中央環境審議会水環境部会陸域環境基準専門委員会(第15回)議事録

日時:平成29年9月4日(月) 15:00~17:30

場所:法曹会館 高砂の間

議事次第

1.開会

2.議事

(1)渡良瀬貯水池(谷中湖)及び荒川貯水池(彩湖)における概況と将来予測水質について

(2)水質汚濁に係る生活環境の保全に関する環境基準の水域類型の指定の見直しに係る報告案について

(3)今後検討が必要な水域について(報告)

(4)その他

3.閉会

議事録

午後2時58分 開会

○林課長補佐 定刻よりも若干早いのですけれども、第15回中央環境審議会水環境部会陸域環境基準専門委員会を開会させていただきます。

 委員の皆様方におかれましては、御多用中にもかかわらず御参集賜りまして、誠にありがとうございます。

 本日は、委員総数11名中9名の委員に御出席いただいております。萱場委員、高津委員におかれましては、所用のため御欠席でございます。

 それでは、議事に先立ちまして、担当審議官の江口より御挨拶を申し上げます。

○江口審議官 ただいま御紹介いただきました大臣官房審議官の江口でございます。7月14日付で前任の早水審議官の後任ということになりました。どうぞよろしくお願いします。

 本日は、大変、先生方お忙しい中、本委員会に御出席いただきまして、誠にありがとうございます。また、常日ごろより水環境行政の推進につきまして、特段、格別の御指導、御鞭撻を賜りまして、厚く御礼を申し上げる次第でございます。

 本専門委員会につきましては、平成13年9月の「水質汚濁に係る生活環境の保全に関する環境基準の水域類型の指定の見直しについて」諮問以降、これまで6回にわたり、専門委員会の御報告を取りまとめていただきました。それを踏まえた答申に基づきまして、環境省におきましても、河川、湖沼の類型指定や暫定目標の見直しを行ってきたところでございます。

 前回は平成27年になりますが、相模ダム貯水池など、6つのダム湖につきまして、類型指定の検討を行っていただきまして、本日はそれ以来の委員会の開催ということでございます。本日は、暫定目標の期限を迎えます渡良瀬貯水池及び荒川貯水池の概況と、将来水質予測を踏まえまして、暫定目標につきまして御審議いただき、できましたら、パブリックコメントの手続にかける本専門委員会御報告案を取りまとめていただければと考えているところでございます。

 先生方におかれましては、専門的見地から幅広い御意見を賜りたいと思いますので、本日はどうぞよろしく御審議のほどお願いいたします。

○林課長補佐 前回の委員会から委員の交代がございましたので、御紹介いたします。

 今回から新たに2名の委員に御就任をいただいております。

 お一人目は、国土交通省国土技術政策総合研究所下水道研究部下水道研究官の南山瑞彦専門委員でございます。

○南山委員 南山でございます。よろしくお願いいたします。

○林課長補佐 もうお一人は、国立環境研究所地域環境研究センター湖沼・河川環境研究室室長の高津文人専門委員でございますが、本日は御欠席でございます。

 なお、前回の委員会まで委員でいらっしゃった岡田光正様と榊原隆様は御退任となっております。

 次に、事務局を紹介いたします。

 先ほど御挨拶申し上げました審議官の江口でございます。

○江口審議官 どうぞよろしくお願いいたします。

○林課長補佐 水環境課課長の渡邊でございます。

○渡邊課長 渡邊でございます。よろしくお願い申し上げます。

○林課長補佐 富栄養化対策専門官の中島でございます。

○中島専門官 よろしくお願いします。

○林課長補佐 環境基準係の中山でございます。

○中山係員 よろしくお願いします。

○林課長補佐 そして、私は課長補佐の林でございます。よろしくお願いします。

 続きまして、お手元の配付資料について御確認をお願いいたします。議事次第に配布資料一覧を記載してございます。資料1から資料4、及び参考資料が1から参考資料7をお配りしておりますので、不足等がございましたら、随時、事務局までお申しつけいただければと思います。

 なお、報道関係の皆様におかれましては、カメラ撮りはここまでとさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

 また、当専門委員会の委員長につきましては、中央環境審議会議事運営規則第9条第2項に基づき、部会長が指名することとなっております。岡田水環境部会長より古米先生を御指名いただいておりますので、以下の進行は古米委員長にお願いいたします。

 よろしくお願いします。

○古米委員長 それでは、早速議事に入りたいと思います。

 お手元の議事次第にありますように、最初が渡良瀬貯水池及び荒川貯水池における概況と将来予測水質についてということですので、事務局から資料を使って御説明いただきたいと思います。

○中島専門官 それでは、渡良瀬貯水池の水質予測結果について説明をさせていただきます。よろしくお願いいたします。

 既に御承知と思いますが、水域類型の指定につきましては、環境基準についての告示に基づきまして、水域の利用の様態の変化等、事情の変更に伴い、適宜改変するということとされております。また、環境基準の達成期間内における達成が困難と考えられる水域につきましては、暫定目標を設定し、段階的に水質改善を図ることとされておりまして、今回は平成25年に河川類型から湖沼類型に見直された渡良瀬貯水池と、荒川貯水池について暫定目標の目標年度を迎えることから、見直しに向けた審議をお願いするものであります。

 それでは、資料2の1-1ページ、まず最初に渡良瀬貯水池の概要でございます。

 記載のとおり、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県の県境にまたがる渡良瀬遊水地の第1調節池内に洪水調整、水道用水の安定供給等を目的に建設された貯水池が渡良瀬貯水池ということで、1-4ページの図1-3のハート型の部分、水色の部分が渡良瀬貯水池です。本専門委員会における審議を踏まえて、湖沼類型に見直されており、現在の環境基準の類型は、1-1ページに戻っていただきまして、概要の(7)に記載のとおり、湖沼A類型、それから全窒素、全燐につきましては湖沼Ⅲ類型ということで、いずれの項目も今年度までの暫定目標として、CODにつきましては7.4mg/L、全窒素につきましては1.3mg/L、全燐につきましては0.078mg/Lと定められております。

 貯水池の諸元につきましては、その下の表1-2に記載されているとおりでございます。

 めくっていただきまして、次のページが貯水池の容量配分図、1-3ページが流域概念図ということで、渡良瀬川が栃木県から流れ出る辺りに位置しているということでございます。

 次の1-4ページには貯水状況を記載してございます。渡良瀬貯水池は、近傍を流れております渡良瀬川、巴波川、思川が直接、貯水池に流入するのではなく、貯水池機場というのが図に赤丸で示してありますけれども、この貯水池機場で渡良瀬川から遊水地への取水と渡良瀬川への放流を行っております。また、渡良瀬貯水池への取水、それから遊水池からの放流につきましては、下流に位置します利根川の利水状況、近傍河川の流量を考慮し、利根川上流の7つのダムとともに管理されているということでございます。それぞれの時期における河川への放流、貯水に関する管理の概要は、右側の表1-3に示してあるとおりでございます。

 めくっていただきまして、1-6ページが流域の類型指定の状況でございます。先ほど申しましたとおり、渡良瀬貯水池につきましては、湖沼A類型、湖沼Ⅲ類型、取水・放流先の渡良瀬川は渡良瀬川(4)の区分になりまして、河川B類型、その放流先のすぐ先で渡良瀬川と合流しております谷田川につきましては、河川のC類型に定められております。

 次が渡良瀬貯水池の水質の状況でございます。1-7ページのハート型の真ん中辺りの水質測定地点と記載の地点で測定されたデータを、めくっていただいた表1-5、それから右側の図1-6でお示ししております。データは平成5年から平成26年までの測定結果になります。グラフにつきましては、最小値を赤、平均値を青、最大値をだいだい色で、CODにつきましては、環境基準の年間評価を75%値で行うと定められておりますので、75%値を緑色でそれぞれグラフとしております。また、字が小さくて恐縮ですが、紫色で各類型とその基準値、渡良瀬貯水池にはCOD、全窒素、全燐、それぞれ暫定目標が定められていますので、その値を点線で示しております。河川類型から湖沼類型に見直される以前は、COD、全窒素、全燐、いずれも適用されておりませんので、途中から紫の点線が入っているグラフになってございます。

 ご覧のとおり、CODの75%値は、A類型の環境基準3.0mg/Lには届きませんが、現行の暫定目標値である7.4mg/Lを下回って推移している状態。全窒素につきましては、平成23年の値がないのですが、平成24年に1.83という高い平均値を示しておりますが、平成25年、この年に湖沼類型に見直されたのですが、それ以降は、その際に設定された暫定目標1.3mg/Lを下回って推移しているという状況でございます。一方、全燐につきましては、現行の暫定目標である0.078、これを上回って推移しているという状況でございます。

 めくっていただきまして、1-10ページが渡良瀬貯水池におけるNP比、全窒素と全燐の比の状況ということで、下に参考として四角の中に記載された、全窒素の項目の基準値を適用すべき湖沼の条件に当てはまるかどうかを、図1-7のグラフに示したものになってございます。全窒素が湖沼植物プランクトンの増殖の要因になる湖沼とは、具体的には、括弧の中にあります全窒素/全燐の比が20以下であり、かつ、全燐の濃度が0.02mg/L以上である湖沼であり、これに当てはまる湖沼は、窒素の基準値を適用するということでございます。図を見ますと、平成5年度と平成10年度以外の年度で、全窒素/全燐の比が要件を満たし、また、全ての年度で全燐が0.02mg/L以上であることから、平成5年度、平成10年度以外の年度が全窒素の項目の基準値を適用すべき湖沼の要件に合致していたということでございます。

 ここでページが飛んで大変恐縮ですが、1-40ページをご覧ください。左上に参考、異常値の除外の考え方ということで、先ほどの全窒素の項目の基準値を適用するか否かといった判定においても、また、この後出てまいります将来水質予測に用いる現況のデータにつきましても、その前提として、まずは異常値を除外するということを行っております。資料2を開いたまま、あわせて参考資料1をご覧いただけますでしょうか。この参考資料1は、水域類型指定の考え方について、告示や通知の関連部分、また、この陸域環境基準専門委員会において、過去に示された基本的な考え方等をまとめたものでございます。

 異常値除外の根拠となるのが、参考資料1の3ページの下の5番、ここに引用されている水質調査方法にございます。河川及び湖沼において採水を行う際の基本的な考え方として、四角の中の記載にありますように、「採水日は、採水日前において比較的晴天が続き、水質が安定している日を選ぶこととする」と定められております。ですので、大雨の直後の濁水時など、そもそも水質が安定していない状況で採水した値は、環境基準の達成評価等に用いないということが定められております。

 この異常値の除外については、この専門委員会において以前から何度も御審議いただいておりまして、参考資料2、それから参考資料3のとおり、第11回の専門委員会において考え方を整理いただいているところでございます。

 まず、参考資料3をご覧ください。具体的な異常値除外の考え方ということで、こちらに示しております基本的な考え方に基づきまして、環境条件等をもとに個別の測定値が異常値であるかどうかの検証を行い、総合的に判断することとされております。

 まず、1番ですが、降雨による影響を受けた値の除外ということで、採水日以前の先行雨量の影響を受けたことにより、他の値と著しく異なる値であって、先ほどの水質調査方法に合致していないと判断できる場合は、異常値として除外をするとしています。なお、この先行降雨の判断基準として、湖沼については、最後のほうに記載してございますが、滞留時間を考慮することとされております。

 それから、2番としまして、降雨以外の要因による影響を受けた値の除外ということで、降雨以外の要因により、他の値と著しく異なる値の場合、アオコの発生や気象条件の変化などの要因が考えられることから、統計上の確率変動範囲に含まれるかどうかの確認を行うということで、具体的には濃度については対数正規分布に従うという仮定のもとに、平均値から標準偏差の2倍、いわゆる2σを加算・減算した範囲に入っていない値について、それぞれの値が異常値であるかどうか検討するということとされております。

 また、参考資料2にありますように、この渡良瀬貯水池につきましては、前回の見直しの際の専門委員会において、干し上げ期の水質測定データの取扱いについて定められております。まず、干し上げ期ですが、2ページ以降に国土交通省関東地方整備局の資料をもとに作成したイラスト等が載ってございますが、かび臭の抑制のために、水質保全対策として人為的に干し上げを実施しております。干し上げ期の貯水位は、最低水位以下になるということで、干し上げ期の水質データは、その他の期間と比べて大幅に高くなりますし、年ごとにばらつきが大きいということで、第11回の陸域環境基準専門委員会におきまして、本貯水池、つまり渡良瀬貯水池につきましては、干し上げ期の間の水質データは、水域類型に係る基準値の達成期間に記載される暫定目標値の算定及び環境基準値達成の評価から除外するということが、決まってございます。

