から、いろんなピンポイントのところを少しわかるような形にしてさし上げるといいのではと思いました。

 もちろん、こういう保護地がたくさんできてくることが大変重要だとは思いますが、やっぱり地球の上で私たち皆つながっていますので、ピンポイントではないかもしれないですけれども、やはりほかの国々が出す環境汚染も考えていかないと、世界中のこういうものが守れないということが少し入れば、また材料にもなるかなと感じますね。

【石井委員長】 ありがとうございます。

 どなたがお答えになりますか。課長、では、お願いします。

【植田野生生物課長】 難しいご質問ですけれども、大変重要なご指摘をいただいていると思っております。

 国際的な、私、実は去年まで4年間、この沖縄の事務所におりましたものですから、何となく、その空気感というのはよくわかっておるつもりですけれども、やはり黄砂の月とか、あとPMなのかどうなのか、ちょっと微妙なやつとか、いろんな意味で中国の影響、大陸の影響というのは、沖縄にいると感じることがあって、まさに国際的な問題だなと思っております。

 実は、この保護対象のアジサシも、国際的に、オーストラリアからのが、渡りが判明したりしていますから、それ自体も国際的なもので、それも保護対象であって、それに対する、あるいは、それ以外の保護区に対する影響があるものも国際的なものということですので、なかなか複雑で難しいとは思っているのですけども、一つ一つは、自然局だけじゃなくて、環境省の中でも、ほかの局、国際的な協力という形で、黄砂とかPM2.5とか、そういうのは取り組んでいると認識をしております。

 我々自然局は、もちろん、そういう国際的なのも大事で、関心をもちろん持っておりますけれども、特に足元からということを近年は思っておりまして、このパンフレットにも出てきますけれども、実は大陸からのごみがかなり漂着しているというようなものもまた問題になっていまして、まず足元からということで、清掃活動を含めて、レンジャーを含めて、そういうところからまず取り組んでいこうということで、何とか繁殖地のできるだけ確保というようなことを少しずつ、そういう思いでやっていることはあるのかなと思っております。

【石井委員長】 ありがとうございます。

 よろしいですか。

 そしたら、宮本委員、お願いします。

【宮本委員】 公聴会のところで、繁殖地が伊是名島とか出納島に移ることが予想されるとなっていますけれども、これはもう実際にそこで繁殖しているというような情報をお持ちなのかどうかというのをお聞きしたいと思います。

 それと、もう一つは、アジサシが繁殖に来ていますというパンフレットのところに、マリンスポーツの話が出てきていますが、地元の漁協とかガイドなどには、かなり周知、簡単だと思いますけど、できると思いますけれども、地域の外から来られる方というのも、特に夏の時期は多いかと思うのですが、そういう方に対しての情報の提供といいますか、指導といいますか、どのような形でなされているのか教えていただきたいと思います。

【石井委員長】 それでは2点、お願いいたします。

【説明者】 1点目の伊是名島、水納島の繁殖地の話ですけども、ちょっと野鳥の会さんからの意見ですと、過去に繁殖した形跡もあるけど、今はちょっと繁殖地として確認はされていないといいますか、調査をして、保護区指定の準備を行う必要性を感じているという意見なので、恐らく、まだ繁殖状況にはないだろうというところがあると思います。

 2点目のマリンスポーツの件ですけども、おっしゃるとおりで、地元の漁協とか、エコツーの自然ガイドの方とかから提供する利用者に対しては、マナーの普及啓発というのはやりやすいと思いますけども、外から来る方に対して、なかなか全体に周知徹底をするというのは難しい部分もあろうかと思います。事務所に聞きますと、羽地の駅が公聴会の方でも出てきていますけども、そこに地元の自然学校のブースとか、こういうパンフレットを置くような場所を設けて、私もちょっと見てきましたけど、そこの中でチラシをとったりとか、ビジターセンターの役割ではないですが、知る情報にはなっていますので、そういう利用をされる方はできるかと思うのですけど、いきなり来られて、カヤックをする方に対するマナーの普及啓発に関しては、まだまだちょっとできていない状況があるかと思いますので、その辺は課題の一つとして考えていきたいなと思っています。

