中央環境審議会水環境部会 陸域環境基準専門委員会(第3回)議事録

議事次第

  • 1.開会
  • 2.議事
    • (1)前回指摘事項について
    • (2)検討対象水域における概況と将来水質について
    • (3)「水質汚濁に係る生活環境の保全に関する環境基準の水域類型の指定の見直しについて」(報告案)
    • (4)その他

配布資料

資料1 中央環境審議会水環境部会陸域環境基準専門委員会 委員名簿
資料2 陸域環境基準専門委員会(第2回)議事録案(委員限り)
資料3 前回指摘事項について
資料4 検討対象水域の水質予測結果について
資料5 専門委員会報告(案)
資料6 今後のスケジュールについて

中央環境審議会水環境部会陸域環境基準専門委員会名簿

委員長 岡田 光正 広島大学大学院工学研究科教授
専門委員 天野 邦彦 独立行政法人土木研究所上席研究員
専門委員 井上 隆信 豊橋技術科学大学建設工学系教授
専門委員 小倉 久子 千葉県環境研究センター
水質地質部 水質環境研究室長
専門委員 尾崎 保夫 秋田県立大学生物資源科学部科学部
生物環境科学科長
専門委員 風間 ふたば 山梨大学大学院医学工学総合研究部准教授
専門委員 木幡 邦男 独立行政法人国立環境研究所
水土壌圏環境研究領域長
専門委員 田尾 博明 独立行政法人産業技術総合研究所
環境管理技術研究部門副部門長
専門委員 長岡 裕 武蔵工業大学工学部都市工学科教授
専門委員 花里 孝幸 信州大学山岳科学総合研究所
山地水域環境保全学部門長
専門委員 藤木 修 国土交通省 国土技術政策総合研究所
下水道研究部長
専門委員 古米 弘明 東京大学大学院工学系研究科付属
水環境制御研究センター教授

議事録

午後 2時56分開会

○辻原課長補佐 それでは、ちょっと定刻よりも早い時間でございますけれども、ただいまから中央環境審議会水環境部会第3回陸域環境基準専門委員会を開会いたします。
 本日は、委員12名中10名の出席が予定されておりまして、ただいま10名全員ご出席をいただいております。
 続きまして、お手元の配布資料についてご確認をいただきたいと思います。

○安達主査 今、お手元のほうに議事次第がございますけれども、資料1から資料6まで資料のほうをお配りしております。もし不足等がございましたら、事務局のほうまで随時お申しつけください。
 それでは、これ以降の進行につきましては、岡田委員長のほうにお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。

○岡田委員長 本日、ご多忙の中ご出席いただきましてありがとうございます。
 本日の議事次第ですけれども、前回ご議論いただいた水域の指摘事項に対する対応、それから、残りの検討対象水域のご議論をお願いします。その後に「水質汚濁に係る生活環境の保全に関する環境基準の水域類型の指定の見直しについて」という、いわゆる報告案についてご議論をいただくと、こういう予定になっております。この報告案については、ここで委員の皆様方のご審議をいただいた上で、本専門委員会の中間取りまとめ案ということになります。どうかよろしくご審議のほどお願いいたします。
 それでは、早速議事に入りたいと思いますが、その前に、お手元の資料2に前回の議事録案が準備されております。本資料は、委員の先生方にご確認いただいた後に事務局で修正し、再度各委員の先生方に送付されている資料でございます。特にご指摘がなければ、この場で前回の議事録というふうにしたいと思いますが、いかがでしょうか。何かどうしても困るということがあれば、ぜひ……。よろしいですね。
 それでは、本議事録を前回の議事録というふうにいたします。事務局のほうからは公開の手続を進めていただければというふうに思います。
 それでは、早速議事に入りたいと思います。最初の議事が、前回の指摘事項についてということになります。きょうは3回目ということになります。前回ご指摘がございました項目について、事務局のほうで資料を準備されておりますので、ご説明をお願いいたします。
 じゃ、どうぞ。よろしくお願いします。

