中央環境審議会水環境部会 陸域環境基準専門委員会(第6回)議事録

日時

平成21年2月24日

議事次第

  • 1.開会
  • 2.議事
    • (1)前回指摘事項について
    • (2)検討対象水域(一部)における概況と将来水質について
    • (3)検討対象水域(一部)における類型指定の見直しに係る考え方の整理について
    • (4)その他

配布資料

資料1 中央環境審議会水環境部会陸域環境基準類型指定専門委員会 委員名簿
資料2 陸域環境基準類型指定専門委員会(第2回)議事録案(委員限り)
資料3 前回指摘事項について
資料4 検討対象水域(一部)における類型指定の見直しに係る考え方の整理方針案(渡良瀬川(2)、筑後川(3)、深山ダム貯水池及び川治ダム貯水池)
参考資料1 水質汚濁に係る環境基準水域類型指定の考え方及び見直し方針(案)
参考資料2 水質汚濁に係る生活環境の保全に関する環境基準の水域類型の見直しについて(二次報告)

中央環境審議会水環境部会陸域環境基準専門委員会名簿

委員長 岡田 光正 広島大学大学院工学研究科教授
臨時委員 花里 孝幸 信州大学山岳科学総合研究所
山地水域環境保全学部門長
専門委員 天野 邦彦 独立行政法人土木研究所上席研究員
専門委員 井上 隆信 豊橋技術科学大学建設工学系教授
専門委員 小倉 久子 千葉県環境研究センター
水質地質部 水質環境研究室長
専門委員 尾崎 保夫 秋田県立大学生物資源科学部
生物環境科学科長
専門委員 風間 ふたば 山梨大学大学院医学工学総合研究部准教授
専門委員 木幡 邦男 独立行政法人国立環境研究所
水土壌圏環境研究領域長
専門委員 田尾 博明 独立行政法人産業技術総合研究所
環境管理技術研究部門副部門長
専門委員 長岡 裕 武蔵工業大学工学部都市工学科教授
専門委員 藤木 修 国土交通省 国土技術政策総合研究所
下水道研究部長
専門委員 古米 弘明 東京大学大学院工学系研究科付属
水環境制御研究センター教授

議事録

午前10時00分開会

○辻原課長補佐 まだお一人来られていないようですけれども、定刻となりましたので、ただいまから中央環境審議会水環境部会第6回陸域環境基準専門委員会を開会いたします。
 本日は、委員12名中10名のご出席が予定されております。ただいまのところ9名のご出席をいただいておりますが、もう過半数を満たしておりますので、定足数を満たしているということになります。
 続きまして、お手元の配布資料についてご確認いただきたいと思います。議事次第にございます資料1から5、それと参考資料を2つお配りしております。このうち資料2については委員限りの資料となっております。不足等がございましたら随時事務局までお申し付けください。それでは、これ以後の進行につきましては岡田委員長にお願いいたします。よろしくお願いいたします。

○岡田委員長 おはようございます。お忙しいところをお集まりいただきまして、ありがとうございました。本日の議事次第でございますが、前回ご議論いただいた水域の指摘事項の対応をご議論していただきます。その後に検討対象水域の一部における将来水質等の整理、それから類型指定の見直しの考え方の整理方針というものをご議論いただくということになっております。ぜひよろしくお願いいたします。
 それでは早速、議事に入らせていただきたいと思います。その前にお手元の資料2、これが前回の議事録の案でございます。本資料はもちろん先生方に既にご確認いただいているかと思います。その後事務局で修正し、再度各委員の先生方に送付されている資料でございます。問題ないはずだと思いますので、よろしければこの場で前回議事録としたいと思います。よろしいですか。
 はい、ありがとうございました。それでは、今お手元の資料2を前回議事録とさせていただきます。事務局の方で公開の手続きをお進めください。よろしくお願いいたします。
 それでは、早速最初の議事に入りたいと思います。本日は前回に引き続き2回目の会合となります。前回ご指摘のあった項目について事務局で資料を用意していただいていると思いますので、ご説明をいただきたいと思います。それでは事務局からお願いいたします。

○辻原補佐 それでは、資料3に基づきまして説明いたしたいと思います。資料3でございますけれども、初めの1枚紙、表裏に前回ご指摘をいただいたことの一覧表をお付けしております。表の方に付きましては今回、検討対象水域に関するご意見をまとめております。
 2ページの方、裏面につきましては次回以降の検討対象水域について一覧表を付けております。本日、3ページ以降の資料につきましては今回の検討対象水域、全般事項と筑後川、ダム全般、深山ダム、川治ダム、本日ご議論いただく部分について資料をお付けしております。それ以外の水域につきましては次回、これらの水域を検討する際に併せてお示しをしていきたいと考えております。
 それでは、中身の方の説明をいたしたいと思います。まず全般事項でございますが、水質データにつきまして調査頻度が分かるように示すことというご意見をいただいております。今回、検討対象水域、渡良瀬川、筑後川、深山ダム、川治ダムにつきましては後ほど資料4-1から4-4の中でその辺についてデータ整理をしております。3ページのところにも調査頻度だけは全部付けてございます。ざっと見ていただきますと、それぞれ多いところでは48回というところもございますが、大体月に1回ぐらい調査をしているというところが平均的なところかなと思います。
 ひとつだけ1つだけ深山ダムにつきましては年4回ということでございますので、その辺のデータの扱いについては後ほど深山ダムの検討の中でご説明をしたいと思います。
 次に2つ目のご意見でございますが、5年、10年に1回だけ超過した事例の対応方針、これについて検討しなさいというご意見でございます。これにつきましては今回、筑後川(3)、最下流でございますけれども、ここが関係をいたします。こちらにつきましても資料4-2、6ページでございますけれども、そこでまたご説明をしていきたいと思います。
 3つ目のご意見でございます。各水域のBOD、CODの値について各年のデータ値だけでなく複数年の前回データを並べてみて75%値の評価を行うことというご意見をいただいております。
 これにつきましては、別紙2にまとめております。別紙2につきましては11ページでございます。11ページにとりあえず全部の水域について数字を並べております。表面に渡良瀬川、相模川、筑後川、深山ダム、川治ダムと並べております。裏面に次回検討の対象水域の数字を並べております。
 結果としまして、こういう形になるわけでございますけれども、この辺につきましてはまた将来予測等と併せてごらんいただきたいと思います。
 次に移りまして4番目、[4]のご意見でございますが、筑後川(3)は感潮域の影響によりSS濃度が高くなる傾向であるが、この状態がBODの値に影響がないか確認することというご意見でございます。これにつきましては別紙3をごらんいただきたいと思います。通し番号でいいますと13ページでございます。
 筑後川(3)最下流部でございますが、ここでのBODとSSの関係を図示しております。
 まず図1の方でございますけれども、上の方の図につきましては全データをとりましてBODとSSの相関を見ております。それから、その下のものは降雨の影響を除外したもの。降雨時、SSを巻き上げ等もございますので、そういった値を除いたものについて整理したものが下の図でございます。
 上と下、大きな違いはないわけでございますけれども、傾向といたしましては明確な相関はどうもなさそうであるということが見てとれるかと思います。SSの中に有機分も含まれるわけでございますけれども、とりあえず無機質系のものもあるということで、SSの濃度が上がれば上がるほど、その辺の関係性というのは、BODとの関係性というのは崩れてくるというふうな傾向があるのかなと思います。
 それから、5番目のご意見でございます。[5]でございますけれども、福岡導水について全体の水量に対する割合について把握し、その影響度を考察するようにということでございます。ここにつきましては別紙4に書いてございます。また、後ほどこの水域の検討の中でも出てきますので、そこでも併せてご説明したいと思いますが、上水道の取水という関係でいいますと、許可水利権が福岡導水ということで2.164t/秒ございます。これは現状での実績値に近いものと思っておりますけれども、その下流の平均流量というのは近年の10年平均では114トン、20年の平均でも117トンということでありまして、その割合は2%以下ということで、上水道取水の水質への影響は小さいと考えられるかと思います。
 後ほど資料の中では農業用水の関係のものもございますので、その辺を併せて資料の中でごらんいただきたいと思います。
 それから6番目のご意見でございます。各ダム湖について臭気物質データを整理することというご意見をいただいております。これにつきましては別紙5をごらんいただきたいと思います。各ダム湖の臭気物質データについてというものをとりまとめております。それぞれ今回の検討対象ダム、併せて八つ、8水域ございますけれども、データがあるところとないところがございます。水道等で直接取水をしているようなところにつきましては、直接この臭気物質に測定が行われておりますけれども、直接取水がないというところにつきましては測定データがないということになっております。その辺の図につきましては18ページ、19ページにまとめております。それぞれ土師ダム、弥栄ダム、相模ダム、城山ダム等につきましてデータを整理いたしました。
 これを見ますと、8ダムにつきましてはときどき高くなるときもある。弥栄ダムにつきましては基準を超えるといったところはない状況でございます。相模ダム、城山ダムにつきましてはかなり基準値に近くなるというふうなところもございますし、城山ダムの方では、これは直接は沼本ダムでございますけれども、ときどき基準を超える。水道水質基準でございますけれども基準を超えるような臭気が出ている。そういった意味では富栄養化といわれるような現象も起きていると考えられるかと思います。
 それぞれ下流の浄水場の活性炭使用状況につきましては、17ページの先ほどの表15の一番移右側の列にまとめております。深山ダムにつきましては下流浄水場、これは北那須水道でございますけれども、活性炭は注入しておりません。川治ダムにつきましても下流の水道では活性炭を注入していないということでございます。土師ダムにつきましては、下流の浄水場では主に夏場に活性炭を注入することがあるということでございます。弥栄ダムでございますけれども、こちらにつきましては活性炭注入は行っていないということでございます。
 それから相模ダム、城山ダム、下流の浄水場につきましては主に夏場に活性炭を注入することが多いということでございます。
 それから、渡良瀬遊水池、荒川貯水池、それぞれ下流に大きな浄水場がございますけれども、粒状活性炭・オゾン処理を常時用いた高度処理を行っているという状況でございます。
 以上、ダム湖の臭気関係の資料でございます。
 次のご意見でございます。7番目でございますけれども、深山ダムにおける平成14年度の全リンの濃度は最小値のデータも高いので全データをなるべく検証することということでございます。これにつきましては深山ダムの資料の中でご確認をいただきたいと思います。
 それから同じく深山ダムでございます。検討の際には汚濁負荷の量を減らすために行っている対策の確認、負荷量の経年変動を確認することというご意見をいただいております。
 まず湖内対策でございますけれども、別紙の6をごらんいただきたいということでございますけれども、直接湖内対策というものはないわけでございますけれども、こちらのダム湖の特性でございますが、いわゆる日光国立公園の中にありまして立ち入り制限をされているということでございますが、地図をごらんいただきますと周辺に道路がございますので、いわゆる観光用としても利用されるという状況にはございます。
 それから直接湖内対策は特段実施していないということでございますけれども、周辺の森林、ほとんど森林でございますので、森林の負荷がほとんどということでございまして、森林の対策は何かやっているのかといったことを栃木県森林部環境保全部からヒアリングをいたしましたが、現状では特段汚濁負荷削減対策というものは実施をしていないという状況でございます。
 9番目につきましては、先ほどご説明したとおりでございます。立ち入りにつきましては周辺道路がございますので、立ち入りすることは技術的には可能であるということでございます。
 それから[10]でございますけれども、川治ダムには五十里ダムから導水がされている。この影響、それから観光の影響を確認することということでございます。これにつきましては別紙7に資料をお付けしております。五十里ダムにつきましては、川治ダムのすぐ近傍にございまして、こちらの方から将来的には導水がされるということでございます。その影響ということでございますけれども、実際の具体的な運用といいますか、どのぐらいの時期にどのぐらいの水が行き来をするのかという詳細なデータがまだございませんので、大まかな感覚として現状水質がどういうふうになっているのかといったものを22ページにお付けしております。これを見ていただきますと、上が川治ダムのCODと窒素、リンのそれぞれの水質でございます。下側が五十里ダムのCOD、窒素、リンのグラフということになってございます。これを見ていただきますと分かりますとおり、ほぼ同じ水質状況で、CODにつきましては五十里ダムの方が若干平均値とか75%でいいますと低くなっているようでございますし、窒素、リンにつきましてはほぼ同程度あるいはリンにつきましては少し低いかなという状況でございますので、仮に五十里ダムから水が来た場合にも、これによって水質が悪くなるということはおそらくないであろうということが定性的には言えるかと思っております。以上、今回の検討対象水域についてのご意見に対する補足資料でございます。