 下に、参考として水質汚濁に係る環境基準について、告示が載せてございますが、下線を引いてありますとおり、もともと湖沼にあっては、低水位以上の水位にある場合を通常の状態としておりますので、この告示に照らしましても、低水位以下の水位にある場合というのは、除外するのが適当であろうという整理をされております。

 だいぶ寄り道をしましたが、資料2の1-10ページに戻りまして、このような過去に整理された考え方に基づいて、異常値を除外した上でこのような判定を行っております。実際にどの値を除外したのかは、資料2の1-40ページ以降、後ろのほうに載せてございます。このような検証を行い異常値を除外した上で、1-10ページの判定を行ったということでございます。

 次に、1-11ページ、ここから渡良瀬貯水池の利用目的と利水状況でございます。利用目的は、表1-6に記載のとおり、洪水調節、流水機能維持、水道用水、レクリエーション、丸印のとおりでございます。水道2・3級に相当する水道の利用があるということで、詳細につきましては、1-12ページ、めくっていただいた水道等利水状況の表中に記載がございます。また、このような水道の利用に当たりまして、アオコによるかび臭対策として、先ほど御紹介した干し上げを実施しているということでございます。

 次に、表1-8に記載のとおり、図1-9の黒い矢印で表示した範囲におきまして、表の対象魚種について漁業権が設定されています。

 また、1-12ページに戻りますが、表1-7の下に※印が2つ付いておりますが、この注釈に記載のとおり、渡良瀬貯水池については水産2種相当の利用があると整理がされてございます。ここまでが現状ということでございます。

 めくっていただきまして、1-14ページからは、渡良瀬貯水池の水質汚濁負荷量の算定についてでございます。

 渡良瀬貯水池の水質汚濁負荷量の算定につきましては、現況年度を平成22年度、将来年度を平成34年度としております。渡良瀬貯水池に対する水質汚濁負荷量の算定及び将来水質予測手法の概況につきましては、右側にございます図1-10で示しております。まず、現況フレーム、平成22年度を設定しまして、次に生活系、家畜系、土地系、産業系、それぞれについて将来の計画などを加味して平成34年度の将来フレームを設定します。その後、点源につきましては実測値法、面源につきましては原単位法により水質汚濁負荷量を算定しております。算定された現況と将来の発生負荷量に現況の流入率、現況の水質データ等を組み合わせて算定することで、将来の水質を予測するという手法になっております。

 具体的な算定方法については後ほど説明させていただきます。まず生活系から現況と将来のフレーム設定の状況を見てまいりたいと思います。

 まず、生活系、1-18ページですが、総人口につきましては、国勢調査の3次メッシュ別人口の値を使用しました。それから、し尿処理形態別人口につきましては、一般廃棄物処理事業実態調査により把握しました。ただし、農業集落排水施設人口、これについては環境省の調査では把握できませんので、群馬県、それから栃木県の、それぞれ下に記載の普及状況ですとか、生活排水処理構想をもとに割り当ててございます。

 続いて将来、1-20ページになりますが、将来人口につきましては国立社会保障・人口問題研究所の日本の地域別将来推計人口の推計を用いまして、現況の人口に人口の伸び率を乗じて算出しております。し尿処理形態別人口につきましては、下に記載のとおり、自家処理については、現況と同じく将来もゼロ。下水道・コミュニティプラント、農業集落排水、合併浄化槽については、それぞれの構想計画、もしくは処理構想の値を用いて算出しております。残りの人口については、単独処理浄化槽と計画収集人口の現況年度における比率で按分しております。その結果が、1-21ページのグラフになります。

 次に家畜系になります。1-22ページです。現況は世界農林業センサスにより、渡良瀬貯水池流域に該当する市町村別の畜産頭数を把握してございます。

 将来につきましては、1-23ページになりますが、牛と豚に分けておりまして、牛につきましては、平成17年度から平成22年度にかけて増減傾向が把握できなかったことと、また、栃木県と群馬県で公開している将来の飼育頭数目標が現況の飼育頭数から減少していることから、やや安全側に見積りまして、将来についても現況の畜産頭数を同じとしております。一方、豚につきましては、下の赤いグラフにございますとおり、増加傾向が見られるため、そのトレンドから将来の畜産頭数を算出してございます。

 次に、3つ目の土地系になります。こちらは国土交通省の土地利用第3次メッシュデータ、をもとに直線回帰式により推計した平成22年度の値を現況データとしております。

 将来につきましては、土地利用面積の過去の推移を見まして、渡良瀬貯水池流域では市街地面積が増加傾向であったことから、その伸び率を用いまして、将来の市街地の土地利用別面積を設定しました。市街地面積が僅かに増えるという状況でございます。

 めくっていただきまして、1-26ページ、点源の排水です。こちらは平成21年度、25年度、27年度の水質汚濁物質排出負荷量総合調査において、流域内の対象工場・事業場を把握して、その事業場の実測排出量をフレームとして設定してございます。生活系につきましては、増加傾向が見られますので、3年度分のトレンドから現況の値を算出してございます。

 一方、産業系は赤いグラフになるのですが、増加したり減少したりと、一定の傾向が把握できませんでしたので、3年度分の平均値を現況値としております。

 将来につきまして、生活系は下水道事業につきまして下水道人口の伸び率を乗じて負荷量を算定しており、それ以外の生活系の点源は現状維持としております。

 それから、産業系につきましては、先ほどの赤いグラフのとおり、傾向が把握できませんでしたので、将来については現況、平成22年度と同じとしております。

 1-27ページは、上が18年度から平成22年度までのフレームの推移、下が将来と現況を比較した表になりまして、生活系で見ますと、下水道の人口、それから合併浄化槽人口が増えておりまして、単独処理浄化槽、計画収集等が減っています。それから、家畜系については豚の畜産頭数が増え、土地系については市街地が若干増加しているという状況でございます。

 これらのフレーム値に、めくっていただいた1-28ページの算定方法にありますとおり、それぞれ原単位等を掛けて負荷量を算定してございます。用いました負荷量の原単位は、1-29ページの表1-23、国交省の水管理・国土保全局下水道部で取りまとめております流域別下水道整備総合計画調査 指針と解説の平成27年1月の最新の値を用いて算定してございます。

 算定した結果が1-30ページにございます。渡良瀬貯水池流域の発生汚濁負荷量として、COD、全窒素、全燐、それぞれに現況と将来の算定結果を並べてございます。生活系としましては、下水道人口が増えるということで点源が増えてございますが、生活系全体では減っています。家畜系につきましては、豚の畜産頭数が増える予想ということで、若干増えてございます。土地系は、市街地が微増して、その分他が減っているのですが、全体としては全窒素以外はごく僅かに増加。産業系については、一定の傾向がなかったことから、同じ値となってございます。

 1-31ページは、先ほどの現況と将来の汚濁負荷量の内訳をグラフで示してございます。

 めくっていただいた1-32ページは、平成18年度から平成22年度までの値、それから、一番右側に将来フレームの平成34年度の予測値を並べてございます。

 次、1-33ページからいよいよ将来水質の予測でございます。まず、表1-25に記載のとおり、渡良瀬貯水池の年平均流入量を経年変化として並べてございます。それから、渡良瀬貯水池の水質の経年変化を表1-26に示してございます。年平均流入水質については、貯水池機場から取水をしておりますので、その先の渡良瀬川の環境基準点である三国橋のデータを用いております。その下が、渡良瀬貯水池そのものの年平均値で、貯水池水質年平均値でございます。その下には75%値も載せてございます。

 なお、桃色にハッチングをされているところは、先ほど説明しました異常値のデータを除外した値が入っている年度ということでございます。

 その下の表、表1-27ですが、渡良瀬貯水池のCODの発生負荷量と流入負荷量の経年変化を示しております。発生負荷量というのは、先ほどのフレームで計算した値で、その下の流入負荷量は、表1-25の年平均流入量と表1-26の年平均流入水質、これを各年度ごとにそれぞれ掛けたものになってございます。そして、その流入負荷量を発生負荷量で割って求めたものが、表1-27の一番下にあります流入率ということになります。これらをもとに下の四角で囲った式を用いて、将来水質の算定を行っております。

 なお、めくっていただいた1-34ページに算定に用いる値の説明がございます。

 すみません、式のほうに戻っていただきまして、将来の貯水池水質年平均値は、現況の平均貯水池水質に将来流入負荷量を掛けて、現況平均流入負荷量で割ったものになります。この将来流入負荷量は、その下に書いてありますように将来の発生負荷量に現況の平均流入率を掛けて算出されております。この算定式は、これまでも専門委員会における将来水質の予測に用いられてきたものでして、現況と将来の負荷量の比から将来の貯水池の水質を予測しております。したがって、現況に比較して将来の負荷量が減少すれば、その分、将来の水質が改善されると。そのような算定式となっております。

 これらを整理しますと、めくっていただいた1-34ページですが、将来のCODにつきましては、表1-29に示すとおり、年平均値で5.3mg/Lで変動範囲が4.8~5.9mg/L、また、75%値につきましては、その下の相関式に将来水質の年平均値を当てはめて推計しておりますが、年平均値で6.3mg/L、変動範囲は5.5~7.1という予測結果になっております。

 次、1-35ページからは全窒素の水質予測となります。考え方としましてはCODと同様で、まず渡良瀬貯水池の全窒素の流入水質、貯水池水質の年平均の経年変化等を並べまして、結論から申しますと、1-36ページになりますが、全窒素の予測結果につきましては、将来水質は1.1mg/L、変動範囲は0.93~1.2mg/Lとなってございます。

 続いて、1-37からが全燐でございます。算定式等は同様でございます。

 全燐につきましては、表1-37のとおり、将来水質は0.071mg/L、変動範囲は0.062~0.079mg/Lとなってございます。

 以上をまとめたものが1-39ページになります。水質予測結果、現況年度の翌年度以降の水質測定結果を踏まえ、COD、全窒素、全燐、それぞれにつきまして、表の左側から現在の類型の基準値、それから、この基準値が速やかに達成できないということで設定された現行の暫定目標、7.4、1.3、0.078、次に現況フレームである平成22年度までの10年間の平均値ということで、それぞれ6.8、1.2、0.079という値を並べてございます。その次の平成23年から26年度の水質につきましては、現況フレーム以降の実測値として、平成23年から26年までの実測値を載せてございます。

 渡良瀬貯水池につきましては、このような状況になってございまして、水質予測の結果がその右の平成34年水質予測に載せてございます。

 そして最後、一番右の平成34年までの暫定目標案、これが次回までの暫定目標の値ということになるのですが、CODについては5.5mg/L、全窒素については0.93mg/L、全燐については0.071mg/Lとする案でございます。こちらの暫定目標の設定に当たりましては、参考資料4に示す考え方を基本としてございます。何度も行ったり来たりで恐縮ですが、ここで参考資料4をご覧ください。

 この暫定目標設定の考え方は、前回、平成27年度に6つのダム貯水池について暫定目標の見直し等を行ったときに、本専門委員会にお諮りした内容になるのですが、記載のとおり、将来水質予測に用いる各種統計の数値等には、毎年調査されていない数値もあり、また、数値が確定するまでに一定の期間を要するため、直近の傾向等が将来水質予測に反映されてない可能性があること。また、そもそも暫定目標は、段階的に当該水域の水質の改善を図りつつ、極力環境基準の速やかな達成を期する水域において当面の間設定される暫定的な改善目標値であること。これらを踏まえまして、今後は将来水質予測結果の年平均値のみを根拠に暫定目標を設定することとはせず、以下の基本的な考え方及び設定方法により設定することとされております。基本的な考え方というのが、その下の枠内に書いてございまして、具体的な設定方法がその下から載ってございます。