○辻原課長補佐 それでは、資料の3に基づきましてご説明をいたしたいと思います。前回指摘事項についてというものでございます。
 前回、猪名川とダム湖沼の関係についてご説明をしたところでありますけれども、まずは猪名川の関係について、ご指摘、ご意見いただいたものへの対応についてご説明をしていきたいと思います。
 まず初めが、フレームの中に土地のその他面積というものがございます。このその他というのは何かというご質問でありまして、この中には「畑・果樹園」「その他面積(市街地等)」というものがございます。今回は、それぞれ猪名川だけでなくてほかの河川につきましても、そういった形で分類をしております。このその他面積(市街地)ということでございますけれども、この市街地の中に、実は市街地と、その他荒れ地といいますか、そういったものが入っております。ただ、市街地の面積につきましては、猪名川の場合には95.3%、その他の河川につきましては、後ほどまたご説明をいたしますけれども、およそ8割以上を占めているということでございますので、算定に当たっては、現状を見て、すべて市街地ということで計算をしております。これにつきましては後ほどご確認をいただきたいと思います。
 次に移りまして、[2]、[3]、[4]の関係でございます。流出負荷量の変動が大きい理由は何であるか。それから、流出率が0.2と小さいというご指摘がございました。市街地からの流入負荷は降水に大きな影響を受けるけれども、モデルに反映されているのかということでございます。
 まず1つ目でございますけれども、流出負荷量の変動が大きいのはどういったことなのであろうかということで、別紙1のほうを用意しております。別紙1をごらんいただきたいと思います。別紙1でございますけれども、まず、猪名川上流における流出負荷量ということでグラフ化したものをつけております。これをごらんいただきますと、猪名川上流ということで、上に流出負荷量、下に年平均流量とBODの平均値の推移というものをつけております。これを見ていただきますと、銀橋で平成7年、10年と平成11年、14年の流出負荷量の変動に、軍行橋では平成9年の流出負荷量に着目して、その要因について検討を行ったということでございます。
 具体的には、ちょっと次のページを見ていただきたいんですけれども、まず流量の変動を個別に抜き出しております。銀橋の流量変動が赤い丸印、それから軍行橋のほうが青の四角の印で折れ線グラフで示しております。これを見ていただきますと、ちょうど平成7年から11年でございますけれども、平成10年まで、それ以降の年と比べて多少流量が─年平均流量でございますけれども、多く出ているというふうな傾向が挙げられます。この辺の原因につきましては、下の降水量の変動というものを見ていただきますとおわかりになるとおり、平成7年から10年までと11年以降のものを比べていただきますと、やはり降水量が平成7年、10年というのはかなり多かったということがわかります。ちなみに、平成6年でありますけれども、これは非常な大渇水があった年でございまして、瀬戸内の地域にあるこの猪名川でも非常に降水量が少なかったということが示されております。これにつきましては、後ほどまたご説明いたしますけれども、負荷量等の算定に当たって、この6年でありますけれども、マイナス2σの範囲を下回るということで、非常にまれな例であるということで、算定から除くというふうな処理をしております。
 3.でございますけれども、猪名川上流の発生負荷量のほうですね。こちらを見ていただきますと、なだらかに減少している。平成7年から10年にかけて見ますと、ほぼ横ばいというふうなことでございます。この2.と3.をあわせて考えていきますと、やはりこの流出負荷量に大きな変動を与えているという原因の主たるものとして、この流量の変動、降水量の変動というものがあるのではないかというふうに推測がされます。
 そのあたりを6ページにまとめております。ざっとではありますけれども、こういったことで、降雨の状況というのが大きな影響を与えたのではないかといったことではないかと思います。
 それから、次に移りまして、また1ページにお戻りいただきたいんですけれども、発生負荷量と流出負荷量についての精査という作業をしております。これは、流出率が0.2程度と小さいというご指摘がありまして、前回の資料の中での計算では、流総の平均値を使うということで、面源の負荷量原単位を計算しておりましたけれども、今回は、得られるデータを集めまして、どういったデータがいいのかということを少し考察をしております。それが別紙の2でございます。7ページ以降になります。
 まず、流総の原単位でございますけれども、表の1に書いてございます。いろいろな調査結果を踏まえまして、平均値というのが一番下のほうに出ておりますけれども、BOD128kg/h/年というものがございまして、前回、この数字を使って計算をしておりました。もちろん全国平均というようなものでございますので、地域の実情を見るという意味では余り的確ではないであろうということでございまして、得られる調査結果を集めまして、神戸市近傍ということで神戸市のデータを集めてまいりました。環境庁、1980年の調査結果によりますと、168という数字がございます。それと土木研究所のほうで1970年代に調査されたもので、同じく神戸市のほうで167、41というふうな数字がございます。
 これを使いまして、どういうふうに発生負荷量、流出負荷量、流出率が変わるのかといった計算を行いました結果が10ページの下についております。この[1]、[2]、[3]、[4]、[5]でございますけれども、表の2の右側の[1]から[5]までに対応しております。今、そういったことで最終的に計算をしてみますと、やはり流出率というのは原単位に従って変わっていくというふうな状況でございます。今回の計算に当たっては、神戸市の平均値を使おうということで、この[4]の数字を使って計算を行うということで計算をし直しております。そういうことでございまして、流出率につきましては、銀橋で0.188、軍行橋については0.118ということで、前回計算をしたものよりは多少上がってくるというふうな状況でございますけれども、やはりちょっと少ないかなというふうな状況ではございます。
 それから、流入負荷量が降水に大きな影響を受けるということでございますけれども、先ほど図表でお示ししたとおりでございまして、これがモデルに反映されているのかということでございますけれども、基本的には平均値を使って水質を出していくということでございますので、この流入負荷の年変動というものはモデルには反映をされておりません。ということで、この辺の変動が本当に妥当な範囲といいますか、非常に大きなずれがないのかといったことも、今回、情報精査をいたしました。
 それが[6]の関係と少し関係してくるわけでございますけれども、同じく藤木委員からご指摘がありました、10年先予測をするなら10年ぐらい前まである計算方法を用いるべきということで、別紙3をごらんいただきたいと思います。こちらでございますけれども、過去10年を対象にした水質予測結果ということで、今回のモデル手法を使いまして過去の水質を計算上計算してみる。それと実測値、それを比べてみるというふうなことをしております。例えば銀橋でございますが、それぞれ上限、下限、標準年、年平均値というふうに書いておりますけれども、年平均値というのは実測値でございます。それから、標準年というのがモデルに従って計算をした結果というものでございまして、上限、下限というのは、この年平均値からプラスマイナス2σの範囲をとりまして、これは変動範囲として算出をしたものでございます。これをごらんいただきますと、銀橋で見ますと、大体実測値というものが計算値の上下2σの範囲に入ってくる。軍行橋でも同じような状況でございます。そういうことで、非常に外れたような状況ではないということは言えるのかなというふうに考えております。
 ということで、後ほどまた将来予測のほうの、この2σというものを使った計算を行いますけれども、過去の水質と比べた際にも、大外れなようなことということが一応確認をされているということが言えるかと思います。
 猪名川については以上でございます。
 次に、ダム湖の関係に移りたいと思います。2ページの表でございます。
 前回、須田貝ダムにつきまして、トータル燐でございますけれども、上流側の矢木沢・奈良俣ダムからの流入水質に比べて大きい点が疑問であるということがご指摘がございました。
 この点につきまして、矢木沢ダム等を管理しているところに、水資源機構、国交省等に一応状況のほうを確認をいたしました。その結果でございますけれども、須田貝ダムの全燐が、上流側の矢木沢・奈良俣ダムの水質と比べて大きい理由というのは、詳細には不明ということでありました。ただ、その要因としては以下の事項が推測されるということで、下に書いておりますけれども、矢木沢ダムにつきましては下層から放水をしているということでございます。この結果、恐らく下にたまっているものから溶け出したものがある程度影響しているのではないかということでございます。
 ヒアリングの結果でございますけれども、矢木沢ダム、常時満水位、これは標高850mのところにあるわけですございますけれども、放水位置というのは770m。これは標高でございますけれども、770mということで、常時満水位から見ますと、大体80mぐらい下のほうから放水をしているということでございます。奈良俣ダムにつきましては、これは常時満水位888ということでございますけれども、表層から放水している。水位860mになると低層放水にかわるというような状況でございます。
 詳細につきましては、別紙の4に図などをおつけしております。これは関係図でございますけれども、別紙の14ページ、15ページでございます。この須田貝ダムにつきましては、矢木沢ダムと、それから奈良俣ダムの下流にあるということで、それぞれ上流のダムから、特に矢木沢については常時下層から、奈良俣につきましても時期によっては下層から出てくるということで、こういった放流の影響があるのではないかということが1つ考えられます。
 もう一つとしては、これはかなり可能性は低いかとは思われますが、場合によっては土地系からの負荷による影響があるのではないかといったようなことも14ページには書いてございますけれども、ヒアリングの結果等を考えますと、恐らく下層放流というのが影響しているのではないかというふうに考えられます。
 次に移りまして、2ページの[2]でございます。須田貝ダムの全燐でございますけれども、1オーダー高い値があって、このような値を使って暫定目標を定めることの確からしさについて少し疑問があるということでございます。
 これにつきまして、もう一度確認をいたしましたところ、平成12年度の高濃度の全燐でございますけれども、前日までの降雨の影響が考えられたということで、予測においてはこの値、具体的には0.152mg/lでございますけれども、これを用いないということにしてございます。
 この具体的なデータにつきましては、16ページ、別紙5にお示しをしております。平成12年のところに赤字で書いてございますけれども、0.152という数字が出ております。この測定を行ったのが10月25日ということでございますけれども、ちょうど台風が通過をしたということで、2日前にもかなり高い高度があった。それから5日前にも高い高度があったというふうなことでございまして、この影響を受けて、恐らく燐が高くなっているのであろうということで、今回は計算からはこの値を使わないといったことで整理をしております。
 それから、次に移りまして、2ページの[3]でございます。N/P比につきまして20以下で、かつ全燐の濃度が0.02mg/l以上である湖沼につきましては、窒素の基準値を設定するということになっております。前回も、これにつきまして、窒素につきましては設定をしない方向で考えていきたいという資料をお示ししておりましたけれども、もう一度精査をいたしまして、過去9年中4年がこの条件に該当している。過去の考え方の例をもう一度整理をいたしましても、やはりこういった形で超えてくるといったものは、すべて窒素類型指定をしているということでございますので、最終的な検討結果では、この全窒素についても基準値を設定していくというふうなことで、今回案をお示しすることとしております。具体的には、また後ほどご確認をいただきたいと思います。
 それから、長沢ダムの関係でございます。発生負荷量の円グラフの中で、汚濁負荷量0kgと割合0.2ということで、これは端数の処理に関係するわけでございますけれども、整合しない部分があるということで、今回、この辺の整理をしております。
 前回指摘につきましては以上でございます。

○岡田委員長 ありがとうございました。
 それでは、これまでの説明につきまして、ご質問、ご意見がございましたらお願いいたします。事務局としては、可能な限りは一応修正に努力されたようですけれども、特に前回ご指摘いただいた先生、よろしいでしょうか。

○井上委員 2点指摘しまして、それについて丁寧に検討していただきましてありがとうございます。
 1つ目で、猪名川のほうの3番で0.2と低いということに対して、この猪名川については近傍の神戸市の値を用いると、流総の平均値ではないというように変えていただいたんですけれども、そうすると、この次は、じゃ、どの場合に近傍を用いて、どの場合に平均値を用いるのか。その整合性が他の川とか、いろいろなところととれなくなるのかなということを危惧していまして、そのあたりをどのように整理して、この猪名川の場合は、特に市街地だけを神戸のものを用いたのかというところをはっきりさせておいてもらったほうがいいかなというふうに思いました。
 もう一点、その次のページのその他のところで、須田貝ダムについて1オーダー高いということについて、0.152ということについて、そのときの状況を、私は何か写し間違いかなとか、そういうふうに思っていたんですけれども、そうではないということで、データは正しいということのご判断のようです。ただし、降雨による影響によって、その値を、その1つを外すんじゃなく、その1年を外すということで対応していただいたと思うんですが、そうしますと、次の資料になるんですけれども、資料4の1-6、1-7のところに表とグラフが出ているんですが、平成16年に最大値でSSが22という値があります。この湖1-6の下のほうの注の5のところに「平成12年度は、降雨による高濃度の値が含まれていると考えられたことから除外した」というふうな表現がされているんですが、そうすると、負荷のときも降雨による高濃度の値であったかどうかという精査をされて12年度を外されたのか。ひょっとすると、もしこのとおりにするのであれば、16年度も外さないといけないのではないかということも出てきますので、そのあたり、その整合性をどのように考えるというか、ほかのものととるかで検討いただければと思います。
 以上です。

