中央環境審議会水環境部会陸域環境基準専門委員会(第13回) 議事録

平成27年3月30日(月)

午前9時56分 開会

【岡島係長】 定刻より若干早いですけれども、ただいまより第13回中央環境審議会水環境部会陸域環境基準専門委員会を開会いたします。

 委員の皆様には、ご多忙中にもかかわらずご参集を賜り、誠にありがとうございます。

 本日、委員総数12名中8名のご出席が予定されており、8名全員のご出席をいただいておりますので、ご報告いたします。

 それでは、議事に先立ちまして、環境省の早水審議官より挨拶を申し上げます。よろしくお願いします。

【早水審議官】 おはようございます。環境省の早水でございます。昨年の7月から水関係、それから大気関係の担当の審議官ということで着任をしております。以前も水関係を担当していまして、何人かの先生方もお世話になっておりますが、またよろしくお願いいたします。

本日はご多忙のところ、専門委員会にお集まりいただきまして、ありがとうございます。また、日ごろより水環境行政の推進につきまして、格別のご指導をいただいておりますことに対して、まずお礼を申し上げたいと思います。

本専門委員会でございますけれども、平成13年9月に水質汚濁に係る生活環境の保全に関する環境基準の水域類型の指定の見直しについてという包括的な諮問をさせていただいたわけですけれども、その諮問以降、これまで5回にわたりまして専門委員会報告を踏まえた答申をいただいてきたところでございます。その中で河川や湖沼の類型当てはめ、それから見直しを実施してきたところでございます。前回は平成24年でございましたけれども、渡良瀬貯水池、それから荒川貯水池の類型指定の検討を行っていただきまして、それ以来の開催ということでございます。

今回の議題でございますが、暫定目標の期限を迎えます、あるいは一部については暫定目標の期限を既に迎えてしまったものもございますが、全部で6つのダム湖沼の概況、それから、将来水質予測を踏まえまして、暫定目標の見直しにつきましてご審議をいただきたいと考えております。

委員の皆様方におかれましては、専門的見地から幅広いご意見をいただきますようお願いいたしまして、私からのご挨拶といたします。よろしくお願いいたします。

【岡島係長】 前回の委員会から委員の交代がございましたので、ここで紹介させていただきます。

 国土交通省国土技術政策総合研究所下水道研究部下水道研究官、榊原委員でございます。

【榊原委員】 榊原でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

【岡島係長】 ありがとうございます。

 また、事務局につきましてもここでご紹介させていただきます。

 先ほどご挨拶いたしました審議官の早水でございます。

 水環境課長の二村でございます。

【二村課長】 二村でございます。よろしくお願いします。

【岡島係長】 課長補佐の柳田でございます。

【柳田課長補佐】 柳田です。よろしくお願いいたします。

【岡島係長】 私、環境基準係長の岡島と申します。よろしくお願いいたします。

 続きまして、お手元の配付資料についてご確認いただきたいと思います。

 議事次第にございます、資料1から資料3及び参考資料につきましては1から4をお配りしてございます。

 不足等ございましたら随時、事務局のほうまでお申しつけください。

 それでは、以下の進行は岡田委員長にお願いしたいと思います。岡田委員長、よろしくお願いいたします。

【岡田委員長】 はい、かしこまりました。おはようございます。朝早くからお集まりいただきましてありがとうございました。また、大変お久しぶりでございます。何年ぶりかの会で、ということで、よろしくお願いいたします。

 早速議事に入りたいと思います。

 まず、資料2について、事務局からご説明いただいた後に質疑・応答ということにしたいと思います。

 じゃあ、事務局からお願いいたします。

【柳田課長補佐】 それでは、資料2の検討事項及び今後のスケジュールについて、ご説明をさせていただきます。今回、久しぶりの専門委員会の開催ということで、今までどのような議論が行われていたかということも思い出しながらお聞きになっていただければと思います。

 これまでの経緯でございますけれども、環境基準の水域類型の指定につきまして、政府が類型指定を行うとされている水域につきましては、後ろのほうにございますけれども、参考資料の1に書かれているとおり、陸域で37水域、海域で10水域となっております。

水域類型の指定につきましては、環境基準についての告示に基づきまして、水域の様態の変化等事情の変更に伴い適宜改定するということとされております。また、環境基準の達成期間内における達成が困難と考えられる水域につきましては、暫定目標を設定し、段階的に水質改善を図るということとされております。

これにつきましては、参考資料2の水質汚濁に係る環境基準の2ページ目になりますけれども、この真ん中、第3の2の(1)のところにそういった記載がございます。

それでまた戻っていただければと思いますけれども、現在、平成13年9月25日付、これは参考資料3になります、かなり古い諮問でございますけれども、環境大臣から中央環境審議会会長への諮問がございます。陸域、これは河川や湖沼でございますが、これらにおけるBOD、COD、全窒素、全リン等の類型指定の見直しの検討を随時行っております。これまで以下のとおり答申がなされたところでございまして、これに基づきまして類型指定の見直し等を行っているところでございます。

平成14年には、阿賀野川、阿武隈川等の6河川、平成15年には、綾瀬川、神流川等の4河川や14湖沼で見直しを行っており、このときに、これから議論させていただきます松原ダムにつきまして、窒素の暫定目標を設定しているところでございます。

平成20年には、江戸川、荒川等の河川、味噌川ダム、長沢ダム等の湖沼について類型指定を行っております。このうち須田貝ダムにつきましては、窒素、リンの暫定目標を設定しているところでございます。

平成22年には、渡良瀬川、相模川の2河川や、深山ダム、川治ダム等の4湖沼について上位類型の見直しや暫定目標の見直しを行っているところでございます。そのうち、川治ダム、土師ダムにつきましては、暫定目標を再設定したところでございます。また、相模ダム、城山ダムの2湖沼については、河川類型から湖沼類型への変更を行ったところでございます。これら2湖沼につきましては、窒素、リンの暫定目標を設定したところでございます。

平成24年、先ほど審議官からのご挨拶にもありましたとおり、渡良瀬貯水池、荒川貯水池の2湖沼について類型指定を行ったところでございまして、これにつきましても現在、渡良瀬、荒川ともに暫定目標を設定しているところでございまして、これは平成29年が目標の期限となっておりますので、また今後、暫定目標の見直しについてご審議いただく予定としております。

裏面でございますが、今回の検討事項です。先ほども挙げさせていただいたとおり、これまで既に類型指定されている水域のうち、暫定目標の期限が到達している、または今年度に到達する水域について検討を行うということで、対象の水域と湖沼につきましては、ここに記載されている6つのダム湖でございます。

今後のスケジュールにつきましては、本日、第13回目の専門委員会ということで、検討対象水域における概況と将来予測等を説明させていただきます。今後、5月ごろを予定しておりますけれども、14回目の専門委員会におきまして委員会の報告が取りまとめられればと考えております。報告案が取りまとまった段階でパブリックコメントを行いまして、それを踏まえて最終的な委員会報告を取りまとめ、それを水環境部会へ報告いたします。部会の了解が得られましたら答申という形で、中央環境審議会会長から環境大臣に答申を行うということになります。それを踏まえて、環境省におきまして、水域の類型指定に係る告示改正を行うという予定としております。

以上でございます。

【岡田委員長】 ありがとうございました。ご質問、ご意見等がございましたらお願いいたします。

何かございますか。

 このスケジュールについてもよろしいですね。はい。

 それでは、続いて、本日の主題になります資料3について、事務局からご説明いただいた後、質疑応答としたいと思います。よろしくお願いいたします。

【柳田課長補佐】 それでは、資料3に基づきまして、検討対象水域の水質予測結果についてということで説明をさせていただきたいと思います。6つあって、かなり長くなってしまいますけれども、よろしくお願いいたします。

 まず、1枚めくっていただきますと、まず1番目が、須田貝ダム貯水池でございます。須田貝ダムにつきましては、概要については、表の1.1.1に記しているところでございます。ダムの所在地につきましては群馬県の利根郡のみなかみ町、水系名・河川名につきましては利根川水系利根川ということで、現在の環境基準の類型につきましては、湖沼のA類型、これについては直ちに達成ということでございます。また、窒素、リンにつきましてはⅡ類型ということで、本来、湖沼Ⅱ類型ですと、全窒素が0.2mg/L以下、全リンが0.01mg/L以下ということでございますけれども、これにつきまして、平成25年度までの暫定目標ということで、全窒素が0.29mg/L以下、全リンが0.018mg/L以下ということで定められております。

須田貝ダムの諸元につきましては、その下の表1.1.2に記載されているとおりでございます。

次のページが、須田貝ダム、ダム貯水池の位置図ということで、その隣が貯水池の流域の概要図ということでございます。利根川のかなり群馬県の最上流部分に位置しているということでございます。

次の4ページ目が、須田貝ダム貯水池流域の水域の類型指定の状況でございます。先ほど申しましたとおり、須田貝ダムの貯水池につきましては湖沼A類型の湖沼Ⅱ類型ということに定められております。