 その基本的な考え方ですが、1番にありますとおり、暫定目標の検討に当たっては、最近の水質改善対策の効果や発生負荷量の変動を反映している直近の実測値、これも勘案して、将来において実現可能と考えられる範囲で最も良好な値を目指すことを基本としております。2番として、その最も良好な値を見て、環境基準の達成が見込まれれば、暫定目標を設定せず、速やかに環境基準の達成を図ると。また、達成が見込まれない水域につきましても、実現可能と考えられる範囲で暫定目標を強化するとしておりまして、すみません、資料2の1-39の表に戻っていただきますと、参考資料4の設定方法にありますとおり、CODと全窒素につきましては、それぞれ将来水質予測の結果が6.3と1.1ですが、CODにつきましては6.3を下回る数値が、例えば平成24年度の5.7ですとか、平成26年度の6.0ですとか、表の下の注釈にもありますとおり、直近の実測値に水質予測結果よりも低い値があります。したがって、この場合は、将来水質予測結果の変動範囲の下限値、これを将来目指すべき値とするといった考え方が参考資料4にありますので、それに基づきまして、将来水質予測の下限値、すなわち5.5mg/Lを暫定目標の案としてございます。

 全窒素につきましても、1.1の予測結果を下回る値が平成25年、26年にございますので、下限値の0.93を採用しています。ただし、全燐につきましては、0.071の予測結果を下回る直近の実測値がないことから、将来水質予測結果の0.071をそのまま暫定目標の案とする案となってございます。

 説明は以上です。

○古米委員長 どうもありがとうございました。

 今、資料2で渡良瀬貯水池の概況及び暫定目標の案について説明がございましたけれども、何か御質問、御意見があればお願いしたいと思います。いかがでしょうか。

 私から1つ確認をさせていただきたいと思います。1-34の表1-29にCOD予測結果ということで、変動範囲の注釈があり、表1-26の貯水池の年平均値のデータが10年間あるので、その標準偏差を求めて、その上限・下限という濃度範囲を求めているというのはわかりました。将来水質を考える上で、実測の平均値を使いながら、将来の流入負荷量と現在の流入負荷量を用いて計算しますよね。そのときに、貯水池の年平均水質のほうを1σ足したり引いたりして、その比率を掛けて変動範囲を求めているのですか。そういう理解でいいのですか。

 将来水質として5.3は出ますよね、平均値を使って。その横に、4.8~5.9という変動範囲が出ますよね。そして、表1-26は実測値ですよね。

○中島専門官 はい。

○古米委員長 平成22年までの実測値ですよね。そのデータから標準偏差で1σ引いたものと足したものが出ますよね。要は将来水質予測値の値として入れたときに求められた将来水質予測の変動範囲なのですね。

○中島専門官 表1-26の水質の年平均水質から標準偏差を求めていますので、その標準偏差を将来水質に加算・減算して算出されたのが将来水質の変動範囲……

○古米委員長 になっているわけですね。

○中島専門官 ということです。はい。

○古米委員長 その次に、年平均値がわかったので、年平均値を75%値にするために、年平均値と75%値の関係式を使って、その平均値を75%値に変換しているということですよね。そうすると、その変換するときは、当然、変動幅もこの式でいうと1.2倍になりますよね。そういう値が5.5と7.1という形で表示されているということですかね。

 年平均値の変動幅を使って予測した。そして、その変動幅が5.5~7.1になっているのは、4.8が5.5になっていて、5.9が7.1になっていると読めばいいのですかね。そういうことでしょうかね、この下の式を用いて。

○中島専門官 すみません。表1-29の注釈の書き方が適切ではないです。年平均値は年平均値で、もとになっている表1-26の年平均値から標準偏差を求めて、その数値を将来水質に加算・減算して求めたものが年平均値の変動範囲。一方、75%値の変動範囲は、表1-26の75%値の10年のばらつき、標準偏差を求めて出しております。

○古米委員長 ということは、下に書いてある変動範囲は、それぞれ年平均値と書いてあるけれども、現況のほうの年平均値とともに、水質75%値についても同じように標準偏差を求めて、計算しているということね。

○中島専門官 はい。

○古米委員長 じゃ、注釈はちょっと……

○中島専門官 ですので、この※印の注釈は、上段にしか通用していないと。ですので、下段については、75%値の値から標準偏差を求めるということで……

○古米委員長 また別途求めていると。

○中島専門官 はい。ここは誤解のないように修正させていただきたいと思います。

○古米委員長 確認できました。

 ほかに。大事な点は、1-39に書いているように、前回の暫定目標値に対して最近のデータが書いてあり、さきほどの算定式で求めた34年度の水質予測があって、参考資料4にあるように、近年の水質の動向を踏まえながら目標値を決めるということです。CODとT-Nについては、予測値よりも低い実測値があるので、その1σ下げた数値が適用されて、案としていますが、全燐に関してはそれよりも低い値はないので、その予測値を使っているということでございます。

○中島専門官 はい。

○古米委員長 何かよろしいですか。

 どうぞ。

○井上委員 時間が経っていて、理解がなかなか追いつかないんですけれども、資料2は公表されるデータになるわけですよね。

○中島専門官 はい。そうです。

○井上委員 それで、ちょっと見ていて気になったなと思ったのが、1-30、表1-24というのがありまして、発生負荷量のところを見ますと、下に合計でCODとT-Pは現況よりも将来が減少すると。それに対してT-Nは将来が増加すると。だけれども、将来の水質はT-Nも減少するということで、それを22年と34年だけを比較すると、減少しているのだけれども、ただ、現況のところは、22年度を使うんじゃなくて、10年分の平均を使っているので、10年分の平均で見ると減少しているから、将来水質も減少しているということになるのですが、そのことがこの表を見るとわかりづらいなと思いまして。何かしら使ったときの値が、後ろのところの例えば窒素とCODだと、表1-27ですね。

○中島専門官 はい、CODはそうですね。

○井上委員 それで、T-Nだと表1-31に書いてあるわけですよね。この値をその前のどこかに書いておけば、それとの比較というのがわかるのかなと思いました。

○中島専門官 わかりました。やはり経過がわかった上で、34年と比較できるような表示の仕方を考えたいと思います。

○古米委員長 要は、参考資料4にあるように、統計データ自体が古いものしか使えないということがあって、その方法で全て整理している。34年の水質予測を、平成22年までのデータを用いてやっていると。それをベースにして予測を立てた上で、最近の水質をみると状況が変わっていると、今みたいなことが起きるということだと思います。考え方として、負荷量は窒素については増えるんだけれども、暫定目標よりよくなっているというのは、最近の水質の傾向が反映されているということと、かなり昔にさかのぼった負荷量を現況と考えて将来を予測しているので、その比率が小さいと低めの予測値が出てくると、そういうことですよね。でいいですか。

○中島専門官 表1-24に平成22年の現況フレームの値だけを抜き出して並べると、わかりにくいという御指摘でしょうか。

○井上委員 T-Nで見ると、1-35の表1-31で、平成22年だけを抜き出すと、16,991と低い値なのですが、実際は平成13年から平成22年までの平均を将来水質の予測に用いているので、18,696と……

○古米委員長 高いの。

○井上委員 高いです。

○古米委員長 昔のが入るから。

○井上委員 ええ。それと、平成34年度の将来予測の数字を比較して出しているので。ただ、その前のところには、平成22年度のものしか記載が、先ほど言った表1-24には前の22年度分しか載ってないので、これと将来を並べて比較されると、増えているのにどうなるのかなという気になるので、この平均値、13年から22年値の平均値と将来の発生負荷量を並べるような何か表があれば、将来が減るんだなということがわかるのではと思いました。

○古米委員長 要は、表1-24というのは、発生汚濁負荷量を整理した表なので、データがそろっている最新のものである平成22年を出していると。だけど、将来予測する34年の負荷量は、フレームで計算できるのだけれども、水質を予測するときには、10年間分の値を用いて、平成13年とか14年のころを含めて負荷量を計算していると。そうすると、ここの表1-24だけ見ると増えているのに、暫定目標が下がっちゃうというところが、昔にさかのぼって10年間平均を使って予測をしているからというのが読み取りにくいということですよね。

○中島専門官 はい、わかりました。

○古米委員長 なので、資料としては、丁寧に見れば、計算方法としては10年間分を用いているのだから、その値をベースにしているから下がるということは理解できるのだけれども、この表だけ見て考えると、ちょっと違和感があるということなので、それはどうしましょうかね。

○中島専門官 例えば、今、表1-24には現況と将来の値だけしか入ってないのですけれども、参考として現況の22年度までの10年間の平均値を挿入というんですか、盛り込むことでご覧いただけるように、少し表の記載を工夫させていただければと思います。

○古米委員長 それでは、木幡委員。

○木幡委員 今の続きでちょっと気になるのは、T-Nは、要するにフレーム値で計算すると、現況から増える計算になるんですか、将来は。

○中島専門官 そうですね。はい。

○木幡委員 ただ、この部分はこれでいいような気もするんですよね。計算上、だから、実際に増えるんですよね、フレームだけで計算すれば。

○中島専門官 はい。

○木幡委員 だけど、本当のところはどうなるかわからないという。それを、だから、平均値で見たということですよね。ちょっとよくわかんなかったんだけれども。先ほどの僕の質問は、多分全く同じことを言っているんだと思うけれども、フレームで計算した負荷量の増減と、その後で出てくる水質の値と流入量で計算したものが、どこでどういうふうにミックスして、その予測につながってくるのか、ちょっと見えにくかったんですけれども。先ほどの流入率、これはもうものすごく変動していますよね。この変動が一体どういうものに起因するのかというのがもう一つあって、あともう一つは、この流入率は今後どんな予想がされるのかというのがあるんですがね。これが余りランダムに行っているものなのか、あるいは系統的に増えるのか減るのか、それもどんなお考えかなというのをお聞きしたいと思うんですけれども。

○中島専門官 発生負荷量は、先ほどのフレームの比較ということで、算定式に入れる値を算出しているのですけれども、流入率そのものについては、現況の流入率を将来予測にも用いております。1-33の下の四角の枠内の式にございますとおり、将来の貯水池水質年平均値を計算するに当たっては、現況の流入率を将来の発生負荷量に掛けて、将来の流入負荷量を算出して用いていますので……

○木幡委員 だから、ここでもう平均値を使っちゃっているんですよね。

○中島専門官 そうです。流入率そのものが増加傾向にあるとか、減少傾向にあるとかという前提ではなくて……

○木幡委員 わからないので。

○中島専門官 はい。

○木幡委員 平均値を使っちゃって。

○中島専門官 とりあえず10年間の平均値を用いて、同様に計算をしているということでございます。

○木幡委員 だから、先ほどの井上先生の御質問は、流入率で吸収しちゃっているということですよね、実際に負荷が増えているのに、水質から見ると改善することが見込まれるというのは。

○中島専門官 算定式として取り扱う中で、平成22年度の値は、13年から22年の平均の中に埋没してしまうというようなイメージですかね、井上委員から頂戴した意見については。

○木幡委員 わかりました。

○中島専門官 ただ、算定式がわかりにくいので、工夫できる範囲でもう少しわかりやすい記載に見直してみたいと思います。

○古米委員長 木幡委員、いいですか。

○木幡委員 はい。

○古米委員長 はいどうぞ、大丈夫です。

○風間委員 すみません。その最後の1-39ページのところの表ですけれども、今の議論で、CODとT-Nについては、これは計算過程とかそういったのをちょっと除いた話になるかもしれないんですが、実際に29年度までの暫定目標が、例えばCODだと7.4になっていて、23年から26年の水質はこれよりも下回っているわけですよね。ですから、その平成34年度までの暫定目標がこれは下がるというのもわかる気がする。それで、同じようにT-Nについても1.3の29年度までの暫定目標が実際には下回っているので、これは下がってもいいと。ただ、燐については、0.078という暫定目標があるんだけれども、実際はこれを全部上回っているわけですよね。だけど、ここで負荷量計算してやっていくと、こういう値、出てくるから、だから、これは暫定目標をもうちょっと気持ちだけれども、下げると。こういう、だから考え方というのは、現状の暫定目標が実際には達成されていなくても、それはこういう計算をして、これに当てはまるから、目標値としてより厳しいものを設定するという考え方というふうに、理解していいんでしょうか。

○中島専門官 はい。そのように御理解いただければと思います。

○古米委員長 よろしいでしょうか。要は、今の議論は、23年、24年を見ても0.078が達成できていないと。だけど、予測をする場合、34年の負荷量と過去10年間分の負荷量の比と、あと流入率という係数を掛けた場合の流入負荷量で比較する。その結果、予測値は下がっていくので、その値が求まってくるということですよね。

