中央環境審議会水環境部会 水生生物保全環境基準類型指定専門委員会(第19回) 議事録

日時

平成22年3月19日

場所

環境省 水・大気環境局 水環境課

議事

午後1時00分 開会

○富坂課長補佐 それでは、定刻となりましたので、ただいまから中央環境審議会水環境部会、第19回水生生物保全環境基準類型指定専門委員会を開会いたします。
 本日は、委員9名中7名のご出席が予定されております。ただいまのところ6名のご出席をいただいており、定足数を満たしております。何とぞよろしくご審議いただきますようお願いいたします。
 続きまして、お手元の配付資料についてご確認いただきたいと思います。議事次第にございますとおり、資料の1から7まで配付してございます。そのうち資料5が今回ご議論いただく類型指定の案についてということでございまして、その後に別紙をつけてございます。それから、資料1から7までのほかに、参考資料としまして参考資料の1から3までつけてございます。不足等ございましたら事務局にお申しつけください。よろしいでしょうか。
 それでは、これ以降の進行を須藤委員長にお願いしたいと思います。よろしくお願いします。

○須藤委員長 かしこまりました。それでは、議事進行を務めさせていただきます。
 本日は、水生生物保全環境基準類型指定専門委員会の第19回ということでございまして、これから2時間にわたってご審議をお願いしたいと思います。先生方には大変ご多用の中を、お繰り合わせご出席いただきまして誠にありがとうございます。また、本日もたくさんの傍聴の方にもおいでいただきまして感謝申し上げたいと思います。
 前回は、第4次報告案というのをまとめさせていただきましたので、本日の議題といいますのは、その報告案についてのパブリックコメントの結果についてご紹介いただいて、その取り扱いについてどうするかということでございます。そして、最終的には第4次報告案をもう一回再整理するということと、それから、まだ私どもとしては残っている水域がございますので、その水域のご紹介やらスケジュールやらについて審議をさせていただくというのが、本日の議題でございます。ということで、順番にやらせていただきたいということでございますので、よろしくご協力のほどお願いをいたします。
 では、前回いただいた意見を踏まえまして、修正いたしました案に対してパブリックコメントを実施した結果を、取りまとめていただいてございます。この資料について事務局のほうから説明をしていただくことになっております。
 そして、この専門委員会の中間取りまとめとして、その報告書を再整理いたしまして、先ほど申し上げましたように第4次報告案としたいと、思います。
 それでは、まず議事録でございますけれども、この審議に入ります前に前回の議事録案を準備していただいておるわけでございますが、委員の先生方にはお目通しをいただいているというふうに事務局から伺っております。各委員の先生方に送付させていただいてございますので、ここでまたもう一回議事録を見ていただく必要はないと思いますので、特にご異議がなければ、前回の議事録はこのとおりとさせていただいてよろしゅうございましょうか。
 特にご異議がないようでございますので、本議事録を前回の議事録といたしますので、事務局において公開の手続をとってください。お願いをいたします。
 それでは、議題の1、先ほどから申し上げておりますように、パブリックコメントの実施結果が出ております。それでは、事務局のほうからこの内容について説明を受けたいと思います。
 事務局からご説明願います。

○富坂課長補佐 それでは、資料3に基づきまして説明をさせていただきます。
 前回まで3回のご議論をいただきまして、水生生物の保全に関する水質環境基準の類型指定についての第4次報告案をいただきました。これにつきまして、2月9日から1カ月間のスケジュールでもってパブリックコメントを実施させていただきました。
 告知方法としましては電子政府の窓口、それから環境省ホームページ、記者発表という形式で行いました。
 意見提出方法として郵送、ファクス、電子メールという形でお受けする予定でございました。
 提出された意見数については、ゼロ件ということで特にご意見はなかったという結果でございました。
 以上でございます。

○須藤委員長 どうもありがとうございます。
 パブリックコメント、ゼロ件というのは私どもの審議がきちっとしていたという証拠なのか、それともあまり関心を持たれなかったのか、ちょっと残念ではございますが、ゼロ件ということでございますので、ご異議がなかった、国民一般にご意見がなかったと、こういうことでございますのでこのとおりにさせていただきたいと、こういうふうに思います。ということでよろしゅうございましょうか。新たな水域を検討する参考になるわけでございますが、こういうことですので、異議がないということでございますから、このとおりということにさせていただきます。
 それでは、議題の2では、水生生物の保全に係る水質環境基準の類型指定についてと、第4次報告案でございまして、この議論に入りたいと思います。パブリックコメントのときに意義がなかったということですから、パブリックコメントをかけたときと同じ資料ということになるわけでございますが、形を整えるということもありますので、もう一度改めて前回の委員会の指摘事項もございましたので、細かいところの字句等もありましたから、その修正も含めまして資料の説明をお願いしたいと思います。
 じゃ、事務局からどうぞ。