○辻原課長補佐 まず原単位でございます。今回、猪名川につきましては、データが近傍であったということで、これを使用するということで考えておりますけれども、こちらの河川につきましては、基本的には流総の平均値を使っていくというふうなことをしております。これにつきましては、データがあれば、基本的にはそちらを使っていくということが望ましいというふうには考えるわけではございますけれども、調べたところなかったということですので、今回はそういう計算では行えなかったという状況でございます。
 それから、データのほうでございますけれども、平成16年がどうであったかということでございます。ちょっと委員の先生方、お手元にはないかもしれませんが、前回の資料の4というのがございまして、その中で別紙1というのがございます。その際にも、須田貝ダムの降雨の影響を受けた日があるのか、ないのかというのを全部精査をしております。その結果、採水時の前に降雨があった日というのが、平成7年10月23日と平成8年5月20日と平成12年10月25日、平成13年8月17日ということで、この4日については降雨があったということでございますけれども、その中でも平成12年は特に降雨量が多かったと。ほかのものにつきましては─すみません。平成8年は降雨がございませんでした。平成7年、13年に降雨があったわけでございますけれども、ほかの日につきましては、12年以外の日につきましては10mmであるとか2mmということで、さほど大きな降雨がなかったというふうな状況でございます。このときに平成16年というデータはないわけでございますけれども、平成16年のこのデータにつきましては、降雨の影響ではなかったというふうなことではないかと思います。その辺、なぜSSが高いかというのは、少し現段階では不明ということでございます。

○岡田委員長 ありがとうございました。よろしいですか。
 ほかにございますか。

○藤木委員 ただいま井上委員から流出率の話があったんですが、流総計画で、普通BODの流出率と言っているのは、基本的には晴天日における流出率なんですよね。もちろん湖沼とか閉鎖性海域のようなところで窒素、燐を扱う場合には年間を通した全体負荷量を対象とする必要がありますが、河川の水質モデルを論じるときの流達率は、晴天日において流域に排出される排出負荷量に対する河川に入ってくる流達負荷量の比ということになります。当然ですけれども沈殿ですとか、BODは途中で分解もしますので、流達率が結構小さくなるのは当たり前なんですね。しかしながら今回のモデルでは、河川を流れているトータルの負荷量として河川の平均水質掛ける河川の平均流量でやっていますよね。これは本当の河川のトータルの負荷量かと言われると、ちょっと違うかもしれない。なかなかちょっと解釈が難しいんですが、しかし、ここで考え方として、要するに、そもそも流出率とか流達率とかというのは、もともといろいろな実際のメカニズムを解明して決めているものではなくて、モデル上、計算値を実測値に合わせるためのパラメーターだよと割り切ってしまえば、このようなやり方もあるかなと思います。
 先ほど、2σに入っているというお話があったんですが、面源負荷を入れますと、面源負荷の影響はものすごく大きいので、晴天日のいわゆる点源からの排水に起因する排出負荷の効果が小さくなるんですよ。したがって、実測値と比較して計算値がどちらかというと比較的なだらかなトレンドとなっていると、これも大体モデルとしてはこんなものかなと。問題は、ここをぎりぎりやるか、あるいは今後、環境基準を設定するときにどこまで影響するかということになりますが、今回、環境基準を設定するときに、この程度でもいいかなという感じもします。要するに、この程度の精度だというふうにモデルを考えた上で、将来の環境基準を考えるべきということですね。そういうことでございます。

○岡田委員長 ありがとうございました。
 事務局、特にいいですね。おっしゃるとおりだと思います。そういうことを踏まえた上で以降の議論をしないと、また話がもとに戻っておかしくなりますので、ご指摘ありがとうございました。
 じゃ、よろしいですか。ほかになければ、また今の議論が最終的に環境基準等の話に出てまいりますので、よろしければ次に進めさせていただきたいというふうに思います。
 それでは、検討対象水域における概況と将来水質についてということで、事務局のほうで資料を用意しておりますので、ご説明をいただきたいと思います。ただ、ダム湖の湖沼指定に関しましては、前回までの審議においておおむね議論していただいております。したがいまして、今回は残りの河川の類型見直しにかかわる水質予測というものを中心にご審議をいただきたいというふうに思います。では、事務局からお願いいたします。