○岡田委員長 どうもありがとうございました。委員の先生方のご指摘に関しまして事務局でいろいろお調べいただきました。ご苦労さまでした。それではその内容につきましては何かご質問、ご意見ございましたらお願いいたします。
 特にご発言いただいた先生のお名前も書いてありますので、これでよろしいですか。
 それでは、よろしいということのようでございます。どうもありがとうございました。
 それでは、続きましてまして次の議題に移りたいと思います。今回の検討対象水域の一部における水質予測結果等、これを事務局の方で準備されております。その内容につきましてご説明をいただきたいと思います。では、お願いいたします。

○安達主査 それでは、今回、見直しの検討対象水域でございます4水域につきまして、お手元に資料4-1から4-4まで用意させていただいておりますので、こちらにつきまして順番にご説明申し上げたいと思います。
 まず4-1の渡良瀬川(2)でございます。ございますでしょうか。
 渡良瀬川(2)でございますけれども、この水域につきましては前回の専門委員会のときに水域流域の見直しの検討方法ということで、将来水質予測を簡略したバージョンで今回資料の方を準備させていただいております。前回、ご欠席の委員の方もいらっしゃると思いますので、前回、その水域流域の見直しの検討方法についてどういった要件を満たした場合に将来水質予測を簡略化できるかということにつきまして若干ご説明申し上げて説明に入りたいと思います。
 今回、河川につきましてですけれども、河川の見直しにつきましてはA類型からAA類型に上げる場合には10年以上AA類型の水質を満たしている場合と、それ以外について上に上げる場合には5年連続上位類型や水質を満たしている場合につきましては上に上げていくという検討をしていくわけでございますけれども、これまですべて将来水質まで予測して、その結果、上に上げていくというような検討をしてまいりました。ただし、実際、上位類型の方を満たしておりますのである程度フレームのトレンドを見まして、例えば人口が増加していない、いわゆる横ばいであるとか、減少している。人口が増えていても下水道の普及によって生活排水等の汚濁が軽減している場合、または産業系、家畜系のトレンドが減少している場合、あと土地の開発等、大きなものがない場合、または流量の変動があまりない場合、そういった場合にはフレームのトレンドを見て、将来水質予測については簡略化をして上に上げていきましょうということで前回、合意形成を図ってきたところでございます。
 今回、渡良瀬川につきましてはその検討方法の考え方に基づきまして、その将来水質予測につきましては省きまして、フレームのトレンドを見て上に上げていくような資料になっております。以上が前回ご議論をした内容に基づいたものでございまして、今回、その議論に引き続いて整理した内容でございます。
 では、早速説明の方を申し上げたいと思います。まず、渡良瀬川(2)でございますけれども、2ページの方をご覧いただきたいと思います。利根川水系の渡良瀬川でございまして、上流の方から渡良瀬川上流、渡良瀬川(1)(2)(3)(4)とございまして、渡良瀬川(2)につきましてはやや上流に位置する水域になっております。現在、B類型でございますけれども、今回A類型に見直しを検討していく対象の水域でございます。
 3ページの方で水質予測結果、4ページでその水質の経年推移につきましてグラフを付けております。4ページをごらんいただきたいと思います。
 一番下のBODの経年推移に着目していただきたいと思います。現在のところ、平成12年から8年連続をしまして上位類型のA類型を満足している状況になっております。
 続いて利水状況でございますが、渡良瀬川(2)につきましてはここでは漁業の水産の利用がございまして、やまめ、あゆ等ということで水産1級と漁獲が確認されている。水産1級ですので類型的にもA類型に該当する利水状況になっております。
 その内容については5ページ、6ページに載せておりますので、ご確認いただきたいと思います。
 続きまして7ページですけれども、先ほど申しましたように渡良瀬川(2)につきましては、有機フレームのトレンドについて資料の方を準備させていただいておりまして、群馬県、栃木県の各市町村のフレーム値、生活系、家畜系、土地系、産業系、これらのフレームのトレンドはどうなっているかということで資料の方を準備させていただいております。
 まず生活系でございますけれども、8ページのグラフを見ていただくと分かりますけれども、上にグラフが付いております。人口につきましては大体横ばい状態でございます。ただ、下水道の普及につきましては経年的に見まして増加傾向にあるといったような状況でございます。
 続きまして家畜頭数の経年変化でございますけれども、9ページの棒グラフということで家畜の頭数につきましてはやや増加傾向でございますけれども、ただ全体の負荷量の割合に占める家畜系は微々たるものでございますので、これについては全体の割合の中での微々たる増加ということで、さほど影響はないといったところではないかと思っております。
 続いて土地系でございます。土地系につきまして10ページのグラフですが、ほぼ形態に大きな変動はございません。
 続いて産業系のグラフにつきましては、11ページの上の方のグラフでございまして、製造出荷額につきましては経年変化で見ていくと、やや減少傾向にあるといったような状況でございます。11ページのところにもフレームの計算に使った資料を載せております。
 12ページの表でございますけれども、これについては過去の流域のフレームの推移についてこちらに記述しております。人口についてはやや減少傾向でございますけれども、下水道については増加している傾向にございます。
 続いて13ページで、このフレームまたは点源の負荷量につきまして計算をして、次の14ページのところで発生負荷量の推移についてのグラフを載せております。トレンドでいきますと負荷量の全体の割合は経年的推移で見ると減少傾向を示している。
 続いて15ページにつきましては、流量の変化についてお示しをしております。流量につきましても年平均の経年変化は±2σの範囲内にございまして、大きな変動はないといったような状況でございます。
 以上が渡良瀬川(2)のフレーム等のトレンドについてお示しした資料ということでございます。また後ほど資料5の方で今回の類型種提案についてはご説明申し上げますけれども、今回の資料4については将来予測等の結果についてのみご説明させていただきたいと思います。
 続きまして、資料4-2でございます。筑後川(3)でございます。こちらの方は2ページをごらんいただきたいと思います。筑後川(3)につきましては、筑後川水系の筑後川となっておりまして、上流から(1)(2)(3)ということで、今回ご検討いたします筑後川(3)につきましては一番下流部と、これは有明海の方、一番下流部に位置するのが筑後川(3)でございます。現在、河川のB類型でございますが、今回はその上流系でございます河川のA類型の見直し対象の水域となっております。
 続きまして4ページにつきまして、その模式図をこちらに載せております。
 5ページ、6ページで水質の経年変化の状況について載せておりまして、筑後川(3)については実を言うとこれまで5年連続、10年連続ということで、そういったような条件を満たしている場合に上位類型を満たしていきましょうとしておりましたけれども、実を言うと筑後川(3)につきましては平成9年から16年までは連続で上位類型を満たしておりましたけれども、平成17年度につきましてBO値75%が2.2mg/Lということで、この年だけがA類型に達していない。ただ、その18年、19年につきましてはA類型に達しているといった数値でございまして、これまでの連続して満たしている水域とは条件が違ってきておりまして、17年につきましてはそのA類型を満足していないということで、これはどのように整理したらいいかということで検討いたしまして、それにつきましては6ページの下の方から記述がございます。まず平成17年の水質の状態がどういったような状態であったのかということでお示しをしております。
 大変すみません。資料の方を訂正したいと思います。5ページの17年度のBODの75%値の2.2の横に適否が