○富坂課長補佐 それでは、前回ご指摘いただきました修正点について、まず資料4に基づきましてご説明させていただき、その後資料5に基づきまして類型指定の報告案をご説明させていただきたいと思います。
 まず資料4でございます。前回の答申案に係る対応ということにつきましてご指摘まず1点目、「紀の川について、ヤマメとアマゴが混在しているが、間違いではないか」というご指摘でございました。こちらにつきましては、資料5の10ページでございます。こちらの表記を、「大滝ダムの上流付近の支流にイワナ、アマゴの生息情報がある」という形に訂正をさせていただいております。
 それから、同じく報告案14ページでございますけれども、小瀬川の記載の中で、サツキマス類の「類」について取ったほうがよいのではないかというご指摘でございました。こちらについてはご指摘のとおり削除をさせていただいております。箇所としましては、[1]の生息状況の欄でございます。
 それから、魚の名前を並列にするときに、記載として「・」ではなくて「、」にしたほうがよいというご指摘でございました。これらについて全般整理をさせていただいております。
 それから、その他の対応等ということで3点ご指摘いただいております。参考資料の1から3に基づきまして、ご参照いただいてご説明をしたいと思います。
 まず1点目、「アユを類型指定の対象としていないのであれば、混乱を招くので対象としていないことを明記しておくべき」というご意見を、藤井委員からいただいております。アユにつきましては、第1次答申、第2次答申、この類型指定の過去の答申におきまして整理させていただいておりまして、今回はこの整理を踏襲するという形で考えております。
 以下ご説明でございますが、参考資料の1、第1次答申の抜粋ということでございまして、こちらについて天然湖沼、海域についての必要な情報についての整理・検討を行ったところであり、今後このような情報に基づいて類型指定についての具体的な検討を行うべきである。特に「おわりに」のところでございますけれども、「各種水域における具体の検討が進むことで、特別域や汽水域に関する情報を含め、種々の情報が集積されることも期待されるところであり、それらを踏まえ、水生生物保全環境基準の体系の更なる充実が望まれる」と、これが第1次答申でございます。
 これを受けましてさらに第2次答申の中で、個別の魚についての知見ということで整理したものでございます。参考資料2でございます。3.今後の課題の[1]ということで整理しております。「アユ、ワカサギの生息する水域の整理について」ということでございますが、「アユ、ワカサギについては、第1次答申において、水温の適応範囲が広いことなどから、水域の分類に当たっての活用が難しいと考えられ、類型指定にあたってのその取り扱いについては今後の検討課題となっている。また、アユの稚仔魚については塩分の遡上する河口域及びその周辺の海域を生育場としており、このような水域の取扱いについても検討が必要である。このため、今後、アユ、ワカサギの全国的な生息状況(産卵場、生育場の情報を含む。)を整理するとともに、これらの魚種の見られる水域での類型指定のあり方についての調査検討を行い、合わせてアユ、ワカサギに関する毒性情報の収集を行っていくことが必要である。また、その生活史において河口域等を利用するアユ等の魚介類についての生息状況等の知見の整理も行う必要がある。」このように整理しておるところでございます。
 今回アユの情報については、すべて確認がされた情報については報告案に載せているところでございまして、これらについて類型指定の魚種の対象とはしておりませんけれども、情報の整理をしてさらなる知見の集積に努めてまいると、このような方向で整理をさせていただいております。
 それから、2点目でございます。オイカワについての指摘、このページ数は答申案のページ数でございまして、宝満川での指摘でございます。「好適な水域であると想定された」と記載してあるが、前回資料6、参考資料のほうで「情報は得られなかった」という記載があるので、これを整合を合わせるべきであるということでございますので、参考資料の3でございますけれども、前回資料の記述について、産卵場所を特定できるヒアリング等による確認情報は得られなかったというふうに修正をさせていただいております。
 それから前回資料6、検討資料の図で水域によって色遣いが異なるというふうな指摘がございました。こちらについては最終的に資料5、それから、資料5の後半部分の参考資料あるいは別紙の中で、すべて色遣いを統一させていただいたところでございます。
 資料4につきましては、以上でございます。
 続きまして、資料5に基づきまして今回の第4次報告案のご説明のほうをさせていただきたいと思います。資料5、「水生生物の保全に係る環境基準の類型指定(案)について」ということでございます。まず「はじめに」におきましては、全亜鉛に関する環境基準、水生生物の保全の環境基準につきまして平成15年11月にまず設定されており、その類型指定の考え方について平成16年8月に示されたということ、これを受けまして、当専門委員会におきまして平成18年4月以降3次にわたる報告をいただき、答申として取りまとめたと。今回の報告につきましては、この第1次答申から第3次答申に引き続き、国が類型指定を行う水域のうちの一部の水域の指定のあり方についての、取りまとめをいただくという報告の位置づけを記述してございます。
 「2.第4次報告における類型指定のあり方の検討について」ということで示してございます。今回の類型当てはめの水域としまして阿武隈川、那珂川、阿賀野川、信濃川、紀の川、江の川、小瀬川、山国川、筑後川水系の筑後川及び宝満川、以上の10河川について水域類型の指定に係る検討を行ったということでございます。「今回の検討に際しても、第1次答申から第3次答申時と同様、水域の水温特性及び魚介類の生息状況に関する情報を基本とし、これに今回検討対象水域の水域構造等の情報を考え合わせて検討を行った」ということでございます。
 以下、各水域における取りまとめ結果でございます。2ページ、阿武隈川でございます。
 河川部分につきましては、水温分布につきまして羽太橋付近で平均水温12度程度、その下流の阿武隈川中流、下流域で平均水温が14から15度程度、さらに下流部にございます水域におきまして、江尻橋の地点で15度を若干上回る状況でございますけれども、それ以外のところでは概ね14から15度ないしそれ以下という水温の状況であったということでございます。こちらにつきましては、報告案後半に参考ということで横長の図表をつけてございますので、こちらをあわせてご参照をお願いいたします。
 また、生息状況につきましては、別紙として冊子状につけてございます、必要な情報の整理についてということでございますけれども、こちらの14ページに整理してございます。冷水性の魚介類については水色の部分、ニジマス、ヤマメ、サケ、ニッコウイワナ、これらが確認されているところでございます。
 また、ヒアリング情報につきまして18ページでございますけれども、イワナやヤマメの生息範囲ということで福島県は全川において、宮城県部分については、特に確認されていないというような情報が得られているところでございます。
 特別域についてでございますけれども、保護水面は設定されていない。また、それ以外の検討に足る情報は得られていないという状況でございました。
 水域類型の指定につきましては、阿武隈川について羽出庭橋を区分点にして上流側を河川の生物A、下流側を生物Bとすることが適当であるとしております。
 また、当該水域の全亜鉛の水質について、これまでの調査の結果では環境基準値以下で推移しておりますので、達成期間は直ちに達成とすることが適当であるとしております。
 続きまして4ページ、那珂川でございます。
 水温分布につきましては、那珂川(1)というのが、現在のBODに係る環境基準類型指定の区分でございますけれども、上流域が平均水温11度程度、下流部の那珂川(2)の新那珂川橋より下流では平均水温が15度程度という状況でございます。
 生息状況につきましてですが、こちらは別紙の33ページでございます。実地調査におきましては、上流部でヤマメが確認されております。それから、専門家のヒアリングの結果でございますけれども、36ページ、37ページに記載しております。那須塩原大橋より上流部にイワナ、それから、那珂川町の新那珂川橋より上流部にヤマメの生息情報があるという状況でございます。
 特別域について、当てはめの検討に足る情報は得られませんでした。
 それから、那珂川流域におきまして深山ダム貯水池、湖沼指定の検討を行っております。こちらにつきましては、水温分布、生息状況から冷水性の魚介類の生息域と考えられております。
 水域類型の指定についてということでございまして、那珂川については、那珂川町の新那珂川橋を区分点に上流側を河川の生物A、下流側を生物B、それから、深山ダム貯水池を湖沼の生物Aとすることが適当である。
 また、達成期間については、直ちに達成とすることが適当であるとしております。
 6ページ、阿賀野川でございます。
 河川につきましては、水温分布、それから、生息状況を見まして早出川合流点を一つの区分点と考えるということでございます。
 水温分布については、全域で平均水温12から14度程度ということでございます。
 生息状況につきましては、別紙52ページでございます。ニッコウイワナ、サクラマス、ヤマメなどの冷水性の魚介類が確認されているところでございます。
 また、ヒアリング情報でもイワナ、ヤマメの生息情報が確認されているところでございます。
 特別域につきましては、保護水面その他の当てはめの検討に足る情報は得られておりません。
 湖沼区分として検討しました大川ダム貯水池でございますけれども、生息環境及び状況を踏まえると、冷水性の魚介類の生息域と考えられました。
 以上から水域類型の指定につきまして阿賀野川は、早出川合流点を区分点に上流側を河川の生物A、下流側を生物B、大川ダム貯水池を湖沼の生物Aとすることが適当である。
 また、達成期間は直ちに達成とすることが適当であるとしております。
 8ページ、信濃川でございます。
 区分点としましては長生橋を考えております。
 水温分布につきまして、上流部、信濃川上流の(1)では平均水温11度程度ということでございますけれども、だんだん下流側で上昇してくると、生田から河口付近までは概ね平均水温が12から14度ということでございます。
 生息状況につきましては、別紙の69ページでございます。冷水性の魚介類についてニッコウイワナが実地調査で確認されております。
 それから、ヒアリング情報としましては、72ページ、73ページでございます。イワナ、ヤマメの生息情報がございます。
 特別域でございますけれども、保護水面その他の情報は得られていないということでございます。
 水域類型の指定でございますが、信濃川については、長生橋を区分点に上流側を河川の生物A、下流側を生物Bとすることが適当である。
 また、達成期間は直ちに達成とすることが適当であるとしています。
 続きまして、紀の川でございます。
 水温分布、それから、生息状況に係る検討を行いましたところ、全区間において、比較的高温を好むと考えられる温水性の魚介類の生息する水域と考えることが、適当であると考えられます。
 水温分布ですけれども、楢井不動橋から千石橋付近で平均水温が14度程度、最下流の紀の川大橋では平均水温が18から19度ということになっております。
 生息情報でございますけれども、別紙の87ページでございます。全域で冷水性の魚介類は確認されていない状況でございます。
 ヒアリング情報につきましては、91ページでございますけれども、支流域にはイワナ、アマゴの生息情報がありますけれども、本流には確認されないという状況でございました。
 特別域についての当てはめの検討に足る情報は得られませんでした。
 湖沼区分としまして大迫ダム貯水池につきまして検討しましたところ、温水性の魚介類の生息域と考えられました。
 水域類型の指定でございますが、紀の川につきまして全区域を生物B、大迫ダム貯水池を湖沼の生物Bとすることが適当である。
 また、達成期間は直ちに達成とすることが適当であるとしております。
 6番目の江の川でございます。
 区分点としましては、大倉谷川の合流点が一つの区分点として考えられるということでございます。
 水温分布につきましては、上流側から都賀まで平均水温が15度以下、それから下流部におきまして、下流部川本大橋から江川橋までは平均水温が16度前後というところでございます。
 生息情報でございますけれども、別紙の105ページ、ヒアリング情報が109ページでございます。最上流部の北広島町の西横でアマゴとカジカが確認されております。
 それから、漁業協同組合でのヒアリングにおきまして大倉谷川の合流点、集落名で書いてございますけれども、この地点より上流においてのヤマメの生息情報があるというふうになっております。
 特別域についての情報はございませんでした。
 湖沼区分につきまして土師ダム貯水池の検討を行いましたところ、温水性の魚介類の生息域と考えられています。
 以上から江の川については、大倉谷川の合流点を区分点に上流側を河川の生物A、下流側を生物B、土師ダム貯水池を湖沼の生物Bとすることが適当である。
 また、達成期間は直ちに達成ということでございます。
 小瀬川でございます。
 水温分布、生息状況から、中市堰を一つの区分点と考えるということが適当であるとしております。
 水温分布につきましては、小瀬川ダム上流の市野川より上流では平均水温が15度以下と、また、小瀬川ダムの下流におきまして、弥栄ダム貯水池で平均水温が17度前後ということになっております。
 生息状況につきましては、別紙の122ページ、ヒアリング情報について126ページでございます。
 実地調査におきましては、アマゴ、ニジマスが確認されております。また、専門家ヒアリングにおきましてアマゴ、サツキマスの情報が確認されているところでございます。
 特別域について検討に足る情報は得られておりません。
 湖沼区分としまして弥栄ダム、それから小瀬川ダム、2つの貯水池を検討しております。いずれにつきましても冷水性の魚介類の生息域と考えられます。
 以上から小瀬川につきまして、中市堰を区分点に上流側を河川の生物A、下流側を生物Bとする。また、弥栄ダム貯水池を湖沼の生物A、小瀬川ダム貯水池を湖沼の生物Aとすることが適当であるとしております。
 達成期間は直ちに達成ということでございます。
 8番目、山国川でございます。
 水温分布、生息状況を踏まえまして、大曲橋を一つの区分点と考えることが適当であるとしております。
 水温分布につきましては、山国川上流の釼の木橋で13度程度、中流の柿坂・上曽木で平均水温が16度程度、下流部の下唐原から小祝にかけて平均水温が18から19度程度になっております。
 生息状況につきまして実地調査の確認はされておりませんが、ヒアリング情報につきまして別紙143ページでございます。イワナ、アマゴの生息情報があるということでございます。
 特別域についての情報は得られておりません。
 以上から山国川について、大曲橋より上流側を河川の生物A、下流側を生物Bとすることが適当であるとしております。
 達成期間は直ちに達成ということでございます。
 18ページ、筑後川でございます。
 河川の状況でございますけれども、北里川の合流点を一つの区分点と考えることが適当であるということでございます。
 水温分布につきまして、最上流の杖立で平均水温が15度程度、中流の荒瀬で17度程度、最下流の若津で平均水温が18度前後ということになっております。
 生息状況につきましては162ページ、167ページでございます。最上流部のほう、小国町の下條梁瀬でニジマスが確認されております。また、ヒアリング情報では最上流の源流域にイワナ、ヤマメの生息情報がございます。
 特別域についての必要な情報は得られませんでした。
 本水域においては、湖沼類型の検討としまして松原ダム貯水池の検討を行っております。こちらにつきましては、水温分布と生息状況から温水性の魚介類の生息域と考えられます。
 以上から筑後川につきまして、北里川の合流点より上流側を河川の生物A、下流側を生物B、松原ダム貯水池を湖沼の生物Bとすることが適当であろうと、また、全亜鉛の水質についてすべて環境基準値以下で推移していることから、達成期間は直ちに達成としております。
 20ページ、宝満川でございます。
 水温分布、生息状況の情報からは、全区間において温水性の魚介類の生息する水域と考えることが適当であるとしております。
 実地調査につきましては162ページ、それから、ヒアリング情報については168ページということでございます。冷水性の魚介類については確認されておりませんでした。
 特別域につきまして必要な情報は得られませんでした。
 以上から宝満川について、全区域を生物Bとすることが適当である。
 また、達成期間は直ちに達成とすることが適当であるということでございます。
 また、産卵場及び生育場に関する情報についてさらなる情報収集が必要であると、全河川についてうたってございます。また、その対象となる魚種、それから、産卵場及び生息場に係る情報ということで、21ページに別表1として取りまとめているところでございます。
 報告案について説明は以上でございます。