次が、須田貝ダム貯水池の水質の状況でございますけれども、1-7ページ目をご覧になっていただければと思います。今回、暫定目標が定められている窒素につきましては、暫定目標、Ⅱ類型に対して0.29という暫定目標が定められておりまして、平均値、青いところを見ますと、平成21年、22年につきましては0.2ぐらいの値でございますけれども、23年、24年が0.2を若干上回っている状況でございます。また、リンにつきましては、平均値で見ますと、平成21年、22年は0.01mg/Lを下回っている状況でございますけれども、23年は高い値になっておりまして、24年、25年と少し基準値を超える値ということになっております。

次が、1-8が須田貝ダムの貯水池におけるN/P比の状況ということで、これは湖沼の、下の参考にございますように、全窒素の項目の基準値を適用すべき湖沼の条件に当てはまるかどうかというものを図に示したものでございます。具体的には、全窒素が湖沼植物プランクトンの増殖の要因となる湖沼、全窒素、全リンの比が20以下であり、かつ全リンの濃度が0.02mg/L以上である湖沼、これにつきましては窒素の基準値を適用するということでございます。これを見ますと、まず、実際のデータからは平成7年度、8年度、12年度、13年度が全窒素の項目の基準値を適用すべき湖沼の要件に合致しているところでございます。

1-9ページ、10ページで、異常値について検証しておりまして、それを排除した場合どうなったかといいますと、1-10ページということになります。この場合も異常値を除外して、再度N/P比を整理したところでございますけれども、その結果、平成7年度、8年度、13年度、これが全窒素の項目の基準値を適用すべき湖沼の条件に合致しているということで、窒素の基準値を適用するということにしております。

次、1.4が、須田貝ダム貯水池の利水状況でございます。利用目的は表1.4.1に示すとおり発電のみということでございます。また、アオコや悪臭の発生実績はございませんで、また、自然公園等の指定というものもないという状況でございます。

次が、1-12でございますけれども、須田貝ダム貯水池流域に係る漁業権でございますけれども、それが表1.4.3と、その下の図の1.4.2に示しているとおりでございます。ここの免許がございまして、それに対する魚種について漁業権が設定されているということで、備考のところに水産2級(A類型相当)、水産1種(Ⅱ類型相当)ということになっております。

その次の1.4.4と1.4.5というものが利根川の魚種別の漁獲量、群馬県分というものと、利根漁業協同組合の放流状況ということになっております。

ここまでが現況でございます。

次の1-14ページからは、須田貝ダムの貯水池の水質汚濁負荷量の算定についてということでございます。須田貝ダム貯水池の水質汚濁負荷量の算定につきましては、現況年度を平成22年度、将来年度を平成32年度ということにしております。

須田貝ダム貯水池に対する水質汚濁負荷量の算定及び将来水質予測方法の概要につきましては、その下にあります図の1.5.1で示しております。まず、現況のフレームの設定をいたしまして、その後、その将来の計画などをもとに将来のフレームというものを設定いたします。点源につきましては実測値法、面源については原単位法によりまして水質汚濁負荷量を算定しております。これに現況の、それぞれ現況と将来の発生負荷量を算定いたします。これと現況の流入負荷量、現況の水質データ、これに将来の負荷量とを組み合わせることによりまして、将来の水質を予測するという形になっております。また、具体的な将来水質の設定方法につきましては、後ほど説明させていただきたいと思います。

次に、1.5.2の15ページの須田貝ダム貯水池の流域フレームということでございます。まず、フレームの設定に当たっての、生活系の負荷量の算定に当たっては、まず、現況につきまして、人口につきましては流域内の総人口、平成22年度の国勢調査3次メッシュ別の人口の値を用いております。し尿処理形態別の人口につきましては、一般廃棄物処理実態調査により把握しております。経年変化につきましては、図の1.5.2に示すとおりでございます。

次に、将来でございますけれども、将来フレームにつきまして、まず、人口につきましては、国立社会保障・人口問題研究所の「日本の地域別将来推計人口」の平成32年度における中位推計、これを用いまして現在の流域人口を将来の人口の伸び率を乗じて算出しております。

し尿処理形態別の人口につきましては、これにつきましては下に書いてあるとおりですね。将来の合併処理浄化槽人口は、平成17年から22年度までのトレンドで将来推計いたしまして、須田貝ダム流域人口の残りの人口を、現況の人口比率で単独処理浄化槽利用人口と計画収集人口に按分しているところでございます。その結果が、将来結果が表の1.5.2ということになります。

次に、1-17の家畜系でございます。ここで、現況ですと、みなかみ町のうち、この流域における家畜頭数は、牛・豚ともにゼロだということで、将来も経年的に大きな変化が認められていないために、同様に牛・豚ともにゼロとしております。

次の土地でございますけれども、流域の土地利用面積、これにつきましては、平成17年度と21年度における「土地利用第3次メッシュデータ」、これをもとに直線回帰式により平成22年度の値を推計しているところでございます。

それをまとめ、整理したものが次の1-18の表1.5.4ということになります。将来につきましては、群馬県へのヒアリングよりフレームが大きく変化するような計画は確認されなかったということですので、現況と同じということとしております。

次の4番、点源の排水でございます。現況につきましては、「水質汚濁物質排出量総合調査」におきまして、対象となっているのが産業系の1事業場のみということでございまして、将来につきましても、群馬県へのヒアリングよりフレームが大きく変化するような計画が確認されなかったということで現況と同じということにしております。

以上まとめたものが、表1.5.5と次のページの1.5.6ということになります。その結果、フレーム値、まず現況からフレーム値の推移につきましては、表1.5.7に示すとおりでございます。今までの整理した現況及び将来フレームにつきましては、表1.5.8に示すとおりでございます。ほかのダムにつきましても計算方法は、大体同じように行っております。

次に、須田貝ダム貯水池の発生負荷量でございます。1-22ページ目でございます。発生負荷量の算定手法につきましては、表の1.5.9に示しているとおりでございます。面源につきましては、原単位法、点源については実測値法により発生負荷量を算定しております。その発生負荷量の算定に用いた原単位というものを表の1.5.10に示しております。これは、出典につきましては、国土交通省下水道部が作成している「流域別下水道整備総合計画調査 指針と解説」をもとに原単位を設定しているところでございます。これらの算出方法で算定されました須田貝ダム貯水池流域の発生負荷量、これをその次のページの表1.5.11と図の1.5.4に示しているとおりでございます。このダムにつきましては、流域の人口が非常に少ないということもございまして、現況フレームと将来フレームであまり発生負荷量が大きく変わっていないという計算結果になっております。

それで、須田貝ダム貯水池の将来水質予測でございますけれども、1-26ページになります。まず、須田貝ダム貯水池の現況の年平均流入率の経年変化を表の1.6.1に示しております。須田貝ダム貯水池のCODの水質予測でございます。須田貝ダムの水質の経年変化につきましては、表1.6.2のとおりでございまして、これにつきましては、流入水質のデータというものはないんですけれども、上流部に矢木沢ダムと奈良俣ダムがございまして、矢木沢ダムと奈良俣ダムの水質を放流量で加重平均いたしまして、これを流入水質とみなしております。ですので、ここに書いてある矢木沢ダム、奈良俣ダムのCOD水質と放流量、これを加重平均して、その計算結果として須田貝ダムのCOD流入水質ということになっております。その下が須田貝ダムそのものの年平均のCODの水質ということになっております。

その次に、須田貝ダムの負荷量、COD発生負荷量と流入負荷量の経年変化というものを示しているのが表1.6.3でございまして、発生負荷量というのは、先ほどのこのフレームで計算した値ということになっております。この次の流入負荷量というものは、表1.6.1にあります年平均流入量と表1.6.2の須田貝ダムのCODの流入水質、これを掛けたものが流入負荷量ということになっておりまして、その発生量と流入負荷量の比を求めたものが流入率ということになります。

これをもとに将来ダムの算定は、次の四角で囲ってある式を用いております。将来ダムの水質の年平均値というものが、「現況の平均のダム水質×将来の流入負荷量/現況の平均流入負荷量」ということになります。この将来の流入負荷量につきましては、「将来の発生負荷量×現況の流入負荷率」で計算いたします。現況と将来の負荷量の比がその分下がってくれば、その分、将来の水質が改善されるという式で算定しているところでございます。それぞれのCODの水質算出に用いる値につきましては、表1.6.4に示しているとおりでございます。

これが、例えば現況の平均ダム水質2.03mg/Lは表1.6.2の年平均のCOD水質の現況の平均値ということ。将来発生負荷量が3,083kg/日ということで、これは表1.5.11になりますが、23ページ目に記載されておりますCODの将来総発生負荷量ということになります。現況平均流入率が1.412ということで、表1.6.3にございます流入率の現況平均値を用いております。現況の平均流入負荷量というのは4,370kg/日ということで、これは表1.6.3の流入負荷率の現況平均値ということになっております。

これらを整理いたしますと、CODの年平均値が表1.6.5に示すとおり年平均値で将来2.0mg/Lで、変動範囲が1.5から2.6mg/Lという予測ということになっております。あと、75%値につきましては、その相関式に将来ダムの水質の年平均値を当てはめて推計しているというところでございます。