○中島専門官 はい。

○古米委員長 なので、若干、達成もできてないのに、さらに厳しくするのかと感じられる部分ではあるけれども、将来としてはそこまで落ち得ると想定されるとする計算方法の結果が出ているということですよね。

○中島専門官 はい。

○古米委員長 さきほどの関連でいうと、1-33ページで流入率というのを計算しましたが、将来の流入負荷量も、その現況の平均流入率を使って、将来を見込みますということですよね。木幡委員が言われたように、この値自身は平均を使っているのだけれども、0.2幾つから0.0……年度によって非常に幅を持っているので、逆に言うと、10年間分ぐらいデータがないと平均的な値が出ないと。だから、また負荷量のほうも10年間分ぐらい欲しいと。そうすると、最近のデータじゃなくて古いほうのデータになってくると、昔の負荷量も反映されてしまうので、最近負荷量が減る傾向があると、昔の高い負荷量値に対して大きく減っているので、予測水質はよくなるというようなことが起きているということだと思います。誤解がないように、どうやって予測計算しているかという定義みたいなものも、ちょっと明確に分かりやすく書いていただくということになろうかと思います。

 ほかに何か御質問、御意見は。

○田尾委員 それじゃ、細かい点ですけれども、よろしいでしょうか。

○古米委員長 はいどうぞ。

○田尾委員 1-23ページですけれども、この図1-13の豚の説明で、平成17年度から22年にかけて、そのトレンドから算出したと書いてありますけれど、具体的にはトレンドから算出したという意味合いは、年平均の増加率を掛けているのか、それとも何か増加率そのものが上がってきているのを入れているんですか。この実際の算出方法が、いまいちよくわからなかったのと、同じことは1-26ページの生活系の図1-15、ここは3年分のトレンドからということで、21年から27年度のトレンド、3年間というのが、ここでいう21、22、25なのか27年のを入れているのか、ちょっとこのへんの算出の仕方がはっきりわからないんですけれども、それはどういうふうにされているか。

○中島専門官 まず今の1-26ページでいいますと、実測値のある平成21年、25年、27年の3年分の値を比較して、そのトレンドというか、年当たりどのぐらい増加しているのかということを計算しております。

○田尾委員 平均値をとって、それを各年で割り当てているということですかね。

○中島専門官 平均値……。

○田尾委員 21から25の増加率と25から27の増加率、その平均値を27から34に掛けているということですか。これを見て、トレンドというのがあんまりよくわからないんですけれども。

○中島専門官 直線近似式を用いております。

○田尾委員 直線近似式。

○中島専門官 はい。

○田尾委員 3点から直線近似ってなかなか難しいです。平均をとっているわけね。わかりました。計算の仕方がちょっとわからなかったもんですから。

○古米委員長 大事だと思うので、1-26ページの負荷量総合調査というのは毎年やられているわけではなくて、21年と25年と27年の実績値はそれぞれの調査結果だということでいいですか、まず。

○中島専門官 はい。

○古米委員長 毎年あるわけじゃない。

○中島専門官 はいそうです。

○古米委員長 なので、実績のあるデータに基づいて将来を予測しなくちゃいけないので、その限られたデータの中で将来を見るときに、3年度分というのは、21年と25年と27年度ですよね。

○中島専門官 はい。

○古米委員長 そうすると、生活系のほうは、3点なので、27年度が増えているから、増えていきますねということを考えて、その線形均一の増加量をさらに増やしていったということね、34年まで。

○中島専門官 はい。

○古米委員長 ということでしょう。だけど、産業系のほうはばらついているので、平均して、現況値にして……。

○中島専門官 産業系については、その傾向が把握できないということで、将来も平成22年度現況値と同じ値と。

○古米委員長 同じものを将来の値にしましたと書いてあるわけね。

○中島専門官 はい。

○古米委員長 ということは、聞けばわかりやすいんだけれども、今回のトレンドの推定というのを、どうやってやったかというのを明確に書くといいと。

○中島専門官 より詳しく書き込ませていただきます。

○古米委員長 それともう一つ、1-23ページの豚のほうは、17年から22年というのがあって、これも17と18と22しかないということでいいのですか。これは毎年あるのですか。

○中島専門官 データのある年とない年があります。

○古米委員長 ある年とない年がある。

○中島専門官 はい。

○古米委員長 あるデータがこの3つだということですか。

○中島専門官 はい。

○古米委員長 では、どうやって増加傾向のトレンドを、利用できるデータを最大限集めて予測をしましたって書かないと。もっといい将来予測ができるんじゃないかと思われがちなので。限られたデータの中で、このようなルールで増加傾向を読み取りましたとか、それが読み取れない場合は、現況値をその代替として使いましたということがわかるように、書きましょう。

○中島専門官 先ほどの井上委員の指摘にもありましたけれども、最終的に棒グラフだけではなくて、実際に実測値等を表か何かで並べて、背景がわかるような形で整理させていただければと思います。

○古米委員長 じゃ、よろしくお願いします。

 どうぞ。

○井上委員 今の牛、豚のところで毎年の値がないというようなことだったんですが、毎年の値がないときに、毎年の発生負荷量というのは、平成13年から22年はどのように計算されたんでしょうか。

○古米委員長 17年と18年は農林水産関連のデータで、22年は2010年の世界農林業センサスで。

○井上委員 その後、じゃ19年、20年度の発生負荷量も示して、その10年分の平均を将来予測に使うようにしていますよね。そのときにですが、データのない19年と20年と21年度はどのような計算式で発生負荷量を出しているんでしょうか。

○中島専門官 わかりました。今、手元に細かな数字がありませんので、確認をして、先ほどの表にまとめるような形で改めてお示ししたいと思いますが、それでよろしいでしょうか。

○井上委員 ないところまでは、リーズナブルな推定方法であればいいんですけれども、それも何かわかるのがあればいいのかなと思います。

○中島専門官 わかりました。

○古米委員長 じゃ、わかるようにデータを整理いただくと。

○木幡委員 ちょっといいですか。すみません。

 さっきの1-23で、誤解を与えやすいのが、横軸が、年が等間隔、年度の間隔になってないんですよね。1年のものと何年のもの。だから、傾斜が、これは棒を引いちゃ間違いですよね。実際の傾斜ではないんですよね、ここはね。その辺で多分、誤解があるのかですね。

 具体的に言うと、初めの間隔が1年で、次は4年で、その次は12年ある訳ですよね。違うかな。勘違いですか。

○古米委員長 表示の問題ですよね。

○木幡委員 大したことじゃないです。

○古米委員長 説明ありますか。

○中島専門官 1-23ページにつきましては、各年度分、計算して値はありますので、表等にして数字のほうを確認した上で、またお示しできればというふうに思います。

○古米委員長 その1-23ページの図1-13に書いてある値がありますよね、牛と豚の家畜頭数。そこに書いてある56,330とか6万幾つとか5万幾つとか、書いてあるでしょう。

○中島専門官 はい。

○古米委員長 その値と、下に書いてある牛は、25,127、この数値は違うのは、豚のほうは335,312に対して、表のほうは141,795、この数値が違うのは、どう理解すればよかったのでしたっけ。

○中島専門官 すみません、ちょっとわかりにくくて恐縮ですが、図1-13は、流域に含まれる全市町村の畜産頭数でトレンドを見ておりまして、その下の表1-15につきましては、各市町村の中には、渡良瀬貯水池の流域に入っているエリアと入っていないエリアに分かれている市町村もございますので、実際にその貯水池の流域に入っている分を足し上げたものが、表1-15ということになっておりますので、数としてはかなり表1-15のほうが少なくなっていると。

○古米委員長 そうすると、貯水池に係る全流域市町村というのは、流域面積の中に一部でもその市町村が入っていると、その市町村の総計数がわかるので、それが加算されているということですね。

○中島専門官 1-13はそうなります。

○古米委員長 だけど、流域範囲内にいるものは、そこだけしかカウントしないので、小さい値になっているということを、本文に書きましょう。そうしないと。

 はい、どうぞ。

○小倉委員 今のお話ですと、表1-20というところには、流域のフレームとして、毎年の頭数が書かれていますよね。これを1-13に使えばいいということにはならないのですか。

○古米委員長 データがあるものは全部示すんでしょう。

○中島専門官 はい。

○古米委員長 今回はこう書いているけれども、実際上は……

○小倉委員 この流域のデータなので、これで全市町村のを使う必要はないのではないかと思ったのですが。

○中島専門官 確かに、推移として数字を並べるのであれば、表1-20でもトレンドはわかるのですが、1-20には、推計した数字も入っておりますので、実績値の傾向を見るということで、図1-13にあるように、市町村ごとの数字というものが出ておりましたので、それで実測値の傾向全体を見ていると。その傾向に合わせて、流域内外で按分したものが1-20になっているということでございます。ちょっとこのあたりも……

○小倉委員 按分した1-20の数字を使うので不都合はないような気がしますが。

○中島専門官 そうですね。少し……。はい。

○古米委員長 この点を考慮して、整理すると……

○中島専門官 はい、わかりました。

○古米委員長 その17年と18年と22年しかないのではなく、全流域市町村について毎年実績は、ある、ない、どちらですか。

○中島専門官 全部はないです。

○古米委員長 この3カ年しかない。

○中島専門官 はい。

○古米委員長 ですよね。じゃ、3カ年しかないのだけれども、表1-20に毎年の頭数が按分されて出てきている数値というのは、そのトレンドを使って、全市町村のデータから流域に関わるところだけが同じようなトレンドで動くんだと仮定して、求めたと。その表が出ていると。だから、表のほうは毎年出せるのだけれども、トレンドを見るほうは、実績のデータのあるところでやりたいということですね。よろしいでしょうか。

 はいどうぞ。

○尾崎委員 1-27の表1-21なんですが、ここで、例えば合併処理浄化槽と単独処理浄化槽の人数が出ていますが、両方足しますと、22年度で30万人ぐらいで、34年ですと、これは18万ぐらいで、結構、12万ぐらい減っていると思うんです。これは下水道に全部入るというふうな計算になっている。この辺のところをちょっと説明をいただきたいなと思います。

○中島専門官 そこにつきましては、1-20ページにあります将来の計画、群馬県につきましては、県の生活排水処理構想計画の34年度の形態別人口から算出しておりまして、栃木県につきましては、生活排水処理構想なんですが、26年、32年、37年の中期・長期の計画値がありますので、そのトレンドから34年の値を出して、その値をもとにしております。ですので、単独処理浄化槽がぐっと減っているのですけれども、そのうちどのぐらいが下水道のほうに行くのかというのは、細かなデータを調べても、出ているかどうかは今すぐわからないのですけれども、基本的には、各県の生活排水の処理構想に基づいて、計算をしているということでございます。

○尾崎委員 わかりました。

○古米委員長 ほかにいかがですか。もしなければ、先ほど幾つかわかりやすくするというところを追記していただいて、整理していただくと、そうしたいと思います。

○中島専門官 承知しました。

○古米委員長 それでは、続いて、資料3に基づいて荒川貯水池についての御説明をお願いいたします。

○中島専門官 それでは、資料3の荒川貯水池について説明させていただきます。

 荒川貯水池は、記載にありますように、戸田市、さいたま市、和光市、朝霞市及び志木市にまたがって位置し、治水を目的とした直轄河川改修事業と、利水を目的にした荒川調節池総合開発事業の共同事業で造られた貯水池で、先ほどの渡良瀬貯水池と同じく、平成25年度に河川類型から湖沼類型に見直されております。現在の環境基準の類型につきましては、1ページの表2-1に記載のとおり、CODにつきましては、湖沼A類型で、3.7mg/Lの暫定目標が設定されており、全燐につきましては、暫定目標は設定されておらず、湖沼Ⅲ類型の基準値0.03mg/Lを直ちに達成すると設定されてございます。なお、全窒素の環境基準につきましては、水質の現状を踏まえて、適用除外されております。その下の表2-2に貯水池の諸元が、図2-1に貯水容量配分図が記載されております。

