中央環境審議会水環境部会陸域環境基準専門委員会(第14回) 議事録

平成27年7月9日(木)

午前15時00分 開会

【中島専門官】 それでは、定刻となりましたので、第14回中央環境審議会水環境部会陸域環境基準専門委員会を開会いたします。

 委員の皆様には、ご多忙中にもかかわらずご参集を賜り、誠にありがとうございます。

 本日は、委員総数12名中10名のご出席が予定されておりますが、風間委員、それから長岡委員につきましては、約30分程度遅れるとの連絡をいただいておりますので、ご報告いたします。ただいまのところ、8名のご出席をいただいております。

 それでは、議事に先立ちまして、環境省の早水審議官からご挨拶申し上げます。

【早水審議官】 お忙しいところ、お集まりいただきまして、誠にありがとうございます。担当審議官の早水でございます。

 日ごろより、水環境行政の推進につきまして、格別なご指導をいただいておりますことに対し、まずお礼申し上げます。

 前回、この専門委員会でございますが、3月30日に開催をいたしました。第13回の専門委員会でございましたけれども、そのときには、今日も議題としておりますけれども、暫定目標の期限を迎えました6つの湖沼につきまして、概況と将来水質予測についてご説明をさせていただいて、委員の皆様から多くのご指摘をいただいたところでございます。

 今回は、これにつきまして、考え方を整理するとともに、将来の水質予測などを踏まえた暫定目標の見直しについてご審議をいただいて、できましたら、パブリックコメント手続にかける専門委員会報告案をおまとめいただければと考えております。委員の皆様方におかれましては、専門的見地から、ご意見を幅広くいただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

【中島専門官】 続きまして、お手元の配付資料についてご確認いただきたいと思います。

 議事次第にございます資料1、委員名簿。資料2、前回指摘事項については、ホチキスとじで資料2本体と、資料2の別紙をまとめたものと2冊になっております。クリップでとめてあるものが資料3、検討対象水域の水質予測結果になります。それから、資料4、水質汚濁に係る生活環境の保全に関する環境基準の水域類型の指定の見直しについて、報告案でございます。なお、資料3につきましては、頭紙の目次、それからダム湖ごとに6冊ホチキスとじをしてありまして、その一番下に、別紙ということで一枚紙がございますので、よろしくお願いいたします。それから、参考資料1と2、前回配ったものと同じ内容のものですが、お手元に配付されているかどうかご確認いただき、不足等ございましたら、随時、事務局までお申しつけください。

 なお、カメラ撮りはここまでとさせていただきます。

 それでは、以下の進行は岡田委員長にお願いしたいと思います。

【岡田委員長】 はい、かしこまりました。

 お集まりいただきまして、ありがとうございます。たくさんの資料がありますので、早速議事に入りたいと思います。

 議題の1、前回の指摘事項、それから議題の2、検討対象水域における概況と将来水質についてということになっています。資料2と資料3について、事務局よりご説明いただいた後、質疑応答というふうにしたいと思います。また、前回と同様に、二つのダムずつご議論いただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。

 じゃあ、お願いいたします。

【柳田課長補佐】 それでは、資料2の前回指摘事項について、まずご説明させていただきたいと思います。

 資料2のほうの本体のほう、まず、須田貝ダム貯水池でございますけれども、資料の23年度のT-Pのx/y欄というところで、年5回になっているけど、8回測定しているんじゃないかということでございまして、確認したところ、8回測定されているということを確認したため、表を修正しております。資料2の別紙1の赤文字で修正させていただいたところでございます。

 次は、2番目が平成23年の9月14日、これも資料3でいきますと、資料3の1-9ページ目になるんですけれども、このときに、1-9ページ目から、裏が1-10ページにですね、雨の降水状況というところでございますけれども、9月14日、資料3でいきますと1-10ページ目になりますけれども、表1.3.3の中で、9月14日というのが、降雨がなかったのにSSとT-Pの濃度が高いと。1-9ページ目のグラフによると、SSとT-Pの濃度が高いと。これの要因についてということでございました。これにつきましては、すみません、いろいろ資料が多くて恐縮ですけれども、資料2の別紙2ということで、別紙のほうを1枚めくっていただきますと、1週間前までは雨は降っていなかったんですけれども、測定2週間前に大雨が降ったということで、それの影響が要因ではないかと考えられます。

 ただ、これにつきましては、異常値判定の結果、±2σの範囲を超えているかどうかというところで、異常値判定を行ったところ、この測定値自体は異常値ではないというふうに判断されたところでございます。それに関して、そもそも測定結果が異常値となるような測定を行うべきではないといったご指摘がございました。これにつきましては、もともとの水質調査方法の中で、準拠すべき原則的方法をちゃんと書いているところでございますが、より適切な調査が行われるよう、改めて自治体に周知したいと考えているところでございます。

 次が、資料3でいきますと、1-15ページ目で、単独処理浄化槽、将来の予測を行う際のまず現状フレームを整理したところ、し尿処理形態別人口につきまして、単独処理の浄化槽人口が増えているように見えるのはなぜかということでございます。これにつきましては、将来推計に用いた――ちょっと別紙3のほうもあわせてご覧になっていただければと思います。これ、将来推計には、環境省の別の部局で行っております一般廃棄物処理実態調査の数値を用いているところでございます。これにつきましては、実際に数としては、単独処理浄化槽の人口が増加しているという結果になっていました。ただ、これにつきましては、ちょっと別紙3のほうをご覧になっていただきますと、真ん中ぐらいに……。

【早水審議官】 資料2の別紙の3ページ目になります。

【柳田課長補佐】 別紙の3ページ目になります。すみません。

 須田貝ダム流域における単独処理浄化槽の人口でございますけれども、これがどのように配分しているかということでございます。将来の流域人口のし尿処理形態別の内訳でございます。

 まず、推計方法につきましては、将来の公共下水道人口は0人としていると。17年から22年度の合併処理浄化槽人口のトレンドから、将来の合併処理浄化槽人口を推計していると。残りの単独処理浄化槽人口と計画収集人口(くみ取り人口)については、流域人口から下水道と合併処理浄化槽人口を引いたものを現在の人口比率で按分して、推計して計算しているということになります。

 この数字につきまして、みなかみ町にもちょっと確認したところ、この計画収集人口(くみ取り人口)の現在、過去の算出方法、つまり17年から22年の間で算出方法が統一されていない可能性があるということが判明いたしました。そのため、計画収集人口との按分で、単独処理浄化槽の人口を求めているところなんですけれども、これにですね、数字にちょっと影響が出てきたのではないかというふうに考えているところでございます。

 その結果についてですけれども、この一般廃棄物処理実態調査結果以外に、し尿処理形態別人口に関する既存資料がないということから、今回、この数字を使っていくということとしております。ただし、これにつきましては、ここは流域人口自体が少ないということもございまして、いずれも生活系の発生負荷量に与える影響が小さいということで、今回、今のデータを用いた将来推計で予測を行うということと考えているところでございます。

 資料2の本体に戻っていただきまして、2ページ目の5番でございます。その他の山林だとか土地系の面積について、その他ですね、資料でいきますと、資料3のほうの1-17ページから18ページ目になります。1-18ページ目で、図1.5.3で、須田貝ダム貯水池流域の土地利用面積の経年変化というのがございます。これについては、それぞれ土地利用区分、18年度と21年度に国土交通省が行っています土地利用3次メッシュデータのデータをもとに、直線回帰で推計しておりますけれども、これが18年度と21年度で若干内訳が異なっているような感じでしたので、ちょっと、どのような調査を行っていたかというのを確認いたしました。

 資料2の別紙の4ページ目からになります。これにつきましては、土地利用3次メッシュの調査方法ということでございまして、まず18年度でございますけれども、この調査方法が書かれているとおりでございまして、メッシュ内の代表値の選定方法は、100mメッシュ内の四つの箇所を判読して、最も多い項目をそのメッシュの土地利用としたということでございまして、このようにして得られた代表値を持つ100mメッシュを、統計値である3次メッシュ単位でそれぞれ土地利用区分単位で合計して求めたということでございます。

 21年度につきましては、土地利用ごとのポリゴンを作成した後に100mメッシュで区切ったときに、一番面積の大きい項目を当該メッシュの土地利用としたと。このようにして得られた代表値を持つ100mメッシュを、統計値である第3次メッシュ単位でそれぞれ土地利用区分単位で合計して求めたということでございます。

 すみません。前回の資料では、17年度というふうに記載しておりましたが、実はこのデータ自体は18年度のものでしたので、そこの数字は直しているところでございます。

 1次メッシュ単位のデータを用いた比較ということで、その流域と、それぞれ県が該当すると考えられるメッシュで、面積がどうなっているかというのをちょっと比較検討したところでございます。

 その結果が7ページ目からになっておりまして、今回、流域で整理したところ、大体18年から21年にかけて、山林の面積が増加しているということでしたけれども、県単位で見た場合も、例えば群馬県や栃木県、山梨県等が含まれるメッシュで確認してみたところ、やはり全体的に18年の調査に比べると21年の調査が、山林の比率が上がっているというようなことになっておりました。 別紙の9ページ以降は、先ほども申しましたが、「17年度」は「18年度」と、誤りがあったので、それを修正しているというものでございます。

 6番目のご意見ですけれども、須田貝ダム貯水池の流入水質につきましては、矢木沢ダム貯水池と奈良俣ダム貯水池の水質と放流水量より計算しているが、直接流入負荷はないのかということでして、矢木沢と奈良俣の流入水質のみで水質が決まってくるのであれば、須田貝ダム貯水池の対策ではどうにもならないのではないかということでございます。