次が、1-28ページ目が全窒素の水質予測でございます。これにつきましても、考え方といたしましてはCODと同様でございます。まず、須田貝ダム貯水池の現況の全窒素の水質、年平均値の経年変化でございますけれども、これにつきましても流入水質は矢木沢ダムと奈良俣ダムの放流水の水質で加重平均をとって求めているというものでございます。また、発生負荷量、流入負荷量につきましては、先ほど、発生負荷量は現況フレームから推定された発生負荷量、流入負荷量につきましては年平均の流入量に流入水質を掛けたものということになっております。同じように流入率を算出いたしまして、同じように将来ダム水質の算定に、将来ダムの水質の年平均値を、「現況の平均ダム水質×将来流入負荷量/現況の平均流入負荷量」ということで計算しているところでございます。

その結果といたしましては、1-29ページの表1.6.9のとおりとなります。年平均値で0.21mg/Lで、変動範囲につきましては0.17mg/Lから0.26mg/Lという値になっております。

次の30ページ目が全リンの水質予測でございます。同じように計算いたしますと、1-31ページ目にございますが、年平均値といたしまして0.013mg/Lで、変動範囲が0.0047mg/Lから0.021mg/Lということになります。

以上をまとめたものが最終ページ、1.7、検討結果ということになっております。COD、これは暫定目標が設定されていないんですけれども、現況はここに書いてあるとおりでございまして、32年度の水質予測が2.2mg/Lで、窒素につきましては、現在の暫定目標が0.29mg/Lでございまして、現況の水質がここに書かれているとおりでございまして、将来の水質予測が0.21mg/Lで、全リンにつきましては、25年度までの暫定目標が0.018mg/Lで、現況の水質が記載されているとおりで、32年度の水質予測結果が0.013mg/Lという結果になったところでございます。

以下も基本的な予測の流れにつきましては、ただ今説明させていただいたとおりでございます。

次の川治ダムでございます。2-1ページ目をご覧になっていただければと思います。

川治ダムの概要でございますけれども、表2.1.1に示すとおりでございます。ダム所在地につきましては栃木県の日光市川治温泉川治、水系名・河川名は利根川水系の鬼怒川でございます。環境基準の類型につきましては、湖沼のA類型で、これは直ちに達成ということになっております。窒素、リンにつきましては、湖沼Ⅱ類型ということで、本来、湖沼Ⅱ類型が全リンで0.01mg/L以下ということになっておりますが、26年度までの暫定目標が0.010mg/L、当時、わずかに0.01を超えるということで、このような目標を設定しているところでございます。

諸元につきましては、表2.1.2に示すとおりでございます。

その次、地図が載っております。利根川の鬼怒川の水系、利根川の上流部に位置しております。

類型指定状況は、表2.2.1に示すとおりでございます。

次が、川治ダム貯水池の水質状況、2-7ページをご覧になっていただければと思います。川治ダム貯水池における水質の推移でございます。これは現在、リンについてのみ暫定目標が設定されているところでございます。平成13年から18年までは暫定目標0.02mg/L以下が設定されていたところでございまして、見直しによって0.010mg/L以下ということになっておりまして、現在の水質といたしましては0.01を下回っている年もあるという状況でございます。

次の2-8ページ目が、川治ダム貯水池のN/P比の状況ということでございます。これにつきまして、平成10年、11年が0.02mg/Lを上回っているところでございますけれども、異常値について検討して再度見直したところ、2-10ページのとおりの異常値を除外したN/P比の状況ということで、平成10年・11年ともにリンの年平均値が0.02mg/Lを下回るということで、窒素の項目の基準値を適用すべき湖沼の条件には合致しないということになっております。

2-11ページ目が川治ダム貯水池の水質保全対策ということで、図2.3.5には、濁水拡散防止フェンスの設置状況について記載されているところでございます。そのほか効果や、あとは貯水池の状況などを記しているところでございます。

2-14ページが、川治ダム貯水池の利水状況でございます。表2.4.1に示すとおりでございまして、洪水調節、流水機能維持、農業用水、水道用水、工業用水というものを利用目的としているということでございます。

その次が、川治ダムの漁業権の状況でございますけれども、17ページ目の表の2.4.3に示しているとおりでございまして、これにつきまして、漁業権の備考といたしまして、水産2級(A類型相当)、水産1級(Ⅱ類型相当)ということになっているところでございます。

2-19ページ目からは、川治ダム貯水池の水質汚濁負荷量の算定についてということでございます。基本的な流れは同じでございますので、簡単に説明させていただきます。

まず、川治ダムの貯水池の流域のし尿処理形態の経年変化、現況フレームでございますが、2-21ページ目の図の2.5.2に示すとおりでございます。合併浄化槽、単独浄化槽、計画収集について、人口もだんだん減ってきておりますが、このような形でなっております。これに、また将来の計画などに基づきまして人口を設定しているところでございます。

次は、土地利用の経年変化が2-23ページ目に載っております。図の2.5.3ということでございまして、ほとんどが山林というような形になっております。こういったようなので、点源につきましては、ここに流域内、産業系の事業場のみ存在して、総排水量が88m3/日ということだということです。

これらをまとめたものが2-25ページ目の表の2.5.7、これが川治ダム貯水池流域のフレーム値の推移ということになりまして、貯水池流域の現況と将来フレームを整理したものが表2.5.8のとおりになっております。これを見ますと、人口自体減っているんですけれど、その中で合併処理浄化槽の人口が増えておりまして、その分、単独処理浄化槽、計画収集に係る人口が減少しているということになっております。そのほか、家畜系、土地系、産業系については大きな変更がないということで、現況のフレームの値がそのまま将来も推移すると仮定しているところでございます。

2-27ページ目が、そのフレームをもとに設定しました発生負荷量ということになります。これにつきましても、人口がそれほどここも多くありませんので、ほかが現況フレームのとおりとしておりますので、現況と将来でそれほど大きな負荷量の削減にはなっていないというところでございます。

これらをもとにした予測につきましては、2-30ページ目からになります。これも先ほどと同じように、現況の年平均流入率の経年変化を求めまして、また、現況のCOD水質の経年変化、それから表2.6.3に示しますとおり、流入負荷量を計算いたしまして流入率を設定いたします。それに基づきまして、同じような式を用いまして将来予測を行います。その結果、CODにつきましては、表2.6.5に示すとおりでございまして、年平均値が1.7mg/L、変動範囲が1.2から2.2mg/L、75%値につきましては1.9mg/L、変動範囲につきましては1.4から2.4mg/Lということになります。

次の2-32、2-33が全窒素の水質予測結果でございます。これにつきまして、窒素につきましては、年平均値で0.39mg/L、変動範囲につきましては0.29mg/Lから0.49mg/Lということになっております。

次が、2-34、35につきましては、全リンの水質予測でございまして、将来予測が、将来水質の値が0.0085mg/Lで、変動範囲につきましては0.0021mg/Lから0.0149mg/Lということになっております。

それぞれまとめたものが最終ページ、2-36の検討結果ということになります。現在設定されているのが、リンの0.010mg/Lでございますけれども、現況の水質が0.01を下回っている年もございまして、32年度の水質予測につきましても0.0085mg/Lになっているという状況でございます。

【早水審議官】 岡田先生、6つ説明するとデータの量が多いので、2つずつにして、あとの相模川はまた状況が変わりますので、ここで1回区切ってはいかがでしょうか。

【岡田委員長】 はい。ありがとうございました。じゃあ、今までのところでご質問、ご意見等がございましたらお願いいたします。

 はい、どうぞ。

【井上委員】 まず、最初の須田貝ダムの1-6のところで、小さくて私もよく見えないんですが、除外したのが平成23年度ですね。23年度のリンの測定回数が5回になっているんですが、1-9ではこれ8回測定していることになっています。どこかを除外されてるんでしょうか。見方が間違っていますかね。4/5って、5回測定ですよね。8回分のデータがあるんですか。

【柳田課長補佐】 ありがとうございます。記載ミスの可能性もありますので、確認させていただきます。

【井上委員】 あと、それで質問なんですが、1-9で9月14日もSS、それからT-Pの値が高いんです。それに対して1-10のところで、測定日までの降水が書かれているんですが、9月14日が6日前までずっとゼロの値なんですが、それにもかかわらず、この高い理由というのは何かあるんでしょうか。お聞きしてもすぐに答えは出ないかもしれないんですが。3日前、0.5mmがありますが。洪水が起こってSSが上がってリンが高くなるという、そういう現象、単純な現象であれば、そのときは除外するというのはあるのかもしれないんですが、それ以外でもしそういうSSが高くなる現象が起こるときがあるのであれば、そのことも除外するのかしないのか、あるいはどうしてそういう状況が生じるのかについて少し検討していただければと思いました。

 以上です。

【柳田課長補佐】 ありがとうございます。確認させていただきたいと思います。

【岡田委員長】 では、関連して、そもそも異常値があるというのはルール違反ですね。前、井上先生がご指摘したのは、3年前に1回。あんまり、だからこれ格好よくないんですよね。現実だからしようがないんだけども、ですよね。どうぞ。