 めくっていただいた図2-2に荒川貯水池の概要が載っております。荒川貯水池は、近傍を流れている荒川、鴨川からの直接の流入はなく、上の図の中央よりやや左側に貯水池機場という記載がございますが、この貯水池機場により、さらに左にあります秋ヶ瀬取水堰の直上流側から貯水池への取水を行っております。また、平常時はその下流側にあります調節池排水門から荒川への放流を行っているということでございます。なお、貯水池の水位の管理につきましては、排水門の手前にあります水位調整堰で行っているということです。その下に①から④の図を載せてございますが、これは洪水調節の仕組みを平常時からピーク時の4段階に分けて示した図でございます。

 右側にあります図2-3は流域概念図で、荒川貯水池の流域の大部分は埼玉県になるのですが、一部、図の下の方ですが、東京都の青梅市も流域に入っているといった状況でございます。なお、荒川で水が不足している場合には、逆に荒川貯水池から秋ヶ瀬取水堰の直上へ放流を行うという利水補給も、この貯水池は行ってございます。

 めくっていただきまして、荒川貯水池を含む流域全体の類型指定状況でございます。先ほど申しましたとおり、荒川貯水池については、湖沼A、湖沼Ⅲ類型、鴨川と荒川貯水池の排水先である荒川下流(1)の水域は河川C類型、貯水池が取水を行っております秋ヶ瀬取水堰より上流は荒川中流として区分されておりまして、河川A類型となってございます。

 2-6ページ以降が荒川貯水池の水質の状況で、さきほどの渡良瀬と同じようにまとめております。

 まず、CODの75%値、2-7ページが表、めくっていただいた2-8ページがグラフとなっておりまして、2-8ページのCODの緑色が75%値の線になりますが、平成20年度に3.1mg/Lと環境基準達成の一歩手前まで改善されたのですが、平成22年度以降は4または5を上回る状況で、近年は増加傾向にあるという状況でございます。

 次に燐の平均値を見ますと、基準値である0.03mg/L以下で現在は推移しているという状況でございます。

 次の2-9ページが荒川貯水池におけるN/P比の状況ということで、渡良瀬貯水池と同じ条件で、全窒素の項目の基準値を適用すべき湖沼の条件に当てはまるかどうか判断をしております。図2-7をご覧のとおり、平成9年から平成26年度の水質において、N/P比が20以下となる年度はないことから、荒川貯水池は全窒素の項目の基準値を適用すべき湖沼の条件に合致していないということで、引き続き全窒素の基準値は適用対象外という整理になるということでございます。

 めくっていただきまして、2-10ページ以降に利用目的と利水状況をまとめてございます。表2-5に丸印のあるような利用目的ありまして、利水状況としましては、東京都、それから埼玉県の浄水場において、水道3級及び工業用水2級の利水がございます。また、漁業権は設定されていないということで、実際に貯水池では釣りが禁止されているといった状況でございます。

 2-11ページから将来水質の予測になります。水質汚濁負荷量の算定と将来水質予測の手法は、基本的には渡良瀬貯水池と同じですが、この後に出てまいりますけれども、荒川貯水池につきましては、生活系、家畜系、土地系、産業系の他に、利根川からの流入として、武蔵水路からの導水を加味してございます。

 2-13ページ、14ページは、現況及び将来フレーム設定の細かな内容で、2-15ページから、渡良瀬貯水池と同様にフレーム値の分類ごとに見てまいりたいと思います。まず生活系ですが、総人口については国勢調査3次メッシュ別人口ということでございます。し尿処理形態別人口につきましては、渡良瀬貯水池と同様に、一般廃棄物処理事業実態調査を利用し、その調査結果から把握できない農業集落排水施設人口につきましては、埼玉県は生活排水処理構想から、東京都の青梅市は市の一般廃棄物処理基本計画から、それぞれ把握してございます。合併浄化槽の人口と単独浄化槽の人口は、一般廃棄物処理事業実態調査で得られた人口の合計値から、農業集落排水施設人口を差し引きまして、合併処理浄化槽人口と単独処理浄化槽人口の比を用いて割り当ててございます。

 めくっていただきまして、右側の将来、まず総人口につきましては、渡良瀬貯水池と同様に日本の地域別将来推計人口の伸び率を用いて算出してございます。し尿処理形態別の人口につきましても、埼玉県、東京都青梅市とも、さきほど説明しました構想計画、もしくは処理基本計画に基づいた値をもとに設定してございます。2-18ページに埼玉県の、2-19ページに青梅市の、それぞれ単独処理浄化槽、計画収集、自家処理の比率がありまして、表2-11が埼玉県と青梅市の流域の部分を合計したし尿処理形態別人口の将来の値ということで、下水道につきましては増加、それから合併処理浄化槽も増加、単独処理浄化槽、計画収集、自家処理が大幅に減少しているということで、渡良瀬貯水池の流域と同じような傾向となってございます。

 続いて、家畜系にまいります。埼玉県については、県提供の平成21年、22年の畜産データの方が世界農林業センサスより詳しかったので、そのデータを用いております。埼玉県提供のデータは、牛と豚のほかに馬の畜産頭数も入ってございました。東京都青梅市につきましては、世界農林業センサスの畜産頭数を把握させていただいております。

 2-21ページ、将来の推計ですが、埼玉県につきまして、まず牛ですが、こちらは下の青いグラフになりますが、平成17年度から平成22年度にかけて減少しているのですが、現況と同じ頭数としております。豚につきましては、平成17年度から平成22年度にかけて増加傾向が見られるため、そのトレンドから算出しています。それから、馬ですが、こちらは平成21年度から22年度にかけて増加傾向が見られるということで、そのトレンドから将来の家畜頭数を推計してございます。

 めくっていただきまして、東京都青梅市になります。こちらは牛と豚ですが、牛については、一定の傾向が確認されなかったということと、青梅市のホームページで公開されております農業振興計画において、農地面積が減少しているということから、牛については現況と同じとしてございます。豚につきましては、平成17年度から平成22年度にかけて減少傾向ではあるのですが、安全側に見積りまして、現況と同じ畜産頭数を将来のフレームでも用いてございます。

 続いて、土地系です。2-23ページですが、渡良瀬貯水池と同様に土地利用第3次メッシュデータを用いております。荒川貯水池の流域の過去の推移を見まして、こちらも渡良瀬同様、市街地面積が増加傾向であったことから、市街地面積の伸び率を用いまして、将来と現況の伸び率から将来の土地利用別の面積を設定しました。市街地以外の面積につきましては、現況年度における比率で按分をさせていただいてございます。

 めくっていただいた2-24ページのグラフのオレンジ色、市街地面積が、わずかに増えているというような状況でございます。

 続きまして、点源になりますが、水質汚濁物質排出負荷量総合調査のデータを用いまして、まず生活系ですが、平成21年度から27年度にかけて減少傾向が見られるということで、3年度分のトレンドから現況、平成22年の値を算出してございます。産業系につきましては、一定の増減傾向が見られなかったので、3年度分の平均値を現況値としてございます。

 将来ですが、生活系につきましては、減少傾向が見られるということから、将来については現況と同じ値。産業系については一定の増減傾向が見られなかったため、現況値と同じ値を用いてございます。2-25ページは、さきほど、渡良瀬貯水池で幾つか御質問、御指摘いただいたものと同じ表になっておりますので、こちらについても、渡良瀬貯水池に合わせた整理をしてまいりたいと考えております。

 以上のそれぞれ見てきましたものにつきまして、過去のフレームの推移、それから現況と将来のフレームについて表にまとめたものが、2-26ページとなります。

 2-27ページには、発生負荷量の算定に用いた計算式、めくっていただいた2-28ページには、発生汚濁負荷量の原単位ということで、流域別下水道整備総合計画調査 指針と解説、いわゆる流総の指針を用いまして、渡良瀬貯水池と同じ原単位を用いてございます。

 それから、2-29ページ、荒川貯水池につきましては、利根川流域からの流入負荷を、これは前回の湖沼類型への見直しの際も加味してございました。次の2-30ページをめくっていただきますと、上の図に、細かくて恐縮ですが、下向きの水色の矢印がありまして、武蔵水路と書いてございます。この武蔵水路を使って利根川から荒川に導水をしているということで、第11回の専門委員会におきまして、この武蔵水路からの導水による利根川流域の流入負荷量の算定結果というものを計上してございます。利根川から流入する武蔵水路の水質、それから流量から算出した流入負荷量を、算定に用いてございます。

 なお、将来の流入負荷量については、武蔵水路の上流域の排出負荷量は生活系の占める割合が高いということがわかっておりますので、人口の増加が見込まれず、下水道の整備もさらに進む計画となっていることから、この武蔵水路を通じて導水される利根川流域の流入負荷量は、将来において増加することはないだろうということで、平成13年から22年の流入負荷量の平均、これをもって将来の流入負荷量としてございます。

 めくっていただきまして、2-30ページに発生汚濁負荷量を、平成22年度の現況と平成34年度の将来について、それぞれCOD、全窒素、全燐と並べた表になってございます。生活系については減少しています。家畜系につきましては若干の増加、これは豚の畜産頭数の増加。馬も増える予測ですが、やはり豚の畜産頭数が大きいですので、これが効いています。土地系については、市街地面積が増え、その他が減るということで、差し引き全窒素以外はごくわずかに増加となってございます。産業系につきましては変化はございません。それから、利根川からの流入負荷量については、CODと全窒素においては増加しておりますが、全燐においては若干減少しているという結果になってございます。

 2-31のグラフと2-32のグラフ、こちらにつきましては、荒川貯水池と同様にお示ししているものでございます。

 次に2-33ページ、荒川貯水池の将来水質予測ということで、渡良瀬貯水池と同じ手法を用いております。まず、年平均流入量、それから表2-27に荒川貯水池の現況のCODの値、これについては、流入水質、その下に貯水池そのものの水質の年平均値、それから貯水池の水質の75%値を整理してございます。表2-28につきましては、発生負荷量、その下の流入負荷量は上の2つの表にあります年平均流入量に年平均流入水質を掛けたもの、この流入負荷量を発生負荷量で割ったものが流入率ということで、流入率につきましては非常に小さな値になってございます。下に載せてあります将来水質の算定に用いた式は渡良瀬貯水池と同じで、CODについての予測結果は表2-30ページに記載のとおり、年平均値ですと3.4mg/L、変動範囲につきましては、2.9~3.8という結果でございます。75%値に換算したものですと、将来水質は若干上がって3.5mg/L、変動範囲は3.0から4.0でございます。

 次に、全窒素につきましては、基準値の適用がありませんので、全燐について予測してございます。表2-31に現況の全燐の年平均値の経年変化、表2-32に全燐の発生負荷量と流入負荷量の経年変化、同じ式を用いた水質予測結果がその下にございますが、将来水質は0.018mg/L、変動範囲が0.016~0.020mg/Lということでございます。

 以上をまとめまして、2-36ページになりますが、こちらが水質予測結果と現況年度、すなわち現況フレームを設定しました平成22年度以降の水質調査結果を踏まえた類型指定(案)となってございます。

 まず、CODでございますが、現行の基準値3mg/Lに対して、平成29年度までの暫定目標が3.7mg/Lと設定されております。ところが、平成13年から22年の水質は、先ほどの表にもありましたとおり、平均で4.1mg/L、平成23年度以降の直近の値は、ご覧のとおり5mg/Lを上回って推移しているという状況でございます。一方、平成34年の水質予測を見ますと、発生負荷量が減っている関係もありまして、将来の水質予測としては3.5mg/L、変動範囲が3.0~4.0となってございます。

 ここで、参考資料4の考え方を用いると、直近の実測値に将来水質予測3.5を超える値がありませんので、参考資料4の考え方に基づきますと、将来水質予測結果を当てはめるということになるのですが、本文のなお書きにありますとおり、CODにつきましては、平成23年度以降の実測値の全てが水質予測結果の変動範囲の上限値、4.0を大きく上回る値となるなど、水質予測結果と近年の実測値のトレンドとの間に乖離が見られるということですので、参考資料4に示す考え方を適用せずに、現行の暫定目標3.7mg/Lを据え置いて、3.7mg/Lとするということです。さきほど、渡良瀬貯水池について風間委員から御質問のありましたとおり、現状非悪化という考え方もありますので、こういった現況の水質のトレンドではあるのですけれども、やはり現在の3.7mg/Lという暫定目標より上げることはせずに、据え置くという案になってございます。

