中央環境審議会水環境部会 陸域環境基準専門委員会(第7回)議事録

日時

平成21年6月17日

議事次第

  • 1.開会
  • 2.議事
    • (1)前回指摘事項について
    • (2)検討対象水域(一部)における概況と将来水質について
    • (3)検討対象水域(一部)における類型指定の見直しに係る考え方の整理について
    • (4)その他

配布資料

資料1 中央環境審議会水環境部会陸域環境基準専門委員会 委員名簿
資料2 陸域環境基準専門委員会(第6回)議事録案(委員限り)
資料3 前回指摘事項について
資料4 検討対象水域(一部)の水質予測結果について
(相模川下流、土師ダム貯水池及び弥栄ダム貯水池)
資料5 検討対象水域(一部)における類型指定の見直しに係る考え方の整理方針案
(相模川下流、土師ダム貯水池及び弥栄ダム貯水池)

中央環境審議会水環境部会陸域環境基準専門委員会名簿

委員長 岡田 光正 広島大学大学院工学研究科教授
臨時委員 花里 孝幸 信州大学山岳科学総合研究所
山地水域環境保全学部門長
専門委員 天野 邦彦 国土交通省国土技術政策総合研究所
環境研究部河川環境研究室長
専門委員 井上 隆信 豊橋技術科学大学建設工学系教授
専門委員 小倉 久子 千葉県環境研究センター
水質地質部水質環境研究室長
専門委員 尾崎 保夫 秋田県立大学生物資源科学部
生物環境科学科長
専門委員 風間 ふたば 山梨大学大学院医学工学総合研究部教授
専門委員 木幡 邦男 独立行政法人国立環境研究所
水土壌圏環境研究領域長
専門委員 田尾 博明 独立行政法人産業技術総合研究所
環境管理技術研究部門部門長
専門委員 長岡  裕 東京都市大学工学部都市工学科教授
専門委員 清水 俊昭 国土交通省国土技術政策総合研究所
下水道研究部長
専門委員 古米 弘明 東京大学大学院工学系研究科付属
水環境制御研究センター教授

議事録

午前10時00分 開会

○富坂課長補佐 定刻となりましたので、ただいまから中央環境審議会水環境部会第7回陸域環境基準専門委員会を開会いたします。
 本日は委員12名中10名のご出席が予定されておりまして、ただいまのところ8名のご出席をいただいております。
 委員の交代がございましたので、ここで紹介させていただきたいと思います。
 清水専門委員。国土交通省国土技術政策総合研究所の下水道研究部長でございます。

○清水委員 清水でございます。よろしくお願いいたします。

○富坂課長補佐 また、事務局のほうもメンバーが交代いたしましたので、ご紹介いたします。
 私、補佐をしております富坂と申します。よろしくお願いします。
 それから、環境基準係長、浦山でございます。

○浦山係長 浦山でございます。よろしくお願いいたします。

○富坂課長補佐 続きまして、お手元の配付資料についてご確認いただきたいと思います。
 議事次第の後、資料1、委員名簿、資料2、前回議事録、資料3、前回専門委員会での指摘に対する補足説明。それから、資料4-1から4-3までございます。それから資料5ということで、考え方の整理方針案、それから参考資料をお配りしております。このうち資料2については委員限りの資料となっております。
 不足等ございましたら、随時事務局までお申しつけください。よろしいでしょうか。
 それでは、この後の進行は岡田委員長にお願いいたします。

○岡田委員長 おはようございます。本日はご多忙の中ご出席いただきまして、ありがとうございます。
 本日の議事次第でございますが、前回ご議論いただいた水域の指定事項の対応をご議論いただきます。その後、検討対象水域の一部の水域における将来水質等の整理、それから類型指定の見直しに係る考え方の整理方針を議論いただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、早速議事に入りたいと思いますが、その前に、資料2に前回議事録が準備されております。先生方ご承知のように、この資料は既にご確認いただいた後、事務局で修正し、再度各委員の先生方に送られている資料でございます。特に問題ないと思いますので、この場で前回議事録としたいと思いますが、いかがでしょうか。何か忘れたこととか、大丈夫ですね。─ありがとうございます。
 それでは本議事録、資料2を前回議事録とさせていただきます。
 事務局のほうで公開の手続をお進めいただきますようお願いいたします。
 それでは、議事を進めさせていただきます。
 議題1、前回指摘事項についてですが、今回の対象水域について、本日が第3回目の会合となります。前回ご指摘いただいた項目について事務局で資料を準備していただいていますので、そのご説明をお願いいたします。

○富坂課長補佐 資料3に基づきまして、前回の指摘事項に対する補足説明をさせていただきます。
 まず、相模川下流についてのご指摘事項でございます。
 生活系の負荷量に対して下水処理の部分が域外放流されているけれども、ここのカウントの状況がどうなっているかというご指摘でございました。
 この生活系の負荷量につきまして、流域全体での発生負荷量ということで、フレームの中で計算してございます。ただし、その後の放流域につきましては、下水処理場、流域下水道2つございまして、そのうち柳島の管理センターについては域外放流となっておりますので、これを予測する場合には、負荷量から除いて計算しているという扱いでございます。前回お示ししました資料につきましても、そのような形で取り扱っているところでございます。
 なお、欄外に注書きしてございますけれども、地元の相模川検討会で生活系フレームの見直しを行っておりまして、前回お示ししました数字に比べて若干増えておる。1万2,328キロ/日という数字に修正されておりますので、そのように後のほうでも修正させていただいております。
 続きまして、渡良瀬川(2)の流域についての指摘でございます。
 渡良瀬川(2)の流域フレームを算出した表とそれに対応した経年変化のグラフが一致しないということでございました。
 これにつきましては、2ページの別紙1でございます。結果的にグラフのほうが間違っておりましたので、図を一番下のような形で修正させていただいております。申しわけございませんでした。
 それから、袋川下流の水質について、渡良瀬川(2)に流入しているのではないか、これについて環境基準の評価に影響があるのではないかというご指摘でございました。
 これにつきましては、3ページの別紙2でございます。袋川下流の合流点ということで、渡良瀬川(2)の水域につきまして、水域の指定の仕方が袋川下流までとなっておりまして、そうしましたところ、袋川下流自体の水質につきましては渡良瀬川(2)の評価には影響しませんので、特にこちらについては考慮しなくてもよいという判断でございます。
 なお、4ページに袋川下流の水質の状況ということで、参考資料ということでお示ししております。
 袋川の水質につきましては、図2の(2)に示しておりますけれども、D類型を若干オーバーするような形で推移している状況でございます。また、この水質が影響してくる本川の渡良瀬川(3)の環境基準点、渡良瀬大橋の基準点におきましては、B類型を満足しているという状況でございます。参考までにお示しいたします。
 それから、筑後川(3)の状況でございます。
 まず、表の水質測定結果、平成17年のものが間違っているのではないかというご指摘でございました。
 別紙3の5ページでございますけれども、前回資料の1月から3月分のデータが間違っておりましたので、修正させていただきました。
 筑後川の下流については感潮域であることから、これがBOD濃度と有明海との影響がどのようになっているかを確認することというご指摘を受けております。
 別紙4、6ページ以降でございます。
 筑後川(3)の最下流部につきまして、有明海の潮位観測データと実際の水質測定データをまとめたものが7ページのグラフでございます。特に平成17年の環境基準を超過している4月から7月までのデータを整理したものでございますけれども、ほぼ干潮時に採水を行っているという結果でございました。
 また、8ページでございますけれども、六五郎橋の塩分濃度とBODについて整理したものでございます。上のピンクの◆がBOD濃度で、4月から7月まで、こう高い状況になっているということでございます。また、塩分濃度でございますけれども、変動は極めて大きいのですが、採水時刻での塩分濃度では比較的低いというような状況でございました。限定的に海水の影響を受けている可能性はあるのではないかと思われますけれども、採水時点では比較的影響は少なかったという整理をしてございます。
 筑後川(3)で平成17年度にBOD濃度が超過している原因について、これが渇水年であるということで整理しておりましたけれども、この渇水年の整理についてもう一度見直すべきではないかというご指摘でございました。
 9ページ以降、筑後川上下流の流況についてまとめてございます。
 前回お示ししました流況データにつきましては、中ほど、瀬ノ下の流況でしたけれども、これと実際に利水が行われております筑後大堰、これが直下にございますので、こことの流況の差を見ております。環境基準点である筑後川(3)の六五郎橋の流況に近いところを評価しましたところ、10ページでございますが、一部に限定的に、ほとんど堰直下の赤いグラフでございますけれども、限定的に流量が見られないという状況が確認されました。
 また、雨量のデータということで10ページ、11ページに整理しております。
 平成17年度の月別平均降水量を赤いグラフで示しておりますけれども、これと平年のデータを比べますと、6月が非常に少ない状況になっていることがわかります。また、11ページの経年各月の降雨状況を整理した表でございますけれども、平成17年度は過去20年の中で2番目に降水量が少ない状況でございました。
 次の指摘事項としまして、深山ダムと川治ダムについて、降雨影響時の水質データについて「異常値」という表現を用いているけれども、これについて違う表現で修正いただきたいということでございました。
 これにつきましては、原因としまして先行降雨の影響を受けたと今回、判断しておりますので、表現としましても「先行降雨の影響を受けた値」という言い方を用いたいと思っております。「異常値」といった表現は避けるということで整理しております。
 こちらにつきましては、資料の一番後ろに資料3附属資料としてつけております正誤表の3ページ目、前回資料に対して「先行降雨の影響を受けた値」という表現に直しております。
 戻りまして、全般のお話でございますが、まず、流総計画を平成20年に見直しているので、これと原単位の確認をすることというご指摘がございました。
 12ページでございますけれども、COD、窒素、燐、これらの土地系についての原単位が変更となっておりましたので、これについての見直しを13ページにお示ししてございます。結果としましては、水質の将来予測ということで、ほぼ変動はなかったというような結論になってございます。また、BODにつきましては見直しございませんでしたので、河川のほうの見直しは特に行っておりません。
 それから、大腸菌群数を対数平均で算出すべきではないかというご指摘がございました。
 大腸菌群数につきましては、環境基準の評価としては参考指標として整理するということで、従来から行っておりましたけれども、15ページに参考ということで示させていただいております。対数平均のほうが若干低い形で整理されるということでございます。
 DOの測定データにつきまして、表記が「全層」とか「表層」とかまちまちになっているので、統一するように検討してほしいというご指摘でございました。
 こちらにつきましては、土師ダム、弥栄ダム、相模ダム、城山ダム、こういった所では複数層で測定している状況でございましたけれども、これを全体的に「表層」ということで整理させていただきたいと思っております。
 また、前回ご指摘がありました事項のうち、今後の課題として整理させていただいている事項がございます。こちらにつきましては、今回、専門委員会の中で結論を出すということではなくて、また違う場で必要なご議論をいただければと考えている事項でございます。
 4点ございまして、まず、先行降雨の判断基準を厳格に示すことはできないかということでございます。
 こちらにつきましては、最終的には一つ一つのデータを整理していかなければ判断できないと考えておりますけれども、こちらにつきまして別途の場で、今後の課題とさせていただければと考えております。
 2番目としまして、降雨影響のある特異値を使わないことから、常時監視の評価に特異値を採用しないことを明記すべきではないか。
 こちらにつきましても同様に、最終的には個別の判断になるのではないかというふうに整理しております。
 3番目としまして、環境基準から窒素が抜けるとこれが測定されなくなるのではないかということでございます。
 こちらにつきましても、そもそも窒素規制を行うべきかどうかという根本的な議論にもつながりますので、ちょっと慎重な対応が、今後の課題として検討すべきではないかと考えております。
 4番目としまして、将来的に、ダム湖の窒素適用をすべからく全部の湖沼に適用するという見直しをするなら、その結果を待つべきではないかというご指摘でございます。
 こちらにつきましても、湖沼の規制方法について別途の検討の場がございますので、そちらの検討を待って、ただし、こちらの専門委員会としましては今までのルールがございますので、それに基づいてご検討いただければということで、今後の課題としたいと思っております。
 前回指摘事項に関しては、以上でございます。