【井上委員】 ええ。本来は、そのときには測定しないというのが原則なのに、そのときにも測定せざるを得ないという事情はあるのだとは思うんですけれども、極力そういうときには測定しないというのがよいというか、そういう指導をもし環境省ができるのであれば、していただければと思います。

【柳田課長補佐】 わかりました。雨が降った直後とかはやらないように通知を出しているところではありますけれども、そこは改めて、ちゃんと自治体にも改めて周知できればとは思っております。

【岡田委員長】 はい、ありがとうございました。ほかによろしいですか。

 はい、どうぞ。

【木幡委員】 単純な質問なんですけど、2点ほど教えてください。1-15でだんだん単独が増えているように見えるのはなぜですかというのが1つ目で、もう1つは、1-18で1.5.3の下の図なんですけれども、その他というのは何に相当するのか教えてください。ごめんなさい、前のほう、須田貝ダムのほうですね。

【柳田課長補佐】 単独浄化槽人口がだんだん増えていくというわけではないとは思うんですけれども、そこは確認させていただきたいと思います。

 もう一点はどちらになりますでしょうか。

【木幡委員】 その他というのはどんなものになるんですか。

【岡田委員長】 何ページですか。

【木幡委員】 1-18ですね。

【柳田課長補佐】 その他面積については、1-17ページ目の表1.5.3のところの土地利用区分で荒地とか河川湖沼が該当します。

【木幡委員】 森林に変わっていくのは何なんだろうなと。

 森林が増えるのはいいことなんですけどね。これで原単位が大分変わっちゃうんで。

【柳田課長補佐】 わかりました、もう一度そこはメッシュデータをもとに立ち返ってみて確認したいと思います。平成17年と21年を調べて、21年のほうが森林のほうが多かったということになっていますけれども、そこはもう一度確認したいと思います。

【岡田委員長】 はい。ほかにございますか。

 はい、どうぞ。

【田尾委員】 こんなことを聞くのは恥ずかしいのですけれど、野生動物の影響、例えばシカが増えていくとかは、どのように見積もっておられるんですか。人口が33人に比べると、はるかに野生動物の数のほうが影響が大きいような気がするのですが。

【柳田課長補佐】 申し訳ございません。野生動物についてはこの予測では考慮しておりませんが、確かに影響はないかと言われると、あるのかもしれません。

【岡田委員長】 森林の原単位の中に入っていますと。【田尾委員】 シカが増えるといった現象は入ってないですのですね。

【岡田委員長】 入ってないでしょうね。

 はい、ほかにございますか。

【古米委員】 川治ダムのほうで、2-23ページの土地利用の状況というのはほとんど変わってないですよね。2-29の図の2.5.6の川治ダムのT-Nの発生負荷量の経年変化を見ると変わっていますよね。土地利用も変わってなくて、人口も大して変わってなくて、これが減っていくというのは不思議なので、先ほどのケースは森林が増えたのでT-Nが減るのが先ほど理解できたんですが。

【岡田委員長】 どこか計算間違いがあるんじゃないかね。

【柳田課長補佐】 確かにあまり面積がそれほど変わっていないのに大幅に減っているというのは確かにちょっと変かもしれませんので、計算ミスの可能性もないかも含めて精査させていただきたいと思います。

【岡田委員長】 はい。おっしゃるように確かに不思議ですので確認してください。はい、ありがとうございました。

 ほかにございますか。

 はい、どうぞ。

【小倉委員】 十分理解できていないかもしれないんですが、須田貝ダムのほうの流入水質は矢木沢ダムと奈良俣ダムで計算していらっしゃいますよね。直接流入は、この場合ないのかどうか。もし矢木沢と奈良俣で決まってくるのだとしたら、その対策というのをこのダムで考える必要がないというか、このダム独自ではどうにもならないんじゃないかなという気がしますが。流入水質のところを、例えば1.6.2で、CODですけれども、その矢木沢ダムと奈良俣ダムの水質と水量で須田貝ダムの流入水質を算定していらっしゃると思うんですけれども。

【柳田課長補佐】 そういう形でやっておりまして、これは将来の水質予測を算出するためにやっているものでございまして、例えばこの須田貝ダム流域だけで難しいということになれば、ほかのところの対策も含めて今後考えていくというようなことにはなろうかとは思います。当然、予測自体は須田貝ダム流域でやっているところではございますけれども、対策そのものは、例えば須田貝ダム流域に限らず、上流部とか、ほかのダムの中そのもので、須田貝ダムの中そのもので対策をやっていくとか、いろいろ対策はあるとは思いますので、そういったことのもとのデータとして水質予測を行っているというものでございます。

【岡田委員長】 この辺わかりにくい。確認ですが、1-3ページで地図がありますよね。奈良俣ダムと矢木沢ダムがあって、須田貝ダムのところに黒丸があるんですが、この須田貝ダムの流域というのは、この赤い線の全部を数えてるんですか。

【柳田課長補佐】 はい、赤い線が全部入っていると考えています。

【岡田委員長】 そうすると、須田貝ダムに直接入る部分と矢木沢に入る部分と、それでしかも奈良俣ダムから入った水はほとんどそのまま素通りするような感じがしないでもないし、いや、そんな細かい議論をしてもしようがないとは思うんだけども、何となく気になる面もありますね。これ分けて議論すること自身にも。まあしようがないですかね。今までこういう例はこうやってるんですか。ともかくダムがいっぱいつながってると、その解析するのに非常に、ぎりぎり真面目にやればできる、きっちりやればできないことはないけども、そこまでやる必要があるかどうかというのが今の対象だと思うんですけどね。

【柳田課長補佐】 前回も全体でやっていたものですので、それを踏襲した形にはなっているんですが。

【岡田委員長】 そうでしょう。考えてみていただけますか。

【柳田課長補佐】 はい。

【岡田委員長】 それと、あと1つ、例えば1-32ページで、この最後の表を見ればいいと思うんですが、例えばここの須田貝で、平成23年だけすごいリン濃度高いですよね。こういう突出的に高いデータがあると、これがいろんなものを引っ張って、いろんな、ああでもないこうでもない議論になりかねないんですが、この23年の0.036というのは、これはもちろん事実ですね。

【柳田課長補佐】 実測値としては事実でございます。

【早水審議官】 これは先ほどの異常値かどうかということになります。

【岡田委員長】 異常値をとったとしてもあるんだと思うんですよ。

【早水審議官】 異常値をとると0.017と、前のページに書いてあります。

【岡田委員長】 えっ、ああそうなん、ああ本当だ。

【早水審議官】 前のページの平成23年度は10月のデータを除くと0.017となっています。

【岡田委員長】 そうすると、その最後のところに0.036と書いてもらわないほうがいいですね。じゃあ、いずれにしても、例えばこの0.017、正しいほうの1-31ページ見るとして、この何年かに一遍、その環境基準を達成しないというのはどう扱うんでしたっけ。いや、基本的には10年間あって、10年間、毎年環境基準を達成すべきであるというのはそもそも論だとは思うんですが、10年間のうち一遍アウトな湖と、10年間のうち9遍アウトだったら、まあそれはアウトだろうと思うんだけども、その辺の取り扱いはどういうイメージになっているのか、教えていただけますか。あまりぎりぎり議論しない、だめなものはだめ。

【柳田課長補佐】 あまりそういったところまでしっかりと議論したことはないんですけれども、環境基準、望ましい基準というものでございますので、目指すのは毎年達成するということかとは思います。ただ、例えば10年に一度超えたからといって直ちに何か対策をとらなくちゃいけないのかということは、全体のほかの年の動きなども見て判断していくのかなとは考えております。

【岡田委員長】 はい、了解しました。

ということで、これからの議論も、はい、どうぞ、先生。

【井上委員】 川治ダムについて教えていただきたいんですが、2つありまして、1つが、定量下限以下の全リンで0.003以下の場合が計測されているんですが、その場合の平均値を出すときの取り扱いの方法はどうされているのかということと、それから、全リンで25年度が、最大値がこれも高いんですが、この場合、これ異常値として取り扱うか取り扱わないかの検討をされて取り扱わないということになったので書かれていないのか、それとも異常値の検討をされていないのか。

【柳田課長補佐】 定量下限値以下の場合は、下限値の値と仮定して平均をとっているということでございます。また、もう1つ、25年度の0.038につきましては、ここでは異常値という扱いはとってなくて、そのまま使っております。それ以前で結構、川治ダム、19年度以前はかなり高い値が出てますので、それ以前につきましては2-9と2-10ページにおいて異常値かどうかの検討を行っております。