○となっておりますが、これは×ということでさせていただいてよろしいですか。すみません、訂正いたします。
 先ほどの話に戻りますけれども、17年度のBODの高濃度値につきまして検証しております。17年度がA類型を満足していない状況ですが、1つには渇水の原因が考えられるのではないかということで考えております。17年の渇水流量ですけれども、ここ最近10年で見ても一番小さくて、更に20年で見ても平成6年度に続きまして2番目に渇水流量が低い流量を記録したとしてございます。
 更に補足的に説明しますけれども、全国の公共用水域の評価によりましても前年度の数値を満たしていないときが平成6年と平成17年度にございますので、全国的に見ても17年というのは渇水の年ということが推測されます。そういった状況につきまして7ページ、8ページ、9ページの資料に載せておりますけれども、まず8ページの渇水年の流量をごらんいただきたいと思います。
 17年の渇水年の流量が24.53m3/sということで、ここ10年では一番低い。20年の中では平成6年に続いて2番目に低い数値となっております。
 更に図2.5です。その下の流量平年変化でございますけれども、17年のちょうど折れ線グラフのところの挙動が平成9年に続いて2番目に低いところを示している状態です。
 更に9ページの図2.6、瀬の下流況の状況でございますけれども、ちょうど4月から6月、その灌漑期に渇水の状況が表れておりまして、その状況はこのグラフにお示ししているような状態でございます。そういったこともございまして、筑後川(3)の平成17年ですけれども、これが渇水の影響もございますので、これについてはそういったような状況で気象条件ということがございますので、これは考慮しなくて検討していきたいというのが事務局の提案でございます。これはまた後でご議論いただきたいと思いますけれども、先に進めさせていただきまして、筑後川の利水状況でございます。
 筑後川につきましては、水道用水につきましては、これは高度処理をされておりますので、水道3級相当の水道利水がございます。あと、水産につきましては実際に漁業権としてアユ、ヤマメ等がありますけれども、水産局等に確認したところ、アユ・ヤマメ等の捕獲は確認されていないといったような状況でございます。したがいまして、筑後川(3)の水利状況としましては水道用水の水道3の利用がある。あと農業用水、工業用水があるといったような状況でございます。10ページ、11ページについてはその状況をお示ししております。
 続きまして12ページからの2.5の筑後川(3)に係る水質汚濁負荷量ですが、こちらの方で負荷量の計算の算出の方をさせていただいております。14ページの方をごらんいただきたいと思います。筑後川(3)につきましては福岡県、佐賀県、大分県、熊本県の各市町村のフレーム値、生活系、家畜系、土地系と産業系のデータを収集整理しまして、これを流域に配分しております。生活系につきましては1)のところです。この状況につきまして、まず現況のデータということで筑後川(3)につきましては、瀬ノ下上流とあと瀬ノ下から六五郎橋、この二つのフレームを合算して筑後川(3)のフレーム値として算出をしております。
 こちらの方で次に将来フレームということで、それにつきましては16ページの方から計算をして、その結果につきましては17ページの下に載せていくといったような状況でございます。18ページのグラフの方で、その経年変化の傾向についてお示ししております。人口は横ばい状態で、厳密に言えば減少傾向であったのが、最近は若干増える傾向にございます。下水道の普及につきましては経年的な変化で見ますと増加傾向にあるといったような状況でございます。
 同じように家畜系の計算も現状と将来の計算をしておりまして、その全体的な経年的な変化につきましては22ページの方をごらんいただきたいと思います。家畜の経年変化でございます。大体横ばい状態といったような状況でございます。
 続いて土地の算出につきましても同様に22ページから26ページで、27ページに地形のグラフについて経年的な変化について載せておりますけれども、ほとんど大きな変動はないといったような状況でございます。
 産業系のトレンドにつきましては27ページから算出をしておりまして、28ページに経年変化のグラフを載せております。これを見ますと最近は減少傾向にあるといったような状況でございます。30ページ以降では平成6年から16年、過去のフレームの推移についてこちらの方で掲載をしております。合計につきましては32ページの方で筑後川(3)に流域全体のフレームの推移について載せておりまして、人口については昨年申し上げましたけれども減少傾向にありましたけれども、最近やや増えている程度でございます。
 下水道人口については普及していったような状況がこれを見てとれると思います。
 以上の現況と将来のフレームの合計につきましては、33ページ、34ページをごらんいただきたいと思います。このフレームにつきまして発生負荷量の算出をしております。その結果につきましては36ページ、37ページになっております。37ページの将来の負荷量の合計がございますが、1日3万6,249Kgというのが平成25年におけます筑後川(3)の負荷量の合計、将来25年の合計になっております。
 続きまして38ページでございます。負荷量の現況から将来にどのように変化していくかというのが円グラフの方で示しておりまして、これを見ていただきますと、真ん中に負荷量がありますけれども、4万1,578Kgから3万6,249Kgに全体の負荷量が減るといったような状況を示しております。この中で生活系の負荷量についてが1万4,747Kgから9,174Kgに減るといったような内容になっております。
 経年推移につきましては図2.15、38ページの下のグラフをごらんいただきたいと思います。これを見ますと減少傾向が見てとれると思います。
 続きまして、この負荷量の計算につきまして次に39ページの方で将来水質予測をしております。将来水質につきましては、こちらの表2.26の方、先ほど将来の合計という37ページ、平成25年の将来負荷の合計がございますが、この将来発生汚濁負荷量に出水によって減じる負荷量を差し引いて、将来発生負荷量を算出しております。それで39ページの表2.28に示す平均流量、表2.29に示す平均流出量、流出率を用いまして将来水質を求めるといったような状況でございます。
 2.6.2、39ページでございますが、流出汚濁負荷量ということで流量の経年変化、水質の経年変化、流出汚濁負荷量の経年変化と数値をこちらに載せております。
 2.6.3で流出率を求めまして、続いて40ページですけれども、こちらで取水により減じる負荷量の算定方法ということで筑後川(3)につきましては、こちらにご説明申し上げておりますけれども、上水道については筑後川河川整備基本方針に記載されています許可水利権取水事業に設定されておりますので、その数値を用いております。
 続いて筑後川下流用水ですけれども、許可水利権上は28m3/s程度になっていますけれども、利用実態と整合させるため、取水量の実績値を用いまして、そうしたとき筑後川下流総合管理所のホームページの実績数値を見ますと年平均3m3/s程度取水するということでございますので、農業用水につきましては3m3/sの取水により減じる負荷量の数値をここへ適用しております。
 今回、農業用水ですけれども福岡県側についてはほぼ域外放流になっておりまして、佐賀県側についても域外放流と六五郎橋より下流に放流しているため、基準点でございます六五郎橋よりも上流の復水はほとんどないということで基本的にはこの3m3/sという数字を使って治水により減じる負荷量の算定をしております。その算定につきましては40ページの表2.31に載せております。
 続きまして流出率でございます。流出率につきまして、40ページの表2.30に流出率のデータを載せております。そのデータが若干デコボコしていますけれども、これにつきましては平成9年と11年については平均流量が大きいため、流出負荷量が大きくて、流出率が大きくなってくるのではないかと言えます。
 一方で平成12年と14年については平均流量は小さいので流出負荷量は小さくて流出率は小さくなっていると言えるのではないかと推測しております。
 流量の経年変化につきましては、41ページの図2.16をごらんいただきたいと思います。これを見ますと平成12年と14年はほかの年に比べて若干低い降水量であることが影響して流量も平均値よりも小さくなっているのではないかと推測されます。
 一方、平成9年は多雨によって流量が大きくなっているのではないかと推測されます。
 続いて42ページの方ですが、将来の流出負荷量等を見込みまして、2.6の方で将来水質を求めております。将来水質につきましては、これは昨年の検討したときと同じように流出率と流量については年によって自然変動することもございますので、年平均値の予測に加えて自然変動を考慮した変動幅についても予測を行っております。その結果につきましては43ページの表2.35でございますけれども、まず六五郎橋地点の年平均値としては1.3、変動範囲としては1.0~1.6、それを75%値にした場合1.6、変動範囲については1.3~1.9となっております。この結果から上位類型の2.0は満たした将来水質予測になっているといった状況でございます。
 参考に44ページにこの将来水質予測が過去の平成7年から15年の測定値と比較した場合、概ね水質予測値の範囲の中にあると予測されておりますので、今回の将来推測値は妥当なものではないかと考えられます。以上が筑後川(3)でございます。
 続いて資料4-3の深山ダムのご説明をさせていただきたいと思います。