○須藤委員長 どうも富坂補佐、大変要領よくご説明いただきありがとうございました。
 内容的には前回議論をさせていただいた部分で、それに対しての先生方の意見に対して幾つかの、それほど大きな修正はございませんが、資料4にあるとおりの修正を入れて、そして、現在解説をいただいたような報告案としてこれが完成したと、こういうことでございます。さらに先生方から何かご意見なりご質問ございますでしょうか。
 田中先生、その次高橋先生でお願いします。

○田中委員 本文は全くないんですが、参考のところで2つ質問があるんですけれども、阿武隈川と、それから、その次の那珂川の一番上の絵の中で、支川にAとかBとか記号を書いていますよね。これが何を表しているか記述がないので、書いておいたほうがいいというのが1点。
 それから、もう一点なんですが、9番目の筑後川の横断構造物の話のところの、一番河口側で坂口床固めというのがあるんですが、これが堰なんですか。床固めだから普通は堰じゃないような気がするんですが。この2点。

○須藤委員長 その2点、それじゃ、どうぞ。

○富坂課長補佐 まず1点目でございますけれども、参考資料の中に入れております、このA、Bというものは、既に水生生物の類型当てはめを都道府県において行っているというものでございます。
 また、阿武隈川についてはA、矢印、Bというふうになっておりますけれども、上流部をA、下流部をBというような形でございます。ご指摘のとおり凡例がないとここではちょっとわからないということでございますので、追加をさせていただきたいと。

○須藤委員長 ほかの部分も気がついたらやっておいて下さい。

○富坂課長補佐 報告時点で新しい情報が入ったものについては、追加していくという整理をさせていただきます。
 それから、筑後川の坂口床固めでございますけれども、実際には床固めだけではなくて水の流れがあって、そこをわだちにならないようにといいますか、掘られないようにということでございますけれども、ここの部分は堰という形で、多少の水位変動があるということで堰をつくっていると、ですので魚道についても特にないということにはなっております。ただ全体感潮域でございますので、ここについて魚道がないことが、魚の移動に致命的ではないというふうに考えております。

○田中委員 河川管理施設としては、これは堰という認識があるんですか。

○富坂課長補佐 河川構造物としては、横断している物体であればダムまたは堰ということで、その高さでダムになるのか堰になるのかというふうにしております。

○田中委員 今の移動性の問題が、言われたようにバツがついていると、ここで障害になるようなイメージをちょっと与えるので、そこの部分は何か注が必要かなと思う。

○須藤委員長 とりあえず課長、どうぞ。

○森北課長 前に九州にいましたのでわかるのですけれども、筑後大堰が23キロのところにあり、河口から筑後大堰までが感潮区間になっています。有明海は干満の差が大きくて4メーターぐらいあり、筑後大堰より下流に横断工作物としての堰というのはなかったと思います。多分河床を安定させるための床固めだと思いますので、分類上堰とするのは適切ではないかなと思います。確認した上で訂正すべきであれば訂正したいと思います。
 さっき言いましたように筑後大堰より下流は干満差が非常に大きいものですから、魚道があってもなくても基本的にはあまり関係ない区間にはなっていると思います。

○須藤委員長 高橋委員。

○高橋委員 A類型とB類型の区分点そのものは、どちらに属するのかということが質問なんですけれども、私の希望としては上流側のA類型としていただきたいし、それをどこかに書いておかないといけないのではないかと思います。
 というのは、今回何カ所か区分点そのものが環境基準点になっているところがあります。そうしますと、そこでは必ず調査をするわけです。そのデータをどちらの類型の値として評価するかという問題が起こってくると思うので、それを書いておかないといけないと思います。

○須藤委員長 じゃ、それは富坂補佐、どうぞ。

○富坂課長補佐 実際の環境基準点の設定の考え方として特に河川については、水というのは上流から下流に流れてくるものですので、類型指定自体はその区間全体に基準値に適合させるということになるんですが、その達成状況については、上から下に流れてきた一番下のところで確認しましょうという観点で、環境基準点を定めているというのが通常でございます。
 したがいまして、ちょうど区分点のところに環境基準点があるということについては、上流側の水域を見ているという考え方で、それは当然に上流側の区分に入っているという理解でおります。そこは自治体のほうも同じ認識で。

○須藤委員長 多分そうされていると思うし、高橋委員の意見もそういうことですよね。

○高橋委員 はい、そうです。

○須藤委員長 私もそう思いますので、それは今後そういうことがあれば当然そういうことであるということで、特に川の場合は連続性があって、その一番下側のところですから、それがAであればAであると、こういうことだと思います。
 どうぞ、谷田委員。

○谷田委員 今、田中先生が言われて気がついたんですけれども、阿武隈だから福島県が先に類型指定しているわけですね。

○須藤委員長 これはしています。

○谷田委員 そうしたら、こういうことになっていいのかどうかをお聞きしたいんですけれども、例えばわかりやすい例で言うと、千五沢ダム貯水池が類型Bになっていますよね。その下がAになって、もう一回Bになって、社川がBになって、本川に入ったらまたAになる。そういうのはありでいいんですか。

○須藤委員長 それは川だからあり得るよね。

○富坂課長補佐 魚の生息状況で、一つは水温の分布を見ながら規定するということになりますので、こういうこともあり得るのかなと。

○須藤委員長 自然ですからありますね。

○谷田委員 ないわけではない。自然ですからね。
 もう一つちょっと気になりますのは、これは水温で決まっているはずなんですけれども、例えば大迫ダム、紀の川、表層平均水温が16度でBになっていますよね。11ページです。それから、それに対して14、15ページの小瀬川の弥栄ダムが表層平均水温17度、小瀬川ダムが同じく17度で、両方ともAになっているんですよね。水温だけ説明がつかなくなってしまうんです。