○岡田委員長 ここまでのご説明に関しまして、ご質問、ご意見ございますでしょうか。
 特にご指摘いただいた先生方、ご指摘のとおり直っていると考えてよろしいでしょうか。
 それでは、よろしいようでございますので、次に進みたいと思います。
 議事(2)、検討対象水域(一部)における概況と水質予測についてということで、今回の検討対象水域の一部における水質予測結果等を事務局で準備されていますので、そのご説明を受けたいと思います。
 今回は3水域、すなわち相模川下流、土師ダム、弥栄ダムとなっております。まず相模川下流についてご説明、ご議論いただいて、その後、土師ダムと弥栄ダムのご議論をいただきたいと思います。
 それでは、相模川下流からお願いします。

○浦山係長 それでは、相模川下流についてご説明させていただきます。
 資料4-1をごらんください。
 まず2ページ、3ページをごらんいただけますでしょうか。
 相模川下流につきましては相模川水系の相模川にありまして、相模川の上流から相模川上流(1)(2)(3)、相模川中流と続きまして、寒川取水堰から相模湾に至るまでの区域でございます。沿川には、下水処理場といたしまして四之宮管理センターと柳島管理センターがございます。環境基準点は馬入橋でございまして、その上流に四之宮管理センターが位置しているという状況でございます。柳島管理センターにつきましては域外放流ということで、相模湾に直接排出しております。
 河川の類型につきましてはC類型でございまして、今、赤く塗られております。
 続きまして、河川の水質について4ページ、5ページで示しております。
 5ページの左下のグラフをごらんいただけますでしょうか。
 BODにつきましては、75%値を緑色で示しております。平成7年から13年間、B類型でございます3ミリグラム/リットルを満たしているという状況でございます。さらにA類型につきましては、平成17年を除きまして平成14、15、16、18、19年と5年間、A類型を満たしている状況でございます。
 この平成17年に高濃度になった原因につきまして、5ページの下から解析しております。
 6ページの上のグラフを見ていただけますでしょうか。
 図1.4は環境基準点、馬入橋での日平均BODの経年変化のグラフです。平成17年4月から平成18年3月にかけましては、右のほうにございますけれども、2ミリグラム/リットルを超えている月が多い状況でございます。平成17年5月、7月、8月を除きました他の9カ月間、BOD2ミリグラム/リットルを超えております。
 これにつきまして、日雨量の状況を並べましたのが表1.3でございます。4月、10月、11月につきましては先行降雨の影響が見受けられますけれども、その他の月に関しましては先行降雨の影響が見られることはないといった状況でございます。
 続きまして、寒川堰の流況について検討いたしております。
 7ページ上のグラフを見ていただけますでしょうか。
 宮ヶ瀬ダムができました平成12年から、毎秒8トン放流量が最低でも維持されております。これを見ますと、特に平成17年に渇水の影響があったということは見受けられませんでした。
 続きまして8ページ、参考に、寒川堰下流放流量とBOD2ミリグラム/リットルを超えた測定日を示しております。特にBOD測定時に必ず渇水というわけではございません。
 以上のことをもちまして、平成17年度の高濃度は降雨や渇水による影響のものではないと言えようかと思っております。
 続きまして、9ページから相模川下流の利水状況についてお示ししております。
 相模川下流につきましては、水道用水等の利水は行われておりません。また、神奈川県における相模川の漁獲につきましては、アユが確認されておりますことから、水産2級、B類型相当の水域であることがわかります。
 次のページから、水質汚濁負荷量を算出しております。
 12、13ページをごらんいただけますでしょうか。
 13ページの上、図1.11に相模川下流の過去フレームの推移を掲載しております。公共下水道が増えるに従い、単独浄化槽が減っているといった状況が見受けられます。
 12ページに平成15年の現況フレームを記載させていただいております。これに将来推計といたしまして将来推計人口と、相模川流総に基づきまして将来フレームを設定しております。その設定しましたものが14ページでございます。
 平成15年の12ページと14ページを比べますと、公共下水道が増えておりまして、単独浄化槽は減っているといった状況が見受けられます。
 家畜系につきましては、15ページの下のグラフになります。若干減少傾向でございますけれども、将来フレームとしては、大きく変化するような計画は確認されませんでしたことから、現状維持としております。
 土地系につきましては、16ページの下のグラフをごらんいただけますでしょうか。特に大きな変動はございません。将来予測につきましても特に大きな変化はないということで、現状維持としております。
 続きまして17ページ、点源の状況です。
 大きな点源といたしましては、生活系におきまして下水処理場がございます。先ほどもご説明させていただきました柳島管理センターと四之宮管理センターがございますけれども、18ページに書かせていただいているように、四之宮管理センターでは処理能力向上の余地が多いですが、柳島管理センターにおいては処理能力向上が難しい状況となっております。将来的に、柳島管理センターの処理分の一部を四之宮管理センターのほうで処理するという計画が、今、なされております。しかし、その計画につきましては、いつから始まるということがまだ県のほうでも決まっておりませんことから、今回、この算定では「下水量増加分をすべて四之宮管理センターで処理する」という最も馬入橋の水質に影響を及ぼすケースで算出しております。
 19ページに、その現況と将来フレームの設定方法をまとめたものを記載しておりまして、20ページにおきましては、発生汚濁負荷量の原単位を記載しております。この原単位を掛け合わせまして、水質汚濁負荷量の現況と将来予測を21、22ページに記載しております。
 22ページの下のグラフをごらんいただけますでしょうか。
 相模川下流のBOD平成15年度と平成25年度の将来予測について記載しております。生活系の全体としての割合が平成15年度、約5割から平成25年度は25%程度という形に、全体としての割合としてなっております。
 続きまして23ページ、相模川下流の将来水質を予測しております。
 表1.18が相模川下流の水質、BODの年間平均値の経年変化でございます。表1.19が流量の経年変化、これらを掛け合わせたものが流出汚濁負荷量でして、表1.20になっております。
 流出率につきましては、この流出負荷量を21、22ページで算出しておりますような発生負荷量で割ったものとなっております。
 将来の流出負荷量につきましては、24ページとなっております。将来流出負荷量は将来発生負荷量に平均流出率を掛け合わせたものでございまして、表1.22が発生負荷量と将来流出負荷量となっております。
 将来水質につきましては、将来発生負荷量に平均流出率を掛け合わせました将来流出負荷量を平均流量で割ることで、年平均値を出しております。
 また、流出率及び流量につきましては、年により自動変動することから、年平均値の予測に加えまして±2σという変動範囲を示しております。
 その算出結果が25ページにございます表1.24ですけれども、水質BODは、この予測結果といたしまして1.2ミリグラム/リットルとなりまして、変動範囲は1.0~1.4ミリグラム/リットルで、河川A類型でございます2ミリグラム/リットルを満足している水質レベルとなっております。
 26ページには、相模川下流でのBOD濃度と±2σの変動範囲を示したグラフを記載しております。これによりますと、年平均値はおおむね変動範囲内にあることが確認されます。
 なお、平成17年度のBODの平均値、平成17年度が2.9ミリグラム/リットルだったんですけれども、これにつきましてはフレーム線型補完による簡易計算によると、変動範囲は1.2~2.2ミリグラム/リットルとなりまして、変動範囲外となるということで、±2σを超える異常値であるといったことがわかろうかと思います。
 説明は以上でございます。