 それから、その下の全燐につきましては、もともと暫定目標は設定されておりませんでしたが、今後も0.03mg/Lを下回る値が予測されていることから、引き続き暫定目標は設定せず、直ちに環境基準を達成する水域としてまいりたいと考えております。

 以上です。

○古米委員長 どうも御説明ありがとうございました。

 それでは、荒川貯水池に関しての御質問、御意見をお願いします。

○長岡委員 基本的なところを教えていただきたいんですけれども、この彩湖への水の流れがちょっとわからないので教えてほしいんですが、2-2ページを見ると、秋ヶ瀬から取水をして、それで排水はまた秋ヶ瀬に戻すという、そういう水運用をしているという、そういうことですか。

○中島専門官 通常は調節池排水門から……

○長岡委員 どこですか。

○中島専門官 2-2の図でいきますと、一番右側に調節池排水門……

○長岡委員 排水門って下流のところですよね。

○中島専門官 そうですね、荒川でいいますと下流側ですね。そちらに放流をしていると。

○長岡委員 ずーっとここ。でも、その上の文章を見ると、貯水池機場により荒川から貯水池への取水となっていて、それが取水は秋ヶ瀬なんですね。

○中島専門官 ええ、秋ヶ瀬です。

○長岡委員 それで……

○中島専門官 ただ、荒川本川の水が足りないときには……

○長岡委員 秋ヶ瀬に戻すわけですね。

○中島専門官 ええ、そうです。秋ヶ瀬にということで、また貯水機場、逆というんですか、そういう操作もしております。

○長岡委員 ということは、これ、図2-4 を見ると、鴨川と合流して、そこから入るような図になっていますけれども、実際は違いますよね。秋ヶ瀬から入っているんですよね。そうですよね。

○中島専門官 そうですね。

○長岡委員 だから、鴨川の負荷は関係ないわけですよね。

○中島専門官 これは、そうですね、洪水時以外は鴨川からの流入はありませんし、図は排水門のところだけで荒川とつながっていますので、秋ヶ瀬取水堰からの取水を追記させていただきたいと思います。

○長岡委員 それから、先ほどの渡良瀬でもちょっと気になったんですけれども、負荷量を計算するときの流入量ですけれども、これは結局、水運用で決まりますよね。そういう水運用で決まるような流量で負荷量を計算して、それに基づいて水質予測してもいいんですかね。それから、この場合はまた戻す量もありますよね。2-33ページの表2-26に、流入量の経年変化ってあって、これは水運用の結果なんですけれども、これはまたその水運用で秋ヶ瀬に戻す分もありますよね。だから、そういうのがちょっとないと、そもそもわからないということと、こういう流量を使って負荷量を計算していいんでしょうかねという、トレンドを。そういう疑問が非常にありますが、どうでしょうか。

○中島専門官 渡良瀬と荒川につきましては、やはり御指摘のように、通常の押し出し式のダム湖とは違った運転操作をしておりまして、なおかつ、もともと洪水調整ですとか利水の調整のために建設され、そういったものも利用目的としている貯水池ですので、なかなか水質保全対策上も制約が多いと聞いております。

○長岡委員 だから、こういう湖の水質予測というのは、通常のダム湖の、全部入ってくるような湖の水質予測と違うような手法が本来必要なのではないかという。コメントかもしれないんですけれども、ちょっとそういう気がして。ちょっとこの湖の流量を使うって、違和感が非常にあるので。コメントでも結構ですけれども。

○中島専門官 御指摘ありがとうございます。

○古米委員長 これは非常に大きな課題で、今までそういった方法論ができていないので、現段階で適用されているものを用いると、こんな結果になるので、そのままでは問題だろうなと。言いかえると、現状では実際上の貯水池の水質をうまく予測することができないので、そういうことで今回は暫定、前回のものを引き継ぐということと同時に、きっとこういったタイプの人工的な管理をしている貯水池の場合の水質予測のあり方やその方法も、検討するべきだろうというようなことにつながるのだろうと、私は理解しています。

○中島専門官 ありがとうございます。

○古米委員長 ほかに何か御質問。

 はいどうぞ。

○井上委員 2点ありまして、一つが、すみません、フレーム、原単位のところなんですが、何ページか、ちょっと。

○中島専門官 2-28ページですね。

○井上委員 表2-23の家畜系のところに馬の原単位がないんですが、それはどうされたんでしょう。今回、牛と豚以外に馬が出てきたんですが。

○中島専門官 注釈の一番下に……

○井上委員 入っていますか。

○中島専門官 ええ。ありまして、ただ、表には数字が載っていませんので、こちらを追記させていただければと思います。

○井上委員 どこに追記される。

○中島専門官 2-28ページの出典の一番下のポツ。

○井上委員 今、風間先生のところには馬がついていて、私がもらっているやつにはついてない。変わったんですか。

○中島専門官 すみません。本日の資料は、事前確認用に送付した資料から少し変わっておりまして。

○古米委員長 今言われているのは、2-28ページ目の家畜系のところに牛と豚があるんだけれども、馬は載ってないので、馬の原単位がわかるようにするということですよね。

○中島専門官 申し訳ございません。馬の値はありますので、原単位表のほうに報告案としては記載させていただきます。

○古米委員長 それでよろしいですか。

○井上委員 まだいいですかね。

 それと附随して、前回の渡良瀬もなかったんですけれども、鶏というのは、多いところもあるかもわからないんですが、それは考慮しないことになっているんでしょうか。

○中島専門官 そうですね。鶏の家畜頭数は今回も考慮しておりません。

○井上委員 ここのあたりが多いかどうかわからないんですけれども。

○古米委員長 流域別の流総計画に原単位はありますので、鶏の情報があるのであれば、最新の情報を使って考慮する必要はあるんでしょうか。

○井上委員 と思ったのは、馬が入ってきて、馬の原単位、発生負荷量が表2-25に出ているんですが、そんなに大きな値ではないけれども、今回考慮していると。ここの流域、全然わからなくて言っているんですが、ひょっとしたら、鶏がこれより増えるようなときがあったら、そのときには考慮をする必要があるのかなと思ったんです。

○中島専門官 情報を確認させていただければと思います。

○古米委員長 はいどうぞ。

○渡邊課長 一般的に畜産の話を聞くと、大体、鶏はし尿のうち、尿のほうはそんなに液体とか出ないので、割と豚と牛は考慮しますけれども、鶏はむしろ固体で排出してしまうので、どう見るのかなと。

○古米委員長 非常に多いかどうかだよね。だから、ポイントは馬のこの程度の負荷量も考えているのに、それと相当するような鶏の負荷量があるのだったら示すべきだし、それがほとんどないということであれば、このままでもいいという、そういう御指摘だと思います。

○渡邊課長 結局、水濁法の排水のほうも、牛と豚はありますが、鶏のほうは土地図へ入っていませんので、そこの特性も含めて……

○古米委員長 入れるか入れないかは別として、発生負荷量としてほとんどないのであれば、最終的には排出もされないですね。

○中島専門官 御承知のとおり、これまでのダム湖は基本的には牛と豚でやっていたんですけれども、今回、かなり細かい数字が、かなり細かいというのですか……

○古米委員長 馬は入っている。

○中島専門官 ええ。馬も入っているデータがありましたので、今回、馬を組み入れたのですけれども。

○古米委員長 だけど、鶏はないわけね。

○中島専門官 はい、そうです。鶏についてもどのぐらい大規模なものがあるかどうか、探せる範囲では探してみたいと思いますけれども。

○古米委員長 これは、出てくる量が最終的には流入負荷量に関わるわけでしょう。

○中島専門官 そうです。

○古米委員長 だから、ここはあくまでも発生量で考えているわけですよね。

○中島専門官 はい。仮に大規模なものがありまして、非常にこの流域で増加傾向にあるということでありますと、将来と現在の負荷量の比に効いてまいりますので。

○古米委員長 ですよね。結果的に考慮しなくてもいいぐらいの量であるか、最初から入れてなくてもいいかというような、確認をいただくということでよろしいですか。

○中島専門官 はい。

○古米委員長 ほかに。

○井上委員 もう1点。CODだと、2-34の表2-29に値が整理されて載っているんですけれども、ここで現況の平均流入率を0.001というのを使っていますが、将来の流入負荷量が41、それから最後の平均予測の水質、それから暫定目標とも2桁を使っています。そのときに途中に1桁の数字を掛けて2桁を出すのは誤解を与えるかなと思って、小数点以下は非常に小さいので、それは先ほども問題視されているんですけれども、この方法でやるというのであれば、流入率のところが0.001をもう1桁下まで出してもらって、それで計算しましたよというほうがいいんではないかと思うんですが、今回は0.001でされたのか、実際は2桁出して計算されたのかどちらでしょうか。

○中島専門官 数字としては有効数字2桁までありますので、表の幅もありますが、さらに1桁下まで表示して整理することは可能です。

○古米委員長 ということは、2-33ページの表2-28のところの流入率というのは、0.001から0.002というふうに、非常に大ざっぱというか、有効数字1桁なんだけれども、それを0.0019とか1.8掛ける10何乗とかいう形で、2桁の表示で整理をされて、その有効数字2桁の数値でもって最終的には計算をしているというように、実際の方法がわかるように表示しましょう。有効数字がわかるような表示にしましょう。

○中島専門官 わかりました。ありがとうございます。

○古米委員長 それでよろしいですか。

 ほかに何か御質問。

○風間委員 先ほどの最後のところでおっしゃっていたいんですけれども、私が質問したことと、それから荒川貯水池のCODのこの暫定の目標値の考え方、そこをもう一度説明いただけますか。

○中島専門官 資料2の1-39ページが渡良瀬貯水池の類型指定の案、それから、今ご覧になっています荒川貯水池では、2-36ページに同じ表が載っておりまして、まず渡良瀬貯水池ですと、全燐についての御指摘だったと思いますが、0.071という将来水質予測でございます。ただ、実際にはその0.071を下回る数字が現況の水質、平成23年から26年までにはありませんので、ここにつきましては、0.071mg/L、これを暫定目標に据え置くと。こちらは参考資料4の考え方に基づいて、実現可能ではないかという判断をしていると。ただ、今回の荒川貯水池につきましては、そもそも平成34年度の将来水質の変動範囲、これが3.0~4.0なのですけれども、その上限の4.0に対して、大きく上回る5以上の実測値しかないということですので、こちらについては、参考資料4の基本的な考え方に基づきますと、3.5を当てはめるというやり方になるんですけれども、その基本的な考え方を用いずに、現行の暫定目標を据え置いたほうがよろしいのではないかということでございます。

○風間委員 そういう理屈からいうと、渡良瀬のほうだって、平成34年の水質予測の範囲、0.062~0.079の範囲を超えている値が、平成23年から26年まで出ているじゃないですか。だから、そこのところの理由を、別にいいとか悪いとか言っているわけじゃないんですけれども、意図的にとられると具合悪いと思うので。だから、何かやっぱり理屈付ける必要があると思うんですよね。今の御説明だとちょっと納得いかない感がありますけれども、ほかの皆さん方……

○古米委員長 渡良瀬貯水池の考え方と今回の荒川貯水池の考え方に整合性がとられてないと判断され得る論理構成ではないかと。もし荒川貯水池の考え方を渡良瀬貯水池へも適用するのであれば、渡良瀬も暫定目標案を0.071ではなくて0.078にする。あるいは、例えば変動範囲として0.079というのがあって、渡良瀬には近年0.079があったので、荒川貯水池のCODのように大きく外れていないと。要は、標準偏差σを考えたとしても、荒川貯水池は4mg/Lからさらに1以上大きく離れているので、そういう極端な場合には現状の暫定目標値のままにするというように、何か追加の説明がないと不十分と判断されうる。そちらはそちらで、こちらはこちらと思われがちなので、荒川貯水池での論理というか、考え方をしっかりしないといけない。同時に、人工的な管理の貯水池であることから今までの参考資料の考え方を踏襲しないので、そのことについてやはり同様にこの委員会の中でこう考えたのでこうでしたというのを残しておかないと、後で問題視されるということだと思います。今ある情報の中で、一番もっともな値を求めると。問題点があるのであれば、その問題点を解決するべきだということをこの委員会で議論したという記録を残すのが、大事かなと思いますけれども。