○岡田委員長 大変だからいったん切りましょうか。

○安達主査 そうですね。すみません。

○岡田委員長 予定では全部やっていただいてからご議論いただくことになっていたのですが、事務局も大変ですから、まず渡良瀬川と筑後川にご意見をいただいてから、次に2つのダムに移らせていただきます。それでは、まず一緒にやると混乱しますので、渡良瀬川(2)、資料4-1になります。これについてご意見、ご質問がございましたらお願いいたします。

○井上委員 1点だけ教えていただきたいのですが、7ページに表1.7として人口が記載されています。それと8ページの上、図1.5で人口が掲載されていますが、この数字がちょっと違うようで、どこをどう見ればというところと、同じことが9ページの土地利用面積のところでも合計の値が図1.7のグラフ、かなり違うようですが、どう見ればいいか。筑後川を見ると両方とも表とグラフは合っていたのですが、渡良瀬川だけ合っていなかったもので。
 もう1回言いますと、表1.7の一番下の総人口で23万8,476人になっていますが、図1.5の人口ですと140×104となっているんですが。

○岡田委員長 違うね、おっしゃるとおり。よくお気づきで。(笑)失礼。(笑)確認しておいてください。事務局、今すぐ分かりますか。

○辻原課長補佐 すみません。単純な計算ミスだと思いますので、次回また差し替えをお作りしたいと思います。

○岡田委員長 そうですね。ご指摘ありがとうございました。これは確認してください。多分、結果には影響ないと思いますが、もし影響があったら大変ですからご確認いただきたいと思います。
 ほかにございますか。
 それでは、筑後川にいきます。筑後川はいかがでしょうか。資料4-2です。

○長岡委員 17年度渇水ということですが、平均流量はそんなに変わらなくて、渇水流量だけが低いのですが、これは渇水流量時に値が高くなって引っ張られて流量が高くなった、そういうことでしょうか。

○安達主査 そうです。これは4月から5月の時期が一番流量が少なくなってくるといった状況がここのところで見られますので、その数字に引っ張られまして75%値が上がったという。

○尾崎委員 42ページの一番上の式ですが、これは将来発生負荷量が四角の括弧と同じ意味を示しているように思うんですが、これはそういう説明ということでよろしいですか。
 42ページの一番上の将来流出負荷量の計算式になりますので、そのときの上のところの将来発生負荷量、その次の括弧が「将来の流域内で発生する負荷量-取水により減じる負荷量」と同じというふうに思うんですけれども。この辺がよく分からないと思ったんですが。説明ということでよろしいですか。
 将来発生負荷量というのはこの式で計算しているのか、その説明式なのかというのを確認したい。

○安達主査 大変失礼しました。これは説明でございます。

○岡田委員長 ほかにございませんか。

○古米委員 水質データの満足しているかどうかという75%値は年度単位で行っているんですよね。そうすると7ページで見ると4月から18年3月までのデータが17年度というように見ると、18年度の2月に2.5があるので、そうすると順番で言うと75%値が変わってくる。そうすると5ページ目に書いてあって表の上に書いてある17年度のデータとして0.5~2.4というのは、実は2.5ということになるのではなかろうかと。あるいはただ年であれば、それは2.4が最大値になるんですが、そこら辺の整理がちょっと。

○岡田委員長 これはどういう扱いになっていますか。年度なのか。

○安達主査 基本的には年度で整理をしておりますので。

○古米委員 もし年度であれば2.2ではなくて2.3が75%値……。

○岡田委員長 古米先生のご指摘、図2.4を年度で見ると次の年の2月に2.5というのがあるので、そうすると上から4つ目、2.3になってしまいますよね。

○古米委員 0.1しか違いませんけれども。

○岡田委員長 古米先生はこの数字がどうのこうのというよりも、どういう考え方ですかという。

○安達主査 古米先生のおっしゃるとおり、年度ごとにやっておりますので、ですので図2.4でいいますと、確かに2月の2.5がございますので、上から2番目の数値が75%値です。ということですので、上から4番目がちょうど5月16日の2.3になりますので、こちらの数字が75%値になります。

○古米委員 ということは5ページの表2.2の方も17年度なので、0.5~2.5という最大値が変わってくるということですね。

○安達主査 そうですね、はい。

○井上委員 もし、それを2.5に変えるのであれば、その1年前が16年度、4.2というのは16年の1月のデータです。最大値が。このグラフは4月から3月のグラフなんですか。点線が入っているところが4月から3月であればこのままでいいですし、もしそれを訂正するのであればすべて訂正する必要があるのではないでしょうか。

○小倉委員 先ほどのご説明で17年の4月から6月までのBODが高いとおっしゃったと思うので、そう読むとこの点線のところが4月のデータですね。というふうに私はお聞きしたのですが。

○岡田委員長 そうですね。では、これは確認してください。

○安達主査 確認いたします。基本的には年度で整理することにしておりますので。

○岡田委員長 ルールも年度ですね。環境基準の当てはめのときの75%も平均であろうと何であろうと年度でやると。

○安達主査 はい。

○岡田委員長 分かりました。では、これはもう一度ご確認いただいて、表2.2のところのBODの一番右側の適否のところが全部

○になっていますが、これは平成6年度も×ですよね。だから、この辺も一緒に直してください。では、これは直していただくにして、全体的なご提案は平成17年度は超えているけれども、これは特殊な年である。渇水年であるということで、これを除いてという、こういうご判断になっております。

○藤木委員 今の件で流量が少ないとマッカに一定であれば濃度が高いというのは分かるのですが、図2.4のこの表だけ見ると最終のときの、重量も書いてあるんですか、この真ん中の表が。時と分か。このときは要するに水量が少なかったということなんですね。

○安達主査 水量が少なかったということです。

○藤木委員 だからこれは時間ですね。16時20分に採ったということですね。

○岡田委員長 そうです。

○藤木委員 そうですね。間違えました。このときの流量が一般的に少なかったと。確かに…

○長岡委員 流量は9ページにあります。

○藤木委員 図2.6を見ると6月なんですね。あとは低水流量ぐらいなので。そういう意味では本当を言うと測定した日の流量が、あるいはその前後も含めて少なければ、まあまあそんな感じかなと思うのですが、必ずしもそうでないとすると全体的に、これは感潮域ですよね、測定したところは。感潮区間でしたね。ですから、有明海の水質が影響を及ぼしている可能性もないわけでもない。要するに雨が少ないと有明海で富栄養化が進んで、濃度が比較的高かったとか、場合によってはもしそういう痕跡といいますか、状況証拠があるのであれば分かりませんけれども、そちらの方の説明の方が分かりやすい場合もあるかなという感じもしているんですが。

○岡田委員長 なるほど。はい、それは確認していただくにしても……。

○小倉委員 そのときの塩分をチェックしていただけたら。

○岡田委員長 そうですね。
 あとで議論になるかもしれませんが、毎年75%値をとって判定するということで、それは75%値渇水のデータは環境基準達成、不達成の判定材料にしないという哲学です。それを今度年度をまたいで、10年間のうち、もしくは15年でもいいのですが、特殊な年についてはやはり本来のBOD75%の哲学に従って年も外すというのは、これは多分新しい考え方になりますね。それは今のところルールブックにはないという前提で、もちろん後でルールブックに戻すかどうかというのは必要があると思います。それと環境基準の本来の目的からすれば多分いいだろう。いいですよね、多分。それも確認しなければいけないことになりますね。

○川﨑課長 筑後川は冬場には維持流量確保のため、ダムに5,000万トンほどの不特定容量を持っているのですが、春の代かきの時期には夏場に70万トンしかありません。ですから、ダムの補給が十分できない状態で渇水が起き、かつ農業用水が20tぐらい筑後大堰で代かき取水するため、河川流量は非常に少なくなります。しかしながら、今建設中の大山ダムなどが完成し、貯留を増やせば、下流放流できるようになるため、将来的には不足量を埋めることができます。施設の整備によって流量不足が解消する状況にあることも念頭においていただきたい。