○安達主査 それでは、検討対象水域の概況と将来水質予測についてご説明申し上げたいと思います。
 先刻、委員長のほうからもおっしゃられたとおり、まず河川の4河川についてご説明申し上げます。猪名川上流については、前専門委員会の中で大まかな基本的な考え方、フレーム設定であったりとか負荷量の算定だとか将来予測の算定だったり等につきましては、前回専門委員会の中で説明を申し上げておりますので、猪名川上流につきましては、今回、前回指摘を受けたところを反映した部分についてご説明申し上げたいと思います。
 では、まず、先ほどの前回指摘事項の中でもありましたけれども、その他面積の内訳ということで、河1-16ページのほうに図を載せております。こちらのほうで、銀橋上流流域内の土地利用面積ということで、表の一番右側をその他面積(市街地等)ということにしておりまして、このその他面積の内訳ですが、95.3%が市街地面積でございます。残りの面積につきましては、荒れ地、ゴルフ場等となっております。
 次に、河1-19ページのほうに移りまして、この中で神戸市の平均原単位を用いたことを、この中で記述をしております。土地系の市街地等につきましては神戸市の平均原単位を用いたということで、表1.5.7、その他(市街地等)で28.56、この原単位を用いて負荷量を算定したということになります。その結果につきましては、次のページの水質汚濁負荷量となっておりまして、それをグラフにすると1-21ページの結果になります。
 こういったような負荷量の計算を踏まえまして、1-22ページのほうで猪名川上流将来水質を算定しております。
 まず、最初のところに書いてございますが、流域内の将来発生汚濁負荷量に取水により減じる負荷量を差し引いて将来の発生負荷量を算出したとなっています。この将来の取水により減じる負荷量につきまして前回指摘を受けております。1-24ページのほうをごらんいただきたいと思います。取水により減じる将来負荷量算定方法は、現状水質ではなく将来の水質を用いるべきではないかということでご指摘を受けておりまして、このご指摘に対応しまして、銀橋を例にしますと、取水により減じる負荷量のところの(将来)、ここで将来、取水量掛ける銀橋の将来水質ということで、将来水質を乗じて取水により減じる負荷量を算定したといったことになります。
 また1-22ページに戻っていただきまして、1.6.2、流出汚濁負荷量ですけれども、これはBOD、流量を乗じまして流出汚濁負荷量の数値を求めております。注意書きのほうにございますけれども、平成6年度につきましては異常渇水年であったということで、これは計算のほうから除外しているということになります。
 こういったようなペーパーを踏まえまして、1-25ページのところで猪名川上流の将来水質。これまでにつきましては、平均流出率と平均流量を使いまして将来水質の年平均値を出していきましたけれども、今回につきましては、流出率及び流量は年によって自然変動しますから、年平均値の予測に加えまして、自然変動を考慮した変動幅についても予測を行ったということにしております。具体的には、過去の各年の流出率を流量で割りまして、その変動を自然変動の変化ととらえまして、その平均値を求めまして、自然変動の範囲としてプラマイ2σ、95%の範囲の変動幅を求めてきたということになります。その各年の流出率及び流量の状況につきましては、次のページの表1.6.8、表1.6.9になります。
 この結果を踏まえまして、1.6.10で将来水質の予測を行いました。通常の予測は年平均値1.1、75%値1.2、変動の幅を設けた場合には年平均値が0.7から1.6と、75%値が0.7から1.8、同様に軍行橋も同じやり方で実施をしておりまして、通常の場合は年平均値が0.9、75%が1.1、変動範囲は年平均値が0.7から1.2、75%値では0.8から1.4というふうになっております。将来予測の結果、A類型を満足している状況となっております。
 1-26ページのほうに書いてありますけれども、今回、4地点でA類型を満足する水質レベルになっているといったことをご認識いただきたいと思います。
 以上が猪名川上流の説明でございます。
 続きまして、江戸川下流になります。基本的なフレーム値、負荷量の算定につきましては、猪名川上流のやり方を踏襲をしておりますので、細かい算定につきましては割愛させていただきたいと思います。
 河2-1ページになりますけれども、まず江戸川の概要としましては、江戸川は茨城県の五霞町、千葉県野田市関宿町で利根川から分派しまして、千葉県、埼玉県及び東京都の境に沿って流下して東京湾に注ぐ、流路延長約60km、流域面積200.3kmに及ぶ1級河川でございます。ここに流域概要図を載せております。また後のほうで説明しますけれども、江戸川につきましては、江戸川流域と、あと中川流域を含めて将来予測をしております。
 今回、江戸川の中で対象となりますのは、江戸川下流の(2)というのが対象になりましす。河2-2ページをごらんいただきたいと思います。この中で緑色に塗りつぶした範囲が江戸川下流(2)になります。ここの江戸川下流(2)の特徴ですが、まず利根川の関宿から分派して、水が下流のほうに流れていきまして、途中で北千葉導水、または各都市排水等を集めて下流のほうに流れていきます。さらに、東京都江戸川区の東篠崎地先で分派をしまして、旧江戸川下流(2)というところに流れ込んで東京湾のほうに流れていく。さらに、ここの旧江戸川下流(2)につきましては、中川流域の水も流れてきておりまして、中川と新中川が分派しまして、新中川を経由して旧江戸川下流の中に流れ込んでいるといった特徴のある流域でございます。
 続きまして、河2-5ページですけれども、この中で、江戸川の中の江戸川下流(2)の位置について示しております。この黄色く塗っている部分、左側のほうが江戸川下流(2)になりますけれども、現在の類型指定はC類型になります。そして、環境基準点については浦安橋1点になります。
 この浦安橋の水質につきまして、河2-6ページのほうに載せております。BODの数値につきまして、平成11年度から8年連続してB類型を満足している状況でございます。
 続きまして、河2-8ページのほうで、江戸川下流(2)の利水状況について記述をしております。江戸川下流(2)につきましては、利水については工業用水、あと漁業につきましては、これは東京都のほうのヒアリング情報によりますと、魚類等の放流や漁業者による捕獲等の漁業はされていないといったような状況でございます。
 続きまして、河2-11ページにいきますけれども、この江戸川下流(2)の水質汚濁負荷量の算定についてということで考え方を示しております。この考え方ですけれども、次のページの図2.6.1をごらんいただきたいと思います。まず発生負荷量の流域としましては、この[a]の江戸川流域、そして[b]の中川流域、さらに利根川から分派して入ってきます。利根川[1]の関宿から来る流入負荷量、そして利根川[2]なんですけれども、これは千葉導水路から入ってくる導水の流入負荷量。この江戸川下流(2)の負荷量算定に当たりましては、[a]プラス[b]プラス利根川[1]プラス利根川[2]と、この和をもって江戸川下流(2)としております。
 そのことにつきましては、河2-11ページ、1ページ前に戻りまして、[1]と[2]にその考え方についてお示しをしております。中川流域につきましては、高砂橋下流で新中川と本線に分岐しますので、中川流域からの発生負荷量については、また後ほどのページに示していますが、平和橋地点と小岩大橋地点の河川断面積比率を参考に配分をしております。あと、将来の下水道人口についてですけれども、この負荷量算定を見込むに当たりまして、流域外の下水道処理場へ接続する下水道人口もございまして、これについては負荷算定から外しています。その状況につきましては、次のページの表の2.6.1を載せております。
 そして、続きまして、フレームの設定につきましては、基本的には猪名川上流の考え方を踏まえて設定をしているといった状況になります。フレームについては河2-16ページ、17ページ、18ページ、19ページと続きます。さらに、2-20ページで発生負荷量の算定につきましてご説明申し上げます。これについても、これまでの猪名川上流と同様な方法で算定をしています。面源につきましてはフレーム値掛ける原単位、点源につきましては実測値法で行っているといった状況になります。
 この江戸川下流(2)の特徴につきましては、河2-21ページですけれども、分派による流入負荷量をどのように見積もるかということでお示しをしておりまして、まず利根川[1]の関宿から分派する流入負荷量につきまして考え方を示しております。基本的には、関宿橋におけるBOD、流量、あと流入負荷量、これを踏まえて分派による流入負荷量というのを算定しているといった状況でございます。平成6年度から15年度の流入負荷量の変遷につきましては、表2.6.7に載せてあるとおりでございまして、基本的には、その負荷量の増減の条件となります生活排水の状況につきましては、将来人口も見込まれず、下水道の整備もさらに進むということで、現状維持の数値をもって将来負荷量ということで見積もっています。この利根川[1]につきましては、平成6年度から15年度の平均をもちまして将来のフレームの負荷量として算定しています。
 具体的には、河2-36ページになります。こちらのほうで具体的にを示しておりまして、まず利根川流域の排出負荷量ということで、群馬県、栃木県、あと茨城県の排出負荷量の割合についてお示ししております。やはり生活系の負荷量が過半を占めているといったような状況でございます。さらに、この排出負荷量の要因となります将来人口、下水道整備率につきましても河2-38ページ以降に載せておりまして、まず将来人口につきましては、群馬県、埼玉県、茨城県では、減少傾向と予測されております。そして下水道整備率については、それぞれ今後伸びていくといったような見込みが得られております。
 その他の発生源としまして、生活系以外の発生源の情報も整理しています。河2-41ページでは、家畜頭数、土地利用形態面積割合、製造品出荷額等の過去のトレンドの推移状況を整理しております。結果的には増減がわずかでございまして、今回、排出量に影響を与える範囲ではないということで、そういったような推測を立てております。
 これらの結果を踏まえまして、河2-21ページで利根川流域から分派する流入負荷量につきましては、平成6年度から15年度の平均をもって将来の負荷量として算定しているということになります。
 続きまして、(2)の北千葉導水ですけれども、考え方は基本的に利根川からの分派による流入負荷量でございまして、平成13年度から16年度の流入負荷量の平均をもって将来の負荷量として設定をしています。この詳しい情報を整理した内容につきましては、先ほど見ていただきました参考資料の河2-43ページになります。こちらのほうで該当する布川上流の排出負荷量に係る情報を整理しております。そうしますと、やはり生活系が過半を占めておりまして、生活系の増減要因となります将来人口につきましては横ばい傾向、次に下水道整備率については今後も伸びていくといった状況でございます。その他の発生源につきましても、河2-45ページのほうに整理しておりますけれども、わずかながら微増するものもございますけれども、これは誤差の範囲ということで、今回、流出負荷量には影響しない範囲ということで考えさせていただきました。
 この結果を踏まえまして、先ほども申し上げましたけれども、北千葉導水の負荷量につきましては、河2-22ページにお示しをしております平成13年度から16年度の平均の流入負荷量につきましてを将来の負荷量として算定をしております。
 その結果につきましては、河2-26ページ、27ページのほうに載っております。多少、先ほどの中川の流量について説明申し上げましたけれども、河2-24ページに詳細についてお示しをしております。これはまた後ほどご参考いただければと思います。
 この負荷量の算定を踏まえまして、河2-29ページで将来水質について予測をしております。計算方法につきましては、先ほどの猪名川上流と同様でございまして、BODの平均値、流量から流出負荷量を求めまして、次に流出率を求めていく。その後に、流出率が出ましたら、今度は将来発生負荷量を求めていくということで、将来発生負荷量につきましては、流域内に発生する負荷量と取水により減じる負荷量ということから平均流出率を掛けて将来流出負荷量を求めていくということをしております。
 河2-31ページで、江戸川下流(2)の将来水質についての計算式についてお示しをしておりまして、さらに、先ほど猪名川上流でもございましたけれども、自然変動を考慮した変動幅ということで、流出率、流量、過去の各年の流出率を流量で割った変動を自然変動ととらえて、その平均値を求めて、プラマイ2σでその変動幅を求めるというやり方を踏襲しております。
 その結果、河2-32ページになりますけれども、通常平均値で求めた場合につきましては、年平均値は2.0、75%値が2.2、変動範囲につきましては、年平均値が1.5から2.6、75%値が1.6から3.0ということで、この浦安橋地点の水質につきましても上位類型のB類型を満足しているレベルでございました。
 続きまして、荒川中流について説明申し上げます。
 河3-1ページになります。荒川の概要ですけれども、荒川は、秩父の山間に源を発しまして、途中で埼玉県を貫流をしまして、隅田川から分派して東京湾に注ぎます、流域面積2,940km、流路延長については173kmの大河川でございます。
 具体的には、河3-3ページのほうにございます。この緑色で塗った部分につきましてが、今回検討します荒川中流になります。環境基準点については3点ございまして、上流から久下橋、開平橋、治水橋です。
 水質の状況ですけれども、荒川中流のBODの状況につきましては、それぞれ各3地点ありますけれども、平成9年度以降10年連続してA類型を満足をしている状況となっております。
 それから、利水状況につきましては、河3-10ページをごらんいだたきたいと思います。荒川中流につきましては、河3-11ページに載せておりますけれども、水道2級の取水につきましては5カ所ございます。その他、農業用水、工業用水でございます。漁業につきましては、これは埼玉県の水産部局にヒアリングした結果によりますと、漁業者による捕獲等の許可はされておらず、遊漁料により漁業資源等の管理が行われているといったような状況でございます。
 それで、河3-14ページですけれども、荒川中流の水質汚濁の負荷量の算定について模式図のほうを示しております。荒川中流につきましては、先ほど申し上げましたとおり環境基準点は3点ございますので、その将来水質を予測するために、水質汚濁負荷量につきましては、久下橋より上流、開平橋より上流及び治水橋より上流の負荷量を算定しております。フレーム等につきましては、これまでと同じやり方で算定をしております。
 フレームの状況は河3-18ページ、19ページに載せてございます。
 そして、河3-20ページになりますけれども、荒川中流の発生負荷量の算定方法ということで、この算定手法につきましても、これまでと同様の手法で行っているます。ただ、この場合につきましても、武蔵水路からの導水がございますので、この導水に係る負荷量というのを別途見積もっております。この算定の仕方につきましては、この表にございますけれども、平成6年度から16年度までの流入負荷量の平均をもちまして将来の負荷量としております。
 詳細につきましては、河3-34ページに、武蔵導水に係る利根川流域の負荷量について整理をしています。これにつきましても、ごらんいただくとおり生活排水の割合が非常に高く、その中で、生活排水の要因となります将来人口につきましては減少傾向となっています。ただし、下水道整備率については増加傾向にあるといった内容になります。その他の発生源としまして、河3-38ページにございますけれども、家畜頭数で、豚はやや増加傾向になりますけれども、程度はわずかでございますので、今回の負荷量に影響する範囲ではないということで考えさせていただきました。
 これらの結果を踏まえまして、先ほどの平成6年から16年度の流入負荷量の平均をしまして、将来の発生負荷量を整理させていただきました。その結果につきましては、河3-22ページ、河3-23ページに負荷量の算定結果についてお示しをしております。これらの負荷量の算定結果を踏まえまして、河3-25ページで将来水質予測手法につきまして、これまでと同様のやり方で算定をしております。ただし、久下橋の平成8年、開平橋の平成6年につきましては、降雨等の影響を受けまして年平均値が高くなっていると考えられたため、将来水質の予測条件からは除外をしております。
 その結果、これにつきましては3-29ページになりますけれども、これまでの河川と同様に、将来水質年平均値と、さらに変動幅を持たせました将来水質年平均値を求めておりまして、その結果、河3-31ページになりますけれども、それぞれ環境基準点ごとに将来予測のほうをお示ししております。結果につきましては、3地点ともA流域を満足する水質レベルとなっているといったような状況でございます。
 次に、河川の最後、4水域目になりますけれども、天竜川についてご説明申し上げます。
 河4-1ページになりますけれども、まず天竜川の概要です。天竜川につきましては、長野県の諏訪湖を水源としまして、途中で中流では愛知県、静岡県の県境を通りまして、最終的には遠州平野を経て遠州灘に注ぐ、幹川流路延長213km、流域面積が5,090kmの河川でございます。
 天竜川の今回指定する区域の状況図でございますけれども、河4-3ページをごらんください。天竜川(5)というのは、この天竜川の一番最下流に位置する水域でございまして、環境基準点については掛塚橋、1点ございます。
 この掛塚橋の水質状況ということで、河4-4ページにBODのこれまでの経年変化の状況を載せておりますけれども、平成6年度以降13年度連続してAA類型相当の水質を満足しているといったような状況でございます。
 それから、天竜川(5)の利水状況でございますけれども、河4-6ページのほうにお示しをしております。天竜川(5)につきましては、上水としては浜松市水道、水道2級の利用がございまして、漁業につきましては、これは天竜川の漁協のヒアリングにおきまして、魚類等の放流や漁業者による捕獲等の漁業はされていません。ただ、遊漁料による漁業資源等の管理が行われているといったような状況でございます。
 続きまして、河4-8ページで、天竜川(5)の水質汚濁負荷量の算定について考え方を示しております。ここにつきましては、途中から入ってくるものはございませんので、ここの(1)の天竜川(5)の流域フレームに書いてありますとおり、今回の天竜川(5)というのが鹿島橋より下流区間となっており、フレームの設置につきましては鹿島橋より上流区間と鹿島橋から掛塚橋の区間を対象としてフレームを設定したといったような経緯になります。フレーム設定方法については、これまでと同様の設定で、河4-11ページにお示しをしている状況でございます。
 続きまして、発生負荷量の算定方法についても同様としまして、その結果、河4-13ページに、総負荷量の算定をした結果を、この表にお示ししているということになります。
 それでは、負荷量の算定を踏まえまして、河4-15で将来水質の予測をしておりますが、これも同様のやり方で行いまして、最終的には河4-18ページのほうにございますけれども、平均流出率等で求めた場合の年平均値については0.5、75%値についてはゼロということ。変動範囲についても定量下限値から0.6、75%についても同様となっておりまして、ここの水質につきましてもAA類型を満足する将来予測という、そういったような結果になっているといったことになります。
 以上が河川の将来水質予測についての説明でございまして、続きましてダム湖の説明に入りますけれども、ダム湖については、前専門委員会でほぼご了解いただいているというふうに認識しております。ですので、今回につきましては、前回指摘をいただきました須田貝ダム貯水池の、今回指摘事項により反映させた箇所を中心にご説明申し上げたいと思います。
 湖1-1ページになります。湖1-1から須田貝ダムの説明をさせていただいております。その中で、今回N/P比の関係でNの類型指定を行っていくということで、その記述につきまして、まず参考いただくのが湖1-8ページになりますけれども、こちらのほうでN/P比、図1.3.3で、その状況をお示ししております。平成13年、平成8年、平成7年、3地点で今回N規制の対象となる要件に合致したものが結果として出てきました。これは先ほど指摘事項、概要のほうでもご説明申し上げましたけれども、これまでの例として、やはり1地点でもそういう大きなものが出てくると、Nの類型指定を行っていくということがございますので、その結果、これまでの整理を踏まえて、今回につきましても全窒素の類型指定を行っていくというような判断をさせていただきました。
 あわせてですけれども、将来水質予測ということで、湖1-17ページのほうに将来水質を載せております。これにつきましては、前回説明しましたけれども、この中で平成12年につきましては、台風等の影響で水質データについては正常なデータでなかったということがございますので、平成12年につきましては削除して将来水質を予測していったということになります。その結果、CODの水質につきましては、湖1-18ページのほうで、ダム水質75%値は2.3といったような結果になっております。
 そして、全窒素につきましては湖1-19ページの中の表1.6.7にお示ししておりますけれども、0.29mg/l、そして、全燐につきましては湖1-20ページにございますけれども、表1.6.10の0.018mg/lという結果になりまして、検討結果としてここに載せておりますけれども、須田貝ダムにつきましては、これについては利水状況から踏まえて湖沼A類型・湖沼Ⅱ類型とするのが妥当というような判断をしております。CODについては直ちに達成、窒素、燐については、現在できる得る対策を行ったとしても、5年後において達成は困難であるため、段階的に暫定目標を達成する環境基準の可及的速やかな達成に努めることとするということで、達成期間については25年度までの暫定目標としまして、全窒素については0.29mg/l、全燐については0.018mg/lということで、この部分については前回のお示しした内容と変更した部分でございます。
 ダム湖につきましては、この須田貝ダムの部分につきましては、前回の専門委員会で議論したときと変更した部分でございますので、この部分についてのみご説明申し上げました。
 以上につきましてが、今回検討対象水域の概況と将来水質予測になります。