 これにつきましては、流入水質につきましては、直接流入負荷を考慮していないんですけれども、流入負荷量の算定に当たりましては、流入水質に乗じる流入量は、直接流入分を含めた値ということになっております。また、須田貝ダム貯水池の流域には、矢木沢ダム貯水池と奈良俣ダム貯水池の流域が包含されますので、須田貝ダム流域における対策というのは、直接流入分を除けば、他の二つのダム貯水池の水質改善にもつながるということになると考えております。

 また、それについて、奈良俣ダム貯水池からの流入が素通りするようにも見えるとのことでしたが、これは須田貝ダムとの放流口との位置関係から見ますと、奈良俣ダム貯水池からの流入水も、一定時間は滞留して、須田貝ダムの水質に影響を及ぼしていると考えております。

 8番目が、資料3でいきますと、最後に、まとめたところで、T-Pの値、0.036というのが異常値を含んだ値なので、それは異常値を除外した値とすべきだということで、それは修正しているところでございます。

 ということで、それが直したのが資料2の別紙6ということで、21ページになります。前回は、T-Pの値につきまして、0.036というふうにしておりましたが、異常値を除外しましたので、0.017というふうにしております。また、この値に関しましては、その日の値、平成23年10月5日の値を除外しておりますので、T-Nの値につきましても、同様に除外いたしまして、もともと0.23だったものを0.22という形に修正しているところでございます。

 次は川治ダムでございます。

 前回、9番目でございますけれども、T-Pの基準値0.01に対して、暫定目標が基準値と同じ0.010になっているということでございます。これにつきましては、暫定目標値を設定した際の年平均値が0.0102という予測でございまして、基準値より高い値となっていたと。この予測値を踏まえて設定した暫定目標値を有効桁2桁で表示したことから0.010ということになっております。

 ちなみに、資料2の別紙の23ページのところに、当時の予測結果という形で載っております。年平均値の計算結果が0.0102となり、0.01以下ではないというふうなことを当時の資料の中で記載しているところでございます。

 次が、10番目が平均値の算出につきまして、報告下限値未満は下限値に置きかえているので、かなりその場合平均値が過大になるのではないかということで、今後の検討課題としたいと思っております。

 次は、T-Pの25年度の最大値が異常値ではないのかということでございましたが、これにつきましては、確認したところ、2σの範囲ではなかったという、範囲外ではなかったということで、異常値ではなかったということでございます。

 これにつきましては、資料2の別紙の24ページ目になります。計算したところ、もともと25年の値が、記載がなかったんですけれども、今回、そこの川治ダムのところで、25年度の値の件につきましても、追記をしたところでございます。最終的には、25年度のT-Pの最大値が0.038というふうになっておりますけれども、2σの範囲を超えていないということで、異常値ではないと判断したということを、後で資料3のほうに追記したところでございます。

 あとは土地利用区分別面積の変化が少なく、人口も大きく変わらないようだが、土地系のT-N発生負荷量が減少しているということについては、畑の面積が減少しているということで、その影響で減少しているということでございます。

 これらを踏まえた形で、資料3の須田貝ダムと川治ダムにつきまして、前回説明させていただいた資料を改めて簡単に説明させていただきたいと思います。

 須田貝ダムにつきましては、概要、諸元については、1-1ページに載っているところでございます。

 水質の状況につきましては、1-6ページと1-7ページに、表と図が載っているというところでございます。暫定目標となっているN、Pにつきましては、環境基準を満たしている年も近年5年間であるという状況になっております。

 1-11ページ目が、須田貝ダム貯水池の利水状況でございます。貯水池の利用目的といたしましては、発電のみということで、水道、農業、発電以外の工業用水がないということになっておりまして、次のページに、須田貝ダム貯水池流域の漁業権が記載されておりまして、これが水産2級のA類型相当、水産1種のⅡ類型相当に該当するというふうに考えられるところでございます。

 将来の予測でございますが、予測結果につきましては、1-27ページ目になります。CODの75%値につきましては、平均が2.2mg/Lで、変動範囲が1.4から3.0mg/Lということでございます。

 1-29ページ目が、T-Nの水質予測結果が載っております。予測結果が、平均値が0.21mg/Lで、変動範囲が0.17mgから0.26mg/Lということでございます。

 最後、T-Pの予測結果が1-31ページ目でございまして、年平均値が0.013mg/L、変動範囲が0.0047から0.021mg/Lということになっております。

 それでは、整理した検討結果、最後、1-32ページに載っているところでございます。

 川治ダムにつきましては、その次の2-1ページに、川治ダムの概要ということで載っております。

 水質につきましては、2-6ページと2-7ページに載っております。川治ダムにつきましては、窒素はT-Nの項目の基準値を適用すべき湖沼の条件には合致しないということで、燐だけが対象となっております。暫定目標が0.010ということで、その値、環境基準とほぼ同様なんですけれども、それを達成している年もあるという状況になっております。

 2-9ページのところに、先ほどの異常値というところで、先ほどご指摘がありました25年度のT-P濃度の話を追記しているところでございます。

 2-15ページ目からが、利水状況ということになります。川治ダムは、洪水調節、流水機能維持、農業用水、水道用水、工業用水を利用目的としているところでございます。

 それで、あとは漁業権がですね、2-18ページ目に漁業権について記載しているところでございます。

 また、水質の予測結果でございますけれども、2-32ページ目に、CODの予測値ということで、75%値の平均が1.9mg/L、変動範囲が1.4から2.4mg/Lということになります。T-Nの予測結果が、年平均値が0.39mg/L、変動範囲が0.29から0.49mg/L。最後、T-Pでございますけれども、年平均値が0.0085mg/L、変動範囲が0.0021から0.0149mg/Lということになっております。

 以上でございます。

【岡田委員長】 ありがとうございました。

 それでは、ここまでの説明で、ご質問、ご意見がございましたらお願いいたします。前回の指摘に従って修正等されているとは思いますが、何かまだお気づきの点がございましたら、ご指摘いただければと思いますが。

 じゃあ、どうぞ。

【井上委員】 私がした質問のところではないんですが、須田貝ダムの4番で、平成17年から22年にかけて単独浄化槽人口が増えているのがなぜかということと回答がちょっとかみ合っていなかったように思うのですが、1-15ページで、平成17年から22年にかけて単独浄化槽が増えているんですが、これは予測値なんですか。

【柳田課長補佐】 ある意味、推計値ということになると考えております。

【井上委員】 いつの時点の推計値だと。17年以前……。

【柳田課長補佐】 その時点で、単独処理浄化槽がですね、資料2別紙の3ページ目の、別紙3をちょっとご覧になっていただければと思いますが、資料2の別紙の3ページ目に、須田貝ダム流域における単独処理浄化槽人ロについてというのがございます。この中の枠の中の計算式2というところをご覧になっていただければと思います。それが、浄化槽人口は、流域人口から計画収集人口、公共下水道人口を引いたものが浄化槽人口で、さらにそこから合併処理浄化槽人口を引いたものが、単独処理浄化槽人口になるという計算をしているところでございます。なお、この計画収集人口というのは、例えば合併処理浄化槽人口というのは、数としてわかっているんですけれども、計画収集人口というのは、ある意味、推計というか、あくまで計画なので、その計画をどう立てるかによって、値のトレンドというか、そういったところにも影響を及ぼしてくるということで、結果的に、そこから算出される単独処理浄化槽人口も、それによって値が変動するということになるというふうに判断したところでございます。

【井上委員】 ですから、ここでいくと、平成17年の計画収集人口が10人だったのが、平成22年では6人ですか、4人減るから、比率的には、その残りを、これは人口が非常に少ないので、ここで議論する必要はないのかもしれないんですけど、その残りを合併浄化槽と単独浄化槽の比率に按分したから、単独浄化槽の人数も増えたように見かけ上見えるということなんですね。

【柳田課長補佐】 はい。

【井上委員】 それでわかるんですが、ただ、今、単独浄化槽というのは、新たに設置できないことになっているところで、環境省の資料で、単独浄化槽が増えているということを、資料を出すことに関して、少し何か疑問というか、いいのかなということを感じましたと。

【岡田委員長】 おっしゃるとおりだと思いますが、いや、全体の結果には影響はないんだけれども、それは井上先生ご承知の上で、環境省の資料として何かうまい方法ありますか。

 それじゃあ、少し考えておいてください。

【柳田課長補佐】 こういった話があったということは、担当部局にも伝えておきたいと思います。

【岡田委員長】 もともとは、単独浄化槽の数は、各自治体、なかなか把握できなくて困っているところもあるはずですので。

 どうぞ、小倉先生。

【小倉委員】 おっしゃるとおりで、それで基数としては変わらないけれども、ですから家庭数としては変わらないけれども、家族の人数が変わったとか、そんな、逃げ方といったらいけないけれども、考え方もあるので、絶対に増えちゃいけないという話でもないと思いますが。

 それで、今の井上先生のご質問で、グラフの平成22年度というのは実績値ではないのかというのが今日のご質問だったのかなと思いますが、そこのところ、私も、もうこれはわかる話ですので、そこが実際こういうふうに増えているのかどうかという確認はいかがなんでしょうか。

【中島専門官】 申し訳ありません。現状の把握というのは特段やっておりません。

【柳田課長補佐】 ただ、もう一度、ちょっと担当部局に話はしたいとは思います。

【岡田委員長】 じゃあ、そうしてください。結果には影響しませんから。

 ほかにございますか。どうぞ。

【尾崎委員】 資料2の別紙11のところなんですが、上の説明文で「「山林」については、原単位の精度向上のため、既存の調査結果から算出された原単位を引き続き採用している。」というふうに書いているんですけど、この「原単位の精度向上のため」というのはどういう意味なんですか。前回、私は出席していなかったので、よくわからないんですけれども。一つ目の資料2の別紙11のところですね。ここですね。