【石井委員長】 よろしいでしょうか。

 それでは、神部委員、お願いいたします。

【神部委員】今、宮本委員から2番目に出た質問と重なる部分がありますけれども、今、アジサシが繁殖に来ていますというパンフレットの使われ方に関して、これはいつごろできて、これは来ていますということとか、いろいろ見ていきますと、割と地元の方に向けたアピールのパンフレットなのかなという印象を受けたのですけれども、今もありましたように、マリンスポーツとか、観光にいらっしゃる方は、地元の方というより、遠くから観光にいらっしゃる方がやはり多いと思うので、今、対処としては、ビジターセンターなどでのいろいろ対処があるとは伺ったのですけれども、そちらに行ってしまってからこういうことを聞いても、もう来てしまったということで、なかなかそれはうまく時期的なものをずらすということは難しいとか、いろんな状況があると思います。ですから、理想であれば、全国にこういうものがもうちょっと広がっていれば、この時期はここに行かれないなとか、釣りをする場合にも、こういうことをもうちょっと気をつけなくてはということで、観光に行かれる事前にそういうことをやっぱり知っておく、そして知らせていただけるということが、あるかないかということは大きいのではないかなというふうに思いました。

 また、もう一つは、公聴会の実施の結果が出ていますけれども、地元の皆さんの関心がどのぐらいあるのかなと思いますと、こちらは12名の方が出席されていますけれども、本人のご出席2名という形で、別にこれはあまり非難するつもりはないですけれども、やはり地元の方たちの、自分たちのこういう自然を守るという機運がやはり高まってこそ、何かいろんなことが、非常に、全てに広まっていくのではないかなと思いますと、外に対するアピール、それから、また地元の皆さんからの協力、その2点が、もうちょっといい形でアピールされていくと、もっともっといいのではないかなという印象を受けましたので、語らせていただきました。

【石井委員長】 では、係長、何かコメントはありますか。

【説明者】 今、2点、宿題というか、お言葉をいただきましたので、外から来た方に、どういうふうにしていくかという視点ですね、さらに、本島に来られたときに、ホームページとか、いろんな媒体を使って多分屋我地のことを知っていただいて、こういうマナーがあるということを引き続きしていただきたいということが必要な点と、あと、公聴会のほうにも、本人出席が2名ということで、引き続き関心を持っていただいて、地元の理解があってこその鳥獣保護区だと思いますので、そういうことを引き続きしていくという姿勢は考える必要があると感じております。

【神部委員】 ありがとうございます。

 やはり外から行く人たちにとっては、行ってからではなく、行く前にということが、私は何か非常に大切なのではないかなと。私も、あまり細かいことは知らない部分も大変多かったものですから、皆さんにわかる限りいろいろアピールしていきたいなとは思いますけれども、「あっ、そういうことがあるんだ」と思ってから、じゃあ行こうかと思うのと、知らずに行くのとでは随分違うと思いますので、もっともっと全国的に皆さんに広く、これから海外の方もどんどん増えると思いますけれども、行く前に、皆さんへの事前の一つのこういうことがあるということをアピールするということを、もうちょっとなされるといいなと思いますので、よろしくお願いいたします。

【石井委員長】 それでは、ほかはいかがでしょうか。

 白山先生、すみません。

【白山委員】 恐れ入ります。

 このパンフレットと、それからもう一つ、いただいたスライドの15枚目などを見ると、やはり今のままでいいんだろうかというのが一つはあります。やっぱりこれだけ減ってきているということについて、磯崎委員からもコメントがありましたけど、危機感を持つべきものだろうと思います。それを地元の方とか、あるいは訪れる方に共有してもらわないと、この場所の価値というものがしっかり伝わらないので、別に日本中幾らでもいる鳥がここで繁殖していて大事だよと言っているのと、ここにしかいないとか、もうこんなに減ってきていて、危機的状況にあるとか、そういうことをしっかりアピールして、その上で保全のためのいろんなアクションを起こすのとでは、全然伝わるものが違う。

 少なくとも、このパンフレットでは、アジサシという鳥が世界で何羽いて、ここでそのうちの何羽いて、もう、ここしか、これがワンアンドオンリーなんだみたいな、そういうメッセージがまるで伝わらないので、そういうもう少し強いメッセージで、この場所の価値をしっかり伝えないといけないのではと思います。ちょっとコメントになってしまって失礼ですけども。