○須藤委員長 水温だけでは決めていないんだけれども、この間ちょっとそういう議論があった。
 どうぞ。

○谷田委員 議論ありましたっけ、ごめんなさい、私今日も気がつかなかったんですけれども、だから理屈として整合性がとれれば問題ないんですが。

○須藤委員長 どうぞ、もう一回挑戦してください。

○富坂課長補佐 平均水温と、それから魚類の生息状況、これらを勘案して類型区分をするということになってございまして、そういう意味で水生生物の生息状況等についても、逐次確認を出していただいているという状況でございます。
 小瀬川につきましては弥栄ダム、小瀬川ダム、いずれにおきましても水温については多少外れてはおりますけれども、冷水性の魚類の生息状況があるということからA類型の指定をすると。

○谷田委員 もう一点、ごめんなさい。

○須藤委員長 どうぞ。

○谷田委員 別表1なんですけれども、これで多分いいんだろうと、ヤマトシジミの生息場所の情報ですが、「河口域における塩素量が300~3,500mg/L」、これは塩素量でいいんですよね。Clで評価してあるのかな。普通は塩分濃度。

○須藤委員長 塩素イオンだね、普通は。塩化物イオンか塩素イオン。

○谷田委員 塩素というとちょっと何か消毒のイメージが強くて。

○須藤委員長 正確にはこういうやつは塩素イオン濃度?

○谷田委員 Clで出してある。表面ですよね。Clですよね。間違いないですね。そうしたらちょっと誤解を招かないかと。

○森北課長 塩素イオン濃度で測定しているかと思いますので、Clだと思いますが、確認いたします。

○谷田委員 それだけです。

○須藤委員長 それじゃ、それでよろしいですね。塩素イオン濃度で表現してあるのでいいですね。
 どうぞ、高橋委員。

○高橋委員 今のを見ていて私の意見なんですけれども、水温は表面の年間の平均水温ですから、非常に大まかな値なんですよ。実際に魚の住んでいるところの温度というのはまた別なので、これはいろいろな手がかりのうちの1つとしてそういう表面の水温の、しかも年間平均というのを見ているので、その数字をあまり精緻に議論、評価し出すと……

○須藤委員長 あまりよろしくないかもしれませんね。

○高橋委員 実際にそこにどんな魚がいるか。

○須藤委員長 いるかのほうが大切かもしれませんね。

○高橋委員 水温はあまり気にしないほうがいいなと私は思っています。

○須藤委員長 それも0.5度とかぐらいの違いですから。よろしいですか。
 それでは、ほかの先生いいですか。
 じゃ、もう一つどうぞ。

○谷田委員 本文中にサツキマスという表記がたくさん出てきますので、この別表のほうはアマゴとしか書いていませんよね。これはだから、降海性でないサツキマスがアマゴなんでしょうけれども、ちょっとそこら辺わかるようにしてあげて、「アマゴ(サツキマス)」とか。

○高橋委員 サツキマスのほうに「(アマゴ)」で。

○谷田委員 そうか、そっちか。正しくはそう。そうしたらヤマメもそうですね。

○富坂課長補佐 一応別表1に挙げております産卵場、生息場に係る情報としましては、特別域の今後産卵場ですとか、生育場として即、当該河川あるいは湖沼が、重要な水域であるかどうかということを調査するときの留意点として挙げてございますので、海に降下するサツキマスについては、そういう意味ではこの表には提示していないと。

○谷田委員 産卵場は川やけど。

○富坂課長補佐 はい。

○須藤委員長 よろしいですか。

○谷田委員 まあ、いいですよ。

○須藤委員長 それでは、大体これでよろしゅうございましょうか。
 それでは、事務局のほうで今幾つかご意見いただきましたけれども、さっきのところも修正していただくなり確認していただくことがありますが、その上で今後の取り扱いにどうされるのかご説明ください。

○富坂課長補佐 今後の取り扱いでございますけれども、ご指摘いただきました点一部修正の上、須藤委員長ともご相談の上で、最終的に報告としまして水環境部会に報告の上、答申をいただきたいというふうに考えております。

○須藤委員長 ありがとうございます。
 それでは、これについてこうしろああしろということは、私はないと思いますので、今のような手続で水環境部会へ報告をさせていただいて、それを答申案とするということになろうかというふうに思います。
 それでは一度、審議官がご用があるようでございますので、事務局のほうへ司会を戻しまして、私がやっても構いませんから、伊藤審議官からごあいさつをいただくということになっておりますので、それじゃ、お願いしたいと思います。

○伊藤審議官 水担当審議官の伊藤でございます。本日、これから国会に呼ばれておりまして中座しなければいけないので、途中のごあいさつで申し訳ございません。
 この度は10河川につきまして専門委員会報告をまとめていただき、誠にありがとうございました。残る水域についてもよろしくご検討、ご協力のほどお願い申し上げます。
 水環境政策につきましては、昨年須藤先生に委員長を別途お願い申し上げまして、今後の水環境政策のあり方についての懇談会を別途設けさせていただきました。昨年末に中間報告をいただきまして、緊急に講ずべき事項が2項目ございまして、1項目目は、これは大気と共通なんですけれども、排出基準を守っているかどうかということをチェックしたときの記録の捏造が、大企業でも続発している、こういうふうなことを踏まえまして、排出基準違反には直罰規定がございますけれども、記録の捏造につきましては罰則がないということで、これに罰則を設けること、それから、水質事故が非常に近年増えてきており、一級河川では10年間で3倍にも増えているということで、これは行政側が把握している数ということでございますから、実際の事故はどうかというのはまた別かもしれませんけれども、そういったことも含めまして水濁法の事故時の措置の拡充をすると、この2点について早急に手を打てというふうなご指摘をいただきました。
 これを踏まえまして、大気汚染防止法の改正とあわせまして水質汚濁防止法の改正案を、先般、今国会に提出したところでございます。水濁法の改正としては実に14年ぶりですが、今後はこういった法制度の改正に係るものも含めまして、積極的に行政として対応していかなければならないだろうというふうに考えております。
 水問題、世界的にもあるいは日本の中でも、いろいろな議論があって盛り上がってきているという面もあります。これはそれだけ問題が重要だということだというふうにも、私ども当然考えているわけでございます。そういった観点から先生方におかれましては、今後とも引き続き水環境行政の推進のためにご尽力、ご協力を賜ればと思います。よろしくお願いいたします。ありがとうございました。

○須藤委員長 どうも、伊藤審議官、ありがとうございました。
 それじゃ、これから別途お仕事があるようでございますので、どうぞご退出くださって結構でございます。
 それでは、今の報告案については、水環境部会に報告をするための準備をしていただくということにとどめさせていただきますが、次が、今後の検討対象水域についてということで、こういう議題になっておりますので、国が指定するのは、前々から私が申し上げておりますように、47水域実はあるわけでございまして、これまで37水域ですから、あと10残っているわけでしょうか。あっ、陸水域が37で海が1水域あるんで38ですから、9残っているんですか。9水域が残っておるわけでございますので、この問題についてご説明をいただいて、今日これについて審議をするというわけじゃございませんが、こういうものが残っていて今後どうしていくかということでございます。これを鈴木さんのほうからご説明ください。