○岡田委員長 ありがとうございました。ということがあると有明海のことというよりも、そちらの方が大きいと。

○川﨑課長 施設の設備が進む改善効果と、農業用水の取水が多いことを併せて、考えていただきたい。

○岡田委員長 では、そういうご説明にしていただければと思います。

○田尾委員 38ページの図2.14ですが、土地系が少し増えていると思いますが、増えている内容がどういうところが増えているかというのは、資料のどこを見れば分かるんですか。

○安達主査 土地系の負荷量の増分ということですが、資料としては36ページと37ページに負荷量の現況と将来の算定をした結果を載せておりまして、こう見ますとまず現況の土地系のところですが、この内訳を見ますと増えているのは市街地等の増がここに見込まれているといったような状況でございます。

○田尾委員 市街地が増えるということは何が。

○安達主査 流総の原単位の中でその市街地の原単位が高くなっておりますので、その結果市街地の中には負荷量を増大させる要因が入っているといったような状況でございます。

○田尾委員 2.15の平成6年から16年の傾向が増えているのも同じように市街地が増えているという考えですか。

○安達主査 そうですね、はい。

○岡田委員長 ありがとうございました。ほかに。

○古米委員 流域別下水道整備総合計画の平成11年度の原単位が、今20年度が出たんですけれども、きっと変わっていないと思いますけれども、一応20年度版が出ましたので、それのご確認をいただいた方が今まさにやっていますので、最新版を。個々の数字はたっていなかったと思いますが。

○安達主査 確認いたします。

○岡田委員長 では、これはお願いします。もし変わっていたら問題ですから、ぜひ確認してください。ありがとうございます。
 よろしいですか。それでは、またお気づきの点がございましたら、また後に戻っていただいても結構ですが、とりあえずまず湖の方のご説明に移りたいと思います。では、お願いします。

○安達主査 引き続きまして湖の方の説明をさせていただきたいと思います。資料4-3をごらんいただきたいと思います。深山ダム貯水池でございます。こちらの方ですが、3ページをごらんいただきたいと思いますが、若干修正がございまして、今、深山ダム貯水池ですけれどもこの表の中で指定年月日が15年3月27日になっておりますけれども、これは13年3月30日に修正いただきたいと思います。深山ダム貯水池につきましては、これは13年3月30日に暫定目標を設定して、類型指定をした追記でございます。その当時につきましては湖沼AAのI類型ということで一番最上位の類型がこの中に当てはめられております。
 水質の状況ですが、5ページ、6ページをごらんいただきたいと思います。まずCODにつきましてですけれども、これは測定回数は先ほど補佐の説明がございましたが、5ページに測定回数について分かるような資料を載せております。平成7年~12年につきましては、これは年1回。類型指定した13年以降でございますけれども、そのときには回数が増えても4回ということ、年4回ということでかなり測定回数が少ないといった状況でございます。そういったような状況を踏まえたところでCODにつきましては、平成13年から基本的にはAA類型を満足している状態がずっと続いているという状況でございます。
 そして、リンでございますが、リンにつきましては、若干相違がありまして、6ページのグラフを見ていただきたいと思いますが、平均値としてはこのI類型をぎりぎりのところで満たしていないといったような状態が続いております。
 こういったようなことを踏まえまして、次に7ページにいきますけれども、まず深山ダムの窒素適用の条件の整理でございます。まずN/P比のところと、窒素を0.02mg/L以上という条件を満たしたところについては窒素はあてはめられているわけですが、深山ダムについて平成10年が0.02mg/Lを超えております。ただし、14年度のデータは1回の測定値は降雨影響がございますので、この降雨影響のあった測定値を除くと、ただしこれは4回しかかけていないので、その1回を除くと3回になってしまいますので、14年度のデータについては丸々1年を除外するといったようなことで整理をさせていただいております。
 その検証結果につきましては7ページの下の方にございますけれども、13年度、14年度、こちらの方ではある測定日に降雨影響によって高濃度の水質が出てきたといったような状況でございます。その詳細については8ページをごらんいただきたいと思います。
 これは小林委員から14年度は最小値も高いので、全体のデータを並べて検証していただきたいといったようなご指摘を前回専門委員会の方で受けております。ですので、14年につきましては4回の全データをここに並べて、こちらにお示しをしております。これを見ますと、14年11月以外は先行降雨がございます。この影響から水質の方はやや高めの結果が出ているといったような状況でございます。その中でも13年、14年については降雨影響により高濃度ということで、13年、14年のデータを外して将来水質予測をしていくといったような整理をしております。
 続きまして10ページでございます。深山ダムの利水です。これについては資料5で議論いただくと思いますが、まず利水としては日光国立公園に指定されておりますので、自然環境保全の利水がある。そのほかでは下流の方で農業用水の利用がある状況でございます。
 続いて11ページ以降でフレームの算出、そして汚濁負荷量の計算をしておりますけれども、この深山ダムについての特徴については18ページをごらんいただければ一目瞭然なのかなと思います。18ページの円グラフの方で汚濁負荷量の割合についてお示ししておりますけれども、深山ダムの負荷量についてはほとんどが山林からの負荷量といったような状況でございまして、人為的な負荷量となるものはほとんどないといったような状況でございます。
 そういったような状況を踏まえて、将来水質予測を20ページ以降の方でしておりまして、まず深山ダムのCODの水質予測結果につきましては、21ページの上の表にございます将来水質として75%値では1.0、変動範囲では0.9から1.1といったような状況でございまして、将来水質からいけば上位類型のAA類型を満足している状況でございます。
 続いてリンの水質予測でございます。22ページをごらんいただきたいと思います。リンの予測結果につきまして年平均値は将来水質としては0.005、変動範囲としては0.001から0.009と、この0.005ですけれども、実際計算上は0.005012というふうになりまして、I類型であります0.005は満たしていない。わずかでございますけれども満たしていないといったような状況でございます。以上が深山ダムの将来水質の結果でございます。
 引き続きまして川治ダムの検討資料について説明を申し上げたいと思います。資料につきましては最後の資料4-4でございます。4ページでごらんいただきたいと思います。こちらも表4-3の指定年月日につきまして平成15年3月27日となっておりますが、これは深山ダム同様に13年3月30日に指定されておりますので、大変すみません、こちらの方はそういうふうに修正いただきたいと思います。
 その当時、13年の類型を指定した状況でございますけれども、湖沼のAA類型のII類型として、そして暫定目標としましてCODにつきましては2.02mg/L、全窒素につきましては0.32mg/L、全リンについては0.021mg/Lというふうになっております。今回はこの暫定目標が18年度末というふうになっておりますので、このタイミングで暫定目標の見直しを含めてこの類型指定の見直しをしていくといったような段取りでございます。
 続いて水質状況でございます。6ページ、7ページをごらんいただきたいと思います。まずCODですけれども、COD75%値、7ページのグラフでは湖沼A類型は満足していますけれども、湖沼A類型は満足していないといった状況でございます。
 続きまして窒素です。窒素につきましては平均値で見ますと最近ではIII類型でも満足していないという状況でございます。
 全リンでございます。全リンにつきまして平均値で見ますとII類型を満たしている年もありますが、満たしていない年もあるといったような状況でございます。
 続いて8ページの方で今回川治ダムの窒素の適用につきまして検証した資料です。川治ダムにつきましては当時、このグラフを見ていただくと分かりますけれども、平成10年、11年のデータにつきましては窒素の適用条件でございます0.02mg/Lを超えております。かつN/P比が20分の1以下になっておりますので、ここの川治ダムにつきましては窒素適用水域といったことで窒素の目標を定めてこれまで管理してきたということでございます。
 ただし、この川治ダムについてですけれども、降雨影響によります水質の高濃度ということで、その整備したものが8ページから9ページにございまして、平成10年9月、平成11年10月、平成13年9月、10月、これにつきましてはこちらの表4.5にもございますけれども、先行降雨等がございまして、このときは降雨影響によって平均値が高くなっているといったことがありますので、その日については除外をする。深山ダムについては4回のうち1回しかというのもありましたので、全年除いていましたが、川治ダムについては測定回数が12回ございますので、今回高濃度であった日を除いて平均値を出すといったことをしております。そうした結果、9ページの下の記述の方にございますが、10年9月22日、11年10月19日、13年9月18日、10月2日については将来予測を用いないこととするといったような整理をしております。
 更にこの窒素の適用条件の整理ですが、N/P比の20以下、かつ全リン濃度0.02mg/Lというのをこの高濃度があった日を除いてデータを並べてみたときに、次の10ページの方をごらんいただきたいと思いますが、そうしたときに0.02mg/L以下にすべてなっておりますので、この結果からとりあえずはこの川治ダムについてはN/Pのルール、N適用のルールに従いましてNを外すといったような整理で今回整理させていただいております。ただし、後ほどご説明します将来水質予測結果を踏まえても、こういった結果になるかということで整理させていただいております。
 11ページでは参考として川治ダムにつきましては、ここには濁水等の影響がございまして、濁水フェンスが15年から設置されております。その状況についてまとめたものを11ページ、12ページに記しております。
 13ページの川治ダムの利水状況でございます。川治ダムにつきまして、ここについては水産の利用がございます。水産の種類でございますけれどもニジマス、イワナ、ヤマメ、類型でいいますとA類型の魚種がここで採れているという状況でございます。そのほかでは下流の方で水道2級の上水利用があるといったような状況でございます。
 続いて、その利水状況について参考資料については14、15ページに載せております。16ページ以降でフレームの現況、将来のフレームの算出と、あと汚濁負荷量の計算を26ページの方でしております。その結果、27ページをごらんいただきたいと思いますが、深山ダムと同様に、ただ深山ダムよりは負荷は少ないと思いますが、ここも基本的にほとんどが山林からの負荷、若干生活系の負荷があるといったような状況でございます。
 こういったような状況を踏まえて、29ページ以降で将来水質予測をしております。その結果、先ほど申し上げましたけれどもとりあえず窒素については適用しないという整理をしておりますので、まずCOD、リン、参考に窒素の将来水質予測を最後に付けているといったような構成で資料を作っております。
 CODにつきましてですが、30ページでございます。30ページの表4.20、上の方にございますが、75%値でみますと将来水質については2.0、変動範囲については1.6~2.3ということで、II類型の3.0mg/Lは満足しているといったような状況でございます。
 続いてリンでございます。リンの将来水質について年平均値では0.072mg/L、変動範囲については細かい数字ですが、0.00058から0.020。ただし、この将来水質のところで0.01というのは計算したところは0.012となっておりますので、0.01以下ではないといったような状況でございます。ですのでII類型についてはやや満足していないといったような状況が見てとれます。
 続いて、参考に32ページに窒素の予測結果を載せております。
 こちらの一番最後の記述にございますけれども、先ほど現状の水質状況を見たときには窒素の適用について除外する。今回、将来水質予測をした結果でもリンの水質予測と、あと変動範囲ともに0.02未満でございますので、その結果から将来水質予測からも窒素は適用除外とするといったようなご提案をさせていただきたいと思います。
 以上で川治ダムの説明につきまして終わらせていただきます。