 それで、かつ、数字がやっぱりきちっとあるほうが説得力があるかと思いますので、その辺、少しご配慮いただければと思います。よろしくお願いいたします。

【石井委員長】 では、続けて小泉委員、いかがでしょうか。

【小泉委員】 ありがとうございます。

 公聴会、それからパブリックコメントから出た意見に配慮して、丁寧に対応されているというふうに思います。ただ、やはり15枚目のスライドを初めとして見ますと、ここの鳥獣保護区の指定する意味というのはどういうことかというのを改めて考えて、啓蒙、それから巡視というレベルから、さらに、やはり言葉としてやや強いですけれども、指導というようなニュアンスが必要になっていくのではないかというふうに思います。

 現在、どういう人的な体制でこういう巡視ですとか、それから啓蒙といったものに当たられているのか、地元のボランティアの人なんかも含めて、どういう体制で行っているのか、それを少し指導というほうにシフトさせていくときに、どういうような人的体制が必要なのか、どのようにお考えなのかちょっと教えていただけますか。

【石井委員長】 石井信夫委員、どんな意見になりますか。関係していないかなと。

【石井委員】 今のはちょっと違います。

【石井委員長】 では、ちょっとここのところで、有山係長。

【説明者】 白山委員の回答からでよろしいですか。

【石井委員長】 そうですね。

【説明者】 危機感を持つというメッセージは、すごく重要だと思っています。山階鳥研の尾崎委員、今回欠席ですけども、過去にずっと沖縄県の本島のアジサシの越冬地解明で、足環の装着とかをされていまして、屋我地については、過去、100から929、2000羽近くの営巣等も確認されていますけども、それがどんどん減ってきているという実情は、危機感を感じないといけないということの現れかなとは思っているところです。

 それについてのメッセージとして、やはりパンフレットに限らず、国指定鳥獣保護区自体は、国の中でも重要な場所として、今回、アジサシ類の繁殖地としての指定ですので、そのメッセージを何らかの形で伝えていく、媒体なんかの検討といいますか、今回、パンフレットのみですが、これに加えるのか、またちょっと新たなことを考えるのかということも必要かなという認識と、事務所とも相談したいなと思っているところです。

 小泉委員のほうから、啓発活動とか巡視の関係の話がございましたけども、国指定鳥獣保護区の管理人さん、先ほどご説明した2名おられて、その中で、巡視とか鳥獣調査、こちらは年間大体33日なので、少ないと思いますが、それに加えて、やんばる自然保護官事務所のほうに2名、野生関係の担当が1名いまして、その中で、できる範囲でパトロール等をしているところです。

 ちょっと聞きましたら、野鳥の会さんとかの協力も一部得られているということも聞いていますし、あと、鳥獣保護区については、地元に、屋我地島に小学校がありまして、そこの中で、ベニアジサシとかエリグロアジサシのデコイを設置して、繁殖地の誘導を岩礁に図るという取り組みをしていまして、それをもとに、こういう地域が子どもたちにも重要だということをPRしている取り組みも実際に行っているということを聞いていますので、そういった啓発活動なり巡視活動は、引き続き、例えば漁協さんの協力をまた得られるのか、ガイドの方も含めて考えていくのか、その辺、もうちょっと輪を広げるような形で、事務所のほうにも話をしていきたいなというふうには思っているところです。

【石井委員長】 それでは、石井信夫委員。

【石井委員】 さっきのコメントの繰り返しもあるんですけれど、説明を伺っていて、減少が著しいということは出ているんですけど、その原因については特に触れられていなくて、対策として、ごみの片づけとか、あとは全国的な干潟の消失というのが原因として書いてありますけれど、例えばベニアジサシが1990年代までは結構たくさん営巣していたということは、これはマングースがちょうどこのあたりにわあっと広がってきた時期と結構重なるのかなということもありますし、それから、私、すっかり忘れていましたけども、イエネコの影響ですよね。これもきちっと調べる必要があって、要はこの減少原因というのをできるだけ特定して、それを踏まえた対策というのをとらないと、保護区にはしているけれども、いなくなってしまうということが心配されるので、そのあたりの調査と対策ですかね、原因に応じた対策というのをやっていただきたいという要望です。