○鈴木係員 それでは、今後の検討対象水域につきまして、簡単に説明させていただきたいと思います。
 ただいま残っております海域といたしましては、伊勢湾、大阪湾、播磨灘北西部、備讃瀬戸、燧灘東部、燧灘北西部、広島湾西部、響灘及び周防灘、有明海となっております。
 また、東京湾につきましては、既に平成21年3月に類型を指定しているんですけれども、環境省が調査を行いましたところ、南房におきまして魚卵と稚仔魚が出てまいりましたので、再度特別域に係る検討をしたいというふうに考えております。
 そこで、今回は資料6を用いまして再度検討させていただきたい東京湾と、あとこれから検討していかなければならない海域のうち伊勢湾につきまして、概要をご説明させていただきたいと考えております。
 まず東京湾につきましては、水生生物類型指定状況、東京湾の概要、主要な魚介類について簡単に復習させていただきました後、環境省が行いました魚卵調査の概要についてご説明いたしまして、その後伊勢湾について概要をご説明いたします。
 それでは、資料6の2ページ、3ページをご覧ください。3ページの図1.1に東京湾の水生生物の類型指定状況について示させていただいております。全域におきまして海生生物Aとしておりまして、特別域の設定につきましては北側から東京湾(イ)、三番瀬におきまして、また、東京湾(ロ)、盤洲干潟におきまして、東京湾(ハ)、富津干潟、東京湾(ホ)、内房沿岸、そして東京湾(ニ)、三浦半島におきまして特別域を設定しております。こちらの達成期間につきましては、直ちに達成というふうにしております。
 なお、東京湾に保護水面は設定されておりません。
 続きまして、5ページをご覧いただきたいんですけれども、東京湾のCODに係る類型指定状況図を載せさせていただいております。
 また、6ページをご覧いただきたいんですが、こちらには全窒素、全燐に係る類型指定状況を示させていただいております。
 東京湾におきましては、7ページをご覧いただきたいんですけれども、こちらに水質測定結果の経年変化を載せさせていただいております。CODにつきましては、全体の平均は近年3.2程度でございまして、ここ最近はほぼ横ばいで推移しております。
 全窒素におきましては、全体の平均は近年2.5弱となっておりまして、95年ごろから見ますと減少傾向にあると言えます。
 全燐におきましては、近年全体平均が0.2程度となっております。ここ5年程度は横ばいとなっておりますが、95年から見ますと若干の減少傾向にあるのではと見受けられます。
 続きまして、8ページ以降に東京湾における主要な干潟・藻場の分布、あと浅場、あと東京湾のDOの状況について示させていただいております。
 9ページをご覧いただきたいんですけれども、まず干潟の存在状況といたしまして、東京湾の干潟は富津岬以北に分布しております。一定のまとまりのある重要な干潟といたしまして盤洲干潟、富津干潟及び三番瀬が一般的に知られております。
 藻場の存在状況といたしましては、東京湾のアマモ場は内湾部を中心に複数存在しているのですが、規模が大きい藻場として盤洲干潟、富津干潟、三浦半島の間口地先及び野比地先が存在しております。
 また、ガラモ場等の岩礁性の藻場は富津岬の沿岸部に分布しております。
 10ページをご覧いただきたいんですけれども、浅場の存在状況といたしまして、東京湾ではある程度の広がりを持った浅場といたしまして、湾奥部の全域、木更津市から富津市にかけての沿岸部、その沖合の中ノ瀬と呼ばれる港湾部の横須賀から三浦半島にかけての沿岸及び対岸の内房沿岸部が挙げられております。
 続きまして、11ページをご覧いただきたいんですが、こちらには東京湾における貧酸素水の分布を示しております。東京湾のDOは、全体的な分布といたしましては港の入り口部分で高く、湾央部から湾奥部に向かって低くなっております。湾央部及び湾奥部では、DOが全体的に低く、概ね4月から11月に港奥部の下層に貧酸素水塊が形成されまして、浅場も含めて魚介類の産卵や生育に適さない状態となります。
 ただし貧酸素水塊が発生する時期におきましても、三番瀬及びその周辺5メートル以浅の水域と盤洲干潟及びその周辺5メートル以浅のDOは概ね3ミリグラム/リットル以上でございまして、干潟及びその周辺5メートル以浅の水域には、貧酸素水塊の影響はないものと考えられます。
 また、富津干潟及びその周辺の浅場及び中ノ瀬、その他三浦半島沿岸部及び内房沿岸部の浅場におきましても、貧酸素水塊の影響は及ばないものと考えられます。
 続きまして、12ページをご覧いただきたいんですが、こちらには東京湾の主要な魚介類について載せさせていただいております。東京湾の主要種といたしましては、スズキ、イシガレイ、マコガレイ、ヒラメ、マダイ、メバル、アサリ及びバカガイの8種を挙げております。
 こちらは近年の漁獲量や魚介類の生活型及び産卵、幼稚仔の生育に当たって藻場・干潟・浅場等特定の場に依存するものとして選んでおります。
 13ページ、14ページには主要な魚介類の生態特性を示させていただいております。産卵場や分布状態などを載せさせていただいております。
 続きまして、平成20年度に環境省が行いました魚卵調査の結果について示しております。東京湾におきまして主要魚種6種類、スズキ、イシガレイ、マコガレイ、ヒラメ、マダイ、メバルを対象といたしまして、魚卵・稚仔魚調査を実施いたしました。
 調査地点は15ページの図1.10に示しておりますが、南のほうなんですけれども、岩井海岸及び館山湾浜田海岸におきまして調査を行っております。調査日は夏季と冬季2日間やっております。
 16ページに調査結果を示させていただいております。水質の調査結果ですが、夏季及び冬季に行った2地点の水質調査の結果、亜鉛は検出されないものから0.008ミリグラム/リットルの範囲でございまして、生物特Aの環境基準値でございます0.01を下回っておりました。
 魚卵・稚仔魚の調査ですけれども、夏季の調査では魚卵が21種、稚仔魚が27種、冬季の調査では魚卵が9種、稚仔魚が15種確認されております。
 主要魚種以外ですけれども、アユの稚仔魚が岩井海岸及び館山湾浜田海岸で確認されております。
 主要魚種の調査結果につきましては、表1.5に示させていただいております。主要魚種6種類のうちスズキ、ヒラメ、マダイ、メバルの計4種の卵及び稚仔魚が確認されております。イシガレイとマコガレイにつきましては確認されませんでした。
 そして、17ページですけれども、東京湾における主要魚種の産卵場及び稚仔魚の生育場といたしまして、調査結果を表1.6にまとめさせていただいております。調査結果より生育場や産卵場として想定される場所を説明させていただいております。
 ヒラメは、調査地点付近の沿岸を産卵場及び生育場に、スズキ、マダイ、メバルは、調査地点付近の沿岸を稚仔魚の生育場にしている可能性が高いと考えられます。イシガレイとマコガレイにつきましては、今回は確認されませんでしたが、調査地点付近には産卵及び稚仔魚の生育に適した環境がございますため、産卵場及び生育場が存在する可能性はあると考えられます。
 以上が東京湾の調査結果でございます。
 続きまして、伊勢湾の概要について簡単にご説明させていただきたいと思います。今回検討対象としている伊勢湾の範囲ですけれども、23ページの図2.8をご覧いただくとわかりやすいんですけれども、愛知県の羽豆岬から同県の篠島北端まで引いた線、また篠島の南端から伊良湖岬まで引いた線、また、ここから三重県の大王崎まで引いた線及び陸岸により囲まれた海域、こちらを伊勢湾としております。
 19ページに戻っていただきまして、流入している河川についてですけれども、伊勢湾、三河湾へ流入する主な河川といたしましては、豊川、矢作川、庄内川、木曽川、長良川、揖斐川、鈴鹿川、雲出川、櫛田川及び宮川の10河川でございます。
 20ページの表を見ていただきたいんですけれども、河川の総流量につきましては木曽川が最も多く、次いで長良川、揖斐川となっております。特に木曽川の流量が多く、100億立米から120億立米の範囲で推移しておりますが、近年は年による変動が大きくなっております。
 続きまして、水質の状況についてご説明させていただきます。伊勢湾におけるCOD、また、全窒素及び全燐の水質環境基準類型指定状況につきまして、先ほどご覧いただきました22ページ、23ページの図に示させていただいております。
 環境基準の達成状況につきましては、CODの環境基準達成率は55.6%、全窒素・全燐の環境基準達成率は100%でございました。ちなみにこちらは平成22年度の結果でございます。
 そして、近年のCOD、全窒素・全燐の水質の状況につきまして、24ページに示させていただいております。こちらCODにつきまして90年代は変動が少しあったんですけれども、2000年代以降はほぼ横ばいとなっております。また、全窒素・全燐につきましては、近年若干の改善傾向が見られていると言えます。
 そして、25ページにおきまして、全亜鉛の水質測定結果について記載させていただいております。平成18年度から20年度の調査結果におきましては、四日市港(甲)の1地点と名古屋港(甲)の4地点におきまして、海域の生物の類型指定の特別域の基準値でございます0.01ミリグラム/リットルを超過している地点がございました。超過している地点につきましては、数値を赤色で示させていただいております。
 なお、この表の赤丸と青丸につきましては、赤丸は環境基準点、青丸は補助点というふうになっております。
 続きまして、26ページに伊勢湾の水深を記載させていただいております。伊勢湾の水深分布を見ますと、全体的に水深は浅く30メートル以深の水域は、湾央部の沖合から湾の入り口部分にかけての水域に限られております。三重県側の等深線の間隔はやや広くなっておりまして、海底の勾配は比較的緩やかになっております。愛知県の知多半島の沿岸はやや急となっております。
 底質の状況につきまして、27ページに示させていただいております。湾の奥部から湾央部の底質は、シルトあるいは粘土で構成されておりますが、鈴鹿市から津市にかけての沿岸部及び知多半島の常滑周辺の沿岸部には、砂底が分布しております。湾の入り口及び海底は、岩礁あるいは砂で構成されております。
 続きまして、28ページに干潟・藻場について記載させていただいております。伊勢湾には30カ所の干潟が分布しておりまして、このうち規模が大きい干潟といたしましては、伊勢湾では知多半島沿岸の小鈴谷及び宮川河口でございます。
 また、伊勢湾には65カ所の藻場が分布しております。これらの藻場はアマモ場、ガラモ場、アラメ場などでございますが、規模が大きい藻場は伊勢湾では村松沖のワカメ場、オモテクチニワワノウチ周辺のガラモ場・アラメ場等及び、神島のガラモ場・アラメ場となっております。
 保護水面、人工産卵床につきまして、29ページに記載させていただいております。伊勢湾におきましては過去に保護水面が設定されていたんですけれども、平成16年8月に指定区域内及び周辺におきまして貝類や藻の生息が継続的に確認されており、漁業者の資源管理の体制も定着しているということから保護水面を解除しております。現在は保護水面はございません。
 また、人工産卵床につきましては、過去に渥美外海域にイカ類の人工産卵床が設置されていた事例があるんですけれども、伊勢湾内には設置されておりません。
 なお、平成22年3月現在、三河湾に2カ所の保護水面が設定されております。参考までに図2.16に示させていただいております。
 続きまして、漁業権、港湾区域、漁港区域ですけれども、こちらは31ページに漁業権の位置図を示させていただいております。点線で示しているところが共同漁業権の区域でございます。また、32ページに漁港の区域を示させていただいております。紫色で示させていただいております。
 続きまして、伊勢湾の開発事業等でございますが、34ページをご覧ください。伊勢湾におきまして実施されております開発事業を記載させていただいております。四日市港、津松坂港におきまして開発が実施されております。また、中部国際空港ができております。あとすみません、こちら中山水道航路につきまして実施中と記載しているんですけれども、こちらは平成17年3月に工事が完了しております。工事の概要につきましては、続くページに工事の概要、また、地域につきましては続くページに載せさせていただいております。
 以上で資料6の説明を終わらせていただきます。