○岡田委員長 どうも、大部の資料を要領よくご説明いただきましてありがとうございました。
 それでは、これまでの説明につきましてご質問、ご意見がございましたらお願いいたします。

○花里委員 河川のところの将来予測のところなんですけれども、これ、人口が減るだとか、それから:いろいろ牛とか豚の頭数が減るとかいうことによって、例えば1頭当たりとか1人当たりの排出量とか、そういったものが予測に使われているわけですよね。その場合、例えば人口が減ったりとかすると、例えば市街地の中で放棄される土地とかが出てくるわけですよね。細かいことを言うと、例えばそういったところで木が生えたら、その原単位としては森林のものを使わなければいけないということになってくると思うんですけれども、そこまではやられていないですよね。多分、全体としてはそんなに大きな影響はないからと思うんですけれども。

○安達主査 そうですね。今回、この流入負荷量につきましては、おおまかなトレンドを見て出させていただいておりますので、そこの細かいところまでは精査をしておりません。ですので、ある程度一定のものを見込むということで、おおまかなトレンドを見ていくと、そういったやり方をやっております。

○花里委員 それでいいとは思うんですけれども、将来、または場所によっては、かなり土地の利用形態が大きく変わっちゃった場合には、その辺のことをやはり考慮しないといけないような場所だとか、そういう時が来る可能性もあるんじゃないかと思いました。

○岡田委員長 そうですね。これはいいですね。将来、人口減少社会になったときの原単位をどうするかというのは、多分今までだれも考えてこなかったと思いますから、将来の課題ということでご指摘いただいたということと思いました。ありがとうございました。
 ほかに。どうぞ、井上先生。