【井上委員】 異常値にするかどうかを決める方法が確かあったと思うんですが、それをこの値に当てはめて異常値にしないというのであればそれでいいんですけれども。

【柳田課長補佐】 それはやっていないかと。

【井上委員】 やっていないのであれば、検討していただいたほうがいいと。

【柳田課長補佐】 わかりました。そうですね。はい、わかりました。そこは改めて検討したいと思います。

【井上委員】 それから、かなり低くなってきているので、定量下限値以下を定量下限値にすると高目に値が出てきて、平均値が、予測精度の問題で少し影響を与えそうな気もするんですが、どうすればいいかというのはわからないんですが、何か検討いただければと。もしそういう例が多くなればということですが。

【柳田課長補佐】 はい、ありがとうございます。

【岡田委員長】 はい。ありがとうございました。いいですか。

【井上委員】 はい。

【岡田委員長】 じゃあ、とりあえず進めさせてください。

 じゃあ、次に相模ダムを区切りのいいところでお願いします。

【柳田課長補佐】 はい。それでは、次に3番目の相模ダムについて説明をさせていただきます。3と4、これ同じ流域のすぐ上と下にありますので、まとめて説明させていただきます。

 まず、相模ダムでございます。概要につきましては、表の3.1.1に示すとおりでございます。ダムの所在地が神奈川県の相模原市の緑区、水系名・河川名は相模川水系の相模川、環境基準の類型につきましては、湖沼A類型、これについては直ちに達成ということになっておりまして、あと、窒素、リンにつきましては湖沼Ⅱ類型ということで、本来のⅡ類型ですと、全窒素が0.2mg/L以下、全リンが0.01mg/L以下ということでございますけれども、平成26年度までの暫定目標といたしまして、全窒素が1.4mg/L、全リンが0.085mg/Lという値で設定されております。

 表3.1.2が相模ダムの諸元でございます。

 次のページに貯水池の位置図と流域概要図が載っているところでございます。

類型指定状況が3.2に示すとおりでございます。それを図にしているものが図3.2.1というものでございます。

相模ダム貯水池の水質状況を3-7ページに示しております。実際のⅡ類型の値に比べますと、かなり高い濃度で推移しておりまして、暫定目標もかなり高いところで設定されているところでございます。リンについては、ここ3年間、若干上がっているような感じもしますが、窒素につきましては、若干下がっているような傾向になっております。

次が、3-8が相模ダム貯水池におけるN/P比の状況ということでございまして、全ての年度でその窒素の項目の基準値を適用すべき湖沼の条件を満たしているところでございます。

3-10ページの下のところに相模ダム貯水池の水質保全対策について載っておりまして、曝気循環装置を設置しているということでございます。

貯水池の利水状況が3-11ページに示すとおりでございます。水道用水、工業用水、発電を利用目的としているところでございます。

また、相模ダム貯水池流域の漁業権、漁獲ということですけれども、相模ダム貯水池には漁業権の設定はないということでございます。

3-14ページは、相模ダムの貯水池流域における流域別下水道計画の見直しについてということで、こちらについては、流域別下水道整備総合計画におきまして、相模湖・津久井湖、これから申します城山ダムのことでございますけれども、全窒素、全リンの環境基準の達成のためには、神奈川県、山梨県の流総計画の見直しが不可欠だというようなことで、24年にその基本方針の検討委員会が設置されておりまして、その中での基本方針におきましては、「相模湖・津久井湖の全窒素、全リンは、自然由来も含めた面源負荷量の割合が高く、直ちに環境基準の達成は困難であるが、将来において環境基準を達成するための排出負荷量を目標汚濁負荷量とし、相模湖・津久井湖に流入する流域の排出負荷量の削減により、今後も水質保全に努めるものとする。」というような形で、それぞれの汚濁負荷量の目標が定められているところでございます。かなり環境基準を上回っている状況ではございますけれども、こういった形で達成に向けた取組がなされているところでございます。

次が、3-15ページ目からは、相模ダム貯水池に係る水質汚濁負荷量の予測でございます。これにつきましては、計算のやり方としてはこれまでと同様でございまして、結果だけをお示しいたしますと、3-30ページ目になります。30ページ目に、相模ダム貯水池流域のフレーム値の推移ということで、最近の状況を示しているところでございます。これをもとに相模ダム貯水池流域の現況及び将来フレームを示したものが表3.5.16ということになっておりまして、流域内の人口につきましては、これも若干減少傾向にあるものの、下水道の人口が増えております。合併処理浄化槽の人口も増えておりまして、その分、単独処理浄化槽と計画収集の人口が減っているということでございます。

それぞれの神奈川県、山梨県の内訳を示したものが、その次の3-31ページになります。

次に、土地系の原単位につきましては、水域類型指定に関する過去の検討におきましては、現況の発生負荷量算定に用いる土地系の発生負荷量の原単位といたしまして、昭和62年度の調査結果を用いております。その土地系の負荷量の原単位につきましては、その62年の後に、「平成20年度 相模川水系類型指定に係る発生負荷量検討調査」というものを実施しております。

それぞれ結果があるんですけれども、最終的に原単位につきましては、3-36ページ目に記しているとおりでございまして、ここに書いてあるとおり、昭和62年調査と20年調査、2つがございますけれども、この四角に書かれている理由によって、昭和62年の調査を用いるということとしております。結果が、表の3.5.25に示すとおりでございます。

3-37につきまして、湧水負荷量ということでございますけれども、これも前回の検討におきまして、現況の発生負荷量算定に、富士山麓からの湧水による発生負荷量の算定結果を計上しているということでございます。前回の検討におきましては、湧水からの負荷量を、「平成19年度 水域類型指定検討調査」と、19年調査といいますけれども、この調査における現地調査結果を用いて算定したところでございますが、今回の検討では、この19年調査にかわる新たな情報が得られなかったということもございますので、前回の検討で把握した発生負荷量を湧水分の発生負荷量としてそのまま採用するということにしております。

概要につきましては、 (1)以下に記載されているとおりでございます。表の3.5.26と、調査地点につきましては、表の3.5.27に載っているとおりでございます。

結果につきましては、3-41ページ目に載っているところでございます。ここに窒素、リン、それぞれ結果が載っておりますけれども、湧水の中に出てくる窒素、リンとしては高い濃度になっているというような状況でございます。

それ以降、湧水負荷量を検討いたしまして、最終的に湧水負荷量の試算結果につきましては、3-46ページに載っているところでございます。これらの湧水がほかの発生源の負荷量と同じように相模湖に流入すると試算したところでございます。

これらを全体として、発生負荷量として整理したものが3-48ページになります。相模ダム貯水池流域の発生負荷量ということでございます。このダムにつきましては、かなり人口も多くて、将来、下水道の人口、合併処理浄化槽の人口が増えるということもございますので、生活系の負荷量がかなり削減されているということになっております。

将来の水質予測でございますけれども、3-51ページ目からに示すとおりでございます。これまで同様に、現況の年平均流入量の変化と現況のCOD水質の経年変化というところから発生負荷量、流入負荷量を算出いたしまして、それらこれまで求めた値を踏まえて、この四角で囲った式をもとに将来予測を行っております。

その結果、CODにつきましては、次の3-52ページに示すとおり、年平均値につきましては、2.0mg/L、変動範囲につきましては1.6から2.4mg/L、75%につきましては、将来2.3mg/L、変動範囲が1.6から2.9mg/Lということになっております。

窒素につきましては、3-53ページ目の下に示すとおりでございまして、将来が1.3mg/L、変動範囲が1.1から1.4mg/Lということになっております。

リンにつきましては、3-54ページ目の下に示すとおり、0.080mg/L、変動範囲につきましては0.061mg/Lから0.099mg/Lということになっておりまして、それを全体をまとめたものが3-55ページの検討結果ということになります。窒素につきましては、26年度までの暫定目標1.4に対して、32年の水質予測が1.3、リンにつきましては、26年度までの暫定目標0.085に対して、水質予測結果が0.080ということになっております。また、水質の現状は、水質予測を下回っている年も若干あるということになっております。

次に、4番の城山ダム貯水池(津久井湖)になりますが、概要が表の4.1.1に示すとおりでございます。これもダム所在地は神奈川県相模原市の緑区、水系名も相模川水系の相模川。環境基準類型、湖沼はA類型、湖沼はⅡ類型ということでございますが、暫定目標といたしまして、平成26年度までの目標といたしまして、全窒素が1.4mg/L、全リンが0.048mg/Lと定められております。

諸元については、表の4.1.2に示すとおりでございます。

城山ダムの位置図と概要図が4-2ページ目に載っておりまして、類型指定状況、全体流域の水域類型の指定状況は4-3と4-4に示すとおりでございます。相模ダムの少し下流の部分に城山ダムが位置しているということになっております。

城山ダム貯水池の水質状況が4-7ページに示すとおりでございます。これにつきましても、本来のⅡ類型の水質に比べて、かなり高い値で推移しております。これも、リンにつきましては横ばいに、上がったり下がったりしておりまして、窒素につきましては、これも近年若干下がっているように見えるような状況になっております。

4-8がN/P比の状況ということで、これの異常値を除外したものと見ますと、4-11ページ目でございまして、平成20年度が全窒素の項目の基準値を適用すべき湖沼の条件に合致しているということになっております。