【岡田委員長】 すみません、何ページですか。21ページ。

【尾崎委員】 29ページです。

【岡田委員長】 ああ、29ページ、失礼。

 これは後の話。後の話です。

【柳田課長補佐】 この次の固まりの中で説明させていただきます。

【尾崎委員】 ああ、そうですか。

【岡田委員長】 では、これは後にしてください。

 じゃあ、よろしいですか。どうぞ。

【早水審議官】 先ほどの単独浄化槽の件は、要するに単独処理浄化槽が明らかに新しく設置されるということはないということでありますので、そこは何らかの解釈ができる範囲の増加なのか、それとも、そうでなければ推計方法がやはりおかしいということになりますので、そこは県に確認をした上で、要するにそういう単独処理浄化槽が単に増えているという推計にならないような形で数値の整理をしたいと思っています。

【岡田委員長】 そうですね。そのほうがスマートだと思います。できる限りということで、よろしくお願いします。

 よろしいですか。

(はい)

【岡田委員長】 では、次に行きます。次は、相模ダム及び城山ダムについて、お願いいたします。

【柳田課長補佐】 それでは、相模ダム及び城山ダムでございます。資料2は、4ページ目からになります。

 まず13番、水質的にはⅡ類型から大きく離れているが、以前Ⅱ類型に当てはめた理由がわかれば教えてほしいということでございます。これにつきましては、平成22年に河川類型から湖沼類型に変更されたところでございます。その際に、湖沼Ⅱ類型に相当する水道があるということで、設定されたところでございます。

 別紙のほうは、別紙9、25ページになります。当時の平成22年のときの答申でございます。相模ダム貯水池と、裏が、26ページが城山ダム貯水池でございますけれども、湖沼A類型・湖沼Ⅱ類型に相当する水道の利用があることから、湖沼A類型・湖沼Ⅱ類型とするということとされたところでございます。

 次が、22年と23年のT-N、T-Pのm/nでは全超過となっているけれども、図ではそうは見えないということでございまして、これ、水質データを確認いたしまして、相模、城山の表を修正したところでございます。資料2の別紙10。

27ページになります。T-N、T-Pのm/nのところですね、赤字で修正したところでございます。注釈として、注)のところ、下のところに平成22年以降のT-N、T-Pについては、全体の検体数のうち暫定目標を満足しない検体数というところで整理しているところでございます。

 次に15番です。図3.5.5で、T-Nの発生負荷量が下がっている理由はあるかということでございます。これにつきましては、先ほどの川治もたしか同じだったんですけれども、この発生負荷量が下がっているのは、畑の面積が減少した影響と考えられます。また、T-Nの実測値が減っている理由につきましては、畑の面積減少ということもあるのかもしれませんけれども、それ以外にもさまざまな要因が想定されて、神奈川県や山梨県にも確認したんですけれども、具体的な原因は特定できませんでした。湧水については、湧水由来の負荷量を推計して将来予測に用いておりますけれども、これの負荷量増減については、ちょっと情報がないということでございます。

 16番でございます。前回、相模川については、「相模川流域別下水道整備総合計画に関する基本方針」で使用されている原単位と今回の原単位が異なっているということで、その違いをわかりやすくしておくことということで、その中身について、資料2の別紙11ということで、29ページ目に、先ほど尾崎委員からもちょっとご指摘がございましたけれども、ちょっと整理したところでございます。この本専門委員会の原単位と「相模川流域別下水道整備総合計画に関する基本方針」、「流総基本方針」と略しますけれども、そこで検討された原単位でございます。まず、この専門委員会では、暫定目標設定に向けた、前回の委員会で用いた「流域別下水道整備総合計画調査_指針と解説」の最新版をベースにしておりまして、山林については、ここで原単位の精度向上ということで、調査を実際行っております。基本的には、表の下にちょっと色別で凡例及び山林の原単位というところで、この専門委員会につきましては、色がちょっと白っぽいところなんですけれども、専門委員会の田、畑、市街地、その他については、「流域別下水道整備総合計画調査_指針と解説」の原単位を用いているところでございますけれども、山林については、昭和62年度の湖沼水質汚濁機構等検討調査ということで、原単位の精度向上を図るため、5流域で実際に調査を行いまして、その結果を踏まえて原単位を設定しているということでございます。

 一方、流総基本方針につきましては、ケースを3ケース用意いたしまして、まず、緑色の非特定汚染源からの流出負荷量の推計手法に関する研究の値をベースといたしまして、山林につきましては、神奈川県温泉地学研究所による調査結果のデータを採用しているということで、この表でいきますと、一番右側のCASE-3というものを採用しているということでございます。

 これをぱっと見ると、特にT-Nに関しては、うちの専門委員会の原単位と流総基本指針の原単位が大きく違っているように見える感じなんですけれども、裏の30ページのほうをちょっとご覧になっていただければと思います。相模川流域におきましては、以前から自然由来のT-N、T-P発生負荷量が高いということで知られておりまして、相模川水系類型指定検討会というところで、以前、類型指定のために行った検討会でございますけれども、この中で原単位について検討を行ったところでございます。その検討におきまして、19年度に実施した現地調査結果から、湧水由来のT-N、T-Pの発生負荷量が非常に高いということで、この専門委員会では、湧水由来の発生負荷量を土地系とは別に算出して将来予測を行ったということでございます。ですので、単純に原単位を比較すると大きく違うように見えますけれども、こちらのほう、湧水は別に計算しておりますので、その分、別にT-Nの負荷を計算しております。逆に、こっちの流総基本方針のほうは、湧水負荷というのは別途定量化していなくて、要は山林の負荷量に含まれているということでございます。ですので、実際、要は湧水の負荷量というものを実際に当てはめていくと、そこまで大きな差はないというふうに考えております。ですので、今回、それぞれ若干値は違っているところもありますけれども、それぞれ、特に今回、前回の検討で用いた原単位をベースに今回も予測を行ったということで、前回の予測に用いている値を、今回の予測でまた引き続き使っていくということで考えているところでございます。

 次に17番でございます。これがですね、山林の面積が増えるような予想だったけど、同じ値となっているのではないかということでございます。まず、これにつきましては、現況フレームの山林面積につきましては、先ほども説明いたしましたが、土地利用3次メッシュの情報をもとに推計した値ということでございます。一方、将来の32年度の推計値につきましては、いずれも流域自治体にヒアリングを行いまして、将来における変動要因が特に確認されないということで、22年の現況値と同一ということとしておりまして、その結果、22年から32年、将来の山林面積というのは、特に増加していないというか、予測において変えていないということとしております。

 18番について、原単位について、最大値を適用したということについて、どういうことだったかということでございます。これにつきましては、特に原単位の調査につきましては、昭和62年度と平成20年度に行われておりまして、26年度までの暫定目標を検討した際の専門委員会では、より精度が高いと考えられる62年度調査の原単位、これが20年度調査に比べて高い値になっておりますけれども、こちらを採用しているということでございます。

 19番について、森林の窒素飽和についてのご質問がございました。これにつきましては、前回の暫定目標を検討した際の、以前の専門委員会資料の作成に当たりまして、相模川水系類型指定検討会において原単位の検討を行ったんですけれども、そのときには、水域内のT-N濃度が高い要因の一つとして、窒素飽和の可能性というものを挙げられていました。ただ、その把握は困難であるということでして、その調査結果に基づく湧水由来のT-N負荷量を山林由来とは別に設けるということで、水域の特徴を説明しておるということで、特段、窒素飽和分の負荷量を用いた推計自体は行っていないということでございます。

 これに関連するのが、別紙12の31ページになりますけれども、窒素飽和に関する話につきましては、真ん中ぐらいに、流総のほうでは、窒素飽和というところの記載があるということです。上のところが、専門委員会資料のところで、先ほど言ったところの説明したことを書いているところでございます。

 先に行きますと、次が20番でございます。相模川の流総の検討では、高度処理型の浄化槽の導入について議論したと記憶しているが、今回の除去率との整合はどうかということでございます。この流総のほうは、高度処理型の合併浄化槽に関する神奈川県の取組を反映させるために、相模原市の基準をもとに、高度処理型合併浄化槽の排出負荷量原単位を設定して、神奈川県内の現況、将来の負荷量を算出しています。今回の将来予測では、将来推計に必要な定量的な情報などが明らかではないということと、あとは対象流域内の総人口の大半を占める山梨県内の情報などもないということを踏まえまして、今回、高度処理型合併浄化槽の除去率については反映しないで、保守的な推計をしているということでございます。

 21番は、水質経年変化の表記でございまして、これについては、全て有効桁を2桁に統一して資料を修正したというところでございます。

 以上を踏まえた相模ダム、城山ダムの概況につきましては、資料3の3と4をご覧になっていただければと思います。

 まず、資料3の3番目の相模ダム貯水池でございます。

 相模ダムの概要につきましては、3-1ページ目に記載されているとおりでございます。

 次が、水質の状況につきましては、3-6ページ目と、ご指摘を踏まえて修正したものになります。3-7ページになります。暫定目標、窒素につきましては、近年若干減少傾向が見られるというふうに考えているところでございます。