○中島専門官 参考資料4を適用する、もしくは適用しない、その判断基準のようなものをきちっとオーソライズしていただく必要があるというようなことで、よろしいですか。

○古米委員長 ほかの委員の方々、どうでしょう。非常に微妙なところで、大きく外れている場合と渡良瀬の場合のようにあまり予測値が外れていないと判断するかどうかですよね。

○井上委員 一番簡単というか、やっておいたほうがいいというのは、この参考資料4を改訂するというのが一番いいんだろうと思うんですが。今回、大きく外れている、ほとんど外れてない、2つだったので、こういうのがあるんですが、これの中間が今度もし出てきたときに、じゃどっちを適用するんだというのを、その場その場で議論するのか、もう既に今回の参考資料4のところを改訂して、それに基づいてやったという論理をこの場で、あるいはつくっておいたほうが、後々のためにはいいんではないかと思います。

○古米委員長 参考資料4というのは、以前、議論されたものですね。

○中島専門官 はい。

○古米委員長 こういったものの見直しをするときには、この委員会で決めていいのか、もう1つ上の委員会に持ち上げて、その了承を得た上で判断基準として使うかのか。判断プロセスとしてこの委員会でできることと、上位の水環境部会の了解を受けた上で判断をするのか。要は、諮問を受けているところなので、そこら辺は手順としてはどうなりますでしょうか。

○中島専門官 参考資料4そのものは、前回の6つのダム湖の暫定目標を考えるときに、この専門委員会の皆様に検討いただいてできたものですので、この専門委員会でその修正といいますか、見直しをしていただくことで、問題はございません。

○古米委員長 そうですか。ということは、非常に大変ですけれども、従来、今までの参考資料4にあるような暫定目標設定の考え方では、うまくいかないケースが出てきているので、それに対してこの専門委員会としてどういう考え方で決めていくのかというのを議論できれば、それは記録として残るということですね。わかりました。

 これはなかなか難しい部分がございますが、一応、案として、荒川貯水池と渡良瀬貯水池が同時に出てくるわけですから、同じ考え方を統一した考え方で提示するということは非常に重要だと思います。それなりにというと変ですけれども、皆さんが納得できるような考え方のもとで、34年度の目標値を設定するということになろうかと思います。

 何かこの関連で御意見はございますでしょうか。まだ資料3の荒川貯水池で議論していますけれども、資料2の渡良瀬貯水池とも関わっているので、よろしければ、まだ議論の余地はありますけれども、資料4で具体的にどんな報告案があり得るのかというところに進みたいと思いますけれども、よろしいでしょうか。

 それでは、すみません。

○中島専門官 それでは、資料4について説明をさせていただきます。

 本日御審議いただいた渡良瀬貯水池と荒川貯水池に係る専門委員会報告の案ということでございます。

 まず、1枚めくっていただきまして、1.検討の概況ということで、平成13年の環境大臣の諮問を受け、検討が進んでいるということが記載されてございます。なお、諮問文、それからこの諮問について水環境部会に付議された当時の文書については、参考資料7ということで、本日お配りさせていただいております。そして、検討対象水域の現在のCOD、全窒素及び全燐に関する環境基準の類型指定及び基準値並びに暫定目標及びその目標年度は以下のとおりということで、現行の基準値等がまず2ページに表としてまとめてございます。

 2ページの途中から、2の検討の結果を記載してございまして、まず上記2つの2湖沼について、現在の水質の状況、利水の状況、将来水質予測等を踏まえて検討を行った結果、各水域の環境基準の類型指定及び達成期間並びに暫定目標及びその目標年度については、以下のとおりとすることが適当であるというふうに記載がございます。

 暫定目標につきましては、おおむね5年ごとに必要な見直しを行うということとされておりますことから、暫定目標の目標年度は平成34年とすることが適当であるということとされてございます。

 続いて、暫定目標の設定に当たっては、以下の考え方を基本とした、ということで、アからウと記載がございますが、これが今、ご審議いただいております参考資料4の考え方を盛り込んだものになってございます。

 それから、3ページに移りまして、まず(1)渡良瀬貯水池、谷中湖、類型につきましては、湖沼のA類型、湖沼のⅢ類型に相当する水道及び水産の利用があることから、引き続き湖沼A類型、湖沼Ⅲ類型にするとしております。

 以下、読み上げますけれども、化学的酸素要求量については、平成34年度の水質予測結果、6.3mg/Lから水質の改善が見込まれるものの、湖沼A類型の基準値を大きく上回り、現在見込み得る対策を行ったとしても、5年後において達成が困難なため、達成期間は「ニ、段階的に暫定目標を達成しつつ、環境基準を可及的速やかに達成する。」とすると。続いて、平成34年までの暫定目標については、近年、将来水質予測結果を下回る実績値があることから、より良好な水質の実現が見込まれると判断し、将来水質予測結果の変動範囲の下限値である5.5mg/Lと設定する。ということでございます。

 全窒素及び全燐については、平成34年度の水質予測結果から水質の改善が見込まれるものの、湖沼Ⅲ類型の基準値を大きく上回り、現在見込み得る対策を行ったとしても、5年後において達成が困難なため、達成期間は「ニ」とする。

 34年度までの暫定目標については、全窒素、以下の書きぶりはCODと同じですので少し飛ばしまして、変動範囲の下限値である0.93と設定とすると。また、全燐については、近年、水質予測結果を下回る実績値がないことから、平成34年度の水質予測結果である0.071mg/Lと設定する。と、このようにしてございます。

 次に、(2)の荒川貯水池、彩湖でございます。

 類型についてまず記載がありまして、次のパラグラフ、化学的酸素要求量については、平成34年度の水質予測結果3.2mg/Lが湖沼A類型の基準値を上回り、また、近年の実測値の推移も考慮すると、現在見込み得る対策を行ったとしても、5年後において達成が困難なため、達成期間は「ニ」とする。

 平成34年度までの暫定目標については、近年の水質の実測値が水質予測結果を大きく上回って推移しており、乖離がみられることから、予測結果を採用するのではなく、現行の暫定目標を据え置き、3.7mg/Lと設定する。併せて、今後は、より精度の高い水質予測が可能となるよう貯水池の運転管理状況や水質保全対策の効果などを注視するとともに関連の情報を整理していく必要がある。と書いてございます。

 全燐については、平成23年度から平成34年度の値が湖沼Ⅲ類型の基準値を下回ることから、達成期間は引き続き「イ、直ちに達成する。」とするとしております。

 以上をまとめたものが4ページの表になりまして、最後に、5ページにありますとおり、検討対象水域の水質予測結果についてということで、本日、御意見を頂戴しましたので、まだ渡良瀬貯水池、荒川貯水池それぞれの内容は固まっておりませんが、資料2、それから資料3、これを修正したものがこの後ろに付くということでございます。

 説明は以上です。

○古米委員長 ということで、先ほど荒川貯水池の審議で長岡委員から御指摘のあったように、この予測方法の中で求める流入負荷量が、非常に人為的に管理されている人工湖での数値としてよいかどうかですよね。そのときに、従来の水質予測方法に必ずしも妥当性が見出せない部分があるのではないかという御意見と、それを使っているがゆえに、予測結果と現実の水質みたいなものの乖離があるという記載を書いて、現行の暫定目標をしておく。同時に、その予測がしっかりできるように、今後はその情報をしっかりと整理すると記載する案です。特に、精度の高い予測が可能になるように、努力する必要があるということを、専門委員会としてはまとめるというような案になっています。

 ポイントは、先ほどの渡良瀬貯水池の暫定目標の0.071、渡良瀬貯水池のほうも同じように予測が不十分であるならば、荒川貯水池と同じ考え方で0.078という数値もあり得るかもしれません。比較すると、渡良瀬貯水池での予測においては、流入率が荒川貯水池の0.001に比べてそれなりに少し多いので、ある意味、流入負荷量の影響を受けた渡良瀬貯水池のほうが、精度的にはいいんでしょうけれども、根本的に人工的に管理されている湖です。現在の流入負荷量の比率で将来予測をする方法に限界があることが想定されますので、一つの考え方としては、同じように渡良瀬貯水池についても同様な考え方を入れて、現行の暫定目標のままにするということもあり得るかなと思います。あとは、従来の考え方とは別の方法も考えられるので、その考え方をしっかりと整理した上で、その記載をするということになろうと思います。

 皆さん、いかがでしょうか。時間は限られていますけれども、方向性さえ明確になれば、まとまっていくと思うので、南山委員から一言ずつ。どうでしょう、今の案でいくか、従来の考え方に沿って荒川貯水池も渡良瀬貯水池のT-Pについてと同じような扱いにするべきか。わかりやすく2つにしましたけれども、どうでしょう。

○南山委員 先ほど来の御議論をうかがいまして、長岡委員の先ほどの御意見に賛同するところがありまして、その不確実性から考えますと、そこまで細かく将来が予測できるかという思いは同じでございます。今、委員長から御指摘いただきました件につきましては、どちらも考え方はよろしいかとは思うのですが、やはり考え方を単純にしておいたほうが良いのではないかということから考えますと、荒川の貯水池の彩湖のほうでの考え方と同様の考え方を渡良瀬貯水池でもしておいたほうが、考え方で単純になるのではないかと感じております。以上です。

○古米委員長 長岡委員、いかがでしょう。

○長岡委員 やはり考え方は一貫したほうがいいので、南山委員と同様の考えを持っています。

○古米委員長 田尾委員、いかがでしょう。

○田尾委員 実は悩んでいます。0.079という値があるので、そういう意味では、なるべく厳しめの案を出すという意味では、0.071の今の環境省の考えで、私はいいんじゃないかと思っています。

○古米委員長 木幡委員、いかがでしょう。

○木幡委員 具体的にどういう施策を想定するかという問題がちょっとあると思うんですけれども、目標とする数値は、非悪化という原則があればいいような気がします。

○古米委員長 なので、0.071のほうがという意味ですか。0.078でも構わないという……

○木幡委員 78でもいいけれども、71でもいいんじゃないかと。

○古米委員長 じゃあ、尾崎委員、いかがでしょう。

○尾崎委員 私は、23年から26年、結構高いものですから、0.071にするメリットがあまり考えられないので、0.078のほうが統一性がとれるんじゃないかなと思います。

○古米委員長 どうぞ、小倉委員、いかがでしょう。

○小倉委員 やはりそれぞれに微妙に違えるというのは、微妙にというのはちょっと変な言い方ですが、いろいろ後から考えたときに、その特殊事情というのがなかなかわかりにくくなってしまいますし、シンプルなほうがいいと思いますので、統一というほうに賛成です。

○古米委員長 井上委員。

○井上委員 私も統一は賛成なんですが、その場合に参考資料4を見直すのか、それとも参考資料4を当てはめるのかどちらかで、私は参考資料4を当てはめるという関係になると、彩湖を3.5にするという案です。

○古米委員長 3.7ではなくて、0.071だし……

○井上委員 3.5にすると。

○風間委員 渡良瀬と同じように、荒川のほうもそう考えたらどうかという御意見……

○古米委員長 じゃ、風間委員。

○風間委員 私のほうも、どちらかにとにかく同じ考え方だというふうにしたほうがいいと思います。

 それともう一つ、この答申の中では、今、長岡委員のお話もあったんですけれども、今後、精度の高い水質予測が可能となるよう云々という、ここのところにはいろんな意味が入っていると思って、ダム湖なんだけれども、ここの将来予測の考え方の中には、内部生産とかそういったことは全く考えられていないわけだから、そういう意味では私たちの直感としても、例えば渡良瀬の燐なんて無理でしょうって、こう思うわけですよね。CODは何か、でも、やっぱりあるかもしれないしと。だから、その辺のところがこの後の3ページの下のところに全部含まれているということを加味しながら、今後やっぱり精度を上げる努力はするということは、必要かと思います。

 私はどちらでもいいと思うんですけれども、考え方は統一して、こっちの場合は緩くして、こっちの場合はきつくしてというのは、よくないのかなと、そういうふうに思います。

○古米委員長 要は、この問題は、従来の考え方自体に大きな問題があるというよりは、人工的な管理をしている貯水池における予測に適用すること自体に問題があるので、その問題点を認識した上で、適用できないものについては適用しないで、既に決まったものを非悪化の原則で現状の暫定目標と同じ値にするのかどうかという議論になるのかなと思います。従来の考え方を改めて書き直すというよりは、考え方としてはいいのだけれども、今回対象とした貯水池では、将来水質予測結果を用いて判断できないということですよね。