○井上委員 すみません。これ、次の議題のところでの話かもしれないんですが、ここでBODについていろいろ水質予測をされているんですけれども、生活環境の保全の項目というところで5項目ありまして、そのうちの大腸菌群数が猪名川と荒川中流、天竜川で示されているのは、すべて今の類型でも満足されていないと。それをほうっておいてよろしいんでしょうかというような質問なんですけれども。

○辻原課長補佐 その辺の考え方ですけれども、第1回目のときにお話をしておりまして、理想としてはすべて満足していくというのが望ましいわけですけれども、基本的にBODを中心として、必要に応じて大腸菌であるとかSSであるとかpHと、こういったものを見ていくということで対応するということにしておりまして、これまでも同じように、BODはいいんだけれども、特に大腸菌群はいろいろと問題がありまして、なかなか基準を達成しないというところがございます。これについては、特段利水障害があるという状況ではないので、今回も同様に考慮はしなくていいだろうということで整理をさせていただいております。

○岡田委員長 ありがとうございました。
 ほかにございますか。

○古米委員 河3-11のところで荒川中流の利水状況というのが調べられていて、水道2級ということなのでA類型ですよね。改めて見ると、朝霞浄水場ではオゾン処理が入っているのに水道2級って何なんだろうなと改めて今思ったんですけれども、この2級というのは、どういう意味の2級で、実際とは対応していないことでよいのですか。

○辻原課長補佐 すみません。これはちょっと見落としでございまして、2級というのは通常の処理をやっているものということでございますので、基本的には沈澱・ろ過をやっているというふうなものでございます。そういったことで、活性炭とかオゾン処理を入れているものはすべて高度処理ということになりますので3級ということになります。そういったことで、ちょっと訂正をさせていただきます。申しわけございません。

○岡田委員長 これはよろしいですか。

○古米委員 よくわかっていない……。実際上は、今はB類型なんですよね。

○辻原課長補佐 今はBですから……

○古米委員 ですから水道3級。

○辻原課長補佐 3級でもいいわけですけれども、考え方がございまして、利水目的をまず勘案して類型を決めるという当てはめを考えるという考え方と、それから、利水目的よりも上のランクに行ってしまうというのが水質状況によってあるわけですけれども、そのときには非悪化原則ということを考えるということでございますので、例えば、その1つ上のランクでありますAということになれば、そこでたとえ水道が3級であっても、調査の目標としてはAを維持していくと、そういう考え方になりますので、当てはめるランクについては、特にここが2級が3級になっても影響はないということになるんだろうと思います。

○岡田委員長 いいですか。

○古米委員 水質環境基準としては、水利用の用途に応じて類型をしているということで、実態としては、昔は水質がよくなくて、結果として高度処理をしながら対応する時代があった。今は、水質が次第によくなってきて、やっと水道3級のクラスのBになってきたということですよね。

○岡田委員長 2級でしょう。

○古米委員 Cが3級でしたっけ。Cが3級か。

○辻原課長補佐 河川の場合は、水道1級につきましてはAAが該当します。この水道1級というのは、非常に簡易な処理を行うものというものでございます。それで、水道2級につきましてはA類型ということになりまして、この2級というのが沈殿・ろ過等による通常の浄水操作を行うもの。B以下のところが、具体的にBとCでございますけれども、このBとCが水道3級ということで、高度な浄水操作を行うものという、そういう類型になってございます。今回、荒川の中流域につきましては、今までがBということでしたので、ちょっとここは何か、過去の整理をちょっと見てみないといけないんですけれども、実は従前は、10何年前は恐らく高度浄水がございませんでしたので、本来AにすべきところがBになったということなのでございますけれども、今回、逆になってしまったと。水質のほうはよくなったけれども、先に頑張っていた水道はもう既に3級相当の高度処理をやっておりますので、水質のほうが逆に水道の想定する浄化レベルよりよくなってしまったと、ちょっと逆転現象が起こっているということです。

○古米委員 ということは、じゃ、次に出てくる話として、階級がアップしたときに基準上に書かれている水道の等級と違い、水道事業体が過剰に処理をやっているみたいなことになり得ますが、それはそうじゃなくて、水利用者の要求があるので、よりよい水を供給しているという、そういうつながりが出てくるとは思うんですが。

○岡田委員長 おいしい水とか、やはり目的がだんだん変わってきているから、多分その辺で議論すればご納得いただけるかなと、私もそうやって納得したんですけれども、よろしいですか。ありがとうございました。
 どうぞ。

○尾崎委員 3-28と3-29を開いているんですけれども、ここの将来水質の計算方法ですと、私、間違っているのかもしれないですけれども、例えば将来水質の計算式で分母のところで、開平橋の平均流量プラス開平橋流域における取水量に流出率を掛けています。これ、流出率を掛ける必要がないような気もするんですけれども、これでよろしいんですか。平均流量で割るんだったら、なくてもいいような感じがしているんですけれども。

○辻原課長補佐 すみません。ここは少し書き足りないところがございまして、将来発生負荷量といいますのは、そもそも発生する負荷量ということでございまして、それに平均流出率を掛けると、これが流出負荷量ということになりまして、いわゆる川の中に入る負荷量ということになります。この川の中に入った負荷量を平均流量で割ることで水質が出てくるという、そういうことになりますので、計算としては、まず発生負荷量に平均流出率を掛けて、その後で平均流量で割って水質になると、この計算になるかと思います。

○尾崎委員 その流量のところにも平均流出量は掛かっていますよね。

○岡田委員長 それは要らないということね。

○尾崎委員 その上の式の開平橋の流量で割るんでしたら、その下の式の開平橋の平均流量というのがどういうふうになるかというのが、ちょっとわかりづらいと思うんです。

○辻原課長補佐 すみません。ちょっと確認をさせていただきたいんですけれども、29ページの式でございましょうか。28ページ。

○尾崎委員 どの流域も同じような計算をされていますが、例えば28ページでBODの流出負荷量はそれでいいということなんですけれども、流量については、流域から取水したものがもう一遍出てくるということを考えるとしたら、その分母の前のところの開平橋の平均流量というのは、これはどういう意味なのかという点をお尋ねしたいのですが。

○辻原課長補佐 実はここは方程式を使っておりまして計算しておりまして、要するに将来水質をxというふうに置きまして、先ほどちょっとご説明をいたしましたけれども、取水により減じる負荷量というのは、前回は現況の水質を使って負荷量算定をしておったわけですけれども、それは不適切だというご指摘がありましたので、今回、いわゆる将来水質をXと置いて計算をやっていく。それを書き下していくと、ちょっと複雑な式ではあるんですけれども、一応こういうことになるということで、計算上間違っていないという確認を一応しております。

○尾崎委員 文章を含めわかりやすい表現に、変えていただいたほうがいいかもしれない。

○辻原課長補佐 ちょっとその辺は精査させていただきたいと思います。

○岡田委員長 もう一回精査してください。結果には、これは大体量からして多分影響はないはずですから問題ないと思いますが、文章表現、ぱっと見た感じは、私も何か妙な感じを受けるので。

○尾崎委員 それからもう一つ、3-21のところもそうなんですけれども、これの将来流出負荷量というところも、この計算式では、取水により減じた負荷量に、また流出率を掛けるというような計算になっていますが、このやり方が理解できないのですが。

○岡田委員長 括弧がついているから違うでしょう。

○尾崎委員 この式は上と続いていますので。

○岡田委員長 続いている、続いている。

○尾崎委員 流域内の発生負荷量掛ける平均流出率マイナス取水により減じた負荷量でいいんじゃないでしょうか。

○岡田委員長 いいですか。多分結果は変わらないと思いますが、もう一度確認していただけますか。じゃ、ここは精査というか、再確認をお願いいたします。99.9%結果は変わらないと思いますが、万が一変わることがあったら、もう一度ご報告ください。何らかの形で、会議を開くまではないと思いますけれども。
 ありがとうございました。ちょっとこれ、確かに書き方がわかりにくいですね。
 あと、ございますか。どうぞ。

○天野委員 江戸川の下流なんですけれども、河2-12ページの図で見て、浦安橋のところでの計算をされているのかなと─ごめんなさい、見逃したのかもしれませんが、ここは東京湾から塩分の俎上というか、潮の影響というのはないんでしょうか。ちょっとすみません、私は現場をよく知らないんですが、何か潮が……。

○辻原課長補佐 潮の影響はございます。ということで、かなりのところが、特に中川については県境付近、都県境の境目ぐらいまで感潮域がございますので、そういった意味では、少しほかの河川とは違う傾向が見られるということでございますけれども、一応今回の検討対象水域の前に見直しをした淀川の最下流のものがございまして、そのときも実は感潮域ではあったんですけれども、一応同じように流れると仮定をした上で計算をしているという処理をしております。一応そういったこともございますので、我々のした作業としてはボックスモデル式を使いまして、最下流をボックスで囲って、その出入りを見てどうなるのかという計算は一応やってございます。簡単に結果だけで申し上げますと、75%値でいうと2.1ということになりまして、変動範囲を見ると1.7から2.8ということでB類型は満たしていると、そういう結果は出ております。