 3-11ページ目が、相模ダム貯水池の利水状況ということで、相模ダム貯水池が水道用水、工業用水、発電を利用目的としているということでございます。

 3-13ページは、漁業権の設定はないということでございます。

 あとは相模ダムの水質の推計結果でございますけれども、CODが3-52ページ目になります。75%値が2.3mg/L、変動範囲が1.6から2.9mg/Lとなります。

 T-Nの将来予測につきましては、年平均値で1.3mg/L、変動範囲が1.1から1.4mg/Lとなります。

 T-Pにつきましては、次の3-54ページ目になります。年平均値が0.080mg/L、変動範囲が0.061から0.099mg/Lということになります。

 城山ダムにつきましては、概要が4-1ページ目に記載しているとおりでございます。

 水質の経年変化が、4-6ページ目と4-7ページ目になります。こちらについても、窒素については、近年減少傾向が見られると考えられます。

 利水状況につきましては、4-13ページになります。城山ダムは、洪水調節、水道用水、工業用水、発電を利用目的としております。

 また、4-15ページには、漁業権の設定がないということとなっております。

 水質の予測結果でございますけれども、CODにつきましては、4-54ページになります。75%値で2.3mg/L、変動範囲が1.9から2.8mg/L。

 T-Nに関しましては、4-56ページになりますけれども、年平均値が1.2mg/L、変動範囲が1.0から1.4mg/L。

 T-Pにつきましては、4-58ページになりますけれども、年平均値が0.048mg/L、変動範囲が0.035から0.060mg/Lになるという予測結果になりました。

 以上でございます。

【岡田委員長】 ありがとうございました。

 それでは、ご質問等がございましたら、お願いいたします。

【尾崎委員】 すみません、先ほどの点をちょっと確認させていただきたいんですけれども、先ほど専門委員会のところの山林の原単位でT-N 0.66kg/k㎡/日というのは、今回使う原単位ということですか。

【柳田課長補佐】 ええ、そういうことでございます。

【尾崎委員】 それは、別紙11のCASE-3の採用と書いている4.54kg/k㎡/日というのは、これは別の委員会で使われた値ですか。

【柳田課長補佐】 はい、そういうことです。

【尾崎委員】 そうしますと、私、昔調査をしていたんですけれども、降雨負荷は、大体、1日1km2当たり大体4~5kgぐらいになると思うんですね。山林が窒素飽和になってきているとすると、先ほどの4.5ぐらいというのは、あり得る値かなと思っているんですけれども。

 それと、山林の流出負荷量は場所によって異なり、流出量をきちっと把握するのは非常に難しいのと、谷側ではかるのと尾根ではかるのとでは非常に濃度が違うと思うんですね。原単位の精度向上のために0.66kg/k㎡/日の値を使う理由がちょっと理解できなくて、お伺いしたんですが。

【柳田課長補佐】 ありがとうございます。

 数字だけ見ると、山林そのものとしては低い値になっているんですけれども、別の形で、山林からの窒素の影響ということを見るために、ここの流域では湧水を考慮して、それで湧水の負荷がダムに流れ込んで、それが水質に影響を及ぼしているということで予測を行っているところでございます。ですので、実質、見かけ上のこの0.66という値よりは、かなり、もっと大きな値というか、実質的には大きな値になるというふうに考えているところでございます。

【尾崎委員】 ありがとうございます。

 私は、この山林の0.66kg/k㎡/日という値がひとり歩きすることが心配だったものですから、そのことが分かるように、表現をもう少し工夫していただければと思います。

【柳田課長補佐】 わかりました。ちょっとそこは検討させていただきたいと思います。ありがとうございます。

【早水審議官】 多分、単純に原単位の精度向上のためと書いてあるのが誤解を招く可能性があるので、それを削除して、どういう理由で既存の調査結果から算出原単位を採用したかという、理由を書くということにすればよろしいでしょうか。そういうふうにしたいと思います。

【岡田委員長】 お願いいたします。

 ほかにございますか。どうぞ。

【木幡委員】 今のに関連して、今回は特に湧水の調査はされていないみたいなんですけれども、例えば3-37ですかね、資料3の3-37で、上のほう、第2段落、「前述の調査結果に変わる新たな情報が得られなかった」と。ただ、負荷量全体で見ると、例えば最後のほうに評価があったと思うんですけれども、図か。全体に占める湧水の割合というのはすごく高いですよね。ここがアンノウンで全体の議論というのはなかなか難しいと思うんですけれども、今後もやはりこのデータしか予定にない、あるいは、ほかの人が測らない限り、環境省としては手をつけないと、そういう考えなんですか。

【柳田課長補佐】 ありがとうございます。

 今回は実際に湧水調査等を行ったわけではないので、そのまま採用しているということでありますけれども、例えば今後、また将来的になかなか水質が改善されないとかという場合には、やっぱり原因等を把握するために、実際に今後また調査等を行うということは、あり得るのかとは考えております。

【岡田委員長】 ありがとうございました。

 ほかによろしいですか。どうぞ。

【萱場委員】 質問の17番で、将来における変動要因が確認されなかった場合は同一だということなんですけど、相模ダムの3-26ページを見ると、これ、順調に山林が増加していっていますよね。これを単純に外挿していくと増えていくような気もするんですが、その話と、この変動要因の話をどうすり合わせるのか、ちょっと説明をしていただきたいんですが。

【柳田課長補佐】 これがですね、すみません、まず現況につきましては、もともと22年度の値というものを求めるために、そのために18年度と21年度の土地利用3次メッシュデータを用いて、それを引っ張って22年の値を求めたということでございます。さらに、将来については、22年度の値というもの、推計して、これも外挿して求めたんですけれども、それが将来変わるかどうかと。つまり、例えば22年度を現況として、例えば将来何か大規模な例えば開発があるとか、そういった何か構造の転換があるかとか、そういったことがあるかどうかというところをですね、自治体にヒアリングをして、それで将来の面積というものを推計したということでございます。

【萱場委員】 そうすると、その変動要因というところを過去に遡って見ると、その他というところが減っているので、ここが変動要因として自治体で認識されているかどうかということが結構大事かなと思うんですが、その辺の話と、その他が減っているという、これ、具体的に中身というのは何なのかなと思ったんですけど。

【柳田課長補佐】 なかなかちょっと、実は先ほどもちょっと説明させていただいたんですけど、ちょっと18年と21年の土地利用3次のメッシュデータの仮定方法が、何か若干異なってるということもあって、18年と21年に若干差が生じているということもあるのかとは思いますが、ちょっとそこまでの何か変わっているという大きな原因までは、ちょっと整理したわけではないということではございます。

【萱場委員】 わかりました。自治体の方がその他という部分についてあまり認識されていないとすると、変動要因として出てこないはずなので、そうすると、この現況のフレームと将来予測のフレームが、何かちょっとうまくマッチングしていないような気もするので、そこはちょっともう一度考察されたほうがいいのかなというふうに思いました。

【柳田課長補佐】 ありがとうございます。

【岡田委員長】 じゃあ、そうしてください。

 ほかにございますか。どうぞ。

【風間委員】 先ほどから湧水の話が出ていて、3-15のページなんですけど、ここに相模ダム貯水池に係る水質汚濁負荷量というのがあって、これで将来水質を見ていくスキームなんですけど、ここの中に、湧水のことがここには入っていないので、入れたほうがいいのかなと思います。

【柳田課長補佐】 ありがとうございます。追記させていただきます。

【岡田委員長】 これはしておいてください。やっぱり大きいから。ありがとうございます。

 よろしいですか。

(はい)

【岡田委員長】 それでは、とりあえず進めさせていただきます。

 続いて、土師ダム及び松原ダムをお願いします。

【柳田課長補佐】 それでは、資料2の7ページ目をご覧になっていただければと思います。

 前回の指摘でございます。22番でございますけれども、T-N、T-Pの予測値が、将来のほうが高くなっているのは問題ではないかということでございました。これにつきましては、これまでと同じような形で推計を行いました。それで、土師ダムにつきましては、発生負荷量自体はわずかに減少するという予測結果でございますけれども、現況のダム水質が暫定目標値よりも大きいということもございまして、32年度の将来の水質予測結果も暫定目標値より高くなっているという状況でございます。

 これにつきましては、実際に、ダム管理者である国土交通省の土師ダム管理所にもうかがい、いろいろとヒアリングを行ったところでございます。そのところ、これまでにアオコの抑制を目的に、資料3の5-10ページ目から、いろいろ水質保全対策として記載しているところでございますけれども、いろいろ水質保全対策の取組を行っているということでございます。しかしながら、土地系の発生負荷量が多いということで、ちょっと面源対策に苦慮しているというふうに伺っております。

 ただ、土師ダムの管理所では、昨年8月から、流域自治体や利水関係機関、水質調査関係機関による土師ダム水環境勉強会といったものを開催いたしまして、アオコやカビ臭などの異常水質の発生要因だとか、水質保全対策の実施状況等の情報共有とか、ダム湖の適切な水環境管理に関する知識の取得を進めているということで、ちょっと今、現状では、対策とか、そういった水質改善に向けた取組を見守っていきたいというふうに考えているところでございます。

 次のページです。松原ダムでございますけれども、23番でございますれども、現況フレームの点源のところに他の資料は水質汚濁物質排出量総合調査と書かれていて、こっちは何も書かれていないということでございましたが、松原ダムにつきましては、「水質総量削減に係る発生負荷量等算定調査」の調査対象地域になっておりまして、この調査の結果を用いているところでございます。これにつきましては、水質汚濁物質の排出量調査の対象外である50m3未満の有害物質使用特定事業場以外の特定事業場についても把握していることや、これは毎年実施しているということで、そういうこともございまして、こちらのほうの調査の結果を利用しているというところでございまして、違いがわかるように、資料3の表中に調査名を記載させていただいたところでございます。

 あと、全体といたしましては、将来推計の際、生活系以外の負荷量は現況から変化させていないということでございます。もう少し精度を上げられないかということでございますが、これ、推計に当たりましては、今のやり方といたしましては、地元自治体に対するヒアリングを行っておりまして、それを踏まえて将来予測をしております。ということでございますが、少し、地元自治体とも、そういった予測に対して、引き続き連絡を密にしながら、少しでも精度を上げられるようにしていければと考えております。