 そうすると、渡良瀬貯水池のほうも同じように判断できるのかどうかということになってきます。荒川貯水池のように六百何日というような非常に長い滞留時間と、百何十日ぐらいの渡良瀬貯水池の違いが若干出てきています。194日の渡良瀬貯水池の場合では、それなりの予測結果が出ているのかもわからない。ただ、根本的な問題点は、貯水池を人工的に管理しているから、一過的に流れていくような湖沼や貯水池ではないことが明白なので、ここはやっぱり予測の方法に課題があるのだと。そうすると、T-Pだけでなく、CODも問題になるのですね。T-Nも問題になってきて、全てその予測自体の見直しとするか、現状では、現行の暫定目標と同じにするかということにする可能性がまず考えられます。

 簡単にまとまりそうなことではないのですけれども、方向性として、皆さんは、とにかくわかりやすいものを考えるべきだということと、今回の一過的に流れず人工的な管理をしている貯水池に関しては、水質予測方法自体に大きな課題があるので、その課題を明記する形で暫定目標を決めていくことについては、特段問題はないというようなことと、あとは、渡良瀬と荒川で考え方は統一しておいたほうがいいというようなことだと思います。

 今日の段階でなかなか全て決まるということは難しいと思いますので、さらに検討いただくことをしたいと思います。ぜひこの点を追加して、今申し上げたこと以外で何か方向を決めておかないと、また事務局が混乱されると思うことがあればお願いします。私自身は、大きな方向としては、井上委員が言われるような3.5を選ぶという道はないのではないかなと思っています。あくまでも従来の方法での予測結果としては出てくると。だけど、今回の予測結果に基づいて将来の暫定目標をつくるには、余りにも問題点があることがわかってきたと。ただ、渡良瀬貯水池のほうは、ある程度予測結果を活用できると判断するかどうか。非常に難しいところですけれども。

 何か御意見をいただいておいて、再度、事務局から報告─はいどうぞ。

○風間委員 では、もし井上さんのような考え方をとらないとすると、参考資料4を踏襲しないことになりますよね。参考資料4の考え方で、渡良瀬のときはそれでやったわけですよね。だから、荒川のほうが参考資料4を踏襲してないわけですよね。これは例外をつくっているということになりますよね。

○古米委員長 今はね。

○風間委員 うん。今はね。だから、そうであれば、それもまたやっぱり判断材料を1つ付け加えておかないと、今の段階でやっぱりいろいろ問題はあるけれども、今あるやり方で将来予測をせざるを得ないわけでしょう。それでもって将来の暫定目標値を定めるのだとすれば、それは、だから方法論とか計算の仕方とか、それは次の段階としておいても、今は、だから、参考資料4の考え方を踏襲するのかしないのか、しないんだったら、そこに参考資料4のところにまた付記をすると。そういうことになるかと思います。

○古米委員長 ほかに御意見は。

 私の意見で言うと、今回与えられている資料だけで議論することにもう限界があります。一過的に流れず人工的に管理されている貯水池における予測に現在の方法を適用すること自体に問題があるので、それは改善すべきであると。ただ、その方法がない段階でどう暫定目標を設定すべきかというような注記が求められます。この参考資料4にある暫定目標設定の考え方に沿う範囲内で、今回の特殊な貯水池に関する議論を踏まえて最終的に次の暫定目標案を決めましたという形をとるのが、一番いいかなと思います。

○風間委員 そうだったら3.5になるわけでしょう、COD。

○井上委員 このまま当てはめたら……

○古米委員長 そう、議論した内容を追加する。

○井上委員 もう1個追加……

○風間委員 そこに追加をして。

○古米委員長 本委員会の検討内容を追加して入れて、その追加した内容が妥当であるということを委員会で踏まえて、こういった同じ数値が出てくるということも考えるというようなことにするか、基本的に従来の目標設定の考え方自体を変えない、これを特殊な貯水池にも適用して踏襲するのであれば、だったら3.5になると思います。どうでしょう。

○長岡委員 3.5なんじゃないかなと。私はちょっともう帰らなきゃいけないんですけれども。私もちょっと精度が、予測の方法が問題あるというふうに申し上げましたけれども、あんまり問題があるというのを表に出さないほうがいいのかな。将来課題があるとか、そういうふうにしないと、今までやったのが全部崩れてしまいますよね。

○渡邊課長 長岡委員の御指摘の点は、結局、私ども、中で悩んだ際に、前回の6つの普通の、普通といいますか、ダム湖のほうはまあまあそれなりに外れないにしても、特に今回の荒川貯水池のような特殊な運転をしている貯水池を考えると、従来の予測手法では足りないものがかなり特殊な運転に起因してあるんじゃないかという議論を、私どももしておりまして、ですが、そこは一般的に予測手法に問題があるのかという議論と、特に今回の荒川の場合に特殊要因があるのかというところで、かなり考え方に差が出てくる部分かなと思っておりまして、古米委員長がおっしゃったのは、今回の荒川の彩湖のほうは、運転管理方法がかなり普通のダムと違うことによって、相当その精度が悪くなっているところがあるんじゃないかという、今回の一つの整理の御提案かなと思っておりますが。

○古米委員長 なんですけれども。だけど、渡良瀬貯水池だって同じじゃないですかという懸念に対して……

○長岡委員 渡良瀬も似たようなものだと思う……

○古米委員長 似たようなものだと言われると、同じような扱いをしないといけないと。

○長岡委員 似たようなものですよね。

○渡邊課長 その場合ですと、要するに、渡良瀬と荒川はちょっと特殊な2ケースで、ほかは普通のダムですという整理をここでするかどうかというのも、論点なのかなと存じます。

○古米委員長 私の気にしているのは、荒川だけを特別扱いにするなら、するなりの理由がないとできなくて、かなり類似しているということなので、それに適用する考え方が別々になっては、混乱するだろうと思います。その点も踏まえた形で従来の考え方を再整理した上で、最終的には非悪化の概念と、ここで求めている予測結果をどう取り扱いながら特殊な貯水池に適用するか、次期の暫定目標を設定するのかというところを、論理構成をつくるということにしたいと思います。したがって、ちょっと今日はまとまりませんでしたので、一旦ここで終了して、事務局で整理いただいた後、再度、報告案を御議論いただくということさせていただきたいと思います。

 それでは、続いて議題の3番目ということで、今後の検討が必要な水域について、御説明をお願いします。

○中島専門官 それでは、今後検討が必要な水域について説明いたします。参考資料5をご覧ください。

 まず、1.河川類型から湖沼類型への見直しが必要な水域でございます。

 先ほど、参考資料1の中にもありましたけれども、告示の別表に記載の定義を満たす人工湖については、湖沼類型を当てはめるということで、国が類型指定を行うとされた河川に位置する人工湖沼について再整理を行いました。この専門委員会では、随時、河川類型から湖沼類型への見直しについても検討を進めておりますが、再整理を行ったところ、新たに紀の川水系の紀の川にあります大滝ダム、それから木曽川水系の揖斐川にあります徳山ダムが、湖沼の要件、貯水量と滞留日数を満たすということで、それぞれのダム湖について、今後、河川類型から湖沼類型への類型指定の見直しが必要になるということでございます。

 次に、めくっていただいた2ページですが、2.暫定目標が設定されておりその見直しが必要な水域として、表に記載のとおり、今回の見直し対象の渡良瀬貯水池と荒川貯水池を含む5つの人工湖がございます。

 最後に、3ページ目に今後のスケジュール(案)を載せてございます。こちらはあくまで現段階での事務局案ということで、実際のスケジュールにつきましては、本日頂戴した御意見や今後の情報収集や調査の進捗や結果も踏まえまして、変更となる可能性もございますが、いずれにしましても、御紹介しました湖沼類型への見直しが必要な2つのダム貯水池に、暫定目標の見直しが必要な5つの貯水池を加えた、合計7つの水域について今後検討が必要ということでございます。

 スケジュール(案)につきましては、ご覧のとおり、平成30年度につきましては、大滝ダムと徳山ダムの情報整理に加え、自然由来の発生負荷量の影響により、環境基準の達成が非常に困難な湖沼についての調査・検討を予定しております。この自然由来の発生負荷量の影響により環境基準の達成が非常に困難な湖沼ですが、これは2ページの表の下の※印の記載のとおり、前回の見直しについて御審議いただいた6つのダム貯水池についての答申において、その下の四角で囲ったような文言が付記されております。ですので、その検討に向けて、まずは調査、検討を進めてまいりたいということでございます。

 続いて、平成31年度、こちらは当然情報整理の結果次第ではありますが、できましたら大滝ダム、それから徳山ダムについて、河川類型から湖沼類型への類型指定の見直しを行いたいと考えております。また、引き続き自然由来云々の湖沼について調査・検討を行わせていただく予定としております。

 また、32年度は、記載の相模ダム貯水池ほか3つのダム貯水池が前回の見直しで設定された暫定目標の目標年度を迎える関係から暫定目標値の見直しが必要。

 それから、平成34年度、これは先ほどご審議いただいた報告案についてお取りまとめいただきました暁には、34年度に向けての暫定目標が設定されるのですが、渡良瀬貯水池、荒川貯水池についてまた新たな暫定目標値の見直しに向けた検討が必要ということで、いずれも本専門委員会において御審議いただく予定としております。

 紹介のみになりますが、以上でございます。

○古米委員長 ということで、今後の検討が必要な水域というか、湖沼、人工湖ですけれども、何か御質問ありますでしょうか。

 よろしいですかね。

 それでは、一通り議事の3番まで終わって、その他ということになりましたけれども、全体を通じて委員の方々から何か御意見があるようであれば。

 どうぞ。

○井上委員 関係ないことになるのかもしれないんですが、土地利用面積について、田と畑を分けるのを今、国土数値情報を使ってやられているんですけれども、田の中には稲を作付してない田も含まれていると思っています。農林水産省の農業センサスであれば、田の中に稲をつくった田と、それから稲以外を作付した田、あるいは何も作付してない田という細かなデータがあって、それで稲だけを作付した田にすると、かなり比率が少なくなると。今回、田と畑で原単位の値、変えていますので、どこか将来的にもし違っていれば、そういうのを直す方向のほうが実態に合うのではないかというふうに思います。

○古米委員長 ほかに何か。

 今のスケジュール(案)でいうと、今回、見直しをする人工的な管理をしている貯水池が、5年後には再び見直しをすることになります。この委員会なのかどうかわかりませんけれども、5年後にはそれなりに水質予測ができるような方法論を考えることが必要です。そういったことが課題としては残っていると私は思います。

 あとは、今日出てきたように、鶏の負荷量の取り扱い、限られたデータでのトレンド想定の考え方を明確にしておくことが必要です。水質予測に関しては、いわゆる河川の上流にあるようなダムの場合には、今までの将来予測方法がある程度適応できるだろうという確認も、私はするべきだろうと思います。一方で、今後対象となるような湖や貯水池の中で、この方法を適用してもいいのはどういうところで、そうではないのはどういうところだというように、日本で水質環境基準を設定しないといけない湖沼や貯水池の類型化なり、その設定方法の考え方に基づく方法論みたいなものをどう考えるのかというのも、5年以内にはやっておかないといけないのかなというように思います。

 ほかの委員からございませんでしょうか。

 それでは、予定の時間にもなりましたので、一応、本日、最終的に資料4の報告いただきましたけれども、まとめ方にまだ課題があるということですので、再度、事務局に御検討いただいて、再び御議論いただくということにさせていただきますので、今日は当面、議事を終了して、事務局のほうから連絡事項をお願いしたいと思います。

○林課長補佐 どうもありがとうございました。本日いただいた御意見を再度整理いたしまして、次回の専門委員会で御議論をいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。次回の専門委員会につきましては、また後日、日程調整をさせていただきたいと思います。

 それから、本日の議事録につきましては、事務局で案を作成しまして、後日、委員の皆様にお送りさせていただきます。御確認いただいた後、公表したいと思いますので、よろしくお願いいたします。

○古米委員長 これは名前も出るのですか。

○林課長補佐 出ます。

○古米委員長 はい。しっかりと御確認ください。

 ということで、長い時間でしたけれども、非常に重要な議論ができたと思います。より良い方法論で妥当な暫定目標をこの委員会で決めていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。

 今日はどうもありがとうございました。

午後5時30分 閉会

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