○岡田委員長 以上の説明に関しまして、ご質問、ご意見等がございましたらお願いいたします。

○井上委員 本質的ではないところなんですけれども、11ページに相模川流域のフレーム作成方法という図が記載されていまして、それでは平成9年の土地利用メッシュ、平成12年度の国勢調査を用いることになっていて、その後の操作が私、ちょっとよくわかっていないんですが、16ページの図1.13では毎年度の土地系フレームの面積が出ていて、これと11ページのフレーム作成方法とは整合しているんでしょうか。
 他の資料を見ますと「何年度の土地利用メッシュを用いた」とかそういう記載がなくて、ここにだけ出ているんですけれども、いかがでしょうか。
 例えば資料4-2とか4-3に予測フレームの概況というフローチャートのような図があるところ、資料4-3ですと15ページ、資料4-2ですと12ページですね。これを見ると、相模川の下流だけこの概要が少し違うのかなと。資料4-2とか4-3にはフレームという項目はあるんですが、その作成方法という、図1.10に相当する部分がないんですね。ここだけあって、そこに平成9年の土地利用メッシュと平成12年度国勢調査の地域メッシュを用いて下のものを計算しますよと書かれているんですが、そうした場合に、16ページに書かれている面積が各年度で若干異なっているんですよね。これは土地利用メッシュではなくて、市町村の別のデータを用いて、平成16年のこの山林とか市街地とかの面積を毎年計算されているのではないかと思うんですが、もしそうであれば、このフレーム作成のところに「何年のものを用いた」という値を載せると整合がとれるのではないでしょうかということです。

○富坂課長補佐 フレームのベースとなったデータ自体につきまして、相模川下流流域と土師ダム、弥栄ダムと異なった年度に整理しているという状況がございまして、そういったところで若干整理の仕方が変わってきているようなところがございます。
 そういう意味で、相模川下流につきましてはお示ししましたような形で、平成9年の土地メッシュを利用したいとかいう形でお示ししておりますけれども─どうしますかね、弥栄ダム、土師ダムといったところについても同じような図をお示ししたほうがよろしいですか。

○井上委員 言ってみれば逆の方向で、なくてもいいのではないかという方向なんです。ややこしくなるので。そうしないと、平成6年から15年で土地利用が変化しているという16ページのグラフは、どこのデータを用いて出したものかということを明確にしていただいた方がいいと思いますということ。

○富坂課長補佐 わかりました。ご指摘を受けまして、資料を整理させていただきたいと思います。

○風間委員 結局、平成17年度のデータがよくわからなくて、異常値だということですが、この理由について、何か他に考えられるようなことはないんでしょうか。例えば業者が変わっているとか。(笑)
 というのは、6ページを見てみると、冬場のBODの値が高くなっていますよね。6ページが月ごとの実測値ですよね。そういうふうにして見てみますと、平成18年4月はいいんだけれども、3月がぎりぎりで、2月、1月、12月、11月、10月と、比較的水温が低い時期にBODが高くなっているというのがちょっと気になるところなんですけれども、どうしてこういうことになったのかということについて、何かご存じないでしょうか。

○富坂課長補佐 整理としまして、環境基準を整理するときに、まず降雨影響ですとか、あるいは貯水池の中で植物性プランクトンが発生しているとか、そういった原因によるものについてはいろいろ検討してきてはおるんですけれども、業者の変更とか、あるいは水域に異常な負荷が入ってきたとか、そういったことについては特にまだ整理しておりません。

○岡田委員長 整理……。そういう情報はない、わからないということですよね。

○風間委員 ただ、ちょっと気になるのですが、実はある県でも同じようなことが起きたことがありました。やはり理由はわからなかったんですけれども、私がすごく懸念するのは、皆さんこの会議でもおっしゃっているように予算が少なくなっていて、入札で安かろうというところがなきにしもあらずで、それがもし、もしですけれども、こういう結果にあらわれてしまうようなことがあるんだとすると、実はとても深刻な状況があるのではないかなという気がしましたので、お伺いした次第です。
 例えば、これはないと思いますけれども、冬場にBODの値が高いというのが気にかかります。冬期は浄化能力が低くなっているということかもしれませんが、採取してきた水温が低い水を20度にしないでDO測定をし、その後試料を20度の恒温槽の中に入れてしまうといった基本的な測定時のミスはなかったか気になりました。

○天野委員 関連して。
 3ページの図を見ますと、基準地点が寒川取水堰という所にありますよね。あるいはその上の相模大堰の所とか。こういう堰が2つあるので、こういった所でプランクトンが増える可能性もあると思うんですけれども、こういう堰における水質のデータとか、そういうものがもしあるのであれば、例えばそこでブルームが起こっていたとか、この年に1年じゅう起こっていたかどうかはわかりませんけれども、例えば平成17年度は少し気温が高目だったとか、そういう上流のデータを見ることで何かこういう値が出た理由がつかめないかと思うんですけれども、そういう検討は可能なんでしょうか。

○富坂課長補佐 上流の、例えば寒川取水堰でのBODデータといったものも測定されております。また、放流量につきまして、先ほどご説明したとおりでございますけれども、特にこれについて、上流のほうで高いので下流も同じように高いという……。こちらにつきましては、またデータを整理してお示しするというような形で整理させていただきます。

○天野委員 恐らく何らかの相関性があると思いますので、あるいは、なければその下の四之宮管理センターでちょっと特別なことがあったとか、ちょっと処理が─私はわからないですけれども、四之宮管理センターの放流水質とか、上流に手がかりになるようなデータがあると思いますので、そういったものと比較していただければと思います。

○岡田委員長 では、上流データと管理センターのデータが得られるならば探してみる、そして少しでも手がかりを探っていこう、こういうことですが、よろしいですか。なければしようがないですね、もちろん。

○天野委員 そうですね。

○岡田委員長 では、そういうことでお願いいたします。

○古米委員 つまらないことで申しわけありませんが、3ページの図1.2、水域類型指定状況図の中で、今回の所はC類型ということで赤い表示になっているんですが、前は黄色でしたよね。

○井上委員 E類型が赤でC類型が黄色でしたね。

○岡田委員長 パッと見たときに誤解を生みますから、直しておいてください。

○古米委員 あと、さっきから一生懸命考えていたんですが、6ページの一番下のところ。先ほど原因がわからないということで、原因がわからないということについてはいいんですけれども、「降雨や渇水による影響ではないと言える」というほど単純にというか、降雨状況を見て判断しているのは8ページの9月と10月の流量は十分にあった、水量が100トンぐらいのときもあって、だから流量が少ないから高いわけではないというのは、まずこれで説明した。もう一つは、雨が降って濃度が上がったという影響は少ないだろうというのは、表1.3の日雨量の状況を見たということだと思うんですね。
 それで、短い時間で一生懸命考えてはいるんですが、例えば9月、10月の降雨、10月12日は2日前に10ミリ降っているとかそういうのを見ると、流量はあるけれども高かったという説明になるし、9月はちょっと該当しませんけれども、2月、3月は上流のほうで7日前に大雨が降っていて、それが入るんだけれども、寒川で水を取らないといけないからため込んでいて、上流川の流量管理をしているがゆえに水量は低くて、実際上、出てきて何か汚濁物がたまって、それが出てくるといった話もある。だから、そういうことをちょっと丁寧にすると、単純に「降雨や渇水による影響ではないと言える」とここに書いてしまっていいのかなというのが気になります。ここまで限定的に書いていいのかなと、さっきから。
 今までのシナリオだと、この表が出てきて、数日前に雨が降っていない、流量がいろいろ変動しているときにも高いものは高いんだから、流量ではないという論理でご説明を受けたんですけれども、例えば10月は雨の影響を受けて高かった、流量が多かった、9月はその影響がなかった、9月だけがたまたまそういう、流量はそこそこだけれども高かった、だから流量の影響ではないという論理になるんですかね。
 ごめんなさい、結論はないんですけれども、何かここまで言い切れるのかなというのがちょっと心配な表現で。