 最後、土師ダムを含めてですけれども、土地系の負荷のみとなっても、環境基準の達成が難しいということは容易に想像がつくということ、あとは相模ダム、城山ダムも、環境基準の達成は非常に困難なのではないかということで、そもそも環境基準のあてはめが適切なのかとか、基準値自体が適切かという議論が出てくるけどということでございましたが、類型につきましては、当該水域における、そこのダムとかの利用目的等を踏まえて指定されているところでございます。ただ、実際には、ご指摘のとおり基準値の達成が非常に困難な湖沼もございまして、この後、別途検討が必要ではないかというふうに考えているところでございます。

 すみません、それで、以上、ご意見等を踏まえた形で、資料3の5番と6番、土師ダムと松原ダムについて、概要を説明させていただきます。

 まず、土師ダムでございますけれども、概要につきましては、5-1ページ目から5-2ページ目に載せているところでございます。

 水質の経年変化につきましては、5-7ページ目と5-8ページ目に載っているところでございまして、T-N、T-Pともに、現況で暫定目標にとどまっているような状況でございます。

 利水状況につきましては、5-11ページにございますが、洪水調節、流水機能維持、農業用水、水道用水、工業用水及び発電を利用目的としております。

 また、漁業権につきましては、5-13ページ目に示しているところでございます。

 将来の水質予測でございます。CODにつきましては、5-30ページになりますけれども、75%値として、将来水質として2.7mg/L、変動範囲が2.3から3.1mg/L。

 T-Nの予測は、5-31ページになりますけれども、年平均値で0.64mg/L、変動範囲が0.54から0.74mg/L。

 T-Pにつきましては、5-32ページに載っておりますが、年平均値で0.021mg/L、変動範囲が0.017から0.024mg/Lになっているということでございます。

 最後、松原ダムでございます。

 6番になりますけれども、6-1ページ目に、松原ダムの概要を示しております。

 水質の経年変化につきましては、6-5ページと6-6ページに示しているところでございます。近年、環境基準の近辺で推移しているという状況でございます。

 6-13ページが、松原ダム貯水池の利水状況になります。洪水調節、流水機能維持、水道用水、発電を利用目的としております。

 漁業権は6-14ページに示しているところでございます。

 水質予測結果でございます。CODにつきましては、6-35ページをご覧になっていただければと思います。CODの75%値が1.8mg/L、変動範囲が1.2から2.4mg/L。

 T-Nにつきましては、6-36ページになりますが、年平均値が0.43mg/L、変動範囲が0.29から0.57mg/L。

 T-Pにつきましては、6-37ページになりますが、年平均値が0.023mg/L、変動範囲が0.014から0.032mg/Lということになります。

 以上でございます。

【岡田委員長】 ありがとうございました。

 それでは、ご質問等がございましたらお願いいたします。

【榊原委員】 すみません、ちょっと前回気がつかなかったんですが、資料3の5-1ページに土師ダムの概要について書いていただいているんですけれども、最後のほうに、土師ダムは建設省直轄事業として云々というところがございまして、ちょっとこれだけ飛び抜けて8年とか100億という具体的な数値があるのも、何か特に意図はないんだと思うんですけど、ちょっとご配慮いただいたほうがいいのかなと。多分事実であるんだとは思うんですけれども、ちょっとそれが気になったものですから。

【岡田委員長】 じゃあ、ほかとの、何ていうか……。

【柳田課長補佐】 ほかと並びを整理していただきたいと思います。

【岡田委員長】 ありがとうございました。このまま残さないほうが多分いいと思うので。

 ほかにございますか。

 今まで六つのダム湖のご説明を続けていただいたんですが、全体、もう一度見直して、お気づきの点等がございましたら、ご指摘いただければありがたいと思いますが、いかがでしょうか。

【木幡委員】 多分、前回の質問とも関連はするんですけれども、26年までの暫定が、土師ダムですね、土師ダムだから、5番目の5-33ページを今見ているんですが、要するにこれは実態に合わせて少し上げるという、こういう感じになるんですかね。その辺、よくわからなかったんですが。前回がどういう形で決めたかというのもわからないんですが、実際に性質を見ると、もう少し高いので、高いところに暫定をもう一度決め直すという感じですか。

【柳田課長補佐】 具体的に次回の暫定目標をどうするかというのは、この後でちょっとご議論いただければと考えております。

【岡田委員長】 本当だ。不思議だね。

【木幡委員】 あと、細かいことなんですが、やっぱり土師ダムの5-8ページで、ちょっと見せていただくと、一番下のT-N、T-Pの図で、T-Nは1回上がって少し下がっているような感じですよね。それに比べると、T-Pがだんだんだんだん上がっているような感じに見えるんですけれども、これについて、何かメカニズム的な解釈はできるんでしょうか。理由です。

【柳田課長補佐】 すみません、ちょっとそこまでの詳細なメカニズムの把握までは行っていないところではございます。

【木幡委員】 要するに外からの負荷だけではなくて、中でどんなことが起こっているかという、何となく情報があればですね、例えばどこかにだんだん物がたまって燐が増えているんだとか、何らかの対策があってNが減っているとか、そういう情報があればと思ったんですけれども。

【岡田委員長】 そこまでのデータは把握していないということで。ないというか、把握していないということで。

【柳田課長補佐】 そうですね。現状では把握していないところではございます。

【木幡委員】 わかりました。ありがとうございます。

【岡田委員長】 ここの土師ダムは、委員会があったりして、いろいろやっている、その報告書には何か書いてありますか。ぱっと見た感じで。なければ無理でしょう。

 どうぞ。

【小倉委員】 印旛沼の場合でも、窒素のトレンドと燐のトレンドは必ずしもイコールではありません。窒素の場合には、農地系からの地下水経由もありますけれども、そういうものもありますし、燐は農地系からのはほとんどなくて、市街地のほうが多いとか、発生源が違いますので、その場合、どうして違うかというのは別として、同じである必要はないと思っています。

【木幡委員】 いやいや、それぞれについて。

【岡田委員長】 それぞれについて。

【木幡委員】 Nはどうしてかというのと、燐はどうしてかという、別々に。

【岡田委員長】 じゃあ、これは確認してください。もしわかれば。

【柳田課長補佐】 承知しました。

【岡田委員長】 今、わかっているんだったら、どうぞ。

【中島専門官】 土師ダムについては、かなり予測値が高いということで、資料2の22番の対応欄にもありますように、実際にヒアリングを行ったんですが、やはり、湖内でのT-P、T-Nの動態については、まだわからないというところが実状です。ただ、最後にありますように、管理所のほうでも関係機関と研究会を立ち上げたということですので、今後、そういったところから新たな知見が出てきましたら、環境省としても、推計等に役立てていきたいというふうに考えております。

【木幡委員】 わかりました。

【岡田委員長】 ありがとうございました。

 ほかにございますか。

 よろしければ、続いて議題の3に移ります。

【木幡委員】 全体のところで、ちょっと。

【岡田委員長】 ああ、全体のところ。いいですよ。どうぞ。失礼。どうぞ。

【木幡委員】 25番で、座長がおっしゃっていること、全くそのとおりで、実は、私の質問で何番だったかな、そのずっと前に、13番ですかね、理由は何かって、いや、水道利用があったからって知っていたんですけど、あえて聞いたのは……。

【岡田委員長】 いやいや、わかって聞いてるんだよ。

【木幡委員】 だから、こういう決め方でいいのかなと。今後、もう少しね、要するに、昔、もう40何年、50年近く前に決めた枠組みで今までやってきましたけれども、だんだんだんだん乖離が大きくなってきたのではないかなというところがあるので、もうちょっと全体的な考え方を整理したらどうかなというコメントです。

【岡田委員長】 よろしいですね。これは事務局も承知していることだし、木幡先生も承知の上で聞いているはずですので。

 ありがとうございます。じゃあ、すみません、今、全体を通じてちょっと言わなかったので、全体を通じて何かあれば承りたいと思います。いいですね。

(はい)

【岡田委員長】 じゃあ、とりあえず資料3のところに進みます。資料3かな。ああ、そうですね。ああ、ごめんなさい。資料3は別紙だから違うな。要は、議題の3になります。水質汚濁に係る生活環境の保全に関する環境基準の水域類型の指定の見直しということになります。

 事務局で、これまでの議論を踏まえて、本専門委員会の報告案を資料4として用意していただいておりますので、これについてご説明いただき、議論をしていきたいと思います。じゃあ、よろしくお願いします。

【柳田課長補佐】 それでは、資料4について説明をさせていただきます。

 まず、1枚めくっていただきますと、まず1番といたしまして、検討の概況ということでございます。平成13年9月25日付け諮問第17号、環水企第169号をもって環境大臣の諮問を受けた、水質汚濁に係る生活環境の保全に係る環境基準の水域類型の指定の見直しが必要な水域のうち、須田貝ダム貯水池、川治ダム貯水池、相模ダム貯水池、城山ダム貯水池、土師ダム貯水池及び松原ダム貯水池の6つの湖沼、これは貯水量が1,000万立方メートル以上であり、かつ、水の滞留時間が4日間以上である人工湖でございますけれども、これについて検討を行ったということでございます。検討対象水域の現在の化学的酸素要求量(COD)、全窒素及び全燐に係る環境基準の類型指定及び基準値並びに暫定目標及びその目標年度は以下のとおりであるということで、表にまとめているところでございます。

 3ページ目の途中から、2の検討結果ということで載せております。

 資料3の別紙ということで、資料3の6ダムの最後のところに、別紙というのを載せておりますので、それも参考に、それぞれのダムの最近の水質や予測結果も載せているところでございますので、あわせてちょっとご覧になっていただければと思います。

 検討の結果でございます。上記6つの湖沼について、現在の水質の状況、利水の状況、将来水質予測等を踏まえて検討を行った結果、各水域の環境基準の類型指定及び基準値並びに暫定目標及びその目標年度については、以下のとおりとすることが適当である。なお、暫定目標については、おおむね5年ごとに必要な見直しを行うとされていることから、暫定目標の目標年度は、平成32年度とすることが適当であるとしております。