○天野委員 従来のそういう予測をしようとしたときに、江戸川の流域だけが特異的に抽出されているとかいう数字ではないでしょうから、全体的に今までの河川と同様に管理されるんだろうということでいいのかもしれませんが、干潮域については、水の取り方だとか、そういうものを工夫しないと、やっていることと整合がとれないんじゃないかなと思ったものですから、干潮域で、私、ちょっと知らなくて、何か特別な、なるべく塩水が入らないようにするとか、そういう工夫がされているのかどうかというようなことも、ちょっと教えていただきたいんですけれども、そういうものは少なくしているんですか。

○小倉委員 じゃ、千葉県で調査を担当しておりますが、ここに限らず、完全にその影響をなくすことはできないわけですが、潮位を考慮した採水は行っております。順流のときに取るので、一応基準値という意味では、そのままでしようがないかなと……。

○岡田委員長 よろしいですか。
 これ、厳密にやらないと本当はという話は事務局も百も承知して、ただデータがなくて苦労して、今回はこの辺でというところだと思いますけれども。よろしいですか。
 ほかにございますか。

○古米委員 須田貝ダムのところで、データを整理されて将来の予測をされ、平均水質を予測して、1-20ページのところに検討結果が書いてあるんですね。A類型のCODはもう満足しているので大丈夫だと。窒素、燐についても該当するので決めるけれども、基準値としては、私の記憶が正しければ窒素が0.2なのかな。0.29なので満足しない。燐のほうも0.01で0.018だから満足しないということですけれども、基準を超える濃度となる原因が、1-16ページにあるように、窒素も燐も土地系で、ほとんど流域が森林の状態であり、市街地も少しありますけれども、要は自然由来がほとんどの状態なので、今回の基準設定がちょっと理解できないんですけれども。直ちに解決できないということはわかるんだけれども、こういった基準をつくった後で将来的に対処しにくいようなことになってしまうという危険性はないのかなと。そこら辺は大丈夫でしょうか。対策を打つべき汚濁の原因があって満足されていないということであれば、何か行動して排水規制をするとか、あるいは、森林が荒れているがゆえにそうなっているということであれば森林保全をやるということでしょうけれども、今回の場合は原単位で水質予測を行って普通にやっているので、このままだとなかなか難しいのかなと。

○辻原課長補佐 ちょっと、その辺は非常に難しいところでございまして、今までのやり方を踏襲すると、とりあえずは湖沼ということですのでN/Pを掛けておく。これは予防的にやるという意味合いも込めてそういうことになるわけです。ただ、ここは山林ばかりですので、ある意味、非常に打てる対策というのがないというのが、現実的にはそういうことになるかと思われますが、ただ、あくまでも行政上の目標ですので、考え方に従って設定して、一応N/Pをかけていく。その際に、現状ではどうしても達成できないので、暫定的な目標を置いて管理をやっていきましょうと、従前も一応こういうやり方をやっているところではあります。
 ただ、今、CODにつきましては、そういう点は議論もございまして、特にAA類型でございますが、CODの1というものがあるわけでございますけれども、これについては、自然探勝であるがゆえにAAだというふうな当てはめを従前やっていた時期もありましたが、ちょうど5年前の見直しをやったときに少し考え方を変えまして、CODについて、特にAAについては、自然探勝についてはダム湖であると。もともとは自然湖沼ではなくて人工湖であるということで、その場合には自然探勝が目的。いわゆる自然公園とか国立公園とか県立公園とか、そういったものが利用用途としてはあっても、AAではなくてAにしていこうとか、そういうことはやっております。ただ、N/Pについては、前回の見直しのときにも従前どおり当てはめていくというふうな作業をしております。
 以上でございます。

○古米委員 難しいですね。

○岡田委員長 ほかにございますでしょうか。

○尾崎委員 例えば、原単位のことでお伺いしたいんですけれども、2-20の江戸川流域の面源の原単位と、例えば3-20の荒川中流の原単位の値が結構違いますが、その地域の何か実測値を使っていらっしゃるのか、その辺はどうなっているんでしょうか。

○安達主査 今は土地系の話ですね。

○尾崎委員 そうですね。

○辻原課長補佐 土地系につきましては、例えば2-20ページですと、表2.6.6の下に注釈をつけておりますけれども、土地系のBOD原単位につきましては、流総指針に書いてあるわけでございますけれども、L=0.06×QAという式がございまして、これを使いまして、LはBOD負荷、QAは平均比流量ということになるわけでございますけれども、平均比流量は、近郊にある野田流量観測所の比流量を用いまして計算をしたと。こういったものを使いまして面積当たりの発生負荷量を計算していくということにしております。ですから、周辺の状況が変われば、これは流域によって変わってくるというふうな式になっております。

○尾崎委員 実際の流出量と流量から計算しているということですか。わかりました。

○岡田委員長 ありがとうございました。
 よろしいですか。どうぞ。

○井上委員 全然結果に影響しない、本当にささいなことなんですけれども、湖のところで土地系の原単位で山林のT-Nだけが流総の平均値ではなくて最大値を使われているんですけれども、それでよろしいでしょうか。それとも平均値と間違えた値なんでしょうか。

○岡田委員長 先生、何ページですか。

○井上委員 例えば、湖1-14のところで、T-Nの山林で3.42という値が使われているんですが、これ、ちょっとほかのところの資料のときにはT-Nの山林で1.21という値が使われていまして、もともとは知らないんですが、流総の平均値というのが書かれている資料を見ると1.21という値が使われていまして、最大値が3.42になっていまして、最大値と思って3.42を使われているのか、それともただ単に平均値を使うつもりが最大値を使ったのか、そのどちらかの確認だけです。多分これは全然結果に影響はしてこないと思うんですけれども。

○岡田委員長 いや、わからない。じゃ、事務局のほうからどうぞ。

○安達主査 基本的には平均値を使いますので、ちょっとこれについては確認させていただいてよろしいですか。この3.42が間違っていて、計算の仕方は平均値を使っているかもしれませんので、それについては確認をさせていただいてよろしいでしょうか。

○岡田委員長 わかりました。じゃ、これはご確認ください。
 いろいろご指摘いただきましてありがとうございました。よろしいですか。
 それでは、とりあえず続きまして「水質汚濁に係る生活環境の保全に関する環境基準の水域類型の指定の見直し」という報告案、これにつきまして事務局のほうで準備されていますので、ご説明をお願いいたします。