水質保全対策が4-12ページに示すとおりでございまして、曝気循環装置が併設されているというものでございます。

利水状況が4-13ページということになりまして、洪水調節、水道用水、工業用水、発電が利用目的ということになっております。

また、4-15ページに示すとおり、城山ダム貯水池には漁業権の設定はございません。

4-16は、同じ下水道計画の見直しになります。

水質汚濁負荷量の算定につきましては、これにつきましても飛ばさせていただきまして、値といたしまして、フレーム値の推移といたしましては4-32ページになります。それに基づいて将来フレームの設定が、4-32ページ目の下の表の4.5.16ということになっております。これにつきましても同じように、人口は減っておりますけれども、下水道、合併処理浄化槽の人口が増加しているということになっております。

それをもとに設定した負荷量、土地や湧水、これも同じように算出しておりまして、最終的に発生負荷量につきましては4-50ページになります。これも下水道や合併処理浄化槽の普及によりまして、全体として生活系の発生負荷量がかなり減っているという状況になっております。

最後、水質予測結果でございます。4-54ページ目がCODの予測ということで、年平均値が2.1mg/L、変動範囲が1.7から2.5mg/L、75%値が2.3mg/Lで、変動範囲が1.9から2.8mg/Lということになっております。

また、窒素の水質予測が4-56ページ目になりますけれども、将来が年平均値で1.2mg/L、変動範囲が1.0mg/Lから1.4mg/Lということになっております。

また、リンの予測につきましては、4-58ページ目になりますが、年平均値で0.048mg/L、変動範囲で0.035から0.060mg/Lということになっております。

検討結果、まとめたものが4-59ページになっております。窒素につきましては、26年度までの暫定目標1.4mg/Lから、32年度の予測では1.2mg/L、リンにつきましては、26年度までの暫定目標0.048mg/Lが、32年度も0.048mg/Lになっているというところでございます。

とりあえず、以上でございます。

【岡田委員長】 はい、ありがとうございました。ご質問、ご意見等ございましたらお願いいたします。

【井上委員】 相模ダムと城山ダムの両方ともそうなんですけれども、相模ダムであれば、3-6のところに、今度はm/nでT-N、T-Pなんですが、m/nで測定回数と環境基準を満足しない検体数が書いてあるんですが、それと3-7の図の値とが何か合致しないんですが、確認いただければと。例えば22年度だと12/12とかになっていて、12回ともオーバーしていると。でも、最低数はそうにはなってないように思いますので、確認お願いします。

【岡田委員長】 確認してください、これは。ありがとうございます。

 はい、どうぞ。

【井上委員】 もう一点質問というか、かなり昔なのでもう忘れていて私が間違っているのかもしれないんですが、この相模ダム、城山ダムの検討するのに関わってまして、そのときに原単位を窒素かリンかどちらかで、どこか、山林かどこかわからなかったんですが、覚えてないんですけれども、平均値を使うと予測と合わないので何か最大値をどこか1つ使ったように思ってるんですが、今回示されたのが前のダム等と同じ値が使われて、全部平均値を使われていると書かれてるんですが、原単位が。それでよかったかどうかの確認をお願いしたいんです。

【柳田課長補佐】 前の議事録とかも確認させていただきます。

【井上委員】 ほかのところと勘違いして間違っているかもしれないんですが。

【柳田課長補佐】 これは当時も、5年前ぐらいに、井上先生にもいろいろ関わっていただいたと思いますので、当時の資料等を見て確認させていただきたいと思います。

【岡田委員長】 はい。じゃあ確認してください。

 はい、どうぞ。

【古米委員】 今の点にも関わりますけれども、相模ダムについては、3-14に記載のとおり、相模川流域別下水道整備総合計画の検討がなされています。実は私もその検討には関わってましたが、そのときの汚濁負荷量評価のときの原単位は、いろいろな調査結果を使って設定していたと思うんですよ。なので、今回使われている湧水由来の負荷だとかはきっとそちらでも使っていると思うんですが、改めてこちらの関連する、いわゆる流総計画方針の中で計算されている負荷量に関して、国土交通省と環境省で使っている数値が違うんだったら違うんでいいんだけど、どう違うのか。環境省ではこれ使う、国土交通省ではこうですよということをある程度わかりやすく示す必要があります。ある人がこちらの環境省での原単位を見たあとに、国土交通省で別の原単位が使われていると知ると混乱するかと思います。両者が違うことが十分に解釈されないまま進んでしまうと、異なった原単位のままで情報共有ができていないことになります。原単位の整合性や違いについては、是非確認していただきたいなと思います。1点目です。

 それに関係して、相模ダムについては、達成すべき環境基準がかなり難しい設定なんだけど、流総計画では公共下水道で出来るだけ努力はしましょうねというところを基本方針にしました。そのときに、生活排水処理については合併処理浄化槽も入れたり、下水道も入れるんだけど、高度処理も積極的に入れるような、いわゆる高度処理タイプ型の合併処理だとかが議論されたと思います。流総方針の中にどこまで高度処理を入れるかの記憶は定かでありませんけれども、3-47のところの発生負荷量原単位と排出負荷量計算では、一般の合併処理浄化槽と高度処理型を入れたときのT-N、T-Pの除去率は違うので、そこをどう整合性をつけて今回の将来予測に使っていくのかといった点を確認をいただきたいなというのが2点目です。

【岡田委員長】 いいですか。

【柳田課長補佐】 はい、ありがとうございます。それでは、こちらのほうの中身を確認した上で、計算も含め、再度確認したいと思います。

【岡田委員長】 古米先生が出られた委員会の資料はまとまってるんですよね。

【古米委員】 ええ、まとまっています。

【岡田委員長】 それはご覧になりましたか、事務局。見てないですね。

【柳田課長補佐】 そうですね。

【岡田委員長】 こういうことはよくあるんで、なかなか取り扱いが難しいことは百も承知ですが、古米先生おっしゃるように、片方だけにするのはもうそろそろいろいろ問題を起こすんで、起こすというか危険性があるんで、古米先生が出た委員会の資料を見ていただいて、違うのはおっしゃるように仕方がないと思うんで、今の古米先生おっしゃったような方針で整理していただけますか。

【柳田課長補佐】 はい。わかりました。ありがとうございます。

【岡田委員長】 先生、そういうことでいいですね。

【古米委員】 はい。

【岡田委員長】 じゃあ、どこの委員会か何かはまた後で事務局、古米先生に聞いてください。

【榊原委員】 お持ちさせていただいたんですが、これには今、先生からご指摘がありました高度処理型の値も区別してございますので、湖沼水質保全計画のまとめをされた中で、既にそういうものもありますものですからご参考いただければと。

【岡田委員長】 ありがとうございました。失礼しました。榊原先生がいた。じゃあ、今の資料をもとに再整理をよろしくお願いいたします。

 ほかにございますか。はい、どうぞ。

【木幡委員】 今のに関連して、恐らくここら辺だったと思うんですけども、窒素飽和が結構話題になったときがありましたので、窒素飽和といって森林の窒素飽和、雨水からの負荷が結構大きいから見かけ上、山林の原単位が非常に高くなる、そんなこともあるので、先ほどのお話で、ここをすごく高い値を使わないといけないというようなことがあるのかなもしれないなと思いました。もしできたら調べていただきたいと思います。

 あと、先ほど古米先生のご指摘と同じなんですけども、T-Nの負荷量が年々下がっているのは何かあるんですか。どうなっているんですかね。さっき気になって。

【岡田委員長】 先生、何ページ。

【木幡委員】 例えば3-50かな。土地系の負荷量がどんどん下がってるんですよね。これは何。

【柳田課長補佐】 窒素だけが減ってきているということですかね。CODとリンが減ってないのに。

【木幡委員】 全リンとしたら圧倒的なのは土地系と湧水なので、それを変わらないとしたときにこれだけ減るのは理由がわからないですね。

 あと、近年、窒素を実測値で減っていますよね。これはどういう原因を考えればいいですか。湧水は全然調査されてないと言ったけれども、その辺は何か情報はないんですか。

【柳田課長補佐】 原因まではしっかり調べてはない状況ではございます。

【岡田委員長】 はい、どうぞ。

【小倉委員】 発生負荷量の予測なんですが、例えば3-49ページの円グラフを見ても、変えているのは生活系だけなんですね。湧水も水量が本当にずっと減らないでいることもありますけれども、特に土地系のところの算定で、例えば水田面積なんかは本当に一定としていいのかとか、もう少し精度を上げられる余地はあるかなと思ったのですが。

【柳田課長補佐】 ありがとうございます。土地利用につきましても、少し改善の余地があるのかどうかというのは、確認はしたいと思います。生活系よりは土地利用、山林が大部分を占めているという状況なので、山林がどうなるかというところが一番影響が大きいのかなとは感じているところではございます。