 (1)須田貝ダム貯水池(洞元湖)。類型については、湖沼A類型・湖沼Ⅱ類型に相当する、すみません、ここは水道となっておりますが、水産の誤りでございます。申し訳ございません。水産の利用があることから、引き続き「湖沼A類型・湖沼Ⅱ類型」とすると。化学的酸素要求量(COD)については、平成23年度の年平均値が湖沼A類型の基準値(3mg/L)を上回ったものの、概ね基準値を下回る水質で推移していること、平成32年度の水質予測結果(2.2mg/L)が基準値を下回ることから、水質が現状よりも少なくとも悪化することを許容することとならないように配慮し、達成期間は、引き続き【イ 直ちに達成】とする。全窒素及び全燐については、ともに水質の改善がみられ、平成32年度の水質予測結果(全窒素0.21mg/L、全燐0.013m/L)は湖沼Ⅱ類型の基準値(全窒素0.2mg/L、全燐0.01mg/L)を上回るものの、変動範囲の下限値(全窒素0.17mg/L、全燐0.004mg/L)が基準値を下回ること、また、近年、水質測定結果の年平均値が基準値を下回る年がみられることを踏まえ、暫定目標を設定せず、達成期間は【イ 直ちに達成】とする。

 (2)川治ダム貯水池(八汐湖)。類型については、湖沼A類型・湖沼Ⅱ類型に相当する水道及び水産の利用があることから、引き続き「湖沼A類型・湖沼Ⅱ類型」とし、水質の現状から全窒素は適用除外とする。化学的酸素要求量(COD)については、平成21年度から平成25年度の年平均値が基準値(3mg/L)を下回る水質で推移していることから、水質が現状よりも少なくとも悪化することを許容することとならないように配慮し、達成期間は、引き続き【イ 直ちに達成】とする。全燐については水質の改善がみられ、平成32年度の水質予測結果(0.0084mg/L)が湖沼Ⅱ類型の基準値(0.01mg/L)を下回ることから、暫定目標は設定せず、達成期間は【イ 直ちに達成】とする。でございます。

 また、これにつきましても、2ダムずつご議論いただければと思います。特に、どちらかというと、今までの暫定目標の設定というのは、この水質予測結果をそのまま暫定目標として設定するということでやってきたんですけれども、今回、須田貝ダムにつきましては、予測結果が若干上回っているんですけれども、ほぼ基準値に近いということと、そして変動範囲の下限が基準値を下回っていること、また、近年で水質の環境基準を達成している年があるということも踏まえて、暫定目標を設定しないということとしてはどうかということで、ちょっと案として書かせていただいたところでございます。

【早水審議官】 やっぱり二つずつぐらいのほうが議論しやすいと思いますので。

【岡田委員長】 そうしましょうか。混乱しないように。

 じゃあ、今の二つのところ、須田貝と川治ダムの記述について、ご意見いただければと思います。

【早水審議官】 先生、すみません。1カ所訂正がございます。ミスがございまして、すみません。

 3ページですが、今の資料の3ページですけれども、検討結果の2行目なんですが、上記の6つの湖沼について、何とかを踏まえ検討を行った結果、各水域の環境基準の「類型指定及び基準値」となっていますが、これは基準値は類型指定で自動的に決まりますので、ここは達成期間の間違いだと思います。「類型指定及び達成期間並びに暫定目標及びその目標年度」ということでお願いします。

【岡田委員長】 すみません、ちょっとついていけない。

【早水審議官】 上の、3ページの……。

【岡田委員長】 ああ、上のほうか。

【早水審議官】 3ページです。その2.の2行目ですけれども、環境基準が直ちに達成するかどうかということで、環境基準の「類型指定及び達成期間並びに暫定目標及びその目標年度」ということでお願いします。

【岡田委員長】 わかりました。ありがとうございました。そうですね。

 それを踏まえて、いかがでしょうか。いいですか。暫定目標を外すと。よろしいですか。

(はい)

【岡田委員長】 結構なことだと思いますので、とりあえずご了解いただいたので、次に進みます。次は、じゃあ相模ダムと城山、お願いします。

【柳田課長補佐】 それでは、4ページ目の(3)相模ダム貯水池でございます。(3)相模ダム貯水池(相模湖)と。これにつきまして、まず類型については、湖沼A類型・湖沼Ⅱ類型に相当する水道の利用があることから、引き続き「湖沼A類型・湖沼Ⅱ類型」とすると。化学的酸素要求量(COD)については、平成21年度から平成25年度の年平均値が基準値(3mg/L)を下回る水質で推移していることから、水質が現状よりも少なくとも悪化することを許容することとならないように配慮し、達成期間は、引き続き【イ 直ちに達成】とする。全窒素及び全燐については、平成32年度の水質予測結果(全窒素1.3mg/L、全燐0.081mg/L)は湖沼Ⅱ類型の基準値(全窒素0.2mg/L、全燐0.01mg/L)を大きく上回り、現在見込み得る対策を行ったとしても、5年後において達成が困難なため、達成期間は【ニ 段階的に暫定目標を達成しつつ、環境基準の可及的速やかな達成に努める。】とすると。平成32年度までの暫定目標については、水質が現状よりも少なくとも悪化することを許容することとならないように配慮し、全窒素は平成21年度から平成25年度の年平均値が改善傾向にあることから、当該期間で最も低い濃度である1.1mg/Lと設定し、全燐は全窒素のような傾向が見られないことから、平成32年度の水質予測結果である0.081mg/Lと設定する。としております。

 (4)の城山ダム貯水池(津久井湖)でございますが、類型については、湖沼A類型・湖沼Ⅱ類型に相当する水道の利用があることから、引き続き「湖沼A類型・湖沼Ⅱ類型」とする。化学的酸素要求量(COD)については、平成21年度から平成25年度の年平均値が基準値(3mg/L)を下回る水質で推移していることから、水質が現状よりも少なくとも悪化することを許容することとならないように配慮し、達成期間は、引き続き【イ 直ちに達成】とする。全窒素及び全燐については、平成32年度の水質予測結果(全窒素1.2mg/L、全燐0.048mg/L)は湖沼Ⅱ類型の基準値(全窒素0.2mg/L、全燐0.01mg/L)を大きく上回り、現在見込み得る対策を行ったとしても、5年後において達成が困難なため、達成期間は【ニ 段階的に暫定目標を達成しつつ、環境基準の可及的速やかな達成に努める。】とすると。平成32年度までの暫定目標については、水質が現状よりも少なくとも悪化することを許容することとならないように配慮し、全窒素は平成21年度から平成25年度の年平均値が改善傾向にあることから、当該期間で最も低い濃度である1.1mg/Lと設定し、全燐は全窒素のような傾向が見られないことから、平成32年度の水質予測結果である0.048mg/Lと設定する。としております。

 以上でございます。

【岡田委員長】 ありがとうございました。

 いかがでしょうか。どうぞ。

【井上委員】 両方のところなんですが、どちらも「窒素については改善傾向にあることから」まではいいと思うんですが、その後が、当該期間で最も低い濃度である値を採用するというふうにしてあるんですが、こういうふうな決め方をすると、今までの予測というのをなぜやっているのかとか、そういうことにも何か疑問がどんどん生じてくるようなところもあります。これをすると、城山ダムの貯水池のほうで基準値が変わるんですが、別紙3のところでも出ていますように、予測というのは、平均値と、それから範囲で予測されています。前のところでも「下限値が」という言葉が出てきていますので、下限値の値を使うというふうにしたほうが、予測と整合性がとれるのではないかと。下限値の値を使うと、相模ダムについては同じ1.1で、城山ダムについては1.0になるので、城山ダムが0.1低くなるんですが、そのほうが何か今までやった予測と整合性があるように思いますが、いかがでしょう。

【岡田委員長】 これは、今まではこの論理でやっているんですか。

【柳田課長補佐】 今までは水質予測結果の平均値を使っているということでございます。だから、今回も、ちょっと考え方も予測は予測としてあるんですけれども、現況を踏まえて、こういう形というのも一つの考え方かなということで、ちょっと提案させていただいたところではございますけれども、確かにちょっと予測、やってきたことを何かないがしろにするようなというようなこともありますが、下限値にした場合、城山ダムがちょっと低く、相模は1.1で変わらないんですけど、城山が逆にちょっと厳しいといったら変なんですけれども、になり過ぎるのかなというところは、ちょっと思うところではあります。

【岡田委員長】 どうしましょう。まず、事務局の原案は最も低い濃度の、これは実測の最も低い濃度をとると。井上先生のご提案は、予測の下限値、予測の範囲の下限値の整数ですよね、当然ね。で、とると。今までは、予測の……。

【柳田課長補佐】 平均値です。だから、今までだったら、相模だと1.3で、城山だと1.2というところで、これを暫定目標にするという考え方ももちろんあろうかとは思います。

【岡田委員長】 どうぞ。

【榊原委員】 いいとこ取りをさせていただいて、今の二つの考えを見て、安全側といいますか、そういうような説明もあるかなと。先生がおっしゃった予測の下限値というのと、実測の下限値を見比べて、ご判断するというようなあり方もあるかなとちょっと思ったものですから。

【岡田委員長】 なるほど。

 どうぞ、審議官。

【早水審議官】 私も同じようなことを今考えたんですけれども、従来は平均値をとっていましたと。しかし、実測値がそれを下回っているので、予測値の下限値も考慮して、そのときどっちをとるかということなんですけれども、厳しいほうをとるのか、あるいは、安全側といったら変ですけど、大きいほうをとるのであれば、結果的に1.1、どちらも1.1になるということになります。