○辻原課長補佐 報告案でございますけれども、資料の5でございます。
 これは、前回、大体のイメージということで、一部ブランクをつけたようなものでお示しをしていたところでございますけれども、今回、一応の計算の結果を踏まえまして、すべて埋めた形でお示しをしております。最終的にはこれが部会のほうに上がっていくような報告案ということになります。大変短いものでございますけれども、従前からこういった形で整理をしております。
 まず1ページ目でございますけれども、生活環境の保全に関する環境基準の水域類型指定の見直し(案)ということで、河川水域についてまとめております。今回の見直し対象である利根川水系の江戸川及び旧江戸川、水域名でいいますと江戸川下流(2)(江戸川旧川)ということになりますけれども、これは水域類型として河川のBにするということになります。達成期間は直ちに達成でございます。説明につきましては、下に書いてございますけれども、江戸川下流(2)、BODの水質が改善傾向で推移し、平成11年度以降8年連続してB類型相当の水質を満たしており、現状の水質を維持するため、水域類型を「河川B類型」とし、達成期間は【イ 直ちに達成】とするということになっております。
 その次に、荒川水系の荒川でございます。荒川中流(熊ケ谷から秋ケ瀬取水堰まで)ということでございます。水域類型をAとするということになります。達成期間は直ちに達成でございます。説明につきましては、下の2.でございます。BODの水質が改善傾向で推移し、平成9年度以降10年連続してA類型相当の水質を満たしており、また、A類型に相当する水道利用があることから、現状の水質を維持するため水域類型を「河川A類型」とし、達成期間は【イ 直ちに達成】とするというふうに書いてございます。
 それから、天竜川でございます。天竜川の(5)(鹿島橋より下流)、河川AAということでございます。これは直ちに達成ということです。説明につきましては、BODの水質が改善傾向で推移し、平成6年度以降13年連続してAA類型相当の水質を満たしており、現状の水質を維持するため、水域類型を「河川AA」とし、達成期間は【イ 直ちに達成】とするということになります。
 その次は猪名川の上流でございます。これは淀川水系の猪名川ということで、猪名川上流(箕面川合流点より上流)ということになります。水域類型は河川A、直ちに達成ということになります。説明でございますけれども、BODの水質が改善傾向で推移し、平成9年度以降10年連続してA類型相当の水質を満たしており、また、A類型に相当する水道及び水産利用があることから、現状の水質を維持するため、水域類型を「河川A類型」とし、達成期間は【イ 直ちに達成】ということになります。
 ここでちょっと訂正でございますけれども、荒川中流がA類型相当の水道利用ということで書いてございますけれども、先ほどご指摘いただいたとおり、実は今、既に高度浄水をしているということで、B類型相当の水道利用ということでございます。ということで、ここはそういった用途があるということではなくて、A類型相当の水質を満たしており、現状の水質を維持するためにということに訂正をいたしたいと思います。
 次に移りまして、湖沼の水域でございます。今回、見直しの対象は4水域ございます。
 まず、利根川水系利根川、須田貝ダム(胴元湖)(全域)ということでございます。水域類型につきましては、まずCOD当につきまして湖沼A、それから栄養・塩分につきまして湖沼Ⅱということになります。湖沼A、COD等につきましては直ちに達成、それから湖沼Ⅱにつきましては、段階的に暫定目標を達成しつつ、環境基準の可及的速やかな達成に努める。全窒素、平成25年度までの暫定目標で0.29、全燐、平成25年度までの暫定目標0.018ということでございます。先ほどちょっと原単位のご指摘がございましたので、それにつきましても一応精査をいたしまして、もしかすると多少変わるかもしれません。精査をしたいと思います。
 それから、木曽川水系の木曽川でございます。味噌川ダム(奥木曽湖全域)ということでございまして、湖沼A、直ちに達成、それから湖沼Ⅱ、ここは窒素を除くことになりますけれども、直ちに達成ということでございます。
 それから、吉野川水系吉野川の長沢ダム、それから同じく吉野川でございますけれども、それぞれ湖沼A、湖沼Ⅱ、窒素を除くということになりまして、いずれも直ちに達成ということになります。
 説明でございますけれども、須田貝ダム貯水池、こちらにつきましては、湖沼AかつⅡ類型に相当する水産の利用があることから、「湖沼A類型・湖沼Ⅱ類型」とする。達成期間はCODについては「イ 直ちに達成」とするが、窒素及びりんについては現在見込み得る対策を行ったとしても、5年後において達成が困難なため、段階的に暫定目標を達成しつつ環境基準の可及的速やかな達成に努めることとし、達成期間は【ニ 段階的に暫定目標を達成しつつ、環境基準の可及的速やかな達成に努める】とし、平成25年度までの暫定目標、全窒素0.29mg/l、全燐0.018mg/lとするということになっております。窒素の数字につきましては、再度確認をいたしたいと思います。
 それから、味噌川ダム貯水池でございますけれども、現状で湖沼A類型・湖沼Ⅱ類型相当であるCOD及びりんの水質を維持するため「湖沼A類型・湖沼Ⅱ類型」とし、水質の現状から窒素は適用除外とする。達成期間は【イ 直ちに達成】とするということでございます。
 次に、長沢ダム貯水池でございます。現状で湖沼A類型・湖沼Ⅱ類型相当であるCOD及びりんの水質を維持するため「湖沼A類型・湖沼Ⅱ類型」とか、水質の現状から窒素は適用除外とする。達成期間は【イ 直ちに達成】することとします。
 4ポツ、大橋ダム貯水池でございます。現状で湖沼A類型・湖沼Ⅱ類型相当であるCOD及びりんの水質を維持するため「湖沼A類型・湖沼Ⅱ類型」とし、水質の現状から窒素は適用除外とする。達成期間は【直ちに達成】とするということになります。
 以上でございます。

○岡田委員長 どうもありがとうございました。
 何か今のこの案につきましてご意見、ご質問、ございますでしょうか。
 事務局のほうからお話がありましたように、荒川中流についてはA類型の水道利用のところを削除すると、こういうことですが。A類型の水利用もあることはあるんだけれども、いいですね。ややこしいから切りましょう。そういう原案です。よろしいですか。
 特段なければ、この「水質汚濁に関わる生活環境の保全に関する環境基準の水域類型の指定の見直し」の報告案というものを事務局案というか、今、訂正も含めてこのとおり決定したいと思いますが、よろしいでしょうか。
 どうもありがとうございました。
 それでは、この案について、今後どういうふうな扱いになるのかということで、事務局からご説明をお願いいたします。

○辻原課長補佐 資料の6をごらんいただきたいと思います。今後のスケジュールについて(案)というものでございます。
 検討対象水域に係る4河川及び4ダム湖沼における水質汚濁に係る生活環境の保全に関する環境基準の類型指定の今後のスケジュールということでございます。
 今後、まずパブリックコメントということで、4月の下旬から5月の下旬にかけまして実施をいたしたいと思います。その結果をもちまして、5月の下旬に第4回の専門委員会を開催させていただきたいと思います。次回になりますけれども、議題といたしましては、そこに2つございますけれども、まずパブリックコメント実施結果について、それから、今回案ということでお示ししておりますけれども、この委員会報告案を最終的にはご決定いただくということになります。
 これを踏まえまして、次に第18回、あるいは19回、ちょっとこの辺はまだ決まっておりませんけれども、水質部会を開催をいたしたいというふうに考えております。平成20年6月をめどに調整をいたしておりますけれども、水質汚濁に係る生活環境の保全に関する環境基準の水域類型の見直しについてということでございます。
 ちょっとこの辺、今調整をしておりますということでございますけれども、実はもう一つ、専門委員会が今並行して動いておりまして、これは生活環境項目になるわけですけれども、水生生物保全の亜鉛の基準の類型指定をやっております。こちらのほうが、今もう既にパブリックコメントを終わっておりまして、その結果、特段意見がなかったということで、恐らく来週でございますけれども、専門委員会でご了承いただいて部会のほうに報告が上がっていくということでございますので、そちらのほうは少し早く動いております。ということで、今、6月をめどに調整をしているということでございまして、こちらのほうも間に合えば6月の部会に同時に上げていきたいというふうに考えております。
 以上でございます。

○岡田委員長 ありがとうございました。よろしいでしょうか。
 パブリックコメントがございますので、次回に専門委員会として決定するということになります。
 質問ですが、パブリックコメントのときに資料4はどういう扱いになりますか。

○辻原課長補佐 今回お示しをした資料の4は、一応説明資料ということになりますので、あわせてこれをパブリックコメントにかけていくということになります。

○岡田委員長 わかりました。そうすると、きょういろいろご指摘いただいたところも修正を入れてから、修正とか確認がありますよね。

○辻原課長補佐 もし直すべき点があれば修正をいたしまして、岡田先生にご確認をいただいた上でパブリックコメントにかけていきたいというふうに考えております。

○岡田委員長 私に確認をと言われても、やはりできる限り多くの委員の先生方の目で見ていただいたほうが、より確かかというふうに思います。したがいまして、パブリックコメント、これから始めますが、委員が別にパブリックコメントをやれというわけでは決してございませんが、パブリックコメントの期間も含めて、特に細かい点でも、やはり後で資料は残りますので、できる限りきちんとしたものにしたいというふうに思います。そういう意味で、お気づきの点、ぜひ事務局のほうに─いいですよね─お寄せいただいて、修正しながらいいものにしたいというふうに思いますので、ぜひよろしくご協力のほどお願いいたします。そういう意味において、次回のときは、できないことはできないで仕方がないと思いますが、いろいろ気になるところがほとんどないというような形にしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 何かよろしいですか。特にきょうは大部だったですが、いつもそうですね。これ、どうしても資料が多くなりますので、委員会の席以外のときもぜひ読んでいただいて、特にいろいろ今回、専門の先生方もいらっしゃいますので、専門の先生は余計気になることもあるだろうと思いますので、よろしくお願いいたします。よろしいですね。
 それでは、続いての議事ですが、議題としてその他というふうになっています。事務局、何かございますでしょうか。

○辻原課長補佐 その他につきましては特段ございません。本日は大変ありがとうございました。

○岡田委員長 それでは、次回の日程は今後調整するということでよろしいですね。日程調整ということで、よろしくお願いいたします。
 それから、当委員会の運営方針で、議事録を作成し、公表するということになっております。後日、事務局から議事録案を作成して、各先生方にお送りさせていただきます。ご発言の内容についてご確認をいただきますようよろしくお願いいたします。
 それでは、この辺で本日の議事を終了したいと思います。どうもありがとうございました。

午後4時39分 閉会

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