○小倉委員 先行降雨の影響は少ないと思いますけれども、渇水のほうは、特に冬は渇水と言っていいのではないかなと読めますが。

○岡田委員長 どのグラフになりますか。

○小倉委員 8ページの平成17年から18年、先ほど風間委員がおっしゃったように冬のデータはBODが高いわけですけれども、その時期は流量が非常に少ないですよね。

○岡田委員長 冬の渇水のときにBODデータは確かに高いと。

○小倉委員 2を超えている、丸く印がついているのは冬だけではありませんが、特にこの年の冬場は流量が少なかったのではないかなと。
 それから、7ページの図1.5を見ても、平成17年、18年あたり、19年もそうですが、寒川堰の流量は少ないですよね。

○風間委員 でも、さっきのお話で、宮ヶ瀬ができてから放流されているんですよね。

○小倉委員 あ、維持流量で。

○風間委員 ええ。だから平成12年から17年はここで見ても、特に渇水時も流量は変わらないのではないですか。

○小倉委員 最小はね。

○岡田委員長 8あるということね。

○富坂課長補佐 ご指摘ありましたとおり、平成12年以降、渇水流量としても秒8トンが流れている状況でございまして、それ以前は渇水流量として、本当に1トンとか2トンとかその程度のものでございましたので、渇水時の流量としては改善されているのではないかという整理でございます。

○岡田委員長 ということは、流量が維持されていても、やはりこのときはBODが高かった、そういうことですね。

○井上委員 1点データの確認だけ。
 アメダスデータが平塚になっているんですが、ここのデータで日雨量を見ることで問題はないんでしょうか。流域の、ちょっと神奈川県の位置がよくわからないんですが、もっと下流ではないのかなと思いまして。

○岡田委員長 平塚は、近いんじゃないですか。

○井上委員 流域の真ん中とか、寒川は……

○岡田委員長 平塚は海側ですからね。それは、どうですか。他にデータはないですよね、多分。

○富坂課長補佐 最も近い点で代表させておりますので。

○岡田委員長 井上委員がおっしゃるのは、例えば平塚ではなくて上のほうの、上野原とか山のほうがあるじゃないですか。そっちのデータはないのかということですよね。

○井上委員 そういうことです。

○岡田委員長 ないですか。─では、確認してください。
 ほかにございますか。結局まだよくわからないんだけれども、事務局の原案どおりと言うと変な言い方ですが、平成17年度のデータについてはまだよくわからないということですね。
 今、ご指摘いただいた点をもう少し調べていただいて、もう少し検討だけしてください。少しでもわかったほうがいいかと思いますので、よろしくお願いします。
 ほかにございますか。
 それでは、次の資料のご説明に移りたいと思います。土師ダムと弥栄ダムですね。