【岡田委員長】 なるほど。ほかにご意見ありますか。かなりこれは趣味の問題になるから、科学的な議論というのはなかなか難しいよね。もう少し、何か理念があるといいんだけど。

 どうぞ。

【田尾委員】 1点だけ。窒素のほうだけ下限をとるとなると、燐のほうも下限をとるという、同じような考えをとらないとおかしいと思いますので、その辺もあわせて考えておかないといけないんじゃないかと思います。

【岡田委員長】 もちろんそうですね。

 関連すること。どうぞ。

【井上委員】 それから、平成22年までのデータに基づいて予測をしていて、もし、25年までデータを使えば、あるいはその前のところのデータを外して、そこで予測すれば、予測値の平均値はもう1.1に近くなるんですね、多分。予測は平成22年までをする。それから、下限値を見るのは、平成25年までということで、期間も合わないんですね。ここもちょっと気になるところがあります。

【岡田委員長】 そうすると、実測のほうが、さまざまな気象条件が入っているということでいいのか、それとも、予測はさまざまな気象条件、これ、どうなっているんでしたっけ。予測の範囲がある理由は何でしたっけ。この変動範囲というのは……。

【柳田課長補佐】 一応、予測は、全部、抽出して、変動範囲というのが、それぞれ年平均の水質から標準偏差を求めまして、その2倍の数値、大体95%信頼区間を将来水質に加算・減算して求めているところではございます。

【岡田委員長】 それで、そのもとになるデータは、環境条件というか、気象条件は、平成21年と22年と、こういうことですね。22年だっけ。

【柳田課長補佐】 22年がベースになっているところでございます。

【岡田委員長】 そういう意味では、変動範囲の話と、それから5年間の一番低い値とか真ん中の値は、フェーズが合わないということですね、井上先生がおっしゃるように。確かにそうですね。

 ほかのご意見ございますか。

(なし)

【岡田委員長】 特段なければ、ここで人気投票で決めるようなことは、あまり、いやいや、失礼、したくないので、今、それぞれの方法について、利点と欠点が多分あると思いますので、それを整理していただいた上で、これは行政マターですね。個人のアンケートをとってもいいんだけれども、あまり意味があるとも――どなたかご意見は――思わないので、行政判断していただいて、それをもとに、それはどういう行政判断したかとか、今の説明もこの資料に入るはずですから、それでパブコメを出していただいて、またいろんな意見があるでしょうから、それですっと決着すればそれでいいし、ということにしたいと思いますが、何か怪しい方法なんだけど。

 木幡委員、どうぞ。

【木幡委員】 事務局と座長で少し検討していただいて、あとは持ち回りでいいんじゃないですかね。

【岡田委員長】 審議官、いいですか。

【早水審議官】 確認ですけれども、燐のほうは、今、予測結果を用いていますので、これは従来どおりということでよろしくて、ご指摘は相模湖等の窒素のみですね。

【井上委員】 そうです。

【早水審議官】 相模湖と、すみません、城山ダムと、両方ですね。この二つの窒素について、平均値じゃない値を用いるのはいいのかもしれないけれども、単に測定値が低いからというだけじゃなくて、少し理屈が要る……。

【岡田委員長】 いや、これは……。

【早水審議官】 あるいは下限値を使うかというところも含めて、いずれにしても、予測値と実測値との関係をうまく説明できるような形で整理をして……。

【岡田委員長】 だから、それは窒素のみで、田尾先生がおっしゃるように、燐についても、結果は同じであろうと、哲学はやっぱり整理したほうがいいんじゃないかというご意見ですよね、先生ね。

【井上委員】 そうです。

【岡田委員長】 私もそう思いますから。

【早水審議官】 じゃあ、そこもあわせて整理をした上で、セットすることにしたいと思います。

【岡田委員長】 基本的には、やはりこれは行政判断もあることですから、姿勢に関わることですから、よほどおかしければ、ここの専門家としてご意見は申し上げますが、基本的には、私も相談に乗りますが、事務局の判断にゆだねたいと思います。

【早水審議官】 いや、専門委員会でお諮りしていますので、やはり座長の岡田先生には、当然、ご相談してと。

【岡田委員長】 ということで、よろしいでしょうか。

 多分、この次の段階にかける前に、もう一度、その結果を先生方にメールで多分ご連絡して、どうしてもお気に召さないということがあれば、コメントいただいたほうがいいかと思いますので。

【早水審議官】 いずれにしても、パブリックコメント手続きに出す前に、当然、岡田先生とご相談して決めたものについて各先生方にご照会した上で、パブリックコメントの手続に入りたいと思います。

【岡田委員長】 これは何で行政判断と申し上げるかというと、必ずしも科学的論理で決める話ではないので、環境省に基本的にはご一任というか、まずご判断を願いたいというふうに思います。

 そういうことで、よろしいでしょうか。

(はい)

【岡田委員長】 ありがとうございます。

 じゃあ、それで――まだ残ってますね。失礼しました。土師ダムと松原ダム、これは同じような基準があると思いますから、まず主として事実関係をご説明ください。

【柳田課長補佐】 まず、5ページ目の(5)土師ダム貯水池(八千代湖)でございます。類型については、湖沼A類型・湖沼Ⅱ類型に相当する水道及び水産の利用があることから、引き続き「湖沼A類型・湖沼Ⅱ類型」とすると。化学的酸素要求量(COD)については、平成21年度から平成25年度の年平均値が基準値(3mg/L)を下回る水質で推移していることから、水質が現状よりも少なくとも悪化することを許容することとならないように配慮し、達成期間は、引き続き【イ 直ちに達成】とすると。全窒素及び全燐については、平成32年度の水質予測結果(全窒素0.64mg/L、全燐0.021mg/L)は湖沼Ⅱ類型の基準値(全窒素0.2mg/L、全燐0.01mg/L)を大きく上回り、現在見込み得る対策を行ったとしても、5年後において達成が困難なため、達成期間は【ニ 段階的に暫定目標を達成しつつ、環境基準の可及的速やかな達成に努める。】とする。平成32年度までの暫定目標については、水質予測結果が平成26年度までの暫定目標を上回るものの、水質が現状よりも少なくとも悪化することを許容することとならないように配慮し、暫定目標を据え置き、全窒素は0.43mg/L、全燐は0.018mg/Lと設定し、今後、経過を見守りつつ、引き続き、段階的な水質改善を図ることとする。

 (6)松原ダム貯水池(梅林湖)ですが、類型については、湖沼A類型・湖沼Ⅲ類型に相当する水道及び水産の利用があることから、「湖沼A類型・湖沼Ⅲ類型」とするということで、「水質の現状から全燐は適用除外」のところは、削除でお願いいたします。

 先に参りますが、化学的酸素要求量(COD)については、平成21年度から平成25年度の年平均値が基準値(3mg/L)を下回る水質で推移していることから、水質が現状よりも少なくとも悪化することを許容することとならないように配慮し、達成期間は、引き続き【イ 直ちに達成】とする。全窒素については、水質の改善がみられ、平成32年度の水質予測結果(0.42mg/L)は湖沼Ⅲ類型の基準値(全窒素0.4mg/L)を上回るものの、変動範囲の下限値(0.28mg/L)が基準値を下回ること、また、近年、水質測定結果の年平均値が基準値を満たす年がみられることを踏まえ、暫定目標を設定せず、達成期間は【イ 直ちに達成】とするということでございます。

 整理したものが表ということで、先ほど説明したものをそのまま載せているところでございます。

 最後、7ページでございますけれども、最後に、なお、現在見込み得る対策を行ったとしても、自然由来の発生負荷量の影響により、環境基準の達成が非常に困難な湖沼があるため、その取扱いについて、今後の検討が必要であるということで、先ほどの環境基準の達成が困難なダムがあるというところについて、今後の課題ということで、この3行を最後に入れているところでございます。

  説明は以上になります。

【岡田委員長】 ありがとうございました。

 いかがでしょう。先ほどの議論がまだ復活してきて、復活というか、また出てきていますが。

 

【柳田課長補佐】 先ほどのところですが、燐については、暫定目標を設定していないということだけでございまして、燐の適用はあるということでございます。ただ、現状において、燐については、環境基準を達成しているので、燐については暫定目標を設定していないということでございました。すみません、表記の誤りでございましたので、申し訳ございません、ちょっといろいろ説明が悪くて申し訳ございませんでした。

【早水審議官】 このため、多分、5ページのところに燐の記述を、上のCODと同じような記載内容で多分加えることになります。現在、類型がⅢ類型で環境基準を達成しているということから、多分、直ちに達成ということでいくことになると思いますので、燐については環境基準をそのまま適用、暫定基準は設定しないという形で、ここに記載をするということでございます。申し訳ございませんでした。

【木幡委員】 全く念のためだけなんですけれども、5番のところで、T-Nの基準は、要するに前のものを残すという論理なんですけど、これは先ほどのと全く別の論理なので、これは少し注意しておいてほしいなというふうに思います。だから、全体としてどういうふうな論理を組み立てるか。お願いします。

【岡田委員長】 いいですね。これはもう同じような整理の話ですから。

 ほかにございますか。どうぞ。

【井上委員】 かなり前に戻るんですが、2番のところの4ページの上から3行目の川治ダムのところの書き方なんですが、これ、書き方だけの問題ですが、「引き続き、「湖沼A類型・湖沼Ⅱ類型」とし、水質の現状から全窒素は適用除外とする」というときの「引き続き」がどこまでかかるかだけの問題で、水質の現状から全窒素を適用除外とするのは、以前から、引き続き適用除外にしていることがわかるような文章のほうがいいかなと思ったんです。今回、新たに水質の現状からこういうふうにしたということではないということですかね。