○岡田委員長 どうもありがとうございました。それでは、ご質問、ご意見をいただきたいと思います。深山ダム、いかがでしょうか。

○井上委員 深山ダムと川治ダムの記述があるのですが、深山ダムの方でいきますと7ページのところに降雨時の値を異常値という表示をしているのですが、除くということに関してはいいのですが、その値を異常値としてしまうことについて、これは公式の書類で残りますので、整理をしていただければと思います。
 それは川治ダムの9ページに3つのことを書いています。その中の平成11年10月19日は先行降雨がないのですが、3日間に。けれども、2σを外れているから、それを異常値とすると。これだとまだ理解はできると思います。測定値がおかしいのではないかとして除くということで、こういう場合は異常値という言葉を使っていいと思いますが、その前後の降雨時について除く場合に異常値という言葉を同列に扱ってよいでしょうか。異常値という言葉ではない、ちょっと今何がいいのか考えていたのですが、思い浮かばないのですが、異常値という言葉だけは使わないようにお願いしたいのですが。

○岡田委員長 事務局、今までのそういう言葉を使った経緯はございますか。

○辻原課長補佐 特に例がないものですから、特異値であるとか、先行降雨による何かそういうことで修正したいと思います。

○岡田委員長 では、とりあえずそういう言葉でということで、またあとでもう少しいい言葉があればご検討いただきたいと思います。
 ありがとうございました。ほかにございますか。
 類似なので、川治ダムの方も含めてご意見をいただければと思います。

○田尾委員 今の件で、どういうときに特異値とするかということですが、要するに先行降雨、何日前までに例えばどれぐらいの雨が降ったときにといったある程度のルールというか、一定の基準みたいなものが何かいるかなという気もするし、逆に今回除いたようなそういう例があった場合に低い値が出た場合にも必ず除くというようなことも多分やらないと、何か恣意的になりかねないかなというところがあると思います。ただ、必ずしも一定という、厳密な基準というのは難しいのかもしれないのですが、場所にもよると思いますし、それにしても何らかのそういう基準みたいなものを考えておかないとちゃんとした議論には、後々まで影響するのではないか。

○岡田委員長 いかがでしょうか。
 公共用水域の測定計画の指針か何かでどういうときに採水しなさいというのはありましたか。

○辻原課長補佐 いわゆる降雨時には採水しないということですので、本来あってはいけないデータということなんです。それから下がる方、低い方の値を除くという話ですが、こちらは今回はそういうものはないのですが、プラスマイナスのσで見ておりますので、例えば異常に特異的にきれいになってしまったというデータがあった場合には、それを除くということで整理をしたいと思います。

○岡田委員長 それはまさに異常値の方ですね。
 田尾先生がおっしゃった降雨の何日前というルールはなかったでしたか。

○辻原課長補佐 基本的には採水をしたときに降雨がないということだと思いますので、今回の平成14年だと、例えば9月13日は降っていますので、仕方なくやられたのだと思いますが、あと5月10日も降っておりますけれども、7月17日は当日は降っていなかったということです。ただ、前日、前々日で降っておりますので、それなりに濁っていたのではないかと思いますけれども、そこは予算との絡みもあってもその日にやられたということだろうと思います。こういったものについては一律にどうというのは言えないと思いますが、このデータを見つつ判断していくしかないのかなと思っております。

○岡田委員長 よろしいですか。

○小倉委員 千葉の場合は前日ですね。採水するときには降っていてもあまり関係ないことが多いです。

○田尾委員 一定の規則というのは言い方が悪いかもしれませんが、そういう状況を判断しながら採水できるということを、予算の関係で難しくて、決まったようにしかできないということですか。そうではなくて状況を見て、濁っていれば当然やるべきではないということを考えられると思いますが。

○辻原課長補佐 普通はやらないと思いますが、ここのデータではこういうふうになってしまっているということだと思います。

○井上委員 今のに関連して、ここは将来予測をするときに用いているんですが、環境基準を満たしている満たしていないという判断をするときには、もし、こういうところでこういうルールができますと先行降雨3日間に雨が降っているときのデータを除いて、そのデータで満たしている、満たしていないという判断をすることになっていくと思うのですが、そういうことを環境省として推奨するというか、発信していっていただけるのでしょうか。もしそういうことを発信していただくと、逆に言うと3日間雨が降っているときには採水しないというルールが各県で徹底されると思いますので、その点はよろしくお願いします。

○辻原課長補佐 また検討したいと思います。最終的にどういうふうに書けるかということも含めて検討したいと思います。

○岡田委員長 多分、今みたいな方針になっていたはずですよね。千葉県もそういうふうに。3日か1日かは別にして。

○小倉委員 あと、当日様子を見て、現場から調査会社からどうしたらいいかという伺いが来ます。

○岡田委員長 言いにくいんですが、だんだんそういうきちっとした採水が行われなくなっているのではないかというふうに恐れておりますので、ご検討ください。ありがとうございます。

○風間委員 ちょっと教えていただけたらと思うんですが、ダムの場合というのは、例えば2つのダムを見せていただくと集水域と貯水量の関係で見ていくと違いますよね。最初のこちらのダム、深山ダムと川治ダムを比べると川治ダムの方が集水域が広くて、あと年間の平均滞留時間ということになるんですが、こちらがずいぶん長い。だから、深山ダムの方は上流域の集水域も小さいけれども比較的滞留が短くて、どんどん流れていくのに対して、こちら側はそうではない。一般的にダムというのはどう考えても上流側から葉っぱとかいっぱい来るわけです。それは枯れてしまうわけですから、だからダムの大きさと、その中での分解の速さとか浄化能力とか、そういったものも加味していかないと、一律にただCODが大丈夫だからこのまま大丈夫ということに必ずしもならないのではないかという懸念がありますので、そんなふうなことを今後考えられるあれがあるかどうかですね。
 一方で、そういう目でもう一度、私自身も興味がありますが、ダムの方を見直してみると、そうすると徐々にCODがやはり上がりつつあるところなのか、大丈夫なのかということが判断できてくるのではないかという気がします。
 ですから、例えばこの川治ダムの場合にちょっと気になるのはpHの方を見ていくと、最大のpHがどんどん上がり勾配ですね。それで最小の方もそうなんですが、それとあとDOはあまり出ていないけれどもT-Nの方も最大値の方は上がり勾配ですし、CODも最大値の方が上がっている。だからやはり蓄積があるし、それからN、Pも、Pも先ほどの話のように洪水のときにドーッと入ってくれば植物プランクトンをパッと取り込みますから、それで植プラが増殖しつつあって、すごく増えるときにはたくさん増殖するのでpHの高い値が出るときがある。そういうふうなことを考えていくと、今後、ここのところではCODはずっと変わらないということを必ずしも言えるのかな。年平均で見れば大丈夫かもしれないけれども、あるときにはこれに対して影響が出るようなCOD値になるかもしれない。そういう心配を見ていて感じたので、何かこういうことに対しても今後気をつけて見ていくようなところを作るのかどうかというところ、ちょっと気になったところです。