○浦山係長 資料4-2、4-3、土師ダム貯水池と弥栄ダム貯水池についてご説明させていただきます。
 資料4-2、4ページをごらんいただけますでしょうか。
 土師ダムは江の川の途中に位置しておりまして、CODにつきましては湖沼A類型、窒素、燐につきましては湖沼II類型という形になっておりまして、平成13年3月に指定されております。平成18年度までの暫定目標につきましては、全窒素0.43ミリグラム/リットル、全燐につきましては0.020ミリグラム/リットルという形になっております。
 また、後から説明させていただきますが、今回、流入河川の水質として使用しておりますのは、土師ダムの直上流の川井という測定地点での値です。
 6ページ以降に、土師ダムの水質の推移を示しております。
 7ページの右下から2つ目のグラフが土師ダムのCODのグラフでございます。平成13年から、湖沼A類型でございます3ミリグラム/リットルを満足している状況でございます。
 窒素につきましては左下のグラフ、青のグラフになりますが、暫定基準でございます全窒素0.43ミリグラム/リットルを満足できていない状況でございます。
 燐につきましては、平成13年以降、暫定基準でございます0.020ミリグラム/リットルを満足しておりましたけれども、平成18年に0.025ミリグラム/リットルということで、平成18年には満足していないといった状況が見受けられます。
 COD、窒素、燐につきまして平成12年のグラフがポンと上昇しておりますが、この平成12年の高濃度について、10ページ、11ページで解析しております。
 先行降雨につきましては、表2.6になりまして、特に先行降雨の影響は見受けられません。
 11ページの上のグラフでクロロフィルの影響を見たところ、平成12年8月8日が突出して大きくなっております。このことから、平成12年の土師ダムの平均水質を後から求めました±2σの範囲で見たところ、この±2σの範囲を超えていることから、平成12年8月の測定値を、ここはあえて「異常値」と判断いたしまして、将来予測に用いないことにしております。
 続きまして、N/P比について検討しております。8ページをごらんください。
 窒素の項目の基準値を適用すべき湖沼の条件といたしまして、全窒素が湖沼植物プランクトンの増殖の要因となる湖沼は、N/P比が20以下、かつ全燐濃度が0.02ミリグラム/リットル以上である湖沼となっております。
 今回、土師ダムにつきましてN/P比を記載しましたものが図2.5になりますが、平成9年は19.2ということで、N/P比20以下を満たしておる状況でございます。
 この平成9年の値につきまして解析しましたものが8ページ、9ページでございます。
 9ページの真ん中の図が燐の経月変化になりますけれども、平成9年9月が高い状況でございます。これにつきまして平成9年9月の降水量の状況を見ましたものが、下の表でございます。このことから、平成9年9月の測定値を先行降雨の影響を受けた値と判断いたしまして、将来予測に用いないこととしております。
 この8ページ、10ページ、11ページの解析の結果、平成9年及び平成12年のデータを除外してもう一度作成したN/Pのグラフが11ページの図2.8でございます。この図から、除外してもなお平成9年のN/P比は20.0とN/P比20対0を満たしていることから、土師ダムについては、窒素は適用の範囲内ということで整理しております。
 12ページ以降、土師ダムの利水状況について記載しております。
 土師ダムにつきましては、農業、水道、工業用水に用いられております。利水状況といたしましては、水道2級となっております。
 13ページの上のほうに、土師ダムの活性炭の使用状況を載せておりますけれども、土師ダムでは異常時に活性炭を使用している状況がございまして、利水状況が認められます。
 続きまして、漁獲に関しましては14ページになります。
 漁獲に関してはアユがとれる状況がございまして、これらのことから、CODに関しましては水産2級、湖沼A類型相当、窒素、燐に関しましては水産1種、湖沼II類型相当の利水状況であることがわかります。
 15ページ以降で、水質汚濁負荷量の変化について見ております。
 土師ダム貯水池の流域フレームにつきましては、17ページの下のグラフをごらんいただけますでしょうか。
 生活系に関しましては、下水道が増えるに従って計画収集が減っているという過去のフレームがわかろうかと思います。
 18ページ以降、北広島町と安芸高田市というところで土師ダムの流域が設定されておるんですけれども、それについて設定しております。
 18ページの上のほう、平成17年の北広島町のし尿処理形態別人口のデータがございますことから、土師ダム貯水池の流域の割合、メッシュ比率を掛けまして、北広島町での土師ダムの流域人口を算出しております。
 安芸高田市につきましては、旧吉田町、旧八千代町、旧美土里町、旧高宮町、旧甲田町及び旧向原町の6町が合併して安芸高田市となっておりますけれども、このうち3町が土師ダム貯水池流域に関係しております。平成14年度までの形態別人口が存在しておりますことから、この形態別人口に安芸高田市の人口の伸び率を掛け合わせたものが表2.14でございます。さらに、これらの表から土師ダム貯水池流域内の人口を絞って算出いたしましたのが、表2.15でございます。
 それをまとめましたものが、20ページの表2.16でございます。北広島町と安芸高田市を足したものでございます。
 これに将来人口─将来につきましては将来の推計人口を用いまして、その人口の伸び率を乗じて算出しております。それにつきましては、21ページの表2.19になっております。
 続きまして、家畜につきましては22ページにグラフを示しております。
 家畜につきましては若干減少傾向にありますことから、将来的には現状と同じとして設定しております。
 土地フレームにつきましては24ページになりますが、ほぼ増加が見られないことから、将来予測も現状と同じとしております。
 他に、点源に関しましては25ページにございます。
 下水道及び農業集落排水につきましては、人口の伸び率を乗じて算定しております。
 これらの設定方法をまとめましたのが27ページでございまして、過去のフレームと現況フレーム、将来フレームをまとめたものを28ページに示しております。ここに29ページに示しております原単位を掛け合わせまして、発生汚濁負荷量を出しておりますのが、30ページ、31ページでございます。
 31ページの左のグラフが現況・平成17年度のCOD、窒素、燐のグラフ、右側が将来推計でございます。COD、窒素につきまして、土地系の山林が多いことがわかります。燐につきましては、田園の系統が多いことがわかります。
 続きまして32ページから、土師ダム貯水池の将来水質を算定しております。
 土師ダム貯水池の平均流入量につきましては、表2.30になります。表2.31で土師ダムの流入水質と土師ダムの平均値を記載しておりますけれども、この流入量と土師ダムの流入水質を掛け合わせたものが流入負荷量となりまして、33ページの上のグラフでございます。この29、30ページで出しました流入負荷量を発生負荷量で割ってやると、流出率となります。
 将来ダムの水質年平均値は、現況ダム水質年平均値に将来流入負荷量を掛けまして、それを現況の平均流入負荷量で割ってやります。そうなると、表2.33という形で将来水質と変動範囲が出ております。
 土師ダムの将来水質は2.9ミリグラム/リットルということで、湖沼A類型でございます3ミリグラム/リットル相当を満たしている状況でございます。
 同様に、窒素、燐に関して予測をしております。
 35ページの上の表をごらんいただけますでしょうか。
 土師ダムの窒素につきましては、将来水質が0.55ミリグラム/リットルとなっておりまして、暫定目標である0.43ミリグラム/リットルを満たしていない状況でございます。
 燐につきましては、36ページになります。将来水質が0.018ミリグラム/リットルということで、暫定目標0.020ミリグラム/リットルをわずかに下回っている状況でございます。
 以上が土師ダムでございます。
 引き続きまして資料4-3、弥栄ダム貯水池(弥栄湖)についてご説明させていただきます。
 弥栄湖につきましては、3ページをごらんいただけますでしょうか。
 弥栄ダム貯水池は、小瀬川水系の小瀬川の途中に位置しておりまして、上流に小瀬川ダム貯水池がございます。CODは湖沼AA類型、窒素、燐に関しましては湖沼II類型となっております。平成18年度までの暫定目標はCOD2.0ミリグラム/リットル、全窒素につきましては0.32ミリグラム/リットル、全燐が0.010ミリグラム/リットルという状況でございます。
 水質につきましては、5ページ、6ページでございます。
 6ページの下から2つ目のグラフがCODになっております。平成13年度以降、暫定目標2.6ミリグラム/リットルを満たしている状況でございます。
 窒素に関しましては、暫定目標0.32ミリグラム/リットルを満たせていない状況でございまして、燐につきましては、若干見にくいんですけれども、平成12年から0.010ミリグラム/リットルを満たしておりましたけれども、平成18年、19年が0.012ミリグラム/リットルということで、暫定基準を満たしていない状況でございます。
 土師ダムと同じように、弥栄ダムのN/P比の状況を示しておるのが7ページのグラフでございます。平成9年につきましてはN/P比20以上の範囲を満たしている状況でございます。
 この平成9年の水質データについて、また比較検討しております。7ページ以降になります。
 これにつきまして、10ページのグラフを見ていただけますでしょうか。
 弥栄ダムのクロロフィルにつきましては、平成18年と平成9年に突出して高い値を示しております。
 戻っていただきまして、8ページをごらんいただけますでしょうか。
 窒素、燐につきましては年4回しか測定しておりませんが、平成9年5月につきましては燐が高い値を示しております。
 先行降雨については特に影響が見られないといったことでございましたけれども、これは±2σの範囲をちょっと超えておりましたことから、平成9年5月の測定値を異常値と判断いたしまして、将来予測に用いないことにしております。
 また、平成18年5月のデータについても同じようにクロロフィルが高いという影響、また、こちらにつきましては、10ページの上の表ですけれども、先行降雨の状況が見られるということもありまして、先行降雨の影響を受けた値であり、なおかつ±2σの範囲を超える異常値ということで、この値を抜いております。
 この値を抜きましたのが、10ページの下のN/P比のグラフでございます。この図から、平成9年のN/P比は25.6となり、窒素は適用範囲外となりますことから、弥栄ダムでは窒素の適用はしないという結論にしております。
 11ページ以降、弥栄ダムの利水状況を示しております。
 12ページをごらんください。
 水道2級の利水状況がございまして、湖沼がCODにつきましてはA類型相当、窒素、燐につきましてはII類型相当となります。
 また、漁獲につきましては13ページですが、アユがとれておりまして、水産2級、水産1種の状況でございます。
 弥栄ダムの水質汚濁負荷量に関しましては、14ページ以降で計算しております。
 17ページの図3.13で、流域のし尿処理形態別人口の経年変化を示しております。人口がやや減少していることがわかります。
 平成17年の現況につきましては、17ページの上の表になります。
 将来予測につきましては17ページ以降に記載しておりますけれども、平成16年の大竹市、大野町、佐伯町の形態別の人口がわかっておりますことから、各市町における人口の伸び率を乗じ、また、弥栄ダム流域の割合を乗じたものが19ページの下の表でございます。平成25年の将来予測は19ページの下の表になっております。
 20ページをごらんいただけますでしょうか。
 家畜系につきましては、ほぼ横ばいの状況でございまして、こちらについては将来予測も現状維持としております。
 土地系につきましてもほぼ横ばいということで、土地系につきましても現状維持という形でございます。
 その設定方法をまとめましたのが22ページでございまして、過去のフレームと将来フレームをまとめておりますのが23、24ページでございます。ここに25ページの原単位を掛けまして、26ページ、27ページで弥栄ダム流域の発生汚濁負荷量を出しております。
 27ページのグラフでは、COD、窒素、燐につきまして、山林系が多いという状況でございます。
 弥栄ダムにつきましても土師ダムと同様に、COD、燐について予測しております。将来予測は29ページの上の表をごらんください。水質CODは75%値で2.5ミリグラム/リットルということで、暫定目標である2.6ミリグラム/リットルをやや満足している状況でございます。
 燐につきましては、将来水質0.008ミリグラム/リットルということで、30ページに記載しております。これにつきましては暫定目標0.010ミリグラム/リットルを満たしている状況でございます。
 以上でございます。

○岡田委員長 土師ダムと弥栄ダムについてご説明をいただきました。
 一緒にすると混乱しますから、まず土師ダムからいきたいと思います。土師ダムにつきまして、ご質問、ご意見がございましたらお願いいたします。

○天野委員 多分これミスプリントだと思うんですけれども、11ページの図2.8が、T-N/T-P比で結論としては20以上なんですよね。ですので、適用範囲外だと思うんですけれども。

○富坂課長補佐 整理としましては、窒素を適用するものはN/P比20.0以下かつT-Nが0.02以上でございますので、これは適用範囲内と整理しております。

○天野委員 これ、20以上になっているのではないですか、この青い点。

○富坂課長補佐 ちょうど線上……

○天野委員 この線より右下に来るのが適用範囲外ですよね。Nが横軸になっているのが、ちょっと見づらいですけれども、20対1の線より下にあるということは、20以上ということですよね。だから適用範囲外ですよね。
 いや、さっき弥栄はそうなっていて適用範囲外と言われたので、ここは適用範囲外なのではないかと思うんですけれども。

○辻原課長補佐 計算すると、ちょうど20.0なんです。有効桁、その下がどうかというのはちょっと判断に使えないので、20.0まで見て、もう以下というところに入っていますという……。

○井上委員 以下になると、適用範囲なんでしょう。

○辻原課長補佐 20.0までが適用範囲なんです。20.1になると×なんですけれども。

○天野委員 ですから、これは20……、あ、一個でも20だとだめだということですか。

○辻原課長補佐 いえ、平成9年はちょうど20.0なので、これは条件の中に入っているということなんですね。「20.0以下」なんです。条件は。

○天野委員 平成9年だけはということですね。

○辻原課長補佐 平成9年だけは、入っています。

○天野委員 ただ、全体としては適用範囲外のものだということですか。

○辻原課長補佐 その辺は、今までも単年度でも入っていれば適用するということで……。
 何回か前にも、1点、2点しか入っていないのでこれはやめましょうかというお話をしたことがあるんですけれども、そのときは委員の皆様方から、入っているんだから適用すべきだろうというお話があったと記憶しています。