○須藤委員長 どうも簡潔にご説明いただきましてありがとうございました。
 資料6は、これから我々が検討をする東京湾と伊勢湾の概略でございまして、東京湾はもう既にやってはあるんですが、特別域を指定をする必要があろうということで、再度ここでそれを中心に取り上げていただきました。それから、続いて伊勢湾をやるということで伊勢湾の状況を説明いただきました。どうぞどちらでも結構でございます、ご質問がありましたら。
 どうぞ、高橋委員。

○高橋委員 質問ですけれども、11ページの図1.9の凡例のところが、ちょっと印刷がずれているのかなと思うんですけれども、どうなんでしょうか。

○須藤委員長 印刷がずれていますか?どうですか。

○鈴木係員 はい。少しずれておりまして、この赤い色と黄色と緑のところが、本来もう少し下に下がっていないといけない箇所になっております。

○須藤委員長 もう少し下。

○鈴木係員 はい。

○高橋委員 緑色が藻場の範囲になりますね。その下、DOの分布については何もないはずですよね。1ミリリットルのところが紺色になるんですよね。

○須藤委員長 1ミリリッター/リッターが紺色ですね。

○高橋委員 そうしていきますと、一番下の黒い四角は何になるのかなと思って。

○須藤委員長 一番下の黒い四角……そこを説明して下さい。鈴木さん、お願いします。何かオリジナルがあるんだな。印刷のときにずれた。

○鈴木係員 こちらの図につきましては、先生方の机の上に置かせていただいております第2次答申の図と同じものなんですけれども、こちらの150ページに示させていただいているものとなります。すみません、線が少しずれておりまして、青色のラインが……凡例がずれております。黒枠の部分につきましては、3ミリグラム/リットルの範囲というふうにさせていただいております。ですので凡例が上から水深5メートル、干潟の範囲、藻場の範囲、DOの分布、1ミリリットル/リットル、2ミリットル/リットル、3ミリットル/リットル、その下に3ミリグラム/リットルの範囲というものがございまして、すみません、そちらが切れてしまっております。

○高橋委員 地図のほうには黒い線がないですね。新しい出力のほうです。

○鈴木係員 正確な図といたしましては、第2次答申の150ページの図でございますので、こちらにきちんと差しかえさせていただきたいと。

○須藤委員長 150ページ……まだ多少時間に余裕がありますので、ご覧になってください。10の8の150ページのほうが正しいんですね。

○鈴木係員 はい。

○須藤委員長 これだったら先生、いいですか。

○高橋委員 わかりました。ありがとうございます。

○須藤委員長 はい。何かずれちゃったのかどうだったのか。
 今度使うときの資料は、直しておいてください。
 ありがとうございます。
 ほかの先生……じゃ、花里先生。

○花里委員 以前東京湾のときに話題になったかどうか忘れちゃったんですけれども、海の場合は潮の満ち引きがありますよね。それによってかなり物理的、化学的な環境が変わったり、生物の分布が変わったりするんですけれども、そのことは考慮したんでしたっけ、データをまとめるときに。
 例えばどういうときにそのデータをとったかによって変わりますよね。

○須藤委員長 もちろん変わりますよね。

○花里委員 ですからそういうデータをどう扱うかというのは、検討しましたっけ。

○須藤委員長 潮の満ち引きで、満潮か干潮かということで分けて検討はしていなかったと思います。全部一緒くたにしてやったと思います。

○花里委員 その場合は割と頻繁にとっているから、平均しても大体平均値になるというふうに考えてよろしいんですか。

○土屋委員 それと、季節が決定的にきくんですよね。

○須藤委員長 季節が満ち引きよりね。

○土屋委員 ええ。

○花里委員 それはあまり考えなくてもよろしいということですか。

○土屋委員 いや、季節が決定的にきいて、季節の影響というものを考えて、そうシビアなことができなかったということだと思います。

○須藤委員長 そうなんですね。本当は先生がおっしゃるとおりきくんだと思いますけれども、そこまで解析をするほどのデータがそろっていないと。

○花里委員 私は海のことはよくわからないんですけれども、一般的にはそんなに値は振れるけれども、でも、それほどこれの判断結果に大きな影響を及ぼすほどでは、一般的にはないというふうに考えております。

○須藤委員長 生物の生息状況にですか。

○花里委員 そうです。この類型指定とかそういうのに。

○須藤委員長 いろいろな状況のときの調査結果を一緒くたにして全部やっているでしょうから、そういう意味では、そこを抜き出して解析するほどのデータにはなっていなかったということだろうというふうに思いますが、それがどのぐらい影響するか、藤井先生が一番この中でご専門家でしょうから、今のご質問について、花里先生の素朴な質問なんだと思いますけれども、いかがでございますか。

○藤井委員 亜鉛とかそういった物質、亜鉛についてはよくわからないんですけれども、生物に関しては、例えば卵・稚仔の調査をやられるんであればやっぱり年間を通した調査、少なくとも春夏秋冬の4点ぐらいは最低要るように思いますし、産卵期でない時期に卵の調査をしても全く意味がないということになります。
 あと有害化学物質絡みで言いますと、例えば燃焼系由来の多環芳香族化合物なんかは、冬場に海水中の濃度が高くなるという傾向が見られたりしていますので、やはり物によっては季節変動があるということを考慮しないといけないのかなというふうには思います。

○須藤委員長 それは先ほど、今の土屋先生のご意見でありますね。花里先生はそもそも干潮時か満潮時かの潮の満ち引きが、今の生息状況とかそれに影響するのかというご質問だったんでございます。

○藤井委員 特に河川の近くなんかだと、かなり大きく影響する可能性はあると思います。

○須藤委員長 海自身はそれほどではないですよね、多分。例えば今のは東京湾と伊勢湾の話ですけれども。

○藤井委員 ちょっと私はよくわかりません。

○須藤委員長 困りますよね。

○花里委員 例えば水温だとか溶存酸素濃度というのは、やっぱりかなり重要なデータですので。

○須藤委員長 環境因子ですよね。

○花里委員 そうですね。それがやっぱり満潮に近いときと、干潮に近いときにとったかどうかによって影響してくるんじゃないかと。もしそれが大きな影響を及ぼすようだったならば、データをまとめるときに少しその辺を考慮しなきゃいけないのかなと。
 例えば湖の場合だったら昼と夜で温度は変わりますけれども、そうしたら昼にとればいいというふうに言えるかもしれないけれども、潮の満ち引きというのはそういうわけにいかないので、ですからデータをまとめるときに、もしそれが重要だとするならば少しその辺を考慮したデータのとり方、それから、そのまとめ方ということを考えなきゃいけないかなとちょっと思ったんですけれども、いかがでしょうか。