【岡田委員長】 よろしいですか、なかなかまだわからないところがあるから、もう一度、じゃあ調べてみてください。

【柳田課長補佐】 わかりました。

【岡田委員長】 事務局もたくさん一遍に出て、なかなか調べるの大変だとは思うんで。

 はい、どうぞ。

【井上委員】 須田貝ダムとか、そちらのほうでは山林の面積が増えるような予測でしたよね。ここでは3-30とか3-31を見ると、22年度現況値と32年推計値が全く同じ値が入ってるんですが、同じやり方を全部踏襲されていて、ここはそうなったのか。やり方が異なっているのであれば統一したほうがいいです。

【柳田課長補佐】 基本的な現況フレームと将来の値というのは、生活系以外は基本的に固定という形にしておりまして、ただ実際、このフレームの値として、例えば30ページの上でいきますと、山林の面積自体は増えて……。

【岡田委員長】 相模ダムの3-30ですね。

【柳田課長補佐】 はい。増えてきているというような状況ではあります。データとしてそういう値が出てきたのでそうしているということなんですけれども。将来は、あまり何か劇的に変わるというようなものがないと仮定して、だから22年の高どまりになっている値をそのまま使っているという形にはなっております。

【岡田委員長】 はい。よろしいですか。

 それでは、とりあえず先に進ませていただきます。土師ダムと、それから松原ダム、お願いします。

【柳田課長補佐】 それでは、資料3-5番目の土師ダムになりますが、土師ダムの概要が2ページの5.1.1に示すとおりでございます。ダム所在地につきましては広島県安芸高田市の八千代町、江の川水系の江の川ということで、環境基準の類型につきましては、湖沼の場合はA類型、こちらは直ちに達成ということになっておりまして、窒素、リンにつきましては、本来Ⅱ類型ということですが、暫定目標といたしまして、全窒素が0.43mg/L以下、全リンが0.018mg/L以下と定められております。

 諸元につきましては、その下の表5.1.2に示すとおりであります。

 貯水池位置図と流域概要図が5-3及び5-4に示すとおりでございます。

 全体の類型指定状況が5-5に示すとおりでございます。

 貯水池の水質の状況につきましては、5-8ページ目になります。窒素、リンともに暫定目標値を最近も上回っているという状況になっております。

 次が、5-9ページ目が全窒素の貯水池におけるN/P比の状況ということで、平成9年度につきまして、全窒素の項目の基準値を適用すべき湖沼の条件に合致しているという状況になっております。

 10ページ目が土師ダム貯水池の水質保全対策ということで、曝気循環装置が設置されているというものでございます。

 5-11ページが利水状況でございます。表に示すとおり、洪水調節、流水機能維持、農業用水、水道用水、工業用水、発電を利用目的としております。

 漁業権につきましては、5-13ページ目にございます、表の5.4.3に示すとおりでございます。いろいろございまして、備考に書かれているとおり、水産2級(A類型相当)、水産Ⅰ種(Ⅱ類型相当)の漁業結果が得られるということになっております。

 土師ダムの水質汚濁負荷量の算定は5-14からになっておりますが、全体として、5-23ページ目の下のところ、表の5.5.14に土師ダム貯水池流域のフレーム値の推移というのを載せておりまして、それと、次の5-24ページ目が土師ダムの貯水池流域の現況及び将来フレームということになっております。

 5.5.3からは発生負荷量ということで、5-26ページ目の表5.5.18が土師ダム貯水池流域の発生負荷量ということになっております。生活系の負荷量が若干減少しているということになっております。

将来の水質予測につきましては、5-30ページ目にCODの水質予測結果を載せております。年平均値が2.4mg/Lで、変動範囲が1.9から2.9mg/L、75%値が2.7mg/Lで、変動範囲が2.3から3.1mg/L。窒素につきましては、5-31ページ目の下に示すとおり、表の5.6.9になりますけれども、年平均値で0.64mg/L、変動範囲が0.54から0.74mg/Lになります。リンにつきましては、年平均値で将来予測値が0.021mg/L、変動範囲が0.017mg/Lから0.024mg/Lということになりまして、結果につきましては、現在の26年度までの暫定目標、窒素0.43に対して、予測値が0.64mg/L、リンにつきましては、26年度までの暫定目標0.018に対して0.021mg/Lという結果になったということでございます。

最後、松原ダム貯水池でございますけれども、概要につきましては、6-1ページ目の表6.1.1に示すとおりでございます。ダム所在地が大分県日田市、水系名、筑後川水系筑後川、環境基準の類型につきましては、湖沼のA類型、これは直ちに達成ということになっておりまして、現在、湖沼のⅢ類型ということになっております。本来、湖沼Ⅲ類型につきましては、全窒素が0.4mg/L以下ということになっておりますけれども、現在、20年度までの暫定目標ということで、全窒素は0.46mg/L、リンについては環境基準を達成しておりますので暫定基準は設定されていないということでございます。

諸元が表6.1.2に示すとおりでございます。

次のページが、6-2に位置図と流域概要図が載っております。

全体の流域の水域類型指定状況が図の6.2.1に示すとおりでございます。

水質の状況につきましては、6ページ目に示すとおりでございます。窒素につきましては、大体0.4前後の値になっております。リンにつきましても、0.03前後の値ということになっております。

6-7ページ目が、図6.3.3にN/P比の状況を示しております。これにつきましては、平成9年・17年度以外におきまして、全窒素の項目の基準値を適用すべき湖沼の条件に合致しているという状況でございます。

6-9ページ目からは水質保全対策について記載しております。水質保全対策として、曝気循環装置を設置しているところでございます。

6-13ページ目が、貯水池の利水状況になります。松原ダム貯水池の利用目的が、洪水調節、流水機能維持、水道用水、発電を利用目的としております。現在、水道3級ということで、粉末活性炭、臭気がある場合に投入しているということでございます。

漁業権につきましては、表6.4.3に示すとおりでございます。漁業権につきましては、水産2級、水産1種と、これはⅡ類型相当になりますけれども、当時、現況の水質等も勘案してⅢ類型になったということでございます。

あとは、水質汚濁負荷量につきましては、飛びまして、6-29ページ目になります。6.5.15が松原ダム貯水池流域のフレーム値の推移ということで、その下の6.5.16が現況及び将来フレームということになります。

それをもとにして計算した結果が、6-31の松原ダム貯水池流域の発生負荷量ということになっております。わずかながら生活系の発生負荷量が減少しているということになってございます。

その結果をもとにした水質予測結果でございますけれども、CODにつきましては6-35ページ、年平均値が1.7mg/L、変動範囲が1.2から2.2mg/L、75%値が1.8mg/L、変動範囲が1.2から2.4mg/Lとなります。窒素につきましては、6-36ページ目にございますが、年平均値といたしまして0.43mg/L、変動範囲が0.29mg/Lから0.57mg/L。リンにつきましては、年平均値で0.023mg/L、変動範囲が0.014から0.032mg/Lということになります。

検討結果につきましては、最後、6-38ページに示すとおりでございます。20年度までの暫定目標、窒素について0.46に対して、将来予測が0.43mg/L、リンにつきましては、現在暫定目標は設定されておりませんが、将来0.023mg/Lということになっております。

以上です。

【岡田委員長】 はい。ありがとうございました。ご意見、ご質問等お願いいたします。

 はい、どうぞ。

【古米委員】 土師ダムのほうの5-26と27のところで、発生負荷量の整理がされてますけれども、表のほうに書いてある生活系の数値が図のほうでは正しく入っていないようなので、34.2と34.9なので、こちらが128.1と80.5になっているので。例えばCOD、あっ違うか、ごめんなさい、総計が128と80なのか。私が見間違えました。

【岡田委員長】 いいんですか。

【古米委員】 小計が書いてある。

【柳田課長補佐】 そうです。わかりにくいので、小計のところを記載しております。

【岡田委員長】 ああそうか、一番下のところね。

【柳田課長補佐】 はい。

【岡田委員長】 じゃあいいですか。はい。

 ほかにございますか。はい、どうぞ。

【木幡委員】 5番目のところで、さっき補佐、さらっとおっしゃったけど、将来値のほうは高くなっちゃうんですよね。

【柳田課長補佐】 はい。

【木幡委員】 これって問題なんじゃないですか。そもそも論なんですけど、暫定目標というのを設定して何らかの対策をとって、その結果こうなりました、だから次はこうですというのが見直しなんだと思うんですけども、その辺の説明ってあんまりなかったような気がするんですが、要するにこの暫定を設定した段階からどういうことが行われて、その結果がどうなっているのかという評価というかな、検討はあんまりないんですかね。津久井湖とか相模湖みたいにどうにもならないところもあるんだけど、それについても、例えばもうちょっと調査ができたとか、あるいは文献が集まったとか、そういったことで何か新しい情報なりなんなりがあって、それから対策があって、その結果こうですという評価があってもいいような気がしたものですから。

【柳田課長補佐】 そうですね。確かに土師ダムは、なかなか水質が改善されてきていないということなので、もう少し、そこはいろいろと調べてみたいと思います。ありがとうございます。