○天野委員 随分以前、私、日本のダム貯水池のT-N/T-P比をいろいろ気にして見たんですけれども、質量比だと大体12ぐらいのところでN/Pのクロロフィルに対する制限が分かれていたように思ったので、20だと結構、きつ目というか。

○辻原課長補佐 ただ、この制度の基準としては20というところで、12という論文があるのも承知しておりますが。

○天野委員 決まりとしては範囲内だった、そういうことですか。わかりました。

○岡田委員長 よろしいですか。
 これはなかなかわかりにくいところで、天野委員の疑問はもっともだと思うんですが、整理しますと、1点でも20以下があれば適用するということは、今日、資料3の1ページの一番下に今後の検討というところがありますよね。このように外すかどうかという意見があるんですが、まだ保留だということにもなっていますので、1点でもあれば残す、こういうことですね。

○辻原課長補佐 あと、この土師ダムの特徴として、7ページを見ていただくとよくわかると思うんですけれども、T-Nのグラフが左下にありますが、経年的に見ると平成9年以降ずっと上がっている状況がありまして、流入河川、34ページに川井のデータがありますけれども、これも見ますと、平成9年度以降で見ると徐々に上がっているようなところもありまして、こういう所ですと基本的にNの濃度がどんどん上がってしまうので、N/P比を見るとだんだんと、この図で言うと下のほうに移動していくわけですけれども、この辺は、平成9年当時はこういうことで条件の中に入っていたけれども、どうも周辺の状況が変わってきてNが上がっていくと、直近の年度で見れば条件から外れてくるわけですけれども、その辺の要因が何だったのかはよく考えていかないと、本来はこういう状況だったのに今は、ちょっと言葉は悪いですが、何もしていない状態でNが悪くなって、やはりNの規制を外しましょうかというのは少し問題があるかな、そういうふうに考えているところです。

○岡田委員長 よろしいですか。
 そういう意味もあって、1点でもあればというのがずっと残っているんだろうと思います。

○井上委員 今のに関連して、ルールでNを外さないほうがいいというのは、私もそのとおりなんですけれども、過去何年まで見るかというようなルールがあるんでしょうか。過去10年であれば、平成19年から見ると平成10年から19年の10点は外せるということになるので、そのあたりの整理だけしておいていただいたほうがいいのではないかと思います。

○辻原課長補佐 そこは一応暫定目標の見直しということでやっていますので、前回見直しをしたときは多分平成13年ぐらいまでのデータでやっていたと思いますが、そのときはおそらく、過去10年以内のデータで見て検討していたんだろうと思います。平成7年からデータがついていますので、恐らくその辺から実測はされているんだと思いますけれども、そうすると、5年ぐらいで見ていたのかもしれませんけれども、新規の検討のときには直近のデータで見ているということなんですけれども、今回は見直しということで、少しその辺、過去のものまで含めて検討させていただいている状況です。

○岡田委員長 これは今後の課題に入っていますので、ここまでにしましょう。おっしゃる趣旨はそのとおりだと思います。

○尾崎委員 7ページで、窒素は徐々に増えているんですが最高のpHが下がってきていますよね。これは何か要因があるんでしょうか。多分、富栄養化が進んでくると上がるような気もするんですけれども、測った時期が影響しているのか、その辺、ちょっと気になるところなんですけれども。

○岡田委員長 そういう視点でごらんになったデータありますか。

○富坂課長補佐 pHのほうは、ちょっと整理しておりません。

○岡田委員長 そうですよね。もう一回見ていただけますか。尾崎委員がおっしゃるように、ちょっと不思議な感じですから、ご確認ください。

○古米委員 弥栄ダムもそうなんですよ。平成19年度に下がっている。広島南部。(笑)

○岡田委員長 T-Nが上がっていてpHが下がる、両方同じ傾向で、これは冗談抜きにして広島だけということもないと思いますので、ちょっとご確認いただけますか。
 ほかにございますか。

○井上委員 1点、教えていただきたいんですけれども、4ページの図2.2、類型指定状況図では環境基準点が土師ダム湖心になっているんですが、5ページの水質測定地点は土師ダムのダムサイトなんですね。これはこれでよろしいんですか。

○岡田委員長 あ、本当だ。
 ご質問の趣旨は、湖心というのはダムサイトの枠、こういうことになるんですかと。ダムの場合は。

○井上委員 言葉の問題で、すみません。確認だけです。

○富坂課長補佐 表記の話と、実際に……

○岡田委員長 ダムの先生、どうぞ。(笑)

○天野委員 湖心という呼び名がいいのかどうかわかりませんが、ダムによって幾つかありまして、本当に物理的に湖心近くで測るダムもありますけれども、一番多いのは、やはりダムサイト付近。一番深いというのもありまして、そういう所で代表させるのが多いと思います。
 ただ、実際、土師ダムはこれ以外にも何カ所か測っていたとは思います。ちょっと私も記憶が定かではありませんが。

○岡田委員長 井上委員のご質問は、ダムで「湖心」というのは一般論としては……

○天野委員 「湖心」と呼ぶのは、よくないかもしれません。ダムなら「ダムサイト」のほうがいいかもしれません。ただ、ダムの水質としては、ダムサイトの……

○井上委員 そちらがいいというのは、わかっているので。

○尾崎委員 ダムサイトというのは、ダムの堤防の上……

○岡田委員長 脇。一番深い所。

○尾崎委員 例えば、さっきクロロフィルが高いデータがありましたね。それは、私たち八郎湖でもやっているんですけれども、風の向きによって全然違うんですよね。だから、この異常値と言われているのは先行降雨などよりも、そういう話からすると風の向きによって、半日向きが変わりますと集まり方が全然違いますので、やはりこういうことをやるときは、ダムサイトよりは真ん中、湖心のほうがいいかなという感じがします。

○岡田委員長 そうか。……でも、普通は水質代表点はダムサイトですよね、ダムの場合。

○天野委員 確かにおっしゃるとおり、土師ダムでもアオコが結構よく出ていて、先ほど平成19年がというお話があって、それがかかっているかちょっとわかりませんが、ここでは曝気循環装置をたくさん入れていて、水を混合させているんですね。
 11ページの図2.7を見ると、平成19年度はクロロフィルaが比較的高かったので、その対策として循環の量を増やしたとか、ひょっとしたら現場でそんなことをやっていたかもしれないなと思ったり、あと、窒素/燐の比率が変わっているので、流入と違って貯水池の中では、クロロフィルaが抑えられるとどちらかというと硝酸は余るかもしれないので、T-Nの上昇は、ひょっとすると硝酸の上昇によるものかもしれないなと思いましたので、やはりダムの場合は貯水池の中で起こっている現象が、こういったN/Pのずれみたいなものに影響している可能性はあるかなと思います。

○岡田委員長 では、今のご意見を参考にして、さっきの問題も含めて、ちょっと調べてください。
 ありがとうございました。ほかにございますか。

○清水委員 単純な話なんですが、31ページの円グラフで、多分間違いだと思いますけれども、このCODの値、合計はそれぞれ表を移してあるんですが、個別のものは全部同じ数字が入っているんですね。多分これ、どこか数字が違う……、生活系の数字を写し間違えているんだろうと思いますので、確認してください。
 それから、T-N、T-Pの話に戻って申しわけないんですが、将来予測をされていて、T-Nは0.55でT-Pが0.018。これ、単純に割ると20を超えるんですけれども、予測したときに20を超えても、やはり暫定基準としては適用するという判断をされるんですか。あるいは、これはあくまでも参考なので、現況重視で暫定基準は考えるということなんでしょうか。その辺のお考えをお教えいただければと思います。

○辻原課長補佐 今の考えは、基本的に決めたときの考えを踏襲するということで、先ほどもちょっと説明しましたけれども、結局どうしてこうなっているかというと、窒素濃度がどんどん上がっているからということでして、この辺は将来的な問題もあるわけですけれども、結局、その窒素の由来が何なのかというところをよく見ていかないと、本来対策すべきなのにしていなくて、結果としてN/P比が上がっていきました、それでN規制は要らないですとかNの対策は要らないですということになってしまうと、それは本末転倒な気もしますので、ここはあえて昔のままにしておきたいということです。

○岡田委員長 これは今日、一番最初にご説明いただいたように、今後の課題として検討することになっていますが、至急検討しないと、困ることは困りますね。これから毎回こういう議論が出てくるのではないかと思いますので、ぜひお願いします。
 ほかにございますか。

○井上委員 土師ダムも次のダムもそうなんですが、クロロフィルa濃度が高くて、その原因によってBODなりCODなりが高くなっている。これはもう原因がはっきりしているんですが、このときに異常値として除くのが、1回であれば妥当なのか2回であれば妥当なのか、これが例えばもう少し頻繁に起こったらどうするのか。これは測定ミスとかそういうわけではなくて、原因も自然現象で起こっているとはっきりしているものを除く場合に、何かしらルールなりがあったほうがいいのではないか。今回のことは別として、将来的に考えたほうがよいのではないかと思います。