 以上です。

【石井委員長】 では、ただいまのコメントは要望ということでよろしいでしょうか。

 ほかはいいですか。

 じゃあ、クリスティーヌ委員。このあたりを最後にしたいと思います。

【クリスティーヌ委員】 ごめんなさい、さっきからのパンフレットの話とか、今、ちょっとインターネットで「Hanechi island Okinawa」と入れたんですけど、英語で出てきているものがあまり無いのですね。海外の方が、自分が行って掲載しているものはあっても、こちらから発信しているものがないので、もっときちっとした形で、鳥の調査とか、エコツーリズムについても含めて、こちらからの発信がもっとあっていいような気がします。むしろ日本語になっているのは日本人向けにはいいですけれども、外国のお客様にもっと来てほしいのならば、もっときちっとした、そういうピンポイントで発信するということが重要だと思うので、そこのところを考えたほうがいいかなという感じがいたします。

【石井委員長】 英語のホームページとかは出しているんでしたっけ。

【説明者】 聞いているところでは、日本語のパンフレットで、そもそも鳥獣保護区の指定が、ちょっと国立公園の考え方と違って、利用しながら保全するというところよりかは、鳥獣の渡来地としての指定という考え方ですので、どこまで広くこういう地域をPRしていくかというのも、ちょっとバランスとして考えないといけないなと思っていますが、今のところ、日本語の普及啓発の利用マナーのパンフレットがある状況なので、外国人の利用も沖縄本島は多いと思いますので、英語のパンフレット作成の重要性というのも意見として受けとめたいと思います。

【石井委員長】 それでは、特になければ。反対というご意見はなかったと思います。賛成ですけれども、いろいろと要望、意見、様々と理解しております。

 では、この議題についてお諮りしたいと思います。

 国指定の屋我地特別保護地区の再指定について、事務局案のとおり認めてよろしいでしょうか。

(異議なし)

【石井委員長】 ありがとうございます。では、適当と認めていただいたということにいたします。

 諮問案件は以上でございます。今後、事務局において、部会長に結果を説明いたしまして、中央環境審議会会長に報告するということにさせていただきたいと思います。

 その他というのがありますが、事務局から何かございますか。特にないですか。

 ということで、以上で本日の議事は終了ということになります。

 それでは、お返しいたします。

【植田野生生物課長】 本日はご議論いただきまして、答申をいただきまして、ありがとうございました。

 最後にご参考を申し上げるのは全く変ですけれども、本日いただきましたご意見、いろんな意味で、減少の、確かにベニアジサシを中心に減少しておりますから、近年減少しているので、そのあたりをきちんと危機感として捉えて、いろんな意味で、減少要因に対して、マングースとかそういう対策もきちんと対応をとる、そして、レジャーに来る人に対しても、きちんと全国、行く前からきちんと対応をとるというような、いろんな意味でアピールをしていかないといけないというところの状況については、まさに今のご指摘を踏まえて、地元の事務所と調整をしていきたいと思います。

 ご参考と申し上げたのは、実はベニアジサシ、このあたりでの繁殖が、特にここでしかということでございますけれども、実はもう一つ、慶良間諸島のチービシというところがありまして、これ実は県の鳥獣保護区になっておるのですけども、ここよりは南でございます。那覇市から近いところですけれども、そこの実は繁殖状況が意外と近年よくて、これもいろいろ立入規制をしたいということがあるのですけども、岩礁でベニアジサシで言えば1,000羽ぐらいの繁殖が確認されております。これはどちらも国の鳥獣保護区、県の鳥獣保護区、どちらかというわけではなくて、連携・連絡をし合って、鳥のことですから、どちらを選ぶか、ちゃんと保護されている方に今は選んでいるのかもしれません。そういった意味でも、どちらの保護区もきちんと管理を徹底させて、いろんな意味で、両方で、またこの種として、ベニアジサシあるいはエリグロアジサシの種としてのきちんと今後の保全に向けて関係者で当たっていきたいというふうに思っております。またご指導をよろしくお願い申し上げます。

 この件につきましては、委員長からご指摘いただきましたとおり、今後、事務局において、答申案としてしかるべき手続をとらせていただきたいと思います。

 本日は、本当にありがとうございました。

【石井委員長】 それでは、以上をもちまして、本日の委員会は閉会といたします。

 皆さん、お疲れさまでした。