【岡田委員長】 ではないと。じゃあ、これは修文してください。

【柳田課長補佐】 はい。

【岡田委員長】 ほかにございますか。どうぞ。

【萱場委員】 1点だけ。7ページの最後の3行の「その取扱いについて、今後の検討が必要である」という意味がちょっとよくわからなかったんですが、「今後の検討」というのは、どの段階の話なのか。あと、「その取扱い」というのは、環境基準の取り扱いという意味ですか。ここがちょっとよく日本語としてわからなかったので、教えていただきたいんですが。

【柳田課長補佐】 今後の検討というのは、今回の暫定目標については、暫定目標として設定するんですけれども、その後、今回、やっぱり暫定目標が非常に環境基準に比べて非常に高い値が出たというところもありますので、今後、そういったようなところ、要は、もともと暫定基準というのは段階的に環境基準の達成を目指していくというものでございますけれども、なかなかそれが難しいという場合にどうしていくかという、どういう扱いにするかというところを今後考えていく必要があるのではないかということでございます。その結果、要は今の暫定基準というものをどういうふうなものにするかとか、そういったようなことが、今のとはちょっと違うやり方もあるのではないかというふうに考えているところですが、具体的に将来どうなるかというのは、まだちょっとこうだというところで何か明確な方針があるというわけではございません。

【萱場委員】 何かすごい3行でいろんなことが書かれているような気もするので、ちょっと、そこはもうちょっと修文していただいたほうがいいかなと思いました。【早水審議官】 そうですね。その取り扱いが多分不明確だと思いますので、どういうことを検討すべきかということについては、明確にさせていただきます。今後の検討が必要というのは、要するに検討課題という理解で、この専門委員会報告、あるいは答申がありますので、まさしくここで岡田先生が前回ご指摘になった点でもございますので、そういう宿題を行政のほうがいただいたということで、今後考えていくということになるということでございます。

【岡田委員長】 じゃあ、これは修文していただくと思うんですが、またこの委員会の所掌範囲かどうかの問題もありますから、これはどの程度書き込むかは環境省にご一任いたします。いいですか。趣旨はもう通じていると思いますので。

【早水審議官】 要するに検討すべき内容ですね、また、今、柳田のほうからお話をしましたけれども、暫定目標の設定の考え方とか、環境基準の類型指定の考え方とか、そういった形のものになろうかと思います。必ずしも、この委員会の所掌範囲におさまるかどうかは、ちょっとわからないということかと思います。

【岡田委員長】 ありがとうございました。

 どうぞ。

【風間委員】 先ほど議論に出た、後の二つのダム湖の暫定基準の決め方のそのフィロソフィーというのをここでちょっとご紹介していただければ、これから修正される場合でも、私たち理解がしやすいような気がするんですけれども。ですから、先ほどから議論になっていたように、予測をしているのに、予測値を使わないで、ここでは今までの暫定目標をそのまま横滑りさせているわけですよね。だから、そういうふうに、先ほどから出ているフィロソフィーが、その場、その場に応じて、こっちを使ったり、あっちを使ったりという感じがしないでもないので、ここではこういうことを判断したその理由というのをお聞かせいただければ、それを変更した場合も、どういうことなのかなと私たちは理解しやすいということです。

【岡田委員長】 いや、だから、それをもう一度、事務局で検討してくださいと。

【風間委員】 ああ、そうなんですか。

【岡田委員長】 そうです。そうしないと、今、ここではちょっと無理なので。おっしゃる趣旨はそのとおりですが。

【早水審議官】 短いフレーズではありますけれども、趣旨については、ここに今書いてあるところでありまして、もう一度繰り返しますと、相模ダムと城山ダムについては、水質自身が改善傾向にあるので、結局、書いていないこともしゃべりますけれども、予測の平均値を通常は使ってきたと。ただし、実測値が減少傾向にあって、平均値より下回ってきているので、そちらをむしろ使ったほうがいいのではないかという判断をしましたということです。それに対して、井上先生から、予測の方を、優先して今まで使ってきたということもあるので、予測の幅というのも考慮するのがいいのではないかというご指摘があったので、そこの関係を整理したいということでございます。

 それから、土師ダムについては、これはまさしく現況が悪化しています。前の暫定目標と比べると、現況と、それから新たな予測というのが、いずれも上回っているので、5ページの(5)の下から3行ですね、「水質が現状より少なくとも悪化することを許容することのないように配慮し」ということで、一言で言うと、暫定目標を上げるということをしたくなかったということで、前の暫定目標をN、Pともに設定しているということです。

 それと、松原ダムは――これは、松原ダムはよろしいですね。土師ダムだけでよろしいですかね、その下のは。

【岡田委員長】 いやいや、松原ダムも下限値が基準値を下回れば、もういいんだと。何かその辺の論理が統一されていないような感じを受けるので、これは整理しておいたほうがいいので、どういう場合はどれを使うか。今までと違うことをやるわけですから、きちんと整理して、統一的になるようにしていただければということです。お願いします。

【柳田課長補佐】 そうですね。整理させていただきたいと思います。

【岡田委員長】 ありがとうございました。

 いいですか。

(はい)

【岡田委員長】 それでは、資料4の内容が本委員会の報告で、資料3、たくさんあるのが、これが報告案の参考資料として取りまとめたいと思うんですが、ただいま議論にあった変動範囲とか、最低値をどういうふうにとっていくかというところは、きちんと整理して、その結果に基づいて、場合によったら、今日の6ページ、7ページの最後の数字が変わってくるかもしれないという前提でご了解いただきたいと思います。

 それについては、先ほどお約束したように、基本的には事務局にご検討いただいて、私も相談に乗りますが、今後のパブリックコメントをする前に、委員の先生方に再度ご確認いただいて、どうしてもご納得がいかないという大変なことになれば、もう一度、何か会議を、それはしたほうがいいと思います。重要なことですので、それはせざるを得ないと思いますが、そうでなければ、そのまま進めるということにしたいと思います。最悪は、パブリックコメントの時点で、委員の先生方からも強烈なご意見をいただいて、最後に変えると。いや、単なる趣味のご意見でなく、きちんとやっぱり論理的に整合性がとれたいい案ができれば、それはそれにこしたことありませんので、今の点はぜひご留意いただいて。多分、パブリックコメントに行く前に合意が得られると思いますが、そういうふうに進めさせていただきたいというふうに思います。よろしいですね。

(はい)

【岡田委員長】 それで、今、もう多少先走った発言をさせていただきましたが、今後の進め方、この報告案、ご検討いただいた、今後のご検討も含めた報告案をパブリックコメントにかけさせていただきます。それに対する回答案は、これはいつものとおり、事務局のほうで原案を作成していただきます。

 ここで非常に大きな修正を伴う意見が出されなければ、この専門委員会は開催する必要がないかというふうに思います。今までもそうなっていたかと思います。専門委員会は開催せずに、メール等でパブリックコメントの回答をご確認いただくということにさせていただければと思います。よろしいですね。それを踏まえて、専門委員会報告を私のほうからしたいと思います。

 もちろん、大きな修正、それから今の点でいろいろ大きな問題を生みそうだという場合は、再度、専門委員会を開催して、この場の対応、場合によってはパブリックコメントに対する対応をご審議いただくということはせざるを得ないと思いますので、その場合は、もう一度お出ましいただくということにならざるを得ないと思いますので、その場合は非常に重要なことですから、ぜひご参画いただいて、ご議論いただければありがたいというふうに思います。

 ということで、よろしいでしょうか。

(はい)

【岡田委員長】 じゃあ、あともう少し、詳細について、事務局からご説明をお願いいたします。

【柳田課長補佐】 本日はいろいろとご意見をいただきまして、非常にありがとうございました。

 資料4の報告案ですね、目標値につきましては、中で考え方を整理した上で、委員長とも相談しながら回答案を作成いたしまして、また皆様に、ご相談というか、メール等でご確認いただきたいと考えております。

 また、いろいろ誤字とかあって本当に申し訳ございませんでしたが、そういったような部分も含めて、もう一度チェックをいたしまして、パブリックコメントの手続にかけたいというふうに考えております。

 先ほど委員長からもございましたとおり、その場合、パブリックコメントに対しては、事務局で回答の原案を作成させていただきます。その後、またもう一度専門委員会を開催するかどうかにつきましては、委員長と相談の上、決めたいというふうに考えております。

 その後、水環境部会で、この専門委員会報告、(案)を取れた形で、報告という形で岡田委員長よりご報告いただくという予定にしているところでございます。

【岡田委員長】 ということですので、よろしいですね。

 どうぞ。

【榊原委員】 1点だけ。前回も確認させていただいたんですけれども、これはパブリックコメントにかける前に、当該地元の都道府県等への照会という手続はされますでしょうか。

【柳田課長補佐】 今回のこの資料4につきましても、地元の自治体に事前に相談しながら作成したところでございますので、パブリックコメントをかける前に、もう一度ですね、多分、これはつくっていく中で、地元とも相談しながら進めていきたいと考えているところでございます。

【榊原委員】 ありがとうございます。

【岡田委員長】 ありがとうございました。重要なご指摘ですので、これはぜひ、手続を踏んでいただければというふうに思います。

 じゃあ、こういう形で進めさせていただきます。

 それでは、あとは事務局で何かほかにございますでしょうか。

【柳田課長補佐】 ありがとうございました。

 本日、議事録につきましては、事務局で案を作成して、後日お送りいたしますので、各委員、ご発言の内容についてご確認をいただいた後、公表していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 また、次回につきましては、いつ開催するかも含めて、まだ未定でございますが、また日程調整をさせていただくことになるかもしれませんので、その際にはまたよろしくお願いいたします。

【岡田委員長】 ありがとうございました。

 それでは、以上をもちまして、本日の第14回の専門委員会を終了いたします。

 委員の皆様方、本当にご熱心にご議論、それからご指摘いただきまして、本当にありがとうございました。

午後17時03分 閉会