○富坂課長補佐 そのあたりは、今回も±2σという考え方でご提案させていただいておるんですけれども、つまり、何度も出現するような現象であれば、それは異常値ではなくて変動の範囲内という整理になると思いますので、その場合には±2σの中に入ってくるんだろう。今回のように1回、2回ということであって特別に値が異なるような状況であれば、そこのところではねることができるのかなという整理をさせていただいています。

○岡田委員長 その±2σの話は、ルールブックか何かに明記されていますか。

○富坂課長補佐 現在は、まだ。

○岡田委員長 そうですね。だから、それはそれで結構ですが、やはりそれもつくるようにしていただけますか。場合によっては、さっきのN/P比20の話と同じように、つくりながら検討していかなければいけないことになるかと思いますので。
 では、弥栄ダムも含めてご質問、ご意見ございましたらお願いいたします。もちろん土師ダムでも結構でございます。

○長岡委員 し尿処理場がありますが、場所はどこですか。

○岡田委員長 どっちのダムですか。

○長岡委員 弥栄のほう。場所がちょっとわからないので。し尿処理がかなりあるんですが、放流地点がどこか。

○富坂課長補佐 すみません、ちょっと確認させていただきます。

○岡田委員長 では、お願いします。

○尾崎委員 弥栄ダムも土師ダムも、例えば25ページの表3.15ですと、土地利用系については平均値を使用してあると書いていらっしゃるんですけれども、それは上の下水道整備データの中の平均値を使用したということなんでしょうか。

○岡田委員長 どちらの資料ですか。

○尾崎委員 どちらでも同じ形になっているんですけれども、土師ダムだと29ページですね。表2.28の一番下に、土地利用系については平均値を使用したということで原単位が載っておりますけれども、例えば最近どういう作物をつくっているかとか、農業でも栽培管理が違ってきていますので、原単位で非常に違ってくるんですよね。それを下水道指針にある平均値を使用して、こういう面源の非常に大きいところで計算すると、非常に困るのではないかなということがあって。
 例えば最近、秋田もそうなんですけれども、林地の管理がうまくいっていないですよね。そうすると、沢に行ってもすごく木が倒れていて、多分COD等もあそこから出てきているかなということがありますので、その辺も含めると、やはりこういう小さい、特に面源の多い所はもう一度そういう全体的なことを考え直す必要があるのではないかなと最近思っているんですが、その辺について何か。

○富坂課長補佐 今回は環境基準の設定の検討ということでございまして、対策についてどこまで盛り込むかというところ、それはまた別途のお話としてあると考えております。特に土地系、面源系につきまして、そういった対策について特に将来予測というところに盛り込んでおりませんので、現況いかんにかかわらず、そこのところが将来水質予測に直接的に影響することは、今回は考慮しておりません。
 また対策という別途の話で、そこはまた議論として必要なんだろうということで、今回は整理しています。

○尾崎委員 例えば流域の、特に畑が問題だと思うんですけれども、主な作物がわかっていれば、どの値を使うかというのがちょっと出てくると思うんですね。だから細かく全部調べるのは大変なんですけれども、その畑、水田は大体決まっていますので、畑については「こういうものを主につくっていますよ、だからこういう値を使いました」というふうにしていただいたほうが、何か私は納得しやすいと思うんですけどね。その辺、ご検討いただければと思います。

○岡田委員長 それは、よろしいですね。今後の課題として。

○富坂課長補佐 フレーム整理のところから始めますので、そうしますと、どうしても準備期間が必要でございますので、今回はこの形で進めたいと思います。

○小倉委員 私も、畑とか水田の面積は一緒としていますけれども、千葉でも非常に耕作放棄地の問題が大きくて、10年後に人口過疎地で同じようにやられているか、非常に疑問があります。対策というよりも、今、尾崎委員がおっしゃったように、原単位のとり方ではないかと思うんですけれども、同じ数字を安易に当てはめるとちょっと違ってくるような気がします。
 畜産の割合も多いようですが、多分これ、一気にゼロになってしまうかもしれないかなというぐらいに思っています。

○岡田委員長 これは検討課題ということで。ここで答えろと言われたって事務局も困るし。(笑)趣旨は十分ご理解いただいていると思いますので。おっしゃるとおりだと思います。そうですね、将来に向かって考えなければいけないことでしょうね。ありがとうございます。

○天野委員 確認したいんですけれども、例えば土師ダムですと33ページ、表2.32で、発生負荷量は流域の原単位とフレームを掛け合わせて総量を出しておられる。表は流出になっていますが、流入の負荷量は、例えば年に12回測っているとすると、そのCODならCODの水質自体を平均して、それに年の総流入量を掛けたのか、それともLQ式のようなものをつくって重みづけをして、データから見られる流入負荷量を算出されたのか、どちらなのか教えてください。

○富坂課長補佐 年平均値の考え方につきましては、32ページ以降の水質予測ということで、流入水質、年度ごとに出ているものですね、それから発生負荷量ということで計算してございます。こういったものを全部足し合わせてといいますか……

○天野委員 というか、ダムへの流入負荷量の算定は、例えば表2.32では平成7年は1,924キログラム/日となっていますけれども、これは、例えば流入のCODが測られているので、そのCODの年平均値に総流入水量を掛けて出されたのか、それともLQ式のような、流量とCODの水質との関係をとられて、毎日の数量データもあるのでそれでやられたのか、どちらかということなんです。

○岡田委員長 LQじゃないでしょう。

○富坂課長補佐 年度ごとの、単純です。

○天野委員 そこまで細かいことができるかどうかわかりませんけれども、ダムの水質は、特に山林負荷が当然大きくて、CODにはカウントされるんですけれどもBODにはカウントされないようなものも結構あって、要は木の葉みたいなものがいっぱい入っていて、出水時にすごく高くなるわけですね。ですので、CODを測ったときの水量が少しでも多いとかなり流入が大きくなってしまうということと、やはり土師ダムのような所だと、前のページの流入水質とダムのCODを見るとダムの中のほうが高くなっていて、やはり内部生産の影響が大きいなと。それなので、ダムの水質に負荷量の割り増し分を掛けてという評価をされていると思うんですけれども、ダムによっては将来水質のところで、例えば燐/窒素が、ここがそんなに変わらないのかもしれませんが、例えば燐/窒素が削減されるようなところであれば、その影響もCODに出るといった考え方も、今後、検討していただいてもいいのかなという気がします。
 あるいは、窒素/燐の濃度変化が著しくないからこれでいいというようなことを少し、言いわけめいているかもしれませんが、言っておいたほうがいいかとは思います。

○岡田委員長 では、これは検討課題ですね。お願いいたします。
 もともと雨のデータをとっていないから、負荷量の話は非常に難しいですよね。厳密に言い出すと切りがないくらい大変になると思います。
 それでは、ご指摘があった点についてはもう一度事務局のほうで補足資料等を可能な限り用意していただいて、次回ご確認いただくことにしたいと思います。
 続きまして、今回、検討対象水域の一部における環境基準の類型見直しについての考え方、これを整理した資料を事務局に準備していただいています。そのご説明をお願いいたします。