○須藤委員長 これは、もともとのオリジナルデータというのは、そのことは記載されていないよね、その生物のをとったときがどういう潮の状況であったというのは。ここで扱っているデータは、オリジナルデータはそうなっていませんよね。

○鈴木係員 もう一度確認させていただきたいんですけれども、恐らくなかったのではないかというふうに考えられます。

○須藤委員長 普通はないような気が私もするんですが、先生もおっしゃるように影響は多分あるとは思いますよ。あるとは思いますけれども、両先生が言われるようにそれよりももっと季節的な消長のほうが大きいから、1回じゃなくて4回なり何なりとったデータから見たほうがいいんではなかろうかと、こんなようなご意見だったんじゃないでしょうか。

○花里委員 いずれにしても、生物の調査の場合は昼間やりますよね。

○須藤委員長 まあ普通はやります。

○花里委員 わかりました。

○須藤委員長 ほかいかがですか。
 では、田中先生、それから、谷田先生いきます。

○田中委員 3つ教えてほしいんですけれども、水質の達成状況が、21ページに伊勢湾が書いてありますよね。この定義の仕方を教えてほしいんですが、指定の水域と、それから達成の水域数、これを単純に割るとこの数字が出てくると思うんですけれども、この中の達成の定義というのは、それは例えばこの指定水域数というのは、まず先ほど話があった類型の絵が出ていましたよね。22ページで類型AとかBとかCが何かブロックになっているんで、このブロックの数を出していると、そのときに多分測定点は複数点数があると思うんですが、それは1カ所でも達成していなければノーという定義になるんですか。それがまず1点です。
 それからもう一点は、後ろのほうで開発の話が出てきて、開発事業等と書いてあるんですけれども、港湾区域の部分とか、それから、何たら計画と書いてあるんですけれども、これは何を考慮せいということで出てきているのか。この区域は開発しているから、生物の基準当てはめにあまり考慮しなくていいというような意味で言われているのか、何かどういう意味でこれが入っているのかというのがわからない。
 それからもう一点、例えばこれは国が定めをやらないから外してあるんだろうと思うんですが、三河湾の問題です。ちょうどさっきの阿武隈川と同じような話で、三河湾と伊勢湾は行政上の仕切りはあるんだけれども、そこの今類型指定状況はどうなっていて、それについてはここでは何か考慮する必要があるのかないのか、この3点を教えてください。

○須藤委員長 最後は難しい問題ですね。
 順番にいきましょう。1番目の達成率。

○鈴木係員 達成率につきましては、各地点におきまして、その地点で達成されていれば達成しているというふうにしていまして、例えばCODのところですけれども、B類型に分類されておりますところが5地点ありまして、その5地点におきまして年平均の値がBの基準を達成しておりましたら、こちらは達成したとみなしまして、この地点が3地点あったというふうにしております。それで3割る5で60%というふうに記載をさせていただいております。
 窒素と燐につきましては、全窒素及び全燐、両方ともが環境基準を超えているところについて達成しているというふうにしております。ただ今回平成20年度の結果におきましては、全窒素・全燐すべて環境基準を達成しておりました。

○須藤委員長 片方が達成していないときは、達成していないとなるんですね。

○田中委員 まず聞いたのは、その定義の中で複数の測定点が普通あると思うんですけれども、それはどうなんですか。これは測定点の数じゃないですよね。水域数だからブロックですよね。○富坂課長補佐 多少CODとNPと扱いが違うんですが、CODについては個々の点の達成状況を見ていますので、1つの類型の中に3つの環境基準点があった場合には、そのすべてで達成する必要があると、その達成の評価については75%で評価するということになっております。
 それから、NPについては富栄養化の度合いを示すということで、各基準点において年間平均値で評価をしているということがございます。環境基準が水域としてどうなのかというときには、平均の平均という形になりますけれども、全体の測定点のさらに平均をとって、それで基準値を満足しているかどうかと。

○田中委員 そうすると、窒素・燐については、すべての点で平均値を達成しているかどうかという判定ではなくて、地点をさらに空間平均したような形でやっているということは、CODと窒素・燐ではやっぱり違うので、例えば達成率の満足している割合が下は100%、窒素・燐はほとんど問題ないというような感じでイメージを与えるんだけれども、必ずしもそうとは言えない部分があるということですね、地点で見ると。

○須藤委員長 代表値のとり方が違うから。

○田中委員 という認識に立っておかないといけないということですか。

○須藤委員長 どっちが厳しくなるのかな。

○田中委員 多分CODの場合だと1点でも環境基準値を超えれば、それは達成しているとは認めないことになるので、変わりますよね。

○須藤委員長 そうですね、1点だけでは。

○田中委員 多分恐らくそちらのほうがきついですよね。窒素・燐については……

○須藤委員長 75%しかなかったっけ。

○田中委員 75%値にはなるでしょうね。

○富坂課長補佐 CODは75%。

○須藤委員長 だから75%のほうが甘いでしょう、平均では。

○田中委員 甘いというか、定義の仕方によるんでしょうけれども。

○須藤委員長 定義の仕方だけれども、どっちをとるかだけれども、甘いか辛いのか。

○田中委員 これはずっと今そういう形で大体定義されているの、窒素・燐については。

○富坂課長補佐 そこはそれについて、はい。

○須藤委員長 先生、これがこういうやり方でいいかどうかはいつも議論になっているんで、ここでそれを変えるわけにはいかないんですが、おっしゃられるとおり、いっぱい測っておいて何を代表値にして何をどうして達成にするかというのは、いつも議論になるところなんです。さっき富坂補佐が言うように、CODで決めてきたことと窒素・燐で決めてきたことで違うわけなんです。なのでそれを合わせて一緒にどっちが達成率がよかったか悪かったかとは、なかなか言いにくいということが実はあるわけです。

○田中委員 なるほど、定義はわかりました。

○須藤委員長 その次の問題。

○田中委員 事業区域の話は、どう理解すればいいかということなんですが。

○富坂課長補佐 事業区域については、2つあるかと思いますけれども、調査に当たっての影響している可能性というものと、もう一つは、こちらの方が大きいと思いますけれども、当該水域で事業が完成した結果、水域の指定の考え方、そこのところをまず特別域とするかどうか、あるいは魚の生息状況としてどうなのかというところを、最終的に事業が終わった後で確認するなり、あるいはそこのところを予測するなりという形で類型指定していかないとなりませんので、そういったところを考慮する参考情報という形で示しているというものでございます。

○田中委員 ということは、特に例えば港湾区域で船が出入りしているところだけれども、そこは外して考えるということはないと、当然指定されるという考え方ですか。

○須藤委員長 それはそうだよね。

○富坂課長補佐 全く魚の生息していない水域ということであれば、もともと類型指定をしないという考え方もございますけれども、航路とかそういうものであれば特に魚がすまないということはないと思いますので、類型指定の対象として考えていくと。

○須藤委員長 類型指定をしないというのではないのと、それから、生物の生息状況がそういうもので影響しているから、我々がいろいろ調査したり類型を入れるときに、一応考慮しましょうという意味での事業所の記載だろうと思います。しなくてもいいということではないと思います。
 それから、三河湾の問題どうぞ。

○富坂課長補佐 三河湾の問題は非常に大きい問題ではございますけれども、もともと国当てはめの類型指定の水域があるということ自体が、複数の県にまたがって指定をしなければならないというようなものについては、河川の区分に基づいて指定するということではなくて国が直接的に指定を行うと、その際には関係都道府県の状況ですとか判断というのも、聞きながらやっていくというのが考え方でございます。
 ですので三河湾につきましては、愛知県が単独指定をするということでございますけれども、今回伊勢湾の議論を開始するわけでございますけれども、愛知県あるいは三重県ですか、直接には。あと関係流域ということで幾つか入ってまいりますけれども、そういったところとの情報あるいは調整というものを、この専門委員会での検討と並行して行っていきたいというふうに考えております。

○須藤委員長 愛知県は三河湾を進めているんですか。それともまだ全然ですか。そういう情報はまだ入っていませんか。大概国がやってからのほうが楽だからといって待つのが普通なんだけれども、福島県のように先にやっちゃったというのもあるんだけれども。

○鈴木係員 三河湾はまだ行っておりません。

○須藤委員長 多分伊勢湾のほうが済んでから、それと合わせてやるほうが楽だなんて思っているだろうなと私は予想はします。
 どうぞ。

○田中委員 手続はわかったんですけれども、ただ我々の理解としては、三河湾の情報も一緒に理解しておく必要はないんですか。

○須藤委員長 それはもちろんそう思いますよ。そこに接点もあるわけですからね。

○田中委員 そういう情報も出てくるわけですからね。

○須藤委員長 ですからここは空白になっているけれども、可能であれば三河湾のデータも見た上で、伊勢湾の特に接点の部分の話は必要だろうと思います。三河湾のほうがずっと汚れているからなかなか難しいんで、Bで来るんだろうとは思いますけれども、海だからそうじゃないね。