【岡田委員長】 まあ確かにね。はい、おっしゃるとおりで。

 はい。ほかにございますか。

 若干急いで1番から6番までご紹介いただきましたが、全体を通じて何かございますでしょうか。

【古米委員】 1つだけ。

【岡田委員長】 はい、どうぞ。

【古米委員】 私の先ほど質問した土師ダムの場合の点源は、水質汚濁物質排出量総合調査という形で数値が入っているのに対して、松原ダムだと、ただ点源って書いて、数字が書いてあります。その積算の仕方としては、一緒なんですか。要は特定事業所があって、それの量の把握を追加で入れてるわけですよね。処理場があればそれも入ってくるしということで、丁寧に見てなかったんですけども。括弧がついているのとついてないのがどう違うのかなと。

【柳田課長補佐】 すみません。若干そこは違うところがあるので、ちゃんと違いがわかるように整理、わかるような形で記載したいと思います。

【岡田委員長】 はい。ほかにございますか。

 ここで議論することかどうかよくわからないんですが、例えば土師ダム、生活系とか家畜系、人間活動の影響を完全にゼロになると仮定しても、土地系、その他、自然系で環境基準達成できないことは容易に想像つくわけですね。こういうものは将来どう扱うのか。相模湖、城山も、これは幾ら頑張ったって、要するにむちゃくちゃ違うわけです。そもそも環境基準の当てはめの仕方が悪いんじゃないかとか、環境基準そのものが悪いんじゃないかという議論をここでやっていいかどうかわからないんだけども、1から6までご紹介いただいたんで、その辺はこの委員会の範囲を超えることなのか。当然、ハウスキーピングもやらなきゃいけないことは重々百も承知ですが、こういう議論を持ち出すのはここの専門委員会なんですか。よくわからないんだけど。審議官に伺ったほうがいいのかな、ごめんなさい。

【早水審議官】 かなり本質的なお話になると思います。どの委員会かということははっきりしない点がありますが、環境省として今ご指摘の点については考慮しなくてはいけないと考えております。今日の時点では、それぞれ6つのダムにつきまして、じゃあ実際に今回の予測結果を踏まえて暫定目標をどのように設定するか、あるいはもう設定しないのか、その辺りは、今日そこまで書くのは書き過ぎかなということでお示ししておりませんけれども、今日いただいたご意見を踏まえて予測をし直すことも出てくると思いますので、それを踏まえて考えなくてはいけません。今日ご紹介したように、ダムによってかなり状況が違っているので、もう撤廃しても大丈夫のところと、今まさしくおっしゃったように相模川のほうはまだ人口がかなり多い点もあるでしょうが、非常に達成まで遠いというところもありますし、人間の活動以外の部分だけでも超えてしまいそうなところもあるという状況かと思います。その辺り、各ダムについて、状況が変わってくるということもありますので、ご指摘のように暫定目標の設定あるいは環境基準の設定については、今回の部分が終わったところで、全体をもう一回、見直しをしてみて、将来的にどうしていくかということを、フレームを考えてみたいと思います。その上で必要があれば、こちらの委員会になるかどうかわかりませんけれども、先生方にご相談させていただくということになろうかと思います。よろしくお願いいたします。

【岡田委員長】 はい。ありがとうございました。

 ということですが、ほかに何かご意見。はい、どうぞ、田尾先生。

【田尾委員】 感想なんですが、負荷に発生と流入とあって、大体同じような負荷量というのは多いんですよね。発生のほうは非常に精密に予測するんですけど、最後はえいやでパーセンテージだけでやってますよね。この辺のやり方が、流入というほうが少なければいいんですけども、かなり、同じぐらいのところでこうやるのは何か考えたほうがいいのかなという感想はありました。

【柳田課長補佐】 ありがとうございます。これまでこういう形でやってきて、それを今回も踏襲する形で説明させていただいたんですけれども、今後の課題ということで受けとめさせていただきたいと思います。ありがとうございます。

【岡田委員長】 はい。そうですね。はい、ありがとうございました。

 はい、どうぞ、古米先生。

【古米委員】 城山ダムと相模ダムの最近の水質経年変化のデータの表示のT-Nなんですが、3-6と4-6で。見ていただくと、最大値の値は小数点以下2桁まで書いてありますけども、城山のほうは1.1とか1.6とか1.4とかで小数点2桁目が出ていません。ただ表記の問題なのかもわかりませんけれども、測定精度としてはもう一桁あるということで計算を全てされているということですか。標記における有効数字を確認をしたいと思います。

【岡田委員長】 はい。じゃあこれ確認してください。

【井上委員】 全てゼロですよね。

【柳田課長補佐】 有効数字2桁で基本的にはとっていて、何か単位設定を間違えたかのかもしれませんが。

【古米委員】 4-6が。

【井上委員】 何か3-6が、T-Nの最大値が小数点以下2桁目が全部ゼロになっているので、2桁しか出てない値をこの表にするときに小数点2桁でゼロにして書いたらこうなったというぐらいかなと思って。

【古米委員】 何で最初のほうは0.98とか0.59とか。

【井上委員】 98は2桁。

【小倉委員】 0.幾つがあるから。

【井上委員】 2桁まじっている。

【古米委員】 これ別のところだけど、あるんだよ。

【井上委員】 ああそうですか。じゃあ、ちゃんと見て、2桁を確認した上でちゃんと確認して。

【柳田課長補佐】 3-6は、その隣も本当は1.30というのは、ゼロは要らないんですけれども。

【古米委員】 そういうこと。1.幾らだから小数点2桁目はいらないということですね。

【柳田課長補佐】 はい、そういうことです。

【古米委員】 もう1つは、川治ダムの、改めて基準値が、T-Pが0.01mg/Lで、何で暫定目標は0.010って書いて、基準値と同じものを暫定目標にするって、何かあったんでしたっけ。

【柳田課長補佐】 確かこのときの議論で、予測結果が0.1を少しだけ上回っていたということで、環境基準が達成していないと扱い、こういった基準、0.010という形で設定したと当時の資料で残っていました。

【岡田委員長】 あれよくわかんないですね。でも、理屈。いや、私いたんだろうと思うんだけども。

【柳田課長補佐】 必要があれば当時の議事録等を、別途お渡しできればと思います。

【岡田委員長】 理屈をね。

【柳田課長補佐】 はい。

【岡田委員長】 あんまり今後ないとは思うんですけども。

 はい。ほかにございますか。はい、どうぞ。

【木幡委員】 参考までに、相模ダムと、それから城山ダムで、Ⅱという類型を当てはめた根拠みたいな議論がもしあったら後で教えていただきたい。水道の利用だったと思うんですけどね。それが本当に必要なのか。

【柳田課長補佐】 確認してご連絡させていただきます。

【木幡委員】 水道のほうはもっと頑張れるからあんまり必要でないと確か聞いているので、その辺本当に基準としているのかという、確認をお願いします。

【柳田課長補佐】 議論したと思います、確か、そのときに。

【岡田委員長】 いえいえ、最初に当てはめたときは、もうもっと前だから。

【井上委員】 川から湖に変わったんで。

【柳田課長補佐】 水道利用があるということなんですけれども、そこを、類型をどうするかというのは、流域の方々の意向もあると思いますので、そういったことも踏まえながらどうするかということは考えていく必要があるかとは思います。

【早水審議官】 あまり高度処理とかを前提にしてないで、通常の処理でというのが前提かなと思いますけども。

【岡田委員長】 実際には活性炭入れてるでしょう。

【柳田課長補佐】 活性炭は入れてます。

【榊原委員】 生活系の将来フレームを考えて、今、以降設定される際には、いろいろ不確実性といいますか、実際にはその事業の進捗の度合いとか、どうしてもそこまで達成できないとかいうことも想像されるんですけども、今後この案は各都道府県とかにご照会をされるような、そういう手続をお持ちでいらっしゃるんでしょうか。もしそういうのがないと、そこら辺でどうしても計画上はこうだけど、今、実際はなかなかこういうふうな整備ができないというような事情を抱えてらっしゃるところももしかしたらあるかもしれないんで、そういうところが場合によっては考慮が必要かなと思ったものですから。

【柳田課長補佐】 決める際に、先ほど申しましたとおり、流域としての考えもあると思いますので、そういった地元のご意見も聞きながら設定していきたいと思います。ありがとうございます。

【岡田委員長】 はい。よろしいですね。

 ほかにございますか。はい。

 よろしければ、以上にさせていただきます。本日の活発なご議論、本当にありがとうございました。事務局におかれましては、本日の議論を踏まえて、次回委員会までに暫定目標の見直しの取りまとめに向けた作業をよろしくお願いいたします。

 その他、事務局から何かございますでしょうか。

【柳田課長補佐】 それでは、次回の専門委員会は、本日いろいろご意見をいただきましたので、またいろいろこちらも作業した上で、その結果が大体取りまとまった時点でまた開催したいと思います。そのころにまた日程調整をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

 また、議事録につきましては、事務局で案を作成いたしまして、後日、委員の皆様にお送りさせていただきます。で、ご確認をいただきたいと思います。その後、公表してまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

【岡田委員長】 それでは、以上をもちまして第13回の専門委員会を終了させていただきます。委員の皆様方にはご熱心に討議いただき、本当にありがとうございました。

午前11時57分 閉会

ページ先頭へ