○富坂課長補佐 資料5でございます。
 今回、検討していただいております3水域と、それから、筑後川(3)については前回お示ししておりますけれども、再度ご説明させていただきたいと考えております。
 まず、相模川下流でございます。
 寒川取水堰より下流ということで、利水状況としまして現況、水産2級、これは河川B類型相当でございます。
 また、現状水質経年変化としましては、平成7年度以降13年間、B類型の水質を満たしているという状況でございます。
 なお、欄外にございますけれども、平成14年度以降、平成17年度を除く5年間、A類型相当の基準を満たしている状況でございます。
 発生汚濁負荷量については、経年的に減少傾向でございます。
 事務局としての類型案でございますけれども、先ほどご議論いただきました平成17年度のデータの状況が、まだ原因としてよくわからないところがございます。はっきりとそこを除くべしというような結論でございませんので、提案としましては河川B類型、利水状況、現状水質、あるいは将来水質としましても河川B類型を満足するという状況でございますので、河川B類型にしてはどうかという案でございます。
 続きまして、2ページ、3ページが土師ダム貯水池の見直し案でございます。
 2ページがCODの類型指定案でございます。
 利水状況としましては、水道利水、それから水産2級ということで、いずれも湖沼A類型相当の利水でございます。なお、水産2級につきましては、ダム湖での漁獲魚種の実態を踏まえております。
 現状水質の状況でございますけれども、平成13年度以降、A類型相当の水質を満たしております。また、汚濁負荷量については横ばい傾向ということでございますので、類型指定の案としましては、現行類型指定どおり湖沼A類型を維持するという案でございます。
 3ページでございます。全窒素及び全燐ということでございまして、利水状況としましては、水道2級、それから水産1種ということで、湖沼II類型相当でございます。
 現状水質経年変化につきましては、全窒素については暫定目標0.43、本来の環境基準値のII類型は満足していないという状況でございます。全燐については、暫定目標0.020は9年間満足しておりますけれども、湖沼II類型の本来の目標値には達していないという状況でございます。
 汚濁負荷量につきまして、全窒素については若干上昇傾向、全燐については横ばい傾向という状況でございます。
 類型指定案でございます。こちらにつきまして、全窒素につきましては現行、平成18年度までの暫定目標0.42ミリグラム/リットルでございまして、これよりも将来水質が悪くなる見込みでございますけれども、現行の暫定目標を維持するという観点で、0.43ミリグラム/リットル。全燐につきましては、暫定目標、現行0.020に対して0.018という将来予測でございますので、この予測値を採用しまして、平成26年度までの暫定目標0.018ミリグラム/リットルとするという案でございます。
 続きまして、弥栄ダム貯水池でございます。
 利水状況につきましては、水道2級、水産2級ということで、いずれも湖沼A類型相当でございます。
 欄外にございますが、現況の水産の利水状況につきまして、漁業権魚種による機械的な判定を改め、漁獲魚種の実態を踏まえて指定すべきということでございます。現行の湖沼AA類型というのは、水産1級を根拠として設定したものでございますけれども、実際の漁獲魚種となりますと、実際にアユ、それからアマゴ、そういった魚種がとれているということで、実際の漁獲としては湖沼A類型相当、水産2級という利水状況でございます。
 現況の水質としましては、湖沼A類型は平成13年度以降、満足している。AA類型は達成していないという状況でございます。
 汚濁負荷量の推移については、横ばい傾向で推移ということでございます。
 類型指定の案としましては、利水状況を考慮しまして、水道2級、水産2級の湖沼A類型という案をご提示させていただきます。
 全窒素及び全燐の基準でございます。
 利水状況としましては、水道2級、水産1種ということで、いずれも湖沼II類型相当でございます。
 現状水質経年変化につきまして、全窒素につきましては湖沼II類型を満足していない。また、暫定目標について平成8年度、10年度のみ満足している。全燐については、平成9年、11年、18年、19年については非達成、それ以外の年については9年間II類型を満足しているという状況でございます。
 汚濁負荷量については、全窒素、全燐ともに横ばい傾向ということでございます。
 類型指定の案でございますけれども、まず利水状況を見て、湖沼II類型ということでございます。また、先ほどご議論いただきましたとおり、N/P比から見まして窒素制限の湖沼であるということから、全燐のみの基準値とするということで、ただし、将来水質予測の変動幅などから見まして、全燐について平成26年度までの暫定目標0.010という案を提示させていただきます。
 6ページでございます。筑後川(3)の類型指定の状況でございます。
 前回のご議論のときに、上位類型にするに当たって、平成17年度が上位類型であるA類型を満たしていない状況でございました。こちらにつきまして、海水の影響ですとかそういったものを見ておったわけでございますけれども、平成20年度の速報値が前回検討会以降まとまっておりまして、こちらがA類型の水質を満たしていないということでございました。
 利水状況につきましては、前回ご説明のとおり、水道用水(水道3級)ということで、河川B類型相当ということでございまして、利水状況からいくとB類型。上位類型を5年間以上達成していた場合に上位類型への見直しを検討するという当初のルールでございましたが、直近5年間の中で2年間、上位類型を達成していないという状況になってしまいました。そういうことで、筑後川(3)につきましては、平成17年度、20年度の環境基準の達成状況をもう一度整理した上で、次の類型指定の見直しの機会に再度検討を行いたい。したがいまして、類型としてはB類型をそのまま維持するという案でございます。
 以上でございます。

○岡田委員長 ただいまのご説明に関しまして、ご質問、ご意見等がございましたらお願いいたします。

○井上委員 3ページ、土師ダムの全窒素、全燐の暫定目標の決め方で、今、燐について暫定目標が0.020であるけれども、将来予測で0.018になるから類型案の暫定目標も0.018にするということですが、それと同じ理屈を弥栄ダムに適用すると、現在の暫定目標が0.010で将来予測が全燐0.008であれば、たしか湖沼II類型は、0.008ですか。

○富坂課長補佐 0.010がII類型です。

○井上委員 では、暫定目標と言う必要が……

○岡田委員長 ない。

○井上委員 湖沼II類型が0.010だと、暫定目標という言い方をするのは何か理由があるんですか。私、0.008かなと思ったので、ちょっと間違えました。

○富坂課長補佐 弥栄ダムの全燐について、暫定目標ということで残しておりますけれども、変動幅を見たときに、若干これについて達成しない可能性がございますので、こちらにつきまして、暫定というものを残した形で今回、ご提案させていただいています。

○岡田委員長 いや、「暫定」という名前をつけるのはなぜかと。0.010がII類型の基準値なんだから、要らないのではないかというのがご意見ですよね。

○井上委員 ええ、ちょっと変わって、最後はそういうことですけれども。

○富坂課長補佐 弥栄ダムにつきまして、前回も0.010という形でII類型相当と同じ数値で、暫定目標ということでやっておったんですけれども、こちらにつきまして予測の幅で、0.010をちょっと超える可能性があるよということでやっておりましたので、今回もその考え方を踏襲しているという整理でございます。

○岡田委員長 でも、「暫定」という言葉を使うのがおかしいのではないかというのがご質問だから。前回はなぜ「暫定」という言葉を使ったんですか。それはもうわからないですか。
 要するに、例えば目標が0.1に対して暫定を0.15にするんだったら、みんな多分納得すると思うんですよね。

○辻原課長補佐 ほかの所の整理を考えますと、河川は特にそうなんですけれども、今までの整理の中では、変動幅の上のところも基準値の上限を満たす場合のみ「暫定」をとる。「暫定」をとるとどういうことになるかというと、直ちに達成ということなので、これはいつでも達成しないといけないということになりますので、そういった観点から言うと、これは恐らく2回に1回くらいはアウトになる可能性があるだろうということで、一応暫定としている、そういう考え方でございます。

○岡田委員長 だ、そうです。少なくとも今までのルールに則れば、「暫定」という言葉はまだ入れざるを得ないというご回答です。よろしいでしょうか。

○井上委員 わかりました。

○岡田委員長 今のは、どこかに説明があるとわかりやすいですね。パッと聞いた感じでは不思議に思うので。
 ほかにございますか。もう見直しの案そのものになってきていますが、何か問題点等ございませんでしょうか。

○風間委員 3ページの窒素の説明で、全窒素については0.43という暫定目標で、これは悪くなる見込みはあるけれどもこのままにしておくということは、これは今後、上昇することが見込まれているけれども努力してください、そういう意味なんでしょうか。

○富坂課長補佐 暫定目標自体が継続的に対策をとった上で達成すべき目標ということでございますので、窒素、燐ともに、対策について引き続き検討していただくという趣旨でございます。

○長岡委員 土師ダムの窒素ですが、暫定が0.43で、ずっと上がっていって、予測も0.5ですよね。0.43のままがいいのか、もうちょっと達成できそうな値にするかどうかというところだと思うんですが、その辺の考えはどうですか。

○富坂課長補佐 0.43という値自体については、予測の変動範囲幅に入っている。変動範囲自体が0.40から0.69でございまして、こちらについては、達成可能性ということでは見込んでいるということでございます。

○長岡委員 あ、これ変動幅が大きいんですね。そうですか。

○岡田委員長 よろしいですか。

○長岡委員 考え方はわかりました。

○岡田委員長 考え方は合意しておかないとまずいですからね、やはり。
 ほかにございますか。
 それでは、大体これでご了解いただいたと思いますけれども、もし後で何かお気づきの点がございましたら、ご意見をいただくということにさせていただければと思います。
 今まで貴重なご意見をたくさんいただきまして、ありがとうございました。事務局でまだ調べることもたくさんございます。
 次回は残りの水域、すなわち相模湖、津久井湖における類型指定の見直しに関する詳細な資料をご用意いただくことになっています。それをご検討いただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 全体を通じて、何かご意見、ご質問ございますでしょうか。
 それでは、議事のその他ですが、何か事務局からございますでしょうか。

○富坂課長補佐 次回の日程でございますけれども、本日いただきましたご指摘その他、整理した上で、改めて日程をセットさせていただきたいと思っております。また委員のスケジュールを確認させていただくこととしたいと思いますので、よろしくお願いします。

○岡田委員長 そういうことでございますので、よろしくお願いいたします。
 それから、いつも同じですが、当委員会の運営方針で、議事録を作成して公表することになっております。後日、議事録(案)を作成して事務局から各先生方にお送りいたしますので、ご発言の内容についてご確認いただきますようお願いいたします。
 それでは、以上で本日の議事を終了いたします。
 どうもありがとうございました。

午後0時02分 閉会

ページ先頭へ