○富坂課長補佐 水生生物は今回の類型指定に関してのみで言えば、特別域を設定するかどうかというのが議論の中心ですので、そこまで何かぎりぎり調整しなければならない局面というのはそんなにはないと思いますけれども、ただ水域としては接続しておりますので、調整としては進めてまいりたいと思います。

○須藤委員長 どうぞ、谷田先生。

○谷田委員 東京湾のところでも大分忘れているから、はるか昔で、今度要するに「特」をつけるわけですね。

○須藤委員長 そうです。

○谷田委員 情報の整理、今日大分出していただいたんですけれども、ピンポイントに言うと2カ所で稚仔魚・卵が確認されたということですよね。ただそうしたらどのエリアまでくくるかということが、結構幅が難しいですよね。これは多分水深とかいろいろな情報でやるんでしょうけれども、例えば富津とか盤洲、あれは干潟というハビタット類型みたいなのがベースになっていますよね。こちらのほうは多分難しいと思うのは、ガラモ場でいくわけにもいかないし、水深でもなかなか切り切れない。そこら辺どうするか。例えばやっぱり海岸の景観類型みたいなのが情報であればちょっと考えやすいかなと思うので、そこら辺もちょっと勉強させてくださいというお願いです。

○須藤委員長 海岸の状況、沿岸の状況。
 じゃ、藤井先生。

○藤井委員 特別域の指定という点で言うと以前、前任の有馬も言ったのかもしれませんけれども、東京湾なんかを考えて、例えばアサリを対象としてしまうと全域指定せざるを得なくなるという形にもなろうかと思います。その辺りの考えを、例えばパブリックコメントなんかでつつかれたときの答えを用意しておく必要があるのかなという気がしますけれども。

○須藤委員長 パブリックコメントで、それは書かれたっけ。有馬先生は東京湾をやるときには全部特別域だと、こういう発言をされて私も弱ったんですよね。でも、まあそうおっしゃられてもというんで検討したわけですけれども、恐らく海のそういう生物に詳しい先生からすれば、どこへ行ってでも普通育ったり、どこへ行ってでも産んだりということなんでしょう?そういう意味ですよね。だから全域が産卵適地域だと、こういう発言をされたのが私は非常に印象的に思っています。ですので、もう一回どうぞ。

○富坂課長補佐 非常に難しい点ではございますけれども、アサリの幼生自体が浮遊して東京湾全体に行くというのもご指摘はあるところでございました。もう一つは、そういったアサリの幼生が発生する地点を保全するというところも、それも重要でございますし、そこのところはまた一旦引き取らせていただいて、過去の議論の経緯等も整理した上で、またお示ししたいと思います。

○須藤委員長 三河湾のほうの奥だってアサリの幼生がいっぱいあちこちいるんですよね、たしか。そんなのをほかの事業で聞いたことがありますから、そうすると全部が特別域になるのかもしれませんが、そういうふうに議論してしまうと、やっぱりその中でも特に多いところとか、そういうふうにしていかないと特別域の意味がなくなっちゃうから、あれだけでっかい海を全部特別域というわけには多分いかないでしょうから、どこかの湾のところの部分とか、それでしたらそれでいいんでしょうけれども、ちょっと全部というわけにはいきかねるかなという気もしますので、それはまたこれからの議論になろうかと思います。
 じゃ、補佐のほうのお仕事としては、少しさっきの出てくるだろう沿岸域の状況を、もう少し詳細に資料として提出していただくと、藻場、干潟ではないんだろうと思いますので、その辺のところを少し出してください。
 ほかの委員の先生、よろしいですか。
 そうしたら、今後のスケジュールを、少しお話をしていただいたほうがいいかと思いますので、議事の4に入らせていただきます。事務局のほうでご説明ください。

○富坂課長補佐 先ほど鈴木のほうからもお話しさせていただきましたが、海域9水域について今後類型指定を行っていくことになります。今回東京湾の特別域の検討、それから、伊勢湾についてご検討をいただいたところでございますが、今後引き続き両海水域の検討、それから、引き続いて大阪湾、播磨灘北西部と検討を進めてまいりたいと思います。一応今回の水域の検討につきまして1年ぐらいの検討期間でできた部分について、来年の春ごろに第5次報告ということを予定しております。
 また、今回報告案として取りまとめていただきました10の河川・湖沼の水域につきましては、類型指定の答申について部会に報告した上で環境省において告示の手続をとってまいりたいと、このように考えております。
 以上でございます。

○須藤委員長 どうもありがとうございました。
 そうすると今日ご紹介いただいた水域、東京湾と伊勢湾は、この約1年ぐらいで仕上げたいというのがご要望のようです。それまでやってもまだあと幾つあるんですか。あと5つ残るんですか。大阪湾と播磨灘それと、有明も入っていたよね。最終的にはその辺まで行くんですね。こういうのは、調査も続けてやっていられるわけですね。あわせてやっておかないと遅れちゃいますよね、どんどん次から次へやらなくちゃいけませんから。

○富坂課長補佐 調査につきましては、現在今回検討水域のほかに大阪湾、播磨灘北西部まで終了しています。

○須藤委員長 もう終了はしているんですか。そうですか。じゃ、早くやったほうがいいですね。

○富坂課長補佐 来年度も幾つかの水域について調査を行う予定でございます。

○須藤委員長 そうですか。
 最終的に第何次になるか知りませんが、8ぐらいになるんですか。すべてこの仕事が終わるのが24年度ぐらいになる。25年度ですか、予定は。今度22年度ですよね。

○富坂課長補佐 大まかな見込みでは、あと3年ぐらいで一応仕上げられればいいかなというぐらいで思っております。

○須藤委員長 これは当初から考えたらちょっと遅れていますよね。こんなものだったっけ。

○富坂課長補佐 大体。

○須藤委員長 ああ、そうですか。
 県のほうもそうすると大体あと3年ぐらいには、こんな小さいところだからやりやすいのかもしれんけれども、終わるんですよね、たしか。どこの県もそんなようなことを言っていたような気がするんですが、調査が終わったさっきの福島県なんか終わっちゃっているわけだけれども。

○富坂課長補佐 現在既に水生生物の類型指定を行っている都道府県ということですと、9道府県がもう既に検討して類型指定の告示まで終わっているというところでございます。そのほかの都道府県においても随時検討を行っているというふうに聞いています。

○須藤委員長 大体さっきの23年ですか。

○富坂課長補佐 24年度です、さっきのは。

○須藤委員長 24年になると大体横並びを見ても、水生生物の環境基準の類型ができたというぐらいの状況になると大まかに考えてよろしいわけですね。ありがとうございます。
 先生方、どうぞ今のスケジュールで何か特にご意見ございますでしょうか。
 海に今度は大体集中するようでございますので、川よりはさらに情報も少ないし、また、難しいということもあるようでございますので、ただ今度はA、Bとかと分けなくていいから、そういう意味ではあと特別域があるかどうかだけということですかね。そういうことになりますよね。よろしいですか。
 それでは、特にご意見がないようでございますので、次、全体としてはあとその他は何かあるんでしょうか。特にそちらではない。

○富坂課長補佐 事務局のほうでは特にございません。

○須藤委員長 そうですか。
 そうしましたら、今日はたくさんのご意見いただきましてどうもありがとうございました。当委員会の運営方針で議事録を作成し公表することになっております。後日事務局から議事録案を作成し各先生方にお送りいたしますので、ご発言内容につきましてご確認いただきますようお願いいたします。ご確認いただき次第、議事録を公表したいと思います。これは今回と同じでございます。事務局のほうでほかに何か取り扱う事項はないということでよろしいですか。

○富坂課長補佐 次回の日程でございますけれども、また日程調整をさせていただいた上でご連絡させていただきます。

○須藤委員長 これは比較的これだけデータがそろっているから、そんなに遅くはないですよね。

○富坂課長補佐 はい。

○須藤委員長 早くやったほうがいいんで、できるだけ先生方も忙しいので早目に日程調整していただいて、3月ということはあり得ないでしょうから4月ということで、連休の前か後かそのぐらいが、この次の委員会の日程になろうかと思いますので、次は東京湾からでいいんですね。

○富坂課長補佐 はい。東京湾、伊勢湾、今回に引き続き議論をお願いしたいと思っています。

○須藤委員長 次は東京湾、伊勢湾、今日の続きをやらせていただきますので、お集まりいただくようどうぞよろしくお願いいたします。
 今日はご熱心なご討論ありがとうございました。

午後2時40分 閉会

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