○岡田委員長 では、これは。今何かありますか。ご検討いただくというか、別の形で検討も進めていると思いますが。

○辻原課長補佐 ダム湖の場合には1,000万m3有効貯水量がありまして、なおかつ年平均滞留時間といいますか、これは4日間以上ということで一応の足切りをしております。ただ、深山ダムとこの川治ダムを比べますと、確かに深山ダムの方が回転率がよくて、水質の方も実際いいという状況にございますので、その辺全体を見て、またこういった線で切っていくのがいいのかというところはまた本当は必要なのかもしれないなとは思っておりますが、まだ見直さなければいけないというところまでは実際そういった具体的なものが出ていないのかなというふうな感じではおります。
 ただ、実際にそういうものがあれば、またその辺の条件というものも検討は必要かと思っております。
 窒素の関係でございますが、今回、計算上はいわゆる窒素の適用の基準ですが、N/P比でいいますと20であるとか、あるいはリンの濃度が0.02以上といったところで考えていきますと、特にリンの値が今回落ちてきたというところがございまして、実は窒素というのは今のやり方で言いますと高くなればなるほど類型指定しなくていいという、そういうちょっと考えれば少しおかしいなと思われるところもあるんですが、この辺は何十年来やってきているルールでございまして、とはいえ問題があれば、その辺はまた見直しいかなくてはならないと思いますので、実際こういうふうに窒素が高濃度になっているところについて、どういった影響があるのかといったことについては今後勉強していきたいと思っております。

○岡田委員長 ありがとうございました。全体の整理の方針にかかわるような議論にだんだん入ってきておりますので、恐れ入りますがいったん次の資料5、ここで「見直しに係る考え方の整理」という資料が出ております。これを伺ってからもう一度今のような議論を含めてご意見をいただければと思います。考え方を整理した資料が資料5になっていますので、これにつきまして事務局からご説明をお願いいたします。

○安達主査 資料5について説明申し上げます。この資料5につきましては、先ほどの将来水質予測等を踏まえまして、今回、類型として何類型が該当するのかということで、まずは類型案と、その類型の考え方についてお示しをしております。まず最初に河川水域ということで、渡良瀬川(2)、筑後川(3)につきまして見直し案についてこちらの方でお示ししておりますが、渡良瀬川(2)につきましては12年度以降8年連続して、上位類型である河川A類型を満足しております。更に最近のトレンドで見ましても、その負荷量が増加するという傾向は見てとれなくて、どちらかというと減少傾向を示しておりますので、渡良瀬川(2)につきましては河川のB類型からA類型に見直すといったような案をここで整理させていただいております。
 続きまして、筑後川(3)でございます。こちらにつきましては、先ほど17年度のデータが上位類型であるA類型をその1年間だけ満たしておりませんでしたが、先ほど整理したとおり渇水年ということで特異的な年であったというふうに整理をさせていただきまして、そうしますと平成9年度以降、まずは17年度を除きまして10年間、河川のA類型も水質を満たしておりますので、河川のB類型からA類型にランクアップをするといったような提案をさせていただきたいと思います。
 続きましてダム湖でございます。ダム湖につきましてはいろいろな論点がございますので、論点説明の前に背景等について説明させていただきたいと思います。参考資料1を別途付けております。こちらの方をまずはごらんいただきたいと思います。これは平成19年9月5日、最初の陸域委員会を立ち上げました最初のときに今回、見直す類型指定見直しの考え方、見直し方針案ということでこちらの方でお示しをしておりますけれども、その中でページ数は振っておりませんけれども、3ページをごらんいただきたいと思います。
 3ページのところで四角で縁取ったところがございますが、ここにつきましては平成15年の陸域環境基準の専門委員会のときに人工湖の類型指定の考え方について整理をしております。人工湖につきましては、13年にダム湖を指定して、それ以降、ほとんどダム湖については15年の検討のときに河川類型から湖沼類型の方に類型指定を行っております。そのときの考え方として整理されたのが、こちらの四角で囲んであるところでございまして、今回、関係する部分について説明します。
 2)の水産利用と3)の自然環境保全でございます。水産利用につきましては、これまで漁業権魚種ということであれば自動的にその漁業魚種がAA類型に該当する水産漁業魚種なのか、またはA類型に該当する水産の魚種なのかということで機械的に当てはめておりましたけれども、そうではなくて実際にそこで採れる漁獲魚種が何類型の魚種なのかを確認して類型指定をしていく。ですので、必ずしも漁業権魚種にとらわれなくて、漁獲魚種を確認した上で、その実態を見て類型を当てはめていくといったのが水産利用の考え方でございます。
 続いて自然環境保全でございますけれども、自然環境保全についてもそれまでは機械的に国立公園に指定されている場合については上位類型のAA類型というものを当てはめておりました。ただし人工湖の場合、自然が大きく改変された場所でもございまして、水質についてもなかなかAA類型を満足しているような水質ではございません。ですので、自然環境保全につきましては対策を講じた場合に達成が可能な最高ランクの類型を当てはめるといったふうに、このときに整理をしております。
 ですので必ずしも国立公園があるからといってAA類型を当てはめずに、その水域で対策を講じた場合に達成可能なランクの最高ランクの類型をあてはまるというふうに整理をしております。こういったような15年のときに整理した考え方を踏まえまして、今回、検討しております深山ダムと川内ダムについて、その考え方に基づいて類型の指定を整理をしております。といいますのも、この深山ダムと川治ダムについては平成13年に指定されたダムでございますので、当然このルールに従って当てはめられていないダムでございます。本来で言うと15年に合わせてその新しいルールに従って整理すればよかったのですが、暫定目標が定められていますので、そのタイミングでもう1回検討してみるといったことで、このタイミングのときに15年のときの考え方にあてはめてどうかということも踏まえて類型指定を整理させていただいております。
 まず深山ダムですが、COD、全リンとございまして、もともとはここは自然環境保全でございますので、AA類型のI類型があてはめられております。ただし、先ほども整理した考え方で対策を講じた場合に達成可能な最高ランクの類型を見たときにはどうなのかというふうに検討したところ、CODについては既にAA類型を満足しておりますので、これについてはAA類型を今回も引き続きAA類型と。ただし、[1]でございますが、こちらの方は全リンの値が0.011mg/Lということで、I類型を満足しておりません。ここについては先ほど将来水質予測もしましたけれども、I類型を満足しておりません。ですので、最高ランクの類型ということで、現状そのほかで水道2級の利水がございますので、ここについてはI類型からII類型に変更する案をここで示させていただいております。
 続いて川治ダムでございます。川治ダムにつきまして、まずCODでございます。CODにつきましては以前はAA類型の上位類型をあてはめられておりました。このAA類型ですけれども、13年のときに検討したときに漁業権魚種でまずイワナ、ヤマメがあるということで、このマスがAA類型はヒメマスがいた場合にはAA類型ということで指定してくるんですけれども、このマスを当時ヒメマスと解釈してAA類型をあてはめていったという状況でございます。ただし、今回実際にここで採れている魚種を確認しました。そうしますとヒメマスではなくて、採れているのはサクラマス、ヤマメ、イワナ、これは水産2級相当の魚種でございまして、そうしますとAA類型ではなくてA類型をあてはめるのが適切ではないのかというふうに整理しております。
 ですので、CODについては湖沼AA類型から湖沼A類型に変更となるというふうな整理をさせていただいております。
 続いて全窒素、全リンでございますけれども、まず全窒素につきましては先ほどここについては特異的なデータ、または2σの範囲で異常値を除いた場合にというふうに全窒素については適用除外という整理をしておりますので、全リンについて整理させていただいております。ここでいいますと以前はII類型でございます。この状況については、以前のII類型については、ここは水産1種と水道2級ということでII類型でございまして、ただこれは状況的には現在も変わりませんので、水道2級、水産1級、あと自然環境保全がありますが、この場合も達成可能な最高ランクの類型ということで現在の水質状況を見てII類型が適当ではないのかと、II類型につきましてですけれども、現在、0.012mg/Lを満たしておりませんので、今回については暫定目標を0.012mg/Lを設けて、26年度までに設けた類型指定ということで示させていただきます。端的に申しますと、河内ダムのリンにつきましては湖沼のII類型ということで暫定目標0.012mg/Lということで設定をしているといったことでございます。
 備考の方にございますけれども、今回、全窒素の適用条件を整理した結果、全窒素は適用除外となっている。参考情報としては排水規制としても川治ダムについては窒素の規制をかけていないといったような状況でございます。これは周辺の川俣ダム、五十里ダムについても排水規制での全リンのみ対象になっておりまして、全窒素はかかっていないという状況でございます。
 以上につきましては、今回の類型指定案と考え方についてご説明させていただきました。

○岡田委員長 ありがとうございました。今の整理方針案につきましてご意見、ご質問等がございましたらお願いいたします。

○古米委員 考え方自体はいいんですが、渡良瀬川と筑後川の場合に対象としている区間がございます。新しく定義した区間の中で今回の水質のデータ自身は例えば渡良瀬であれば対象とした区間の一番上流の地点であったり、あるいは筑後側の場合には六五郎橋ということで区間の中段ということで、要は基準点としてそう定義しているから、それで最終的な評価されるので、今回のルール通りにやっても将来予測通りになって満足するので、環境基準として問題がないですけれども、指定されている区間の水質基準点下流部のところはちゃんとAで定義されましたよと。だけど利水上、もっと汚濁水が入って利水上問題があるというのはたまたま基準点がずれていたからという話になってしまう懸念をちょっと感じるので、整理としては全然問題が生じない。今後も観測を変えない限り。だけど、実際上の現場の人が意外に下流の方ではAなんだけれどもどうなのかなということが。特に渡良瀬の場合には袋川のところが、E類型の川が入ってきているような地点があったりして、そこまでなので、その下流が問題なのかも分かりませんが、そういうように今回の基準点で評価することが区間全体に対して適用していいのかというのが気になっています。

○岡田委員長 今までそういう議論はあったでしょうか、事務局。

○安達主査 そういったような議論はございませんでして、これについては本当に単純に期間を持って見ていくということでしておりますので。ただ今回、そういう類型指定をすることによって、そこに接続する河川であったりとか、そういったところも県としては一体的に見ていくような動きにはなろうかと思いますので、必ずしも今回そこのところをきちんと考慮してやるようなやり方でなくても、単純に何年か満足してという状況を見ていくという状況でございますので。

○岡田委員長 ありがとうございました。ほかにございますか。

○安達主査 すみません、1点漏れておりまして、今回、今1枚ペーパーで天野委員から事前にご意見をいただいております。深山ダムですが、今回、リンについてI類型からII類型に下げるご提案をさせていただいているんですが、その提案に対しまして天野委員から、端的に申し上げればリンの基準は緩めない方がよいのではないかと。測定も年に4回しかされていない。例えば春先か晩春の循環期において出水の影響を受けていない状況でのT-P濃度をいえば平均的なT-P濃度をより適切に評価できる。その結果が長期に達するようならば変えなくてもいいのではないかというご意見を事前にいただいております。
 ただ、今回調査回数が少ない関係もございますので、深山ダムにつきましては当初1回だけの測定回数を除き、かつ特異的な年を除いてリンの平均濃度がどれぐらいかで見たときに、平均の全リン濃度につきましては大体0.00513ぐらいということで、I類型は満たしていない状況でございます。そういったこともございますので、これまでのルールどおり深山ダムにつきましてはII類型、当初事務局から提案しておりますII類型が適当ではないかということで提案させていただきたいと思います。以上です。

○岡田委員長 ありがとうございました。それではほかにご意見はございますでしょうか。

○長岡委員 先ほどもちょっと申し上げたんですが、資料5の筑後川(3)ですが、結論としてはA類型にするのでよろしいのですが、備考のところで渇水流量で判断するというのはちょっと違和感があって、先ほどの黄色く塗ってあるところが必ずしも渇水流量の影響があるところだけではなかったので、先ほど異常であるという補足のご説明があったのですが、あまり渇水流量でという理由にしない方がいいのかなと思います。基本的には低水流量かと思うんですが。

○岡田委員長 どうでしょうか。
 これはルール上は渇水流量というのは見ないことになっていますよね。低水流量ですね。
 では、これはご検討いただけますか。今日はここで決する必要はなくて、ご意見をいただいて、次に確定することになりますので。

○辻原課長補佐 確認させていただきたいのですが、渇水だからということではなくて、低水を下回るかどうかで異常かどうかを判断するというご意見でしょうか。

○長岡委員 基本的にはそうではないかと思うんですが。渇水は6月ぐらいだけでしたね、グッと下がっているのは。データとしては多分そのときだけのデータのはずなので、ほかのときは影響されていないはずです、多分。だから渇水流量でという理由はどうかなと私は思います。違いますか。勘違いですか。

○辻原課長補佐 おそらく低水だとまま下回ることがあるのではないかと思うんですけれども。本来は低水ぐらいで確保するということで水質も検討されるのだと思いますが、その辺は見てみないといけないのですけど、低水を下回る部分で分けるとするとかなりの部分除かなければいけない部分が出てくるかもしれないので、その辺は検討させていただきたいと思います。

○岡田委員長 今の話はむしろ渇水の期間が長いということが問題だったのではなかったですか。

○長岡委員 渇水流量だと長い期間というのは見られないから。だから指標としてどうなのかなと、説明の。そういう気がするんです。

○岡田委員長 そうですね。じゃあ、これはご検討ください。議論の趣旨は伝わったかと思いますので。ありがとうございました。
 では藤木先生。

○藤木委員 確認ですが、ダム湖について今回、窒素の基準を外すというご提案だったんですが、環境基準があてはまっていないと、その後の観測といいますか、水質分析が緩やかになる。と。そういう動きにつながるようだと少し気になっていて、だから環境基準から外すというのに反対というわけではないんですが、その辺にリンクしないようになっているかどうかだけ確認したいんです。

○小倉委員 やはり縛りがないものは優先順位が落ちますから、今の財政状況だと当然。

○藤木委員 それはここでの議論というよりは向こうとの。

○岡田委員長 理屈上は環境基準から外れれば、それを測ることは自前のお金でやるのは勝手だけれども県のお金を使ってやるのは違法行為ではないですか。(笑)ギリギリ言えば。要求されていないことを職員が勝手に測るというのは。これは冗談ですよ。でも厳密に言えばそういうことにもなりかねない。ですよね。

○小倉委員 はい。

○岡田委員長 では、この問題はここで決することではないと思いますから、考えておいて。

○井上委員 今のに関連しまして、先ほど将来窒素の濃度が高くなると窒素の基準を外すということを見直す可能性があるというふうに環境省の方でされるのであれば、それを見直すまでの間はもしここで外してしまうと次にまた、その見直しを入れる可能性がある例ですね。継続性の観点から言うと今回は見直しで外すということは、それに関する結論が出るまでは行わないという方針で望むことも可能性としてもあるのだなと思いました。

○岡田委員長 おっしゃるような面は当然あると思いますので、これは検討事項にしていただけますか。今回の検討に直接反映するかどうかも若干難しいところがあると思いますから、井上先生の趣旨はご理解いただいていると思いますし、共通の認識だと思いますので、少しご検討ください。
 ありがとうございました。ほかにございますか。
 今日ご意見をいただいた結果に基づいて、もちろん幾つか修正はするんですが、特にないとこの形で進むことになります。

○小倉委員 直接は本題と関係ないのですが、大腸菌の値の取り扱いですが、平均値を算術平均で出していて、1回と2回の最大値に引きずられているような気がいたします。グラフは対数のグラフで書かれているのに、なぜか平均値はというところで、これは考えていただきたいなという。

○岡田委員長 これは今までどうなっていますでしょうか。
 確かに直接関係ないんですが、資料としてはご指摘のとおりあまりいいことではないというか、やはりまずいと思いますので、確認していただけますか。次回で結構ですから、今回の判断にはおっしゃるように直接関係ないのですが、後々あまりよくないので、ご検討ください。それから大腸菌は別の委員会でいろいろ動いて検討されているはずですから、その資料も多分あるのではないかと思いますのでご検討ください。

○小倉委員 それともう1点ですが、前回申し上げたDOの値が表層かどうかということで、今日の資料3で整理していただいてあるんですが、湖沼によって全層の値、資料3の水質の経年変化の表ですが、全層の値を使っている湖沼と、それから表層という表示があるもの、それから表示がないもの、そのところをルールとして最低統一する必要があるかと思いますので、次回にそれはまた使える数字になると思いますが、データの見直しをお願いいたします。

○岡田委員長 ありがとうございました。これはよろしいですね。では、事務局でお願いいたします。
 ほかにございますか。
 よろしければ今までいただいたご意見、いくつかの修正事項というか、文言の適切でないところを直す等をしていただいて、今後の検討に必要な資料を次回事務局に準備していただくということになります。よろしいでしょうか。
 ありがとうございました。貴重なご意見をたくさんありがとうございました。事務局の方もたくさん宿題をもらって、大変だと思いますがご検討をお願いいたします。
 次回になりますが、残りの水域における類型指定の見直しに係わる資料、詳細な資料を用意していただいてご検討いただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 その他に行く前に全体を通じてご意見、ご質問はございますか。
 では、よろしければ議事のその他の方で事務局から何かございますでしょうか。

○辻原課長補佐 次回の日程でございますが、いつも通りでございますけれども後日、改めて調整させていただきますので、よろしくお願いしたいと思います。以上でございます。

○岡田委員長 ありがとうございました。ということで次回の日程、これは4月以降になりますね。4月以降になるかと思いますが、今後調整ということになります。よろしくご協力のほどをお願いいたします。それから、当委員会の運営方針により議事録を作成し公表するということになっております。後日事務局から議事録案を作成して、各先生にいつも通りのことですがお送りさせていただきます。ご発言の内容についてご確認いただきますようお願いいたします。
 それでは、これで本日の議事を終了したいと思います。どうもありがとうございました。

午前11時57分 閉会

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